報告事項 その1 平成 24 年度事業報告 1.【事業-1】CIE 本部活動支援協力事業 主な活動として,CIE 本部理事会(2012 年 4 月 23 日,24 日)に出席し,杭州で行われた CIE シンポジウム(2012 年 9 月 19 日~21 日)及びその前後に開催された薄明視に関する JTC-1 会議 に 2 名の委員を派遣した。また,CEN TC169/WG7”Photometry”と CIE TC2-71「LED ランプ,照明, モジュールの試験規格」の合同委員会に委員を派遣した。さらに CIE から提案された ISO/TC 274”Light & Lighting(光と照明)”の設立について積極的にサポートした。 1.1 ISO/CIE 規格国内審議委員会(中村芳樹委員長) 以下の通り 2 回の委員会を開催した。 ① 24 年度第 1 回委員会(平成 24 年 7 月 3 日) ・CIE DS 014-6/E:2012 ”Colorimetry -Part 6:CIEDE2000 Colour-Difference Formula”の NC コメントを 審議した。 ・CIE DS023/E:2012”Characterization of the Performance of Illuminance Meters and Luminance Meters”の NC コメ ント審議を審議した。 ・ISO 16508:1999/CIE S 006.1-1998”Road Traffic Lights -Photometric Properties of 200mm Roundel Signals”のシステマティックレビューの投票内容を審議した。 ・ISO 8995:2002/CIE S 008:2001”Lighting of Work Places - Part1: Indoor”のシステマティック レビューの投票内容を審議した。 ② 平成 24 年度第 2 回委員会(平成 24 年 1 月 31 日) ・ CIE FDIS 014.6”Colorimetry - Part 6: CIEDE2000 Colour-Difference Formula”の NC 投票内容を審議 した。 ・ ISO 15469:2004 /CIE S 011:2003 ”Spatial Distribution of Daylight - CIE Standard General Sky”の システマティックレビューの投票内容を審議した。 1.2 ISO/TC274 関係(竹下秀理事) CIE 規格の円滑な ISO 化を目的として「光と照明に関する TC」の設置が,DIN(ドイツ規格 協会)より提案された。この提案は,ISO/TMB(技術管理評議会)によって 2012 年 11 月 9 日に 承認され,ISO/TC274”Light & Lighting”として設置された。その後,DIN より指名された M. Paul 氏(CIE 本部事務局長)の TC 議長への就任が ISO/TMB で承認された。 1.3 SSL 委員会の活動(中村芳樹委員長) 昨年度,測光など CIE に関わる領域において国際標準化が求められる状況を受けて新設された 当委員会は,今年度は 4 回開催した。 ① 第 4 回委員会(平成 24 年 5 月 14 日) ・各部会での SSL 関連動向を確認した。 ・その他の関連情報として,光測定に関する JNLA(工業標準化法試験事業認定)取得,Global Lighting Association(GLA)の情報を確認した。 ・SSL 重点化予算の運用ついて審議し,委員派遣,グレア WG,国内啓蒙を進めることを 確認した。 ・SSL 国際標準化ロードマップについて確認した。 ② 第 5 回委員会(平成 24 年 8 月 8 日) ・SSL 国際標準化委員会の活動状況を確認した。 ・CIE2012(杭州)に向けた対応について審議した。 ・ISO における CIE 関連 TC 設立提案について審議した。 ・グレア WG の委員選出について審議した。 ③ 第 6 回委員会(平成 24 年 11 月 7 日) ・SSL 戦略推進委員会,SSL 国際標準化委員会の活動状況を確認した。 ・各部会での SSL 関連動向について確認した。 ・SSL 試験規格の国内対応について整理した。 ・今後の国際提案について審議した。 ④ 第 7 回委員会(平成 25 年 1 月 18 日) ・各部会での SSL 関連動向について確認した。 ・グレア WG の活動状況について確認した。 ・SSL 試験規格の国内対応について確認した。 ・重点化予算(パリ中間大会への派遣)について審議した。 1.4 JCIE の国際活動(中村芳樹会長) SSL に関連した活動支援に注力し,特別に予算を割り当て,委員を海外での関連活動に派遣し た。杭州で行われた CIE シンポジウム(2012 年 9 月 19 日~21 日)及びその前後に開催された 薄明視に関する JTC 会議に 2 名の委員を,CEN TC169/WG7 と TC2-71 の合同委員会に 1 名の委員 を派遣した。 2.【事業-2】調査研究・技術活動事業 主な活動として,各部会の国内委員会を開催し,CIE の部会会議・TC 会議に参加した。詳細を 以下に示す。 2.1 技術運営委員会(阿山みよし委員長) ・CIE の各部会,TC,レポーターの活動状況の把握とその対応,及び部会国内委員会などの国内 技術活動の支援,調整を行った。 ・第 3 回日本照明委員会大会(平成 24 年 12 月 3 日)のプログラムを企画,立案した。 ・第 25 回(平成 24 年 5 月 24 日),第 26 回(平成 24 年 3 月 6 日)JCIE セミナーを企画,立案 した。 2.2 国内の活動 (1) 第 1 部会「視覚と色」国内委員会(阿山みよし委員長) 平成 24 年 5 月 18 日と平成 25 年 3 月 18 日に国内委員会を開催し,CIE での活動状況報告と 演色性に関する TC1-69,薄明視に関する JTC-1,新設された演色性に関する TC1-90 他の今後の 活動について審議した。 (2) 第 2 部会「光と放射の物理測定」国内委員会(蔀洋司委員長) 現在,第 2 部会国内委員会は,委員長と幹事を含め計 29 名(内訳 産:19 名,学:4 名,官: 6 名)の委員で構成されている。平成 24 年度の主な活動として,国内委員会の開催(2 回), 特別会議の開催(1 回),第 2 部会会議・TC 会議への参加(2012 年 9 月,杭州),部会投票への 対応,JCIE 大会での部会会議報告,JCIE 誌での報告記事の執筆,ホームページ上での情報発信な どを行った。 このうち国内委員会は,平成 24 年 9 月 3 日(月)と同 11 月 20 日(火)に開催し,出席者数は, それぞれ 20 名,21 名であった。第 1 回委員会では,杭州(中国)の各 TC 及び部会会議の対処方 針の協議を主たる議題とした。第 2 回委員会では,第 2 部会会議での決定事項・討議事項などの 報告を行うと共に,各 TC の次年度に向けた対応方針の協議などを行った。加えて,平成 25 年 1 月 21 日(月)に,工業会及び認定機関等の関係者を交えた特別会議を開催し,CIE TC2-71 と CEN TC169/WG7 の合同委員会で審議されている,SSL 試験規格原案の詰めの協議に向けた,日本意見 の集約及び対応方針の協議を行った。 (3) 第 3 部会「屋内環境と照明設計」国内委員会(望月悦子委員長) 国内委員会を平成 24 年 10 月 31 日に開催した。6 月に開催された Web 部会会議の報告を行い, 新設された TC への日本からの委員参加,日本から提案中の LED 照明器具のグレアに関する TC 設置に向けた今後の活動方針について議論した。出席者は 13 名(オブザーバを含む)であった。 現在,第 3 部会国内委員会は,2 名の委員を追加し,委員長と幹事を含めた計 20 名の委員で構成 されている。 (4) 第 4 部会「交通用の照明と信号」国内委員会(斎藤孝委員長) 国内委員会を第 5 部会と合同で平成 24 年 11 月 21 日に開催し,ブラックスバーグ(アメリカ) で開催された部会会議や関連 TC の動向について検討した。出席者は 11 名(オブザーバを含む) であった。今年度,第 4 部会に関わる技術報告書(TR)・CIE 標準の部会投票はなかった。 (5) 第 5 部会「屋外及びその他の照明応用」国内委員会(斎藤孝委員長) 国内委員会を第 4 部会と合同で平成 24 年 11 月 21 日に開催し,ブラックスバーグ(アメリカ) で開催された部会会議や関連 TC の動向の確認,名簿の見直しを実施した。出席者は 5 名 (オブザーバを含む)であった。今年度,第 5 部会に関わる TR・CIE 標準の部会投票はなかった。 (6) 第 6 部会「光生物学と光化学」国内委員会(竹下秀委員長) 国内委員会を平成 24 年 5 月 23 日と平成 24 年 11 月 22 日に開催した。2012 年 6 月 25 日に モントリオールで開催された部会会議の対応方針と結果報告するとともに,JCIE セミナー及び 今後の活動方針を審議した。なお,5 月 23 日は,一般財団法人日本品質保証機構(JQA)安全 電磁センターの見学会を併催した。 (7) 第 8 部会「画像技術」国内委員会(会津昌夫委員長) 平成 24 年 11 月 30 日に国内委員会を開催し活動報告と情報交換を実施した。参加者は 11 名で あった。TC8-07「マルチスペクトルイメージング」は,カラー関連の国際学会 CIC に合わせて 2012 年 11 月 15 日に開催され,TR の作成作業を行っている旨報告があった。TC8-11「CIECAM02 の 数値的評価」も同じく 11 月 15 日に会合があった。TC8-10「オフィスにおける照明環境」につい て状況把握が行われた。 また,TC8-02「画像における色差評価」に関して,この技術の普及を図る目的で,発行済の TR (CIE199)の日本語訳を行うための翻訳委員会を立ち上げ活動を開始した。平成 25 年 6 月をめど に翻訳作業を完了する予定である。 2.3 国外の活動 (1) CIE 第 1 部会「視覚と色」(阿山みよし部会委員) 2012 年 9 月 26 日~27 日台湾の国立台湾科学技術大学で CIE 第 1 部会の会議が開催され, 各部会の技術委員会と部会会議が開催された。TC1-61「色のカテゴリマップ」,TC1-81「微小 色差予測式の妥当性」,TC1-82「年齢と視野サイズに対する等色関数の計算」, TC1-83「時間 変動照明システムの視覚特性」, TC1-84「目立ちの視野の定義」,TC1-86”Models of Colour Emotion and Harmony”,の各技術委員会が開催された。 この会議で,部会内で終了が承認された TC と R を以下に示す。 ・TC1-37(V) 補助測光システム ・ TC1-41(V) Vm(λ)関数の拡張 ・ R1-54 (V) Variability in Colour-Matching Functions(レポーター:Abhijit Sarkar,IN) ・ R1-55 (C) 色覚異常者のための画像強調(委員長:洪博哲,JP) ・ R1-56 (C) Skin Colour Database(レポーター:Kaida Xiao,CN) この会議で,部会内で設立が承認された TC と R を以下に示す。 ・TC1-88 (V) Scene Brightness Estimation(委員長:中村芳樹,JP) ・TC1-89 (C) 色覚異常者のための画像強調(委員長:洪博哲,JP) ・TC1-90 (C) 色忠実度指数(委員長:矢口博久,JP) ・TC1-91 (C) New Methods for Evaluating the Colour Quality of White-light Sources (委員長:Yandan Lin,CN) ・R1-58 (V) Liaison with ISO TC130 Graphic Technology(レポーター:Phil Green GB) また,会議終了後に,R1-56(C)「肌の色のデータベース(レポーター:Kaida Xiao,CN)」 を TC として設立させる案件についてメールで部会投票が行われ,賛成多数で承認された。その 後 2013 年 3 月 25 日に,TC1-92 (C)「肌の色のデータベース(委員長:Kaida Xiao,CN)」と して発足が CIE 理事会で承認されたとの連絡があった。 (2) CIE 第 2 部会「光と放射の物理測定」(蔀洋司部会委員) 2012 年度の第 2 部会会議は,9 月に杭州(中国)にて,計 16 件の TC 会議と併せて開催された。 