86100C DCA-J - Agilent Technologies

Agilent 86100C Infiniium DCA-J
サンプリング・オシロの常識を変える多機能アナライザ
アイ・マスク解析
(DCA)
ジッタ解析
ジッタ・スペクトラム
解析
進化したソリューション
■ 16x ファイバ・チャネル、40Gbps/100GbE の光 / 電気信号解析
■ PRBS31 段におけるジッタ解析、極めて低い 60fs のジッタ測定を実現
■ PLL ループ帯域測定 ̶ PCI Express ®公式テストでも採用
■ 簡単高速、ボタン 1 つでマスク・マージン測定が可能
■ 使いやすく人間工学に配慮した差動 TDR プローブ 差動インピーダンス測定
(TDR)
光アイ解析、高速デジタル信号解析のスタンダード
ネットワーク・インフラを支える光ファイバ通信および高速デジタル通信の高速化の波は、
とどまるところを知らず劇的な進化を続けています。アイ・ダイアグラム(アイ・パターン)
解析は、最もわかりやすい表現として、光および電気信号の品質の評価において不可決な測
定項目です。さらに、高速化に伴い、タイミング・マージンの減少は避けられず、時間のゆら
ぎである「ジッタ」に係わる測定は、ますます重要になっています。
6100C Infiniium DCA-J 広帯域オシロスコープは、光トランスミッタのアイ・ダイアグラム/
マスク適合試験の業界標準として優れた実績をもつサンプリング・オシロスコープです。
加えて、ボタン 1 つで簡単に操作できる正確なジッタ・アナライザとして高い評価を得ている
ほか、伝送路のインピーダンスおよび S パラメータ測定が可能な“TDR オシロスコープ”と幅
広いアプリケーションに対応しています。さらに、ジッタ・スペクトラムやトランスファ測定も
可能とする DCA-J は、クロックからトランスミッタおよび伝送路の総合的な評価を 1 台で解決
します。
アイ/マスク試験 (P) TDR(インピーダンス測定) (P1)
ジッタの分離と TJ 算出 (P)
トランスミッタ
(TX)
伝送媒体(CH)
レシーバ(RX)
差動 S パラメータ解析(TDR) (P1)
RX latch
TX latch
Channel
CDR
TX PLL
クロック
(C)
RX PLL
Reference
Clock
TWDP(MATLAB ®解析) (P10)
LFE イコライザ・シミュレーション(P10)
ジッタ・スペクトラム(位相雑音) (P7)
PLL ループ帯域(ジッタ・トランスファ) (P7)
86100C DCA-J 台の測定器を 1 台に
Digital Communication Analyzer - Jitter analyzer
高速デジタル/光通信のデザイナに不可欠な測定ツールを集約
USB インタフェース経由で
測定結果の画像/データの
受け渡しも容易です。
中央の 4 つのボタンで 4 つの基本モードに簡単切り替え
TDR/TDT モード:伝送線路の反射点、
アイ/マスク・モード:光および電気
信号のアイ・パターン/マスク解析、
コンプライアンス試験
P8
差動およびシングルエンドのインピー
ダンス、S パラメータ解析
P12
オシロスコープ・モード:汎用の波形
解析として最大 GHz 帯域を提供
ジッタ・モード:ボタン 1 つの簡単操作で、
正確なジッタ解析を実現
P5
サンプリング・オシロを超えて
その秘訣は、パターン・ロック・トリガ
トリガ回路に設けた「パターン・ロック」機構により、クロック信号を計数し、データ・パターン
の繰り返しを判別、パターン・トリガ相当を内部生成します。これによりパターンを“止めた”
新しいパターン・ロック
パターン・
トリガ相当を
内部生成
パルス列(単一値波形)の表示が可能。トリガ・ビットの位置は任意に指定できるので、各ビット、
すなわち各エッジの解析が自由に行えます。これが正確なジッタ解析の鍵になります。画面
右下の PatternLock キーをタッチ/クリックするだけで、パターン・ロックが起動(もしくは解除)
クロック
データ
できます。
パターン・ロックにより
アイ・ライン、ジッタ解
析が可能
クロック・トリガでは、通常は、アイ・ダイアグラム
パターン・ロック・オンにより、クロック・トリガ入力
表示(パターン・ロック・オフ)
時でも、単一値波形表示が可能
