平成 26 年度白山生態系維持回復事業に係る外来植物調査業務 仕様書

平成 26 年度白山生態系維持回復事業に係る外来植物調査業務
仕様書
1.業務の目的
白山国立公園では登山者の増加等により、外来植物(国内由来の外来種を含む)の侵
入や、本来、高山・亜高山帯には分布しない低地性植物の侵入が見られ、在来種との競
合や交雑が問題となっている。環境省では、国土交通省及び農林水産省とともに平成
23 年1月に「白山国立公園白山生態系維持回復事業計画」
(以下、生態系維持回復事業
計画という)を作成し、その対策を進めてきた。
本業務は、生態系維持回復事業計画に基づき、白山国立公園における外来植物の状況
把握、効果的な外来植物除去手法の検討等を行うとともに、検討会及び専門委員会を開
催するものである。
2.業務対象場所
白山国立公園(富山県南砺市、岐阜県高山市・郡上市・大野郡白川村、石川県白山市、
福井県大野市・勝山市)
3.業務実施期間
契約の日から平成 27 年3月 27 日まで
4.業務の内容
(1)業務計画の立案
中部地方環境事務所担当官(以下、担当官という)と調整の上、業務計画を作成す
ること。
(2)登山道及び園地等における外来植物の分布状況の把握
白山国立公園内の登山道(登山道沿いにある避難小屋等の敷地を含む)及び園地等
(表1、表2及び別添図1のとおり)において、外来植物の分布状況を7月から9月
の間に1回調査する。調査結果を「平成 22 年度白山国立公園外来植物分布把握業務」
及び「平成 24 年度白山生態系維持回復事業に係る外来植物調査業務」の調査結果と
比較検証すること。
1
表1
分布調査対象登山道
番号
登山道公園事業名
*()は公園計
*( )内は通称名
調査区間距離
調査対象施設
画上の番号
1(1)
白山北山稜線
約 13.0km
2(4)
桂大笠山ブナオ峠線
約 15.0 km
大笠山避難小屋
3(7)
新岩間道線(楽々新道)
約 15.0 km
小桜平避難小屋
4(8)
新岩間温泉小桜平線
約 11.4 km
5(10)
中宮道線(中宮道)
約 21.0 km
ゴマ平避難小屋シ
ナノキ避難小屋
6(13)
白山釈迦岳線(釈迦新道)
約 10.5 km
7(14)
別当出合室堂線(観光新道)
約 6.5 km
(殿ヶ池避難小屋は工事
中のため調査対象外)
8(15)
別当出合弥陀ヶ原線(砂防新道)
約 5.5 km
甚之助避難小屋
中飯場休憩施設
9(16)
高飯場南竜ヶ馬場室堂線(南竜道・展
約 3.1 km
望歩道)
10(17)
弥陀ヶ原線(エコーライン)
約 1.5 km
11(18)
白山南山稜線(トンビ岩コース・美濃
約 20.0 km
神鳩の宮避難小屋
約 7.0 km
大倉山避難小屋(跡
禅定道)
12(19)
白山大白川線(平瀬道)
地を含める)
13(21)
市ノ瀬別山線(チブリ尾根)
約 9.0 km
チブリ尾根避難小
屋
14(25)
小原三ノ峰線
約 11.9 km
赤兎避難小屋
三ノ峰避難小屋
15(28)
小池刈込池周回線(刈込池探勝歩道) 約 2.1 km
※周回路は除く
16(30)
加賀禅定道線
約 12.0 km
※加賀新道を含める
2
奥長倉避難小屋
表2 分布調査対象園地等
番号
園地等公園事業名
調査面積
*()は公園計
画上の番号
1(4)
三方岩岳園地
7,816 ㎡
2(19)
白山室堂園地
6,980 ㎡
3(22)
南竜ヶ馬場野営場
3,750 ㎡
4(24)
南竜ヶ馬場宿舎
2,496 ㎡
5(35)
別当出合園地
2,245 ㎡
○調査対象植物
オオバコ(ハクサンオオバコとの交雑個体を含む)、スズメノカタビラ、外来タ
ンポポ種群、エゾノギシギシ、オオアワガエリ、カモガヤ、シロツメクサ、ムラサ
キツメクサ、オノエヤナギ、フキ、スギナ、クサイ、ミミナグサ、ノコンギクの合
計14種とするが、これら以外にも明らかに外来植物と判断される種が確認された
際には、調査対象に加える。
○調査対象範囲
登山道:歩道沿い左右それぞれ50cm程度
(登山道沿いの旧避難小屋等跡地を含める)
園地等:敷地内の空き地や通路
○調査方法
・外来植物の生育が確認された地点の位置情報をGPSで記録し、図示する。
・登山道で連続して生育する場合は、始点と終点をGPSで記録し、図示する。
・園地等でまとまって生育する場合は、分布区域を図示する。
(3)効果的な除去手法の検討
①抜取・切除による除去効果の確認及び検証
平成 23 年度に別業務で設定した調査区を対象に、オオバコの除去効果の追跡調査
を実施する。また、調査終了後には対象種のオオバコの除去を行う。
○
実施期間…7月~9 月
○
実施場所…南竜ヶ馬場、三ノ峰避難小屋(調査区:各 3 ヶ所)
○
対 象 種…オオバコ
○
調査項目…コドラート内(30cm 四方あるいは 50cm 四方)の個体の生育状況
