不審者訓練計画案&避難経路

不審者対応避難訓練実施計画(案)
高良小 安全部
1、目的
(1)不審者の侵入や、緊急時における、不審者への職員の対応及び、児童等の避難
誘導が安全・円滑に行えるようにする。
(2)不審者侵入時における職員の役割を明確化し、緊急事態の校内体制を整える。
2、日時
平成25年 5月 10日(金) 3校時(10:35~11:20)
3、訓練場所
侵入場所・・・・・・・・・6年1組(高学年)
避難場所及び全体集会・・・体育館
4、想定
午前10時40分、不審な人物が玄関から侵入し、廊下から6年1組の授業をじっ
と見ている。不審な人物に気付いた6年1組の貴子先生が、その人物に声掛けを行い
対応する。対応している貴子先生に気付いた木村先生は、自分の学級の児童を先に体
育館へ避難させ、一緒に声掛け対応を行う。声掛けをしている内に不審者と判断した
貴子・木村先生は、6年1組の児童に緊急避難の合図を出し、児童を不審者から遠い
出口・経路を指示し体育館へ避難させる。同時に同学年・隣接学年の教師に不審者侵
入の旨を伝える。同学年・隣接学年の教師は、児童の避難誘導を行うとともに、内線
で職員室へ連絡する。
連絡を受けた教頭先生は、不審者侵入を知らせる校内放送を行い,他学年の児童及
び職員に緊急避難を指示する。
最初は、穏やかに声掛けに応じていた不審者だったが、次第に興奮状態になり言動
が荒々しくなる。そこへ緊急放送を聞いた男子職員がさすまた・椅子・ほうきなどを
持って現場へ駆けつけ、6年1組の教室内で警察が到着するまで不審者と対峙する。
5、訓練項目
(1)不審者への対応
(2)通報連絡の手順
(3)避難誘導の方法
(4)暴漢に対する牽制要領
6、参加対象
職員・児童・園児
※応援・・・警察官
7、避難場所及び避難経路
避難場所・・・・・・運動場
避難経路・・・・・・職員会議資料の避難経路図を参照
8、事前指導
(1)今回の避難訓練の目的を全児童へ認識させる。
(2)不審者侵入時の緊急放送の周知を徹底して行っておく。
※不審者侵入時の緊急放送
「
いかのおすしが、6年1組に届きました。くり返します…
」
(3)不審者出現の場所と、避難の方向、避難の方法の確認・練習をする。
・不審者に近い教室の教師・児童は、不審者に刺激を与えないように静かに素
早く避難する。
・緊急放送に耳を傾け、どこに不審者がいるか、しっかり聞く。
・指示された避難場所に素早く避難する。
(4)実際に訓練を行う中で、児童の中には著しく恐怖感を抱く子が出ることも予想
されるので、避難訓練であることを繰り返し強調しておく。
※特に侵入場所の学級児童に要配慮を行う。
(5)避難時の事故を防ぐため、「お・か・し・も・ち」の指導を徹底しておく。
お → おさない
か → かけない
し → しゃべらない
も → もどらない
ち → ちかよらない
(6)事前指導は、各学級で時間を取り、指導しておく。(時数:特活でカウント)
DVD 放映(15分間)
平成25年 5月 9日(木) 3校時~5校時
※始業チャイム5分後に放映
(7)緊張感を持って、訓練に参加できるよう指導しておく。
9、役割分担
①
校長
学校全体の掌握と指揮、計時
②
教頭
避難放送と現場の指揮、警察署への依頼文作成・発送
③
発見者
児童の安全確保、不審者への声掛け、不審者判断、
(○○先生)
児童避難指示、周辺教師・職員室への連絡、不審者への牽制
隣の教師
児童の避難指示、不審者への声掛け、不審者判断、
(□□先生)
周辺教師・職員室への連絡、不審者への牽制
隣接学級
児童の避難誘導、内線電話より職員室への連絡(☆☆先生)
、
隣接学年
不審者への対峙
担任
学級の家庭訪問調査票(児童名簿票をファイルに貼っておく)
④
⑤
⑥
等を持って避難する。
(男性職員と女性職員で役割を下記の⑦・⑧とする)
⑦
男性職員
不審者への牽制と説得、負傷者の確認
⑧
女性職員
隣接学級を含めた児童の避難誘導や人員点呼、
負傷者の有無確認
⑨
ヘルプ職員
介助等を含め配慮を必要とする児童の避難支援
⑩
事務職員
幼稚園への連絡、110番通報、警察官の誘導
⑪
養護教諭
負傷者の救護
⑫
教務
全体集会の司会進行
⑬
視聴覚担当
体育館でのマイク準備
⑭
安全部
計画案作成、(警察署との打ち合わせ)
⑮
不審者役
(⑯)
(警察官)
(不審者取り押さえ、不審者対応評価、児童向け講話)
10、隣接学級の対応
(1)隣接学級の様子を確認する。
