AP ガスリークテスター(限定) 取扱い説明書 この度は AP ガスリークテスター(限定)をお買い上げいただき誠にありがとうござ います。ご使用前に本取扱い説明書をよくお読みになり安全にお使い下さいますようお 願い致します。 AP ガスリークテスター(限定) 商品コード 2 0 0 7 0 0 0 0 1 0 4 2 6 商品型番 AP 0 7 1 0 4 2 対応フロンガス R12,R22,R134a 製品重量 560g フレキシブルプローブ長 本体寸法(長/幅/高) 355mm 縦 229 ㎜ × 使用電池 感 度 電池交換目安 単 2 形乾電池 2 本 14g/年 30 時間 幅 65 ㎜ × 高さ 65mm 付属品: マニュアル書 単 2 電池 交換用センシングチップ 2個 2個 1.製品説明 本製品は、長年に渡って培われてきたノウハウを生かし、設計された製品です。 本製品の心臓とも言えるマイクロプロセッサーの品質は非常に高く、デジタル信号処 理能力に優れています。さらに、信頼性と性能を向上させつつ、回路の構成部分を従 来の製品より約40%縮小させる事で、コンパクト化を実現しました。 マイクロプロセッサーは一秒間に8000回もの信号を捕らえ、チップからの信号と バッテリー電圧をモニターします。 僅かな信号の変化も感知し、周囲の環境に影響されず安定した計測器としてご使用お いただけます。本製品のユーザビリティの向上を担う機能も備えられています。 レベル1からレベル7まで7段階の感度調整を可能とし、レベル7では64倍の感度 で計測することができます。三色のLEDインジケーターにより冷媒ガスの漏えいを 知らせ、バッテリーの蓄電状態も表示します。 機能をコントロールするボタンはソフトタッチで、作業中のインジケーターの視認 性を考慮しています。 2.製品特徴 ・高性能デジタル信号処理によるマイコン制御 ・三色光学表示 ・7段階の感度調整機能。最大感度64倍 ・ソフトタッチキーパッド ・リアルタイムの感度調整 ・バッテリーチェック機能 ・R134a、R12、R22 対応 ・ハロゲン化冷媒検出 ・高感度チップ使用 ・携帯に便利なコードレス。(単 2 形乾電池×2) ・長さ 35.5cm のステンレス製フレキシブルブローブ 3.ご使用前に A)電池のセット 本体後部にありますスライド式のカバーを開け、電池の+側が外側になるようにセ ットしてください。 B)電源表示/電源チェック スイッチを「ON」にすると、左端のLEDが点灯し、電源ON状態を示します。 この時、点灯するLEDの色(三色)によって、電池の状態を知らせます。 緑色・・・・・・通常使用において、電池量は充分です。 オレンジ色・・・電池量は低下しています。なるべく早めに交換してください。 赤色・・・・・・電池交換が必要です。 C)自動サーキット/リセット機能 本製品は、ユニットの周囲に存在する冷媒の濃度レベルを、意図的に『0』と判断さ せる機能(自動サーキット、リセットファンクションキー)を有しています。 D)自動サーキット 電源ONの初期状態において、本製品はチップの周囲に存在する冷媒濃度のレベルを、 自動的に『0』と設定します。これにより、『0』として設定された濃度より、高い 濃度のみ反応します。 E)リセット機能 操作中にリセットボタンを押す事で、同様の機能が働きます。 感知している冷媒の濃度レベルを『0』としたい時、リセットキーを押して下さい。 機器が反応する冷媒濃度のレベルを、任意で『0』に設定し、高レベルの濃度に限 定して調べる事が出来ます。また、冷媒ガスが含まれていないエリア(新鮮な空気 のエリア)でリセットボタンを押すと、僅かな冷媒ガスにも反応させる事が出来ま す。リセットボタンを押すと、左端を除くLEDが 2 秒ほど赤く表示され、リセッ ト中である事をユーザーに知らせます。 F)感度調整 本製品は、感度レベルを7段階調整できます。 ↑ボタン、あるいは↓ボタンを押して感度のレベルを調整し、LEDとブザー音でレ ベルの状態を表示します。 ◎調整方法 1.電源を入れると、感度レベルは自動的に 5 に設定されます。 感度↑、または感度↓キーを押して、感度を調整します。 感度レベルに応じた数のLEDが、赤く表示されます。 感度レベル 1・・・・・・LED 1 感度レベル 2・・・・・・LED 2 感度レベル 3・・・・・・LED 3 ・ ・ ・ 感度レベル 7・・・・・・LED 7 2.キーを一回押す毎に、レベルがひとつずつ変わります。