■ アイ・ライン・モード:ノイズを低減したアイ解析
アイ・ラインは、パターン・ロックにより得ら
れた“単一値波形”を一つずつビット位置を
ずらしながら重ね描きしたアイ表示です。
その過程でアベレージング処理がかけられ
るので、ノイズ成分を排除したアイが描け
ます。
通常のアイ・ダイアグラム表示
アイ・ライン表示
(アイ・ライン・オフ)
■ マスク違反となる特定のビット列を抽出
アイ・ラインとマスク・リミット試験機能を
併用すると、マスク違反となるビット・パター
ン列を抜き出すことができます。右のよう
に、連続した“0”の後に“1”が来るパターン
列でマスク違反が起きたことで、符号間干渉
(ISI)の影響であったことが容易に判断で
きます。
パターン・ロックは、6100C オプション 001 拡張トリガの装着が必要です。このオプションによりトリガ信号の帯域が、1GHz(代表値 1GHz)に拡張されます。
DCA-J ボタン 1 つを押すだけで、深い洞察力が得られます
従来のジッタ測定は、面倒な上に再現性・正確さに欠ける問題があ
りました。6100C DCA-Jは、
ジッタ・モードのボタン1つを押すだけで、
時間方向の「ジッタ」と、振幅方向の「干渉/ノイズ」、双方の正確
な成分の分離と解析が可能です。数値データとグラフのわかりやす
い結果表示に加え、アイ表示および通常のオシロスコープ・モード
6100C-00 ジッタ解析ソフトウェアによるジッタ解析例
にすぐに戻ることができるので、問題点の特定が効率よく行えます。
パターン長やデータ・レートはほとんどの場合自動検出されますの
で、面倒な設定は不要です。
ジッタの分離体系
Total Jitter
(TJ)
Random
Jitter (RJ)
Deterministic
Jitter (DJ)
Periodic
Jitter (PJ)
Data Dependent
Jitter (DDJ)
Inter-Symbol
Interference
(ISI)
Sub-rate
Jitter
(SRJ)
Duty Cycle
Distortion
(DCD)
データに
関連する成分
データに
関連しない成分
Asynchronous
PJ
(APJ)
データに関連する
ものしないもの双方を
含む成分
干渉/ノイズの分離体系
Total Interference
(TI)
Deterministic
Interference (DI)
FREQ(周波数)タブから、周期ジッタ(PJ)の周波数成分の解析が可能です。
ラージ・ジッタ・モード
アイがつぶれるような大きなジッタ量の測定は
不向きでしたが、0.7UI 程度まで正確に測定でき
るラージ・ジッタ・モード(LJM)が加わりました。
(FW Rev..0 以降で)
Data Dependent
Interference (DDI)
Periodic
Interference (PI)
Inter-Symbol
Interference
(ISI)
Asynchronous
PI
(API)
データに
関連する成分
ジッタ解析には、オプション 001 拡張トリガと、オプション 00 ジッタ解析ソフトウェアが必要です。
干渉/ノイズ解析には、オプション 001/00 に加えて、オプション 00 アドバンスド振幅解析ソフトウェアが必要です。
Random
Noise (RN)
データに
関連しない成分
データに関連する
ものしないもの双方を
含む成分
参考資料:
プロダクト・ノート 6100-1
「Agilent 6100C DCA-Jを用いた正確なジッタ解析」
(PN:-116JA)
ジッタ解析の限界が拡がります
■ 86108A プレシジョン・ウェーブ・フォーム・アナライザ・モジュール
極めて低い 60fs 以下の残留ジッタ特性により、最も正確な波形解析を実現
オシロスコープ画面の表示結果は、入力信号以外にオシロス
コープ自身の特性も加味されて表示されるので注意が必要です。
610A は、広帯域・低雑音に加え、残留ジッタが極めて低い
ので、オシロスコープ自身の影響を抑えた、真の波形観測が
可能となります。最先端のデバイスの真の実力性能の把握や
歩留まり向上に貢献します。
86108A の特長
• GHz 帯域 チャネル電気入力
• <60fs-rms 極めて低い残留ジッタ
• ハードウェア・クロック・リカバリ内蔵(0Mb/s ∼ 1.Gb/s)
ループ帯域可変、SSC に追従可能
