平成 21 年度 地域ビジョン懇談会会議概要 -地域資源を活かした個性あるまちづくりの展開に向けて- 平成 22 年 1 月 豊島区 (1)開催地域 上池袋、池袋本町 千早、要町、 1 11 高松、千川 9 10 8 2 3 西池袋、池袋 東池袋、南池袋 南長崎、長崎 大塚 6 7 駒込 巣鴨、西巣鴨 12 4 5 目白、雑司が谷、高田 平成 21 年 10 月 15 日から 9 回にわたり、「地域ビジョン懇談会」と題し、日頃から 地域のまちづくりに活躍されている団体の方々が参加し、地域における現在の課題や 今後の方向性をテーマに、区長との懇談会を実施しました。参加団体は、町会、商店 会、地域区民ひろば運営協議会、PTA、民生・児童委員、青少年育成委員、文化活動団 体、防犯活動団体、福祉活動団体、街づくり団体、大学など多岐に渡っています。 (2)開催日程・会場 日 程 1 10 月 15 日(木) 2 10 月 22 日(木) 3 11 月 05 日(木) 4 11 月 10 日(火) 5 11 月 12 日(木) 6 11 月 19 日(木) 7 12 月 8 12 月 08 日(火) 9 12 月 10 日(木) 2 日(水) 地 域 ※( )は区政連絡会の地区、 〔 〕は小学校区 巣鴨、西巣鴨(1 地区) 〔仰高小、朝日小、清和小、西巣鴨小〕 大塚(12,2 地区) 〔巣鴨小、豊成小〕 東池袋、南池袋(2,4 地区) 〔朋有小〕 駒込(10 地区) 〔駒込小〕 西池袋、池袋(3 地区) 〔池袋小、池袋第三小〕 目白、雑司が谷、高田(4,5,6 地区) 〔南池袋小、目白小、高南小〕 千早、要町、高松、千川(8,9 地区) 〔高松小、要小、千早小、さくら小〕 南長崎、長崎(6,7,8 地区) 〔富士見台小、長崎小、椎名町小〕 池袋本町、上池袋(11,2 地区) 〔文成小、池袋第一小、池袋第二小〕 会 場 巣鴨信用金庫 3階ホール 南大塚地域文化創造館 第 1 会議室 区民センター 3・4 会議室 駒込地域文化創造館 第 1 会議室 勤労福祉会館 第 7 会議室 雑司が谷地域文化創造館 第 1 会議室 千早地域文化創造館 第 1 会議室 長崎第三区民集会室 (旧第六出張所) 清掃事務所 ≪目 次≫ 第1回 巣鴨・西巣鴨地域・・・・・・・・・ 1P 第2回 大塚地域・・・・・・・・・・・・・ 21P 第3回 東池袋・南池袋地域・・・・・・・・ 37P 第4回 駒込地域・・・・・・・・・・・・・ 50P 第5回 西池袋・池袋地域・・・・・・・・・ 62P 第6回 目白・雑司が谷・高田地域・・・・・ 70P 第7回 千早・要町・高松・千川地域・・・・ 82P 第8回 南長崎・長崎地域・・・・・・・・・ 94P 第9回 上池袋・池袋本町地域・・・・・・・ 107P 巣 鴨 ・ 西 巣 鴨 地 域 ○日 時 平成 21 年 10 月 15 日(木)午後 7 時∼午後 9 時 ○会 場 巣鴨信用金庫 3 階フクタロウメモリアルホール ○区民参加者 22 名(別記一覧) ○区側出席者 区 長 高野 之夫 副区長 水島 正彦 教育長 三田 一則 政策経営部長 横田 勇 総務部長 小野 温代 施設管理部長 上村 彰雄 区民部長 齋藤 賢司 文化商工部長 東澤 昭 図書館担当部長 加藤 芳成 清掃環境部長 永田 謙介 保健福祉部長 大門 一幸 健康担当部長 若林 弘司 池袋保健所長 村主 千明 子ども家庭部長 吉川 彰宏 都市整備部長 増田 良勝 土木部長 亀山 勝敏 教育総務部長 佐藤 正敏 ○司 会 政策経営部企画課長 小澤 弘一 1 区 民 参 加 者 一 覧 西巣鴨四丁目親交町会 町会長 中村 、 丈一 巣鴨四丁目協和町会 町会長 照内 義雄 巣鴨三明町会 町会長 鈴木 知江子 区民ひろば清和運営協議会 総務 大西 秀弼 区民ひろば西巣鴨運営協議会 書記 藤沼 清 区民ひろば朝日運営協議会 会長 石合 周平 巣鴨駅前商店街振興組合 理事長 長島 眞 巣鴨地蔵通り商店街振興組合 理事長 木﨑 茂雄 巣一商店会 会長 森本 一登 高岩寺 住職 来馬 明規 代表 蓮池 奈緒子 館長 金城 一博 副会長 伊澤 禮子 地域支え合いサポーター (地域介護予防活動支援) 宮澤 弘子 巣鴨・西巣鴨地域まちづくり協議会(巣鴨) 眞下 健彌 巣鴨・西巣鴨地域まちづくり協議会(西巣鴨) 早川 一明 巣鴨地区街づくり協議会 松宮 正明 巣鴨庚申塚まちづくりを考える会 山我 光一 NPO法人アートネットワーク・ジャパン (にしすがも創造舎) 巣鴨地域文化創造館 民生委員・児童委員協議会巣鴨地区 仰高小学校PTA 会長 西村 卓 清和小学校PTA 会長 小松 治夫 西巣鴨小学校PTA 会長 畑 大正大学 上田 2 典子 忠憲 主なご意見・ご要望の要旨と回答 (※以下、枠内がご意見・ご要望、枠外は区からの回答として整理しています。) ○地域との連携の仕組みづくりについて ・現在街づくり協議会で勉強している。私は朝日小・中学校卒業生で大変だなと実感し た。セーフコミュニティ、地域の拠点の大切さを痛感している。都会では地域での見守 り機能がなくなってきていると感じる。子育て、介護、退職者のキャリアの発揮場所等、 地域力を上げるため、行政と民間、地域の連携の仕組みづくりをやっていってもらいた い。 現在でも、多様な主体によって様々な分野でまちづくりに関する取組みが進め られていますが、必ずしも相互で十分な連携が図られているとは言えない状況 にあります。取り組みの成果をより効果的にあげるためにも、それぞれの取組 を横断的に連携させていかけければなりません。 また、ご指摘のように、これからの地域経営にあたっては、行政と区民のみな さん、様々な主体との連携・協働の仕組みを作っていく必要があります。 モデル事業として実施する「地域協議会」は、そうした取組みの一つですが、 今後とも地域活動組織間の連携を強化することによって、地域の問題解決能力 の向上を目指してまいります。ご協力くださいますようお願いいたします。 政策経営部長 横田 勇 ○大型マンション住民の防災訓練への参加問題と災害時の町会の対応について ・大型マンション住民は訓練に参加しない。災害時に町会はどう対応してよいか分から ない。何かあったとき日頃訓練をしている町会と連携できるのか。個人情報保護が大き なネックになっているのでは。 大型マンションの居住者の方々は、建物の耐震性・耐火性が高いため、防災 意識が希薄になりがちで、町会等への帰属意識・参加意欲、近所づきあいが希 薄になりがちであることはご指摘のとおりです。 マンション居住者の方々に対しては、マンション独自の防災対策の必要性や 救援センターの開設・運営など区の防災対策の周知を図るとともに、地域全体 の防災力向上のためにも町会・自治会への参加を呼びかけていく必要がありま す。 区としてもこうした考えの下、今年初めに全戸配布した「防災のてびき」に マンション居住者向けのページを設けて周知を図っているほか、豊島マンショ ン連絡協議会の会合に出向き、管理組合の代表者に防災対策を呼びかけたり、 マンションの防災訓練で呼びかけを行うなどの対応をとってきました。 3 しかし、まだまだ周知が行渡っていない面があるのも事実ですので、今後も 機会を捉え、継続的に呼びかけなどの取り組みを行っていきたいと考えていま す。 町会におかれましても、防災訓練への参加呼びかけについて、粘り強くご努 力いただければ幸いです。 なお、マンションは、家具の転倒防止など室内の安全確保の実施、停電(エ レベーター停止)に備えた水やトイレの備蓄などの対策を行うことで、救援セ ンターに避難しなくても済む可能性があります。救援センターの受入能力には 限界がありますし、運営上の負担を軽減するためにも、災害時に自宅で生活を 維持する工夫についても周知していきたいと考えています。 総務部長 小野 温代 ○子どもをかかえて働く女性の支援策について ・子どもを抱えて働きたい女性の支援に対しての先行のお考えや予定の行政内容 があれば示してください。 お子さんを育てながら女性が働くことは、今の社会の仕組みの中で大変であ ることは十分認識しております。 育児や家事の家庭生活においては女性に大きく負担がかかっていること、出 産・育児などのライフステージごとの多様な働き方が困難であることなどが原 因で約 7 割の女性が出産・育児を機に退職していることが問題とされています。 ご案内のとおり、働く方々への支援策としては、これまでも保育園や学童ク ラブの整備を行い、多様化する保育ニーズに対応してきておりまして、今後も 力を入れていく考えでおります。 また、就労のご相談はハローワークで実施しておりますが、就労情報の提供 につきましては、ハローワークや労働相談情報センターと連携し、勤労福祉セ ンターの 3 階にあります男女平等推進センター「エポック 10」でも行なってお ります。 一方、近年、人々の働き方を見直す「ワーク・ライフ・バランス」という考 え方が社会的に注目されてきております。「ワーク・ライフ・バランス」とは、 仕事と生活のバランスをライフステージごとに自ら希望するバランスを決め、 より豊かな人生をおくるための考え方をいいます。 企業もその重要性を認識し、男性の育児休業取得や子育てをしている女性・ 男性への勤務時間短縮制度など、働く環境の整備を始めています。 区におきましても、昨年から毎年、区内の「ワーク・ライフ・バランス」に 取り組む企業を調査し、これらを紹介した事例集を発行しています。 4 さらに、「ワーク・ライフ・バランス」の重要性を広く理解していただくた めに、11 月 6 日(金)勤労福祉会館 6 階において、「フォーラム」を開催いた しました。 区ではこのように、短期的な対応とあわせて、社会全体が働き方を見直し、 お子さんを育てながら就労できる社会的な環境を構築することを目指して、さ まざまな取り組みに力を入れております。これからも働く意欲のある女性が、 存分に力を発揮できるよう努力してまいりますので、ご理解ご協力をお願いい たします。 総務部長 小野 温代 ○国勢調査におけるトラブルについて ・来年国勢調査があるが、前回トラブルがあり協力したくないという意見が町会からあ がっている。 平成17年国勢調査は、各町会よりご推薦いただいた2114名の調査員(調 査員総数2392名)により実施することができました。 しかし、ご意見にありましたように、「訪問するだけで警戒の目で見られる」 「個人情報保護法を盾に法律に反する行為のように言われる」などの厳しい調 査実態が多数寄せられました。 情報化社会の進展とともに、プライバシー侵害への危険性、不安が増大し、 情報関連犯罪も増加し、17年4月には個人情報保護法が施行されました。こ のことが、調査員に対する世帯の対応を変化させ、国勢調査に対する非協力世 帯が急激に増加した原因と考えております。また、単身世帯が全世帯の5割を 超す状況やオートロックマンション増加などにより訪問しても会えないケース が多く、訪問回数が増え業務負担が重いとのご意見も伺いました。 平成22年国勢調査では、17年調査の厳しい状況を踏まえ、個人情報の保 護を確保しながら、トラブルを回避し、調査員の負担を軽減するために以下の 対策を実施する予定です。 (1)不在世帯に対する調査員の加重負担をなくすため、調査票の配布時に3 回訪問しても会えない場合は調査票等を郵便受けに入れることにより配布業務 を完了とする。 (2)調査員による情報漏えいの不安を回避し、調査員の負担を軽減するため、 調査票回収は原則「郵便」提出とし、調査員による回収は世帯が希望した場合 のみとする。 (3)個人情報保護をより確実とするため、調査票はすべて専用封筒に封入し て提出(郵送)する。調査員は調査票点検をおこなわないため負担軽減となる。 (4)国・都・区よりマンション管理会社、管理組合に協力依頼をおこなう。 (5)町会の負担を軽減するため、町会推薦の調査員数を大幅に縮小する。不 足する調査員分については、一般公募による調査員確保などをおこなう。 5 これら対策により、調査員業務の大幅な軽減、調査員数の縮少、町会負担の 軽減を実現してまいります。 国勢調査は町会のご協力なしには実施できません。引き続き、平成22年国 勢調査へのご理解とご協力をお願いいたします。 区民部長 齋藤 賢司 ○乳幼児と児童の交流問題について ・乳幼児の行き場がない。子どもスキップは児童だけだ。赤ん坊は区民ひろばに行け ばよいとのことだが、もっと子どもスキップと交流すべきだ。 児童と乳幼児の交流の場が少ないとのご指摘は、少子化、核家族化や近隣関 係の希薄化を物語るお話と承りました。ひろばでは様々な交流事業を開催し、 世代間の交流を推進しております。また、近隣のスキップとひろばまつり等で 交流を図っておりますが、今後、児童と乳幼児が自然な形で触れ合える環境づ くりについて地域区民ひろば課、子ども課が連携して対応してまいりたいと思 います。 区民部長 齋藤 賢司 「子どもスキップ」は基本的には、小学生のみが利用できる放課後のための 施設です。学校の中やその隣接地にあるため地域の中に子ども達をどう還流さ せるかは、課題と考えています。 区としては「子どもスキップ」を「区民ひろば」の中の一つの機能として位 置づけており、「区民ひろば」では異世代の利用者が当然に混ざり合っていく ことを考えていますが、残念ながら現状は、小学生と地元の方々が完全に融合 しているとはいい難いことも認識しています。 ご意見のとおり、子どもの育ちには、家族以外のさまざまな人とのふれあいと 自然や物との多様なかかわりが必要となります。子どもが家庭や地域の中で育 ち、様々な経験ができるきっかけとなるような「区民ひろば」の中の「子ども スキップ」、地域の中の子ども達という意識を持って、施設の運営にあたりた いと考えています。 子ども家庭部長 吉川 彰宏 ○高齢者と児童との世代間交流問題と行政の縦割りについて ・「ひろば」と「スキップ」で高齢者と児童との世代間交流がないのが問題になってい る。ひろば課と子ども課で所管部署が違うということでなかなか交流が出来ない。行 政の縦割りも問題なのではないか。 区民ひろばではご存知のとおり乳幼児から高齢者まで多様な世代が集える拠 点施設として事業を展開しており、今後とも交流事業を推進してまいります。 子どもの居場所づくりに関してはご指摘のとおり様々な部署に関わる問題で す。施設の目的、開設時間、事業内容等も異なりますが所管の連携が重要な課 6 題であると認識しております。今後、地域ニーズをしっかりと受け止め、子ど もの施策連絡調整会議などを通じて関係部署と連携して検討して参ります。 区民部長 齋藤 賢司 「区民ひろば」は区民ひろば課、「子どもスキップ」は子ども課と所管は違 っています。しかし、どちらの施設も地域の方々が豊かな日常を送ってもらう ためのものと考えております。また、「子どもスキップ」は「区民ひろば」の 一つの機能として位置付けてもおり、区一丸となって地域をどう支援していこ うかと考えている点で、一致した理念のもとに活動を行っていると思っていま す。 「地域区民ひろば運営協議会」のメンバーに、子どもスキップの所長が加わ り、一方、子どもスキップのための「地域子ども懇談会」には、区民ひろばの 所長が参加をするなど、地域の中で行政が一つの方向に向いて自分の仕事をこ なす努力をしています。まだ緒についたばかりですので、今後の実践にいかに 結びつけるかが課題と考えています。 児童と高齢者、あるいはあらゆる世代間の交流については、子どもスキップ を所管する当部としては、子どもの育ちにとって非常に重要なことだと考えて おりまして、子どもたちを地域に中で活き活きと過ごさせたいとの思いがあり ます。そのためにも、行政の縦割りといわれないよう、十分連携をとりながら 様々な機会を捉えて、子どもたちと異世代交流の場を創っていきたいと考えて います。 子ども家庭部長 吉川 彰宏 ○子どもスキップ、区民ひろば、校舎の施設開放の行政の所管部署が異なるこ とへの問題について ・子どもスキップ、区民ひろば、校舎の施設開放の行政の所管部署が異なる。こ れにより対象者(子ども)のがどこに参加しているのか区分けがつかない。 中学生の行き場も無いのではないか。 子どもの居場所づくりに関してはご指摘のとおり様々な部署に関わる問題で す。施設の目的、開設時間、事業内容等も異なりますが所管の連携が重要な課 題であると認識しております。今後、地域ニーズをしっかりと受け止め、子ど もの施策連絡調整会議などを通じて関係部署といっそう連携して対応し、「縦 割り」とのご指摘をいただかないよう努めてまいります。 区民部長 齋藤 賢司 「子どもスキップ」は子ども課、「区民ひろば」は区民ひろば課、「校庭開 放」は教育委員会と所管部署が異なり、皆様には分かりづらい点もあるかと存 7 じます。各施設はそれぞれの設置された経緯もあり、機能的にも違いがあるこ とから、現在の所管になっているところです。 しかし、その施設が有機的に結びつき、地域の方々の交流が広がり、実のあ るものになるためには、区の方針の統一性や一貫性が求められていることも承 知しています。現在も地域全体を見ながら、それぞれの施設の運営を調整し事 業やスケジュールを決定しながら、区としての一体性を保つように努めている つもりですが、連絡などで地域の方々にご不便をかけていることもあるかと存 じます。また、子ども達がどこに参加しているのか見分けがつきづらいとのこ とですが、各所管部署の職員が責任を持って子どもたちの見守りを行ない、混 乱が生じないよう細心の注意を払って対処してまいります。 所管課同士の連携をさらに強めて協力体制を整えていくとともに、より合理 的な運営体制のあり方を、今後総合的に検討していきたいと考えています。 なお、中高生の行き場につきましては、区としても課題と捉えており、まず 中高生センターを現在の「ジャンプ東池袋」に加えて西部地区にもできる限り 早期に整備していきたいと考えています。中高生の意見や意向を聞きながら区 としてできる限りのことを実施してまいります。 子ども家庭部長 吉川 彰宏 子どもスキップと区民ひろばと学校開放の所管部署が区別がつかず分からな いというご指摘をいただきました。利用される区民の方が分かりにくいという ことは、事業として一番弱点であると認識しています。 それぞれの事業を所管する部署を一つにしてしまうわけにもいきませんが、 関連部署で緊密に連携し、どこへお問い合わせいただいても速やかに対応でき るようにしていきますので、なにとぞご理解のほどをよろしくお願いいたしま す。 教育総務部長 佐藤 正俊 ○区民ひろばについて ・町会、PTA、大正大学等の協力を得て活気がある。こうした地域との連携はすばら しい。是非皆さんも来ていただきたい。 ・区民ひろばにおける高齢者への生活(健康)相談事業の実施を考えてはどうか。 区民ひろばでは、高齢者に限らず、全世代を対象として生活相談、健康相談、 育児相談、その他相談を実施しております。また、相談内容に応じて区関連部 署をはじめ、関係機関と連絡をとり迅速な対応を行っております。今後は広報 等の充実に努め、広く地域の皆さまに区民ひろばの相談機能をご利用いただけ ますよう取り組んで参ります。 区民部長 8 齋藤 賢司 ○区と地域課題の情報の共有化ための、区民ひろばの情報窓口の活用について ・直近する課題で、区と地域課題の情報の共有化等々は、前回も注文がありましたの で、区民ひろばの情報窓口等々も将来検討されたらいかがでしょうか。 地域の課題を、地域で共有するために、区民ひろばの情報コーナー等を活用 することにつきましては、区民ひろばの目的である、世代間交流の促進にもつ ながることですので、今後検討して参ります。現在、区では新庁舎での区民サ ービスの充実について、また地域におきましては、区民事務所の機能強化につ いて検討をすすめております。区民ひろばにおきましても、地域の拠点として、 情報の共有化を推進するなど区民サービスの充実に取り組んで参ります。 区民部長 齋藤 賢司 ○巣鴨駅前のアトレヴィ(商業施設)出店について ・9 月 14 日に説明会があり巣鴨駅にアトレ(商業施設)が出来ると聞いた。事業者から 区に事前相談等があったと思うのでその時点で商店街なり町会なりに知らせてほし い。 ・巣鴨駅のアトレヴィの出店は既存商店街へ多なり小なり影響がある。区で事前に分 かる情報を地元に提供してほしい。 アトレヴィ巣鴨の出店計画につきまして、本区では、平成 21 年 5 月 27 日に 事業者より情報提供を受け、平成 21 年 7 月 17 日に豊島区中規模小売店舗の立 地調整に関する条例第 4 条第 1 項の規定に基づく新設の届出を受けました。 事業者から提出された資料では、地元商店街の皆様には、平成 20 年 12 月 19 日に事業者が説明を行ったこととなっており、情報提供が行われているものと 認識しておりましたが、それが不十分であったとすれば遺憾なことです。 規模の大きな店舗の新設は地元商店街への影響が懸念されることから、今後 は、事業者説明会開催の情報も含め、商店街の皆様への情報提供を速やかに行 うよう十分留意してまいります。 巣鴨地区の商店街は、大変活気のある魅力的な商店街として区内はもとより 全国的にも知られており、そうした巣鴨の魅力は、商店街の皆様が長い年月を かけて創りあげてきたものと認識しております。 アトレヴィ巣鴨の出店は、巣鴨に新たな魅力を付加する可能性を秘めている ものと考えておりますが、今後とも地元商店街をはじめとして、巣鴨全体が大 きく発展することができるよう、区としても力を尽くしてしてまいりたいと考 えております。 文化商工部長 ○地蔵通り商店街以外の商店街の衰退について ・地蔵通り商店街以外の商店街の衰退が問題だと思う。 9 東澤 昭 一部の商店街が衰退傾向にある原因としては、商店街未加入者の増と後継者 難がその大きな要因であると考えられます。 本区では、商店街が行うイベントや各種活性化事業などの事業費補助はもと より、個別説明会や事業説明会を通じて、事業の進め方や先進事例の紹介など、 商店街に対する支援を行っております。今年度は既に 23 商店街に対し 15 回の 個別説明会を実施し、10 月には昼夜にわたり 2 回の事業説明会を開催しました。 また、豊島区商店街連合会と連携し、商店街の加入促進を進めるための商店街 活性化フォーラムを開催し、商店街未加入者の商店街への加入を進める取り組 みを進めているところです。 各商店街では、身近な買い物の場所としてにぎわいをつくることはもちろん、 地域の安全やごみの減量への取り組み、祭りやイベントの開催など、地域コミ ュニティの核としてさまざまな活動に取り組まれています。区といたしまして は、そうした活動がより活発化するよう、今後とも様々な支援を行ってまいり ます。 文化商工部長 東澤 昭 ○国際的舞台芸術の祭典「フェスティバル/トーキョー09 秋」と、にしすがも創造舎を運 営する NPO 法人として、教育・福祉・文化・生涯学習・ボランティア等への協力につい て ・教育・福祉・文化ボランティア等の課題に「にしすがも創造舎」としてどう対応していく か考えていきたい。 フェスティバル/トーキョー等の国際的な発信も行っていく。 「フェスティバル/トーキョー」は、地域の皆様のご協力を得ながら、“豊島 区から東京の文化的魅力を国内外に発信”するものとして高い評価を得ていま す。企画制作及び運営を中心的に担う貴団体が「フェスティバル/トーキョー」 をさらに伸展させていただくことを期待いたしますとともに、本区も主催団体 の一員として積極的に取り組んでまいります。 また、今回の懇談会での参加者の皆様の発言等を参考にされながら、地域の 文化拠点である「にしすがも創造舎」の運営や地域社会の様々なステージにお いて、NPO法人として専門分野で培ったノウハウ等をさらに活用していただ くことを期待いたします。区としても、皆様との協働事業をより積極的に推進 してまいります。 文化商工部長 東澤 昭 ○郷土資料館の活用について ・ 豊島区を後世に伝えるため 30~50 年の目標を持って資料収集・整理・保管をして いってもらいたい。 10 ご意見をいただきましたように、地域の歴史・文化資源を記録・保存し、後 世に伝えていくことは、文化によるまちづくりの土壌となるものであり、区民 の皆様に、自分たちが住んでいる地域に誇りを持っていただく大きな拠り所に なるものと考えます。 現在、郷土資料館については、平和小学校跡地に整備予定の「西部複合施設」 への移転を前提に、美術分野、文学・まんが分野との融合を図った新たなミュ ージアム系機能を有する文化拠点として、そのあり方について検討を進めてお ります。また、これと並行し、館の収蔵資料のデータベース化を進めており、 新館移転の際には、広く区民の皆様にご利用いただけるよう、検索システムの 構築をめざしております。 郷土資料館の新たな展開を迎えようとしている今こそ、過去から現在、そし て未来へとつながる長期的な視点に立ち、地域の歴史・文化を継承していく中 核的な施設として郷土資料館を位置づけるとともに、地域のフィールドワーク を通じて培ってきた学芸員の能力の一層の活用・充実を図ってまいりたいと考 えております。 文化商工部長 東澤 昭 ○地域と地域文化創造館の連携について ・ 地域から文化を発信していくための地域文化創造館を作っていくため、地域に根ざ した運営をしていきたい。そのために町会その他地域の皆さんとの連携を強化してい きたい。 地元との相談の中で灰皿も 5 個から 2 個に減らした。これからもwin winでやって いきたい 地域と地域文化創造館の連携につきましては、施設の指定管理者である「とし ま未来文化財団」との協定に基づき、「区民の生涯学習・文化芸術・地域づく りへの支援」を展開しているところです。引き続き、地縁的団体等への助言・ 支援にとどまらず、地域の文化資源活用や団体間等の交流・連携を積極的に図 りながら、地域コミュニティの活性化に努めてまいります。 文化商工部長 東澤 昭 ○巣鴨・西巣鴨地域を「仏教文化に触れる街」へ ・施設と教育の中期マスタープランを作成した。その中で仏教歴史博物館を建設する 計画がある。大学が収集してきた資料の保存、展示及び地域の資料も収集・研究・保 存・展示をしていきたい。 ・区も「仏教文化にふれる街」として地元資料の収集・保管・周知へ協力をしてほし い。 ・ 電柱地中化等景観を活かした街づくりをお願いしたい。 11 本区では、文化政策の柱の一つとして、「伝統文化・地域文化資源の継承と 再創生」を掲げるとともに、歴史・文化資源の価値や魅力を、現代の視点から 分かり易く伝える工夫を行い、発信し、広く区内外に周知してゆくことをその 取り組み方針としています。 巣鴨・西巣鴨地域は、多くの寺社が立地し、信仰の街、癒しの街として様々 なメディアで紹介されるなど、歴史的文化資源の豊富な地域です。 ご提案の内容は、そうした地域の特性を活かしながら、貴重な資料を収集・ 保管し、次の世代に伝えていく取り組みであると考えます。 区といたしましても、郷土資料館等で蓄積した調査・研究の成果を踏まえ、 貴大学との人的、知的、物的資源の交流や相互協力を積極的に図るとともに、 文化観光面からも区内外への発信・周知に取り組んでまいりたいと考えており ます。 文化商工部長 東澤 昭 ○受動喫煙防止条例の制定について ・ 短期的 喫煙マナーマークの表示推進 公共施設等へのパトロール 巣鴨地区の重点地域への指定 ・ 中期的 灰皿ボランティア制度の廃止 受動喫煙防止条例や歩行喫煙禁止条例の制定 タバコ枠組み規制条約(FCTC国際条約)の遵守 ・ してはならないこと 公共施設としての喫煙所設置 巣鴨地蔵通り周辺におけるご活動やお取り組みに、あらためまして深く感謝 申し上げます。 資料の第 1 点目の「短期的展望」の対応につきましては、マークのついた路 上啓発シールを貼付するとともに、現在実施している歩行喫煙パトロールを、 さらに強化いたします。区では、この 4 月から歩行喫煙パトロールを毎日実施 し、さらに10月から路地裏歩行喫煙パトロールを併せて実施することで、着々 と成果を上げているところでございます。今後は、ご指摘の地域を重点的にパ トロールし、マナーアップを図ってまいります。 また、いわゆる「ポイ捨て条例」の「重点地域に指定」のご提案につきまし ては、現段階では、指定よりもパトロールや道路清掃などの重点化の方が実効 性があると考えております。 第2点目の「中期的展望」ですが、灰皿ボランティア制度につきましては、 商店会等の地域による自主的な取り組みとして、歩きたばこの防止や美化の観 12 点から設置しているのが現状でございます。よって、廃止につきましては、各 商店会等の判断を尊重しております。 なお、ご指摘の巣鴨地域文化創造館の灰皿につきましては、としま未来文化 財団と協議し、撤去いたしました。 次に、罰則を伴う受動喫煙防止条例や歩行喫煙禁止条例等の制定につきまし ては、歩行喫煙パトロールの効果などを踏まえて、その必要性を検討してまい りたいと考えております。 第3点目の「してはならないこと」についてですが、今後、区における新た な喫煙所の増設予定はございません。 現在、区では健康増進法の趣旨に沿い、路上分煙を基本とした「としま喫煙 マナー」による施策を展開しているところです。 昨今のたばこ税増税の議論に見られますとおり、喫煙規制の問題は、大変難 しい課題でございますが、今回のご要望を契機に、区といたしましても、あら ためて検討を深めていく所存でございます。よろしくご指導のほどお願い申し 上げます。 清掃環境部長 永田 謙介 ○集団回収事業への条例の持ち去り行為罰則規定の適用並びに区資源回収事業 の売上金の町会への還元について ・集団回収事業への条例の持ち去り行為罰則規定の適用並び区に資源回収事業の 売上金の町会への還元について 現在、条例の罰則規定による抑止効果及びパトロールの強化等により、持ち 去りによる被害は減少傾向にあります。現状では、条例の罰則規定を適用させ る必要性は低いと考えています。 集団回収、区回収にかかわらず、持ち去り行為は犯罪ですので、警告又は禁 止命令に従わない悪質な者については、警察に告発等をしていきます。 また、現在、区資源回収事業回収品の売却代金を区の歳入としていますが、 歳 入 金 額 ( 60,466,224 円 ) は 、 区 が 資 源回 収 の た め に 支 出 し て い る 経 費 (541,076,840 円)の約 11%です。 区では、循環型社会の形成を目指して、昨年の 10 月から区内全域、約 1 万 6 千箇所の集積所で週 2 回の資源回収を行っていますが、これには多額の経費が かかっていることをご理解ください。 清掃環境部長 永田 謙介 ○介護予防サポーターの自主グループ活動に対する補助金について ・高齢者の筋トレ、脳トレの教材費が上がる。グループ活動に対する補助金を申請し たのでよろしくお願いします。 13 区民の皆様が行っている様々な自主的な活動に対する助成につきましては、 全庁統一的に「区民活動支援事業補助金」により実施しております。この事業 は毎年度 1 回申請期間を設け、申請を受け付け、「豊島区補助金等審査委員会」 の審査を経て助成するものです。今年度の受付は 8 月末で終了しておりますが、 来年度申請を希望される場合は、担当の区民活動推進課にご連絡のうえ、申請 期間内に申請していただきますようお願いいたします。 また、交流の場を設けてほしいというご要望についてですが、区では現在、 区内で活動している高齢者の自主グループ交流会や巣鴨分庁舎を利用されてい るグループの情報交換会を年 1 回ずつ実施しております。今後、皆様のご要望 を踏まえ、開催回数の増や交流会の内容の見直しを検討してまいります。 保健福祉部長 大門 一幸 ○「元気あとおし事業」の会員に対する謝礼を区内商品券にすることについて ・地域活性化のため、サポーターに対する謝礼を区内商品券にしてみてはど うか。 