ディスポーザブル製品の適正使用に関する インタビュー

Vol.158 Jun.28,2013
コッドマンディスポーザブルパーフォレーターとアンスパックドリルシステムのカッターバー
をご使用いただいている国立病院機構大阪医療センター手術室中尾隆代師長に、ディスポ
ーザブル製品の有用性についてお伺いしました。
ディスポーザブル製品の適正使用に関する
インタビュー
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 手術室師長 中尾 隆代 様
Codman 本日はお忙しい中お時間をいただきまして、ありがとうございます。大阪医療センター様の手術室
では、弊社より販売しておりますディスポーザブルパーフォレーターやアンスパックドリルカッターなどディスポー
ザブル製品を日頃より適切にご使用いただいております。今回は弊社より販売しているディスポーザブル製品に関
してお話をお伺いできればと思っております。
中尾師長 よろしくお願いいたします。
Codman まず、パーフォレーターやドリルカッター等のディスポーザブル製品を使用することになったきっかけ
をお聞かせ下さい。
中尾師長 当初、パーフォレーターはリユース可能のものしか病院にはありませんでした。御社の営業マ
ンが小児用を持ってきた時に初めてディスポーザブルのパーフォレーターがあることを知りました。そ
れまで、リユース可能品では切れが悪くなってくると研磨を外注することになり、その度にコスト負担や
<弊社所有参考資料>再滅菌を繰り返したカッターバー
一時的にものが不足するなどのストレスがありました。ディスポーザブルになることで、そのようなスト
レスが解消されました。ドリルのカッターバーに関しては、鋼製小物の一部の様に見えますよね?それ
で、脳外のオペ器械セットの中に当たり前のように入ったままでした。それがオペ中にバー先が割れて
しまい、破片を皆で探してやっと見つけることができました。その時に初めてその製品がディスポーザ
ブルであることを知りました。それからは全てディスポーザブルで使用するようになりました。
Codman 滅菌を繰り返すことで機能面の劣化があったのですね?
中尾師長 そうですね。リユース可能品でも何回滅菌を繰り返してよいか分からないですし、それが滅
菌を何回したものかなんて分からないですよね?そういう製品を使用していて何かトラブルがあったら
…自分だったら嫌だなって気持ちが自分も他のスタッフにもありました。
Codman ディスポーザブル製品ですと、何かトラブルがあった時に責任の所在がより明確になりますか?
中尾師長 ディスポーザブル製品でトラブルがあった場合、メーカーさんの責任にする訳ではないです
が、患者さんへの説明になりますよね?不適切な管理をしていた訳ではないと伝えられますし、そうい
った姿勢が大切なのだと思います。また、経験の浅い看護師は適切な指導を受けなければ再使用が当
たり前の感覚になってしまう。何も考えずに再使用する感覚をなくさないとダメだと思います。
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Codman 素晴らしい取り組みを大阪医療センター様ではされているのですね。
中尾師長 もちろんコストが割高になることもあります。そのため、製品を採用する際には、なるべく先
生方の希望に沿った製品を採用しますが、医師や事務としっかりコミュニケーションを計りディスポー
ザブル製品とリユース可能品でコストの比較はしております。それでもパーフォレーターやカッターバー
インナードリル
アウタードリル
のように骨粉を洗浄しにくい構造のものなどはディスポーザブル製品であると安心できます。
Codman ディスポーザブル製品とリユース可能品との間で感染に関して差はありますか?
中尾師長 感染に関しては直接感じることはありません。しかし、パーフォレーターなどは刃が複数枚重なっている構造のため、きちんと洗浄できて
いるか不安になります。複雑な構造だからこそ、ディスポーザブルで良かったなぁと思うことはあります。特に内腔があるものなどはなおさらです。
Codman ディスポーザブル製品で保管・管理の面で負担軽減につながることはありますか?
中尾師長 うちは幸せなことに外注業者が入っているため、保管・管理に対して負担はそんなに感じません。しかし、緊急時などは在庫さえあればす
ぐに対応可能ですので、そういう意味では楽です。また、器械カウント時も捨てるだけですので、ディスポーザブル製品は楽です。
Codman それでは最後に、今後メーカーやディスポーザブル製品に対する要望はございますか?
中尾師長 もちろん可能な限りコストを下げていただきたいです。それから、ディスポーザブル製品の再滅菌に関して、
「責任はとれないがもし滅菌
するなら○○滅菌で」などの様な曖昧なスタンスはやめて下さい。せっかく手術室で適正使用を考えていても、それを聞いた先生から再滅菌を要求
されることもあります。皆で同じ方向に向かって進んでいかないと、適正な使用にはつながらないと思います。
販売名:コッドマン ディスポーザブル パーフォレーター
Codman 承知しました。本日は大変貴重なお時間ありがとうございました。
承認番号:21900BZX00872000
製造販売元:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
中尾師長 ありがとうございました。
矢守 順亮
(コッドマン&CMF事業部)
販売名:ハイスピードドリル
認証番号:223AABX00161000
製造販売元:シンセス株式会社
コッドマン事業部のwebサイト
「www.codman.jp」
では、
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