☆ 希望者が入れるよう学童保育室の増設を! ☆ 保育内容と指導員の待遇改善を要求します! 手から手へ NO.2 2003.9.21 足立区学童保育連絡協議会 2003年度 発行責任 西之原 足立区学童協 ホームページ ttp://www.adachi.ne.jp/users/gakudou/index.html 恵美子 足立区と交渉 平成16年度 6学童保育室の増設を回答 8月6日(水)区役所にて16年度に向けた、学童保育に対する予算交渉を 足立区と行いました。 学童協より33項目からなる「学童保育事業の充実に関する要望書」を提出し、それに 住区推進課海老沢課長より回答がありました。 交渉は、以下の3点を中心に行われ、課題を残しながらも実りある交渉となりました。 ① 待機児童解消について ・6学童室増室予定 伊興、西新井栄町、加平、西保木間、弘道については場所も決まり来年度開室 予定で進行中。 島根については、場所の確保が難しく難航中。 ・島根住区学童父母から、地域・PTAへ協力要請を行い、課へ協力を行う提案がさ れた。 今後、双方の働きで来年開室を目指すことになった。 ② 障害児の対象学年引き上げについて 区としても今後の検討課題としているが現状は、無理との回答。 学童保育独自でなく、広義の障害児放課後対応を視野に入れた対応も検討中。 ③ 指導員の採用基準、研修制度について 指導員の児童対応にばらつきがあることについて、父母側から採用基準・研修制度 について質問があった。区としては十分な体制で対応していると回答。 また、不適切な指導があった場合は、改善を図るよう巡回指導員または課へ連絡をし てもらいたいと要請があった。 2時間程度と短時間ではあったが、今後の課題を含め課に対し父母の要望は伝えられ たと思う。 第32回東京の学童保育研究会に参加しましょう! 花畑第一学童OB 真田敏子 子どもは、専門職員による保育まつりが準備されていてそちらに参加しました。私は、安心して研 究集会、分科会へ集中できました。 昨年の研究集会で゛1年~3年という集団より高学年をふくめた集団のほうが、たくさんのあこが れが生まれ心が大きく、広く、豊かにそだちます。゛という日本福祉大学、近藤直子先生の講義を 聞きました。 15年度にOB会の発足を予定していた私に「OB会を作る意味と大切さ」を教えてくれました。 都内の区連協が一緒になって作っている研究集会でたくさんの父母の会との交流をして元気を 持ち帰って頂きたいと思います。 研究集会は都内を5ブロックに分けて毎年持ち回りで開催していて、来年度は、第五ブロックの 足立区で開催の予定です。そのためにも今年の研究集会、分科会に多くのお父さんお母さんが 参加していただき、何かをつかみレベルアップして足立区での開催を成功させましょう 期日 2003年7月6日(日) 場所 明治大付属中野中学校高等学校 - 1 - 足立区交渉報告 学童協は、来年度の予算編成に向けて足立区と8月6日に交渉をおこないました。 行政側の出席 住区推進課長、計画副参事、事業調整係長、指導層相談係 6カ所増設分確保(予算) 平成16年度開設 ◎西新井栄町 ◎加平 ◎西保木間 ◎伊興 ◎弘道 △島根住は土地を探している。 1 必要とする子どもたち全員の入室について 回答 平成15年度の事業費としては、6カ所増設分確保 6カ所増設分確保してある。 6カ所増設分確保 現在の進捗状況 ◎=決定 ○=協議中でほぼ決定 △=場所で難航 □=来年 ◎ 西新井栄町 西新井小の校長と調整中で充分に学童保育の必要性は理解していただ いている。(PTAの会議室で調整中) ◎ 加平→ 東加平小の校庭の一角にプレハブを建設して増設することで合意した。 ◎ 西保木間→ 西保木間小の教室を提供してもらうことで合意。 伊興→ 土地開発公社と交渉中で街作りのための土地を借りてやりたい。 弘道→ 弘道第一小と現在協議中。 島根住区→ 教育委員会および校長とも協議中だが余裕教室が無い状態で校庭も検 討をしたが100メートルのコースがとれるので連合運動会を実施していて使用は 難しい。 □ 栗原北、興本地域については平成16年度事業でやりたい。 ・ 入室承認基準指数表については、みなさんの意見をいただいて検討したい。 ・ 学校の長期休暇中の待機児への対応は、住区センターの個々のケースで対応したい。 2 障害児の対象学年の引き上げ及び改善・充実について 回答 受入学年の引き上げは、必要性は認識しているが現在は待機児童が大勢いるので 今後の課題としたい。障害児童の受け入れはすべての学童保育室で希望者があれば実 施している。現在43カ所で60人の受け入れである。 専門家による巡回指導は、年2回実施している。 Q 重度の障害児を受け入れて欲しい。 回答 障害児の受け入れは「障害児の実施要綱」があり、団体生活ができる程度に限定 されている。障害児の放課後をどうするかという別の観点からも保護者全員が働いて いない家庭の障害児も受け入れが可能になるような施設を現在、検討しているところ である。 