部会会議には,部会委員を含む計 6 名の国内委員が出席した。Blattner 新部会長(CH)率いる新 体制の下,以下に示すような,部会活動の活性化に向けた様々な試みが行われた。 ①部会会議は,従来の最終日開催ではなく,初日(TC 会議より前)の開催となった。これは,TC 活動報告をはじめとする報告事項にかける時間を極力少なくし,ストラテジーや部会運営に関 する討議を中心に進めることを意図したものである。 ②部会長主導による,TC 活動状況のレビューが行われた。Code of Procedure に基づく TC 運営 ルールを適用し,活動期間,委員長の在任期間,活動計画書ほか必要書類の有無,年間活動報 告の提出義務の履行状況などを根拠として,厳しい精査が行われ,活動の停滞が見られる 9 件 の TC について,一定期間内に CD(委員会原案)の投票まで至らない場合は,TC を自動的に 解散する部会方針が決議された。 ③TC やレポーターの設立提案,及び各 TC の年間活動報告は,部会会議の 6 週間前までに提出す ることとなった。これらの資料は,Collaboration Tool 上で閲覧・ダウンロード可能である。 ④Code of Procedure に沿った TC 活動の活性化を図る意味から,既存 TC の早期の活動完了を優先 し,TC の新規設立は極力絞る方針が示された。今回,4 件の TC 設立提案が提出されたが, いずれも設立見送りとなり,大半はレポーターとして問題点を更に精査することとなった。 ⑤TC 設立を極力絞る一方で,部会としての重要テーマを見極める必要性から,レポーターを積極 的に活用する方針が示された。今回の部会会議では,計 11 件のレポーターが設立された。 ⑥この他,Blattner 部会長の下,部会幹部の体制を一新し,以下の陣容にて今後の部会運営を進め ることとなった。 部会長:P. Blattner(CH) 副部会長:A. Sperling(DE),H. Shitomi(JP),J. Zwinkels(CA) 幹事:T. Bergen(AU) 編集幹事:J. Gardner(AU) (3) CIE 第 3 部会「屋内環境と照明設計」(望月悦子部会委員) 2012 年 6 月 8 日に Web 上で部会会議が開催され,16 ヶ国から 21 名(うち,日本からは 3 名) が参加した。TC 3-25「昼光測定プログラム(IDMP)及びそのデータの調整と展開」と TC 3-42 「照明設計」が活動を終了し,CIE 60:1984「視覚と VDU 作業場」が廃刊となった。TC 3-53「屋 内作業場の照明基準(CIE S 008/E:2001)の改訂」, TC 3-54「CIE 16-1970: 昼光の改訂」,TC 3-55 「日光照明および日よけ装置を通過する昼光の測定方法」が設立された。いずれの新設 TC につ いても,日本から委員ないし通信委員として参加する予定である。TC3-53 に関しては,国内技術 委員会を設置し,ISO8995 の修正に対する日本の意見を集約する。次回の部会会議は,2013 年 4 月のパリ中間大会期間中に開催される予定である。 (4) CIE 第 4 部会「交通用の照明と信号」(斎藤孝部会委員) 2012 年 9 月 11 日~13 日にブラックスバーグ(アメリカ)で部会会議,及び以下に示した関連 TC 会議が開催され,日本から 4 名が参加した。 TC4-15 道路照明(計算・テストデータ・測定) TC4-32 交通標識の表面色 TC4-33 道路照明の不快グレア TC4-36 道路照明の可視度設計 TC4-40 再帰性反射の交通標識の要件 TC4-46 道路信号灯(300mm) TC4-47 交通用の信号と照明における LED の適用 TC4-49 夜間の再帰反射器の特性と利用のガイド(CIE72 の改訂) TC4-50 照明適用のための路面反射特性(CIE66 の改訂) TC4-51 道路照明の最適化(CIE93 の改訂) 新設 TC の提案はなかった。次回は 2013 年 4 月にパリで開催。 (5) CIE 第 5 部会「屋外及びその他の照明応用」(斎藤孝部会委員) 2012 年 9 月 11 日~13 日にブラックスバーグ(アメリカ)で部会会議,及び以下に示した関連 TC 会議が開催され,日本から 1 名が参加した。 