現在、「元気あとおし事業」の会員の活動ポイントの還元は、年間5000 円を限度に現金で行っております。 活動ポイントの還元方法につきましては、事業開始前の検討の中で、区民の 皆様にも意見を伺っており、ご提案の区内共通商品券も選択肢の一つにあがり ましたが、汎用性のある現金による還元を希望する意見が多かったことなどか ら、現金による還元を行っているところです。 しかしながら、ご提案の区内共通商品券による還元は、地元商店街の活性化 に寄与する効果も期待でき、また、事業がスタートして 1 年が経ったところで ありますので、1 年間の検証を行ったうえで、改めて還元方法のあり方の見直し も含めた検討をしてまいります。 保健福祉部長 大門 一幸 ○高齢者の見守りのあり方について ・ 高齢者や障害者の昼食会を実施している。こういった地域活動が大切だと思う。 ・高齢者の方の見守りをさせていただいていますが、もう少し地域での暖かさを伝えら れる活動が必要ではないでしょうか。具体的にあまり接近しない見守りが本当に良い のか気にかかることもありますが、会話する時間を少しでもと思って活動していきたい と思っています。 高齢者の見守り活動につきましては、民生委員のほか、区民ひろばを拠点と する「見守りと支えあいネットワーク事業」や高齢者クラブの友愛活動など、 様々な方々の協力により実施されております。 14 ご指摘にもありますように、接近しない見守りではなく、訪問、声かけなど 対面により直接会話することは、一人暮らし高齢者の心を暖める大変重要な活 動と認識しております。 こうした視点から、区では今後、高齢者の実態把握に努めるとともに、より 多くの一人暮らし高齢者に暖かさを届けられる見守り体制が築けるよう、さら に努力を重ねてまいりたいと考えております。 保健福祉部長 大門 一幸 ○特別支援学級について(児童・親への行政からのサポートの必要性について) ・児童・保護者は行政からのサポートを必要としている。行政はもっと現場に出て話を 聞いてほしい。 障害のある児童・生徒のご家庭の苦労は、察することさえ容易でないことと 考えます。「子どもプラン」の検討の中でも、障害のある、特に重度の障害を お持ちの児童・生徒が、放課後や長期休業時に安心して過ごすことができる居 場所が強く求められていること、また、一時的な預かり施設や移動にかかる支 援の充実などが必要なことが検討されています。 区としては、これまでも障害のある児童・生徒の保護者の団体と障害者福祉 課・教育指導課・子ども課で話し合いの機会を持つなど、皆様からのご要望な ども毎年お聞きしているところです。今後も、話し合いの機会をもちながら、 保護者の皆様のご意見・ご要望をお聞きし、「子どもプラン」にきちんと位置 付けし、行政として何ができ何を支援すべきかを、関係部署で連携をとりなが ら検討を続け実施すべきものは実施に移していきたいと思っています。 子ども家庭部長 吉川 彰宏 ○17号線拡幅工事に伴う歩道橋撤去等について ・17 号線の横断については仰高小学校の生徒が歩道橋を利用している。これが撤去 されると迂回せざるを得なくなり横断歩道を利用することになる。これまで利用してい た児童や街にくる高齢者にとって非常に不便になるので歩道橋が撤去されないよう お願いしたい。また、歩道橋が撤去されてしまった場合は中央分離帯を広く取り、子 どもや高齢者が安全に横断できるよう要望したい。 歩道橋の撤去、中央分離帯の問題につきましては、巣鴨地区街づくり協議会 でも検討しており、区としても重要な課題として認識しております。歩道橋の 撤去についての判断は警視庁、国及び東京都建設局になりますが、区としては 児童、高齢者などの安全性の確保を優先に利用者のご意見を賜りつつ、関係機 関と協議してまいります。 都市整備部長 15 増田 良勝 ○17号線拡幅工事第三期工事の自転車道と歩道の分離を要望する件について ・ 第二期工事で実施された自転車道と歩道の分離は非常によかった。これを第三期 工事でも実施すべきだ。 いただいたご要望は事業主体である東京都第四建設事務所に情報提供いたし ました。 都市整備部長 増田 良勝 ○都バス車庫の営業所について ・ 開発(計画)内容の地域への説明が非常に簡単で物足りない。巣鴨の要になるの だから早期の情報提供をお願いしたい。 ・再開発(計画)の内容を地域へ早く情報提供してほしい。駐輪場の計画は大賛成だ が物販の計画があったら大きな影響になる。 現在は事務所の建替えが予定されており、将来、白山通り沿道に利活用施設 の構想があると聞いております。東京都交通局にはこうした要望が寄せられて いることをお伝えし、区としても地元に適宜、情報提供に努めるよう働きかけ てまいります。 都市整備部長 増田 良勝 ○巣鴨地区街づくり、公衆トイレ設置について ・ 街づくり基礎調査における補正予算がつき喜んでいる。協議会所有の資料を提供 するので是非活用してほしい。 ・ 来街者増に伴うトイレ不足の解消が必要、少なくとも地蔵通り 200m~300mに1箇 所必要と考える。商店も店舗内のトイレを開放しているがトイレ不足は顕著である。 協議会の研究成果については街づくり計画策定の参考にさせていただきたい 意向がありますので、改めてご相談させていただきたくよろしくお願いします。 公衆トイレ設置に関しましては、基礎調査において移設位置、規模等に関する 調査・分析をしてまいります。その中で協議会へのヒアリングを予定しており ますので、こちらも併せてご協力の程よろしくお願い申し上げます。 都市整備部長 増田 良勝 ○自転車マナー向上のための全区的な取組について ・自転車マナー向上のため、各学校での対応だけでなく全区的な取組を行ってもらい たい。 自転車マナー向上につきましては、小中学校にパンフレットを配布するとと もに、小学校では各警察署の協力を得て、自転車安全教室の実施、中学校では スタントマンによる自転車事故再現「スケアード・ストレイト授業」(昨年は 千川中、今年は巣鴨北中)を実施しております。 16 また、区内の区民ひろば等を利用して高齢者交通安全教室や子育てママ交通 安全教室を実施し、警察官による交通安全講話とビデオ映写等により自転車マ ナー向上を啓蒙しております。 池袋駅周辺では、交通安全指導員による巡回啓発指導を週3日、街頭指導を 週3日行ない、交通ルールとマナーを呼びかけ安全の確保に努めております。 土木部長 亀山 勝敏 ○公園・児童遊園の再整備と公衆トイレの改善について ・公園・児童遊園の再整備と公衆トイレの改善について 公衆トイレにつきましては、清掃が行き届かずまことに申し訳ございません。 清掃回数を増やすなどの対応を行い、快適にご利用できるよう努力してまいり ます。 一方、巣鴨周辺の便所はいずれも老朽化しておりますことから、補修も十分 できなくなりつつあります。 巣鴨駅前公衆便所が築38年、巣鴨三丁目専用公衆便所(高岩寺境内)が約 30年、巣鴨4丁目児童遊園の便所が築36年経過しております。 巣鴨三丁目専用公衆便所につきましては、国道 17 号線の拡幅の話し合いの中 で移転場所が定まっておりません。 また、巣鴨4丁目児童遊園の便所につきましては、巣鴨地域のまちづくりの 中で考えてまいります。 巣鴨駅前の便所につきましては、JR からお借りしている現在の敷地の広さで はユニバーサルトイレは設置できませんので、南北の駅前広場の所有者であり ます JR や国道との調整が必要となります。 いずれにいたしましても、巣鴨地域の便所の配置につきましては、巣鴨地域 街づくりの中で検討をしてまいります。 次に公園・児童遊園等の再整備のご要望でございますが、厳しい区財政の中、 区の施設はいずれも老朽化しております。中でも学校の建替えなど最優先の課 題が目白押しとなっておりますことから、公園単独での再整備は大変難しい状 況です。 しかし巣鴨地域ではまちづくりの機運が盛り上がっておりますので、まちづ くりに関する検討の中で、公園・児童遊園等の再整備についても検討していく 予定です。 土木部長 亀山 勝敏 ○公園内のカラスの巣・毛虫の駆除の回数増について ・公園内のカラスの巣・毛虫の駆除の回数増をお願いしたい。 ご要望がございました巣鴨公園のカラスの巣につきましては、営巣の都度撤 去しております。 17 カラスが巣を設けヒナをかえす期間は、概ね 4 月から 7 月で、この期間に見 つけ次第撤去しております。特に卵やヒナがいる巣を除去いたしますと再度同 じ公園につくらなくなるので効果的です。また、枝が込んで見通しが悪い木に 営巣する傾向があるため、冬季に剪定を行うことも有効です。来年以降も予防 と撤去に取り組んでまいります。 巣鴨公園に於ける『カラスの巣等撤去』実績(’07~’09) 処理内容 年度 陳情者種別 受付月日 処理月日 巣撤去 卵 ヒナ 処理種別 07 直営 5月11日 5月21日 1 5 0 業者 08 警察 7月16日 7月16日 0 0 1 業者 他課職員 区民 4月18日 4月20日 4月24日 5月7日 6月19日 6月19日 7月3日 1 1 0 4 0 直営 0 業者 0 0 1 業者 09 区民 ※ 備考 巣鴨警察によりヒナ保護 広聴メール 次に毛虫の駆除でございますが、平成 20 年に環境省より発表されました「公 園・街路樹等害虫・雑草管理暫定マニュアル」には、害虫の発生に先立つ予防 散布は中止し、止むを得ない場合に飛散の少ない方法で、農薬を最小限に使用 することなどが示されています。 このような流れを受け、本区においても公園や街路樹での予防的な薬剤散布 は中止しており、チャドクガ(ツバキ・サザンカに発生)、タケノホソクロバ(タ ケ・ササに発生)など人に被害が及ぶ害虫が発生した場合に限り、最小限の薬剤 散布を行っております。 お問い合わせの毛虫は、10月頃サクラに大発生するモンクロシャチホコと いうガの幼虫かと思われます。大きさが5cmを越える黒い毛虫で、大量のフ ンが落ち、さなぎになる時に一斉に幹を伝って地面に降ることから、苦情が寄 せられております。しかし、毒はもたず、葉の食害で若干木が弱る程度で、人 への影響はございません。また目立つ時期を 1 週間程過ぎますと姿が見えなく なります。苦情のあった方にはこの旨を説明し、農薬の散布は行っておりませ ん。ご理解をいただきたいと存じます。 土木部長 亀山 勝敏 ○山手線沿線の桜並木の反対側区道の植栽について ・文化芸術都市豊島と同時に住みよい環境の街の具体案として、街路樹を増やして いただきたい。巣鴨駅近辺の17号線は、樹木が少ないし、山手線桜並木の反対側 も出来れば低い樹木でも植えていただければと考えている。 ご要望の区道は、巣鴨一丁目地内の江戸橋から白山通りまでの山手線沿線南 側の道路のことと推察します。 18 区道の整備の中で、みどり等の充実については常に検討しているところです が、さまざまな制約などから、ご要望に添えないことが多々ございます。 現在の道路について、交通上の機能や安全が十分確保できているのかを検証 したうえで、はたして道路植栽に割くことのできる空間がどの程度確保できる のか、区と交通管理者(警察)で慎重かつ総合的に検討する必要があります。 歩行者が通行する部分が約 1.8m、自動車の通行する部分が約 4.2m という現況 で道路植栽をするとなりますと、自動車通行部分の幅員の縮小を考えねばなり ません。しかし、自動車の通行する幅員として一般的に 4.0m 以上必要となりま すので、ご要望の箇所での道路植栽は大変難しい状況です。 今後ともご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 土木部長 亀山 勝敏 ○朝日小学校の児童数の減少について ・少子高齢化が問題になっている。特に朝日小学校は入学者数、生徒数が減ってい る。学区内に保育園がないことが原因なのではないか。抜本的な対策をお願いした い。 ・ 朝日小への入学 50 名の対象者のうち実際入ったのは 17 名だ。原因は隣接区に近 い、学区内に保育園・幼稚園がないことだと考える。早急に建設してもらいたい。その 上で選択性をやってもらいたい。23 区の中でも選択制のない区はある。 朝日小学校の児童数の減少については、白山通りや都電などで通学区域が分 断されており、隣接する小学校や他区への区域外入学が多いため、具体的な手 立てが難しく、教育委員会としても学校の小規模化について大変憂慮しており ます。 一方、隣接校選択制については、区内の大多数の保護者から多くの支持を得 て安定的に運用されており、朝日小学校を単独で除外するような運用は極めて 困難な状況と考えております。 そのため、今後とも授業づくり支援員の配置や電子黒板の全学級配備など、 小規模校支援策を積極的に実施し、学校と一体となった魅力ある学校づくりを 進め児童数の増加に努めてまいります。 教育総務部長 佐藤 正俊 ○隣接校選択制について ・ 地域への帰属性を育むためには学校選択制は問題だ。地元への愛着、誇りが結 果として豊島区への愛着につながる。 子どもは宝だ。地域が宝を手放すような制度 はやめてもらいたい。 19 隣接校選択制については、固定的な通学区域の弾力的な運用を図ることなど を目的に、平成13年度から選択制を導入し、今年度で10年目を迎えており ます。 これまで、例年、小学校では約20%、中学校では約15%が選択制を利用 した学校選択を行っており、ほぼ安定的に運用されております。また、小学校 6年生及び中学校2年生の全保護者を対象としたアンケート調査では、約7割 を超える保護者から学校選択制に対する支持を得ております。 しかしながら隣接校選択制は、大部分の学校では概ね適正に機能している反 面、一部の小中学校においては、学校の小規模化を助長する欠点がございます。 こうした状況から、今回の教育ビジョン改定にあわせ、本年度は保護者・教 員・地域団体等、前回より対象を拡大してアンケート調査を実施いたしました。 大多数の保護者から支持を得ている隣接校選択制の廃止や根本的な見直しは、 多大な混乱が想定されるため非常に難しいものと考えておりますが、アンケー ト結果等を十分に踏まえ、今後の制度のあり方や、具体的な小規模校の支援策 等について更に検討を行ってまいります。 教育総務部長 佐藤 正俊 ○子育てサロンの社会福祉協議会からの補助金削減について ・月 1 回開いていて、新しい方が増えてきている。場所代は無料だが社会福祉協議会 からの補助金が削減されそうだ。何とか現状維持をお願いしたい。 ・保健所からのお手伝い、子ども家庭支援センターからの人的協力も必要だ。 本年度の補助金につきましては、開催回数や他地区とのバランスを考慮し、 巣鴨地区は7万円から5万6千円に減額させて頂きました。基本的に必要な金 額については助成したいと考えております。 改めまして来年度に向け整理をしたいと思います。取り敢えずは11月期の 会長会で協議させて頂きます。 社会福祉協議会事務局長 二ノ宮 富枝 20 大 塚 地 域 ○日 時 平成 21 年 10 月 22 日(木)午後 7 時∼午後 9 時 ○会 場 南大塚地域文化創造館 第1会議室 ○区民参加者 20 名(別記一覧) ○区側出席者 区 長 高野 之夫 副区長 水島 正彦 教育長 三田 一則 政策経営部長 横田 勇 総務部長 小野 温代 施設管理部長 上村 彰雄 区民部長 齋藤 賢司 文化商工部長 東澤 昭 清掃環境部長 永田 謙介 保健福祉部長 大門 一幸 健康担当部長 若林 弘司 子ども家庭部長 吉川 彰宏 都市整備部長 増田 良勝 土木部長 亀山 勝敏 ○司 会 政策経営部政策調整担当副参事 齊藤 雅人 21 区 民 参 加 者 一 覧 南大塚自治会 自治会長 大塚駅南町会 町会長 長谷川 上池袋昭和町会 副会長 林 豊島区商店街連合会・サンシャイン通り商店会 サンモール大塚商店街振興組合 金澤 松二 秀夫 総一郎 会長 足立 勲 理事長 荻村 和一郎 佐藤 浩司 サンモール大塚商店街振興組合 大塚北口商栄会 会長 菊池 章二 折戸通り商栄会 会長 伊藤 勝利 区民ひろば南大塚運営協議会 会長 竹野 康二 南大塚地域文化創造館 館長 後藤 孝志 南大塚ネットワーク 副代表 松井 雅芳 南大塚ネットワーク 副代表 辻口 正彦 巣鴨防犯協会 会長 鈴木 正美 民生委員・児童委員協議会 巣鴨地区 会長 近藤 守 第 12 地区青少年育成委員会 会長 高野 正義 高齢者の楽しい居場所づくり「楽居」 大塚 敦子 子育てグループ 荒砥 悦子 きりょう 巣鴨小学校PTA 会長 大﨑 信一 豊成小学校PTA 会長 植木 克俊 西巣鴨中学校PTA 会長 久下 高史 22 ご意見・ご要望と回答 (※以下、枠内がご意見・ご要望、枠外は区からの回答として整理しています。) ○大塚駅南北自由通路の開通について ・北口ロータリーが明るくなった。駅長の話では、乗降客は 11 万人、通行者は 1 万人 合計で 1 日 24 万人通る。街に笑顔がみられ明るくなり、それが街のよ さになる。夜の飲食街も栄えてにぎやかになった。 ・南大塚に住んでいたので、大塚阿波踊りのファンである。イベントの吸引力 を感じる。南北が行きやすくなって大変喜んでいる。 ・南北自由通路ができて、ベビーカーや車椅子の方たちが狭くて怖い道を通ら なくてよくなった。ついでに向こう側にも行ってみようという気持ちになる。 南北自由通路については、平成 15 年頃から取り組んできた。地域のお力添え がずっと続いている。みなさんのお話を伺って、自由通路の開通によってまち づくりの大きな変動が出てくることへの期待を感じる。今後の予定としては、 南口駅前の駐輪場は現在設計段階で、工事が 25 年半ばまでの予定。南口駅前広 場は 23 年度内に設計を終え、工事の予定が 24・25 年度。そのあと北口駅前広 場は 23 年度から設計を行い、早ければ 26 年に工事着手、工事には 2 ヵ年位か かると想定している。設計にあたっては、みなさんのご意見をいただきながら 進めていく。自由通路が開通しただけでなく、発展するまちづくりをみなさん とともに進めていきたい。今後とも情報交換をさせていただきたい。 都市整備部長 増田 良勝 ○大塚駅南北自由通路開通記念「大塚商人まつり」について ・商人まつりに人がたくさん集まり、商店街でこんなにできることがわかって 自信をもった。皆さんがそういう気持ちを持つことが大事。今回9商店街が初 めて一緒にできて収穫が多かった。商店街と町会が一緒になって手を結び、よ い土壌ができると、すべて成功する。補助金を種として、毎年大きく育ててい きたい。 ・南と北は仲が悪いのかと言われてきたが、今までは一緒にイベントなどをや る土壌ができていなっかっただけ。今回一緒にできて、非常にうれしい。これ からの発展を期待したい。 ・大塚をどうすればよくしていけるかという観点からイベントを行ったことが 成功へつながった。みなさんの協力のもと、力を入れて町会・学校など各方面 に宣伝したことが功を奏した。豊島区中の町会掲示板にポスターを貼った。行 政の協力が必要。これを豊島区全体の活性化の起爆剤としたい。みんなで一緒 に豊島区をよくするという気持ちにさせることが成功につながる。 23 ・残念なのは、各店が自分の店を売り出すことをしなかったこと。地図がなか った。お客さんが何を求めているかを認識し、どういう対応をしていくべきか 考える必要がある。行政、議会、町会など様々な協力を得たい。 ・イベントであれだけ人が集まるのかと感心した。各商店街の活性化にどうつ なげていくか考えていきたい。 ・商品券が好評ですぐ売れてしまった。一部の人しか買えなかったという声を 聞いた。もう少したくさん出せれば、商店街で使ってもらって活性化につなが る。 ・住民は気軽に北口に行かれるようになってよかったと言っている。今後空蝉 橋の方にも改札口を作ってほしい。 ・月に一度区政連絡会を行っている。その際に、商店街や青少年委員会などの 伝達ができればよい。検討してほしい。情報伝達がうまくいけば、コミュニケ ーションがうまくいく。 ・商店街と町会は車の両輪のようなもの。お互い協力しあっていきたい。 ・三商店街でホームページの連携をしたことからはじまり、大塚阿波踊りに注 目してイベントに関わるようになった。お客さんはどこの商店街だから商品を 買うという選び方はしない。利便性を考えたらホームページ、広報活動など連 携が必要。懇親を深め、新しい企画も考えていきたい。 大塚駅南北自由通路開通記念「大塚商人まつり」は、10月17日、18日 の両日、地元の皆さんの永年の悲願であった南北自由通路が開通するのを記念 し、町会をはじめとする地元の多くの皆さんの協力を得て、大塚駅南北の9商 店街が中心となって開催されました。 大塚商人まつりでは、多くの区民や来街者の皆さんを楽しませる素晴らしい 催しが目白押しとなり、地元の商店等の多彩な出店もあり、さらには本区交流 都市の物産展もあって、大変な賑わいであったことを、まずもってお喜び申し 上げます。 大塚には、南北の商店街が開催していた大塚を代表する2大イベント「大塚 阿波踊り」 「東京よさこい」がありますが、今回の「大塚商人まつり」が成功裏 に終わったのは、戦後初めて大塚駅南北の9商店街が共同して一大イベントを 行ったこと、併せて今回の事業実施により、地域の活力を担う商店街と町会を はじめとする地域の皆さんの間に連携を強化する機運が醸成されたことが、大 きな要因であると考えます。 区としましては、商店街同士の連携はもとより、町会をはじめとする地域の 皆さんと商店街が協力して行う事業を積極的に支援し、今後とも地元商店街を 含めた大塚全体のますますの発展を目指して力を尽くしていきたいと考えてお ります。 文化商工部長 24 東澤 昭 ○大塚モスクおよび町会掲示板について ・モスクの教会がある。規模が段々拡張していくのが心配。かなりの人数が集 まり、近隣が迷惑を被る。警察にも相談した。葬式のときなど道路を通行止め にしてしまった。代表者は友好的な方なので、話し合いをしていきたい。 ・となりの仲町会にすばらしい掲示板ができている。区、警察、消防などの行 事をプリントして、きちんとビニールコーティングをしてきれいに貼ってある。 このようにすれば、町会・商店街の伝達にいかされる。 ○豊島区ゆかりの文化人について ・駒込地域文化創造館に小松崎茂展を見に行ったが、すばらしかった。駒込 7 丁目に在住していた漫画家である。豊島区にはいろいろな文化人がいると感心 した。嘉納治五郎は中国留学生の施設を牛込に建てたが、巣鴨や大塚にもその 施設を作った。里見八犬伝の八剣士の犬塚信乃は大塚で育った。大塚が犬塚に なったという説があり、調べてみたい。折戸通りは太田道灌が開いた。大塚に は宝がたくさんいる。この宝をもっと広めれば、さらに発展するのではと思う。 ご指摘の通り、地域の歴史・文化は「地域の宝」であり、これを広めていく ことは、地域に対する誇りを育み、地域の発展につながっていくものと考えま す。大塚地域におきましても、ゆかりの文化人が多数いることを改めて認識さ せていただきました。区としても、そうした地域の歴史・文化資源の掘り起こ しに努め、今後のまちづくりに活かしてまいりたいと思います。 文化商工部長 東澤 昭 ○南大塚地域文化創造館について ・利用団体は多岐にわたっている。講座終了後も自主グループを作って活動を 継続している団体も多い。 ・豊島区ならではの企画として、マンガ家の水野英子さんの企画展や大川橋蔵 の映画上映を行ったが、全国から申込みがきた。 ・大塚を自分たちの力でよくしていきたいという地元の方々の気持ちをひしひ しと感じる。地域創造館と名称変更された意味を考えながら、南北をつなぐ懸 け橋として、地元から文化を発信していく拠点にしたい。 地域文化創造館は、施設の指定管理者である「としま未来文化財団」との協 定に基づき、それぞれの地域の特性を活かした事業展開を図っております。特 に、南大塚地域文化創造館では、大塚シネマプロジェクトやお笑いグランプリ、 大塚合唱団など、地域住民の方々との連携・協働により、大塚の新たな文化創 造・発信の流れが広がりつつあります。今後も、そうした地域の中から湧き出 てくる活動に光をあて、活動の支援、活動団体間の交流・連携を図り、地域コ ミュニティの活性化に努めてまいります。 25 文化商工部長 東澤 昭 ○区民ひろば運営協議会の連携について ・南北の運営協議会の連携を常に考えていきたい。お互いの住民の交流を図り たい。小さな子どもから高齢者まで幅広い参加を考えている。故郷に帰ってき たという気持ちになってもらいたい。 ・セクト主義ではなく、豊島区という広い視点で連携を持ちたい。互いの意見 をたたかわせ頑張っていきたい。各運営協議会のなかに温度差がある。それを どう縮めていくかが課題である。 現在、18 地区で区民ひろばを実施しており、この中で運営協議会は 17 地区 で設立しております。これまでは各ひろば毎に事業の実施や各地域での交流を 図って参りました。年に一度実施している「ひろば交換会」などで各ひろば運 営協議会の情報交換等は行っておりますが、ご指摘のとおり、各運営協議会の 交流を深めることも地域コミュニティの活性化には重要と考えます。 そこで、会長会の定期的な開催や運協委員を対象にした研修会などを検討し、 意識啓発や運営協議会同士の連携を促進するようにひろば課としても支援して 参りたいと考えております。 区民部長 齋藤 賢司 ○大塚音楽祭について ・音楽祭は、昨年度は準備不足もあり北口の方と一緒にできなかった。その反 省を踏まえ、次年度は北口を含め一からやろうという話をしている。 「大塚音楽祭」は、5月9日、15日、16日の3日間にわたって、大塚駅 周辺の音楽関係のお店と商店街が連携し、さらには、地域のさまざまな団体や 企業の協力を得て開催されました。 音楽祭は、大塚の新たな魅力を幅広く発信し、その結果として、これまでの 大塚のファンに加えて、これまでに訪れたことのない来街者をも大塚に呼び込 み、多くの人を惹きつけて止まない大塚とすることに成功しました。 区としましては、大塚の新しい魅力を発信できた素晴らしい音楽祭として今 後も事業を継続できるよう積極的に支援していきたいと考えております。 文化商工部長 東澤 昭 ○街灯について ・街灯の明るさが文京区と豊島区では違う。塾帰りの子どもたちの安全安心の ためにも明るさが必要。真剣に考えてほしい。 夜道の安全を守るのに、街灯の設置は不可欠です。しかし、たとえ街灯があ っても明るさが十分でなければ安心とはいえません。犯罪者が身を隠せる暗が りを作らず、歩行者の行動が確認できる明るさ(照度)を確保することが必要 となります。 26 「JIS(日本工業規格)」、 「社団法人日本防犯設備協会」、および「東京都安全・ 安心・まちづくり条例」などでは、歩行者に対する道路照明の基準を定めてお り、 『夜間において 4m 先の人の行動を視認できる程度以上の照度(平均水平照度 がおおむね3ルクス以上、鉛直面照度がおおむね 0.5 ルクス以上)の確保』を推 奨しています。 このため、豊島区では住宅地域 における 2 本の街路灯の中心で 0.5 ルクスを最低基準とし、それ以 下になった場合は電球取替え等の 対応を行なっております。原則と して住宅地では 100W、交通量の 多い道や通学路、駅付近では 250 Wの街路灯を約 30m間隔で設置 しています。 一方 、文 京区で は 、道路 幅員 3.5m 以下で平均照度6ルクス以 上、道路幅員 3.5m 以上の道路は 10 ルクス以上といった基準で街路灯を設置し ております。このため、文京区側が 250W、豊島区側が 100W の街路灯といっ た例が見られます。 しかし、光の害による苦情(明るすぎ)や CO2 削減、高 騰する電気料金の見直しなどの動きもあることから、文京区では住宅街の4m 程度の道路については、改修時に明るさを減らす方向で進めていくと聞いてお ります。 豊島区では、平成 19 年度から、既存の街路灯より明るく消費電力が従来の 1/2 の省エネ型の街路灯に建替えを行っております。設置年度の古い順に年間 150 灯程度、その他にも故障等に伴う建替えを実施した結果、今年度で約 700 基が 完了いたしました。将来的には区内全域の建替えを予定しております。 土木部長 亀山勝敏 ○地域文化創造館文化祭の広報について ・南大塚地域文化創造館の文化祭は、作品展など内容がすばらしい。しかし、 広報紙では、各館の開催期間が掲載されている程度で、内容が広く知らしめら れていない。行政がもっと積極的に PR してほしい。 毎年秋に区内5つの地域文化創造館で開催しております文化祭につきまして は、施設の指定管理者である「としま未来文化財団」への委託事業として位置 づけております。このため、文化祭の広報につきましても、 「としま未来文化財 団」の広報紙である財団ニュース「みらい」 (10 月 1 日号)で、大きくご紹介し ております。 27 区の広報誌でのご紹介は、9 月 15 日号で日程と簡単な内容のみを掲載してお りますが、今後は、財団と連携・調整しつつ、より効果的な PR のあり方を検討 してまいりたいと存じます。 文化商工部長 東澤 昭 ○駅の壁面緑化について ・大塚駅の壁面にペンキを塗るということたが、蔦を這わせた方が緑も増えて よい。行政から駅に働きかけてほしい。 大塚駅の壁面については、JR として実施のための塗装のための準備も整って おり、予算等の都合もあるため、この段階での変更については困難と思われま す。しかしながら、今後の事業の中で、ご趣旨が反映できるよう、機会を捉え て要望してまいります。 土木部長 亀山 勝敏 ○青色パトロールカーおよび中傷ビラについて ・青パトが走るようになって 1 年半になるが、みなさんに喜ばれている。みな さんにご協力いただき、更に全力投球していきたい。 ・開通式の日と次の日に、中傷ビラがまかれているという情報が本庁から巣鴨 警察に入った。調べたがみつからなかった。ねたんでいる人が連絡したのかも しれない。警察もイベントに対しては積極的に協力するといっているので、継 続して大塚を安心安全のまちにしたい。 ○防災訓練について ・町会の防災訓練に参加したが、出席者は町会役員がほとんどでいつも同じ。 機器の点検を兼ねてやっているような印象を受ける。集中豪雨や台風などの災 害が起きたときのために、大規模災害を想定した訓練が必要。例えば、自衛隊 のヘリコプターを飛ばして、学校の校庭に着陸させれば、何事かと人が集まっ てくるので、そこで特別防災訓練を行えばよいと思う。閉校した学校を利用す ればよいのではないか。 青色パトロールについては、東側もできるようになった。特にLPガスを使 っていることから環境にやさしいということで他からも注目されている。更に 広がっていくよう努力したい。 お話のあった防災訓練のあり方については、町会の方々はご苦労されていて、 特にマンションにお住まいの方の参加が少ないことなどが大きな課題となって いる。インパクトのある訓練には意味がある。例えばPTA・団体ごとの防災 訓練に逆に周辺の町会・青少年育成委員会の方が参加するなどの方法もあるか と思う。ご意見を参考にして様々な方法を考えていきたい。防災は地域力のバ 28 ロメーターとなる。今後もご協力をお願いしたい。 総務部長 小野 温代 ○学校との連携について ・西巣鴨中、巣鴨小、朋有小の校長とは密に連絡をとり情報交換しており、交 流が活発である。面として地域で子どもたちの安全を見守っており、いい形で 連携している。今後は巣鴨北中を組み込み、南北通路開通を機に、12 地区とし ての連携を深め、全体として活動していきたい。 ○介護および高齢者の交流の場について ・認知症の母の介護などを通して、認知症について学んだ。記憶は失われても、 人間性は失われない。人間としての尊厳を大事にし、寄り添った介護をしてい けば、病状は悪くならない。 ・お年寄りが集まることができる場所をつくりたいと思い、家を建てた。多い ときには 30 人位集まり、交流している。気持ちに寄り添っていくことが大事。 元気なお年寄りが増えれば財政的にも楽だし、ご本人にとっても幸せである。 ・お年寄りはみんな老後を心配している。老老介護は、いかに楽しくやってい くかが大事。長門裕之が南田洋子の介護をしていたが、辛さもあったと思うが 幸せもあったと思う。みんなで話しあったり、助け合ったりできたらいいと考 えている。 ○民生委員への資料提供について ・行政からの頼みごとが多いが、資料が来ない。担当に言うと、持ち帰って話 してみますと言うが、部長、区長に伝わっているのか。他の地域ではそんなこ とはないと聞いた。情報提供として資料を渡してくれるとやりやすい。 早急に確認し、情報提供していきます。 保健福祉部長 大門 一幸 ○保育園の待機児童および小さなボランティアについて ・乳幼児の保護者 1,300 人にアンケートをとった。マンションが増えたからか、 保育園に入れないという声が多い。保育園を増やす予定はあるのか。 ・小さい子どもがいると遠慮して外にでず引きこもってしまうとか、タバコの 煙が気になるという声も聞く。お子さん連れにやさしくしてほしい。小さなボ ランティアが必要。講習会を開いてほしい。 大塚は、新しいマンションができて、区内でも保育園の待機児童が多い地域。 新しい保育園、認証保育所の誘致を考えている。時間がかかるがなんとか新し 29 い施設を誘致したい。 大塚周辺には 6 か所の保育園がある。豊島区は小さなエリアに 33 か所の保育 園があるのが強み。ただ老朽化しているため、全庁的な検討の中で建替えの前 倒しをしたいと考えている。建替えの中で面積を広げ、受入人数を増やしてい きたい。 アンケート結果を施策に反映させていきたい。また、区にも専門職員がいる ので、ボランティアの講座の企画があればご協力させていただく。他にも社会 福祉協議会にボランティアセンターがあり、入門・体験講座なども行っている ので、ご活用いただきたい。 昨年度作成した子育てガイドは、豊島区の行っている子育てサービスがわか るようになっている。自宅に引きこもっている方がいらっしゃったらぜひ教え てほしい。 子ども家庭部長 吉川 彰宏 ○駐輪場について ・自転車に子どもを 2 人乗せてもよくなった。専用自転車は重くて大きいため、 普通の駐輪場には入れにくい。スロープの角度が急だと降りられない。南池袋 公園の駐輪場では、広げてくれることになった。エレベーターも検討してくれ ている。子どもを 2 人乗せていてもスムーズに止められる駐輪場にしてほしい。 3 人乗り用自転車は重くて、大きくて、値段も高い。警視庁の話ではどれだけ 普及するか疑問だとも聞く。南池袋公園の駐輪場は確定しているわけではなく、 要望を踏まえて地元の方々と検討していく。一定規模あれば、ある程度ご要望 にお答えできるが、できている部分の改良となると、他の場所に一定程度でき てからとなる。大塚については地下駐輪場を南口につくる予定。今年から基本 設計に入り、来年度実施設計をし、再来年から工事。駐輪場は 24 年度、その上 につくる広場とあわせて 25 年度完成予定。設計段階では 1,000 台程度となって いるが、もう少し増やして大塚の駐輪対策を強化したい。 土木部長 亀山 勝敏 ○セーフコミュニティおよび学校の特色づくりについて ・地域、町会などが協力して安全安心パトロールをしてくれていて、子どもた ちを地域で見守ってもらっている。セーフコミュニティへの取り組みについて、 今年度から検討をスタートしたということだが、まず何年までにやるという期 限を決めてほしい。 30 ・子どもが文京や渋谷の学校に行ってしまう。独自性が必要であり、豊島区の 特色づくりを打ち出してほしい。例えば、空き教室を使って保育をしてはどう か。子どもスキップは小学校の中で共存している。保育園や幼稚園を学校に作 れば、そこに通った子どもがそのままその小学校に通いたいという気持ちにな るのではないか。 ○学校に対する近隣からのクレームについて ・学校から出る音楽やマイクの音に対する近隣のクレームが増えている。普段 地域とのコミュニケーションがとれている人からはそういうクレームはないと 思うが、よそからワンルームマンションなどに越してきた人などで、夜仕事を している人などが不快に思うのかもしれない。 昼間の学校行事にクレームを言うのはよくないと思う。ワンルームマンショ ンを建てるときに、不動産業者が入居時に記入してもらう心得などに一筆入れ てもらうとか、学校の近隣 50m以内では登下校の際の子どもとか、そういった ことに一切関知しないよう条例で決めてはどうか。エスカレートすると子ども にも危害が加わる危険がある。 31 ●総括的なコメント 両PTA会長のお話に、おもしろい発想と子どもたちを地域で育てていきた いという思いを感じて、いろいろなアイディアを生かしていかなければいけな いと思いました。クレームについてはお互い様という気持ちがどこかへいって しまって、難しさを感じています。大塚の地域ではぜひそういうことのないよ うにしていきたいと思います。 今年学校の森づくりではみなさんにお世話になりました。また大塚阿波踊り では巣鴨小の子どもたちが連をくんで参加させていただき、まちのみなさんに 育てられていることを実感しました。 一昨日の新聞に、大塚に住んでいて 5 年間昆虫の観察を続けている方の記録 が掲載されていました。尾瀬よりも豊島区の方が環境が豊かだというレポート で、尾瀬は野生の植物で花はあまり咲きませんが、豊島区では地域の方が四季 折々の花を育てていているため、昆虫の生息が圧倒的に多いとのことです。ま ちの隅々まで緑を増やすことが自然生態系を取り戻すことにもなります。居心 地のいい、心の居場所のあるふるさとで子どもたちを育てていきたいと考えて います。 学力テストでは小・中学校で東京都平均、全国平均を超えました。小学校で は全国 1 位の秋田県に続く成績でした。 地域と連携されて学校が守られていることが大きな力となります。今後とも ご協力をお願いします。 教育長 三田 一則 広報のお話をいただきましたが、それは個別に対応させていただきます。 この会場に来るときに南北自由通路の様子を見てきました。65 歳以上の男性 3 人組が、「大塚は変わったな。ものすごく明るい。これから大塚はものすごく 変わるよ」と言っている会話を耳にしました。その後、みなさんのご意見を伺 い、来街者の皆さんも期待しているし、地域の方も同じ思いであると思います。 大塚がものすごく変わっていくことを確信しました。行政も、それぞれが各 分野で取り組んでいくので、これからもご協力をお願いします。 政策経営部長 32 横田 勇 ∼開催後のアンケートより∼ ○モスクについて ・モスクの件、町会商店会へ入会等、協力的。近隣の人は、拡大化への懸念。 地元は、共存共栄したいと願っている。 区内に他にもモスクは、あるのでしょうか。他山の石としたい。都内では、 何箇所ありますか。 ・南大塚東池袋の件、町会の掲示板、広報の方法。 区では、大塚駅南口以外に、池袋駅西口のモスクにつきまして把握をしており ますが、その他のモスクにつきましては把握をしておりません。 都内のモスク数について東京都に確認をしたところ、宗教団体につきまして は、宗教法人として登録されている外、任意に活動している場合もあり、前者 の場合、都道府県または国への申請により登録をされますが、保有施設(モス ク)数については登録されません。後者の場合につきましても、例えばアパー トの一室を任意にモスクとして活用しているような場合も考えられ、実際のモ スクの数としては把握できていないのが現状であるとのことです。 総務部長 小野温代 ○電線の地中化について ・南北自由通路の完成、いろいろとご指導を頂き、誠にありがとうございまし た。サンモールでは、LEDの街灯も完成することが出来ました。ここで目立 つのが、電線の現状は目にあまります。そこで電線の地中化を考えております。 手法等をご指導下さい。 都市景観の向上や、地震時の安全性を確保するうえで、電線の地中化は非常 に有効な手法です。 しかしながら、電線の地中化には、地上機器を設置するスペースが必要となる ことなどから、特に都市部の生活道路において地中化が進んでいないというの が現状です。 道路から電柱を無くす方法(一般的に道路の無電柱化といいます)としては、 電線の地中化に限らず、電線類を建物に取り付ける軒下配線や、宅地の裏側に 配線する裏配線と呼ばれる手法など、さまざまな形態があります。いずれにい たしましても、現地の状況によって、前提条件が変わってまいりますので、担 当課(道路整備課)がお伺いし、詳しいお話をお聞きいたします。 土木部長 33 亀山 勝敏 ○学校生活について ・学校(中学)の先生に、笑顔がない。ゆとり教育の事もあり、先生方がピリ ピリしています。生徒達に本音として聞くと、たいていの子たちは、学校がつ まらないと答えると思います。簡単な事です。先生達に笑顔を。楽しい学校生 活をお願いします。 ○「文化・まちづくり」に関しての、区の取り組み方について ・ 「文化・まちづくり」に関しての、区の取り組み方は、具体的にどうなってい るか知りたい。(補助金以外の面で) 本区では、平成14年度の区制施行70周年を大きな契機として「文化の風 薫るまち としま」の実現に向けて、文化を基軸としたまちづくりを進めてま いりました。その一環として、平成17年9月に「文化創造都市宣言」を行うと ともに、平成18年3月には「豊島区文化芸術振興条例」を制定したところで す。 文化のまちづくりにあたっては、区民及び文化芸術団体、地域団体、学校、 企業等と区が相互に連携しながら、協働して取り組むことを基本としており、 平成21年1月に受賞した文化庁長官表彰〈文化芸術創造都市部門〉において も、そうした多様な担い手の皆様との連携による地域をあげての総合的な取り 組みが評価されたものです。 現在、区内の各地域では、地域特有の文化資源や歴史的資産等を活用した文 化のまちづくりや地域活性化への取り組みが積極的に展開されております。 区では、そうした地域の皆様と連携し、それぞれの活動がより活発化するよ う、例えば検討会や協議会等への参加、調整、情報提供、運営に係る補助など、 様々な形で支援を行うこととしております。 また、文化と福祉、教育、都市再生、環境など、政策相互間の結びつきをさ らに強めることにより、より創造性の豊かなまちづくりを進めることが重要で あると考えており、今後とも政策融合をさらに進めてまいります。 文化商工部長 東澤 昭 ○安心して利用できる駐輪場について ・子ども2人乗りができる新型自転車ができたという話題が出て自転車駐車場 について意見を述べた際に、土木部長から新型自転車はどの程度普及するかわ からないこともあり特段に配慮した自転車駐車場作りはしていないとの回答が あったが、自分の発言内容を誤解しての回答だった気がする。 自分が言いたかったのは、小さな子ども連れのお母さんが自転車(新旧型問わ ず)を停める際には自転車を停めるだけでも大変な状況があるということ。駐 34 車場のスロープを降りるのも小さな子どもを連れていると神経を遣う。理想は 整理員さんに預けて整理員さんが代わりに停めてくれることや、スロープなし 平置きの自転車駐車場があることだが、それが無理なら、駐車場整備の際には 小さな子ども連れのお母さんでも安心して利用できるよう十分に配慮して整備 して欲しい。 現在の駐輪場は、地下や 2 階以上の場合、殆どがスロープにより上下する構 造となっており、小さいお子様連れの利用者にとっては大変な状況であるとい うことは認識しております。しかし、高密度な豊島区では、限られた空間で、 多くの駐輪場を確保していくためには、立体的な活用が有効であると考えてお ります。一方、お子様連れの方でも利用しやすい駐輪場としては、路上等のコ インラック式がございます。現在、池袋駅周辺では WE ロード、池袋北第 2、そ の他、千川駅、要町駅、雑司が谷駅、下板橋駅、巣鴨駅、そして、大塚駅では 北口に 410 台設置しており利用者から大変好評であり、今後も可能な限り設置 してゆこうと考えております。 また、新たに立体的な駐輪場を整備する場合には、利用者が安心して利用で きるよう設計段階から検討してまいります。 土木部長 亀山勝敏 ○保育園について ・大塚に10数年前引越してくる際、妻が出してきた唯一の条件が、 「保育園が 近くにある事」だったことを思い出しました。 ○分かりやすい道路整備や液晶パネル等の掲示板について ・大塚駅北口から、巣鴨学園までの道路を帝京平成大学や立教大学の例になら って、統一性を持った(歩)道整備を行なったらどうか? ・主要掲示板については、区の情報が直接表示できる物(従来の掲示板スペー スの一部が液晶パネルで出来ており、画面送りができる)を設置すれば、タイ ムリーに情報伝達ができる。広告も流せば、収入も得られる。また、 「空き巣発 生!」→「警察が向かっています」等とすれば、防犯にも役立つ。ウェブカメ ラとスピーカー設置で、パトロールの補助装置にもなる。 大塚駅周辺においては、先日の南北自由通路開通をはじめ、駅舎改築工事、 さらに駐輪場計画や駅前広場の改修計画などが、地域の皆さんのご意見を踏ま えながら、具体化しつつあるところです。 こうしたなか、巣鴨学園や文京高校、十文字学園など、地域に密着した教育 機関を核とした道路づくりのご提案は、駅周辺からさらに奥行きを感じさせる 魅力ある公共空間整備についての貴重な契機であると考えます。 「統一性を持った道路整備」については、大塚駅周辺で進行中の計画等にお 35 けるご要望や駅周辺商店街のお考えや、道路を利用される方々も含めた意見集 約が何よりも大切と考えています。 いただきましたご意見を参考にさせていただき、大塚駅北口の発展に資する 安全で魅力ある道路づくりに、中長期の視点で取組んでいきたいと考えており ますので、今後ともご支援を賜りますよう、お願いいたします。 土木部長 亀山 勝敏 ご提案の液晶パネル等による掲示板は、現在デジタル・サイネージ(電子看 板)と呼ばれ、広告分野において注目されている最新技術ですが、公共の広報 媒体としては、現実にどのように活用できるかについて、現在、情報を集め、 研究しているという段階です。また、広告収入の点につきましては、単なる歳 入増加ということだけでなく、 「地域経済の活性化」のために必要と考え、既に 広告付きの広報掲示板を順次設置してきておりますが、さらに、今後、今回の ご提案の内容も含めて、研究・検討を進めてまいりたいと思います。 これからも、豊島区の広報業務にご理解・ご協力を御願い申し上げます。 政策経営部長 36 横田 勇 東 池 袋・南 池 袋 地 域 ○日 時 平成 21 年 11 月 5 日(木)午後 7 時∼午後 9 時 ○会 場 区民センター第 3・4 会議室 ○区民参加者 18 名(別記一覧) ○区側出席者 区 長 高野 之夫 教育長 三田 一則 政策経営部長 横田 勇 総務部長 小野 温代 施設管理部長 上村 彰雄 区民部長 齋藤 賢司 文化商工部長 東澤 昭 図書館担当部長 加藤 芳成 清掃環境部長 永田 謙介 保健福祉部長 大門 一幸 子ども家庭部長 吉川 彰宏 都市整備部長 増田 良勝 土木部長 亀山 勝敏 ○司 会 政策経営部企画課長 小澤 弘一 37 区 民 参 加 者 一 覧 南池袋一丁目町会 町会長 渡辺 隆男 池袋通西睦町会 町会長 中野 安夫 会長 足立 勲 星谷 純一郎 サンシャイン通り商店会 サンシャイン通り商店会 池袋東口美観商店会 会長 服部 洋司 南池袋東通り商店会 会長 森山 繁夫 南池袋パーク商店街 富澤 弘治 南池袋パーク商店街 岡田 永俊 副会長 藤井 昌男 池袋シネマ振興会(新文芸坐) 代表 永田 稔 としま未来文化財団みらい総務課 課長 小野寺 東池袋一丁目明治通り周辺まちづくり協議会 会長 堀口 昌利 南池袋二丁目地区市街地再開発準備組合 理事長 杉原 栄一 池袋の路面電車と街づくりの会 事務局 溝口 禎三 池袋の路面電車とまちづくりの会 事務局 大塚 謙太朗 会長 渡邉 孝雄 会長 野田 典義 福本 久美子 区民ひろば朋有運営協議会 民生委員・児童委員協議会 池袋東地区 朋有小学校PTA ひかり文庫朗読会 38 悠太 主なご意見・ご要望の要旨と回答 (※以下、枠内がご意見・ご要望、枠外は区からの回答として整理しています。) ○東西デッキ構想について ・大塚に南北自由通路が開通した。現在池袋も東西に分断されているため、東 西デッキ構想に期待している。これにより東西の区別なく池袋が発展すればよ いと思う。 まちの東西の分断や地下空間の混雑の解消は、池袋駅が抱える大きな課題で す。区では、池袋駅地区の再生を目指して関係事業者等との検討を重ね、平成 20 年度末に「池袋駅及び駅周辺整備計画(案)」をとりまとめ、“線路上空を 活かした東西連絡デッキ整備”についても、その必要性を再確認しています。 平成 21 年度には、東西デッキ整備計画検討部会を立ち上げ、整備手法、スケ ジュール等について詳細検討に入りました。今後も、東西デッキ整備の実現に 向けて、関係者との協調の下、精力的に調整を進めていきます。 都市整備部長 増田 良勝 ○南池袋公園の整備ほかについて ・東電の地下変電所設置工事が行われており、5年後の新たな公園整備のため の検討会を進めている。良い公園になるようにしていきたい。 ・池袋の街は子供が少なく感じる。子供を育てながら働ける街を目指していく べきで、住宅についても 2 世帯で暮らしていけるような施策を望む。 ○南池袋公園の整備ほかについて ・街づくりは点から線、線から面へと考えて実施すべき。5 年後に新しいよい公 園ができてもそこにどのように人を呼び込むか考えてほしい。 ・南池袋パーク商店街にでる地下道が閑散としていてもったいない。物産店の ブースを作ってはどうか。豊島に大きなアンテナショップを作ることでアピー ルしたらどうか。 ・公園整備によって街の発展が期待できるのであるから、魅力のあるものを作 るべきだ。いい公園を作るためのアイデアを今日、お集まりの皆さんからもい ただきたい。 ・公園の地下に 1500 台規模の駐輪場を作ると聞いたが、そんな大きな駐輪場の 入り口の広さが 90 センチしかない。事故などの危険や使い勝手を考えれば、ど うしてそういう設計になるのか。やる人の意識改革もしてほしい。 ・西口では地下にいろいろな店舗ができている。新庁舎まで地下道を通し、途 中の真ん中にある公園も活用してラインを作り、次の世代に胸を張って言える 39 ものを作ってほしい。 南池袋の地下道につきましては、平成18年に策定した自転車の総合計画で、 管理者である東京メトロと駐輪場を整備することとなっており、現在関係機関 と調整中で、平成23年度には400台程度の駐輪場を開設する予定です。ま た、地下道の幅員は8mで、ここに店舗を設置するためには6m以上の通路を 確保する必要があり、現実的に不可能です。公園の再整備案の策定にあたりま しては、さまざまな方々のご意見をいただきながら、より良いものを作り上げ ていきたいと考えております。今後とも、ご協力をお願いいたします。 また、公園に人を呼び込む工夫につきましては、地元の方々や企業と区が協 働して取り組む必要がございますので、今後、ご相談しながら検討をしてまい ります。 自転車置場の入り口の最低幅は1.5メートル(階段幅90センチ、両側に 30センチのスロープ)必要(※)ですが、今回の設計では人が余裕を持って すれ違える幅として、幅2.4メートル(階段幅1.5メートル、両側に50 センチと40センチのスロープ)で計画をしており、楽に自転車を持ち上げら れるようなオートスロープも設置する予定です。現在地元の方々より出入り口 の拡幅要望を受けており、現計画では柱間に若干余裕がございますことから、 更に幅を広げる案について検討しております。 ※自転車駐車場整備マニュアル:自転車駐車場研究会 土木部長 亀山 勝敏 ○南池袋一丁目 11 番の開発行為について ・南池袋 1 丁目 11 番で 5 年ほど前からビルの計画があったが、経済不況により 更地のまま開発が進んでいない。地元の地域振興のため、早く着工してもらい たい。 南池袋一丁目11番の開発行為は、都市計画法第29条の規定に基づき今年 1 月29日に開発行為の許可をいたしました。しかし、経済情勢の悪化に伴い本 年4月に予定していた工事の着手が遅れていると、事業者より聞いています。 区といたしましては、開発者に対し早期に工事着手するよう働きかけてまいり ます。 都市整備部長 増田 良勝 ○町会の現状について ・西睦町会には商店街もなく、若い人がいない、子どもも生まれない。東池袋 の再開発も実感がない。この地域はLRTが通らない予定ではあるが、つくっ てもらうことがひとつ街の発展につながると感じている。 40 ○街の発展と集客、現庁舎跡地活用について ・街は大手の所有する大きな土地と大店舗だけでは発展しない。ビックカメラ やヤマダ電機はにぎわってもその奥は空き地と駐車場になっている。行政の力 を借りて集客をしていきたい。 ・庁舎跡地活用に興味がある。旧三越のように地下道で結べば活性化するので はないか。庁舎が商業施設になる前にぜひ検討してほしい。 豊島区の誕生以来、区民の皆様から長きに渡って親しまれてきた現庁舎地は、 池袋駅から近く、池袋副都心エリア全体の街づくりの重要なポイントです。新 庁舎の移転を機に、現庁舎地区が、南池袋二丁目地区の新庁舎のエリアととも に、豊島区の発展の新たな中心となるよう、魅力あるまちづくりを進めます。 現在の構想では、民間開発による賑わいの創出と、新たな公会堂や、池袋保 健所と連携した健康拠点の整備などにより、文化と健康を中心とした公共施設 の拠点として整備する計画です。 現庁舎地の実際の活用時期は新庁舎の移転後となり、それまでにはまだ、相 当期間があるので、ご提案の地下道も、物理的な条件やまちづくりの視点から の効果などを検証しながら検討してまいります。 施設管理部長 上村 彰雄 ○池袋の発展について ・・昔の池袋はにぎわっていた。現在は渋谷新宿と比較して暗い印象がある。東 口グリーン大通りの発展が止まっている。お墓と緑が多く死んだ土地が占めて いるのが原因ではないか。 ・これからの池袋の発展のためには南池袋二丁目地区しかないと考える。土地 のない池袋では高度利用によって人が住む場所をつくるべき。 池袋副都心の区域に隣接する南池袋二丁目地区は、都市計画道路環状 5 の 1 号線等の整備が進められ、今後街並みが大きく変化することが予想されていま す。そこで、当地区は東京のしゃれた街並みづくり推進条例に基づく「街並み 再生地区」に指定され、街づくりのガイドラインとなる「街並み再生方針」が 平成16年12月に策定されています。 このなかで、A地区においては地元の皆様による積極的な街づくり活動が展 開され、そこに区も加わり、新庁舎整備を含む市街地再開発事業の案をとりま とめました。本年7月には、この内容を都市計画として決定しています。 区といたしましては、先行するA地区に引き続き、南池袋二丁目地区全体と して、池袋副都心に隣接した立地条件を活かし、サンシャインシティや東池袋 四丁目市街地再開発地区と連携した地域の拠点となるよう、土地の高度利用を 図るとともに安全で快適な街の実現を目指してまいります。 都市整備部長 41 増田 良勝 ○東池袋の開発とLRTについて ・昔の都市には希望があったが現在の東池袋は経済に押しつぶされているよう だ。人を元気にするためには街に祝祭性が必要だ。そのためにLRTを利用し ていくのがよいのではないか。成功事例が相次いでいる。東池袋環状線による LRTは祝祭性の象徴となる。 ~アンケートより~ 「祝祭性」のある街、感じられる街。 人の生活と社会をまるごと肯定し、祝福してくれるような街をつくってゆくことがカギで す。 豊島区では、「人と環境へのやさしさ」をコンセプトとする都市を築くため、 池袋副都心の地域の中を通過する自動車を可能な限り少なくし、歩行者優先の 都市づくりが出来ないか検討を進めております。 LRT(次世代型路面電車)の構想は、その実現に向けた検討の中で、都市交 通とまちづくりを一体的かつ総合的に実施していくための方策の一つとして位 置付けています。 今年度より二ヵ年をかけて、交通事業者・交通管理者・関係行政機関、地元 団体等の協働により、池袋副都心の将来都市像を実現するための交通施策の事 業戦略を明らかにすることを目的として、池袋副都心地区都市交通戦略を検討 していきます。 検討の進め方としては自動車交通を減らしていくため、駐車場を効率的に活 用していくことや、既存のバス路線など公共交通機関との連携を図るなど、今 後の池袋副都心地域の都市交通のあり方を見直していき、実現に向けた道筋が 出来ましたら、区民の皆様に分かりやすい計画として、お示ししていきたいと 考えています。 都市整備部長 増田 良勝 ○LRTの導入、文化による池袋の活性化ほかについて ・街区の広さは新宿渋谷と同程度であるが、池袋は人の流れが凝縮されている。 駅の中から人を外に出す装置が必要であり、そのために東池袋を循環するLR Tが有力だと考える。 ・池袋のアンケートを取っており、新宿渋谷に比べ池袋は芸術・文化・映画・ コンサート等の数値が高かった。音楽関係等池袋には多い。人が集まる場所で より文化に力を入れていくべき。 ∼アンケートより∼ ・路上に置かれる自転車を排除するのではなく、受け入れて置き場を整備する方向で の検討も必要だと思います。住友信託銀行前(東池袋1-41-7)の路上駐輪など はお金をとってきちんと整理すればいいと思います。 42 ・南池袋公園の問題は我々の将来にかかわるとても重要なことです。既存の枠にとら われない柔軟な対応をお願いします。 ・街の美観をもっとたもってもらいたい。大型マイクを使っての呼び込み、うるさすぎる と思います。汚水のにおいが街に蔓延している。「池袋のにおい」と言われているの はご存じですか? 原因究明と対策をお願いします。 ・LRT は運営経費(ランニングコスト)の面では充分ペイできる事業です。つくるまでが 大変ですが、できれば池袋は大きく変わります。本気で導入に向けたかじ取りをおね がいします。 豊島区では、「人と環境へのやさしさ」をコンセプトとする都市を築くため、 池袋副都心の地域の中を通過する自動車を可能な限り少なくし、歩行者優先の 都市づくりが出来ないか検討を進めております。 LRT(次世代型路面電車)の構想は、その実現に向けた検討の中で、都市交 通とまちづくりを一体的かつ総合的に実施していくための方策の一つとして位 置付けています。 今年度より二ヵ年をかけて、交通事業者・交通管理者・関係行政機関、地元 団体等の協働により、池袋副都心の将来都市像を実現するための交通施策の事 業戦略を明らかにすることを目的として、池袋副都心地区都市交通戦略を検討 していきます。検討の進め方としては自動車交通を減らしていくため、駐車場 を効率的に活用していくことや、既存のバス路線など公共交通機関との連携を 図るなど、今後の池袋副都心地域の都市交通のあり方を見直していき、実現に 向けた道筋が出来ましたら、区民の皆様に分かりやすい計画として、お示しし ていきたいと考えています。 都市整備部長 増田 良勝 新宿・渋谷に比べ、池袋における芸術文化・映画・コンサート等の数値が高 かったという調査結果は、それだけ池袋には様々な文化資源が集積し、芸術文 化に関わる多くの人材が活動し、交流するなど、大きな潜在力を有しているこ との証左であると思われます。 ご指摘のように、都市が外部の人々を惹きつけるのは、その都市が持つ文化 の吸引力によるものであり、都市の魅力とはすなわち都市の文化が持つ魅力に ほかなりません。文化都市としての地域イメージが明確で、ホスピタリティに 満ちた都市や地域においては、一定の芸術文化事業投資で大きな経済活性化効 果がもたらされるとも言われており、これからの都市再生や地域活性化を考え るうえで、文化のまちづくりは極めて重要なテーマとなります。 43 文化の多様な担い手の皆様と連携し、ネットワークを構築しながら、その活 動を支援し協働することを通して、区としても「文化による池袋の活性化」に 積極的に努めてまいりたいと考えております。 文化商工部長 東澤 昭 拡声器を使用しての商業宣伝に関しましては、東京都の「都民の健康と安全 を確保する環境に関する条例」で音量基準及び遵守事項が定められております。 豊島区といたしましては、その条例に基づき拡声機の使用について指導を行っ ております。大変お手数ですが、騒音の著しい店舗がございました場合は、環 境課へご連絡をいただければ、区が現場確認のうえ拡声機のボリュームを下げ てもらうなどの指導をいたします。 次に、汚水のにおいについてですが、おそらくその悪臭は「ビルピット臭」 と呼ばれるものと思われます。地下があるビルは、地下からの汚水を下水道に 直接放流できないので、一時的に排水槽(ビルピット)に溜めてから、まとめ てポンプ排水しますが、ビルピット内で排水が腐敗すると硫化水素が発生し、 ポンプ排水の際に道路上で雨水マスなどから悪臭が発生します。 池袋駅周辺では地下があるビルが多数存在するため、悪臭の原因となってい るビルピットの特定が困難な状況です。区では下水道局と協力し、硫化水素濃 度の測定をしたうえで毎年約 20 のビル管理者や所有者を訪問し、ビルピット内 で水が腐敗しないような改善をお願いしています。また、悪臭の発生している 雨水マスには、防臭器具を設置し、道路上でにおわないような応急対策も行っ ておりますので、環境課へご連絡をいただければ現場確認のうえ器具の設置を 手配いたします。 清掃環境部長 永田謙介 ○池袋における映画の振興について ・池袋には19館の映画館があり、新宿渋谷と比べても非常にバラエティに富 んでいる。郊外にはシネコンがあるが文芸坐だけでも年間500本の上映をし ており映画祭に匹敵する特集もやっている。区民にぜひ見ていただきたいので 周知等行政の方たちの力も借りたい。 池袋は、新宿・渋谷に比べても、映画をはじめとする多様な芸術文化活動が 活発に行われている地域です。このことは、区内映画館が協力して設立した「池 袋シネマ振興会」の皆様の取り組みの成果も大きな要因の一つになっているも のと考えます。区ではこれまでもフリーペーパー「buku」の区有施設への配布 等によりご協力をしてまいりましたが、今後とも、貴重な文化的財産である「映 44 画」の魅力を一人でも多くの区民の皆様に知っていただくための活動に対し、 できる限りの支援をしてまいりたいと考えております。 文化商工部長 東澤 昭 ○としま未来文化財団の事業展開について ・区政 70 周年を転機に区が文化に力を入れるようになったのに合わせて、財団も文 化事業に力を入れてきた。文化庁長官表彰を受けたが、評価された事業の大半 に財団がかかわっている。今後は表彰されたことに恥じない事業を展開してい きたいが、その中で力を入れるところとして、区民と一緒にやっていく、区民 参加型の事業を増やすことを考えている。 ○池袋の活性化について ・区の計画はうまくいけばいいと思うが、もったいないと思うのはグリーン大 通りで、もう少し活用できないかと思う。LRT も目玉ではあるが、今の池袋はど うもバランスが悪い。物販と飲食のバランスがどうかと思う。大手の店ができ るのはいいが、個性的な店は少ないのではないか。そのほうが活性化している ように感じる。若い人が店を持てるような施策が必要なのではないか。また、 視点を変えて、お年寄りが集まれるようなところがあっても面白い。 グリーン大通りの活用は、かつては路上美術館の実施、最近では、沿道建物 の一階を、なるべく店舗としていただくよう、地区計画で地域のルールを定め るなど、活性化に向けた試みを行っております。 現在、豊島区では文化政策推進プランと池袋副都心整備ガイドプランの策定 を進めており、その中で、池袋が持つ「気軽なイメージ」を積極的にまちづく りに取り入れていく考えです。例えば、既存ビルの 1 階や 2 階に魅力あるお店 が出店しやすくするため、グリーン大通りや周辺の道路を歩行者優先にして人 の賑わい誘導するなど、新たな試みも提案しております。 