株式会社アライドテック富山事業所様 株式会社アライドタングステン様

〈Factory-ONE電脳工場〉
導入事例
株式会社アライドテック富山事業所様
株式会社アライドタングステン様
業務プロセスの効率化、情報の統一を推進。全社一丸となって高精
度の原価管理を実現。工程別原価差異が1/1000に!
株式会社アライドテック 富山事業所様・株式会社アライドタングステン様は自動車、最新電子部品
などの先端分野の製造装置に用いられるレアメタルであるタングステン・モリブデンの高い加工ノウ
ハウを武器に時代のニーズに応えながら業容を拡大されています。過去、事業統合によりシステムが
重複・分散したことでデータの迅速性や統一性が失われ、タイムリーな工程進捗、出来高、原価デー
タの把握・グループ全体、事業所毎のデータ集計に労力を割いていました。今回、〈Factory-ONE電
脳工場〉により生産管理システムを再構築し、高精度の工程進捗、出来高、原価管理・タイムリーな
経営情報開示を実現しました。全社一丸となって情報の信頼性を高めることで、迷うことなく問題点
を見つけ出し、即座に手を打つことができるようになりました。
グループ各社の情報統一による
業務効率化を目指して
株式会社アライドマテリアル 株式会社アライドマテリアル
常務取締役
富山システムグループ
マネージャー
武部 克嗣氏
土肥 正夫氏
株式会社アライドテック
富山経理グループ
マネージャー
株式会社アライドテック
富山経理グループ
主査
澤山 政浩氏
粟島 武志氏
〈ベンダーへの感想〉
とにかく懇切丁寧に対応していただいた事に
尽きます。うまく舵取りいただき、プロジェ
クトを成功へ導いていただきました。
担当SEの北口氏(左)
と井上氏(右)
社 名 :
株式会社アライドテック
創 立 :昭和39年7月
資本金 :450,000千円
代表取締役:勝谷 洋
従業員数 :579名
系列会社の統合があり、その後も
各レガシーシステムが個別に稼働し
ていたため、全社のトータルはもと
より、会社毎、事業所毎のデータ集
計に多くの労力を割いていました。
タイムリーな経営判断をサポートす
るためのデータ統合が早急の課題と
なっていました。
工場では、原料であるタングステ
ン・モリブデンが製造過程で粉・
棒・シートなど様々なものに形が変
化するため、原料から製品に至るま
での仕掛品の把握が難しく、棚卸資
産の把握に大きな労力が必要でした。
日次単位での損益や各工場の採算
を統一の基準で迅速に把握したい。
さらに、工程別の原価を正確に判断
し、期末の実地棚卸を行なってはじ
めて差異が分かるといったリスクを
撲滅するために、生産管理システム
の検討を始めました。
株式会社アライドタングステン
平成15年10月1日
450,000千円
北川 信行
100名
事業内容 :情報通信・半導体・エレクトロニクス・自動車関連
用の各種ヒートシンク材、タングステン・モリブデン等各種金属
加工製品・電子部品、セラミックス製品、電気接点など機能材料
製品、その他粉末冶金製品の製造
URL
:http://www.allied-material.co.jp/allied-tech/
http://www.allied-material.co.jp/allied-tungsten/
〈販売店〉株式会社NTTデータ関西
http://www.ncs.co.jp/solution/dennou_koujou/
グループ各社で異なる管理
ポイントに対応できるか?
当初6社へシステム提案依頼をか
け、選定を行ないました。選定にお
いては、グループ各社の業務に適し
ているか、柔軟なカスタマイズは可
能かなど、10以上のカテゴリーを
定め、各提案の機能や体制の比較表
を作成し、検討を進めました。
各グループ会社の情報は統一の基
準で把握したいが、扱う材料によっ
て全く違った管理が必要です。各社
それぞれシステム化にあたって重点
を置くポイントが違うなど一筋縄で
評価できるものではありませんでし
た。
その中でも、比較表の多くの項目
で高い評価を付け、特に重要な機能
である“工程進捗管理”、“実績の日次
把握”の実現度が高く、各社の様々な
ニーズに幅広く適応できる。さらに
オープンソースで提供され、コスト
パフォーマンスの一番高かった
〈Factory-ONE電脳工場〉を採用し
ました。
また、㈱NTTデータ関西・日本コ
ンピューター・システム㈱はレスポ
ンスが良く、提案内容からプロジェ
クトマネジメントのノウハウが感じ
られた事も選定の決め手になりまし
た。
〈Factory-ONE電脳工場〉
株式会社アライドテック富山事業所様
株式会社アライドタングステン様
工程別原価計算を実践!