TC5-23 屋外照明における半円筒面照度使用のためのガイドライン TC5-28 障害光規制ガイド(CIE150 の見直し) 新設 TC の提案はなかった。次回は 2013 年 4 月にパリで開催。 (6) CIE 第 6 部会「光生物学と光化学」(竹下秀部会委員) 第6部会会議は2012年6月25日にモントリオール(カナダ)で開催され,日本から河本(副部会長) と竹下の2名が出席した。この他の会議出席者は,部会長,幹事(WebEx),編集幹事(WebEx), Horak氏(TC6-55 TCC),Sliney氏(TC6-08他TCC),Zwickshi氏(CB,WebEx),Mou氏であった。 以下の報告と審議が行われた。 ・空席の編集幹事には,Dr. Andy Pearson氏(Health Protection Agency,GB)が就任した。 ・CIE S009/IEC 62471改定のためのTC,昼間の昼光を使った照明を健康面からも検討するための 第3部会とのジョイントTC,冬季に不足するビタミンDを人工光によって生成する際の健康影響を 検討するためのTC,非視覚効果についての作用スペクトルについてワークショップで話し合うた めのレポーターシップが提案された。このうち,人工光によるビタミンD合成とレポーターシッ プについては部会投票が2013年2月に実施され,前者については賛成票を,後者については既存TC と作業領域が重複することなどから反対票を投じた。 (7) CIE 第 8 部会「画像技術」(会津昌夫部会委員) CIE 第 8 部会は,光学,視覚,測定的な観点から,アナログ・デジタル画像機器,保存, 画像 メディアを用いた通信,処理,再現に関する勧告の検討を行う部会である。 2012 年 12 月 6 日(木)22:00~24:30 の日程で初めての試みとして WebEx による Web 会議 が開催された。参加者は以下の通り。Director:Jan Morovic(HP),Secretary:洪博哲氏(コニカ ミノルタ USA),Editor:Ann McCarthy,Division Member(6 カ国:JP,US,CN,FR,BE,CA, MY),TC Chairs(TC8-07,TC8-09,TC8-10,TC8-11,TC8-12,R8-09),Observer:伊東氏(富 士ゼロックス),David McDowell(US NPES)。 部会全体の動きを部会長が報告し,各 TC の進捗確認を行った。各 TC の進捗を以下に示す。 ・ TC8-07”Multispectral Imaging”は,2013 年末に TC 内投票を目標にしている。 ・ TC8-09”Archival Color Imaging”は,美術館等で所蔵する絵画,新聞,写真等の 2 次元被写体の Capture 方法と仕様決めを目的としている。DE2000 にて現物との色差の小さい色空間(RGB) の現物との色差を評価している。 ・TC8-10”Office Lighting for Imaging”はオフィスにおける照明環境を World Wide で計測して Data Base 化するのが目的で,TR にこだわらず,TN(Technical Note)も含めて,早期に公開するこ とを考えている。 ・TC8-11”CIECAM02 Mathematics”は, CIECAM02 の数学的不具合を解消する検討をしている。 ・TC8-12”Image and Video Compression Assessment”は,画像符号化に伴う画質劣化を評価する評価指 標を網羅し Benchmark を行った旨報告があった。 次に,新しい TC の提案 1 件と新しいレポーターシップの提案 1 件の投票が行われ,それぞれ 部会承認した。新 TC は,「出力メディアにおける色域 Colour Gamuts for Output Media」で,出 力色再現メディアのための色域の計算と伝達方法を検討する。Chair:Kiran Deshpande(GB), Member:Phil Green(GB),Mark Mhy(BE),Jan Morovic(GB),伊東氏(JP)の予定である。 