若い人や一度リタイヤした人が、池袋で新たなチャレンジをしていただける 環境を少しずつ整えていきたいと考えておりますので、ご期待いただきたいと 思います。 都市整備部長 増田 良勝 ○一人暮らしの高齢者対策について ・区民ひろばの運営で感じることは、高齢者の男性がひろばにあまり来てくれ ていないことである。 また、心配なことは一人住まいの高齢者が心配である。 そこでそのような高齢者のマップを作ってはどうか。 ∼事前調査アンケートより∼ 45 ・一人暮らしの高齢者対策をお聞かせください。 1.一人暮らし高齢者の外出の機会が増えるような魅力ある行事の企画 2.日頃、家に閉じこもりがちな人に、いかに声かけをするか。 3.災害時要援護者登録外の一人暮らし高齢者の災害時安否確認をどうする か。 ∼アンケートより∼ ・災害時発生時の一人暮らしの高齢者の地域マップの作成を考えてくだされば幸い です。私達地域は 70 才以上の高齢者が 400 名です。 1.一人暮らし高齢者の外出の機会が増えるような魅力ある行事の企画 現在区では、一人暮らし高齢者の閉じこもり予防の観点から、小学生との給 食を利用して交流を図る「おたっしゃ給食」や公衆浴場を交流の場として、健 康体操の後低料金で入浴する「浴場ミニデイサービス」などの事業を実施して います。今後高齢者が増える中で、一人暮らし高齢者が地域との関わりを持ち、 孤立しないようにすることがますます求められています。従いまして、区とい たしましては、ご質問にもありますように、一人暮らし高齢者の方々が参加し たいと感じるような事業の構築に取り組んでまいりたいと考えております。 2.日頃家に閉じこもりがちな人に、いかに声かけをするか。 ご質問にもありますとおり、孤独死を防止するためには、閉じこもりがちな 人と地域とがつながりを持ち続けることが最も重要です。 このため、民生委員や包括職員による訪問をはじめ、区民ひろばを拠点にボ ランティアが見守りを行う「見守りと支えあいネットワーク事業」、高齢者ク ラブの友愛訪問、新聞、郵便事業者による見守り活動など、様々な方々のご協 力により見守りの活動が実施されております。 来年度は見守りの体制をさらに強化するため、本区初となる一人暮らし高齢 者の全数調査により実態を把握したうえで、そのデータを民生委員に提供し、 区内すべての一人暮らし高齢者に声をかけ、見守る体制を整備したいと考えて います。 3.災害時要援護者登録外の一人暮らし高齢者の災害時安否確認をどうするか。 現在防災課が作成している災害時要援護者名簿は、自力で避難することが困 難な方を登録するもので、一人暮らし高齢者は対象に含まれておりません。 対象者の拡大は、災害時の安否確認や日頃の見守り活動を担っていただく地 域の皆様への負担増につながる面もございますが、今後は先ほど申し上げまし たように、民生委員に一人暮らし高齢者のデータがより多く提供されますので、 こうした点を含め、一人暮らし高齢者の災害時の安否確認の体制の整備につい て改めて検討してまいりたいと考えております。 【アンケート回答】 46 災害時の要援護者の支援につきましては、現在、防災課で手挙げ方式の名簿 を作成しております。しかしながら、対象は介護度3以上の方、身体障害者手 帳1級から4級の方、愛の手帳をお持ちの方となっており、一人暮らし高齢者 につきましては以上の条件に該当しない限り、名簿にはのらないのが現状です。 しかし、区といたしましても一人暮らし高齢者の見守り体制の充実は、今後 ますます重要となる課題と認識しております。 そこで、来年度、すべての一 人暮らし高齢者世帯、高齢者のみ世帯を対象とした実態調査を実施し、その結 果を民生委員に提供することにより、日常的な見守りを充実することといたし ました。 ご要望の地域マップの作成につきましては、災害時の支援策として有効だと 考えておりますが、一人暮らし高齢者の個人情報を含んだものとなるため、仮 に区の実施する実態調査結果を区民の皆様に提供する場合には、個人情報審議 会の承認が必要となります。 こうした点も勘案しつつ、区民の皆様が一人暮らし高齢者の地域マップを活 用できるようにするためにはどのような方策が考えられるか、慎重に検討して まいりたいと考えております。 保健福祉部長 大門 一幸 ○サンシャイン周辺における自転車の放置について ・東池袋四丁目再開発に伴ってサンシャイン近くの西友の周りに自転車の放置 が増えており、車椅子と車が接触しそうになった。 これをどうにかしてほしい。 ∼アンケートより∼ ・区内(都市部)に於いて町会の役員の成り手がいない。共同住宅(マンション)に住 む居住者が 60%を超え、町会費の徴収にも苦慮しています。このような現状から民 生委員の成り手も無く、当事者が交代を探す現状です。また、地域(町会)で欠員の ままの様子です。高齢者の増加にあわせて考えさせられる問題です。 サンシャイン周辺、特に西友周辺では、近年自転車の放置が急増しており、 緊急的な手段として、年内には長時間放置(1 日以上)の自転車の撤去や、啓発 活動としての警告札の貼付を開始し、年度内には関係者との調整の上、放置禁 止区域の指定、即日撤去が出来るような体制に向けて調整を進めてまいります。 土木部長 亀山 勝敏 ○地域の環境、隣接校選択制について ・街がきれいになるのはいいが、子どもたちを自由に外で遊ばせるというとこ ろからすると少し違うのではないか。回りが高層ビルに囲まれているのは困る。 ・学校選択制で各学校が切磋琢磨している。朋有小も最初は 300 名くらいだっ 47 たが、今では 500 名くらいになった。選択制は続けてほしい。 ・子どもが安心して登下校できるようにしてほしい。 隣接校選択制については、固定的な通学区域の弾力的運用を図ることなどを 目的に、平成13年度から導入し、今年度で10年目を迎えております。 これまで、例年、小学校では約20%、中学校では約15%が選択制を利用 した学校選択を行なっており、ほぼ安定的に運用されております。また、小学 校6年生及び中学校2年生の全保護者を対象としたアンケート調査では、約7 割を超える保護者から学校選択制に対する支持を得ております。 ご意見にありますように、隣接校選択制は大部分の学校で概ね適正に機能し ていると思われますが、一部の小中学校の小規模化の加速などの欠点も指摘さ れているところです。 こうした状況から、今回の教育ビジョン改定にあわせ、本年度は保護者・教 員・地域団体等、前回より対象を拡大してアンケート調査を実施いたしました。 今後、アンケート調査等を十分に踏まえ、現行の隣接校選択性の継続を基本に 今後の制度のあり方や小規模校の支援策についてさらに検討を行なってまいり ます。 教育総務部長 佐藤 正俊 ○自転車置場の設置について ・どこへ行っても自転車が置いてあるが、地域で移動するにはやはり自転車が 便利である。ただし、自転車を止める所を遠くに作っても使わない。そこで商 店街の路上などに小規模でも有料で作ってはどうか。 商店街の路上に小規模でも有料の自転車置場を作る御提案について、道路上 に正式な自転車置場を設ける場合には、交通管理者(警視庁)の使用許可を必 要とします。具体的には自転車を置いた後、歩道の有効幅員が最低でも2m以 上(歩行者交通量の多い商店街などでは、3m以上)必要であり、どこでも可 能というわけにはいきません。現在豊島区では、千川駅、要町駅、巣鴨駅、大 塚駅に路上駐輪場を設置しております。 土木部長 亀山 勝敏 ○池袋東口の現状について ・東口についてはもうハード面では足りていると考える。街は健全できれいな のが基本であり、自分だけがいいというような商売の仕方は商業道徳からする と、もってのほかである。飲食店の呼び込みなどを規制するのは一商店会の力 では無理で、行政の力が必要である。街の活性化に当たっては、環境浄化、環 境美化に尽きると思うので、恥知らずの文化が横行している今、ハードはいい 48 から、その前にやるべきことがあるのではないか。 環境美化の面について、清潔で快適な地域環境をつくりあげ、維持していく ためには、ご指摘のようにハード面だけでは限界があります。歩きたばこやポ イ捨て、落書きなど街の美観を損ねる要因を取り除いていくためには、地域と 行政が一体となって様々な側面からその対策に取り組むこと必要です。 特に 喫煙マナーやポイ捨ての問題につきましては、個人のモラルによるところが大 きいことから、地域社会全体でこの問題に取り組んでいくことが必要であると 考えております。こうしたことから、区では商店街の皆様をはじめ、地域の事 業者やボランティアの皆様とともに、喫煙マナーアップキャンペーンを定期的 に実施し、より多くの来街者に対してPRしております。 近年では、企業の社会貢献活動の一環として、区の呼びかけに応じて、キャ ンペーンに参加してくれる店舗や企業などが出てきています。今後も、粘り強 く参加を呼び掛け、共に、街を美しくしていく機運を醸成してまいります。ま た、区といたしまして、こうした地域と行政が一体となった活動をサポートし ていくため、道路清掃や歩行喫煙者への直接指導するパトロールを継続的に実 施しより快適な歩行者空間の確保を目指してまいります。 清掃環境部長 49 永田 謙介 駒 込 地 域 ○日 時 平成 21 年 11 月 10 日(火)午後 7 時∼午後 9 時 ○会 場 駒込地域文化創造館第1会議室 ○区民参加者 18 名(別記一覧) ○区側出席者 区 長 高野 之夫 副区長 水島 正彦 教育長 三田 一則 政策経営部長 横田 勇 区民部長 齋藤 賢司 文化商工部長 東澤 昭 清掃環境部長 永田 謙介 保健福祉部長 大門 一幸 子ども家庭部長 吉川 彰宏 土木部長 亀山 勝敏 ○司 会 政策経営部政策調整担当副参事 齊藤 雅人 50 区 民 参 加 者 一 覧 駒込第一町会 町会長 片桐 昌英 駒込三丁目町会 町会長 神田 嘉三 内海 晴子 駒込三丁目町会 染井よしの町会 町会長 関根 春夫 駒込六丁目東文化会 町会長 松村 吉隆 駒込七丁目町会 会長 窪田 知良 駒込七丁目町会 副会長 人見 敏雄 駒込駅南商和会 会長 倉田 行正 駒込駅前通り商店街振興組合 理事長 川﨑 重和 染井銀座商店街振興組合 理事長 高埜 秀典 館長 柳原 克美 施設長 齊藤 一紀 第 10 地区青少年育成委員会 会長 高野 好昭 染井さくら会(高齢者クラブ) 会長 矢口 信 染井よしの桜の里駒込協議会 中村 安次 染井よしの桜の里駒込協議会 小松 孝至 駒込地域文化創造館 駒込生活実習所・駒込福祉作業所 駒込小学校PTA 会長 小野寺 駒込中学校PTA 会長 坂口 51 好彦 陽子 主なご意見・ご要望の要旨と回答 (※以下、枠内がご意見・ご要望、枠外は区からの回答として整理しています。) ○駒込における地域主体のまちづくりと横断的な行政の対応について ・染井よしの桜の里駒込協議会は今年 5 月 20 日に設立し、桜のシーズンだけで はなく 365 日活動している。現在、駒込地域文化創造館では小松原 茂さんの作 品展を来年 3 月まで 4・5 回にわたりテーマをかえながら展示を行う。協議会は、 染井桜発祥の地としての駒込の魅力あるまちづくりに貢献していくことを目的 としている。住み続けたい、住みたいまちにするためには、いやされるまちづ くりをしなければならない。区役所の各部署が駒込に目を注がないとできない。 駒込の住環境、歴史、文化などからゆったりとした生活を営んでいる。このリ ズム感を地域外の人にも教えたい。 長野県の小布施では、各家庭が庭を開放し、バスを走らせるなどをして回遊 性あるまちづくりを行なうために地域の人ががんばっている。 魅力ある駒込のまちづくりのために協議会が積極的に前へ出て行うので、何 かあったら必ず協議会にご相談いただきたい。 ・駒込は、文京区、北区、豊島区の区界にある。区界に格差がおきたら大変で ある。まちを歩いている人は、何区だと考えて歩いていない。「駒込」だと思 って歩いている。 行政は、各部署が「駒込」でまとまって協力してほしい。各々が動いていた らできない。住民が頑張っているのだから駒込をよくしてあげようという気持 ちで、予算を注いでほしい。 ・東京電力が、染井桜の木を上からカットしている。門と蔵のある広場、駒込 小、西福寺、染井稲荷神社、染井よしの桜の里公園など、あの地域だけでも電 線を地下に通すことはできないか。あの地域に最初に桜のトンネルをつくって もらいたい。少しでも大事にするには、横の木を切らないでもらいたい。 ・駒込東公園の桜の木も上の枝を切っている。公園なので、人がやっと通れる ぐらいの枝葉をつくっているのが桜ではないか。 ・桜の苗木の植え替えのイベントがあるようだが、誰が植えて、誰が苗床に持 っていくのか。協議会に、ひとことも話がなかった。もっと横の連絡をしっか りとってほしい。 ○電線を地下に通すことについて 住宅地など、幅員の広い道路が整備されていない地域での電線地中化は、ケ ーブルを埋設するためのスペースの問題、地上機器を設置するスペースの問題 など課題が多く、なかなか実現できないのが実情です。 52 門と蔵のある広場、染井よしの桜の里公園を整備する際にも、電線類の地中 化を検討いたしましたが、前述の課題に加えて時間的な制約もあり、実現には いたりませんでした。しかしながら、地域の防災性を少しでも向上させたいと いうことから、それまでに片側に東電柱、反対側に NTT 柱がありましたので、 すべてケーブル類を東電柱にまとめ、NTT 柱を撤去いたしました。さらに、染井 よしの桜の里公園の周辺では、東電柱を歩道状空地に移設したため、道路とし ての有効幅員は、かなり広がっております。これらの整備には、東京電力、NTT をはじめ、有線放送事業者やケーブルテレビ事業者など、多数の企業にご協力 をいただいて実現したものです。 ご指摘いただきました電線の地中化は、防災面においても効果的な手法と考 えていますので、住宅地における地中化の手法について、今後も研究を重ねて まいります。 ○駒込東公園の桜の剪定について 駒込東公園の桜の木の剪定が行き届かず、申し訳ございません。「染井よし の」上部を抑えることで下枝を確保する剪定行うとともに、さくらを圧迫する 他の樹木についても剪定や間引きが必要です。一度、地元の方々を交えて樹木 管理のカルテを作成していきたいと考えておりますので、ご協力をお願いいた します。 ○桜の木の植え替えのイベントについて 接ぎ木苗を苗床に植え付けるイベントにつきましては、ご連絡が行き届かな くて申し訳ございませんでした。今後はこのようなことがないよう地域の方々 との連絡を密にしてまいります。 苗木につきましては3月から庁舎の屋上で手塩にかけて面倒みてきました。 十分成長し移植の適期となりましたので、区が庁舎から苗床まで運び、染井よ しの桜研究会の方々を含めて地域の皆様方と、11 月 21 日(土)に染井よしの桜 の里公園の苗床に植えました。 引き続き苗床で3年程度育て、区内の公園や 公共施設への植樹、交流都市への贈呈を行う予定ですので、成長を見守ってい ただきたいと存じます。 なお、11 月 14 日(土)に行われた秩父市との「ふくろう協定」締結式におき まして、駒込生まれの「染井よしの」と秩父市の「オオモミジ」の苗木の交換 が行われ、第 1 号が旅立ちました。 土木部長 53 亀山勝敏 ○染井よしの桜の里公園、門と蔵のある広場について ・染井よしの桜の里公園、門と蔵のある広場ができて、両方とも遠方から公園 に来る方が多くなった。 公園に防災機能を整えるというが、役所は公園の井戸を 2∼300 万円かけて埋 めて、また 2∼300 万円かけて井戸を作った。何のために作ったのかわからない。 お金の無駄遣いではないか。町会では、一般の家にある井戸について、防災協 定を結んで飲料水を確保するために動いている。役所が災害の翌日から来て、 対応できるのか。 ・門と蔵のある広場は、蔵は教育委員会、芝生は公園緑地課など所管部署が 3 か所位に分かれている。利用する側としてはわかりづらく、有効利用ができな い。所管部署をどこか 1 か所にしてほしい。 ・染井よしの桜の里公園のログハウスは何のために使うのか。鍵がかかってい て、子どもたちも入れない。また、物置がおいてあるが、地域の皆さんは何が 入っているかわからない。防災課に聞いてもわからないと言っている。そのよ うな状況なら、かえって死角が多くなるので、早速撤去してほしい。 ・公衆トイレに時々ホームレスが入っている。何度か見に行って扉が閉まって いたら鍵を確認し、鍵が閉まっていたら、交番に行って一緒に見てもらうとい うことが 4 回ほどあった。扉を開けておくのはホームレス対策のひとつなって いる。 ・猫に餌をやりにくる人がいて困っている。猫は糞をしていくので毎朝ひろっ て歩く。猫対策について、いい方法があれば教えてほしい。 ○門と蔵のある広場に関する区の窓口一本化について 門と蔵のある広場は部局がまたがっており、利用者の方からすると大変わか りづらく、ご面倒をおかけしている。協議会から要望書をいただいているので、 それにお答えをお返しするとともに、年内を目途に協定書を結んだうえで、少 なくとも皆さんからの窓口については文化観光課で一本化し、あとは区の中で 調整するかたちにしたいと考えている。今後も皆さんと協議をしながら、より よいかたちをとっていきたい。 文化商工部長 東澤 昭 ○ログハウスについて 当公園のログハウスは、地域の皆さんがボランティア活動に取り組む際の活 動拠点となることを想定して建てられたものです。現在のところ、そのような 活用方法がないことから、安全上閉鎖しております。利用方法については公園 緑地課と十分協議していただく必要があると思います。また、倉庫は防災格納 庫ではなく、公園の倉庫として使用いたします。 54 〇公園のトイレについて トイレの扉を常に開けていただくのは、不法占用の抑止力となり、大変有効 だと思われます。ありがとうございます。ホームレスの方については、公園の 巡視員が定期的に巡回し、声掛け等を行い、常駐や不法占用に対応しています。 公園のトイレを夜間占用してしまうようであれば、トイレの夜間閉鎖も検討い たします。 〇猫の問題について(1) 公園での猫への餌やりには苦慮しております。飼い主のいない猫を対象に、 不妊去勢等の手術を行い、増えなくなった猫のフンの始末や餌やりを行って地 域で大切にしようという、「地域猫」活動を行っているボランティア団体が豊 島区にもあり、保健所から手術の助成金が出ています。ただし地域猫活動は地 域の合意がないとできません。通常は、看板等で表示した上、餌をやる方に直 接注意する対応をとっていますが、なかなかご理解いただけず、効果が上がり ません。犬や猫のフンは清掃時に気をつけて拾うようにいたします。 土木部長 亀山 勝敏 〇猫の問題について(2) 飼い主のいない猫対策につきましては、頭数抑制を進めることが重要である と考えております。そのために、無責任に猫に餌を与えている人(公園内での 餌やりそのものに対しては公園緑地課が対応)に対しては、保健所職員が自宅 を訪問しマナーについての説明や区の不妊・去勢手術費用の一部助成制度を説 明のうえ、不妊・去勢手術を実施するようにお願いしております。もし、無責 任に猫に餌を与えている人が分かりましたら、池袋保健所生活衛生課(電話番 号3987−4175)にご相談ください。 また、ご希望の方には池袋保健所生活衛生課の窓口におきまして、「啓発プ レート」を配布しております。片面には、犬の飼い主に対しての「犬の糞尿の 後始末」への啓発、反対の面は、動物への餌やりに対する啓発内容となってお り、猫の絵のなかに「この付近でむやみに動物にえさを与えないでください」 等の文言が入った内容となっております。 なお、毎月1回、池袋保健所において「飼い主のいない猫対策」等について 「人と動物の共生推進協議会(猫部会)」が開催されています。この会は区と 協力しながら「人と動物が共生できる地域社会づくり」に向けて話し合いや活 動を行っている方々が自主的に開催しているものです。事務局の方は地域の猫 の問題についての経験やノウハウを豊富にお持ちで、短い時間ではありますが、 55 相談コーナーもあります。日程などにつきましては池袋保健所生活衛生課にお 問い合わせください。 池袋保健所長 村主 千明 〇地域のコミュニティについて ・今の子どもたちにとっては、生活基盤が広がっていて地域のコミュニティが 希薄化している。今、豊島区がやっている文化に軸足を戻すということは大切 なことである。具体的にいうと挨拶こそ文化である。相手を知らなければ挨拶 しない。まず、お互いを知ること。お互いこの町は大切だと挨拶によって確認 できる。仕組みを考えなければならない。 地域の活動について一生懸命やっている先輩方と無党派との層をうめるため には、ある程度強制的に割り振っていく、輪番性にするなど、いろいろな人が 参加できる仕組みを作って流動化することが必要ではないか。流動化すること にはリスクがあるかもしれないが、話し合いをしてお互い学びあうことができ る。 〇地域の課題について ・地域のお母さん方から「染井よしの桜の里公園、門と蔵のある広場に防犯カメ ラの設置は考えていないのか。」「駒込小のグランドは楕円形が描けない、直 線が引けないので、運動会では競争や綱引きは斜めにやらなければならない。」 等の相談を受けている。機会があれば区に伝えてほしいと言われているのでお 伝えし、考えていただければと思う。 ・小学校合同のパトロールがまた始まるので、育成委員会として頑張って手伝 っていきたいと考えている。 〇防犯カメラについて ・近くの交番の人と話をしたが、交番を事業用地に引っ越したらどうかという提案があ った。そうすれば防犯カメラはいらないが、引っ越さないのであれば防犯カメラをつけ てほしいとのことであった。 〇地域や近隣のコミュニティについて ・地域の活性化には、ハード面ばかりでなく、人と人の絆などソフト面の充実 も大切である。隣に誰が住んでいるかお互いにわかっているだけでも地域の安 全につながり、それが地域の活性化にもつながる。 近所のパワーで様々な難問を解決するテレビ番組がある。ホームパーティに 無理やり近所の人をよんで知り合う機会を設けたり、住民たちがアートでまち を飾り付けることにより交流を深める町を紹介している番組などもみたことが ある。子どもたちの興味のわくイベントなどを企画すれば交流ができるのでは 56 ないか。 〇子どもを通じた親のコミュニケーション等について ・駒込の出身ではないのだが、引っ越してきた時から温かく受け入れてくれて、 流動的な部分もある。PTA では、新しくマンションに越してきたお父さんたちも 地域の力として活動することをしている。親同志ではコミュニケーションが難 しくても子どもを基盤に話し合うことで、大人も顔が広がっていく。例えば少 年野球をやっていると、違う学年の親同志も知り合いになる。そういった場所 を多く作ってほしい。 ・公園は、キャッチボールやサッカーができない。道路では危険であるし、で きる場所がない。場所があれば、親子のコミュニケーションも図れるし、親同 志も顔見知りになれ、地域の活性化につながる。 ・学校選択制はフレキシブルな反面、単学級の学校も増えている。どうしたら 単学級を防げるか考えていただきたい。 新米のお父さんたちは保育園など横のコミュニケーションで動く。例えば、 駒込小のよいところなどの情報を多く知らせてほしい。 〇高齢者クラブの活動について ・高齢者のいきがい、社会への恩返しの2つの面から高齢者クラブの活動をし ている。毎月会員のお誕生日を祝うお楽しみ会や社会への恩返しとして月に 1 度町会の清掃などを行なっている。 〇門と蔵のある広場の蔵について ・門と蔵のある広場の蔵は、外側はきれいにしたが、鎧戸をペンキで塗り固め てしまった。地下にある窓は内側が錆びついたままの状態になっている。区か らは蔵は換気はいらないという回答書をもらっているが、漆喰の壁は呼吸して おり、時々戸を開けて空気を入れ替えて中の品物を守る。窓を再生して、しっ かり利用できるようにしないと蔵は生きていかれない。早急に復元してほしい。 みなさんが一生懸命やっている中で、役所がブレーキをかけているようで申 し訳ない。現地を見て、検討を充分にしたうえで、少なくとも年内にお答えを したい。どこまでご要望にお応えできるかわからないが、努力をしていきたい。 高野区長 地下については、1階の床をはずさないと地下に降りられないこと、急階段 であり、利用上の安全性の確保が非常に困難であることから、地下は利用でき ない状況です。 57 また、地下の窓の再生については、国の指定文化財である蔵が破損する危険 があること、施工できる職人の確保も難しいことから、修繕をせずに管理を行 っています。蔵の修繕を行った専門家によれば、定期的に地下室内を換気する ことが望ましいが、換気を行わなくても蔵の構造上問題はないとのことでした。 現在は、定期点検時に換気を行っておりますが、今後は、より効果的に換気が できるように検討してまいります。 今後も蔵を有効利用していただけるよう地域の皆様と協議を続けさせていた だきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 都市整備部長 増田 良勝 〇障害者と地域との交流について ・施設の利用者は知的障害の方が中心である。どうしたら豊島区の文化創造に 貢献できるのかを考えている。利用者は、みんな素朴で純真でふれあった人に 癒しを与える。文化は心の豊かさだと思う。 利用者の中に絵の上手な人がいる。染井銀座商店街の協力を得て、商店街の 街かどやお店の中などに絵を展示することを考えている。絵を通して、人間の 豊かさや自分の価値観に気づいてもらえるのではないか。他にはない特徴にな る。ゆくゆくは東京都や全国から絵を集めることができればバリエーションも 広がる。年に 1 回文化祭を開き、区長賞などの賞を出すのもよいのではないか。 近年、国際的にも障害者の絵は評価されている。 ・障害者の拠点として、空き店舗を利用して、喫茶店を開設してはどうかと考 えている。土・日・夕方などは施設だけでは対応できないので、地域の OG・OB の方に手伝っていただけたらと思っている。地域おこしにもなる。具体的に営 業試算をし、検討していきたい。 〇駒込地域文化創造館の活動について ・駒込地域文化創造館は、現在 96 団体が利用している。みなさん活動されたあ と笑顔で帰っていく。残念なのは月に 1 度の一斉受付でくじびきにはずれてし まう方が出てしまうことである。部屋の数が少ないので、同じ建物にある区民 ひろばと一緒にできれば、もっと地域の方に利用してもらえるのではないか。 地域文化創造館では、登録団体の利用予約を優先的に行っておりますが、限 られた利用スペースの中でご満足いただけない場合もあるかと思います。また、 区民ひろばは地域文化創造館とは利用形態が異なりますので、ご面倒ですが、 各施設窓口でご利用申請してくださいますようお願いいたします。 58 なお、現在、区施設の利用予約システムについて、全庁的な検討を行ってお り、施設予約の利便性の向上を図ってまいりますので、ご理解くださいますよ うお願いいたします。 文化商工部長 東澤 昭 〇地域ビジョン懇談会への参加について ・駒込のまちを元気にしたい。子どもたちがいきいき、のびのびできるといい。 以前は空き地などで野球やちゃんばらなど子供ながらの遊びをして、地域のお じさん、おばさんに優しく厳しく指導してもらった。 地域に同級生もたくさんいるが、子育てなどで余裕がない。同世代の仲間に こういう場に入ってもらって、いろいろな意見があることを知ってもらい、意 見をいう場を提供してもらえるとよいと思う。 〇駅前のハトについて ・駅前の鳩をなんとかできないか。糞がすごい。100羽位いるのではないか。 要望として伝えておく。 〇商店街の活性化について ・ホテルメッツができて、商店街もいくらかよくなるかと思ったが、そうでも なかった。ホテルメッツに負けないように頑張りたい。 〇公園内での球技について ・町会の活動は流動的にはしているつもりだが、多くの人に町会の行事に参加 してもらいたい。 公園でキャッチボールができないのはよくない。区は責任があるからかもし れないが、大人が子どもを見守る会をつくって、大人がついていればキャッチ ボールできるようにした方がよい。 公園内で球技をしたいというご要望は多いのですが、残念ながら豊島区の公 園・児童遊園内では、面積が狭いため球技をすることができません。ただし、 現在 8 箇所の公園等にキャッチボール場があり、その中では球技等ができます ので、お問い合わせください。サッカーについては西池袋公園キャッチボール 場で、パス練習程度のみ行うことができます。 また、大人が見守る会などをつくってやるということであれば、区で行う画 一的な管理とは異なってきます。区も連携をとっていきますので、このような 地域力を高める活動を盛り上げていただきたいと思います。 土木部長 59 亀山勝敏 〇地域文化創造館と区民ひろばについて ・駒込地域文化創造館と区民ひろば、旧ことぶきの家は同じ建物なのに外を回 らないと行き来ができない。利用していて不便である。子どもとお年寄りが一 緒に遊べない。どうしてこのような造り方をしたのか。使い方を考えてほしい。 駒込複合施設につきましては、整備当初において、旧ことぶきの家、旧児童 館で利用対象年齢が異なっていたため、各施設の独立性を確保するため現在の ような構造になっております。その後、利用対象年齢の制限を廃止し、区民ひ ろばとして再編して現在にいたっておりますが、既存施設の活用を前提にして おり、また、当該複合施設は、東京都からの行政財産使用許可を受けているた め、構造の変更が難しい状況にあります。ご不便をおかけして申し訳ございま せんが、ご理解くださいますようお願いいたします。 せめて事業等ではシートを敷いて高齢者の方と子供さんの行き来が出来るよ うにするなど工夫してまいりたいと思います。今後もご利用いただきますよう お願い申し上げます。 区民部長 齋藤 文化商工部長 賢司 東澤 昭 〇町会活動について ・子育て世代の住民がよそへ行ってしまい、必然的に子どもが少なくなった。 現在のみなさんが参加できる町会の行事が難しくなった。町会を活発にするた めのご意見をぜひお聞きしたい。 ・行政から回覧がたくさん回ってくるが、お年寄りはなかなか見ない。行政か らのおしらせが、お年寄りには伝わらない。やり方に工夫が必要である。 〇マンション建設と町会加入について ・新しいマンションが建つ時に業者に、町会に入るのか、入らないのか、入らな ければ災害のときに助けないといえば、たいてい入る。うちの町会の加入率は 80%である。入れば、翌日から同じように扱う。行事も参加できる人は出てくれ というと出てこないが、割り当てると出てくる。そのうち自然となじみ、賃貸マ ンションに住んでいた人で町会活動に参加した人は引っ越したくなくなり、近く に家を購入したりして住み続ける。旅行会なども、参加費を町会費から還元する と、すぐいっぱいになる。いろいろなやり方を工夫すると会員数も増える。参考 にしてほしい。 60 ●総括的なコメント 駒込は、人を受け入れて、人を育てる、そういう歴史と文化を持つ拠点の街 だと感じている。私どもも、人と人とがつながるよう、あいさつや会話が飛び 交う教育を子どもたちに伝えながら、街の人たちに受け入れていただき、育て ていただければありがたいと思っている。 先ほど学校選択制の話がでていたが、少子化の中、豊島区はピーク時より、 小学校で1/5、中学校で1/4に子どもが減っている。本当は皆、小規模校 である。もっと子どもが生まれ安心して育てられる街にしていかなくてはいけ ない。学校選択制には、プラスの面もあるが、マイナスも出ている。今、検証 中で、各PTA、学校に説明に動き始めたところである。問題点を整理して、 皆さんとよく相談して対応していきたい。 