方針4 “教師力”を高めます - 横浜市

方針4 “教師力”を高めます
~“個々の能力”の向上と“チーム力”の発揮~
重点推進課題
現状と課題
★ 教員の授業力・指導力の ○ 教員の授業力・指導力強化が求
められる中で、研修体制の見直
向上
しを継続して行う必要がありま
す。
現在、約18,000人の教職員を
12月末に到達すべき
対象に、年次別・職能別・課題
具体的な状況
別などの多様な研修プログラム
を展開していますが、さらに
個々の課題に応じた研修や、職
☆ 教職員研修について、
務・キャリア・ステージ・学校
個々のキャリア・ステー
教育目標などと連携した研修の
ジ等に応じたきめ細かな
充実が求められています。
研修が行われています。
また、若手教員に対する早期育
成研修や、自己研鑽のための夜
間・休日等の研修、小学校教員
☆ ICT(情報コミュニ
への英語研修が課題となってい
ケーション技術)を活用
ます。
した教員の指導力が向上
○ ICTを活用した授業改善が求め
しています。各教員が情
らる中で、さらなる教職員のI
報モラル・マナーの大切
CT指導力向上が必要となって
さを理解した上で、教え
います。
ることが出来ています。
※17年度実績
それにより、子どもたち
・ICT研修224講座/2,535人
が安心・安全にインター
・インストラクタ派遣 46校
・ICTを活用し、指導できる教員
ネットやコンピュータを
84.0%(17年9月)
使って学習出来る環境が
整っています。
具体的な取組内容と時期
(通年)
■ 教職員研修の充実
・学校でのOJT研修(職場内研修)の定着
・近隣校ブロックでの研修実施
・初任者・2年目・3年目研修の実施
・校内初任者教員支援体制の整備
・キャリア・アップのための自己計画型
研修を支援する「横浜授業づくり講座」
の開催
・小学校教員への英語教育研修
■ インターネットやコンピュータ等ICT
を活用した指導のためのICT活用
研修の実施
様々なICT研修を外部人材なども活用
して実施
・派遣研修:95校程度(通年)
・集合研修:45講座(通年)
・夏期研修:75講座(夏期)
・管理職・情報担当者研修:2講座
■ 人権研修の実施(13回)
・校長及び人権教育推進担当者向けに実
施(通年)
・担当者に対するセクシュアル・ハラス
メント研修(5月)
・担当者に対する児童虐待防止研修(9
月)
☆ 優秀な教員に対する表彰
制度の実施などにより、
教員が自らの職務に誇り
とやりがいを感じる仕組
みづくりが進んでいま
す。
○ 平成18年1月に初めて優秀教 (5~11月)
員の表彰を実施し、最優秀教員 ■ 優秀教員表彰の実施
5名、優秀教員30名を表彰しま
・本年度の実施方法について検討
した。表彰制度の実施結果の検
・11月開催予定の教育フェスティバル
証をもとに、教員の意欲の向
で表彰式実施
上・人材育成等をより一層推進
(通年)
していくことが必要です。
☆ 効果の高い研修によっ
て、指導力不足教員の問
題解消が図られていま
す。
○ 指導力不足教員への対応につい
て、対象者の半数以上が2年目
研修を必要としているため、課
題を客観的かつ真摯に把握する
ことを促すとともに、研修効果
を高める必要があります。
☆ 「授業改善支援セン
ター」が充実し、さらな
る活用が図られていま
す。また、教育課程開発
実践推進校の実践研究が
推進されています。
■ 指導力不足教員への対応
・自覚醸成・基礎力形成・指導力養成の
各期のプログラムの提供
・早期の校内研修の実施(10月)
・「指導力養成期」終了後の対象者の復
帰可否検討(19年2月)
(通年)
○ 教員の授業力・指導力向上に向 ■ 授業改善支援センターの拡充
・新刊図書1,000冊の購入・配架
けた支援体制の構築を趣旨に、
・学習指導案1,000点、授業ビデオ
平成17年6月に授業改善支援セ
100本の収集・配架
ンターを開館しました。さらな
・「授業づくり講座」の実施(指導主事
るセンターの機能充実と活用促
20講座以上・横浜国大教授5講座以
進、また教育課程開発への支援
上)
強化が課題となっています。
・TV会議システムを活用した講座実施
※平成17年度実績
・若手教員を対象とした「よろず相談窓
・新刊図書1,000冊、教育雑誌
口」の開設
50誌、学習指導案600点
・広報紙やY・Y NETを活用した情報
・利用者6,000人超、相談者
発信
提供
400人超
(通年)
・「授業づくり講座」14回、 ■ カリキュラム開発支援
約400人
・教育課程開発実践推進校26校を委嘱
・情報交換会、研究協議会の開催
・開発実践推進校の取組・実践、研究成
果等の発信
23
重点推進課題
現状と課題
具体的な取組内容と時期
★ 優秀な教員の確保・育成 ○ 今後、退職者が大幅に増加する (4月~12月)
のに伴い、優秀な教員の確保が ■ 「横浜教師塾(仮称)」開塾に向けた
課題となっています。質の確保
準備
12月末に到達すべき