新レポーターシップは,Full-Reference Image Quality Metrics: Classification and Evaluation であり, Reporter:Marius Pedersen(NO)で,画像間の色差や画質についてのフルリファレンス画像評価 指標の網羅的な調査を行い,TC 昇格を検討する。 次回の部会会議は 2013 年 12 月に WebEx による会議を行う。 前回から,日本発の部会幹事,TC 委員長が活動を開始しており,日本の意見が直接的に反映で きる環境が整い,戦略的に活動することができる様になった。 3.【事業-3】国内普及・啓蒙事業 主な活動として,第 28 回日本照明委員会大会,第 25 回及び第 26 回 JCIE セミナーを開催した。 また,日本照明委員会誌の定期発行,ホームページの更新,CIE・JCIE 出版物の販売を行った。 詳細を以下に示す。 3.1 事業運営委員会(斎藤孝委員長) 事業運営委員会を 4 回(平成 24 年 7 月 25 日・10 月 3 日,平成 25 年 1 月 16 日・3 月 13 日) 開催し,以下の事業活動について審議し,実行した。 ・ 第 28 回日本照明委員会大会(平成 24 年 12 月 3 日)を開催した。参加者は 45 名(講演者を 含む)であった。 ・ 第 25 回 JCIE セミナー「JCIE が主導する国際標準化活動の基本方針と具体的方策」(平成 24 年 5 月 28 日)を開催した。参加者は 32 名(講演者を含む)であった。 ・ 第 26 回 JCIE セミナー 「LED 等各種光源は目に対して安全なのか?-光の作用と安全性評価-」 (平成 25 年 3 月 6 日)を開催した。参加者は 85 名(講演者を含む)であった。 ・ 第 3 回定時総会,第 25 回,第 26 回 CIE セミナーの開催を準備した。 今後,日本照明委員会が注力すべき事業活動について議論を行い,SSL 委員会の活動支援の 継続及び ISO/TC274 の活動推進などをふまえた平成 25 年度の事業計画を理事会に提案した。 会誌編集委員会・ホームページ委員会・出版委員会の委員を承認し,活動内容を管理した。 各委員会の活動内容を以下に示す。 (1)会誌編集委員会(竹下秀委員長) 日本照明委員会誌を以下のように発行した。 平成 24 年 5 月 1 日 第 29 巻第 2 号(通巻 No. 174) 平成 24 年 8 月 1 日 第 29 巻第 3 号(通巻 No. 175) 平成 24 年 1 2 月 1 日 第 29 巻第 4 号(通巻 No. 176) 平成 25 年 2 月 1 日 第 30 巻第 1 号(通巻 No. 177) なお,第 29 巻第 4 号は部会会議報告特集号とし,JCIE 大会の開催日を考慮し,12 月 1 日に 発行した。 (2)ホームページ委員会(小谷朋子委員長) ホームページ委員会を 2 回開催し,随時更新作業を実施した。平成 24 年 6 月にレンタルサーバー に保存していたデータが消失してしまうということがあった。これまで定期的なバックアップを 行っていなかったため,今後は 2 か月に1回バックアップを取ることとした。 (3)出版委員会(稲森真委員長) 以下の CIE 出版物の販売を案内し,これら CIE 出版物の翻訳出版の可否を審議した。また, 昨年度発行された”CIE199 Methods for Evaluating Colour Differences in Images”について翻訳出版 委員会を立ち上げ,今年度の翻訳出版に向け活動を始めた。また,国内照明展示会(ライティン グ・フェア 2013)にて販売コーナーを設置し,CIE 出版物の販売を行った。 