Smaart 7.3.2 でゲインリポート入力デバイスを使う 音響測定解析ソフトウェア Smaart にはバージョン 7.3.2 から、ゲインリポート入力デバイスのサポート機能が追 加されました。この機能を有効活用する最初のインターフェースデバイスは Smaart I-O です。ここでご紹介する外 部機能を見るためには、Smaart I-O をコンピューターに接続して制御プログラムを起動しておく必要がありますので、 ご注意ください。 自らのゲイン設定を Smaart にリポートする入力デバイスを使うことには、基本的な利点が 2 つあります。1 つは SPL キャリブレートの後で、SPL やキャリブレート済みのスペクトル測定を妨げることなくシグナルゲインを変更で きる点です。もう 1 つはアナログ入力の電気的な感度が正確に分かっているとき、マイクの感度が分かればサウンド・ レベル・キャリブレーターを使うことなくキャリブレート済みの測定ができることです。 Smaart 7.3.2 では、入力デバイスによるゲイン設定リポート機能を 2 チャンネル測定では使えませんので、ご注意 ください。Smaart I-O でのゲイン変更は伝達関数とインパルス応答の測定にも、他の入力デバイスで可能なゲイン変 更と同じ方法で作用します。 Smaart が起動時にゲインリポート入力でバイスを検出すると、通常は使えなくなっているデバイスオプションが 利用可能になります。Smaart 7 で Audio Device ダイアログを開き、Input デバイスタブをダブルクリックすると、デ バイスプロパティのチャンネルリストにある Microphones 列がアクティブになり、表の右下にある Microphone ボタ ンが使えるようになります ( ゲインリポート入力デバイスがないときはどちらも使えません)。 測定マイクの感度が分かっている場合は、Microphone ボタンをクリックして利用可能なマイクのリストに追加し ます。1kHz での感度を mV/Pa で入力し、名前をつけてください。そのマイクを入力に割り当てたとき、Smaart は 必要なキャリブレートオフセットを計算します。ゲインリポート入力でバイスの入力チャンネルにマイクを割り当て るには、入力デバイスのプロパティページで入力チャンネル表にある Microphone 列をクリックし、ドロップダウン から割り当てたいマイクを選択するだけです。 マイクを追加するもう 1 つの方法は、サウンド・レベル・キャリブレーターを使って通常通り SPL にキャリブレー トし、Amplitude Calibration ダイアログの Save Mic ボタンをクリックしてください。この場合、実行すべきことは マイクに名前をつけるだけです。Smaart はキャリブレーターの周波数でプリアンプのゲインと、キャリブレーショ ン中にサウンド・レベル・キャリブレーターに送ったリファレンスレベルに基づいて感度を計算します。前述の通り このオプションは、キャリブレートされる入力チャンネルの感度を Smaart に教えてあるときだけ使えます。Smaart I-O の場合は I-O 用制御アプレットを走らせれば、Smaart はコントロールプログラムからデバイスのステータスに関 する情報を入手します。
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