キーを押しつづけると、 レベルは連続的に変わります。 3.レベルをひとつ上げる(下げる)と、感度は 2 倍に上がり(半分に下がり)ます。 レベル 2 ではレベル 1 の 2 倍。レベル 3 ではレベル 2 の 2 倍。レベル 4 ではレベ ル 3 の 2 倍・・・、レベル 7 ではレベル 6 の 2 倍となります。レベル 7 はレベル 1 と比較した場合、64 倍の感度となります。 G)リーク表示 本製品は、ガス漏れしている場所をユーザーに判りやすく知らせる為に、漏えいする 冷媒の量(濃度)を 18 段階にて表示します。漏えいしている場所に近づく(量が多 くなる)につれ、表示レベルが高くなります。 表示方法は、7 つのLEDと赤、緑、オレンジの 3 色を組み合わせて行います。 一番左のLEDは、少量(低濃度)を赤、多量(高濃度)を緑として表示します。 他の 6 つのLEDによって冷媒の量(濃度)が細かく表示されます。 検知する量が多くなるにつれ、赤く表示されるLEDが左から右へと増えていきます。 6 つのLED全てが赤く表示された後、緑色のLEDに変わり、同じように左から右 に表示されていきます。最後にオレンジ色に変わり、左から右に表示されていきます。 一番左のLEDが緑色、他の 6 つのLEDが全てオレンジ色で表示されますと、選択 した感度レベルにおいて、最も多量(高濃度)の冷媒を検知しています。 4.操作方法 1. オン/オフキーを操作し、電源を入れて下さい。一番左のLEDが緑、他のLE D(6つ)が約3秒間赤く表示される事を確認してください。 2. LEDの表示から、電池の状態を確認してください(電源表示/電源チェックの 項目を参照してください) 。 3. 感度レベルは自動的に5に設定され、ピッチの早いビープ音が聞こえます。↑↓ キーで感度レベルを調整して下さい。 4. ガスが漏えいしている個所を調べてください。冷媒を検知すると、ビープ音が警 告音に変わり、漏れの量(感度)を知らせます。また、同時に LED 表示によっても、 ガス漏れの量を知ることができます。 5. 感度レベルの調整は、検知中でも操作できます。 6. 漏えいしている個所が特定される前に、リーク表示が最高値に達した場合は、前 述の通り検知している濃度を「0」として設定し、さらに高い濃度を検知するよう リセットキーを操作して下さい。 5.チップについて 以下の記述はチップ関連の内容です。 1. ガスの漏えい個所を見つける事が困難な時に、感度を上へ調節して下さい。その 後、表示が最も強く示される方向へ、感度のレベルを下げながら、ゆっくりとチッ プを近づけてください。 2. 冷媒ガスが多量に漏えいされているエリアでは、漏えい個所を特定する為にリセ ット操作を行う必要があります。リセット中は、ブローブを動かさないで下さい。 状況によって、リセットが完了するまで時間を要する場合があります。 3. チップがガスを検知するうえで支障となる環境(風の吹く場所等)で使用する時 も有効な手段です。 4. チップは湿気や溶媒にも反応を示します。測定に支障をきたす為、影響されない よう十分注意して作業を行ってください。 6.操作手順 注意:必ず車両のエンジンが停止されている状態で作業を行って下さい。 1. A/C システムが未作動(エンジン停止)時において、冷媒圧力が少なくとも 340kpa (50psi)ある事を確認して下さい。15℃以下の温度で、前述の圧力以下の場合、 ガス漏れ測定は困難となります。 2. 測定する個所の汚れを綺麗な布、又はエアー等を用いて完全に取り除いてくださ い。汚れや湿気はリーク測定に影響し、誤った結果を表示します。また、汚れを取 り除く際、クリーナーや溶媒等を用いますと、それらに含まれる成分にも反応し、 同じく誤った測定結果を示しますので、クリーナー、及び溶媒等は使用しないで下 さい。 3. 目視点検にて、エアコンシステム各部に潤滑用オイルの漏出、損害や腐食がない か確認して下さい。パイプとパイプあるいはパイプとホースの継ぎ手、ラインとパ ーツの接合部、ホース取り付け口、各ユニット等、冷媒ガスが作用している全ての 個所を対象として調べてください。 4. チェック漏れの個所がない様、充分確認して下さい。漏えい個所が見つかった場 合も、まだチェックしていない個所を調べてください。 5. 調べる配管やユニットの表面から 5mm ほど離し、25~50mm/秒以下の速さで、プロ ーブを動かしてください。