中間報告書 - 合同製鐵

第10 5 期
中間報告書
(平成 22年4月1日から平成22 年 9月30日まで)
株主の皆様へ
株主の皆様には、ますますご清栄のこ
ととお喜び申しあげます。
さて、当社は平成 22 年9月 30 日をも
って、第 105 期の上半期を終了いたしま
したので、ここに営業の概況をご報告申
しあげます。
代表取締役社長
営業の概況
当上半期におけるわが国経済は、中国やインドを始めとした新
興国の景気回復や、政府による景気対策の効果などにより、輸出
向けを中心に生産が増加し、景気は緩やかながらも回復に向かい
ました。
しかしながら、欧州の信用不安及び米国経済の減速懸念が台頭
する中、年央からの急激な円高の進行や株式市場の低迷など、先
行き不透明な状況が続いております。
電炉業界におきましては、減少が続いていた国内の建築土木市
場にようやく底打ち感が出始めたものの、本格的な回復には至らず、
依然として低水準の鋼材生産が続いております。
一方、主原料である鉄スクラップ価格は、景気低迷による発生
減と東アジアを中心とする旺盛な海外需要の動向に影響されなが
ら前年に比べて高値で推移し、各社とも厳しい経営環境におかれ
ました。
このような厳しい経営環境の中、当社グループは引き続きあら
ゆるコスト削減の徹底を図るとともに、マーケットの変化に即応
した販売価格の適正化に取り組んでまいりました。また、海外の
旺盛な鉄鋼需要に対応すべく、今年4月に営業部門に輸出グルー
プを新設し、将来を見据えた需要家の獲得を目的に輸出拡大に取
り組んでまいりました。
その結果、当上半期の連結業績につきましては、当社の販売数
量が前年同期比 12 万6千トン増加の 53 万6千トンとなったこと
に加え、販売価格については前年同期比トン当たり2千3百円上
昇したことにより、売上高は、636 億8千1百万円と前年同期比
160 億3百万円の増収となりました。営業利益は、鉄スクラップ
価格の上昇により、5億7千8百万円と前年同期比5億9千7百
万円の減益となり、経常利益は、4億9千5百万円と前年同期比
9億9千1百万円の減益となりました。四半期純損益につきまし
1
Godo Steel, Ltd.
2010.4.1-2010.9.30
Top Message
ては、株式市場低迷による投資有価証券評価損を計上したことから
前年同期比 27 億8千5百万円減益の 26 億8千5百万円の損失計
上のやむなきにいたりました。
以上のような経営実績を踏まえ、誠に遺憾ながら、当期の中間配
当につきましては、見送ることとさせていただきました。株主の皆
様には誠に申し訳なく存じますが、何卒ご了承賜りますようお願い
申しあげます。
なお、期末の配当につきましては、下半期の業績を踏まえ慎重に
判断させていただきたいと存じます。
今後の見通し
今後の経済見通しにつきましては、海外景気の下振れや更なる円
高・株安の進行や、デフレ懸念といった、景気下押しリスクの強ま
りを考えますと、景気が自律的回復に至るまでには、なお時間を要
するものと想定されます。
電炉業界におきましても、首都圏におけるマンションなどの建築
需要に底打ち感はあるものの、人口減少や少子高齢化の進行による
国内経済活動の縮減の一方で、アジア経済の発展に伴う産業や企業
の海外移転の進展により、国内における購買力低下・住宅建築や民
間設備投資の減退は避けられず、今後も鋼材需要の回復は考え難い
状況にあります。また、国際商品化した鉄スクラップ価格の上昇懸
念も払拭できず、不透明かつ厳しい経営環境の継続を想定せざるを
得ません。
こうした電炉業界を取り巻く厳しい環境の中、これを克服し、
次なる成長の道筋をつけていくのが当社グループの最大の課題で
あると認識しております。そこで、当社グループにおきましては、
引き続き販売価格の適正化を目指すとともに、ミニマムコストを
徹底的に追求し、あわせて、高品質かつ低コストの製品をお客様に
供給することにより、当社グループに対する信頼を確固たるものに
してまいる所存であります。また、内部統制によるコンプライアン
スの強化、安全及び環境・防災に対するリスク管理の徹底と人材育
成の強化に取り組み、更なる企業価値の向上を図ってまいりたいと
存じます。
株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援、ご鞭撻を
賜りますよう宜しくお願い申しあげます。
平成 22 年 12 月
Godo Steel, Ltd.
