舞 う - 九重町

2014 年1月 17 日 号
第331
2014年 1月号
隣 保 館 だ よ り 第 331 号(4)
お 知 ら せ
隣保館人権学習会の開催
発行 ◉ 九重町隣保館
演 題 認知症サポーター養成講座
大分県玖珠郡九重町大字右田 3088 - 2
TEL:0973-76-2468 FAX:0973-76-2446
「認知症を学び地域で支えよう」
講 師 地域包括支援センター
社会福祉士 進 孝 美
さん
■日 時:2014年2月19日
(水曜日)19:00~
■場 所:九重町隣保館 2階会議室
認知症サポーターは「なにか」特別なことをやる人ではありません。
みんなで認知症の人とその家族を支え、誰もが暮らしやすい地域を作っていく運動「認
知症を知り地域をつくる10カ年」キャンペーンが始まりました。
キャンペーンの一環として「認知症サポーターキャラバン」では、認知症について正し
く理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族に対して温かい目で見守る認知症サポーター
を一人でも増やし、安心して暮らせる町づくりを町民の手で展開していきます。
認知症サポーターは「なにか」特別なことをやる人ではありません。認知症を理解した
認知症の人への「応援者」です。
認知症はだれでもなる可能性のある病気です。いつ自分や家族が、あるいは友人や知り
合いが認知症になるかわかりません。ですから、
他人事として無関心でいるのではなく、
「自
分たちの問題である」という認識を持つことも大切です。
認知症の人への対応の心得“3つの「ない」
”
1 驚かせない
明けましておめでとうございます。
舞 う
2 急がせない
3 自尊心を傷つけない
〔認知症サポーター養成講座標準教材より抜粋〕
人生の歴史のページを
自分らしくかざろう
さあ 今年も
さわやかに ほがらかに
舞いに 舞いゆけ
◇これからの行事◇
【月・木は人権相談日】
1月20日(月) 編み物教室
2月 7日(金) 生け花教室
1月23日(木) はなみずき会
2月17日(月) 編み物教室
2月 3日(月) 編み物教室
2月 4日(火) 陶芸教室
2月 6日(木) あやめ会
2月19日(水)
はなみずき会
隣保館人権学習会
2月20日(木) 四つ葉会
2014 年1月 17 日 隣 保 館 だ よ り 第 331 号(3)
ご存 知 で す か 「筑前竹槍一揆」のこと
南山田人権同和問題啓発推進協議会は、毎年、現地学習(フィールドワーク)を実施しています。
2013 年度は、11 月 16 日(土曜日)に、「筑前竹槍一揆」について学ぶため福岡県糸島市を研修地に
実施しました。
筑前竹槍一揆は、明治4年の「解放令」施行から2年後の明治6年6月に、筑前地域で起きた大
規模な一揆で、10 万人を超える人々が参加をしたと言われています。
この一揆は、暦の切替、徴兵制、解放令撤回など6項目の要望事項を掲げ、文明開化政策を進め
る明治政府と福岡県に対する反発から起きたもので、県庁や官員の居宅、商家等が襲撃を受けまし
たが、被差別部落 1,500 戸以上が、焼打ちにあうなど、部落を襲った一揆としても広く知られてい
ます。糸島市でも、群衆が竹槍をもって福岡県庁に押しかけましたが、その途中、ムラが襲われ焼
き討ちにあいました。その結果、ムラは5軒しか残らなかったといわれています。糸島市の庄屋
「納富家」もその時に襲われ、床柱・柱・欄間などに「なた傷」が残っています。
(今も住宅として
使用されており、実際に見学することはできませんでした。)
同年8月に福岡県から大蔵省へ報告した「一揆による被災状況」から推測すると、納富家は「小
破」の中に入ると言われています。その理由について、納富家が享保の大飢饉の時、もち米、蔵米
を民衆に供出したこと、被差別地区の人たちに対する様々な手立てを講じて、百姓としての門戸を
開いたことなど、広く民衆に慕われており、この一揆で、家を焼き払うのではなく、確かにこの家
を襲ったという証拠の「なた傷」だけを残したのではないかと、歴史研究家は推察しています。
今回の研修「筑前竹槍一揆」については、福岡人権研
究所が主催する「筑前竹槍一揆ウオーク」に毎年、何名
2014 年1月 17 日 隣 保 館 だ よ り 第 331 号(2)
新年のごあいさつ
「認めあおう 一人ひとりが違うこと 大切なのは 気づくこと」
(ここのえ緑陽中学校3年小野智也さん)
この標語は、
25年度の差別をなくす人権標語の中学生の部の優秀作品です。同じ町内の
生徒の思いが選ばれ、
掲示物となって目に留まるとより身近になっていくことを日々感じ
ています。一人ひとりが違うこと、確かに誰もが違っていることは、容姿、感じ方、行動
様式など、
関わり合いが深まるほど気づかされます。だからこそ相手に対してその違いを
認め理解しているか、いかないか、自分本位なのかが問われる場面が多々あります。大人
だけのことではありません。勤務する小学校でも考えさせられることがありました。だれ
もが経験したことのある全校遊びのことです。高学年が遊びのきまりを、
勝敗の岐路で都
合のいいように変えて遊びを続けていたとのこと。我慢していた低学年が、
とうとう不満
を訴えてきました。
「遊び」のことと油断していた私たちも遅まきながら向き合うことに