プローブをより遅く動かし、より表面に近付ける事で、 漏えい個所を見つける確率が高くなります。 6. 外見上、漏えいが見受けられる個所については、以下の方法を参考に確認して下 さい。 A) 必要に応じて、エアーガン等を用いて漏えいが見受けられる個所をブローし、 再度チェックして下さい。漏えいが大きい場合は、ブローを繰り返しながらチ ェックする事で、個所の特定をしやすくなります。 B) 一度ブローブを離して、新鮮な空気でチップの反応の具合を確かめるため、リ セットしてから再度チェックを行い、漏えい個所を特定して下さい。 ◎自動車エアコンシステムのみに行う操作 7.A/C スイッチを ON にし、15 秒以上最大風量にてエアコンを作動させ、10分程経 過した後、エバポレーターの漏えいチェックを行って下さい。 ブローブをレジスターブロック、あるいはドレンホースから挿入して下さい。また、 挿入前に水分が無い事を確認して下さい。また、ヒーターダクトや換気用ダクト等 にもブローブを当てて下さい。漏出が表示(LEDもしくはブザー)された場合、 エバポレーターからのガス漏れが考えられます。 ◎エアコン全般に行う操作 7.エアコンシステム、あるいは関連しているシステムの整備を行うことで、故障等、 を未然に防止します。必ず、漏えい検査を行って下さい。 7.本機の用途 CFCs、HCFCs、HFCs のガス以外のハロゲン化(フッ素の塩素を含みます)された冷 媒を使用している他のシステム、あるいは保管・回収容器等の漏えいチェック。 病院等で使用されている消毒器材の酸化エチレンガスの漏れ(ハロゲン化されたガ ス)のチェック 高圧遮断器等の「SF-6」のチェック。 ドライクリーニング等で使用されている洗浄剤に、テトラクロロエチレン等が含ま れているかのチェック。 8.メンテナンス 以下に記載されている内容をよく理解し、機器のトラブルを防ぐ為にメンテナンスを 心掛けて下さい。 警告:感電を防ぐ為、チップを取り外す前に必ずユニットの電源を OFF にして下さい。 ・チップは常にきれいにして下さい。 ・チッププロテクターは、チップへのちりや湿気、グリスのつまり等を防止します。必 ずチッププロテクターを付けて使用して下さい。 使用前に必ずチップとプロテクターにほこりやグリス等の汚れが無いか確認して下 さい。汚れている場合は以下の要領で汚れを取り除いてください。 ・チップからプロテクターを引き抜いてください。 ・綺麗なタオル、もしくは圧縮空気で汚れを取り除いてください。 ・チップ自体が汚れている場合、アルコール等の溶媒に2,3秒間浸した後、圧縮空気、 もしくは綺麗なタオルで汚れを落としてください。 注意:ガソリン、テレビン等の溶媒は決して使用しないで下さい。成分がチッ プに付着する事で、感度が下がります。 ◎チップの交換: 使用状況や頻度によりチップは劣化し、反応が悪くなります。清浄な空気の場所におい ても、不規則にブザーが鳴るなどおかしな反応が見受けられる場合はチップの交換が必 要です。 ◎交換方法: 1. 本機の電源が OFF である事を確認してください。 2. チップを反時計回りに回しながら、プローブより取り外してください。 3. キャリングケースに付属されている新しいチップを取り出してください。 4. チップを時計回りに回しながら、プローブに取り付けて下さい。 9.所有者・使用者責任 所有者、及び使用者は当該商品を使用する前に、メーカーからの説明書(警告文) を良く読み、理解しなければなりません。資格を持ち、自動車の構造、及び構成して いる部品等をよく理解し、十分な経験のある人が責任を持って当該商品を使用した作 業を行うようにして下さい。警告事項は特に良く理解するようにして下さい。 所有者、及び使用者は今後の作業の上で、メーカーからの推奨事項を常に把握し、 維持するように努めてください。また、警告ラベル、説明書等については、いつでも 読む事が出来るように良い状態で保管して下さい。 10.故障について 故障と思われる場合には、お手数ですがお買い上げいただいた販売店又は販売元まで ご連絡下さい。 11.販売元 株式会社ワールドツール 〒361-0056 埼玉県行田市持田2091-1 TEL:048-564-6970(代) FAX:048-564-6971 12.カスタマーサービス TEL:048-564-3727 受付時間:月~金 10:00~18:00
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