3 保育内容の充実について 指導要領を制定して欲しい。 回答 「住区センター運営の手引き」があるのでこれで対応していきたい。 月刊の「日本の学童ほいく」誌(月330円)は、働くお父さんお母さんと学童保育の指導員が いっしょになってつくっている、唯一の学童保育専門誌です。全国各地で40000部が読まれ ています。あなたも『ほいく誌』の読者になりませんか?購読は右ページの下欄参照。 - 2 - Q 手引きの内容が知りたいがどうしたらいいですか? 回答 住区センターの職員用として作成したが見ることは別に差し支えないので学童保育室 の指導員に申し出て欲しい。 Q けんかしておやつの時間に食べさせてもらえなかった。帰りにおやつをおみやげにして くれないことがあった。 公設公営学童は住区センターのモデルなので運営形態を非常勤職員体制にしないで下さい。 回答 経費削減の一環として非常勤体制の運営に切り替えていくことが区の方針として決定している。 区議会にも報告をしているので今後も非常勤体制を進めていく。 Q 今年から非常勤体制になり、指導員が4人いるが指導員同士で指導方法でバラツキがある ように思う。中には指導員としてどうかと思える人もいる。 回答 直営の非常勤職員の採用は、足立区が直接におこなった。 4 住区センター内学童保育室の充実について ① 住区センターの従事者の労働条件や社会保険制度を確立して欲しい。 回答 改善しなければならないことは認識している。今年から有給休暇制度は実施している。現 改善しなければならないことは認識している 在、時給が790円だが学童保育従事の指導員だけで700名いるので改善するとかな りの支出増になる。財政状況が厳しいので改善は困難な状況なので今後の課題としたい。 ② 継続した保育とするため現在のローテション保育はやめていただきたい。最低でもロー テション 方法を見直し、8時間勤務した翌日も8時間勤務体制にして午前中に前日の様子がしっか り引き ができる体制にかえていただきたい。 回答 ローテション体制による現在の運営体制を変えるつもりはない、また、2日続けて8時間 ローテション体制による現在の運営体制を変えるつもりはない 勤務態勢にするには金がかかるから難しい。 子どもの成長にあったきめ細かい指導ができるよう研修を充実して欲しい。 回答 住区センターや直営と分けないで年数回の研修は実施している。研修内容も児童の 健全育成や学保育などおこなっていてすでに2回以上は出ている。 5 災害時の保護者への児童引き渡し体制を責任ある体制にして下さい。 回答 すべての角度から見直しを指示した。目先のことは早急に対応したい。 交渉を終えて 増設予算は6箇所分を確保したことは評価できると思います。現在172名の待機児童がい ることを肝に命じて、なお必要とする子どもが入室できるよう頑張りたい。最重点要求の障 害児の学年延長は1室2名の枠内なら財源は増えないので4年も受け入れて欲しいと要請したが 今回は実現ができなかった。指導要領の制定は議論がかみ合わず、私たちも検討して提案し て協議をしたいと申し入れた。 足立区がくどうまつり・・・区内の学童保育室が11月23日に亀田小(予定)に集まり、午前はつ くり・あそびコーナ&模擬店。午後は保育室対抗のリレーをはじめとした運動会。毎年、100 0名前後が参加しています。個人でも参加できます。参加をまっています。 学童ほいく誌の申し込み・・・学童協事務局 渡辺迄 090-9824-5274 - 3 - 大規模「学童」、安全に不安 朝日新聞 8月29日 放課後に親が留守の小学生を預かる学童保育について、朝日新聞社は昨年に続き政令指定都市と東京都 23区にアンケートをした。今年4月1日に希望しながら入れなかった待機児童は少なくとも1490 人おり、希望者の2.0%になることがわかった。昨年同時期の2.7%を下回り、待機児童の増加に 歯止めがかかった形だが、預かる児童を増やす大規模化による問題が一部で出ているようだ。 ●「顔と名前、一致しない」 川崎市は、昨年の調査では、待機児童数が最多の254人。今年はゼロ。一気に解消した。その即効 薬となったのが「わくわくプラザ」だ。市は今年度から全校でプラザを開催した。学童保育はプラザに 吸収して、事実上、廃止になった。 プラザは随時申し込みができる。親が働きに出るため留守の子も、親が今日だけ留守という子も利用 できる。昨年4月1日時点の学童保育在籍者は、4180人。今年同時期のプラザの登録者は、3万1 003人。 川崎市立富士見台小のプラザは空き教室2部屋で開催。約800人が申し込んだ。定期的に利用する 子は103人。教室1部屋に約70人の子どもが集まる日もある。 このプラザのスタッフリーダーを4月から務める佐藤幸子さんも、プラザに来る子全員の顔と名前は 一致しない。定期利用の子についても全員の顔と名前はまだ一致しない。