(個体数、葉の枚数や大きさ、花の有無など)
3
②被覆による除去手法の検証
平成 24 年度に別業務で外来植物を除去するために、防草シートやむしろなどで外
来植物を被覆した調査区において、適切な被覆期間の検証のために、被覆2年後に被
覆物の一部を撤去し、再生状況を調査し、被覆による防除方法の効果を検討する。7
月~9月に外来植物及び在来植物の生育状況調査を行った後、被覆物を撤去し、その
約 1 ヶ月後に外来植物及び在来植物の再生状況を調査する。
また、平成 25 年度に被覆期間 1 年ののち、被覆物を撤去した調査区においても同
様の調査を実施する。なお、むしろについては撤去せず、むしろ上での外来植物生育
状況に関して写真撮影をし、むしろ敷設範囲上での植被率を測定する。
○
実施期間…7月~9月
○
実施場所…別当覗、三ノ峰避難小屋、室堂、白山スーパー林道三方岩駐車場付近
○
対 象 種…フランスギク、オオバコ、アカミタンポポ
○
被覆材料…防草シート(フランスギク(三方岩駐車場)
、オオバコ(別当覗)
)
、
ムシロ(オオバコ(三ノ峰避難小屋)
)、麻布(アカミタンポポ(室堂))
被覆物
素材
防草シート
ムシロ
麻布
種名
場所
調査枠数
H25撤去
H26撤去
三方岩駐車場
1
1
オオバコ
別当覗
1
1
オオバコ
三ノ峰避難小屋
-
-
室堂園地
2
1
フランスギク
アカミタンポポ
*調査枠:15~30cm×15~30cm 程度
③焼却による除去手法の検証
高火力の草焼バーナーによる除草を行うと地上部を焼枯らすだけでなく、根や地表
部に散布された種子も焼却出来る可能性があり、地表近くに生長点があるオオバコや
1年生草本(スズメノカタビラ)では個体の除去に効果がある可能性が考えられる。
平成 25 年度に別業務で実施した調査区において、焼却除去翌年の再生状況を確認す
る。さらに調査後に再度、焼却を実施し、約 1 ヶ月後の再生状況を調査する。
○
実施期間…7月~9月(焼却前調査、1 ヶ月後追跡調査の 2 回)
○
実施場所…別当出合園地、市ノ瀬駐車場(砂利駐車場)
、別当出合駐車場
○
対 象 種…オオバコ、スズメノカタビラ、エゾノギシギシ,外来タンポポ種群、
4
スギナ、シロツメクサ
○
調査項目…種別に以下の項目について調査を行う。
種名
調査項目
個体数
葉の枚数
葉の大きさ
花の有無
草丈
植被率
オオバコ
○
○
葉身×葉幅
○
-
○
スズメノカタビラ
○
○
-
○
5個体
○
エゾノギシギシ
○
○
最大葉身長
○
-
-
外来タンポポ種群
○
○
最大葉身長
花茎数
-
-
スギナ
-
-
-
-
-
○
シロツメクサ
-
-
-
-
-
○
○焼却処理方法…以下の方法で処理する。
「焼却」
:地上部が消失するまで焼却
「焼却追加」:地上部が消失するまで焼却した後、追加で 10 秒間加熱
「抜き取り」:手作業で抜き取り(通常の除去作業で用いる手法)
シロツメクサについては焼却処理を新たに 2 枠、焼却追加処理を新たに 3 枠設置
し、同様の調査を実施する。
処理方法
種名
備考
焼却
焼却追加
抜き取り
オオバコ
3枠
3枠
3枠
スズメノカタビラ
3枠
3枠
3枠
エゾノギシギシ
-
5個体
-
地上部切除
外来タンポポ種群
-
5個体
-
地上部切除
スギナ
2枠
-
-
シロツメクサ
3枠
3枠
-
※ 枠:30×30cm
④化学的除去手法の検討
除草剤等を用いた化学的防除について、その除去効果及び在来生態系的への影響等
を検討するため、以下の実験を行う。なお、実験場所(国立公園区域外とする)、実
験手順及び対象種は必要に応じて担当官と協議の上、変更可能とする。
○実験方法
イ.エゾノギシギシの薬剤効果試験
平成 25 年度の調査で効果が十分でなかったエゾノギシギシについて(ラウンド
アップマックスロードを使用)、調査時期を変えて6月頃に1回、7月頃に1回、
5
8月から9月の間に1回の計3回、除去実験を行う。各処理に供するサンプル数は
それぞれ10個体以上とし、なるべく大きさや生育条件が似た個体を選ぶこと。処
理の実施後、2回程度(10日後と1ヶ月後程度を想定)、効果の確認作業を行う
こと。
【処理】
1.メーカー推奨濃度で全ての葉面に塗布(N>10)
2.メーカー推奨濃度で最も大きな2枚の葉面に塗布(N>10)
3.無処理(N>10)
※薬剤の希釈率は必要に応じて変更可能とする。
ロ.オオバコの薬剤効果及び作業効率試験
オオバコについて、薬剤を塗布する葉の枚数を変えて7月から9月の間に除去実
験を行う。各処理に供するサンプル数はそれぞれ10個体以上とすること。処理の
実施後、2回程度(10日後と1ヶ月後程度を想定)、効果の確認作業を行うこと。
また、作業効率を検討するため、手作業による抜取りを10個体以上実施し、薬剤