• ジッタ・スペクトラムおよびジッタ・トランスファ測定
(7 ページ参照)
参考資料:
「6100C/610A による高速デジタル信号の正確な
波形解析」(PN:-6JAJP)
■ 86100CU-401 アドバンスド・アイ解析ソフトウェア
ジッタ解析におけるパターン長の制限を解消。PRBS-1 段のジッタ解析
6100C オプション 00 などエッジ解析型
のジッタ測定では、測定できるパターン
長に制限があります(最大 16= 66
ビット)。
新しい 6100CU-01 ソフトウェアを使用
することで、長いデータ・パターンであ
る、PRBS 段、1 段さらにはライブト
ラフィックにおける RJ/DJ 分離と TJ 算
出が可能となります。
OIF-CEI .0 等の規格では、1E-1 の BER
特性に基づくアイ・マスクが規定されて
います。6100CU-01ソフトウェアでは、
等エラー曲線を描くことができ、こうし
たマスク・テストも容易に行えます。
6100CU-01 ソフトウェアは、GPIB または LAN により外部接続された PC における Microsoft ® Excel ® 00/007 上で動作します。
6100C にライセンスが必要ですが、アイ・ダイアグラムが描ければどの DCA モジュールでも使用できます。
6
クロック・リカバリが新たな測定環境を提供
■ 83496B クロック・リカバリ・モジュール
0Mb/s ∼ 1.Gb/s* の全周波数域で入力信号からクロックを再生
6B クロック・リカバリ・モジュールは、同期したクロック信号が得られない測定環境
において、電気/光の入力信号からクロックを抽出することで、DCA-J によるアイ波形解
析・ジッタ解析を可能とします。0Mb/s から 1.Gb/s* までの信号を、切れ目なく連続で
カバーします。オプション00を指定することで、ループ帯域を最大 10MHzまで可変でき、
ピーキング特性も変更できます。
データ・レート:
標準
オプション 00
オプション 01
(左): 6B オプション 100 電気
(右)
:6B オプション 101 光 / 電気
0Mb/s ∼ 7.1Gb/s
0Mb/s ∼ 1.Gb/s
7.1Gb/s ∼ 1.Gb/s
* FW Revision .1 以降で 1.Gb/s まで対応します
■ 86100CU-400 PLL およびジッタ・スペクトラム解析ソフトウェア
6B/610A の位相検波器を利用した高度なジッタ解析
ジッタ・スペクトラム/位相雑音測定
6B および 610A 内蔵のクロック・リカバリがもつ位相検
波器がジッタ信号を効果的に復調。本ソフトウェアで、その出力
をモニタすることでジッタ・スペクトラム/位相雑音が測定でき
ます。クロック信号とデータ信号の双方のジッタ・スペクトラム
が可能で、その比較から問題の本質に迫れます。
ジッタ・トランスファ /PLL ループ帯域測定
N0A/B J-BERT 等のジッタ信号源を併用することで、ジッタ・
トランスファ測定が可能です。PCI Express® Gen で規定され
た PLL ループ帯域コンプライアンス試験が驚くほど容易に、また
再現性よく行えます。
SSC(スペクトラム拡散クロック)をもつデータ信号のジッタ・スペクトラム
測定例。kHz 変調信号とその奇数次高調波、および 1MHz 周期ジッタと
その高調波が観測されています。
PCI-Express® Gen デバイスの PLL 帯域幅の実測例。青点が実測による
結果、青線がフィッティングによるループ帯域特性で、これよりループ帯域
1.MHz と算出。赤線は、観測されるジッタ伝達関数(OJTF)の計算値。
6100CU-00 ソフトウェアは、弊社ホームページからダウンロードできる無償ソフトウェアです。
GPIB または LAN で接続された外部 PC の Microsoft ® Excel ® 00/007 上で動作します。
7
参考資料:
プロダクト・ノート 6100C-「6100C DCA-J を用い
た PLL およびジッタ・スペクトラム解析」
(PN:-61JAJP)
DCA-J 光トランシーバ/トランスミッタ試験のスタンダード
6100C DCA-J ファミリは、光トランシーバ
や光トランスミッタの試験のスタンダードと
して豊富な実績を誇ります。光アイ・パター
ン測定では、データ・レートの 7% に dB
