(1) 2013年9月8日(日) ~こどもを守る会 いるま~ ニュース ~こどもを守 こどもを守る会 いるま~ いるま~ ニュース 第5号 第5号 2013年 9月 8日発行 パブリックコメント提出先(締切り:9月13日) URL http://search.e-gov.go.jp/servlet /Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL &id=295130830&Mode=0 ~復興庁がパブリックコメントを募集中~ 基本方針案の内容については 8月30日、復興庁は「原発事故子ども・被災者支援法」(以下、 URL http://momsrevo.blogspot.jp/2013/08/no.html パブリックコメントの書き方については 支援法)の基本方針案を発表しました。 支援法は、昨年6月に超党派の議員立法で成立した「被災 URL http://kodomozenkoku-news.blogspot.jp/2013/09/ 地に留まった被災者と疎開した被災者、全国の子どもと妊婦 blog-post.html を放射性物質被害から守るための法律」であり、「被災当事者 の声を聞いて、具体的な施策を決めること」と謳っています。と -小出裕章さん講演会- ころが、この法律は、復興庁が被災者(=原発事故被害者)の 声を聞くことすらせず放置してきたため、まったく機能しない状 ~子どもたちに犠牲をしわ寄せしない明日を~ 況が1年半近くも続いています。このため、とうとう先月、被害 者たちが「不作為は違法」として、訴訟を起こしたことから、復 7月7日(日)、浦和コミュニティーセン 興庁がようやく重い腰を上げた形です。 しかしながら、発表された基本方針案は、以下の点で、支援 ターにて、5年後10年後子どもたちが健 やかに育つ会主催、子どもたちを放射 法の理念をまったく無視するものと言えます。 能から守る埼玉ネットワーク共催により、 まず、「支援対象地域」が福島県内の33市町村と非常に限 京都大学原子炉実験所の小出裕章さ 定的です。被害者や支援団体は、法律で定められた一般人 んをお招きしての標記講演会が開催さ の年間追加被ばく線量の限度1ミリシーベルトを超える地域を れました。以下、講演の要約です。 対象地域として指定するよう求めてきましたが、まったく無視さ れています。政府が作成した空間線量率マップを見てもわか 原発はただの湯沸かし装置なのに、100万kW級1基を1年運 るように、福島県外にも、福島の中通りや浜通りと同等かそれ 転すると核のゴミが1トン(広島原爆1,200発分)も生み出される。 以上の汚染が広がっている地域や、年間追加被ばく線量が1 チェルノブイリ原発の事故では、広島原爆800発分の放射能 2 ミリシーベルトをゆうに超える地域があります。しかし、そのよう が放出され、10,000km (埼玉県の3倍近く)の地域の住民 2 (日本全土の4割、 40万人が強制避難させられ、145,000km な地域でも新たに登場した「準支援対象地域」にすら指定さ 本州の6割)の地域が放射線管理区域以上に汚染された。 れていません。これは、政府が進めている「年間追加被ばく線 量20ミリシーベルト以下」の地域への帰還促進策にしたがって 東電福島原発の事故はまだ進行中であるが、これまで大気 いることのあらわれであり、支援法に謳われている「放射線の 中に放出された放射能は政府報告で広島原爆168発分(実際 人体に対する影響は解明されていないため、予防原則に基 はこの3倍?)、海にはどれだけ放出されたかわからない。これ により、福島、宮城、茨城、栃木、群馬、千葉、岩手、新潟、埼 づいた支援が必要」という理念からはほど遠いものです。 また、支援の中身についても、ほとんどが既出の内容ばかり 玉、東京の各都県内の地域が放射線管理区域以上に汚染さ であり、支援法の肝とも言える「避難・移住の権利」はバッサリ れた。この事故の本当の被害は、失われる土地、強いられる 切り捨てられています。これは、支援法の「移住する人も、残る 被ばく、崩壊する一次産業と生活を考えれば、日本国そのも 人も、帰還する人も、すべてが等しく支援される」という理念に のが倒産しても購いきれないほど大きい。