具体的な状況
☆ 学校現場の状況を把握し
ながら、平成19年度採用
に向けて優秀な人材を確
保しています。
☆ 「横浜教師塾(仮称)」
の開設などによって、教
員の確保・育成策の充実
が進んでいます。
や年齢構成の平準化等に努めな
がら、大量採用を行う必要があ
(4月~10月)
るため、横浜及び全国の教員養
■ 積極的な教員確保策の実施
成系大学での募集説明会を実施
・全受験区分における受験年齢資格の大
しています(17年度計52
幅拡大
回)。
・大学及び他都市での募集説明会の実
施、PRポスター制作
○ 一層の人物重視に基づく選考方
法の改善策として、若手教員を
(7月~10月)
面接官に採用しました。また、
教員免許を持たない優秀な地域 ■ 人物重視採用
・選考試験における模擬授業、集団面接
人材や専門職などの外部人材を
の一体評価の実施
積極的に教育現場に導入してい
くため、人材や活用方法などに
ついて学校調査を行いました。
今後は調査結果に基づき採用方
法・内容のさらなる改善を図る
必要があります。
(4月~9月)
■ 非常勤講師等外部人材の登用
・学校調査に基づく人材情報の提供
・外部人材の位置づけ、あり方検討
☆ 人事評価制度の趣旨が各
学校長に周知され、適切
な運用が図られていま
す。
○ 教職員を対象とした現行の人事
(4月~12月)
評価を引き続き適切に実施し、 ■ 人事評価システムの適切な運用
人材育成等がより円滑に行われ
・新任管理職に対する研修会実施
ることが必要です。
・実施内容について、把握・検証
☆ 大学と連携した教員育成
の取組が進んでいます。
○ 横浜国立大学との連携により、
(4月~12月)
教育育成プログラムの検討やア ■ 大学と連携した教員育成の取組推
シスタントティーチャーの派遣
進
を受けるなど、取組が進んでい
優秀な教員の確保・育成に向け、引き続
ます。
き連携を強化
24
重点推進課題
現状と課題
具体的な取組内容と時期
★ 学校組織のマネジメント ○ 学校組織のマネジメント力強化 (通年)
が求められる中で、神奈川県教 ■ 「よこはま学校経営塾」の実施
力の強化
育委員会が、県立学校に平成
12月末に到達すべき
具体的な状況
☆ 学校の校務分掌に基づく
グループ編成と校長・副
校長の補佐職の設置に
よって、学校のマネジメ
ント力が高まっていま
す。また、個々の力が教
員集団として結集し
「チーム力」が発揮され
ています。
18年4月から新たな学校運営組
織としてグループ編制し、その
グループリーダーとして、新た
な職である「総括教諭」を3年
程度かけて段階的に導入予定で
す。
(5月~7月)
市町村立学校の県費負担教職員 ■ 主幹教諭研修の実施
についても同様に導入されるた
め、横浜市においても県の考え
を踏まえ、校務分掌をいくつか
の部に(グループ)に再編し、
校長・副校長を補佐する新たな
職として「主幹教諭」を設置し
ました。
■
今後は、主幹教諭の人材確保を
進めるとともに、市立高等学校
における取扱いを検討する必要
があります。
☆ 管理職や主幹教諭が中心
になって、学校組織のマ
ネジメント力強化に向け
た取組が進んでいます。
・研修参加者を募集(5月)、外部講師
の招請
・グループ単位の研修(6月~)を行
い、最終報告会(19年2月)
・学校でのOJT、教育センターでの研修
プログラム実施
(5月~12月)
主幹教諭の状況把握等
・新たな学校運営組織や主幹教諭の状況
等の把握、検証、課題整理
・市立高等学校への新たな職の導入の必
要性、取扱い等の検討
○ 管理職登用のあり方見直しを行
(5月~12月)
う中で、平成17年度に校長、 ■ 学校管理職の登用制度の改善
副校長登用資格を緩和するとと
・新たな登用制度の検討
もに、平成18年4月から庁内公
・主幹教諭の選考方法の改善
募による行政職校長を2名登用
・学校長の中でも指導的立場にある者の
したほか、教員以外の教職員か
組織的な位置づけや新たな職としての研
らも校長登用しました。
究
○
教職員のメンタルヘルスが問題
メンタルヘルス研修の実施
■
★ 教職員のメンタルヘルス
となる中で、効果的な予防策・
・新人研修(4月)・初任者指導教員研
対策の充実
対応策が求められています。
修(6月)・管理職研修(11月)・初
任校長研修(19年2月)・指導力向上
特別研修(7月~19年2月)
12月末に到達すべき
具体的な状況
☆ メンタルヘルスへの理解
が深まり、健康相談室の
利便性を高めることで、
教職員のケア体制が整っ
ています。
○ 教職員のメンタルヘルスへの理
解を深めるため、平成17年度
に初任者の指導教員に対する研
修を導入しました。
・新人研修(796名)
・指導力向上特別研修
(延べ62人)
・初任者指導教員研修(143人)
・新任校長研修(72人)
○ 相談体制のさらなる充実を図る ■ 健康相談室の土曜日開設(4月から)
必要があります。
(第2・第4土曜日)
25