教育長 61 三田 一則 西 池 袋 ・ 池 袋 地 域 ○日 時 平成 21 年 11 月 12 日(木)午後 7 時∼午後 9 時 ○会 場 勤労福祉会館第 7 会議室 ○区民参加者 12 名(別記一覧) ○区側出席者 区 長 高野 之夫 副区長 水島 正彦 教育長 三田 一則 政策経営部長 横田 勇 総務部長 小野 温代 区民部長 齋藤 賢司 文化商工部長 東澤 昭 清掃環境部長 永田 謙介 保健福祉部長 大門 一幸 子ども家庭部長 吉川 彰宏 都市整備部長 増田 良勝 土木部長 亀山 勝敏 ○司 会 政策経営部企画課長 小澤 弘一 62 区 民 参 加 者 一 覧 池袋乱歩通り商店街振興組合 理事長 青木 一朗 NPO法人いけぶくろ大明 理事長 杉本 カネ子 勤労福祉会館 民生委員・児童委員協議会 池袋西地区 第3地区青少年育成委員会 池袋西地区開発委員会 館長 星 会長 西矢 亥津子 会長 稲垣 幸房 委員長 としまNPO推進協議会 星 治男 明良 代表理事 柳田 好史 副会長 石森 宏 池袋第三小学校PTA 会長 橋田 啓 池袋小学校PTA 会長 鈴木 寛伸 池袋西口駅前商店街 西池袋中学校PTA 副会長 西池袋中の改築等を考える会 会長 63 加賀谷 佐藤 幸樹 智重 主なご意見・ご要望の要旨と回答 (※以下、枠内がご意見・ご要望、枠外は区からの回答として整理しています。) ○都市再生緊急整備地域の指定について ・都市再生緊急整備地域の指定には期限があると思うが、提出期限はいつなの か。期限が迫っているように思うので、早く手続きしてほしい。 ・西口駅前街区は 40 年以上たって更新の時期を迎えている。有事の際の対応等 行政はどう考えているのか 都市再生特別措置法における期限は、懇談会席上でもご説明いたしましたが、 平成24年3月となっています。延長措置の有無については、現在のところ、 明らかになっていません。今、池袋では、地域と行政が力を合わせてまちづく りを進めています。優良な民間プロジェクトによる開発促進と公共貢献は、池 袋副都心再生の大きな推進力であり、区は、都市再生緊急整備地域の指定に向 けて全力で取り組んでおります。 都市整備部長 増田 良勝 ○社会貢献に対する認定制度の提案について ・住民、企業、行政、いろいろなここがどう結びついていくか考えるべきであ る。特に企業の参加が少ないように思う。企業は独自の社会貢献をしていると は思うが、その社会貢献が認められなければならない。ボランティア等の社会 貢献に対し、豊島区独自の認定制度があるとよいと思う。そういう中で協働を 進めていく仕組みを作っていければよいのではないか。 ○マンション問題について ・町会、商店街、NPO、様々な街の構成員のネットワーク化が重要だ。世界 一の過密都市である豊島区ではマンション問題が発生していると思う。この新 たな住民(空中住民)はそこだけで新しい文化を創っていく。そういった人に どうアプローチするか考える必要がある。 ・豊島区独自の評価制度の考えは素晴らしい。社会貢献したい企業はあるが、 それを評価する手法は少ない。また、「銀座のミツバチ」の話を聞くと池袋で もやりたいと思う。夢を忘れないというのが必要と感じる。みんながまとまっ て夢を追いかけるというような施策を区からもとっていただけるとありがた い。 ○ボランティアについて ・不景気の中でボランティアが集まらない。どんなに良い政策でも質の良いボ 64 ランティアがいなければだめだ。教育の中でボランティアの必要性を訴え、育 ててほしい。 ○学校週 5 日制と隣接校選択制について ・10 月 22 日に育成委員会連合会と区議会子ども文教委員会の委員さんと懇談が あった。その中で学校週 5 日制と隣接校選択制について議論が分かれた。行政 の見解を聞かせてほしい。 ・西池袋中学は学区域が広く、隣接校選択制もあり「子どもの安全を守る」「地 域で子どもを育てる」などの地域での子どもの見守りについて、もう一度考え 直す必要がある。 子どもが育つ基盤としては、学校、家庭、地域であるがその機能が最近やや 学校に集中しているように見受けられる。少子高齢化で区内の小学校などは 2 クラス以下のところが多いが、大規模、小規模それぞれの持ち味を大事にした い。隣接校選択制は 10 年目を迎えるが、現在作成中の教育振興基本計画の中で メリットデメリットを検証中である。まとまってきているので議会やこのよう な機会をとらえてご紹介したい。小規模校には講師派遣や電子黒板の導入など 活性化する方法をとっていきたい。 ・学校週五日制については詰め込みではなく一定程度のゆとりを持たせ、児童・ 生徒を地域や家に帰すという趣旨であった。しかし、新学習指導要領により授 業時数が増え学校としても課題が出ているので十分検証したい。 教育長 三田 一則 ○子どもが育てやすい街づくりについて ・子どもが育てやすい街が大事である。子どもが遊ぶ場所があまりなく、仕方 のない部分はあるがハードとソフトをうまく使ってほしい。保育園は他区に比 べて入りやすかった。今後もその状態をキープしてほしい。 最近、豊島区では都心回帰による人口増に伴い、子どもの数も少しずつ増え ている状況にあります。4、5 年前と比較しますと、出生数も 1,400 人台から 1,600 人台へ、6 歳以下の未就学児童の数も 9,400 人程度から 9,900 人へと増加してい ます。これは、利便性の高い豊島区を居住の地として選択し、あるいはこの地 で子育てをしたいと願うファミリー層が増えているものと推測され、豊島区に とってたいへん望ましい傾向といえます。それだけに子どもの遊び場所や保育 園などのハード面の整備は重要な課題であります。現在のところ、廃校後の学 校跡地で運動公園などの整備計画について順次具体化を進めているところです。 また、保育園は子どもの増加を反映して、特に東部地域を中心に待機児童問題 65 が深刻化しており、本年 4 月現在で 122 人の待機児童が発生しています。しか しながら、区内には 33 か所もの保育園が存在し、他区と比較しても充実した保 育基盤が本区の最大の強みですので、今後の待機児童対策は、東部地区の新規 増設のほか、老朽化した既存保育園の改築改修を短期間で集中的に実施するこ とで、保育室を拡張し、受入れ数の拡大を図りたいと考えています。 一方、ソフト面では、子育てひろば事業、有償ボランティアによるファミリ ーサポート事業など、地域における子育てのネットワーク化と支えあいの強化 に取り組んでおりますが、何よりも地域での子どもの見守りと健全育成に多く の大人の方々が結束して取り組んでいることが豊島区の大きな特徴です。青少 年育成委員会、町会、PTA、民生・児童委員の方々が学校とも協力して、子ども たちのために、毎年、工夫を凝らした様々な行事を企画・実施していることは、 他の自治体でもあまり例を見ない「地域力」であり、豊島区にとって大きな 『誇 り』であると思っております。行政として、今後もこのような地域の方々の活 動をしっかりと支援してまいりたいと思います。 子ども家庭部長 吉川 彰宏 ○高齢者への施策について ・一人暮らしのお年寄りは地域との関連をどのように構築すれば良いかが分か らないようでこれから先が不安である。退職後、認知症になるケースや私たち が訪問すると長時間話をするケースもあり、このようなさみしいお年寄りに対 して、なにかできないかと考えている。 ○勤労福祉会館の取り組みについて ・本来は地域コミュニティの柱として、みなさんのお話を聞く立場だと思って いるが、自分たちにできる講座や講演会などを通じてできることをひとつずつ やっていきたい。 ○町会の運営について ・私の所属する町会は豊島区の中でも小さい。どこの町会でも苦労しているが、 人数が少ないため、委員の選出などの町会の運営が難しい。 ○コミュニティバス及びモザイカルチャーについて ・日の出地区に新庁舎が移転してしまうと西口の人たちは不便になると思う。 庁舎に行くための方法(バス等)考えてほしい。西口からみると東口の開発だ けが良く見えてしまう。西口の人たち、特に年寄りの足のことを考えてほしい。 66 ・池袋の地下街は充実してきたが、やはり、人が地上を回遊しないと発展しな いと思う。せっかくトキワ荘などがあるのだから、モザイカルチャーなどのよ うに楽しんで回遊できるような案内板を作ったらどうか。一目見てわかるよう なものがほしい。 ・出張所がなくなって不便さを感じている。コミュニティバスの検討において 細い道路は走れないというが、バスを小さくするなどして、何台も走らせてほ しい。 ・モザイカルチャーについて、いい考えだと思うが、維持費がイニシャルコス トの 7 割程度かかるのが気になる。このあたりはどう考えているのか。 コミュニティバスについては、昨年 12 月に公共交通会議を設置し、区民の代 表者も参加している中で検証してきております。懇談会席上でもご説明したと おり、公共交通で一番よいのはコミバスという認識は一致しておりますが、豊 島区内でノンステップ型のバスで運行するには、全体的に道路幅が狭く走行で きるルートが限られます。そこで、ノンステップ型ではなく小さい車両により、 商店街や区民の方が日々行きたいところを通すルートについて、今年から来年 にかけて可能性を検討してまいります。 モザイカルチャーは、池袋駅西口駅前広場のシンボルとして、また環境問題 を考える一つのきっかけとして、是非とも設置したいと考えています。モザイ カルチャー世界博を視察した際の説明では、ご指摘のように年間の維持管理経 費は、導入経費の約 7 割ということでした。経費を節約する方法として、手入 れになるべく手間のかからない品種の植物を植える、日常の管理を地元の方々 と協働で行なう、などの工夫が必要であると考えています。今後、具体的な管 理の方法等をご相談させていただきたいと考えておりますのでよろしくお願い いたします。 土木部長 亀山 勝敏 ○「みらい館大明」の案内板の設置について ・大明は地域の方だけでなく区外の人も来ている。しかし、駅などの案内板に 「いけぶくろ大明」の表示がないため、場所が分かりづらい。ぜひ、表示がさ れるようお願いしたい。 現在豊島区内では、東京都の観光案内サイン計画に基づき「旅行者」が安心 してまち歩きができることを目的とした歩行者向け観光案内標識を設置してお ります。池袋地域の観光案内標識は、平成20年度から3年計画で31基の地 図情報の更新をしていますので、その中で旧名称の大明小学校からみらい館大 明へと修正しております。なお、縮尺の関係で駅付近の標識には池袋 3 丁目ま での範囲を示す場所が限られておりますのでご了承ください。 67 <改善前> <改善後> 施設の利用者に対して場所を少しでもわかりやすく案内できるように、施設 の今後の跡地活用も視野に入れながら、現在どういう案内表示をするのが最適 なのか、NPO 法人いけぶくろ大明と共に考えてまいりたいと思います。 文化商工部長 東澤 昭 ○災害時における地区道路のあり方について ・都市計画マスタープランにも地区道路の計画が載っているが現状は救援セン ター校の隣接道路が細く、あれで避難ができるのか疑問である。災害時のあり 方について検討するとともに、直下型地震の危険も大きくなっている今、その ままになっている地区道路について、一歩、二歩見直しを前進させてほしい。 ご指摘の趣旨につきましては、救援センターとしての機能向上などの面から、 平成 21 年の豊島区議会第 1 回定例会において請願が採択されております。最大 の課題といたしましては、都市計画道路のような法的担保が無い中で、複数の 地権者の方々の合意形成が必要不可欠となることです。事業化に向けて引き続 き調査研究を行い、関係部署と協議してまいります。 土木部長 亀山 勝敏 ○外国人との共生について ・ここ 20 年の間に西池袋では外国人、特に中国の方が増えている。日本人と外 国人のコミュニケーションがうまく取れることが重要だ。外国の方でも住んで いれば、小学校、中学校と通うし、その中で教育や言葉、生活の問題などが出 てくる。実態をオープンにして、学校、地域がどのようにかかわるかの目安を 出してほしい。中国系の銀行もオープンしており、人数もいっぱいいる。 ○池袋西口の環境浄化について ・駅前の現状については、ホストや客引きが増えている。パトロールに行くと 68 逃げてしまう。こういう状況ではお客は減ってしまう。こちらの問題のほうが 身近に感じる。 ○池袋西口の現状、補助 73 号線の延伸について ・商店が、荷物を広げて道が通れないこともある。その原因としては街が古く なりすぎたことがあるだろう。行政も含めて、地元の人たちが街をきれいにす る努力が必要だ。 ・補助 73 号線の延伸については、防災上の観点からも進めることが必要だ。広 い道路があれば、火災の延焼も止まる。現状はどのような状況か。 補助 73 号線は都市計画決定されていますが、平成 27 年度までに着手又は完 了すべき路線としての第三次事業化計画路線に指定されていません。 従いまして、次の都市計画道路の事業化計画に位置付けられる必要がありま す。また、本路線は東京都にて施行する路線でもあり、都市計画道路の事業化 の見直し時期等に合わせ、地元の方々も意見を踏まえながら、東京都に対し調 整していかなければならない状況です。 都市整備部長 69 増田 良勝 目白・雑司が谷・高田 地域 ○日 時 平成 21 年 11 月 19 日(木)午後 7 時∼午後 9 時 ○会 場 雑司が谷地域文化創造館第 1 会議室 ○区民参加者 18 名(別記一覧) ○区側出席者 区 長 高野 之夫 教育長 三田 一則 政策経営部長 横田 勇 総務部長 小野 温代 区民部長 齋藤 賢司 文化商工部長 東澤 昭 清掃環境部長 永田 謙介 保健福祉部長 大門 一幸 子ども家庭部長 吉川 彰宏 土木部長 亀山 勝敏 ○司 会 政策経営部政策調整担当副参事 齊藤 雅人 70 区 民 参 加 者 一 覧 雑司が谷三丁目町会 町会長 市川 宣 高田中央町会 町会長 江原 延一 目白二丁目町会 町会長 佐藤 道衞 会長 建持 直樹 理事長 鈴木 謙一 監査 鈴木 英三 郷土史研究家 矢島 勝昭 目白バ・ロック「第二幕」企画準備委員会 筒井 一郎 館長 安田 百合 副会長 津村 正信 第4地区青少年育成委員会 会長 田本 豊子 目白駅周辺地区整備推進協議会 会長 平林 秀敏 目白街づくり倶楽部 代表 柴田 知彦 小野 英彰 鬼子母神通り商店睦会 目白商業協同組合 区民ひろば高南運営協議会 雑司が谷地域文化創造館 民生委員・児童委員協議会 高田地区 目白駅周辺の環境を守る会 南池袋小学校PTA 会長 石渡 弘美 高南小学校PTA 会長 武内 淳 千登世橋中学校PTA 会長 保坂 靖人 事務局長 原山 耕造 東京音楽大学 71 主なご意見・ご要望の要旨と回答 (※以下、枠内がご意見・ご要望、枠外は区からの回答として整理しています。) ○地域のコミュニティについて ・自分が子どもの頃と違って、近隣との関わりが薄らいでいる。昔は近所のお じさん、おばさんに注意されたが、今になってみるといいことだと思う。大人 一人ひとりが、例えばごみの捨て方を守るなど、自分のことばかり考えるので はなくみんなのためになるような、子どものお手本になるような大人になって ほしい。それが一番文化的なことだと思う。 ○目白駅周辺の整備について ・長年の懸案だった目白駅前整備が 3 月に終わった。歩道幅が 1m拡幅され、電 柱がなくなって歩道幅が倍になった感じがする。街路灯も商店街できれいにし、 防犯カメラを6基設置し、ひと段落した。警視庁にも反対されたが、横断歩道 も設置したところ評判がよい。 商店街では、ビルを建ててオーナーになり、テナントを入れるケースが増え、 横のつながりが希薄になった。大きいチェーン店では店長が 2、3 年で変わり、 イベントの手伝いにもなかなか出てもらえない。 今後のビジョンとしては、商店街のまわりの道の整備、ライトの小路などの 整備をしてもらうことと、コマースの跡地に肉・魚などの生鮮食品の店かスー パーなどが入るとよいと思っている。 ・目白駅の整備はよくできた。横断歩道について、第四建設事務所に交渉し、 なんとかつくってもらえ、みんな喜んでいる。 今後の課題は、ライトの小路の整備である。JRと話し合いはしているよう だが、まだ文書になっていないと聞いている。進捗状況を聞きたい。 コマースの跡地は、NTTの高い建物を建てる計画が白紙に戻ったというこ とであるが、その後どうなったのか、わかった段階で知らせてほしい。 ○目白におけるコミュニティ道路整備について ・街づくり倶楽部は、まちづくり協議会のワーキンググループとして目白駅前 広場からとりかかり、ライトの小路について地域発信で取り上げてもらった。 自分たちのまちを自分たちでつくっていくことができるのだという勇気を地域 全体に与えてもらった。 目白には、調べると小さい地域資産がたくさんあるので、それを回遊路でつ なげばよい。名前を付けて、コミュニティ道路として整備したらよいと思う。 その第一段が、ライトの小路である。 街づくりバンクの援助を受け、仮称目白古道の研究をしている。山手通りか 72 ら目白駅の近くの、りそな銀行のところまで続いている目白通りと平行してい る通りがある。この道は車の通り抜けに使われているが、本来は目白の背骨の ような重要な道である。コミュニティ道路として整備し、地域の生活空間とし て、あるいは景観づくりとして沿道づくりを進めていきたい。来年度、国の助 成を受けて更に進めていきたいと考えている。景観計画を自分たちの沿道でつ くって、区と一緒にまとめていくという方法を考えているので、ぜひ協力して もらいたい。 ライトの小路は、JRと協議しているが、いろいろな課題があり、まだ協議 にかかる。一番の難点は狭い道路なので、工事に支障があるということ。JR は山手線が運行しているので、相当慎重である。しかし、この道の整備はどう してもやらざるを得ない。目白通りがきれいになったので、それに接続する区 道もきれいにしなければならないとJRにお願いしている。 本区道の整備計画については、今年の3月には地域の皆様に事業説明会を開 催し、ご意見を伺ったうえで、詳細を決定させていただく予定でした。しかし 残念ながら、皆様に広くお知らせするためには、計画素案を策定するお時間を もう少しいただかなければなりません。この区道における歩行者等の安全性を 向上させるため、JR東日本の理解と協力を得ながら、道路をJR側に拡幅さ せていただくとの事業内容に関して、この「拡幅する形体」および工事の方法 等について、自動車通行や沿道に生活されている方々への影響、鉄道の旅客輸 送に対する安全の確保、工事の時間、本事業にかかる経費などの諸点において、 区とJRの協議が難航しております。 いずれにいたしましても、事業の進捗状況等に対する情報のご提供につきま しては、沿道の皆様をはじめとして、これまでご協力をいただいてきました地 域の方々には行っていかなければならないと考えております。もう少しお時間 をいただき、こちらからご連絡等をさせていただきますので、なにとぞご理解 を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。 土木部長 亀山 勝敏 区でも、目白街づくり倶楽部の「目白古道コミユニティ道路化計画」の活動 については以前より関心を持って伺っています。今回「景観計画」を、とのこ とですが、本区は景観行政団体ではないため計画策定主体は都の所管になりま す。ただし、地域のルールとの趣旨であれば、『景観地区』や『地区計画』は、 区が都市計画決定できる仕組みになっています。今後の調査や活動の進展状況 に併せて、こちらの制度の活用もご検いただければ幸いです。 都市整備部長 73 増田 良勝 ○目白バ・ロック「第二幕」の企画準備について ・目白バ・ロック音楽祭は、2005 年にスタートして 4 回開催した。4 回を第一 幕として、次の第二幕に向けて多くの挑戦と、多くの失敗と成功を整理してい るところである。壁にぶつかった経験などを豊島区内で活躍されているプロデ ューサーの方々に伝える場を設け、そこで交流し、一緒に第二幕をつくってい くことができたらと期待している。 音楽祭としては、2009年3月に「第一幕」を閉幕し、現在は第2幕に向 けての準備期間と認識しております。今年度は、文化観光課において、目白バ・ ロック「第二幕」企画準備委員会に委託する形で、地域の文化プロデューサー 同士の連携と文化産業のビジネスモデルを起こすことを目標にセミナーと交流 セッションの準備を進めております。こうした取り組みの積み重ねが、次のス テップへと着実につながっていくことを期待しております。 文化商工部長 東澤 昭 ○景観のよい道路整備について ・コマースの跡地の建築計画に反対する人たちが集まってできた会。問題が起 きたことで、今まで知らなかった人同士が仲良くなって、地域のコミュニケー ションができた。 目白小の建て替えを機に目白通りを考えてはどうか。目白駅前付近から千登 世橋への道はいちょう並木が続き素晴らしい景観である。学習院大学の椿坂が うまくいって評判がいい。目白通りも同じ地区計画の範囲に入れてはどうか。 ルールができて、よくなるのではないか。また目白小の裏を通っている道も整 備して、木を植えしゃれた道にすれば、あの辺りの価値が上がるのではないか。 目白通りのいちょう並木の話は、文京区から豊島区につづけて整備してもら うよう第四建設事務所に強く申し入れていきます。 土木部長 亀山 勝敏 平成 10 年の目白駅周辺の地区計画決定前に、学習院大学や目白小学校を含め た区域で検討がされました。土地利用等に相違があり、都の同意が困難との判 断から現在の区域に至っています。今後の地区計画の適用につきましては、以 前に出前講座等でご説明申し上げた、街づくり推進条例に基づく権利者等から の申出による展開が望ましいと考えます。 都市整備部長 増田 良勝 ○鬼子母神参道のけやき並木の保全について ・鬼子母神参道のけやき並木は樹齢 400 年を超えたりっぱな木である。その中 の 1 本が 2∼3 年前から枯れてしまった。残りの 3 本も心配である。参道は、大 74 きな石を引きつめてコンクリートを流して固定させているが、根がのびて大き な石を持ち上げてくる。そこを重い自動車が通るため、道路が壊れ、区に何度 も修理してもらっている。しかし、木のためになるようになることは何もして おらず、このままで放っておいていいものか。環5の1が開通したら、重い自 動車を通さないようにしてもよいのではないか。 鬼子母神参道のケヤキ並木には、東京都の天然記念物に指定されている木が 4本あります。この樹木の管理については、都教育庁地域教育支援部 管理課 文化財保護係が窓口になっておりますので、ご意見をお伝えします。 御影石舗装のガタつきにつきましては、周辺住民の皆様にご迷惑をおかけし ておりますが、その都度補修をさせていただきます。また、重車両の通行制限 等については、環5の1開通後の状況を踏まえ、関係機関と調整を行い検討し ていきたいと考えております。 土木部長 亀山 勝敏 ○商店街の活性化について ・雑司が谷は4つの商店街がある。副都心線の開通イベントで、地元の商店街 の意識も変わってきて、全体で何かをやろうというゆるやかな連携ができてき た。それを具体化したのが四商店街のマップである。全部の店舗名を入れるこ とによって、各店舗に参画しているという意識改革に役立っている。区から補 助を受けて、ぜひ来期も作らせてもらいたい。 ・副都心線が開通したとき、商店街がシャッター通りになるのではないかと言 われたが、それならシャッターの前でフリーマーケットを開いてにぎわいをも たせようと、みちくさ市を開いている。「わめぞ」という古本関係の団体が運 営している。鬼子母神境内で開かれている手作り市というフリーマーケットと 一緒にやることによって、より大きなインパクトを与え、ずいぶん人が来てい る。間のけやき並木のところが抜けているので、町会や区で間を埋めてもらえ れば、大きなイベントになると思っている。 雑司が谷地域の四商店街の皆さんが平成 20 年度に実施した「地下鉄副都心線 雑司が谷駅開業記念事業」は、マスコミにも数多く取り上げられ、雑司が谷の 魅力を全国に発信できた素晴らしい事業でした。地元の皆さんはもとより多く の方の関心を集め、約 2 万人もの来街者がイベントに参加されました。 この事業の成功は、四商店街同士がはじめて連携して事業を実施したことに 加え、町会をはじめ地元の多くの皆さんの協力があったからこそのことであり、 こうした商店街同士の連携の深まりは、平成 21 年度の「雑司が谷四商店街イラ ストマップ作成による商店街活性化事業」として、引き続き四商店街が連携し て事業を実施したことでも明らかです。 75 商店街同士の連携や町会をはじめとする地元の皆さんの協力を得て行う事業 は、今後の雑司が谷のまちづくりにも大きく貢献するものと考えられますので、 地元商店街を含めた雑司が谷全体のますますの発展を目指して行う事業を今後 も区として積極的に支援していきたいと考えております。来年度の商店街事業 につきましては、都の補助制度を活用しながら、マップ作成を含めた販売促進 事業として支援してまいります。 文化商工部長 東澤 昭 ○雑司が谷の歴史を伝える標識の設置等について ・十数年前、高田小の 5・6 年生と雑司が谷を通る鎌倉街道を歩き、生徒たちに 投票してもらい鎌倉街道高田道という名前を付けたことがある。江戸時代の歴 史研究家の手により、細かく通り道を書き残されたものが、忘れ去られないよ う子どもたちに雑司が谷の歴史とのかかわりを教えた。日出小跡地の西側も通 っていた。新庁舎建設にあわせ、同敷地の西の道(街道筋)に大きな地図の石 碑を建て、小型の道案内も街道の要所々々に配置してはどうかと思う。江戸の 人々が残してくれた文化遺産を目に見える形として道案内の標識に採用してほ しいとかねがね思っている。 ○南池袋小周辺の安全確保について ・南池袋小は3つの学校が統合してできたため、学校に通うのに少数で遠いと ころから通ってくる子もいる。寺町で墓地があってさみしいところなので、事 故があってはいけないと週 1 回パトロールを行って丸 4 年になる。そのたびに 学校の会議室で話し合いの場を持ち、学校とも情報交換している。子どもたち の親とも知り合いになり、感謝してくれている。今後もぜひ続けていきたい。 ・パトロールをしていてで気付いたのは、この地域は児童館がないこと。旧高 田小が空いているので、ロビーのところでもよいので、子どもたちが遊ぶ場所 として使わせてもらえるとよい。 ・街路灯のライトが暗い。ライトをもう少し明るくするか、数を増やしてほし い。 児童の見守りにお力添えをいただきありがとうございます。南池袋小学校の 児童のためにパトロールを4年も継続されているとのこと、深く感謝申し上げ ます。子どもたちは、地域の中で見守られ、地域の中で育っていくものであり、 子どもが安全に暮らせる環境を守るためには、なによりも学校と保護者、地域 の皆様の連携が重要であると認識しております。教育委員会といたしましても、 地域に信頼される学校運営を支援してまいりますので、今後とも、子どもたち を暖かくお見守りくださるようお願いいたします。 教育総務部長 76 佐藤 正俊 旧高田小学校は将来的には近隣公園として整備する計画となっていますが、 それまでの暫定期間、児童及び保護者同伴の幼児に対して、校庭を遊び場とし て開放しています。ご提案のロビーについては人の出入りがあるため、安全管 理上、開放することは困難ですが、子どもたちには校庭でのびのびと自由に遊 んでもらえればと考えています。校庭開放時間は、平日・休日・時季によって 異なります。 文化商工部長 東澤 昭 街路灯は基準に基づいて設置しておりますが、ランプの経年劣化や樹木が茂 って光をさえぎることにより暗くなっている場合がございます。 ランプを交換したり、樹木の枝を剪定したりすることで、大幅に改善される ことがありますので、具体的な場所をお知らせください。調査の結果、設置が 必要な個所につきましては、近隣のご了解を得た上で検討してまいります。 土木部長 亀山 勝敏 ○幸福度世界一のまちづくりについて ・この地域に住んでいる人の幸福度が、世界第 1 位であるデンマークに負けな いようになることを願い、第 4 地区の奇跡として、5 年後の新聞記事というかた ちで話をさせていただく。 「豊島区に幸福度世界1位を目指し、ついにデンマークを超えた地域がある。 発端は5年前に開催された地域ビジョン懇談会。そこで出会った 40∼50 代のメ ンバーをコアに、まずは幸福度上位にいる北欧各国の地方都市を模倣しながら、 地域の独自性を出してみようと研究グループが発足した。ほとんどがそれまで まちづくりには無縁だったメンバーだ。折しも社会起業が話題になった時期で もあり、第二の人生の目的として数々の事業が提案された。3 年目には福祉と教 育のトップとして指定を受ける。北欧がシステムとして福祉、教育を充実させ ているのに対し、豊島区第 4 地区の特徴は地元住民の地域への熱い思いをベー スにしていることだ。認知症の老人と知的障害者が一緒に暮らすグループホー ムの隣にある飲食店の軒先では、共働きの両親を待つ小学生たちがお好み焼き をつつきながらホームの住民と笑いあっている。向いの公園は一面の芝生で中 高生がフットサルを楽しんでいる。そこには都会の寂しさと程遠いどこかなつ かしい風景が広がっている。3 万人余りの住民の 95%が幸せと感じる豊島区第 4 地区の奇跡がそこにあった。」 今回のビジョンには合っているかわからないが、5 年後ということに一つの夢 を持って参加させていただいた。 ○東京音楽大学と地域の協働について ・豊島区と6大学の包括協定を結んでいて、コミュニティ大学として様々な講 77 座を開催している。ぜひ多くの地域住民の方に参加してもらいたい。 今年、神戸女学院大学、昭和音楽大学と一緒に三大学連携で音楽を通じて地 域のリーダーシップを育てるというプロジェクトを出して文部科学省で採択さ れた。テレビ中継で合同講義を行なう。地域のみなさんにどうしたら音楽を通 じて交わってリーダーにいろいろなことをご紹介できるかをテーマにした学問 である。 今年の学園祭には、学生自治会が企画して、地域の方たちにもぜひ自分たち の音楽を理解していただきたいということから、吉本興業のフットボールアワ ーにきてもらった。地域の方々に関心をもってもらいたいという学生たちの心 意気を買っていただきたい。 区内大学との協働で開催している「としまコミュニティ大学」事業も3年目 を迎えました。東京音楽大学では、打楽器講座、イタリア歌曲講座、オペラ入 門講座等を開講し、多くの区民が受講しています。今後も、大学の特性を活か した魅力あるプログラムを展開していくとともに、学生のみなさんにも参加し ていただけるような運営のあり方についても検討してまいります。また、大学 主催で行われている地域に向けた各事業についても、豊島区として後援等、引 き続き支援させていただきたいと考えております。 文化商工部長 東澤 昭 ○高田地域のまちづくりについて ・副都心線の開通により、池袋から渋谷への路線バスが減車した件について、 昨年の地域ビジョン懇談会で区長にお願いしたところ、いの一番に交通局に要 望してもらったおかげで、4 月からほぼ元に戻った。 自分たちのまちは自分たちの力で守ろうと、特養ホーム山吹の里もあること から、町会や近隣の大手企業、例えば大正製薬や白十字などと災害時の支援活 動の協定を締結した。これは、全国で初めてである。2 年後には、ビックカメラ や明治安田生命も加わり、地域ごとに支援しようということに規約を変え、ま ち全体で助け合うということになった。来年早々に役割分担などを話し合う。 大正製薬は積極的に支援するといってくれている。 中外製薬の跡地に建ったマンションが、明治通りに出るのに道が狭いので困 っている。