心に伝える合唱を目指して ~合唱コンクールを終えて~

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心に伝える合唱を目指して
札 幌 市 立 常 盤 中 学 校
学校だより 「あい plan 常盤」
平成25年11月6日発行
発行者 平田 純逸(教頭)
住所 南区常盤2条2丁目
21-1
電話 591-1433
~合唱コンクールを終えて~
常盤中学校教頭 平田
純逸
山々には、初雪の便りが、学校には雪虫の到来が、冬の訪れがもうすぐそこまで迫ってきている感じがしま
す。10月15日から電気暖房が始まるとともに、風邪による体調を崩す生徒も出てきています。
10月25日(金)に合唱コンクールが行われ、どの学級も熱い思いを歌に託して演奏していました。各学
年の担任の先生から、取組の様子を聞きました。
第1学年
3組担任 小林
敦 先生
1年3組が取り組んだのは「この地球のどこかで」という合唱曲でした。コンクール直前になっても男声パ
ートの出だしの「ほら…」の部分は、苦しくつぶやくような声しか聞こえてきません。この出だしがしっかり
出るとソプラノ、アルトが加わった「いつまでも色あせることはない…」の部分がとても美しく聞こえます。
この「ほら…」をなんとか音量豊かに歌い出そうと、男子はとても苦労していました。ポイントはしっかりと
息を吸うことでした。基本的なことなのですが、他のパート全員が期待し、
「男子、頑張って!」と女子が待
ち受ける中、また予想される本番のプレッシャーを感じながら歌うのは容易なことではありません。本番、男
子パート全員がしっかりと息を吸い、思ったような「ほら…」が出せました。ある男子の行事後の作文に「積
極的になった」という一文がありました。1年3組はこれでまた困難を一つ乗り越えることができました。
第2学年
3組担任 澤田 茂信 先生
コンクール前日の放課後、担任としての取り組みが終了した。ここまでに仕上がった歌を聴き、至上の幸せ
を味わった。胸が詰まって声がだせない。本当に子どもってすばらしい。これでまた教師を続けられる。
常盤中に着任して3年目。今年初めて生徒の歌声を体育館で聞くことができました。どの学級も特色をもっ
た合唱でした。教科担任として生徒全員と勉強をしているので、一人一人がどんな顔をして歌っているのか、
見入っていました。しかし、2学年の発表時は、耳がダンボになり、目から入ってくる情報を処理できない状
況になっていました。常盤中に来ていちばん幸せな1日でした。来年は、混声四部を聞きたいな。
第3学年
3組担任 笹田 宗孝 先生
合唱コンクールを始めるにあたり、最初に話したことは「なぜ歌うか」ということでした。生徒とともに大
切にしたことは、金賞を目指すだけでなく、合唱という「おくりもの」を聞く人に届けようということでした。
練習は、指揮者、伴奏者、パートリーダーが中心となって主体的に取り組んでいました。成長した姿を目の当
たりにし、ただ感心するばかりでした。本番直前の教室で最後の練習をしました。子供たちは「ヒカリ」とい
う曲の意味を真剣に考え、聞く人に届くように心をこめて歌っていました。まさに心ふるえる歌で、それを間
近で聞くことができるのは、教師冥利につきる瞬間でした。結果は金賞ではありませんでしたが、得るものは
とても多くありました。素晴らしい合唱に、素晴らしい生徒に巡り合えて感謝の気持ちでいっぱいです。
4組
2学年担任 清水 美保 先生
『1分1秒~スマイル~』
:時間を無駄にしないで笑顔で取り組もう!!
