LD学会第20回大会 自主シンポジウムJ-30 2011年9月18日 『学びのユニバーサルデザイン』を 授業に生かす 理念を実践に取り入れる模索の第一段階として 企画・司会 金子晴恵(アンダンテ西荻教育研究所) 話題提供 浦野裕司(杉並区立桃井第三小学校) バーンズ亀山静子(NY州認定スクールサイコロジスト) 指定討論 川俣智路(北海道大学) 1 この自主シンポの流れ 話題提供 UDLとは? 小学校での実践 米国からの報告 討論 指定討論 フロアから まとめ 2 話題提供1 金子晴恵(アンダンテ西荻教育研究所) “UDL(学びのユニバーサルデザイン)”の 理念と概要 3 ユニバーサルデザインとは • 定義 改造または特殊化された設計の必要なしで、 できるだけ多くの人が利用可能であるように 製品、建物、空間をデザインすること (ロナルド・メイス) 2011/6/20 ©2011 Harue Kaneko 原則1 公平な使用への配慮 だれでも 使える! ©2005-2008 Institute of Advanced Studies in Universal Design 日本ユニーバーサルデザイン研究機構 UD資料館より 原則2 使用における柔軟性の確保 いろんな方法 で使える! ©2005-2008 Institute of Advanced Studies in Universal Design 日本ユニーバーサルデザイン研究機構 UD資料館より 原則3 簡単で明快な使用法の追及 使い方が すぐわかる! ©2005-2008 Institute of Advanced Studies in Universal Design 日本ユニーバーサルデザイン研究機構 UD資料館より 原則4 あらゆる知覚による情報への配 慮 情報が いろんな感覚 で伝わる ©2005-2008 Institute of Advanced Studies in Universal Design 日本ユニーバーサルデザイン研究機構 UD資料館より 原則5 事故の防止と誤作動への受 容 危なくない。 失敗しても 大丈夫! ©2005-2008 Institute of Advanced Studies in Universal Design 日本ユニーバーサルデザイン研究機構 UD資料館より 原則6 身体的負担の軽減 楽な姿勢で 余分な力が いらない! ©2005-2008 Institute of Advanced Studies in Universal Design 日本ユニーバーサルデザイン研究機構 UD資料館より 原則7 使い易い大きさ・広さと条件の 確保 使うのに 十分な広さ と大きさ ©2005-2008 Institute of Advanced Studies in Universal Design 日本ユニーバーサルデザイン研究機構 UD資料館より UDLって何?(CASTウェブサイトより) • UDL…Universal Design for Learning(学びのユニ バーサルデザイン) 全ての人が等しく学びの機会が得られるようにす るカリキュラムを開発するための原則集。 • 誰にでも使える(一人のためでなく、一つの方法 を全てに当てはめるようなものでもない)、個々 のニーズにカスタマイズや調整ができる、より柔 軟な教育目標、方法、教材教具、評価を作るため の案を提供する。 ※CAST(Center for Applied Special Technology) 12 UDL(学びのユニバーサルデザイン)3原則 13 キーワード【1】 “障害”は学習者ではなく、カリキュラ ムの方にある。 • 旧来の教育は、教室に存在する多様な学習者に 対応できていない。 適応の負担は、学習者ではなく、カリ キュラムが背負うべき。 • “平均域”の外にいる学習者が、特別な場所で余 分な負担を強いられなくてもよいように。 14 キーワード【2】 目標・目的 教材・教具 授業や課題が何を狙ってい るか 何を使って学習するか UDLにおける カリキュラム 方法 どのように学ぶか 評価 習得したことをどのように 評価するか 15 キーワード【3】 ×One-Size○柔軟で融通 Fits-All のきく 16 UDLキーワード【4】 全ての生徒に最適な ただ一つの方法は 存在しない。 キーワード【5】 Option Alternatives 複数の方法 代替手段 Scaffoldings Customize 段階的支援 調節可能 18 キーワード【6】 テクノロジー利用の推奨 •支援のための調節が容易である。 •より効果的な学習が期待できる。 •現代のリテラシーの一つである。 19 UDLガイドラインの構成 原則とガイドライン チェックポイント 具体例 20 課題~どう実践に活かすか?~ 研修プログラムの開発と実施 ガイドラインを、より現場に理解しやす い言葉で届ける 実践例の積み重ねと改善 21 追加情報 UDLガイドラインのダウンロード、 関連資料の入手先は… UDL情報センター http://harue.no-blog.jp/udlcast/ CASTウェブサイト http://www.cast.org/ 22
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