2010.4.1-2010.9.30
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連結財務諸表
中間連結貸借対照表(平成22年9月30日現在)
科 目
( 資 産 の 部 )
流 動 資 産
現金及び預金
受取手形及び売掛金
た な 卸 資 産
繰延税金資産
そ
の
他
固 定 資 産
有形固定資産
建物及び構築物
機械装置及び運搬具
土
地
建 設 仮 勘 定
そ
の
他
無形固定資産
投資その他の資産
投資有価証券
長 期 貸 付 金
そ
の
他
資
産
合
計
金 額
61,110
5,605
31,715
22,700
16
1,072
118,160
99,552
17,288
22,397
59,325
141
400
674
17,932
15,629
227
2,075
179,270
(単位:百万円)
科 目
( 負 債 の 部 )
流 動 負 債
支払手形及び買掛金
短 期 借 入 金
未払法人税等
賞 与 引 当 金
そ
の
他
固 定 負 債
長 期 借 入 金
繰延税金負債
再評価に係る繰延税金負債
退職給付引当金
負 の の れ ん
そ
の
他
負
債
合
計
( 純 資 産 の 部 )
株 主 資 本
資
本
金
資 本 剰 余 金
利 益 剰 余 金
自 己 株 式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
土地再評価差額金
少数株主持分
純 資 産 合 計
負債及び純資産合計
金 額
51,164
22,964
21,817
69
953
5,358
34,936
18,501
1,605
11,824
1,652
724
627
86,101
78,855
34,896
9,885
35,366
△ 1,293
8,114
95
8,019
6,199
93,169
179,270
(注) 1. 記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
2. 有形固定資産の減価償却累計額
111,803百万円
中間連結株主資本等変動計算書
平成22年 4 月 1 日から
平成22年 9 月30日まで
株
資
前
期
末
残
高
当第2四半期までの変動額
剰 余 金 の 配 当
四 半 期 純 利 益
自 己 株 式 の 取 得
株 主 資 本 以 外 の 項 目 の
当第2四半期末までの変動額(純額)
当第2四半期末までの変動額合計
当第2四半期末残高
本
金
34,896
主
資
資 本 剰 余 金 利益剰余金
38,299
9,885
△ 247
△ 2,685
―
34,896
(注) 記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
3
Godo Steel, Ltd.
2010.4.1-2010.9.30
―
9,885
△ 2,933
35,366
中間連結損益計算書
売
売
販
営
営
特
特
法
法
少
平成22年 4 月 1 日から
平成22年 9 月30日まで
科 目
上
高
上
原
価
売
上
総
利
益
売 費 及 び 一 般 管 理 費
営
業
利
益
業
外
収
益
業
外
費
用
経
常
利
益
別
利
益
別
損
失
税金等調整前四半期純損失
人 税 、 住 民 税 及 び 事 業 税
人
税
等
調
整
額
数
株
主
損
失
四
半
期
純
損
失
(単位:百万円)
金 額
63,681
58,332
5,348
4,769
578
504
587
495
10
3,227
2,720
12
59
△107
2,685
(注) 記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
中間連結キャッシュ・フロー計算書
平成22年 4 月 1 日から
平成22年 9 月30日まで (単位:百万円)
科 目
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
現 金 及 び 現 金 同 等 物 の 増 減 額
現金及び現金同等物の期首残高
現金及び現金同等物の四半期末残高
金 額
264
△ 1,494
△ 1,783
△ 3,013
8,619
5,605
(注) 記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
本
自己株式
△ 1,291
株主資本合計
81,790
△1
△ 247
△ 2,685
△1
△1
△ 1,293
△ 2,935
78,855
(単位:百万円)
評 価 ・ 換算差額等
少数株主持分 純資産合計
その他有価証券評価差額金 土地再評価差額金
95,330
6,344
8,019
△ 823
△ 247
△ 2,685
△1
919
919
95
―
8,019
△ 144
774
△ 144
6,199
△ 2,161
93,169
Godo Steel, Ltd.