塗布処理を含め、処理ごとにかかった人員と作業時間を記録すること。
【処理】
1.全ての葉面に塗布(N>10)
2.最も大きな2枚の葉面に塗布(N>10)
3.最も大きな1枚の葉面のみに塗布(N>10)
4.無処理(N>10)
5.手作業による抜取り(N>10)
※薬剤の希釈率は基本的にメーカー推奨とする。
ハ.在来植物への影響検証実験
7月から9月の間にエゾノギシギシと他種が混在する調査枠(0.5~1.0m 四方を
想定)を設定し、下記の処理(実験)区を最低5つずつ設定(計 25 区)し、薬剤
塗布による除去効果を記録するとともに、周辺の他種への影響を調査すること。ま
た、塗布する葉面の数については、効果の得られる最小限度の枚数とすること。
処理の実施後、2回(10日後と1ヶ月後程度を想定)のモニタリングを行い、
区画内の植物すべての個体数、枯死数を記録し、取りまとめること。
【処理】
1.外来植物の除去(地上部除去及び根からの抜き取り)
2.薬剤の塗布による処理
3.薬剤処理後ただちに降雨処理
4.薬剤処理後 30 分後に降雨処理
6
5.無処理区
※植生や地形、日照といった環境特性がほぼ同等の野外、またはプランター等を
用いて調査枠を設定すること。
※区画内の植物の個体数をすべて記録すること。
※被度及び群度の記録はブラウン・ブランケの方法によること。
※降雨処理は、如雨露等を用いて区域内の地面が全体的に湿る程度まで水をかけ
ること(0.5×0.5m あたり 100 ㏄を想定)
。
⑤種別の除去手法の検討
上記①から④の結果及び後述する(6)において情報収集した関係機関・団体(中
部地方環境事務所を含む)がこれまで実施してきた除去手法や除去手法に係る検証結
果等を踏まえ、効果的な除去手法を種別に整理し、検討する。
(4)主要な利用拠点における除去対策に係るゾーニング
室堂園地、南竜ヶ馬場野営場、南竜ヶ馬場宿舎、甚之助避難小屋、三ノ峰避難小屋、
大倉山避難小屋の6地点において、平成 25 年度業務において整理したゾーン区分に
従って、対策方法を整理するためゾーン区分図を作成する。
作成にあたっては、上記(2)の現地調査時にあわせて植生の概況調査を実施する
とともに、必要に応じて施設管理者、土地所有者等関係者の意見をヒアリングし、過
去の工事施工状況、植生回復対策等を踏まえて検討すること。
(5)モニタリング手法及び実施体制の検討
関係行政機関、研究者等が白山国立公園において実施している外来植物に関わる調
査及びこれまでの本業務での調査・検討結果等を情報収集・整理し、生態系の状況把
握及び監視、事業効果の検証のために必要なモニタリング手法を検討する(調査方法、
調査頻度、役割分担等)。あわせて環境省が実施すべき調査、ボランティアの協力を
得て実施する調査、関係機関が継続して実施する調査等、実施体制を検討すること。
また、事業効果の検証に必要なモニタリング手法を検討するため、別当出合園地か
ら南竜ヶ馬場までの登山道(砂防新道及び南竜水平道)約 3.3km において、外来植物
の生育量概況調査を行い、平成 22 年度業務結果と比較・検討する。調査方法は以下
のとおり。調査は上記(2)の現地調査時にあわせて実施すること。
○調査対象植物:上記(2)の調査対象植物と同じ
①オオバコ
標高 50mおきに 30cm×30cm の調査枠を設置し、枠内の個体数を以下の5段階に
7
分けて記録する。また、位置情報をGPSを用いて記録すること。
階級
調査枠内のオオバコ個体数
1
0個体
2
1個体
3
2~5個体
4
6~10 個体
5
11 個体以上
②フキ
標高 50mおきに1m×1mの調査枠を設置し、枠内の個体数を以下の4段階に
分けて記録する。また、位置情報をGPSを用いて記録すること。
階級
調査枠内のオオバコ個体数
1
0個体
2
1個体
3
2~5個体
4
6個体以上
③その他
発見した場所ごとに外来植物の種名、位置及び個体数を記録すること。
(6)これまので事業の整理・評価
白山生態系維持回復事業計画策定後、環境省、国土交通省、林野庁、石川県及び環
白山保護利用管理協会等の関係機関・団体が実施した外来植物対策に係る事業・取組
みについて、情報収集・整理(実施場所、実施内容等)するとともに、効果等を検証・
評価する。
(7)事業の適正かつ効果的な実施のための会合の開催
①専門委員会の開催
生態系維持回復事業の効果的な実施方法等を検討するため、有識者及び関係行政
機関からなる専門委員会(計13名程度)を、石川県金沢市内において、2回程度
開催する。開催にあたり、必要な日程調整、会場手配・準備、資料の作成・印刷等
の検討会運営事務を行うこと。また、会議開催後速やかに議事要旨及び議事録を作
成し、委員の確認を得た上で、担当官に提出すること。
専門委員会開催前に、専門委員会の資料を準備の上、委員会座長(大阪府堺市在