(2)児童の安全確保、不審者に刺激を与えないような速やかな避難誘導。
11、避難訓練手順(当日)
実
施 要 項
不審者侵入
(10:40)
実
施 内 容
① 玄関から教室前廊下に不審者が
侵入する。
留
意 点
◆不審者が6年1組
前廊下へ向かう途中、
出会った職員は不審
声掛け対応
② 発見者(貴子先生)は、「どなた
者に声掛けを行う。
ですか、どうしましたか?」と声
(通常はこの時点で
掛け対応を行う。
不審者に対応する。
)
③ 隣接学級教室の木村先生は、自分
の学級児童を避難させ、貴子先生
と声掛けを行い対応する。
児童への避難指示
児童の避難・誘導
④ 審者を刺激しないよう6年1組
◆騒ぎに気付いたら
児童に緊急避難の合図を送り、避
周辺学級の教師は必
難指示を行う。
ず確認する。
⑤ 貴子先生・木村先生は、6年1組
◆貴子先生・木村先生
の児童に対して、避難経路の指
のどちらかは不審者
示・誘導を行い、同時に隣接学
への声掛けを続ける。
級・学年の先生に、内線で職員室
に連絡をするように伝える。
職員室への連絡
⑥隣接学級・学年の教師(☆☆先生) ◆連絡系統
は、児童への避難指示をすると同時
不審者声掛け対応教
に、職員室へ連絡する。
師→隣接学級・学年教
師→近くの内線電話
→職員室への通報
校内緊急放送
(10:50)
⑦連絡を受けた教頭は、
「いかのおすしが、6年1組に
届きました。くり返します…」
と、校内緊急放送を2回行う。
計時スタート
110番通報・幼
⑧報告を受けた事務職員は110通
◆緊急放送をしっか
り聞かせる。
◆「おかしもち」を守
って、不審者に近づか
ないように運動場へ
避難させる。
◆事務職員は、不審者
稚園への連絡・
(警
報する。
(実際にはダイヤルしない) 侵入の連絡を聞いた
察官誘導)
【通報例】→「こちらは高良小学校
らすぐ、110番通報
です。今、不審者が侵入していま
する。(訓練時は通報
す。すぐに来て下さい。
」
しない)
幼稚園にも連絡を入れた後、事務職
員は正門付近で警察官を待機し、到
着した際に警察官を現場まで誘導
する。
(現場までは付いていかない
ようにする)
全校児童の避難と
人員確認
⑨担任は児童を所定の場所(避難経路
◆男女1列に整列し、
図の避難場所図)に避難させ、人員
避難する。
点呼や異常の有無を校長に報告す
◆避難経路図・避難場
る。
所図を参照。
※担任不在の学級は、同学年の教師
が代わりに行う。
校長は全校児童の人数を確認する。 ◆学級担任→学年主
計時ストップ
不審者との対峙
任→校長
⑩男子職員は、学級の児童の管理を女
子職員に依頼し、さすまた・椅子・ ◆不審者を教室の中
ほうきなどを持って現場へ急行す
る。
(警察官が来るまで)説得した
(隅)に追いやり、取
り囲む。
り、牽制したりして対峙する。
(警察官の到着)・
不審者の取り押さ
⑪(警察官が到着し)不審者を取り押
さえる。
え
全体集会
(11:05)
⑫全体会を体育館で行う。
1、はじめの言葉(司会 安全主任)
2、警察の方のお話(警察官)
3、校長先生のお話(校長)
4、終わりの言葉(司会 安全主任)
まとめ(事後指導) ⑬反省用紙に記入させ、避難訓練を振
(11:15)
り返り話し合う。
12、事前指導の具体的指導(避難する時の心構え)
〈教室〉
・椅子に腰掛ける。
・口を閉じて放送を静かに聞く。
・担任の指示に積極的に従う。
・落ち着いて静かに教室を出て整列する。
〈教室以外の場所〉
・あわてずに放送を静かに聞く。
・近くの教師の指示に従って行動する。
・近くに教師がいない場合には、不審者の侵入しているところを通らないように
素早く運動場へ避難し、自分の学級へ合流する。
〈移動中〉
・避難中は、絶対に「おかしもち」を守る。
・担任から目を離さないようにする。
・外履きに履き替えず、上履きのまま避難する。
・廊下、階段、出入り口などで下級生に出会った時には、下級生を優先する。
・前の人が倒れた時には、すぐ後ろの人が右手を高く挙げて合図する。
〈体育館〉
・教師の指示に従い、整列する。
・腰を下ろし、静かに先生(警察官)の話を聞く。
13、事後指導
・事前に学習したことと、実際の訓練における行動を評価し、避難訓練反省用紙
に書かせ、話し合う。
・今後、どんな点について注意したらよいか話し合う。
・
「いかのおすし」の確認。
いか・・・・行かない
の・・・・・乗らない
お・・・・・大声で叫ぶ
す・・・・・すぐに逃げる
し・・・・・知らせる