帯域をもつ 次の Bessel-Thompson フィル
タ応答を有する「標準レシーバ」を装備した
“光オシロ”が使用されます。
DCA-J の各モジュールは、波形歪みの少な
い O/E コンバータと、複数のデータ・レート
に対応してフィルタ特性を切り替えられる
標準レシーバを統合した“光オシロ”を構成
します。もちろん、フィルタ・オフへの切り
替えも容易です。
「アイ/マスク・モード」は、光トランスミッタ
簡単な操作で、フィルタを ON とした標準
レシーバ(上)と、OFF とした広帯域レシー
の試験に最適化され、わずかなキー操作で、
バ(右)が切り替えられます。
所望の結果が再現性よく得られます。
■ 86105B/C/D 光 / 電気プラグイン・モジュール
10Gb/s 帯(1.Gb/s 以下)の光トランスミッタ測定に
610B/C/D モジュール・ファミリは、1Mb/s から 1.Gb/s までの多数のデータ・レート
における光トランスミッタの評価に理想的です。
・ 86105D
広い波長範囲と 0GHz 光 /GHz 電気の広い帯域をカバーし、とくに 16x ファイバ・チャ
ネル(1.0Gb/s)等の次世代ニーズに応えます。
・ 86105C
広い波長範囲とアンプ内蔵よる高感度特性により、マスク・マージンの余裕度が大きく
広がります。フィルタの選択肢の多さが特長です。
・ 86105B
シングル・モード、長波長において高忠実度の波形測定を提供します。
86105B/C/D の仕様抜粋
光波長範囲
光帯域幅(フィルタ・オフ)
マスク感度(@10Gb/s)
低域
1M-.Gb/s
フィルタ・オン・
データ・レート
10.Gb/s 光源の測定比較
黄色:610D
青色:610B
86105C
70-160nm
.GHz
− 17dBm
△
○
(Opt.11/11) (Opt.100,00)
.Gb/s
−
10Gb/s 帯
○
1.0Gb/s
電気入力の帯域幅
86105B
1000-1600nm
1GHz
− 1dBm
○
(Opt. 17)
○
(Opt. 00,00)
86105D
70-160nm
0GHz
− 1dBm
−
○
○
−
−
○
0GHz
0GHz
GHz
旧タイプ DCA からスループットを大幅向上
マスク・マージンの評価が、より簡単、迅速に
自動マスク・マージン測定
光トランシーバの評価において、規格で定義されたアイ・マスクか
らアイの開口度の余裕を示すマスク・マージンは不可欠な測定項目
となっています。しかし、その測定方法については明確な基準がな
く、また測定に時間がかかる問題もありました。
FW Revision .0 で搭載された“自動マスク・マージン”は、収集した
サンプル数とマスク違反となるヒット数の比からマージン量を算出
する方法のため、より短い時間で、再現性のあるマスク・マージン試
験が可能です。Target Hit Ratio の値を指定し、Calculate キーをタッ
チするだけの簡単な操作で、わずか数秒で求まります。
RIN 測定
レーザ光源の RIN(相対強度雑音)が、6100C DCA-J で測定可能です。
6100C オプション 00 および 00 により、ISI 等の影響を受けない
“純粋な”ランダム・ノイズ(RN)値が得られるため、同時に得られる
光入力パワーとの比から算出します。OMA(光変調振幅)値の測定、
さらに光モジュールのフィルタをオンとすれば、測定帯域幅が定義
できますので、単位帯域に換算し、dB/Hz 単位での RIN OMA が求ま
ります。
消光比測定
消光比測定の一貫性を高めるため、消光比補正係数(ERCF)を提唱
しています。00 年 1 月出荷分からの 610C には、個別に評価した
ERCF を定義することで、より一貫性の高い消光比測定が可能となり
ます。消光比補正係数を加味した消光比測定機能に限り、6100A/
B メインフレーム(FW Revision .0)でご利用いただけます。(出荷
後のモジュールに対する個別 ERCF の値付けは、定期校正の拡張と
してサービスセンタにてお受けする準備を進めています。)
参考資料:
プロダクト・ノート 6100-7「デジタル・コミュニケーション・アナライザ
(DCA)による相対強度雑音(RIN)の測定」(PN:-JAJP)
アプリケーション・ノート 10-「光トランシーバの消光比測定におけ
る確度と一貫性の向上」(PN:-60JAJP)