このため政府は 「一 反しています。チェルノブイリ原発事故のあと、当時のソ連政 般人は1年間に1ミリシーベルト以上の被ばくをしてはいけない」 府は、年間5ミリシーベルト以上の地域の住民を強制避難させ、 という法律を反故にし、食品には事故前の1,000倍の汚染まで 年間1~5ミリシーベルトの地域の住民には避難・移住の支援 許す基準(100ベクレル/kg)を作り、汚染の真実を隠している。 最大の犯罪者は政府であるが、たとえ騙されていたとしても、 を行いました。現在の日本はそれ以下の対応なのです。 そして、さらに大きな問題は、このような基本方針案をたった このような事態を許してしまった私たち大人も無罪ではない。 2週間のパブリックコメント(公募意見)を募集しただけで、閣議 しかし、子どもたちには責任がない。大人の責任として、避難、 決定しようとしていることです。これまで被害者や支援団体は、 疎開、校庭・園庭の土の剥ぎ取り、給食材料の厳選など、あら 再三「各地で公聴会を開いてほしい」、「恒常的に被災者の声 ゆる方法で、子どもたちを被ばくから守らなければならない。 をヒアリングできる拠点を作ってほしい」と要望してきたにもか 以下のサイトから、本講演会のスライド資料と録画をご覧い かわらず、無視され続けています。たった2週間のパブリックコ ただけます。 URL http://kodomosaitama.jimdo.com/ メントでいったい何がわかるというのでしょうか? 原発事故被害者を支援しようとしない 復興庁の基本方針案にNoを! 放射能で汚された世界で生きる とはいえ、手をこまねいている訳にはいきません。復興庁の 基本方針案はこのように原発事故の被害者をまったく支援し ようとしていない内容だということを踏まえた上で、ひとりでも多 くの方がパブリックコメントを寄せてくださることを願っています。 原発は日本中に54基もあり、いつどこで事故が起こってもお かしくありません。明日は自分自身の身にふりかかってくること ですので、ぜひ私たちの声を政府に届け、この基本方針を考 え直してもらうよう要望しましょう。 パブリックコメントは次の総務省のサイトから提出できます。 提出の締切りは9月13日(金)です。 -お店紹介- 安全食材の「ななまるくりんカフェ」 植物性食品と雑貨のお店「ななまるくりん」に併設されている カフェです。酵素玄米ごはん、野菜ぎっしりのケーキサクレ、 酵素たっぷりミックスジュースなど、安全な食材を使った健康 に良いシンプルな食事と飲み物を提供されています。 場所 入間市豊岡1-8-30柴田ビル3階(1階:読売センター) 電話 04-2965-8779 営業 10:00~19:00 定休 日・月曜日 2013年9月8日(日) ~こどもを守る会 いるま~ ニュース -イベント参加報告- ヒロシマ・被爆体験 お話と「原爆と人間」展 8月28日(水)、コープ武蔵藤沢店コープメイトにて、小学生の 親子を対象に開催された入間平和くらぶ・ピョンファ主催によ るヒロシマ・被爆体験のお話と「原爆と人間」展に参加しました。 パネル展示では、二度とこのようなことを繰り返してはいけな いと思うような被爆体験の文章と写真が展示してありました。 被爆体験を聞く会では、 16歳の時に被爆し、現在、志木市 にお住まいの三宅信雄さんの被爆体験を紙芝居とご本人の 講演でお聞きしました。以下、講演の要約です。 私は、爆心地から2kmの場所で、電車から降りた時に被爆 した。半壊した自宅に挟まれていた母を助け出し、避難したの で、黒い雨には濡れずにすみ、間接被爆は免れた。しかし、 雨の中、身内を探しに行った仲間たちは、ほとんどが病気で 亡くなった。地獄絵のような光景を見たことから、午後から半日 ほど記憶喪失となり、夕方、気がついたら広島駅にいた。そこ には「大本営発表 本日米軍より化学爆弾が投下された。被 害は軽微である」と書かれた張り紙があった。嘘つきだ!これ のどこが「軽微である」というのか?今までお国の為に信じてき たのに!そんなことから、広島をずっと避けてきた。あんな地 獄絵は記憶から消し去りたかった。原爆から逃げていた。 1982年53歳の時、被爆者団体「同友会」 (本部:お茶の水) の代表が母の見舞いに来た際、誘われて会に入った。