棚卸資産誤差の大幅圧縮に成功
これまでの生産管理システムでは、
粉、棒、シートなど様々なものに形
が変化する製造形態に適合できな
かったため、棚卸資産評価はExcelで
手間隙かけ行なっていました。Excel
では良品のみの出来高管理をしてお
り、不良、転用、廃却量の把握がで
きない。さらに間接費は工場一律の
基準で配賦していたため、正確な仕
掛品の棚卸資産評価ができずにいま
した。
新システム導入の打合せ当初は、
“製造形態への対応”が大きな不安要
素でした。しかし、〈Factory-ONE
電脳工場〉の1品目複数工程・単位
変換可能な品目構成マスターを核と
する機能を理解する中で、『仕掛品
の進捗・在庫管理ができる!』とい
う自信へと変わっていきました。工
程別出来高数に加え、転用・廃却を
含めた実際投入量を把握し、工程別
間接費を考慮することで、工程別標
準・実際原価計算を実現しました。
システム導入により、様々な効果
が現れました。第一に、作業工数・
期間の短縮です。様々なデータが人
の手を介する事なく提供されるよう
になり、業務データや事業所・会社
毎のデータ集計作業の手間・時間が
大幅に削減されました。特に、棚卸
資産評価作業はこれまで5日かかっ
ていましたが、今では1日で終わる
までに短縮されました。
第二に、経営リスクの削減です。
以前は、在庫精度が低く、決算期に
大きな棚卸資産額の誤差が判明した
こともありました。しかし、今では
理論在庫と実際在庫の誤差が減り、
棚卸資産評価額の誤差が2~3万円/
月まで減らすことができ、経営リス
クを大幅に削減することができまし
た。この誤差は監査からも太鼓判を
押される程の精度でした。
第三は、スピーディーな情報共有
です。精度の高い標準原価を積算可
能となり、経営層に高精度の日次損
益をタイムリーに提供できるように
なりました。現在の問題が数字で直
ぐに把握でき、いち早く明確な打ち
手を講ずることができるようになり
ました。
導入事例
また、予想外の効果もありました。
社員のコスト意識の向上です。今ま
で明確に追及できなかった各部門の
業績やロス情報も、数字として明確
に提示されるようになりました。判
断に必要な正確なデータがタイム
リーに提供されるようになり、現場
部門でのコストに対する意識が明ら
かに変わってきました。
それ以外にも、社内で独自に管理
している投資対効果の評価において、
〈Factory-ONE電脳工場〉は、定量
的なコスト効果が見込め、早期に基
準のクリアを実現しました。
成功のポイントは
いかに全員を巻き込めるか?
現場部門の協力がキーに!
〈Factory-ONE電脳工場〉の導入
により、日次損益の把握や工程別原
価計算を実現しましたが、その成功
の絶対条件となるのが“データの精
度”です。
システム担当の土肥マネージャー
は言います。「現場の協力無しには
成し得なかった。全社で一丸となっ
て取り組んだ結果だ。」
導入時から現場責任者に積極的に
参画してもらい、システム部門はあ
くまで事務局的な立場で現場を中心
にプロジェクトを進めてきました。
並行して現場担当者向けにはデータ
活用の勉強会を開催してきました。
〈Factory-ONE電脳工場〉のお問い合わせは
日本コンピューター・システム株式会社
第三事業本部 第一営業部
そのデータ活用の素地が〈FactoryONE電脳工場〉のEUC※1機能を積極
的に活用する起爆剤となったのです。
現在、現場部門がEUC機能を活用
して、進捗やデータのエラーを日々
チェックしています。従来のシステ
ム管理者や生産管理部門による数字
合わせのチェックではなく、各現場
の目でチェックする事でシステムに
登録されるデータの精度、ひいては
生産性そのものを向上させています。
このようにシステムを運用する上
で精度を担保する仕組みをうまく構
築することで、正確な原価把握、損
益管理に繋がり、全員がデータを信
じて的確な経営判断をすることがで
きるようになったのです。
アライドテック・アライドタング
ステン様では今後は日程計画の見え
る化、自社ポータルへのKPI ※2の公
開、海外工場(予定)へのグローバ
ル展開などの様々な課題に取り掛
かっていかれるとの事。
お客様からの最先端のニーズに素
材と卓越した加工技術で応える。
アライドテック・アライドタング
ステン様の飛躍は、その技術だけで
なく、情報システムを活用し、運用
する経営管理と現場力に支えられて
います。
※1 EUC(End User Computing)システムサービス利用者が積極的に構築、運用、管理
に積極的にかかわる事。文中では、〈Factory-ONE電脳工場〉の機能であるエンドユーザ
データ提供機能を指している。
※2 KPI(Key Performance Indicators)重要業績評価指標などと訳され、企業の目標に
対して現状を計るために設定される指標。
〒542-6316 大阪市中央区城見1-3-7(松下IMPビル)
TEL: 06(6946)2695 FAX:06(6946)1972
http://www.ncs.co.jp/solution/dennou_koujou/
※ このカタログの内容は予告なしに変更することがあります
※ 記載の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
2011年2月