訃報・小西泰次郎さんを偲ぶ - 地下水技術協会 JGWATER

第 50 巻第 12 号 2008
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訃報・小西泰次郎さんを偲ぶ
社団法人地下水技術協会副会長兼編集委員長 畠中 武文
小西泰次郎さんが、平成 20 年 12 月 13 日午前 9 時 10 分に逝
去された。91 才のご高齢で大往生であった。
小西さんは、昭和 18 年 3 月東北帝国大学理学部岩石鉱物学科
を卒業され、商工省地質調査所に入所され、途中、経済企画庁に
出向されたりした通産技官であった。東北大学に博士論文を提出
されて理学博士の称号を授与され、地質調査所から地質調査業績
の功労賞、また日本地下水学会から功労賞を授与されるなど、氏
の専門とされた地質調査・地下水に対する飽くなき探究心と真摯
さ面目躍如たるものがある。
当協会との関わりは、顧問として平成 10 年より平成 17 年 1 月まで月刊誌「地下水技術」
編集委員長の御苦労をお願いし、毎月の委員会に明るい表情で、時にはユーモアを交えたジョ
ークを飛ばしながら編集委員長の職責を全うされたのには敬服します。平成 16 年春より体調
を崩されて小生に編集委員長代行を託され自宅療養を続けられた期間は絶えず電話連絡をし
て編集あるいは投稿をお願いし、ベッドの横に付いて居られる奥様に「いい加減にしなさいよ」
と叱責されている声を漏れ聞くたびに”済まない”という気持ちで沈痛したことが2~3 度あ
りました。告別式の席上、そのことを奥様に触れますと「本人は不自由さにも拘わらず、原稿
を書きたくて仕方がなかった様でした」とお聞きし。「地下水技術」を生涯愛した小西さんの
気持ちが伝わり、哀悼の念を禁じ得ませんでした。
「地下水技術」は今年で 50 巻 12 号を閲し、小西さんの掲載記事は”水の散歩道”
、掲載記
事等すべて 114 編となっています。口癖に言って居られた”
「地下水技術」は絶やしたらいか
ん”の言葉を固く胸にしまい、編集部一同協力して更なる発展を期すという心構えで頑張るこ
とが小西さんの霊に報ゆることになると信じます。
12 月 17 日の告別式には、協会としては上田会長名の供花を捧げ、旧編集委員など多数の関
係者が参列されました。代々幡斎場で荼毘に付されました。
小西泰次郎さん、安らかにお眠りください。合掌。
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地 下 水 技 術
協 会 記 事
<<投稿募集>>
本誌は、地下水に関する知識の普及と技術の向上を主たる目的として発刊しておりま
す。当協会のように、国・地方公共団体、総合建設業、地質調査業、建設コンサルタン
ト、ポンプの製造・販売業、さく井業、水道事業、大学関係機関、握手団体等、地下水
に関係ある極めて広範・多様な方々の集まりは、他にあまり例がありません。その特性
を活かし、他誌に勝る紙面づくりに今後も努力する所存ですが、会員諸氏におかれまし
ても、その研究成果、活動結果あるいはノウハウの集積結果をぜひとも本誌紙面上で御
報告・御披露していただき、魅力ある紙面づくりにご助力いただきたく、お願い申し上
げます。
投稿原稿の内容は、地下水に関する論文・研究文、報告文・資料、意見・提言および
体験談・随想とし、原則として本誌に掲載される以前に同一内容が他の出版物に発表さ
れていないものとします。
投稿御希望の方は、電話またはメール等で事務局までご連絡下さい。原稿は、原則と
して電子原稿でお願いします。投稿された原稿の掲載号、用語などにつきましては、機
関紙編集委員会に御一任下さい。下記の執筆要領を参考に、原稿を作成してください。
<執筆要領>
1. 題名は、著者に一任します。
2. 原稿送付期日:掲載予定号発刊(毎月 25 日前後)の1ヶ月前にお願いします。
3. 送付いただいた原稿をもとに、事務局が版下を A4 判(明朝体 10.5 ポイント、22 字×42
行×2段組、1ページ字数 1,848 字程度を標準)で作成します。機関誌に掲載するに当
たっては、最終的に A4 判から B5 判(86%)に縮小印刷いたします。
4. ワープロの場合は電子ファイルを送付してください。テキストのベタ打ちでも結構です。
割付等は当方で行います。(電子ファイルは8MB までメール添付可)
5. 執筆者のお名前に、「ふりがな」をお願い致します。
6. 図面・表は、出来るだけ電子ファイルでお願いします。
(当協会では、殆どすべてのファ
イルフォーマットに対応可能ですが、特殊フォーマットをお使いになる場合は、念のた
め協会事務局にお問合せください。
)
7. 図面・表については掲載の大きさ(縦・横何センチ等)をご指示頂ければ、編集の参考
になりますのでよろしくご協力ください。
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9. 初校(ゲラ刷り校正)は、執筆者にお願いいたします。
11. 執筆者には、掲載号を5部および別刷りを 50 部贈呈いたします。
12. 執筆者には、原稿料として図書券(5 千円相当)を贈呈いたします。