2010.4.1-2010.9.30
4
業績の推移
(単位:百万円)
連結売上高
連結経常利益
■ 通期
■ 上期
200,000
192,630
連結中間(当期)
純利益 ■ 通期
■ 通期
■ 上期
15,000
■ 上期
15,000
12,079
150,000
10,000
10,000
5,000
5,000
117,362
95,844
100,000
63,681
1,167
47,677
50,000
1,486
741
495
0
5,423
0
△1,710
0
平成 平成 平成
20年度 21年度 22年度
△5,000
99
△2,826 △2,685
平成 平成 平成
20年度 21年度 22年度
△5,000
平成
平成 平成
20年度 21年度 22年度
株式の状況(平成22年9月30日現在)
■発 行 可 能 株 式 総 数
394,000,000株
■発 行 済 株 式 の 総 数
171,452,113株
■株 主 数
13,212名
■大 株 主
株 主 名
新
日
本
製
鐵
株
式
株 式 数
会
社
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
千株
持株比率
15.0
10,786
6.3
7,308
4.3
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
7,164
4.2
株
6,779
4.0
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口9)
5,215
3.0
共
社
5,144
3.0
株 式 会 社 み ず ほ コ ー ポ レ ート 銀 行
4,279
2.5
ジ
ュ
ニ
パ
ー
シービーエヌワイデイエフエイインターナショナルキャップ
バリューポートフォリオ
3,542
2.1
2,948
1.7
三
5
25,669
井
式
英
物
会
産
社
製
Godo Steel, Ltd.
鋼
株
メ
式
タ
株
会
ル
式
ワ
会
2010.4.1-2010.9.30
社
ン
%
当社の概要(平成22年9月30日現在)
資 本 金
創 業
従 業 員 数
会 社 設 立
事 業 内 容
事 業 所
本 社
東京営業所
大阪製造所
姫路製造所
船橋製造所
グループ会社
連結子会社
持分法適用会社
34,896,541,514円
大正10年 3 月
684名
昭和12年12月
各種大形・中形形鋼、軌条、棒鋼、線材等の製造販売
大阪市北区堂島浜二丁目2番8号
(東洋紡ビル)
電話 06(6343)7600(大代表)
東京都千代田区丸の内一丁目9番1号
(丸の内中央ビル)
電話 03(5218)7090(代表)
大阪市西淀川区西島一丁目 1 番 2 号
電話 06(6472)1532(代表)
姫路市飾磨区中島2946番地
電話 079(234)9311(代表)
船橋市南海神二丁目 2 番 1 号
電話 047(433)2251(代表)
〒530-0004
〒100-0005
〒555-0042
〒672-8655
〒273-0023
三星金属工業株式会社
合鐵産業株式会社
株式会社ワイヤーテクノ
ジーエス興産株式会社
合鐵ファイナンス株式会社
中山鋼業株式会社
九州製鋼株式会社
姫路鐵鋼リファイン株式会社
役 員(平成22年 9 月30日現在)
代表取締役社長
専 務 取 締 役
常 務 取 締 役
常 務 取 締 役
常 務 取 締 役
常 務 取 締 役
常 務 取 締 役
取
締
役
取
締
役
取
締
役
常 勤 監 査 役
常 勤 監 査 役
監
査
役
監
査
役
監
査
役
栗
川
勝
西
村
勇
南
正
山
口
義
春
増
礒
上
勝
遠
藤
井手迫 利 足
立
齋
藤
赤
松
野
間
千
宇佐見 達 高
橋
秀
井 上 正 俊
二
道
夫
守
行
力
文
仁
隆
隆
秋
郎
治
彦
(注)宇佐見達郎、高橋秀治、井上正彦は、社外監査役であります。
小澤淑郎、泉惠一及び齋藤晴洋は、社外監査役であります。
Godo Steel, Ltd.
2010.4.1-2010.9.30
6
株 主 メ モ
事
業
年
度
毎年4月1日から翌年3月 31 日まで
定 時 株 主 総 会
毎年6月下旬
基
定時株主総会・期末配当:毎年3月 31 日
中間配当:毎年9月 30 日
準
日
株主名簿管理人
(特別口座管理機関)
東京都港区芝三丁目 33 番1号
中央三井信託銀行株式会社
同事務取扱場所
大阪市中央区北浜二丁目2番 21 号
〒 541-0041
中央三井信託銀行株式会社
大阪支店証券代行部
電話 0120 − 78 − 2031(フリーダイヤル)
同 取 次 窓 口
中央三井信託銀行株式会社
本店及び全国各支店
日本証券代行株式会社
本店及び全国各支店
上場証券取引所
東京第1部
公
電子公告(当社ホームページに掲載)
告
方
法
お 届 出 及 びご 照 会
証券会社等に口座を開設されている株主様は、
証券会社等にお申し出下さい。
特別口座に口座のある株主様は、中央三井
信託銀行株式会社(上記特別口座管理機関)
にお申し出下さい。
電話 0120 − 87 − 2031(フリーダイヤル)
この中間報告書は、ユニバーサルデザイン(UD)書体
を使用し、弱視・老眼等視力の低下にお悩みの方にも
読みやすいよう配慮をしています。
環境に配慮して大豆油インキ
で印刷しています。