より高度な波形解析に、MATLAB ®を一体化
■ 86100C オプション 201 アドバンスド波形解析ソフトウェア
6100C オプション 01 アドバンスド波形解析機能によって、より高度
な波形解析・信号処理が可能です。
イコライザ・シミュレーション
ケーブルや PC 基板など伝送路の帯域不足により閉じたアイを拡げ
る技術の一つ、リニア・フィードフォワード・イコライザ(LFE)のシミュ
レーション機能が内蔵されています。LFE の効果を視覚的に観測す
ることが容易に行えます。
パターン波形セーブ
1 ビット当たり最大 06 点のレベル値データを .CSV として書き出す
ことができ、ADS 等の高周波シミュレータにおいて、実波形ベース
のシミュレーション用のデータとして最適です。
リニア・フィードフォワード・イコライザ(LFE)の実例
実測アイ波形(黄色)に対して LFE を適用したアイ波形(青色)。
タップ係数は最大 1 段、任意にまたは最適値に設定できます。
面倒であった TWDP* 試験も驚くほど容易に
MATLAB ®ソフトウェアを 6100C DCA-J 本体にインストールすることで **、実測した波形データから直接 MATLAB ®を介した解析/シミュレー
ションが可能です。その結果は、波形または数値データとして GUI 上に表示されます。
例えば、S パラメータとして入手した伝送路のロス特性を加味(または除去)した波形特性をシミュレーションしたり、面倒であった光トランシーバ
の TWDP もほぼリアルタイムに算出することができます。外付けの PC に波形データを移す面倒な作業から開放されます。
数値データとして計算結果を表示(TWDP)
波形(アイ・ライン)として処理結果を表示
* TWDP(Transmitter Waveform Dispersion Penalty)は、10Gb-LRM など、光ファイバの分散特性をイコライザにて補正するレシーバを使用するシステムにおける、トランスミッタの性能を
定量化する手法です。MATLAB ®スクリプトが公開されています。
** 新規に 6100C をご購入する際に、MATLAB ®ソフトウェアを 6100C オプション 061(基本パッケージ)もしくは 06(標準パッケージ=推奨)として、合わせてご発注いただけます。
ご所有の 6100C に対しては、Mathworks 社からご購入いただきます。
10
40Gb/100GbE ネットワークへ向けて
広帯域光および電気信号の解析
■ 86116C 40-65GHz 光 /80GHz
電気モジュール
■ 86107A 精密タイムベース・
モジュール
6116C は、最も広帯域な光および電気の入力チャネルをも
つモジュールです。オプション 00 は、STM-6/OC-76 等
の 0Gb/s レートのアプリケーションに、オプション 0 は、
100Gb Ethernet(Gb/s× 波長多重など)のアプリケーショ
ンにそれぞれ最適化されています。
6100Cメインフレームの残留ジッタは、1.ps-rms(typ)あり、
Gb/s 以上のアイ波形の観測に影響を与えます。6107A
精密タイムベースを併用することで、残留ジッタを 1/6 以下
の 0.ps-rms(typ)まで低減することができるのでクリアな
アイ・ダイアグラム解析が行えます。
86116C
オプション 025
光入力
帯域幅
(フィルタ・オフ)
GHz typ
70GHz typ
帯域幅設定
(フィルタ・オフ)
0 GHz
6, 60, GHz
フィルタ・オン・
データ・レート
(標準レシーバ)
17.000 Gb/s,
.71 Gb/s,
7.7 Gb/s
.1 Gb/s,
.01 Gb/s
感度(@110nm)
電気入力
オプション 040
100 – 160 nm
波長範囲
– dBm
(typ, . Gb/s)
– dBm
(typ, ./.0 Gb/s)
帯域幅
(フィルタ・オフ)
GHz typical
0Gb/s 信号の比較。6107A 精密タイムベースをオン(下)とすること
帯域幅設定
0, , 0 GHz
で、オフ(上)に比べて、残留ジッタが低減したアイが観測されます
■ 86118A 70GHz デュアル・リモート・ヘッド・
モジュール
611A は、70GHz 超の帯域幅をも
つ チャネルの電気入力モジュール