今年は、指揮者・伴奏者共に生徒で行い、全て生徒たちの力で作った合唱です。指揮者は初めての経験で「知
っている人がたくさん見に来る」
とプレッシャーを抱えながら大勢の人の前でしっかり指揮を振ってくれまし
た。伴奏者は、ピアノ未経験者です。
「今年の合唱は僕が伴奏をしたい」という熱意から、自分でCDを聞い
て楽譜の音とリズムを読み、約3ヶ月間で『伝えたい、君に』を弾けるようになりました。なかなか真似でき
ないほどの才能の持ち主です。みんなとても緊張した表情で歌っていましたが、人数が少ないながらもそれぞ
れ自分の精一杯の笑顔と歌声を披露してくれました。
本校ホームページのご案内
URL http://www.tokiwa-j.sapporo-c.ed.jp/
~~~~ 合唱コンクール ~~~~
=結果発表=
金賞
最優秀指揮者賞
1年 2組
中川 綾菜さん〈3組〉
2年 1組
齊藤つくしさん〈2組〉
3年 2組
中川俊太郎くん〈2組〉
ハピネス賞
4組 ※今年は指揮・伴奏も生徒が行いました。
=当日の様子=
1年2組
本校の行事から
札教研美術の授業公開
子そだテーブル
2年1組
=教頭のつぶやき=
今回の合唱コンクールは、演奏の面でも、取組の
面でも、昨年度からさらに成長した姿がありました。
特に2,3年生は、1年間の伸びがとても感じられ
たので、本校の合唱がますます良くなっていくと実
感しました。
期末試験が終わり、一息つく頃ですが、本校の行
事としてはもう一つ、
「芸術の森地区音楽祭」があり
ます。今まで努力してきたことが、この音楽祭で一
般の人の前で発揮できることが、本当の意味での成
果となります。ぜひ学年合唱を素晴らしい演奏に仕
上げて、お客さんの心に届くものにしてください。
********
10. 21
今年で3年目になる、本校校区に住んでいる乳幼児
を持つ家庭に学校へ来ていただき、本校3年生と交流
を持ちました。子育ての
楽しさや大変さを聞きな
がら、アンパンマンの踊
りを披露するなど、楽し
いひとときを過ごすこと
ができました。
3年総合講演会
4組
********* 10.15
毎年、生徒・保護者・地域の方・教師が同じテーブ
ルに座って話し合う「子そだテーブル」が行われまし
た。今年は「よい親子関
係とは」のテーマで、3
人のパネリストの話を受
けて、テーブルごとに親
の立場、子どもの立場の
意見(普段、自分の親や
子に言えない本音)を交
流し合いました。
ふれあいキッズ
3年2組
****** 10.8
全市の先生方の研究会である、札教研の授業が本校
で行われました。1年1組の美術の鑑賞時間として、
「ゲルニカを味わう
~パブロ・ピカソ~」が
行われました。たくさん
の先生方の中でそれぞれ
の考えを出しながら、ピ
カソの作品を味わいまし
た。
********* 10.30
3年生の総合的な学習の時間で、
「札幌市まちづくり
戦略ビジョン」に様々な意見を市長に出すことをして
います。この日は札幌の
政策について市役所の市
長政策室から本校に来て
お話しをしていただきま
した。これからの授業で
自分たちが考えた戦略ビジョンを提出する予定です。
なお、この日はテレビ局が取材に来ました。5分間
の番組ですが、本校の様子が紹介されます。
11月9日(土)11:54~11:59
STVテレビ 「さっぽろふるさと再発見」
< < < 11月10日のお知らせ > > >
11月10日(日)は、一日授業公開日となります。
本校は、文部科学省より「平成25年度道徳教育総合
支援事業研究指定校」としての指定を受け、実践的な
研究を行っています。そこで午前中は通常の授業に加
えて、全学級が道徳の授業を行い、保護者・地域の方
だけでなく、札幌市内の小・中学校の教師にも授業公
開をします。午後は、芸術の森アートホールにて、
「第
18回芸術の森地区音楽祭」に参加し、学年ごとに合
唱を披露します。また、本校吹奏楽部も出場しますの
で、ぜひ、ご参観ください。