8
住者を想定)への事前説明を行うこと。(請負者1名程度、日帰り)
請負者の負担において、有識者の出席者(5名程度。大阪府堺市内1名、石川県
金沢市内2名、石川県白山市内1名、岐阜県岐阜市内1名を想定)に対して、謝金
14,300 円(1人当たり1回)及び旅費(「国家公務員等の旅費に関する法律」に
よる)を支払うこと。また、会場借り上げ費、お茶代も請負者において負担するこ
と。
○検討内容
専門委員会では、以下の項目について報告及び検討を行うものとする。なお、検
討項目は、事前に担当官と調整すること。
・外来植物分布調査
・外来植物の除去方法
・モニタリング調査の中長期計画
・これまで実施してきた事業の評価
②生態系維持回復事業検討会の開催
関係行政機関、有識者、自然保護団体、地域関係団体等により構成される検討会
(計30名程度)を石川県金沢市内において1回開催する。開催にあたり、必要な
日程調整、会場手配・準備、資料の作成・印刷等の検討会運営事務を行うこと。ま
た、会議開催後速やかに議事要旨及び議事録を作成し、委員の確認を得た上で、担
当官に提出すること。
請負者の負担において、有識者、自然保護団体及び地域関係団体の出席者(10
名程度。大阪府堺市内1名、富山県南砺市1名、石川県金沢市内3名、白山市内3
名、福井県勝山市1名、岐阜県岐阜市内1名を想定)に対して、謝金 14,300 円(1
人当たり1回)及び旅費(「国家公務員等の旅費に関する法律」による)を支払う
こと。また、会場借り上げ費、お茶代も請負者において負担すること。
○検討・報告内容
検討会では、以下の項目について報告及び検討を行うものとする。なお、検討項
目は、事前に担当官と調整すること。
・各関係行政機関等が実施した取組み
・平成26年度業務結果
・生態系維持回復事業計画の見直し(報告)
9
(8)業務打合せ及び記録簿作成
業務打合せを白山自然保護官事務所(石川県白山市白峰)において、業務着手時、
中間打合せ、専門委員会開催前、検討会開催前、成果品納入前の計5回程度、担当官
と行う(請負者1名程度、日帰り)。打合せ後は速やかに記録簿を作成し、担当官に
提出すること。
(9)調査報告書の作成
(2)~(8)について、調査結果、専門委員会及び検討会開催結果、議事録、記
録簿等をまとめた調査報告書を作成する。
5.成果物
紙媒体:報告書
40部(A4版
300頁程度、両面印刷、くるみ製本)
電子媒体:報告書の電子データを収納した電子媒体(DVD-R) 3式
報告書及びその電子データの仕様及び記載事項は、別添によること。
提出場所 中部地方環境事務所
6.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以
下「著作権等」という。)は、中部地方環境事務所が保有するものとする。
(2)成果物に含まれる請負者又は第三者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」
という。)の著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。
(3)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物
の使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとす
る。
7.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実
施方法及び管理体制について中部地方環境事務所担当官に書面で提出すること。
(2)請負者は、中部地方環境事務所担当官から要機密情報を提供された場合には、当
該情報の機密性の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、中部地方環境事務
所担当官からの指示に応じて適切に取り扱うこと。
(3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の
履行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリ
ティ事故が発生したときは、必要に応じて中部地方環境事務所担当官の行う情報セ
10
キュリティ対策に関する監査を受け入れること。
(4)請負者は、中部地方環境事務所担当官から提供された要機密情報が業務終了等に
より不要になった場合には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、中部地方環境事務所
担当官からの指示に応じて適切に廃棄すること。
(5)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告
すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
8.貸与可能な資料
・ 平成22年度 白山国立公園外来植物分布把握業務報告書
・ 平成23~25年度 白山生態系維持回復事業に係る外来植物調査業務報告書
・ 平成23~25年度 地域生物多様性保全活動支援事業(白山生態系維持回復事業計
画)委託業務報告書
・ 平成23~25年度 白山生態系維持回復事業に係る外来植物防除業務報告書
その他、担当官が必要と認めたもの
9.その他
(1)請負者は本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様により難い事由が生じたとき、又
は本仕様に記載のうち細部事項について必要と認めたときは、担当官と協議し、そ
の指示に従うものとする。
(2)会議運営を含む業務にあっては、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」
(平成 26 年 2 月 4 日閣議決定。)の「会議運営」の判断の基準を満たすこと。
11
(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 26 年 2 月
4 日閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。
なお、「資材確認票」(基本方針 190 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデ
ジタル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 191 頁、表4参照)
を提出するとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表
示例を参考に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準
にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製し
ています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は担当官と協議の上、基本方針
(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切
な表示を行うこと。
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章;ワープロソフト Justsystem 社一太郎(2011 以下)、又は Microsoft 社
Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
( 3 ) ( 2 ) に よ る 成 果 物 に 加 え 、 「 PDF ファイル形式」による成果物を作成す
ること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R 等とする。事業年度及び事業名称等を収納ケ
ース及び DVD-R 等に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては担当官の指示に従うこと。
3.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で速
やかに必要な措置を講ずること。
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■ 道路※歩道
外来植物分布調査実施箇所
(避難小屋)
1.白山北山稜線
4.桂大笠山ブナオ峠線
(大笠山避難小屋)
7.新岩間道線
(小桜平避難小屋)
8.新岩間温泉小桜平線
10.中宮道線
(ゴマ平避難小屋、
シナノキ平避難小屋)
13.白山釈迦岳線
14.別当出合室堂線
(殿ヶ池避難小屋)
15.別当出合弥陀ヶ原線
(甚ノ助避難小屋、
中飯場休憩施設)
16.高飯場南竜ヶ馬場室堂線
17.弥陀ヶ原線
18.白山南山稜線
(神鳩の宮避難小屋)
19.白山大白川線
(大倉山避難小屋)
21.市ノ瀬別山線
(チブリ尾根避難小屋)
25.小原三ノ峰線
(赤兎避難小屋、
三ノ峰避難小屋)
28.小池刈込池周回線
30.加賀禅定道線
(奧長倉避難小屋)
4
4
1
10
30
7
8
14 13 17
10
19
19
■ 園地等
16
24
15
4.三方岩岳園地
19.白山室堂園地
22.南竜ヶ馬場野営場
24.南竜ヶ馬場宿舎
35.別当出会駐車場
22
21
25
※番号は公園計画図に対応
25
28
35
18
登山道 避難小屋等(登山道と同じ番号)
園地