被爆者 は話をすると差別されたが、「再びあのような被害を起こしては いけない。伝えていかねば」との思いから語りべとなり、国内外 で活動している。今の核兵器の性能はヒロシマ原爆の10倍も ある。世界中で「核軍縮」と言われているが、核兵器は「ゼロ」 にしないといけない。子どもたちにはいつも「これは昔話では ない。今の君たちの問題だ。君たちが、これから勉強し、結婚 し、子どもが生まれて…しかし、またこのようなことが起きれば、 敵も味方も関係なく、全てが破滅するんだ」と話している。 被爆者は病気がちになり、戦後もずっと苦しみ続けている。 しかし、アメリカも日本政府も原爆の被害を隠した。東電福島 原発の事故を見て原爆投下の8月6日を彷彿した。私はバンク ーバーにいる知人から原発のメルトダウンを事故当日の晩に 聞いた。80km圏内にいたアメリカ人には、すぐに出国しろと指 示があった。しかし、日本でのメルトダウンの報道は4月末だっ た。枝野氏の「直ちに影響はない」との言葉は、大本営発表の 「軽微である」とだぶる。 政府が情報を隠蔽しようとするのは、 あの8月6日と同じだ。違う点は、今の原発の方がヒロシマ原爆 より放射性物質の量が桁違いに二桁も多いということ。東京は 福島原発から220kmであり、世界から見れば、東京の人間も 被爆体験者だ。原発は安全などではない。想定外は起きる。 お気軽にご参加ください ~おしゃべり会へのお誘い~ 「こどもを守る会 いるま」では、月1回、1時間程度の「おしゃ べり会」を開催しています。子どもを遊ばせながら、気楽にお しゃべりしませんか。9月の予定は以下の通りです。みなさま のご参加をお待ちしております。 日時 9月14日(土) 午前11:00~12:00 場所 健康福祉センター 2階 託児室 第5号 (2) 首相官邸前・国会議事堂前デモ ~夏休みの思い出に親子で参加~ 8月30日(金)午後6時から首相官邸前と国会議事堂前で行 われた原発再稼動反対のデモに娘と二人で参加してきました。 参加者は3300人ほどで、官邸前と議事堂前は沢山の人々で した。また、このデモに初参加の京都大学 小出先生が、ドラム 隊とともにタンバリンを叩いて、官邸前から国会議事堂前まで 練り歩いていました。小出先生のスピーチは、直接は聞けませ んでしたが、録画では「原発事故をなかったことにしようとして いる日本政府にずっと声をあげてくれた人々に感謝」と言って いました。途中、キャンドルエリアで、娘が「原発やだ (なまえ) 9さい」というキャンドルメッセージを作り、夏休みのよい思い出 となりました。ビデオ撮影もでき、とてもよい記念になりました。 2013 July Vol 005 特集 学校給食のお米、ほんとうに「安全」? PART1 「安全」をめぐる情報発信を問う PART2 ルポ・ 米作りの現場から 発行元 ママレボ編集チーム 定価 300円 http://momsrevo.blogspot.jp/ 入間市健康福祉センター『ドリームカフェ』、 植物性食品と雑貨のお店『ななまるくりん』にて好評発売中 「こどもを守る会 いるま」に カンパのご協力をお願いします 「こどもを守る会 いるま」の運営は、すべて一般市民からの カンパでまかなわれています。よろしければ、カンパのご協力 をお願い致します。ご協力頂ける場合は下記口座までご送金 いただければ幸いです。 埼玉りそな銀行 入間支店 口座番号 4490866 口座名 コドモヲマモルカイイルマ 「こどもを守る会 いるま」の公式ブログ URL http://kodomoiruma.blog.fc2.com/ ぜひご覧ください。 携帯読取用QRコード→ 「こどもを守る会 いるま」は、2011年3月の東日本大震災とそれに続く東京電力福島第一原発事故を受け、入間の子どもたち の安全と健やかな未来を求めて、若い母親たちを中心に集まり、子どもの被ばくを防ぐために行動している市民グループであ り、特定の政治団体・宗教団体・営利企業などとの関連、結びつきはありません。 お問合せ先:090-2554-3490(代表 山岡)
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