です。入力端子を DUT 近くに位置さ
せ、ケーブル接続の影響を抑えられ
るようリモート・ヘッドを採用してい
ます。オプション H01 の指定により、
つの入力間のスキューを最小限に
抑えることができます。
■ コンスタレーション表示
FW Revision .1 以降では、 チャネル
入力間の VERSUS 演算機能にもカ
ラー・グレード表示が可能となりま
した。QPSK レシーバからの I-Q 出力
を つのチャネルに入力し、
“1 vs ”
とすれば簡易的なコンスタレーション
(ベクトル)表示が得られます。
また、オプション H11 を指定するこ
とで、110GHz までの検査データが
添付され、公称 70GHz より広い帯
域をもつ実力が確認いただけます。
11
DCA-J / TDR シグナル・インテグリティの第一歩
ギガビット(Gb/s)を超える高速デジタル信号を扱うプリント回路基板
やケーブル/コネクタは、反射点やインピーダンスさらに反射損/挿
入損となる S パラメータの評価、いわゆる「シグナル・インテグリティ」
解析が不可欠となっています。
6100C と 7A 差動 TDR/TDT モジュールを組み合わせた“TDR
オシロ”は、わかりやすく使いやすい直感的な操作性に加え、独自の
TDR 校正により測定系の誤差を排除した、正確なインピーダンス評価
が可能です。6100C オプション 0 により S パラメータ解析も可能
TDR(Time Domain Reflectometry)
TDT(Time Domain Transmission)
です。シングル・エンドおよび差動線路の評価に理想的なツールです。
わかりやすい設定メニュー
グラフィカルでわかりやすいセットアップ・メニューから、差動 TDR
の設定も迷うことなく行えます。
TDR 校正
測定ケーブルのロスなど測定系の誤差を排除する TDR 校正により、
正確なインピーダンス値の測定が可能です。画面に表示される
Wizard に従ってショートとロードを接続する簡単な手順で行えます。
校正後の時間スケールの変更が可能です。
TDR ステップの立ち上がり時間が可変
TDR 校正を行うと、TDR ステップ・パルスの立ち上がり時間を変えた
反射/インピーダンスの応答がシミュレーションできます。実際の
デバイス/伝送路に流れる信号の立ち上がり時間での評価が容易
に行えます。
基板 1
基板 2
DUT
校正基準面
基板 1
基板 2
DUT
500ps
200ps
100ps
40ps
TDR 校正の効果の実例(2 枚の TDR デモ基板を直列に接続)
:
左)基板 1 にある大きな反射の影響で、基板 の反射は同じ構造にもかかわらず、
正しくない小さな値として観測されています。
右) つの基板の接続面(矢印)で TDR 校正を行うと、基板 1 が 0Ω のラインと見え
るように、校正・除去され、基板 の特性が正しく測定できることがわかります。
立ち上がり時間の違いによるインピーダンス(反射)の違い
1
使いやすさと正確な TDR 測定を提供
■ 86100C オプション 202 拡張インピーダンス /S パラメータ解析ソフトウェア
オプション 0 の搭載により、シングル・エンドおよび差動の S パラメータ測定が行えます。後処理タイプのソフトウェアとは異なり、
SDD11差動リターン・ロスやSDD1差動挿入損失もリアルタイムに評価できます。位相および群遅延の表示も可能です(FW Rev..1にて)。
また多重反射によるインピーダンス測定の誤差を低減する Peeling 機能も追加されます。
ワンタッチの S パラメータ表示
位相・群遅延表示( 画面表示も可能)
Peeling 機能により、1 つめの大きな反射により、それ以
降に存在する反射点のインピーダンス値の誤差を低減
します。(黄色(r1)が適用前、赤(f1)が適用後)
■ N1021B 18GHz 差動 TDR プローブ・キット
使いやすく、人間工学に配慮した差動プローブ
N101B は、SMA 同軸コネクタが装着できない PC 基板やコネ
クタ等の差動インピーダンス測定に理想的な差動 TDR プローブ
とアクセサリから構成されたキットです。
特長:
・ 最大 1GHz の広い帯域幅
・ ホイールを廻すだけで先端ピッチ間隔を .mm まで可変
・ 小型・軽量で持ちやすいエルゴノミック・デザイン
・ 取り扱いに優れた RF 同軸ケーブル(同梱)