マンションの人と一緒に目白警察署に行き話をして、看板をつけて もらうことになった。また区の土木部に話をしてペイント等を作ってもらった。 このような活動が、一人ひとりのまちづくりにつながるのではないかと思い、 話をさせてもらった。 ○町会の加入促進について ・町会の加入の件で困っている。293 世帯入れるマンションに現在 120∼130 世 78 帯しか入居しておらず、そのうち町会に入っているのはたった 3 世帯である。 来年の国勢調査で変わってくるかもしれない。3棟あるマンションのうち2棟 には、管理組合に町会費の一括納入をお願いしているが、未だ進んでいない。 今後の町会のあり方、進め方で苦労している。 近年、核家族化の進展、中高層マンションの増加などにより、町会の加入率 が低下しており、町会活動への住民意識・関心が薄れてきていることが危惧さ れております。 町会は、主体的、自主的に、地域の防犯、環境美化対策など、日常生活をめ ぐる諸課題解決に向けて多くの負担を担っていただいております。区といたし ましても、町会加入率の低迷を訴える町会の現状を踏まえ町会活動の活性化を 促し、以って地域コミュニティの形成を促すため、加入率向上に向けて積極的 な支援に取り組むことを考えております。 まず、本区では、平成21年3月の第1回定例会で「豊島区中高層住宅建築 物の建築に関する条例」が改正され、平成22年1月1日より中高層集合住宅 の町会加入に関する事前協議の義務化がスタートいたします。対象となる建築 物は、今後新たに建築される中高層集合住宅で、地階を除く階数が3以上で住 宅数が15以上のものです。 また、既存の町会未加入の中高層集合住宅などについても、町会からの要請 に応じて、同行訪問を行い町会加入に関して区の立場から理解を求めるなど支 援策を講じてまいりますので、併せて皆様のご理解ご協力をお願いいたします。 区民部長 齋藤 賢司 ○児童虐待防止対策について ・今月は虐待防止月間である。いろんな部署のPRが行き届いてきたためか、 虐待という言葉がある程度認知されてきた。民生・児童委員は防止が主で、対 処は東部子ども家庭支援センターや児童相談所が行なう。どこまでが虐待かと いう判断が難しいが、言葉を発せられない弱い子どもを守っていきたい。 最近のマンションはオートロックで入ることができない。高層マンションは 外から見ることもできず、見守りが難しい。 虐待する保護者も何か問題を持っている。保護者、家庭も含めて支援してい きたい。温かい目で地域が見守っていくのが大事である。 民生・児童委員の皆様には、地域の子どもと保護者への支援に日々ご尽力い ただき、心より感謝申し上げます。「虐待」に対する認知が進んでいるのも皆 様の活動の成果によるところが大きいと感じております。虐待など子どもに対 する保護者等からの不適切なかかわりへの対応で最も大切なことは、一刻も早 く気付き、適切な支援をすることと継続的に見守っていくことです。そのため には、子どもや子育て家庭に対し、日常的に地域の温かい目が注がれているこ 79 とが大きな力となります。区といたしましても、民生・児童委員の皆様と連携 を強めつつ、地域の皆様のご協力をいただきながら、引き続き子どもを虐待な どの人権侵害から守るための取り組みに力を注いでまいりたいと考えておりま す。 子ども家庭部長 吉川 彰宏 ○まちづくりへの参加促進について ・月に 1 度校庭に行き、子どもと遊ぶボランティアをやっている。お父さん、 お母さん、地域の人々の様子が見えてくる。人間が守っている、作っているこ とを強く感じる。この地域を支えている方と次の世代へのバトンタッチが難し い。目白のように商店街があるところとは違って、住宅地が高田の特徴。歴史 のあるまちをどうやって守っていくか。まちの将来像を考えながら、親を巻き 込んでいくことが大事でだと感じている。 ○中高生も遊べるような公園について ・学習院大学のおかげでビオトープがある。この地域は緑地があまりなく、最 大の緑地が学習院。 以前、子どもと凧揚げをしようとしたとき、目白小学校の校庭ではできたが、 それ以外の場所では、凧揚げができなかった。区内の公園では球技も禁止して いる。子どもたちはどこで発散すればよいのか。 みんなが集まれて憩える場所があるとよい。中高生が落ち着ける場所がコン ビニと、先日実施されたディベート大会で高校生が真剣にそのようなことを言 っていた。緑地、公園など何かそういうものがあるとよい。 公園・児童遊園は本来、区民の福祉の増進と生活文化の向上に寄与すること を目的に設置された、緑と共にある屋外施設であり、その利用によって心身の 健康、子供達の健全育成、地域のコミュ二ティの発達など、さまざまな効果が 期待される施設です。 中学生・高校生にも伸び伸びと遊び、発散してもらいたいのですが、大変残 念なことに、豊島区内には都立公園などの広い公園がなく、区立公園は面積が 狭小なものばかりです。どちらかといえば、幼児や小学生までの利用に適した 広さといえます。ボール遊び等も他の利用者との住み分けができないため、キ ャッチボール場以外ではできないことになっています。 ただし、戸外で座って和気あいあいと話したり、お弁当を食べたり、地域の 方と触れ合ったりと、コンビニエンスストアやファミリーレストランにはない ものが公園にはありますので、そういった面で中高生にもぜひ利用していただ きたいと思います。 土木部長 80 亀山 勝敏 ○雑司が谷地域文化創造館の運営について ・雑司が谷地域文化創造館は、利用者が限られていない。オーケストラが 2 つ、 劇団が 3 つ入れる施設で、若者でにぎわい、土日は子どもが集まってくる。市 民オーケストラの間では人気の施設である。備品費を利用者からとらないこと もあり、東京中から集まってくる。人が集まると情報が集まり、コミュニケー ションもできる。単なる貸施設ではない。地域の方にぜひ利用してもらいたい。 職員も利用者と交流することを楽しいと思っている。区の職員ではないからこ そできることもある。 地域文化創造館は、施設の指定管理者である「としま未来文化財団」との協 定に基づき、各館においてそれぞれ特性を活かした事業展開を図っております。 また、地域住民の方々との連携・協働を図り、地域コミュニティの活性化にも 努めてまいります。 文化商工部長 81 東澤 昭 千早・要町・高松・千川 地 域 ○日 時 平成 21 年 12 月 2 日(水)午後 7 時∼午後 9 時 ○会 場 千早地域文化創造館 第 1 会議室 ○区民参加者 17 名(別記一覧) ○区側出席者 区 長 高野 之夫 教育長 三田 一則 政策経営部長 横田 勇 総務部長 小野 温代 施設管理部長 上村 彰雄 区民部長 齋藤 賢司 文化商工部長 東澤 昭 図書館担当部長 加藤 芳成 清掃環境部長 永田 謙介 保健福祉部長 大門 一幸 子ども家庭部長 吉川 彰宏 土木部長 亀山 勝敏 ○司 会 政策経営部企画課長 小澤 弘一 82 区 民 参 加 者 一 覧 千早三丁目町会 町会長 小山 清 要町二丁目町会 町会長 髙山 弘造 千川駅前商店会 会長 中島 駿 千川駅前商店会 副会長 坂本 幹夫 区民ひろば千早運営協議会 会長 髙木 継夫 区民ひろば高松運営協議会 会長 中原 茂雄 区民ひろばさくら運営協議会 会長 北村 修 第 8 地区青少年育成委員会 会長 本山 美子 第 9 地区青少年育成委員会 会長 石川 智枝子 アトリエ村資料室 本田 晴彦 池袋モンパルナスの会 小池 陸子 代表 高山 訓江 常務理事 宗田 昭弘 館長 小梛 嘉一 副会長 北川 英美 千早小学校PTA 会長 赤尾 由美 高松小学校PTA 会長 小山 英之 千早図書館友の会 特定非営利活動法人豊島区体育協会 千早地域文化創造館 要小学校PTA 83 主なご意見・ご要望の要旨と回答 (※以下、枠内がご意見・ご要望、枠外は区からの回答として整理しています。) ○千川上水及び千川小学校跡地の整備について ・千川上水を復活させ、清流の流れる水辺を整備したらどうか。地域住民の憩 いの場の提供と温暖化防止にもなる。 ・千川小学校の跡地を整備しながら、地域住民が利用できる多目的ひろばも合 わせてつくっていただければ地域住民の福祉にプラスになる。 ・東京メトロの工事が来年 4 月から始まる。その際に湧水をポンプアップし千 川上水を復活させたらどうか。すでに東京で実例がある。行政から東京メトロ へ協力を仰げばどうか。点々と存在している学校の森をベルト状に整備し、さ らにそこに水辺が付加されれば地域環境レベルが上がり、他地域からも人が集 まり、地域も活性化される。千川上水はかなりの距離があるので一部を公園道 路としていただければ、豊島区の他地域へのアピール度が高くなる。環境問題 もある程度クリアできるのでは。 千川上水の復活については、平成元年に東京都下水道局が多摩地区の清流復 活事業を行ったことで、豊島区でも話題になり、千川上水公園までの通水、沈 殿池の復活の要望が出されました。平成 3 年には 60 周年記念事業として千川上 水の復活事業を行うことを決定し、平成 4 年度から 6 年度までの 3 カ年で最終 的には要町三丁目あたりの開渠化を目指し、通水工事については東京都に要請 する予定でした。そのため平成 4 年度に暗渠管の調査を行いました。調査では、 管内 20 箇所の異状が確認され、土砂の堆積も多く、逆勾配等も見つかりました。 路線によっては全体の 45 パーセントの異状が確認されたところもあり、想像以 上に痛みが進んでいることが明らかになりました。調査報告を東京都建設局河 川部に提出し、通水工事を要請しましたが、相当の整備復旧費が必要となり、 管路使用許可・詳細な埋設状況調査等を行わなければならないことから、緊急 性に照らし都費の支出は困難との結論が出されました。これを踏まえて区でも 検討が行われましたが、①流末が確保されないので水を流すことはできない。 ②関係区との協議が必要である。③財政上、事業の執行が困難であるとして、 計画を断念いたしました。このような経緯で、現在の状態にとどまっておりま すが、当面の区の財政状況を考えますと、現段階での緊急性は見い出せないと 思われます。 土木部長 84 亀山 勝敏 千川小学校跡地につきましては、当地域が近隣公園不足地域にあるため、豊 島区基本計画において、運動機能に配慮した近隣公園を整備することとしてお りますが、整備にあたりましては、様々な方々の要望も踏まえ、具体的な整備 計画を固めてまいります。 施設管理部長 上村 彰雄 ○育成委員会の活動、災害時要援護者手挙げ制度について ・育成委員の活動はボランティアであり、制約が多いと活動がしにくく、委員 のなり手もなくなるのではないか。 ∼アンケートより∼ ・防災課が進めている災害時の手あげについて、当初、広報紙等に載った。その後、 継続しているようだが、もっと PR してほしい。該当者に郵送でお知らせしてもよいの では。 日ごろから豊島区の青少年健全育成活動にご尽力いただきましてありがとう ございます。 青少年育成委員会の活動は、お話にもありましたようにボランティアで活動 していただいておりまして、私どももその活動には本当に頭の下がる思いです。 また、活動の内容につきましても、それぞれの地区で特色のある活動を行って いただき、豊島区の子どもたちは幸せだと常々思っているところでございます。 しかしながら、区が青少年育成委員会に対して行っております補助金の財源 は、税金から賄われております。国における補助金の不正支出などがニュース となる中で、補助金については、より透明性の高い、誰が見てもわかる形での 処理が求められていることは言うまでもありません。今回私どもがお願いしま した会計処理は、これまで各地区で自主的に監査し、決算していた内容を、行 政にもご提出いただきたいというものでございます。書式につきましては、青 少年育成委員会が12地区あるため、統一した形式で提出をお願いすることに なり、これまでよりお手数をおかけすることになってしまい申し訳ないと思っ ております。また、補助金の使途につきましは、補助金の目的が『青少年の健 全育成』ということに鑑み、この趣旨に沿った形で各地区の活動にお使いいた だければと存じます。今回のお願いは、各地区の青少年健全育成活動に制限を 加えることではないことをご理解いただきまして、今後ますますのご活動をお 願いしたいと存じます。 子ども家庭部長 85 吉川 彰宏 災害時要援護者手挙げ制度についてのご意見ありがとうございます。 この制度は、平成19年度から開始した事業ですが、現在、約450人の方 が登録されています。毎年、継続的に広報としまで登録を呼びかけ、ホームペ ージや防災訓練などでもPRに努力をしてきましが、ご指摘のとおり、登録者 数が思うように伸びていない状態です。工夫の一つとして、来年1月15日号 の広報としまの一面では、申請書を掲載して、申し込みがしやすいPRを試み る予定です。今後も、様々な方法でPRに努めてまいります。 総務部長 小野 温代 ○子どもスキップの設置、保護者への情報提供について ・小学校は重要な活動拠点だが要小学校にはスキップがない。そのため、一部 の子どもたちは高松小に行っている。学校の敷地問題があるのは分かるが子ど もたちのためにできるだけ早くスキップを設置してほしい。 ・要小学校にスキップがないことにより新入生が隣接校に流れているのではな いか。安全を考えるとやはり学校の敷地内に設置してほしい。 ・要小学校は学区が広く多くの子どもが通っているので保護者は安全面で心配 である。行政はいち早く情報が保護者に届く仕組みを作ってほしい。今回のイ ンフルエンザに関する学級閉鎖などの情報は逐一ホームページにアップされと ても助かった。今後も迅速な情報提供をお願いしたい。 平成21年12月現在、23小学校区のうち15小学校区に「子どもスキッ プ」が設置されています。平成22年4月には、16校目の仰高小学校の開設 が予定されています。要小学校については、以前から「子どもスキップ」の設 置について検討を重ねてまいりました。校舎内型は、小学校内に空教室が確保 できないこと、敷地内型は校庭の一部が借地であること、隣接型は隣接地に区 有施設が設置されていないことから、未だ設置計画に至っておりません。 ご意見のとおり、隣接校選択制により「子どもスキップ」が設置された学校 を、選択肢の一つとされるご家庭のあることも事実です。「子どもスキップ」の 設置に向けて、関係部署と連携をとりながら検討を行っていきます。安心・安 全な放課後の時間の中で、様々な経験や交流ができる場所として「子どもスキ ップ要」を一日も早く開設できるように、努力してまいります。 子ども家庭部長 吉川 彰宏 今回の新型インフルエンザによる学校の臨時休業につきましては、地域の皆 様の関心も高く、地域での感染拡大防止のため、広く情報提供することが必要 と判断し、学級閉鎖等の決定の都度、ホームページに掲載してまいりました。 86 今後も、ホームページはもちろんのこと、子ども安全連絡網や安全安心メール など、様々な手段によりまして、迅速な情報提供を図り、保護者や地域の皆様 とともに、児童・生徒の安全を確保していきたいと考えております。引き続き のご協力をよろしくお願いいたします。 教育総務部長 佐藤 正俊 ○安全・安心について ・セーフコミュニティ活動を前向きに進めていってほしい。夜道を明るくする 街路灯の設置など、警察でなく行政にできることをやっていってほしい。 セーフコミュニティはスウェーデンの地方都市で始まった住民の手で安心・ 安全な社会をつくろうという運動で、これが体系化されたものです。事故・け がは偶然の結果ではなく、予防できるという理念のもとに、行政はもちろん、 地域にお住まいのみなさん、NPO、関係民間団体など、多くの主体の協働に より、「みんなが事故・犯罪・怪我なく、安心して暮らしていくにはどうすべ きか。」を考え、力を合わせてその原因を取り除いて、みなさんが健やかで元 気に暮らすことができるまちづくりを進めていこうとするものです。 現在でも、多様な主体によって地域の安心・安全に関する取組が進められて いますが、十分な連携が図られずに進められているのが実態です。セーフコミュ ニティでは、それぞれの取組を横断的に連携させて、地域の安心・安全という 共通の目標に向かって取り組みを進めることになります。 これからの地域経営にあたっては、行政はもちろんのこと、区民のみなさま、 様々な主体との連携・協働の仕組みを作っていく必要があります。セーフコミ ュニティとはそのような地域社会を作っていこうというものでもあります。行 政では取り組みを進めてまいりますが、区民のみなさまにおかれてもご協力く ださいますようお願いいたします。 政策経営部長 横田 勇 豊島区では、歩行者に対する道路照明の基準に基づき、一定の間隔で街路灯 の設置を行っています。また、平成 19 年度から、既存の街路灯より明るく消費 電力が従来の 1/2 の省エネ型の街路灯に建替えを行っております。設置年度の 古い順に年間 150 灯程度、将来的には区内全域の建替えを予定しております。 土木部長 亀山 勝敏 ○小鳥がさえずる公園のボランティアについて ・子どもたちがボランティア清掃や鳥へのえさやり等、よい経験をさせてもら っている。ボランティアの世話人に対しては公園の私物化等批判もあるが、貢 87 献度のほうが高いと感じる。行政もそういった活動をバックアップしてほしい。 小鳥がさえずる公園は、都市公園として、平成 4 年度に用地購入費と合わせ 約 15 憶円をかけて整備しました。今なお約 11 憶円の返済が残っております。 公共の施設として区が管理しているものであり、当然地域全体の利益に供され なければなりません。しかし、実態を調査したところ、利用が一部の方々だけ に限定されていることを確認しました。地域からそれに対する批判・苦情も寄 せられております。現在、税金の投入に見合った、地域での有効活用が十分な されているのかという観点で見直しが行われております。その点からも、区と して現在の利用形態を是正していく必要性があると考えております。 土木部長 亀山 勝敏 ○区民ひろばの周知と町会等の協力について ・区民ひろばの知名度が低い。地域の人も、「ことぶきの家」「児童館」と言 えばわかるが、「区民ひろば」と言われても知らない。行政でもっと宣伝し てほしい。 ・区民ひろばの活動で人材に苦労している。もっと、民生育成委員、町会等か ら協力をしてもらいたい。行政から働き掛けてほしい。 ・豊島プール跡地を早く有効に活用できるようにしてほしい。 区民ひろばの知名度についてはご指摘の通りで、昨年秋に実施しました『「地 域のつながり」に関する意識調査(標本数 5,000)』での「区民ひろばの認知状 況」は、「知らなかった」(51.4%)が「知っていた」(46.0%)を上回って おりました。 そこで、今年度は「広報としま」に特集記事を掲載(8 月 25 日号、22 年 2 月 25 日号の 2 回)、 「ひろばニュース」のリニューアル(22 年 1 月初旬発行予定)、 「PRパンフレット」の発行(22 年 1 月初旬発行予定)、「としまテレビ『い きいき夢ひろば』」での 18 ひろばのPRなどを実施いたしました。また、各地 域でも運営協議会様のご協力を得て、ポスターの掲示板掲示、チラシの回覧等 を通して積極的に草の根的PRを実施していただいており、感謝申し上げます。 今後とも更なる区民ひろばのPR活動の充実に努めて参ります。 区民ひろばの人材確保につきましては、各運営協議会様の状況により、行政 側からの働きかけを再度行うなど協力して参りたいと存じます。 区民部長 齋藤 賢司 ○区民ひろばの周知、区施設利用者の調査・分析について ・区民ひろばの知名度が低い。看板がはっきりわからないため、施設の前を通 り過ぎてしまう。道路に案内標識の設置をしてほしい。 88 ・区の施設をどのような人たちが利用しているか分析してほしい。年代を通し て、いろいろな方が利用し、サークル、集まりを形成するのがコミュニティで ある。区民ひろばは、地域に密接しているので、行事、講座など、あまりコミ ュニティに参加していない方にも参加しやすいものを企画したい。そのために も、どのような人たちが利用し、今後どのような人たちに利用してもらいたい か区の方針を示してほしい。ターゲットがわかれば企画しやすいので、調査分 析した情報がほしい。 ご指摘のとおり、区民ひろば高松の看板は目立たないため、このたび正面及 び南面に「区民ひろば高松」という手作りの表示板を設置いたしました。他の ひろばも分かりやすい表示を心がけて参りたいと思います。また、道路標識に つきましては、今後検討していきたいと思います。 区施設利用者の調査・分析についてですが、地域区民ひろば課の統計データ 「平成20年度世代別利用者数割合」では、全利用者のうち「高齢者」が54%、 「18∼60歳未満」が19%、「乳幼児」が16%、「小学生」が9%、「中 高生」が2%となっています。「18∼60歳未満」には、「乳幼児」(16%) の保護者が含まれていることを考えますと、この世代の利用者が他に比べ少な いことが分かります。今後はこの「中間層」の取り込みが課題であり、例えば 「小・中学生の教育問題」等の講座を開催し、PTAなどの団体参加を促した り、「サラリーマン向けの講座」「起業に向けての講座」等実施し、夜間や土 日の利用推進を図ることが重要かと考えております。今後とも、区民ひろばの 運営にご協力をお願いいたします。 区民部長 齋藤 賢司 ○「語り部」の活動の提案について ・区民ひろばにおいて、一昨年、今年と畑作りを実施した。子どもの生き生き とした顔を見て、年長者として何かできることはないかと考えた。「語り部」 の活動を区民ひろばとして立ち上げることについて、区に「提言書」を提出す る。 このたびは「語り部」の活動につきましてご提案いただき感謝申し上げます。 ご提案にあるとおり、これからの若き世代に「古き良きもの」「道徳観」「戦 争体験」などの「無形財産」を伝えていくことは、地域の世代間交流を進める 上でも大変重要だと考えます。 今年度も数か所の区民ひろばにおきまして、各地域の運営協議会主催による 「語り部事業」が展開されました。来年度は、各運営協議会とも話し合いを重 ね、ご提案を参考に、語り部事業構想実現のための情報収集等から始めて参り 89 たいと考えております。今後とも、区民ひろば運営にご協力をお願い申し上げ ます。 区民部長 齋藤 賢司 ○西部複合施設、町会への情報提供について ・西部複合施設が二年延びたのは残念である。一刻も早く建設をお願いしたい。 ・見守り、要介護の対象者が把握できていないのが問題である。区で持ってい るデータについては町会にも提供してほしい。 西部複合施設につきましては、未来戦略推進プラン2009において26年 度までに整備することとしております。今後、財政状況等も踏まえながらにな りますが、できる限り早急に整備計画を進めてまいりたいと考えております。 施設管理部長 上村 彰雄 ご指摘のとおり、孤独死防止や災害時の要援護者支援の観点から、見守り活 動の強化が求められております。 このため、区におきましては、来年度、65歳以上のすべての一人暮らし高 齢者世帯及び高齢者のみ世帯の実態調査を実施することといたしました。調査 結果は、民生委員に提供し、区、地域包括支援センターと共有しながら、日常 的な見守り体制の強化を図ってまいります。また、災害時の要援護者支援につ きましては、防災課が手挙げ方式の「災害時要援護者名簿」を作成していると ころであります。 ご要望の町会に対する一人暮らし高齢者世帯等のデータの提供につきまして は、個人情報保護審査会の承認が必要となります。平成15年に、65歳以上 の名簿を閲覧に供することについて、諮問いたしましたが、情報の漏えい防止 策が十分にとれるかどうか疑問があるということで、承認されなかったという 経過があります。区といたしましては、一人暮らし高齢者世帯等が増加する中、 地域での様々な方々による見守り活動が重要であると考えております。 町会へのデータの提供につきましては、今後見守り体制の整備を進める中で、 情報の漏えい防止策や町会が高齢者の見守り活動を実施する公益上の必要性な どを総合的に勘案しながら、関係課と連携し、検討してまいりたいと考えてお ります。 保健福祉部長 大門 一幸 ○町会の発展について ・ほとんど住宅地の町会と、住宅地と商店が混在している町会とではあり方が 違う。住宅地の町会では昼間に男性はいないため、町会の運営は家庭の主婦に お願いするしかないのが現状である。また、同じ豊島区でも千川・千早・駒込 90 などは都市計画の制約がきつく十分な建物ができない。平等に発展するような 方策を考えてほしい。 椎名町駅、東長崎駅、要町駅及び千川駅周辺は、活気ある生活の拠点として、 また、後背地の住宅地域は良好な住居の環境を保護するため、それぞれ最も適 切な用途地域が現在指定されています。なお、今後、都市計画道路整備の進展 等のより、土地利用や街並みが大きく変動する可能性がある場合には、用途地 域の見直しを検討します。 都市整備部長 増田 良勝 ○アトリエ村、西部複合施設について ・千川はいろいろなアーティストがかかわっているすごい場所だと思っている が、意外と地元の人がそういうことを知らない。今から、5年前にアーカイブ を作り始めたが、最近では遠くから来る方も増えている。地方のテレビや新聞 で取り上げられたりもしているので、転換期に来ているように感じている。マ ップを作っているが、現場の施設や跡地に表示がないため、どこにあるか分か らないという声を聞く。千川駅から椎名町駅へ続くアトリエ村をめぐる散策ル ートがわかるサイン整備等をしてはどうか。 ・跡地利用が二年延びたのは美術館計画にとってはいいことである。準備室を 設置し、常勤の学芸員を置いて、じっくり検討してほしい。 アトリエ村をめぐる散策ルートがわかるサイン等の整備につきましては、西 部複合施設におけるミュージアム系機能の整備とともに検討すべきと課題と考 えております。都市開発課、道路管理課、道路整備課、公園緑地課等の関係各 課と十分検討の上、住民の方々のご意見を尊重しつつ、地域文化資源を広く人々 に知っていただけるようなサイン等を考えてまいります。 西部複合施設につきましては、平成21年1月の文化拠点整備計画策定委員 会による豊島区西部複合施設における文化拠点整備計画案(報告)を受けて、 平成21年9月には、西部複合施設におけるミュージアム系機能検討委員会を 設置し、現在準備を進めているところです。 準備室につきましては、ミュージアム系機能検討委員会の中で、設置時期、 体制、人員等、検討してまいります。 文化商工部長 東澤 昭 ○街かど回遊美術館などについて ・街かど回遊美術館も今年で四回目を迎えたが、もっと続けてもらいたい。ま た、小熊秀雄の作品も収集していただいてありがたく思っている。今後も豊島 区ゆかりの文化資料の収集に努めてもらいたい。 91 新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館につきましては、平成22年度 の回遊美術館開催に向けて、年内に実行委員会の準備会を開催する予定です。 年明けの早い時期に第一回目の実行委員会を開催出来る準備を進めております。 また、3月には、熊谷守一美術館において豊島区新収蔵「小熊秀雄展2」を開 催し、今年度購入しました小熊秀雄の作品を中心に区民の皆さまに広く公開い たします。豊島区では、モンパルナス関連の作家を中心に豊島区ゆかりの文化 資料を収集し、今後も文化振興に努めてまいります。 文化商工部長 東澤 昭 ○地域図書館の現状について ・図書館職員がすべて正規職員でなくなることに対してとても心配している。 昔は図書館の中のことをどの職員に聞いても分かっていたが今はそうではな い。財政的に厳しいのはわかるがせめて、館長は正規職員で配置してほしい。 駒込・上池袋・目白の3地域図書館については、本年度から館長を廃止して、 2名の非常勤の図書館運営専門員を配置しており、現在のところ、順調に運営 されていると考えております。 千早図書館を含む、残る3地域図書館につい ても、来年度から、館長を廃止して、図書館運営専門員を配置していく予定で あり、現在、図書館運営専門員を選考しているところです。 地域図書館を利用している方や地域図書館でボランティア活動をしていただ いている方にはご不便をおかけしないよう、図書館運営専門員には、図書館勤 務の経験を有し、熱意も能力もある人をつけ、中央図書館としても、フォロー アップ体制をとってまいりますので、ご理解くださいますようお願いいたしま す。 図書館担当部長 加藤 芳成 ○体育施設の活用、設置について ・豊島体育館が 40 数年ぶりにきれいになった。ジュニア、シニア、障害者団体 など広く使ってもらいたい。 ・千川小の跡地にもう一つ豊島体育館規模のものを作ってくれると今、考えて いる使い方を広げられる。選挙のときなど開票会場になるため豊島体育館が使 えず、大会も潰れたり、団体や個人の活用も制限されたりする。もう一つあれ ば、区民のためにもいろいろな大会ができ、活用の幅も広がると思う。 豊島区のスポーツ振興に多大なご協力をいただきありがとうございます。区 は、スポーツ振興の重点施策として、ジュニア育成・シニアスポーツ振興事業 を推進しております。また、豊島体育館の改修で、バリアフリー化が実現いた しましたので、今後障害者のスポーツにつきましても一層推進してまいりたい 92 と考えております。ジュニア、シニア、障害者団体などの利用拡大に向け、積 極的にご提案いただきたくお願い申し上げます。 文化商工部長 東澤 昭 千川小学校跡地につきましては、当地域が近隣公園不足地域にあるため、豊 島区基本計画において、運動機能に配慮した近隣公園を整備することとしてお ります。千川小学校跡地を含め、豊島体育館規模の体育館を整備する計画はあ りませんが、同計画において、地域的なバランス等から朝日中学校跡地と長崎 中学校跡地に体育館等(スポーツセンター)を整備することとしています。 施設管理部長 上村 彰雄 ○地域文化創造館のあり方、近辺の現状について ・アトリエ村というこの地域の文化を次世代に繋げることが目的であり、地域 の人と繋がる講座などを行っていきたい。また、他地域で電柱やマンホールな どの意匠を統一した取り組みを行っているが、他の団体、施設とのすみわけを 考えながら、豊島区の文化についての講座等を通して役割を果たしていきたい。 ・当館は駅から離れていてわかりづらい。夜も暗くてひったくりが多い。 ・今週の日曜日に地域の方と大学生との囲碁の交流戦があった。将来、将棋な どの企画を通じて地域のネットワークを構築できれば新しい文化の切り口にな るかもしれないと考えている。 地域文化創造館は、施設の指定管理者である「としま未来文化財団」との協 定に基づき、各館においてそれぞれ特性を活かした事業展開を図っております。 また、地域住民の方々との連携・協働を図り、地域コミュニティの活性化にも 努めてまいります。 文化商工部長 93 東澤 昭 南長崎・長崎 地 域 ○日 時 平成 21 年 12 月 8 日(火)午後 7 時∼午後 9 時 ○会 場 長崎第三区民集会室 ○区民参加者 16名(別記一覧) ○区側出席者 区 長 高野 之夫 教育長 三田 一則 政策経営部長 横田 勇 総務部長 小野 温代 施設管理部長 上村 彰雄 区民部長 齋藤 賢司 文化商工部長 東澤 昭 清掃環境部長 永田 謙介 保健福祉部長 大門 一幸 子ども家庭部長 吉川 彰宏 都市整備部長 増田 良勝 土木部長 亀山 勝敏 ○司 会 政策経営部政策調整担当副参事 齊藤 雅人 94 区 民 参 加 者 一 覧 長崎三丁目町会 町会長 田村 壽重 会長代行 中嶋 文治 目白通り二又商店会 会長 大野 清 南長崎ニコニコ商店会 会長 酒井 忠彦 事務局長 小出 幹雄 南長崎4・5・6丁目防災まちづくりの会 代表 梁瀬 健二郎 区民ひろば長崎運営協議会 会長 戸塚 由雄 区民ひろば富士見台運営協議会 総務 根岸 幸子 民生委員・児童委員協議会 長崎第一地区 会長 寺田 晃弘 第7地区青少年育成委員会 会長 白熊 千鶴子 社会福祉法人地球郷 理事長 姥山 寛代 元気!