19. ○一本で、ピッチが同じであれば径の異なるめねじが加工できます。 ○一本で右ねじ、左ねじのどちらのめねじも加工できます。 ○切りくずが細かくなるので、切りくずによるトラブルがほとんどありません。 ○馬力の小さい機械でも、大きな径のめねじが加工できます。 ○寸法補正(アンダーサイズあるいはオーバーサイズ)がプログラム上で簡単にできるので、任意の精度のめねじが加工できます。 ○管用テーパねじのタップ加工において避けられなかったストップラインがつかないので、耐密性のよいテーパねじが加工できます。 ○耐摩耗性を考慮した高バナジュウム、高コバルト系の高級高速度工具鋼を使用し、耐摩耗性に優れたチタンコーティングを行っています。 技術資料-44 19. ■『ヘリカルカッター』 と 『PTタップ』で加工した際の『めねじ』の比較 ■タップ加工の場合 管用テーパタップでの切削の場合、全刃切削となるので、各ランドの刃 先が加工めねじに食い込んだ状態で逆転することとなります。 その切込み高さが段差となって現れるストップラインが発生する。 ■ヘリカル加工の場合 3軸の動作により正転でめねじ加工を行う為、ストップラインが発生しない。 MC- ヘリカルカッターでめねじを加工する場合は、通常、加工めねじ径の約70%以下の径を用います。出来る限り大きい径を使用したほうが、 剛性面からみても有利ですが、大きすぎると工具にリードがないので干渉により正規のめねじ形状に仕上がりません。形状寸法表を参考に選定 してください。 ■切削条件 ○HSSの場合 ○超硬の場合 被削材 技術資料-45 切削速度 (m/min) 1刃当たりの送り量 fz(mm/t) 被削材 切削速度 (m/min) 1 刃当たりの送り量 fz(mm/t) 構造用鋼 50∼250 0.02∼0.1 構造用鋼 25∼45 0.02∼0.05 炭素鋼 50∼200 0.02∼0.1 炭素鋼 20∼40 0.02∼0.05 合金鋼 30∼180 0.02∼0.1 合金鋼 15∼30 0.02∼0.05 工具鋼 30∼150 0.02∼0.1 工具鋼 10∼15 0.02∼0.04 ステンレス鋼 30∼200 0.03∼0.1 ステンレス鋼 10∼15 0.03∼0.05 鋳鉄 50∼150 0.03∼0.15 鋳鉄 30∼50 0.03∼0.08 アルミ・アルミ合金 50∼300 0.03∼0.15 アルミ・アルミ合金 50∼90 0.03∼0.05 銅・銅合金 50∼180 0.03∼0.15 銅・銅合金 40∼80 0.03∼0.05 19. 技術資料-46
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