・ ケーブル端で TDR 校正することで測定系の誤差を排除
(校正デバイスも同梱)
N101B プローブの使用にあたって、被測定 DUT の面に対し、
垂直を保つように支持します
ホイールを廻すだけで先端ピッチ間隔が可変。
PCI Express ®評価基板(CBB)にある差動 Ωトレースの実測例
0.mm(接触状態の 0.0mm)∼ .mm
13
アクセサリ
TDR 測定用アクセサリ
N101B 差動 TDR プローブ・キット(校正デバイス、ケーブル付属)
N100A シングルエンド TDR プローブセット
N77A 軸プローブ・ポジショナ
(ポジショナ、ケーブル、校正基板付属)
PicoSecond Pulse Lab. 00 TDR ステップ・エンハ
ンスメント・モジュール(使用例)
0AK0 ESD 保護用スイッチ・ユニット
(また、EOS/ESD から入力回路を保護する N100C パワー・
リミッタもあります)
N10A TDR 校正キット
(RF ケーブルは、写真では 本ですが、 本付属されます)
N100A-H01/H0/H0 HDMI TypeA コネクタ用
テストポイント・アダプタ/低周波ボード
InfiniiMax II アクティブ・プローブ
N10A プローブ・アダプタを用いることで、116A 1GHz アンプおよび各種プローブヘッドが、6100C DCA-J にも使用いただけます。
InfiniiMaxⅠ/Ⅱ Probeアンプ
N5382A 13GHz
E2677A 12GHz
差動ブラウザ・プローブ
半田付け用差動プローブ
E2679A 6GHz 半田付け用
シングル・エンド・プローブ
N5381A 13GHz 差動
半田付け用差動プローブ
N5425A/26A 12GHz 差動
半田付け用プローブ(ZIF対応)
N5451A 9GHz/6GHz差動
半田付け用プローブ(ZIF対応)
N5450A
E2675A 6GHz
差動ブラウザ・プローブ
温度特性評価用
延長ケーブル
(−55°
C ∼+150°
Cの
範囲をカバー)
E2676A 6GHz シングルエンド・
ブラウザ・プローブ
E2678A 12GHz
ソケット・プローブ
E2695A 8GHz
差動SMAプローブ
N5380A 13GHz
広帯域差動SMAプローブ
14
N10A 用のプローブ電源を持つモジュールは、
7A、611A、6106B、610A です。
オーダリング・ガイド
■ プラグイン・モジュールの一覧表
(µm) (dBm)
(GHz)
1000−1600
1000−1600
1000−1600
750−1650
750−1650
750−1650
750−1650
1000−1600
1000−1600
1300−1620
1300−1620
15
15
15
8.5
8.5
8.5
20
28
28
45
65
20
20
20
20
20
20
35
40
40
80
80
9
9
9
62.5
62.5
62.5
62.5
9
9
9
9
−12
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
18
20
50
70
32
−
−
−
−
●
●
●
155 Mb/s
622 Mb/s
1063 Mb/s
1244/1250 Mb/s
2125 Mb/s
2488/2500 Mb/s
2.666 Gb/s
3.125 Gb/s
4.25 Gb/s
5.00 Gb/s
6.25 Gb/s
8.50 Gb/s
9.953 Gb/s
10.3125 Gb/s
10.51875 Gb/s
10.664 Gb/s
10.709 Gb/s
11.096 Gb/s
11.317 Gb/s
14.025 Gb/s
17.00 Gb/s
25.80 Gb/s
27.70 Gb/s
39.813 Gb/s
43.018 Gb/s
(GHz)
フィルタ・データ・レート
マスク試験感度
●
ファイバ入力径
●
(nm)
電気帯域
2
2
2
2
2
●
フィルタオフ光帯域
0
0
0
0
0
波長範囲
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
ステップパルス
54754A
86112A
86117A
86118A
86108A
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