ながさきの会 副代表 伊藤 登 NPO法人動物を愛する会 理事長 川井 美季 長崎小学校PTA 会長 鈴木 克美 富士見台小学校PTA 会長 杉山 直樹 明豊中学校PTA 会長 前田 和加奈 南長崎四丁目町会 トキワ荘のヒーローたちイベント実行委員会 95 主なご意見・ご要望の要旨と回答 (※以下、枠内がご意見・ご要望、枠外は区からの回答として整理しています。) ○トキワ荘関連の地域イベントの成功について ・記念碑ができたことにより宣伝効果があり、遠くから見に来る人が増えた。 チューダーあめを買ってくれた人に聞くと、一番遠くからは福岡から来た人が いた。せっかく名前を売ってもらったので、商店街ももっと頑張らないといけ ない。みなさんのお知恵を拝借したい。 ・記念碑が出来て半年で、区の協力もあり大きなイベントができた。企画展本 会場には 6,000 人、大家さんの協力により実現した赤塚不二夫氏が住んでいた 紫雲荘の公開には 700 人以上来場した。マンガ家が 10 人住んでいたこともあり、 プロダクションの著作権のとりまとめが大変で、告知がぎりぎりまでできなか ったのが残念。全国的にもっと宣伝できればよかった。 ・長崎地区にはアトリエ村や目白文化村があった。その影響でトキワ荘にマン ガ家たちが集まった。そちらとも連携できればよいと思う。 ○豊島プール跡の公園整備について ・豊島プールの真っ黒な壁が取り払われて地域の方は大変喜んでいる。また東 長崎駅にエレベーターが設置され便利になった。先をゆずりあう高齢者や小さ な子を連れたお母さんたち、障害をもった方たちもみなさんにこにこして、雰 囲気が変わった。議員の方も党派を超えて一緒にまちづくりをしている。今後 どのようにすすめていったらよいか、省力化と率先度、スケジュールを考えて いる。月 1 回議員が開催する勉強会で行政の勉強をさせてもらっている。また、 まちづくりに行政の職員も一緒になって参加してくれている。これからの最大 の課題は人の気持ちとそれを具現する人間だと思う。 ○公園利用のマナーについて ・長崎公園で 14 年前からラジオ体操をしている。夏だと 140∼150 人位、本日 も 85 人位参加、区内で最も多いのではないか。気持ちよく体操をするため、毎 朝 5 時半から世話人が清掃をしているが、公園利用者でマナーの悪い人が多い。 前日の夜飲食してごみをちらかす、公園のベンチを根元から引き抜く、電灯を よじ登って壊す。犬の散歩にきて糞やブラッシングした毛をそのままにする。 家庭ごみを投げ捨てていく。注意すると身の危険を感じる。比較的 10 代後半か ら 30 代位の若い人が多い。なんとかやめてもらう方法はないのか。新宿区・板 橋区など、公園内での犬の散歩を禁止している区もある。 96 いつもボランティア清掃活動で、公園内をきれいに保っていただき、ありが とうございます。公園の不具合等もたびたびご連絡いただいております。 このように地域の目があるところですが、ご意見のようなことが時々あり、 夏などは巡回を強化してまいりました。ベンチ損壊などの事件があったときに は、その都度夜間のパトロールを入れました。また何かありましたら巡回いた します。治安面では、多くの方に様子を見ていただくのが一番良いと思われま す。毎朝ラジオ体操などで、たくさんの方が利用されることで監視・抑制効果 となり、安心安全なまちづくりのきっかけとなれば大変ありがたいと思ってお ります。犬についての苦情は毎年 2∼3 件あり、飼い主のマナーの悪さには苦慮 しております。多くが放し飼い、ブラッシング、フンの不始末などです。豊島 区の公園・児童遊園内は散歩のために犬を連れ込むことは可能ですが、きちん と犬をつなぎ、フンなどの始末をすることが前提です。飼い主一人ひとりのマ ナーの問題ではありますが、誰が見てもわかりやすい禁止看板の設置、巡回等 で対応していきたいと思います。 土木部長 亀山 勝敏 ○ペットを飼う人のマナー向上について ・ペットを飼う方のマナーの向上、近隣の住民の方々と健やかに仲良く暮らし ていくことが目標。ペットは教育をすれば覚えるが、飼い主のマナーの向上が 難しい。飼い主は自分たちが一番いい飼い方をしていると思っているので、ア ドバイスもなかなか聞いてもらえない。来年度からは飼い主のための飼い方教 室を開きたいと思っている。何とか受けていれてもらえるようにしていきたい。 ・14 年前から飼い主と犬が参加する運動会を実施している。今年は犬が 111 匹、 人が 150 人程参加した。しつけなど様々な情報交換の場となっている。ここ 6 年程は西部区民事務所で開催している。会場が一番の問題。あいている場所が あれば協力をお願いしたい。 ・町会の協力を得て、狂犬病の予防接種を回覧板でお知らせしていただけない か。犬の登録をしていないこと、ノーリードで散歩することは一種の罪。そう いうことも広報をしていきたい。 狂犬病の予防接種の周知につきましては、広報としま、区ホームページによ る周知を行っております。また、畜犬登録をされている飼い主様に対しては郵 便による個別勧奨を行っております。ご提案の町会の回覧板での周知につきま しては、効果などを検証しながら検討してまいります。 池袋保健所長 97 村主 千明 ○町会活動について ・役員の後継者が少ないのが悩み。人材がいないわけではないが、町会に貢献 していこうという人がなかなか現れない。役員が高齢化し、85、86 歳の人がま だ役員をやっている。後継者問題についてどこの町会でも考えていると思うが、 いい知恵があれば拝借したい。 ・文化の向上に区としても力を入れているが、人間形成の上でも役立っている のではないか。モラルのある人間を育てるのが大事。区ではポイ捨て防止に力 を入れているので、町会として協力していきたい。多いのはたばこの吸い殻。 駅から 5 分以内が多い。電車内が禁煙のためだと思う。常識がある人がだんだ ん少なくなっている。区でモラルを守ろうと区で一生懸命やっても浸透してい かなければ何もならない。町会も協力していきたい。 ・道路面にポイ捨て防止ステッカーを貼っているが、規制があるのか。あまり たくさん貼ってはいけないのかを教えてほしい。 地域の皆さまには、日頃より清掃活動を通じて、ポイ捨てのしにくい環境づ くりにご協力いただいており、区といたしまして、大変心強く、感謝申し上げ る次第です。区では、こうした地域での取り組みを更に進めていくため、歩き たばこやポイ捨て防止の啓発活動をはじめ、歩行喫煙パトロールを区内各駅周 辺で行っています。今後も引き続き、地域の皆様にご協力をいただきながら、 街全体をきれいにしていく取り組みを推進してまいりたいと考えております。 「歩きたばこ・ポイ捨て禁止」の路上啓発シールにつきましては、ポイ捨てが 多くてお困りの皆様に配付しているものです。シールを貼付する場所ですが、 区道や許可を得た私道に貼ることができます。こうした啓発シールを効果的に 活用すると、モラル向上のための意識啓発につながります。町会におかれまし て、路上啓発シールの貼付にご協力いただける場合は、大変お手数ですが、環 境課環境美化係(電話番号 3981-2690)までご一報ください。シールをお渡しす る際に、枚数等のご相談をさせていただくとともに、より効果的な貼り方、貼 る際の注意点なども申し添えます。 清掃環境部長 永田 謙介 ○区民ひろば長崎の運営について ・新たな開設された「区民ひろば長崎」の今後の運営方針について、将来の方 向づけを検討している。 いつも区民ひろばの運営にご協力いただき、誠にありがとうございます。区 民ひろば長崎は、区民ひろばの理念である、世代間交流の推進と地域コミュニ ティの活性化を促進するため、世代間交流事業を実施するなど館の運営に取り 組んでいるところです。区民ひろば長崎は、運営協議会と連携・協働して地域 の声、利用者の意向を尊重した地域の特色を活かした運営を進めていきたいと 98 考えております。運営協議会による区民ひろばの自主運営につきましては、先 の会長会で区の方針をお示ししましたとおりでございます。今後は、個別に協 議を進め、各運営協議会の意向に沿った形での自主運営を目指していきたいと 考えております。区民ひろば長崎の地域には、豊島区指定無形文化財である長 崎獅子舞など、地域の特色が息づいております。このような地域の遺産を通じ て、世代を越えた交流が推進されていくならば素晴らしいことと思います。区 民ひろばが拠点となり、地域がさらに活性化し、活力ある地域コミュニティが 形成されるよう、努めてまいります。 区民部長 齋藤 賢司 ○伝統文化の承継について ・長崎一丁目には長崎神社があるが、区の施設がない。平成 4 年に長崎獅子舞 が区の指定文化財に指定された。トキワ荘も同じだと思うが、指定された後ど うするかが問題。300 年以上地元の若い人が継承し、安定して伝統文化を守って いきたい。策があったら教えてほしい。今、城西学園にお手伝いしてもらって いる。ご協力のほかご指導もお願いしたい。区にも協力をお願いしたい。 伝統文化の継承は、地域への愛着や誇りを育むとともに、人材の育成や個性 豊かなまちづくりに繋がり、新たな文化を発展させていくうえで、とても意義 深いものと考えます。ご意見にもありますように、「長崎獅子舞」については、 城西大学附属城西中学・高等学校 長崎獅子舞研究部の若い方々が中心となっ て、すばらしい伝統を伝えています。また、「トキワ荘」については、町会や 商店街が中心となって、地域の文化資源としての意義を改めて見直しながら、 新たなまちづくりが始まっています。区では、平成元年より、財団法人としま 未来文化財団とともに、長崎獅子舞や富士元囃子など、区の民俗芸能の継承と 紹介を目的に、「民俗芸能 in としま」を開催してまいりました。今後とも、 区民の皆様とともに、伝統文化の継承に積極的に取り組んでまいりますので、 どうぞよろしくお願いいたします。 文化商工部長 東澤 昭 ○区民ひろば富士見台について ・今回トキワ荘の企画展の第二会場としていろいろな行事を行った。地域の活 性化について、大変勉強になった。運営協議会としての活動はだんだん固まっ てきたが、外から見るとまだ「旧ことぶきの家」というイメージが強く、小さ い子や小・中学生がなかなか入れないのが悩み。子育て中のお母さん、小・中 学生、高齢者の方、それぞれの立場、気持ち、利用の仕方をお互いが受け入れ て、一番よいところを探り、交流の場としていきたい。 99 ・区民ひろばを地域の人たちが活躍する場としたい。地域で眠っている芸術家 を掘りおこし、区民ひろばで発表してもらい、集まる仲間を増やしたい。 ・「区民ひろば」がまだまだ浸透していない。区の行事というと、おしつけの イメージが強いためか。ひろばの構想は地域が必要としている場をつくるのだ ということを発信していかなければいけない。ぜひ区も協力してほしい。 トキワ荘の企画展におきまして、区民ひろば富士見台運営協議会の皆様には、 積極的なご協力をいただきありがとうございました。この企画展では区民ひろ ば富士見台を利用したことがない方々も大勢訪れていただいたということで、 区民ひろばのPRにもなったことと思います。また、区民ひろばの理念である、 世代間交流の推進と地域コミュニティの活性化を促進するために、運営協議会 の活動を通し日々その運営につきご検討いただいており、心より感謝申し上げ ます。ご指摘の通り、区民ひろばの認知度は、昨年秋に実施しました『「地域 のつながり」に関する意識調査(標本数 5,000)』で、 「知らなかった」 (51.4%) が「知っていた」(46.0%)を上回っておりました。 現在様々な方法でPRを進めておりますが、仰せの通り「地域が必要として いる場をつくる」ということを忘れずに、運営協議会の皆様とさらに魅力的な 場づくりに向けて取り組んで参りたいと思います。 区民部長 齋藤 賢司 ○コミュニティソーシャルワーカーの配置について ・21 年度にできた保健福祉地域計画で、新しくコミュニティソーシャルワーカ ー制度ができた。現在、試行的に中央地域包括支援センターに配置されている が、早急に全部の地域包括支援センターに配置してもらいたい。区で予算がつ かないなら、社会福祉協議会の予算でなんとかならないのか。ぜひ検討してほ しい。 コミュニティソーシャルワーカーは、アウトリーチによる個別支援やそのコ ーディネート、区民や地域活動団体等のネットワークづくりを行うなど、地域 福祉に対する高い専門性や豊富な経験が求められます。また、すべての地域包 括支援センターに、一遍にコミュニティソーシャルワーカーを 2 名配置すると、 全体で 16 名となり、年額 1 億 2 千万円程度の膨大な経費が必要となります。こ のように、コミュニティソーシャルワーカーを区全域に配置する場合、高度な 能力が求められる人材をいかに確保するか、また、経費をどうするかという大 きな課題があります。そうした点から現在は、東京都の補助を活用し社会福祉 協議会より、中央包括支援センター圏域にベテラン職員 2 名を配置し、今年度 から 2 年間のモデル事業として実施しています。また、東京都においても、先 月「少子高齢時代にふさわしいすまいの実現に向けて」と題するPT報告書が 100 出され、その中で、地域全体の安心・安全を確保する仕組みを構築するため、 新たに「シルバー交番(仮称)」という仕組みが東京モデルとして提案されて います。今後は、これらのことを踏まえ、モデル事業の実施状況を検証すると ともに、国や都の補助金を活用するなどして、23 年度以降、順次配置していき たいと考えています。 保健福祉部長 大門 一幸 社会福祉協議会の自主財源は、会費、寄付、募金等で約 3,500 万円ですが、 寄付、募金は経済、景気動向に左右されやすく、減少しています。 その使い道は、 ①社協が実施する各種福祉サービス ②区内の福祉団体等への助成 ③理事会、評議員会の開催経費、広報活動等の運営経費 などです。 この中で、地域づくりの事業費は捻出できても、各地域に配置するコミュニ ティソーシャルワーカー(福祉専門職)など、地域福祉推進等の人件費を賄う のは困難と考えています。 社会福祉協議会事務局長 二ノ宮 富枝 ○運営協議会設立に際しての保健福祉部の関わりについて ・区民ひろばは旧児童館と旧ことぶきの家が合体してできたもの。区民ひろば の運営協議会の立ち上げを区民部がやっているが、なぜ保健福祉部が立ち会わ ないのか。会則を見ても「福祉」という言葉が入っていない。文化と福祉を融 合させ、子どもからお年寄りまで利用していく場になっていくためには福祉の 分野も大事。立ち上げ当初から保健福祉部に関わっていただきたい。 ご存知の通り、区民ひろばは平成 18 年度より旧児童館・旧ことぶきの家が、 「区民ひろば」として転用されています。区民ひろばの理念は、世代間交流の 推進と地域コミュニティの活性化であり、所管もそれぞれ「子ども家庭部」、 「保健福祉部」から「区民部」に移行しております。しかしながら、ご指摘の とおり地域区民ひろばが、「文化と福祉を融合させ、子どもからお年寄りまで 利用していく場」になるためには福祉、そして子育ての分野も重要であります。 現在、運営協議会の設立には「子ども家庭部」や「保健福祉部」は関わって おりませんが、区役所内部に設置されている「地域区民ひろば推進本部」では、 保健福祉部・子ども家庭部を始め関係部署と連携し、検討を進めております。 今後は、各所管へ地域のご意見・要望を伝え、より良いひろばづくりのため連 携をさらに密にして進めて参ります。 区民部長 101 齋藤 賢司 ○運営協議会設立に際しての保健福祉部の関わりについて ・子どもたちの安心安全を守るためには、子どもたちの顔がわかることが必要。 椎名町小の児童は顔がわかるが、長崎中が統合により明豊中になったため、地 域が広く把握ができず、不安である。区民ひろばの改修工事により旧児童館が 空くので、そこに中学生の利用を考えてほしい。明豊中のPTA会長とも連携 していきたい。東池袋ジャンプに行くと、現状の中学生の様子がわかる。ぜひ 中学生の居場所を考えてほしい。 ジャンプ東池袋での手話活動など、日ごろから中高生センターにご協力をい ただきましてありがとうございます。中高生センターについては、区内 2 か所 に整備を予定しており、平成 19 年 4 月に東部地区で「ジャンプ東池袋」が開設 しました。 西部地区中高生センターについては、長崎小学校でスキップ事業を実施した 後の長崎第二児童館の施設を活用し開設する計画となっており、長崎小学校に おけるスキップ事業は、平成 22 年 4 月からを予定していることから、現在長崎 第二児童館における中高生センターとしての活用方法を検討しているところで す。今後数年は大変厳しい財政状況が見込まれることもあり、まずは計画どお り西部地区中高生センターを整備し、区内 2 か所の整備が終了した段階で、こ れまでの事業を検証し、その後の展開についての検討を行っていきたいと考え ております。 中高生センターは、児童館以上に地域の皆さまのお力が大切だと考えており ます。西部地区中高生センターが開設された際には、ジャンプ東池袋同様お力 添えをいただけますと幸いです。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 子ども家庭部長 吉川 彰宏 ○障害者と地域のかかわりについて ・「ゆきわりそう」をはじめて 22 年になる。アパート業をしている近隣の方か ら、アパートの住人の男性は 15 歳からある会社で働いているが、給料を 1 か月 1∼2 万円しかもらっていない。食べることもできず、病院にもかかれず、死に そうである。どうしたらよいかと相談を受けた。ゆきわりそうで食事をさせて、 お風呂に入らせ、生活保護を受けることができるようにして、早速、病院にか かることができた。 現在、建て替えている建物のひと部屋を低家賃住宅として豊島区と契約して いる。こういう人がまちの中でやっと生きている。人が人らしく生きていくこ とを実現する、その手助けをしていきたい。 ・障害者はまじめで覚えたらきちんとできる人が多い。社会活動に参加するこ とで、まちの人たちの障害者に対する見方が変わったことをありがたく思って 102 いる。 ・豊島区は文化都市としてやっと一歩を踏み出した。先日、音楽プログラムを やった。6 回目であるが、年々参加者が増えている。文化が下の輪の中から湧い てくることを行政が応援してくれることで、信頼できるようになった。障害者 がスポーツや文化をどのように取り入れることができるかを考えている。行政 から助成を受けることなく参加すれば障害者は立派な消費者である。 ・まちづくりの中で、原っぱをつくる活動をしている。納得できるやり方で、 公園ができあがっていくのは見事。こういう方が賞をもらえたらいい。私は昨 年 11 月に都知事賞をもらった。地域や障害者たちに本気で生きているご褒美と して受けた。 ・障害者乗馬を群馬でやっている。馬運車を提供するという団体があるので、 ぜひ馬を東京につれてきて、馬を見たことがない人、触ったことがない人など に見せてあげたい。 ・思い切った、さまざまな活動が豊島区だからこそできたと感謝している。 長年にわたる数々の文化事業を通して、障害を持った方々を支援し、大きな 成果を収められてきた「ゆきわりそう」の活動に対し、改めて敬意を表します。 文化芸術活動は、一人ひとりが自らの個性や創造性を発揮するすばらしい機会 となります。また、自己実現やいきがいに繋がるとともに、多くの人々との交 流を生み出し、相互理解を深めていきます。区では、福祉作業所による「さを り織り展示」や「ときめき想像展(障害者美術展)」を開催し、個性あふれる 作品を多くの区民の皆様にご紹介いたしております。今後も、「福祉と文化」 の政策融合による取り組みを積極的に進めてまいります。 文化商工部長 東澤 昭 ○区の財政について ・広報紙で区の財政状況を見た。18 年度から債務の繰り上げ返済をし、97 億円 の負債を削減したことは評価する。老人医療会計が前年度と比べ、181 億円が 22 億円と 87%も減っている。前年度予算の立て方が悪いのか。また、今年度の 予算がどこに使われるのかを知りたい。 老人保健医療制度が平成19年度末で廃止となり、20年度から新たに後期 高齢者医療制度がスタートしました。このことに伴い、20年度の「老人保健 医療会計」は、新制度が始まる直前の20年3月診療分の請求と、20年2月 以前の請求遅れ分のみの金額となり、19年度と比較して87.7%のマイナ スとなりました。21年度につきましては、当初予算額で約3,900万円であ り、請求遅れ分のみの予算計上となっています。なお、診療報酬の請求は3年 103 間有効であるため、「老人保健医療会計」は、老人保健医療制度が廃止となっ てから3年経過することになる22年度まで存続する予定です。 区民部長 齋藤 賢司 ○区立学校の周年行事について ・長崎小は、芝生の検討委員会を立ち上げ検討してきたが、来年度念願かなっ て校庭が芝生になる。また、来年は 125 周年を迎える。10 の周年行事のときに は区から補助が出て盛大に行事ができるが、5 の周年のときにも補助を出しても らって、子どもたちの記念になるようなことができるとよい。 周年行事は、学習指導要領に基づき各学校の教育課程に位置づけられる学校 行事です。豊島区では、10、20・・・50 周年等、10 周年ごとに学校行事として 実施しているもので、記念式典に要する経費について予算を措置しています。 なお、統合校においては特別に、小学校については、統合 5 周年該当校にも 予算を措置しております。ご指摘いただいた 125 周年のときの補助についてで すが、区の財政状況から 5 周年ごとに実施のための予算措置ができないことか ら、10 周年ごとの実施及び予算措置とさせていただいております。この趣旨を ご理解いただき、今後とも、PTA並びに地域の皆様におかれましては学校行 事へのご支援をいただきますようよろしくお願いいたします。 教育総務部長 佐藤 正俊 ○区の愛唱歌「としま未来へ」について ・今年は小学校の周年行事が多く、「としま未来へ」をたくさん歌う機会があ った。歌詞をよく読んでみると西部地区の歌詞が出てこない。西部地区はトキ ワ荘を中心に盛り上がってきた。西部地区の単語が入った「としま未来へ」を 創造してほしい。 4 番になるのか、第 2 弾になるのか。歌詞をつくったのは中野区と杉並区との 方 2 人の歌詞を、さだまさしさんが合わせてくれてできたもの。4 番にするとく っつけたようになるので、パート 2 という形になるか、知恵をしぼって考えて いきたい。これだけみなさんに浸透して歌ってもらえて、特に子どもたちが素 直に歌ってくれている。まさに「としま未来へ」ということである。さださん にも相談しなければいけないのですぐにはできないが、今のご提案はしっかり 受け止めていきたい。 高野区長 「としま未来へ」は、平成 15 年 1 月に区制施行 70 周年記念事業の一環とし て公募の歌詞にさだまさしさんの作曲で発表して以来、区民の皆様に広く歌わ 104 れ、親しまれてまいりました。今回のご意見も踏まえながら、この歌がより一 層多くの皆様に親しんでいただけるように工夫をしてまいります。 文化商工部長 東澤 昭 ○長崎地区の子どもたちについて ・南長崎地区には中学校がない。この地区の子どもたちは通学に 20∼30 分かか るため、帰りが遅い。地域が広いため、地域の方たちにも様子がわかりづらい。 線路を越えるということで、情報交換もしづらく、地域の行事にも参加が少な くなっている。保護者同士の顔もわかりづらい。学校として把握する努力をし てほしい。連携を密にして、椎名町小、さくら小から明豊中に行く子どもたち がかやの外にならないよう、行政としても策を考えてほしい。 日ごろから、学校運営に多大なるご協力をいただきありがとうございます。 明豊中学校は、長崎中学校、第十中学校、千早中学校の 3 校が統合して開設さ れた学校であるため、学区域も比較的広くなっております。学校としても、地 域全体を把握するよう努めておりますが、学校行事やPTA活動などをきっか けに保護者の方々が知り合うことも重要なことであると認識しております。在 籍する子どもたちが、その住所地や出身小学校によって、仲間になりにくいこ とのないよう、学校はもちろんのこと、教育委員会も力を合わせて対応してい きたいと思っておりますので、今後ともご協力をよろしくお願いいたします。 教育総務部長 佐藤 正俊 ○分かりやすい施設案内等について ・昨日、旧第 7 出張所の前で、おなかが大きな方に第 7 出張所の場所を聞かれ た。引越してきたばかりで転入の手続きをするためとのことであった。旧第 7 出張所に貼ってある西部区民事務所への案内板の印刷も消えていた。 ・集会室に区の便利帳が置いてあれば電話番号などを教えてあげられた。また、 便利帳の中に、豊島区全体の地図が載っていないため、区全体を把握しにくい。 ・旧長崎中の跡地が気になってホームページを検索したが、難しくてたどりつ けなかった。豊島区全体の地図も載っていない。素人でも検索できるように整 備をお願いしたい。 早速、旧第 7 出張所(現、南長崎第四区民集会室)のご指摘の掲示板に「第 7 出張所廃止のお知らせ」をあらためて張り替え、その中に西部区民事務所及び 豊島区役所の住所、電話番号を記載しました。 旧第 7 出張所(現、南長崎第四区民集会室)の 1 階入口付近のカウンターに 「豊島区くらしのガイド(2009 年度版)」を備えました。1 冊は「閲覧用」とし、 配布用の「くらしのガイド」も備えました。 105 区民部長 齋藤 賢司 さっそく区民集会室等で「くらしのガイド」(便利帳)が閲覧できるようにし てまいります。「豊島区案内図」につきましては、製作経費の関係から現在別 冊子となっており、豊島区へ転入される方には、転入手続き時に「くらしのガ イド」とセットで「豊島区案内図」をお渡ししております。今回、「くらしの ガイド」を区民集会室等へ設置する際には、案内図とセットでご覧いただける ように工夫いたします。 施設名の表示につきましては、現在、各施設の廃止・開設時に新・旧の名称 を並列して表示し、一定期間(おおむね 1 年程度)経過後は、新名称のみの扱 いとしております。今後は、ご意見をふまえ、学校、出張所など地域のランド マークになっていた施設につきましては、廃止の情報をホームページで引き続 き提供するよう改善いたします。また、地図の掲載につきましては、ご指摘の とおり、紙媒体で発行している「豊島区案内図」は、ホームページに掲載して おりません。現在、自由に利用できるデジタルマップが無いため、「豊島区案 内図」の版権を有する企業との間で掲載について経費面を含め、交渉を進めて おりますので、掲載までしばらくの間お待ちください。これらのことを含め、 初めて検索をされる方でも、効率よくサイト内の検索ができるよう、今後も更 なる工夫を続けてまいりたいと思います。 政策経営部長 横田 勇 長崎中学校跡地の公園整備につきましては、21 年度は関係団体や公募区民等 による設計検討会議を設置し設計を進めております。会議の内容については、 区のホームページの「区政情報」の「会議の公開」の中に掲載しておりますが、 ページ内に「長崎中学校」の記載がないため、ご指摘のとおり検索により表示 されない状態でした。この度、ページ内に「長崎中学校」の検索キーワードを 登録しましたので、今後は区ホームページの「サイト内検索」で「長崎中学校」 を検索することにより、検索結果に上記会議のページが表示されます。 施設管理部長 106 上村 彰雄 上池袋・池袋本町 地 域 ○日 時 平成 21 年 12 月 10 日(木)午後 7 時∼午後 9 時 ○会 場 豊島清掃事務所 ○区民参加者 講堂 16 名(別記一覧) ○区側出席者 区 長 高野 之夫 副 区 長 水島 正彦 政策経営部長 横田 勇 総務部長 小野 温代 区民部長 齋藤 賢司 文化商工部長 東澤 昭 清掃環境部長 永田 謙介 保健福祉部長 大門 一幸 子ども家庭部長 吉川 彰宏 住環境整備課長 増子 嘉英 土木部長 亀山 勝敏 ○司 会 区民部自治協働推進担当課長 澤田 107 健 区 民 参 加 者 一 覧 上池袋池八町会 町会長 亀山 幸男 池袋本町一丁目町会 町会長 田中 幸一郎 区民ひろば上池袋運営協議会 会長 山嵜 和弘 区民ひろば池袋本町運営協議会 監査 綿貫 純一 池袋本町新しいまちづくりの会 副会長 野口 一治 池袋消防団 第 1 分団長 後藤 昭司 豊島消防団 第 4 分団長 渡邊 文男 副課長 西村 正行 副会長 荒井 秀輝 第 11 地区青少年育成委員会 副会長 山本 道子 池袋本町一丁目福寿会 副会長 花澤 松二 おたすけクラブ 代表 伊東 純子 池袋第一小学校PTA 会長 渡邉 靖彦 池袋第二小学校PTA 会長 横田 由美子 文成小学校PTA 会長 本間 富男 池袋中学校PTA 副会長 石川 久美子 池袋防犯協会 民生委員・児童委員協議会 池袋東地区 108 主なご意見・ご要望の要旨と回答 (※以下、枠内がご意見・ご要望、枠外は区からの回答として整理しています。) ○区民ひろば上池袋について ・10 月 24 日に立ち上がったばかりの区民ひろば上池袋は、施設自体は旧ことぶ きの家を使っているので、旧児童館へ行くには一度外に出ないと行けない。ぜ ひ、改良をお願いしたい。 「区民ひろば上池袋」は、旧上池袋ことぶきの家、旧上池袋第二児童館を再 構築し、「区民ひろば上池袋」として展開しておりますが、ご指摘のとおり、 それぞれに入口があり内部での行き来ができないのが現状です。区民ひろばの 目的である、地域の世代間交流の拠点施設として、内部通路が必要であると認 識しておりますので、今後老朽化に伴う改修工事の際に検討して参ります。 区民部長 齋藤 賢司 ○区民ひろば池袋本町の運営について ・本運営協議会に 4 つの部会があり、旧ことぶきの家当時の行事をそのまま継 続している。10 万円という予算のこともあるが、どうも盛り上がらない。定年 退職された方が運営の中心になっており、子どもたちも参加しているが、その 親であるお父さん、お母さんの世代の参加が少ない。これをどう取り込んでい くかが課題である。他の地域でうまく運営されているところがあれば、参考に したい。 ∼アンケート∼ 本町二丁目町会には、防災倉庫を置く公有地がないので、小面積でよりから考 えてほしい。 「区民ひろば池袋本町」は、旧池袋本町ことぶきの家のみを再構築し、「区 民ひろば池袋本町」として展開しております。乳幼児親子や小学生等は、2 階の 「池袋本町児童館」をご利用していただいております。若い世代の方々にご参 加いただける事業を「区民ひろば池袋本町」主催事業で企画・実施しておりま すが、なかなか若い方々にご参加いただけない状況です。今後、池袋本町児童 館及び子どもスキップ池袋第一と連携して、若い世代の方々に参加いただける 事業を運営協議会の委員の皆様方と一緒に企画し、広報としまや区ホームペー ジ等で PR してまいりますので、ご支援・ご協力をお願いたします。 区民部長 齋藤 賢司 池袋本町二丁目町会の区域には、公共施設、公園、児童遊園等がないため、 防災倉庫の設置場所がないのが実情です。現在のところ、池袋本町二丁目町会 109 区域に公共施設等の設置計画等がありませんが、近隣の地域を含め、関係課と 協議の上、検討していきます。 総務部長 小野 温代 ○地域の防災について ・池袋本町二丁目町会には市民消火隊のミニポンプはあるが、公園や児童遊園 がないため、水を汲み出すための防災貯水槽がない。地域は地域住民が守ると いうことを主体的に考えるならば、貯水槽がぜひ必要である。 ・区の総合防災訓練は各町会の決まった方しか参加していない。区民の防災意 識が薄いと感じている。消火器の取り扱いはもとより、火の消し方をもっと教 えるべきではないか。また、火災報知機の設置が義務付けられているが、留守 宅が多いので、外部からでも認識できる警報装置にできないものか。これから 降雪の時期になるが、消火栓や防火水槽・防災貯水槽の設置場所がわかりにく くなる。塀または電柱に消火栓や防火水槽・防災貯水槽の標識(シール)でも つけてはいかがか。 ・池袋本町二丁目町会の防災貯水槽について ご指摘のとおり、池袋本町二丁目町会地域内には小型貯水槽が配置できてい ません。今後、公共施設の建設等が計画される場合は、貯水槽を含めた防災設 備を設置するようにして行きます。災害時の代替策としては、消防署所管の防 火水槽にC級ポンプを連結していただくことが可能です。 ・総合防災訓練について 地域防災力の向上を図るために、区では年間計画を立て、各種の防災訓練を 実施しています。訓練の枠組みの基本は、自主防災組織(町会)による地域防 災訓練と救援センター(36 ヶ所)で実施する地域合同防災訓練の 2 種類です。 地域合同防災訓練は、地域の方々に避難所となる救援センターを確認してもら うことも目的の一つですので、自主防災組織(町会)と行政、関係機関の協力 により計画・実施しています。総合防災訓練は、その中で最も大きな訓練とし て、8 月末または 9 月初旬に 4 会場で実施しています。防災訓練への参加者は増 えない現状があり、周知方法や訓練内容を工夫していく必要があります。各町 会の取り組みを基本にしながら、PTAや児童・生徒をはじめ各地域の様々な 団体にも働きかけを強めていきたいと考えています。訓練内容には、消火訓練、 避難訓練、避難所開設・運営訓練等があり、それぞれ重要なものです。特に消 火訓練の基本となる消火器取り扱い訓練については、日頃の火災予防の点から も一層強化していく必要があります。 ・住宅用火災警報器について 110 各ご家庭が、火災が外部から認識できる火災警報装置を設置すれば、早期に 発見ができ、被害を大きく減らすことが期待できます。火災警報システムはか なり高価ですので、豊島区では、高齢者など特に必要性の高い世帯を対象とし て設置する事業を行っています。今後とも、地域の皆様の防災意識の更なる向 上を目指し、啓発に努めてまいります。 ・消火栓等の表示について 消火栓や防火水槽に降雪時にもわかりやすい表示があれば、災害時の対応が 速やかにできます。区所管の施設については、今後点検を行うとともに、所管 の消防署にご意見を伝えます。 総務部長 小野 温代 ○文化都市のまちづくりについて ・まちづくりは永遠のテーマである。地震に強い高層ビルやマンションを考え ると、人と人との触れ合うまちづくりとはかけ離れてしまうのではないか。と なり近所、商店といった歴史あるまちが衰退してしまうのではないか。 ○安全・安心のあるまちづくりについて ・安心安全のまちづくりと生命財産を守るためには、まちを明るくすること必要 である。昨今商店がどんどん衰退している。やはり、商売が上手くいかなけれ ば活力あるまちづくりはできない。 豊島区では、歩行者に対する道路照明の基準に基づき、一定の間隔で街路灯 の設置を行っています。また、平成 19 年度から、既存の街路灯より明るく消費 電力が従来の 2 分の 1 の省エネ型の街路灯に建替えを行っております。設置年 度の古い順に年間 150 灯程度、将来的には区内全域の建替えを予定しておりま す。 土木部長 亀山 勝敏 ○地球温暖化対策について ・環境緑化運動の一環としての「学校の森」植樹祭は息の長い対策である。一 方、今回の会場である清掃事務所や池袋スポーツセンターでは太陽光発電設備 が小規模ながら設置され、即効性のある対策である。この即効性ある太陽光発 電設備を民家に普及させるために、区はどのような計画をされているのか。 ・池袋本町一丁目に防災ひろばとして残されている 2,000 平米の土地に、防災 機能とともに、太陽光発電設備を設置してはいかがか。 区では、ご指摘の施設での太陽光発電の実績に加え、「としまカーボンマイ ナス施設づくりガイドライン」を定め、新築や大規模改修などの機会をとらえ て、太陽光発電機器などのCO2 削減効果のある機器の導入を積極的に進めてい 111 くこととしています。また、区民の皆様に対しても平成 20 年度から補助制度を 設け、太陽光発電機器の普及を進めています。今年度は、新設された国や都の 補助制度とあわせて申請できるようにするなどの工夫を行いました。11 月末現 在ですでに昨年度に比べ 4 倍以上の補助実績となっており、区民の皆様の温暖 化防止への貢献意欲の高まりを感じております。池袋本町一丁目の防災ひろば 用地(2,000 ㎡)につきましては、有効活用に向け、慎重な検討を行っていると ころです。今後、活用方法の検討に合わせて、先述の「としまカーボンマイナ ス施設づくりガイドライン」に則って、太陽光発電をはじめとする温暖化防止 対策も検討してまいります。 清掃環境部長 永田 謙介 ○小規模高齢者福祉施設の設置等について ・高齢化社会がますます進んでいく中で、特養ホームのような大規模な施設で はなく、地域に密着した小規模な施設をエリアごとに設置していくのはどうか。 ・子どもスキップの利用時間を延長すれば、子育てしながら働く親の助けにも なるのではないか。 ・マンションができても、そこに居住する高齢者の名簿が個人情報保護法によ り、管理者から提供してもらえない。従って、民生委員が担当するエリアを足 で調査しているのが現状である。個人情報保護審査会に諮っていただき、民生 委員が居住高齢者の把握が容易にできるようにしてもらいたい。 小規模多機能型居宅介護施設は、地域密着型サービス施設として特別養護老 人ホームのような大規模な介護施設ではなく、住み慣れた地域で自宅にいるよ うな生活が維持できるよう、利用者が少人数で、家庭的な雰囲気を醸し出すこ とを目指してることが大きな特徴となっています。この施設の整備に当たって は、介護保険事業計画で区内を東部、中央、西部の 3 つの日常生活圏域ごとに 施設の整備計画を策定しており、計画に沿った整備を推進するため、現在、補 助金制度や区有地の活用を行い、積極的に事業者の誘致を図っています。 保健福祉部長 大門 一幸 「子どもスキップ」の利用時間は、各学校の校庭開放終了時間と同じです。 校庭開放終了時間は、学校開放運営委員会で決定しており、各学校により違っ ています。一般児童の終了時間は、夏時間は午後 6 時まで、冬時間は午後 4 時 30 分か 5 時頃までの学校が多くなっています。また、「子どもスキップ」には、 学童クラブが設置されています。学童クラブは、小学校に在学する低学年児童 が、放課後帰宅しても保護者の就労・疾病等の理由により、適切な保護を受け られない児童のために設けられています。平日は午後 6 時まで、土曜日は午後 5 時まで利用することができますので、両親等がお仕事をお持ちのご家庭では利 112 用されています。ご意見のとおり、「子どもスキップ」の利用時間を延長する ことは、学校開放運営委員会で決定していただくことにより可能と考えます。 今後も、終了時間については、各地域に調整をお願いしてまいります。 子ども家庭部長 吉川 彰宏 マンションの高齢者名簿を民生委員に提供するかどうかは、高齢者本人及び 管理者の間での同意に基づいて行われる判断のため、区が介入するのは難しい と考えております。しかしながら、高齢者が増える中、生活リスクの高い高齢 者の実態把握と見守り活動の体制の整備は喫緊の課題です。このため区では、 来年度、一人暮らし高齢者世帯及び高齢者のみ世帯を対象とした実態調査を実 施することといたしました。これに伴い、10 月には、調査結果を民生委員に提 供することについて個人情報審議会に諮問し、承認されました。したがいまし て、今後は、民生委員に一人暮らし高齢者世帯及び高齢者のみ世帯の情報提供 ができるようになるほか、見守り体制を強化する中で、地域包括支援センター やコミュニティソーシャルワーカー等との連携もさらに緊密になることが想定 されるため、高齢者に関するより多くの情報が民生委員に提供されるものと考 えております。 保健福祉部長 大門 一幸 ○プレーパークについて ・プレーパークは地域コミュニティの場として、子どもと大人が自由に遊べる 空間を提供している。平成 26 年度の学校統合でプレーパークが無くなってしま うことは非常にもったいない。別の場所で継続できないものか。 自由にのびのびと遊ぶことのできる場所が少なくなっていく中で、思い切り どろんこ遊びをしている姿や季節ごとのイベントで大人が童心に戻ったような 笑顔で過ごしている姿を見るにつけ、プレーパークのような場所の大切さを感 じているところです。現在、プレーパーク事業を展開いただいている場所は、 子どもが遊ぶには十分な広さがあり、地面は土のまま、木々もひろばの周りを 囲むように生えており、とても池袋から歩いていけるような場所にあるひろば とは思えないようなロケーションであり、プレーパークを行うのには、とても 適した場所です。豊島区の中で、今と同じような条件を満たす場所を見つける ことができるのか、現在地から離れた場所で実施することになった場合、運営 はどのように行っていくのかなど、検討すべき課題がいくつかありますことか ら、平成 26 年度以降のことにつきましては、現在のプレーパークを検証したう えで、今後検討を行っていきたいと考えています。現在地での事業展開は、残 すところあと 4 年となりましたが、最後までお力添えをお願いいたしたく、ど 113 うぞよろしくお願いします。また、今後プレーパーク事業に関しまして、ご意 見を頂戴する場面も出てくるかと思います。その際には、ご忌憚のないご意見 を伺わせていただけると幸いです。 子ども家庭部長 吉川 彰宏 ○補助 73 号線、82 号線について ・東武東上線北池袋駅周辺は、雲雀谷踏切の名を残すように昭和初期には雲雀 の飛び立ちや鳴き声を観賞したりした風習があったと聞いている。池袋本町地 域が自然を活かした地域になればいいと思っている。しかし、補助 73 号線や 82 号線ができれば、本町の様子が大きく変わってしまうのは必至である。区とし ては、この道路を推進しているのか。 都市計画道路は、都市交通の動脈であるばかりでなく、ライフラインや地下 鉄等の埋設空間として、防災や環境衛生についても重要な役割を担っています。 しかし、道路整備状況をみると、都市計画道路は未整備な路線が多い状況であ るので、震災時の消火活動を支える道路として、また歩行者が安全かつ快適に 利用できる空間として整備していくことは必要であると考えています。 この度のお問い合わせの補助 73 号線及び補助 82 号線の現在の状況は、都市 計画決定されていますが、平成 27 年度までに着手又は完了すべき路線としての 第三次事業化計画路線にも指定されていません。従いまして、整備するにあた っては、次の都市計画道路の事業化計画に位置付けられる必要があります。ま た、本路線は東京都にて施行する路線でもあり、都市計画道路の事業化の見直 し時期等に合わせ、地区の特性と地元の方々の意向や環境問題等を踏まえなが ら、東京都に対し調整していかなければならないと考えています。 都市整備部長 増田 良勝 ○高齢者の安否確認事業について ・一人暮らしの高齢者のために、電気ポットを利用した安否確認事業を実施し ている。まだまだ事業の認知度が低いので、利用者を増やすために、区からも 呼びかけてほしい。 ∼事前アンケートより∼ ・おたすけクラブの活動状況、地域の商店街と協働できずなカードを活用して いる報告と、安否確認(1 人暮らし)のためポットによる見守りを行っているが、 行政ではどう受け止めているかお聞きしたいと思います。 ∼アンケート∼ ・地域の様子がよく分かりました。このような会をもっと持っていただき、活 動に役立てたいと思います。高齢者福祉について、もっと意見の交換をしたい 114 と思っています。 平成 12 年の設立以来、池袋本町地域において、ポットによる高齢者の見守り 活動や緊急ホームヘルプ活動などの地域貢献活動に取り組まれており、改めて 感謝申し上げます。とりわけ、平成 19 年度からは、NPO法人街づくりネット ワークや池袋本町商店街等と連携し、買い物や、おたすけクラブのボランティ ア活動に参加するとポイントがもらえる「きずなカード」を開始したほか、N PO法人街づくりネットワークの発行する地元広報紙である「池袋本町きずな だより」を通じて、活動情報を積極的に提供するなど、地域に密着した多様な 活動により、地域の連帯強化を推進する大きな力となっているものと認識して おります。こうした共助の活動は、まさに区が目指しております地域保健福祉 計画に掲げる「新たな支え合い」の一つであり、他の地域の模範となるものと 考えております。区といたしましては、おたすけクラブの活動を引き続き支援 する中で、今後さらに活動を充実され、さらに支え合いの輪が広がることを期 待しております。 保健福祉部長 大門 一幸 上池袋・池袋本町地域(池袋中学校区)では、今年度内に、地域協議会モデ ル事業を実施することを予定しております。この地域協議会モデル事業は、町 会、商店街、区民ひろば運営協議会、NPOなど、地域で活躍する様々な団体 から代表を選出していただき、団体間の情報交換、地域の課題共有などを行な っていただく場を想定しております。今回の地域ビジョン懇談会にお集まりい ただいた皆様の団体には、改めて委員の推薦等についてご相談させていただき たいと考えておりますので、その節はご協力の程、よろしくお願いいたします。 区民部長 齋藤 賢司 ○地域のコミュニケーションについて ・保護者同士のコミュニケーションがなかなか取れない。区民ひろばや町会の 行事には、できるだけ参加しようと、PTAでは呼びかけている。学校で保護 者が参加できる行事を区にもお手伝いいただき、地域の人たちが皆で顔を合わ せられるものにしていければいいと思う。 ○豊島区民としての誇りについて ・豊島区が自分のふるさとであると誇りをもって言える子どもになってもらい たい。豊島区の繁栄が子どもたちの未来のエネルギーになる。 115 ○小学校統合後の跡地利用等の情報について ・池袋第二小と文成小の統合、池袋中の新整備計画など教育環境が大きく変わ ろうとしている。そうした中で地域住民としては、文成小の跡地の利用につい ての情報をお聞きしたい。また、下板橋駅の再開発計画についても、どういう 動きがあるのかお聞きしたい。 文成小学校跡地につきましては、現在のところ跡地利用の具体的な計画等は ございません。今後、学校統廃合の進捗にあわせ、様々な方の意見を踏まえて 計画の策定を進めてまいります。 施設管理部長 上村 彰雄 東武東上線下板橋駅の構内開発計画については、平成 20 年 5 月 20 日に、東 武鉄道㈱と学校法人日本大学によりニュースリリースがされています。その内 容は、東武東上線下板橋の構内で、大学病院を中心に医療をテーマにした新し い街づくりの実現に向け、事業化の可能性を検討するというものです。計画地 は、現在の下板橋駅の西側にある板橋区内の約 40,000 ㎡の敷地です。検討中の 計画内容としては、①現在の下板橋駅ホーム位置を西方に移設、②移設したホ ーム、隣接する電車留置線の上空及び周辺の東武鉄道所有地を一体的に活用し、 東武鉄道が建物を建設、③建物のうち、病院施設部分を日本大学に賃貸し、日 本大学が大学病院として利用、病院以外の施設内容は東武鉄道が別途検討、と いうことです。現在の状況は、東武鉄道と日本大学との協議をしている段階だ と聞いております。 都市整備部長 増田 良勝 ○地域のつながりについて ・池袋中PTAは、池袋本町、上池袋の区民ひろばの「ひろばまつり」に協力 したり、「上池袋地区震災復興まちづくり訓練」に参加したりする中で、「家 庭」、「学校」だけでなく、「地域」とのつながりが重要だと考えている。地 域ぐるみで人と人とのつながりを大切にしていけば、地域コミュニティや文化 活動が広がっていく。そのためには、地域や商店街が活性化することが大切で ある。 ∼アンケートより∼ ・もしも出来るなら、年に数回でよいので、鍋など、家庭から出る金属ごみの・ リサイクルができる日を設定していただけるとありがたいです。 「ひろばまつり」や「上池袋地区震災復興まちづくり訓練」にご協力いただ きまして、誠にありがとうございます。これらの事業は、地域の皆様との協働 により進めていくことが、何よりも大切なことと認識しております。また、今 116 後実施する地域協議会モデル事業は、地域の皆様の連携により、地域課題の解 決に向けて取り組んでいく場を目指しております。これらの取り組みが、地域 のつながりを強化し、ひいては地域や商店街の活性化にも繋がっていくものと 考えておりますので、今後とも、ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお 願いいたします。 区民部長 齋藤 賢司 金属ごみは、「金属・陶器・ガラスごみ」として収集していますが、これら は臨海地区にある不燃ごみ処理センターで処理し、最終的には埋め立て処分を しています。しかし、この処理の過程で、鉄やアルミニウムといった資源物は、 再利用のために選別し回収しています。 清掃環境部長 永田 謙介 ○防災用の敷地の確保について ・上池袋四丁目に、防災用に大きな公園を造っていただきたい。学校は広いよ うで狭いので、いざというときに役に立つのか不安である。例えば来年 3 月で 閉鎖する財務省の池袋宿舎はかなり広い敷地で、北池道路に沿った最適な場所 だと思うがいかがか。 ・北区との境で池袋第一小学校の裏から板橋駅寄りの上池袋 4 丁目あたりは、 住宅が混みあっていて広い道路がない。災害時に危険なのでなんとかしてもら いたい。 上池袋四丁目地区は、都市公園がなく、児童遊園・仮児童遊園のみで、公園 の一人当たり面積は 0.25 ㎡と上池袋地区の中でも一番少ない地区です。 しかし、 防災面では池袋第一小学校が救援センターとなっており、地域防災計画に基づ き防災計画が立てられております。また、上池袋地区は、木造住宅が密集して いる地区であり、居住環境総合整備事業により、地域の建物の不燃化を進めて います。ご質問の印刷局宿舎は、同センターに近接しており、センターとの機 能分担を図ることが可能となります。また、補助 82 号線沿いに位置しているた め、災害時における物資の輸送に便利な立地です。現在、先方の土地活用方針 が決まっていないため、区の方針も固まっておりませんが、今後は、地域の防 災性向上のために有用かどうかの観点から検討を行ってまいります。 密集市街地の道路整備については、居住環境総合整備事業による主要生活道 路の拡幅整備と狭あい道路拡幅整備事業による整備を行っています。このうち、 主要生活道路の拡幅整備は、関係権利者との調整に時間がかかるため、長期間 を要しますが、今後も上池袋四丁目地区の主要生活道路の整備に向けた取り組 117 みを行っていく予定です。現在、この取り組みにつなげるため、上池袋第四地 区まちづくり協議会が主体となり、地区計画策定に向けた検討を行っておりま す。 都市整備部長 増田 良勝 ○防災ひろばの活用他について ・池袋本町一丁目に防災ひろばとして残されている 2,000 平米の土地について は、都との約束で防災センターを設置することになっていると思うが、どのよ うに活用されるのか。 ・市民消火隊は川越街道の避難通路を確保する目的でつくられたものであるが、 いつの間にか空中分解してしまっている。今後どのように進めていくのか。 ・狭い地域での空き店舗の活用として、町内で社会的貢献のできるビジネスに 利用してみるのはいかがか。 ・プレーパークについては、区内に毎年設置して増やしていく約束になってい たが、その約束が反故になっている。 ・池袋中学に中国人が 3 人在籍しているが、その両親も含めて日本語が全然話 せないためにコミュニケーションが図れず、支障があると聞いている。こうし たケースは区内の他の学校でもあると思うが、どのように対処していくのか。 ◎町会連合会からの区への要望に関連して ・国勢調査については、調査員になる人がいない。 ・掲示版が少ない。広告枠の付いた掲示版を増やしてもらいたい。 ・地上デジタル放送への移行に際しては、テレビ難民が出ないようにしていた だきたい。生活保護者や高齢者はなかなか知識が得られない。 ・集合住宅の居住者の町会加入促進の支援をお願いしたい。 ・子育て・高齢者の支援として、保育園や特養ホームを新設できないか。 ・地域協議会の取り組みを進めていくに際し、池袋中学校区である上池袋と池 袋本町が埼京線及び東武東上線により分断されているが、区はこれをどのよう に解決していくのか。 ・北池袋近辺に駐輪場がない。建設予定の有無を聞きたい。 池袋本町一丁目の防災施設用地(2000 平米)については、当初、防災センタ ーの建設を予定しておりましたが、区の財政状況が厳しくなったため、防災セ ンター建設は困難となり、平成16年度、防災的機能を備えた広場として暫定 整備をいたしました。しかし、平成21年3月に防災施設用地の歩道整備を行 った結果、区民の皆さんから「街が明るく、見通しも良くなり、環境が改善さ れた。防災施設用地の活用も考えたい。」との声が上がり、今後の利用につい て、同年6月に検討会を開催いたしました。その中で「多目的広場として一般 118 開放し有効活用できないか」 「民家が隣接しているため一般開放は問題がある」 など様々な意見が出され、引き続き検討を重ねていくこととなりました。現在 の財政事情も厳しい状況ですが、防災まちづくりの観点から有効活用を図るべ く、地域の方々の意見を伺いながら、慎重に検討してまいります。 都市整備部長 増田 良勝 市民消火隊は、広域避難場所までの道路を火災から守り安全を確保するため に結成されました。現在、川越街道沿いの建物は不燃化が進み、大きな火災が 発生する危険は低くなっています。しかし、池袋本町地区の川越街道の内側は 木造建築が多く存在しているため、地域の皆さんが救援センターに避難する避 難経路は、依然として火災の危険が高い状態となっています。こうした地区で の市民消火隊は、川越街道の安全確保はもちろんですが、地域の救援センター への避難経路の安全確保がその重要な役割となります。こうしたことから区は、 今後とも継続して市民消火隊への助成金等の支援を続けていきますので、よろ しくお願いします。 総務部長 小野 温代 平成 17 年度から 19 年度に実施した「池袋本町中央通り商店街コミュニティ 施設支援整備事業」や池袋本町通り商店会が平成 18 年度から 20 年度に実施し た「池袋本町コミュニティセンター多目的ホール開設事業」は、コミュニティ ビジネスの手法を使い、地域の社会課題を解決するために池袋本町地域の四商 店街の皆さんが空き店舗を活用して実施した事業です。この事業を含む商店街 活動が認められ、平成 20 年度第 4 回東京都商店街グランプリにおいて、「空き 店舗の活用と共通ポイントカードの発行による地域コミュニティの形成事業」 として、優秀賞を受賞しました。区といたしましては、商店街の皆さんが町会 をはじめとする地域の皆さんの協力を得て実施する商店街の活性化策や地域全 体のまちづくりに大きく貢献する活動を、今後とも積極的に支援していきたい と考えております。四商店街の皆さんが現在計画している来年度の空き店舗を 活用する事業については、都の補助制度を活用しながら、空き店舗対策事業と して支援してまいります。 文化商工部長 東澤 昭 平成 17 年 3 月に策定しました、豊島区子どもプランの中でも『新たなプレー パークの開設に向けて調整を図り、…中略…、プレーパーク事業を展開してい きます。』と記載しておりますが、新たな展開ができないまま現在に至ってい ます。プレーパーク事業を実施するためには、子どもが自由にのびのび遊ぶこ 119 とのできる広さと自然に親しめるような状態が大切になります。また、周辺の 環境なども重要な要件となってくると考えますと、なかなか適地が見つからな かったという状況です。現在プレーパーク事業を実施しています場所も、平成 26 年度からは池袋中学校の建て替え用地となるため、プレーパーク事業を実施 することができなくなってしまいます。こうしたことも含め、現在実施してい ますプレーパーク事業を検証したうえで、今後のプレーパーク事業について検 討を進めてまいります。 子ども家庭部長 吉川 彰宏 ご指摘のとおり、豊島区立の小・中学校には様々な外国語を母語とする児童・ 生徒が多数在籍しております。区では、日本語ができない子どもたちが、学校 生活に支障をきたさないよう、初期対応として 32 時間、保護者対応として 2 時 間、学校へ通訳を派遣しております。また、小学校 3 校、中学校 1 校に日本語 学級を設置するとともに、豊島区立教育センターにおいては、日本語指導教室 を置き、児童・生徒への日本語指導を実施しております。さらに、新たな事業 といたしまして、現在学習院大学と連携し、日本語指導教材の開発を進めてい ます。今年度中に「日本語ハンドブック(中国語版)」を作成し、区立学校各 校へ配布し、活用してまいりたいと考えております。今後とも、外国の方への 支援に努めてまいりますので、ご理解とご協力の程、よろしくお願いします。 教育総務部長 佐藤 正俊 平成 17 年の国勢調査では、町会に推薦いただいた調査員数は 2,114 名。全調 査員の 88.3%を集めていただきました。町会役員の皆様には、大変なご苦労を おかけいたしましたことに、改めてお詫びとお礼を申し上げます。調査員の確 保につきましては、これまでも町会をはじめ地域の皆様から多くの改善策やご 指摘をいただいており、区としても可能な改善策を検討し、また国・東京都に 対して改善要望をだしてきたところです。平成 22 年国勢調査においては、3 回 訪問して不在であれば、戸別郵便受等に投入すること、調査票回収は原則郵送 提出とすることなど、調査員の負担軽減と調査業務の軽減を図ることにより、 調査員は、前回よりも 4 分の 1 ほど少ない人数で実施できる見込みになってお ります。いずれにいたしましても、円滑に国勢調査を実施するためには、町会 のご協力は不可欠と考えておりますので引き続きまして、ご理解ご協力をお願 いいたします。 区民部長 120 齋藤賢司 広報掲示板につきましては、NPOとの協働事業で広告付き掲示板への建替 等を進めてまいりましたが、池袋本町地区におきましては、現在 33 基の広報掲 示板が設置されており、そのうち広告枠付きは 18 基設置されております。今後 も、区内全域の過不足状況を勘案しながら、必要な建替え・更新については、 区独自でも進めてまいりたいと考えております。また、町会所有の掲示板が少 ない地域におかれては、経費面を含め、苦慮されている町会もあるとお察しい たします。現状では、区の掲示板と町会の掲示板はその設置の目的や経緯、さ らに所有・運営の態勢も異なることから、町会掲示板の増設につきましては、 別途、設置への経費面の支援について担当部局において検討されているところ です。 今後も、区民への必要な地域情報の周知という広い意味での共通性もあるこ とから、双方が補い合って区民への周知がより良いものとなるよう、配置状況 をきちんと把握し、広報掲示板の設置・更新についても各町会と十分にお話し 合いをしながら進めてまいります。 ・地上デジタル放送移行について ご承知のとおり、全ての世帯において平成 23 年 7 月 24 日の地上アナログ放送 終了までに地上デジタル放送へ移行することが必要となっておりますことから、 事業主体であります総務省においては、テレビ、新聞などのメディアを通じ、 広く地上デジタル化の周知を行っているところです。豊島区におきましても、 「広報としま」「豊島区ホームページ」において地デジ移行PRの記事を掲載 し、相談窓口担当部署を設けるなど、区民のみなさまからの疑問、相談に対応 する体制を整えております。また、平成 22 年 1 月中旬より 2 月末までの間、区 内各地において総務省による地デジ説明・相談会を実施し、区民の皆さまの疑 問・質問にお答えする機会を設けることとなりました。この説明・相談会に一 人でも多くの方がお越しいただけるよう、周知活動を行ってまいります。特に、 高齢者や障害を持つ方々などへは、「わかりやすい広報・相談受付」に努めて まいります。 政策経営部長 横田 勇 本区では、平成 21 年 3 月の第 1 回定例会で「豊島区中高層住宅建築物の建築 に関する条例」が改正され、平成 22 年 1 月 1 日より中高層集合住宅の町会加入 に関する事前協議の義務化がスタートします。対象となる建築物は、今後新た に建築される中高層集合住宅で、地階を除く階数が 3 以上で住宅数が 15 以上の ものです。区は、豊島区町会連合会とプロジェクトチームを組織し、手引書の 作成、中高層住宅住民向けの町会加入促進パンフレットを作成するなど、町会 加入の事前協議が円滑に実施できるよう準備に努めております。今後も、区は、 121 町会としっかり連携を図り、地域コミュニティの形成向上を図るため、町会加 入促進に向けて町会を積極的に支援してまいります。なお、既存の中高層集合 住宅などについても、区は町会と連携して支援策を図ってまいりますので、併 せて皆様のご理解ご協力をお願いいたします。 区民部長 齋藤賢司 現在、区内には特別養護老人ホームは 8 箇所あり、その定員は合計で 546 人 です。それに対して、待機者数は平成 21 年 9 月末現在 1,056 人で、うち緊急を 要するAランクの方が 317 人となっております。 この待機者の数だけを見ても、 現在の 8 箇所では到底充足しているとは言える状態ではありません。区としま しても、整備の必要性、緊急性から早急に整備を行う必要があると十分認識し ており、現在学校跡地を含め区有地の活用が出来ないかどうか検討を行ってい るところであります。しかしながら、区外の特別養護老人ホームの建設費を区 が負担して、区民の入居先の確保をするという、いわゆる「ベッド買い」とい うことに関しては、平成 12 年の介護保険法の導入時より、特養ホームは関係自 治体の優先枠を設けることはできず、どこからの申し込みでも平等に扱うこと とされています。したがいまして、お尋ねいただいた友好都市や近県の自治体 と連携して特別養護老人ホームを整備するという手法は取れないものと考えて おります。 保健福祉部長 大門 一幸 地域協議会モデル事業は、自治推進委員会答申を尊重し、ハードも含めたま ちづくりを協議するための一定の広域性や地域の一体感などを踏まえ、中学校 区に設置することといたしました。上池袋と池袋本町がそれぞれ培ってきた地 域のつながりを活かしながら、今後、地域協議会のモデル事業の中で、地域間 の協力体制の整備や、イベント時の連携などについて協議・実践していくこと で、つながりの輪をさらに広げてまいります。なお、ご指摘いただいた、地域 が鉄路で分断されている件につきましては、補助 73 号線、補助 82 号線と共に、 この地域の将来に向けた大きな課題であると認識しております。現在、道路整 備課では、老朽化した堀之内人道橋の廃止・撤去に替わる施設として、堀之内 踏切付近において立体横断化の計画を進めています。 区民部長 齋藤 賢司 北池袋駅周辺、特に池袋本町側では路上の一部分に放置自転車が置かれてお りますが、現時点では自転車駐車場を整備する適地がなく計画できない状況で 122 す。そのため、路上へ置かれている自転車へは、定期的にステッカーの貼付を 行うなど、放置防止に向けて啓発活動を行っております。 土木部長 123 亀山 勝敏
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