参加カードの記入漏れなどの ある子が毎日10人はいる。親に確認の連絡をするうち1時間は過ぎる。「定期利用の子が来ていない 場合も居場所の把握までは難しいのが現状」。低学年の子もスタッフの顔を覚えきれない。来訪者をス タッフと思い込み「お茶を飲みたい」と話しかけることも。 別のプラザを利用する9歳の子の親は、スタッフに予告せず、急きょ代わりの人に子どもの迎えを頼 んだことがある。 子どもとは初対面の人だった。子どもはスタッフに「知らない人だ」と告げた。が、スタッフは代理 人から「親に頼まれて来た」という以上の説明は求めなかった。スタッフから親への確認の連絡は入ら なかった。「事件の多い昨今、子どもの安全管理は大丈夫か」 川崎市はスタッフに「代理人が予告なしに来たら、まず親に確認するように伝えている」(青少年育 成課)という。 ●指導員と話せぬ日も 福岡市では昨年の調査で学童保育1カ所の平 均在籍児童数が61.8人。指定市と東京2 3区中最多だった。今年は65.3人。定員 が設けられてなく、放課後に親が留守の子は できる限り受け入れているためでもある。市 立板付小学校内の子ども会に今、91人の子 が通う。指導員は校庭で遊ぶ子どもを呼び集 めるのに拡声機を使い始めた。 待 機 児 童 数 と 平 均 在 籍 児 童 数 平 成 15 年 4月 現 在 待機児童数 1か 所 平 均 在 所 数 区名 4月 待 機 前年比 在所数 前年比 千代田 15 (▼ 2) 4 3 .0 ( ▼ 0 . 9 ) 中央 41 (▼ 16) 6 0 .0 ( △ 2 . 9 ) 港 55 (△ 4) 3 9 .0 ( ▼ 1 . 0 ) 新宿 0 (± 0) 4 0 .9 ( ▼ 0 . 4 ) 文京 5 (▼ 1) 3 7 .3 ( △ 0 . 6 ) 台東 7 (△ 1) 3 7 .2 ( △ 2 . 0 ) 墨田 39 (△ 1) 5 0 .3 ( ▼ 5 . 8 ) 江東 0 (▼ 8) 5 3 .0 ( △ 3 . 8 ) 品川 0 (± 0) 4 6 .0 ( △ 1 . 9 ) 目黒 0 (± 0) 4 9 .3 ( ▼ 1 . 0 ) 大田 24 (△ 17) 4 8 .8 ( ▼ 0 . 5 ) 世田谷 36 (△ 6) 4 7 .4 ( △ 3 . 1 ) 渋谷 37 (△ 16) 4 7 .9 ( ▼ 0 . 6 ) 中野 14 (△ 10) 3 9 .7 ( △ 2 . 3 ) 杉並 30 (△ 8) 4 7 .8 ( △ 1 . 3 ) 豊島 8 (▼ 24) 4 3 .2 ( △ 5 . 1 ) 北 27 (± 0) 3 4 .3 ( △ 1 . 4 ) 荒川 0 (± 0) 4 5 .8 ( △ 2 . 5 ) 板橋 121 (△ 31) 5 3 .2 ( △ 1 . 3 ) 練馬 117 (△ 42) 4 1 .7 ( △ 1 . 7 ) 足立 172 (▼ 72) 3 7 .7 ( ▼ 2 . 3 ) 葛飾 0 (▼ 33) 4 9 .0 ( △ 1 . 5 ) 江戸川 117 (▼ 14) 4 8 .8 ( △ 1 . 2 ) (注 )今 年 4月 1日 現 在 。 カ ッコ は 前 年 同 期 比 の 増 減 。 △ はプラス、▼はマイナ ス。 市立野多目小学校内の子ども会には今は116人の 子が通う。今年初めて娘を預けたパートの母親(3 4)は、指導員が親との連絡帳に毎日書く言葉を子育 ての励みにする。当初の「○○ちゃんに遊んでもらい ました」という一言が、最近は「○○ちゃんと遊んで あげました」という言葉に変わった。ただし、福岡市 の基準は、子どもが100人以上の場合はあと何人増 えようと「指導員2人に補助指導員4人」という配置 は変わらない。指導員の負担は重くなる。 ●「家に変わる場、質的な拡充も」 市区町村は05年度から10年間、次世代育成 支援推進法にもとづき、少子化対策の行動計画を つくる。その行動計画の項目には学童保育も入る。 行動計画づくりのために市区町村は今後、住民 の要望を調べる。厚生労働省が示した学童保育の 調査項目の例には(1)1週間のうちの希望利用 日数(2)希望の利用時間帯(3)利用の理由が 並ぶ。厚労省は、調査を経て、定員数と設置個所 数の目標を設定するようにすすめる。 親たちはどのような学童保育を希望するのだろ うか。真田祐・全国学童保育連絡協議会事務局次 長は、1カ所の定員を40人にするよう求める。 学童保育を「家庭に代わる毎日の生活の場」と位 置づけるからだ。市区町村の行動計画は「量的拡 大だけでなく質的拡充も図ってほしい」と期待す る。 足立区は待機児の解消はつめこみでなく増設をして 欲しいという要求を受け、この6年で18学童の増設で 定数も600名増やし1箇所あたりの平均在籍児童数 が他区は増加しているが減りつつあります。 - 4 -
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