プローブ電源
86116C
410
025
040
電気入力チャネル数
86105D
86106B
光入力チャネル数
86105C
オプション
モデル
86105B
111
112
113
100*
200
300*
T
D
R
#1
1
#1 0
2
#1 0
3
#1 0
4
#1 0
5
#1 0
6
#1 0
7
#1 0
8
#1 0
9
#1 0
9
#1 3
9
#1 5
97
(86105Cオプション100/300における
フィルタ選択のオプション番号)
● ● ● ● ● ● ●
−12
● ●
−20
* * * * * * * * * * * *
−16
* * * * * * * * * * * * ● ● ● ● ● ● ●
−12
−16
−12
● ●
● ● ● ● ● ● ●
● ● ● ●
● ● ● ● ● ● ●
● ● ● ● ● ● ●
● ● ● ● ● ● ● ● ●
−7
●
−7
● ● ● ● ●
−10
● ● ●
−5
● ●
●:標準で装着
*オプションとして4つを選択
■ メインフレーム・オプション
86100C
DCA-J メインフレーム
86100C-001
拡張トリガ(パターンロック、1GHz 帯域)
86100C-701
標準トリガ(.GHz、Default)
86100C-061
MATLAB ® 基本オシロスコープ・パッケージ
86100C-062
MATLAB ® 標準オシロスコープ・パッケージ(推奨)
86100C-090
リムーバル・ハードディスク・ドライブ
86100C-092
内部ハードディスク・ドライブ(Default)
86100C-0BJ
プログラミング・マニュアル
86100C-200
拡張ジッタ解析ソフトウェア
86100C-201
アドバンスド波形解析ソフトウェア
● DCA-J のホームページのご案内
www.agilent.co.jp/find/dcaj
裏面パネル
外付けのモニタ・ディスプ
レイを使用する際は、GPIB
カードの隣にある VGA 出力
端子に接続します。
86100C-202
拡張インピーダンス /S パラメータ・ソフトウェア
86100C-300
アドバンスド振幅解析 /RIN/Q 値ソフトウェア
86100C-AFP
フィラー・パネル(6101-6000)
86100C-AX4
ラックマウント・キット(ハンドルなし)
86100C-AXE
ラックマウント・キット(ハンドルつき)
本器の使用にあたっては、写真のよう
86100C-UK6
商用校正証明書データ付き
に ESD(静電対策用)リスト・ストラップ
86100CS-001
拡張トリガ・アップグレード(パターンロック、1GHz 帯域)
の使用を強く推奨します。
86100CU-200 拡張ジッタ解析ソフトウェア・アップグレード
86100CU-201 アドバンスド波形解析ソフトウェア・アップグレード
86100CU-202 拡張インピーダンス /S パラメータ・ソフトウェア・アップグレード
CAUTION
86100CU-300 アドバンスド振幅解析 /RIN/Q 値ソフトウェア・アップグレード
86100CU-400 PLL およびジッタ・スペクトラム測定ソフトウェア(無償)
STATIC SENSITIVE
CONNECTORS
USE ESD PROTECTION
86100CU-401 アドバンスド・アイ解析ソフトウェア
15
ご注意
静電気(ESD)および過入力(EOS)により、
ご使用中の高性能測定器に、故障が生じ、
修理が必要となる場合があります。
測定時には、静電気・過入力に対する注意
事項を厳守しご使用ください。
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• Microsoft、Excel は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
• MATLAB は、米国 The MathWorks,Inc. 米国及びその他の国における登録商標です。
• PCI Express は、PCI-SIG の登録商標です。
受付時間 9:00-18:00(土・日・祭日を除く)
©Agilent Technologies. Inc. 00
Published in Japan, July 17. 00
0-JAJP
0000-0MS