CIE 203:2012(including Erratum 1)A Computerized Approach to Transmission and Absorption Characteristics of the Human Eye CIE 173:2012(including Erratum 1) Tubular Daylight Guidance Systems CIE x037:2012 Proceedings of CIE 2012 Lighting Quality & Energy Efficiency, Hangzhou, China CIE DS 014-6/E:2012 3.2 Colorimetry - Part 6: CIEDE2000 Colour-Difference Formula 第 28 回日本照明委員会大会「SSL、グローバル戦略、国際標準化」 ・ 日時:平成 24 年(2012 年)12 月 3 日(月) ・ 場所:連合会館 402 号会議室(東京都千代田区) ・ 参加者:45 名 3.3 JCIE セミナー (1) 第 25 回 JCIE セミナー「JCIE が主導する国際標準化活動の基本方針と具体的方策」 ・ 日時:平成 24 年(2012 年)5 月 28 日(月) ・ 場所:きゅりあん大会議室(東京都品川区) ・参加者:32 名 (2) 第 26 回 JCIE セミナー「LED 等各種光源は目に対して安全なのか?-光の作用と安全性評価-」 ・ 日時:平成 25 年(2013 年)3 月 6 日(水) ・ 場所:東京都立産業技術研究センター 東京イノベーションハブ(東京都江東区) ・参加者:85 名 3.4 出版物販売実績(平成 24 年 4 月~平成 25 年 3 月) (1) CIE 出版物:年間販売総数 152 冊 CIE 13.3: 1995 Method of Measuring and Specifying Colour Rendering of Light Sources 10 冊 CIE 203:2012 A Computerized Approach to Transmission and Absorption Characteristics of the Human Eye 7冊 CIE S 017/E:2011 ILV: International Lighting Vocabulary 5冊 CIE S 021/E:2011 Vehicle Headlighting Systems Photometric Performance - Method of CIE 200:2011 Assessment 4冊 CIE Supplementary System of Photometry 4冊 (2) JCIE 出版物など:年間販売総数 40 冊 JCIE-002 屋内作業場の照明基準設計ガイド 9冊 JCIE 翻訳出版 No.14 博物館展示物の光放射による損傷の抑制 7冊 第 26 回セミナー予稿集 LED 等各種光源は眼に対して安全なのか?-光の作用と安全性 評価― JCIE 翻訳出版 No.20 新改訂 5冊 測色 第3版(日本語版) 4冊 4.【その他】法人経営 4.1 定款・規定整備委員会(阪口敏彦幹事) 2 回開催し,規定の見直し審議を終了し,委員会を解散した。委員会解散後,幹事と事務局で 全ての規定を見直し,表現を統一させる作業を行い,平成 24 年 12 月に作業を終了した。 4.2 アドバイザリー委員会(中村芳樹委員長) 第 1 回会議を平成 24 年 12 月 18 日に開催した。JCIE の現在の状況と今後の展開,特に新設され る予定の ISO/TC 274”Light and Lighting”の状況と CIE との関係を紹介し,今後の展開を審議した。 4.3 諸会合 定時総会 平成 24 年 5 月 28 日(月)於:きゅりあん(品川区立総合区民会館)大会議室 理事会 7 回開催(平成 24 年 4 月 27 日,6 月 20 日,8 月 23 日,10 月 23 日,12 月 18 日, 平成 25 年 1 月 23 日,3 月 13 日) 4.4 会勢 正 会 員 名誉 会員 終身 会員 個人 法人・特別 平成 24 年度 (2012 年度末) 8 10 158 平成 23 年度 (2011 年度末) 6 0 昨年度末との 比較増減 +2 +10 法人会員 小計 個人 合計 企業団体 口数 120 278 296 65 154 171 123 294 300 67 163 -13 -3 -16 -4 -2 -9 (平成 25 年(2013 年)3 月末現在)
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