なりました。高学年の子どもたちは、低学年との歳
(時)
の違いを認め、過去に遊びのルー
ルを配慮してくれたことは思い出してもやはり今は、
自分たち本位のルールの間違いをな
かなか認めることはできませんでした。少し長くなりましたが、
大事なことは大人もどれ
だけ心で大切な「気づき」の貯金をためていけるかではないかと思います。そして、
思い
やりの「気づき」とともにどれだけたくさんの行動で他人からのありがとうをもらえる生
き方ができるかが問われています。
そんなに堅苦しく考えなくても今日出会う人への笑顔
だってありがとうの気持ちをプレゼントしています。
今年も一人ひとりの人権を守り、
その違いを大切にした隣保館の活動を皆さんでつくっ
ていきましょう。よろしくお願いします。
隣保館運営審議会会長 豊國 隆信
かの会員が参加をさせていただき学習を続けていますが、
今回の糸島市研修でも、一揆が起こった背景やムラと納
富家の関係など、多くのことを学ぶことができました。
今回の現地学習で得た多くの学びを糧に、微力ではあ
りますが、同和問題をはじめあらゆる差別をなくす取組
みをこれからも進めてまいりたいと思います。
南山田人権同和問題啓発推進協議会 事務局
(講師の山田氏から説明を聞く参加者)
◆ 貸出図書のご案内 ◆
書籍名
著者名
◆ いま、きみに いのちの詩を
木内喜久雄
◆ 橋のない川に橋を(住井すゑ対話集) 住井すゑ
◆ 人権百話
林 力
◆ ケガレ(対談)
沖浦和光・宮田登
◆ とうちゃんはトビ
解放教育自主講座・小倉
*他にも書籍・ビデオ・DVD等もありますので、お気軽にお問い合わせ下さい
新年あけましておめでとうございます。
ご家族お揃いで輝かしい新春をお迎えしたこと
とお慶び申し上げます。
昨年は、各種の隣保館事業に対し、深いご理解とご協力そしてご支援をいただきありが
とうございました。おかげをもちまして、
円滑な運営ができましたことに御礼を申し上げ
ます。今日、地域社会での人のつながりが希薄となり、インターネットの差別書き込み、
戸籍の不正入手など多くの差別事象が起きています。
隣保館は、法的には「社会福祉施設」として位置づけられていることを今一度認識し、
本年も引き続き人権尊重を第一に福祉の向上や人権啓発の住民交流の拠点となる開かれ
たコミュニティーセンターとして同和問題をはじめとするあらゆる差別や、
人権問題を自分の課題として考え、すべての町民がともに支え合い、認め合
う人権の町づくりを職員一同取り組みを行いますので、皆様のご支援とご協
力をお願いいたします。
最後に、本年が皆様にとって明るく実りのある年となりますよう、また、皆
さんのご健康と益々のご健勝を祈念し、新年にあたっての挨拶といたします。
隣保館館長 衞藤 眞弓
隣保館 職員 一同
2014 年1月 17 日 隣 保 館 だ よ り 第 331 号(3)
ご存 知 で す か 「筑前竹槍一揆」のこと
南山田人権同和問題啓発推進協議会は、毎年、現地学習(フィールドワーク)を実施しています。
2013 年度は、11 月 16 日(土曜日)に、「筑前竹槍一揆」について学ぶため福岡県糸島市を研修地に
実施しました。
筑前竹槍一揆は、明治4年の「解放令」施行から2年後の明治6年6月に、筑前地域で起きた大
規模な一揆で、10 万人を超える人々が参加をしたと言われています。
この一揆は、暦の切替、徴兵制、解放令撤回など6項目の要望事項を掲げ、文明開化政策を進め
る明治政府と福岡県に対する反発から起きたもので、県庁や官員の居宅、商家等が襲撃を受けまし
たが、被差別部落 1,500 戸以上が、焼打ちにあうなど、部落を襲った一揆としても広く知られてい
ます。糸島市でも、群衆が竹槍をもって福岡県庁に押しかけましたが、その途中、ムラが襲われ焼
き討ちにあいました。その結果、ムラは5軒しか残らなかったといわれています。糸島市の庄屋
「納富家」もその時に襲われ、床柱・柱・欄間などに「なた傷」が残っています。
(今も住宅として
使用されており、実際に見学することはできませんでした。)
同年8月に福岡県から大蔵省へ報告した「一揆による被災状況」から推測すると、納富家は「小
破」の中に入ると言われています。その理由について、納富家が享保の大飢饉の時、もち米、蔵米
を民衆に供出したこと、被差別地区の人たちに対する様々な手立てを講じて、百姓としての門戸を
開いたことなど、広く民衆に慕われており、この一揆で、家を焼き払うのではなく、確かにこの家
を襲ったという証拠の「なた傷」だけを残したのではないかと、歴史研究家は推察しています。
今回の研修「筑前竹槍一揆」については、福岡人権研
究所が主催する「筑前竹槍一揆ウオーク」に毎年、何名
2014 年1月 17 日 隣 保 館 だ よ り 第 331 号(2)
新年のごあいさつ
「認めあおう 一人ひとりが違うこと 大切なのは 気づくこと」
(ここのえ緑陽中学校3年小野智也さん)
この標語は、
25年度の差別をなくす人権標語の中学生の部の優秀作品です。同じ町内の
生徒の思いが選ばれ、
掲示物となって目に留まるとより身近になっていくことを日々感じ
ています。一人ひとりが違うこと、確かに誰もが違っていることは、容姿、感じ方、行動
様式など、
関わり合いが深まるほど気づかされます。だからこそ相手に対してその違いを
認め理解しているか、いかないか、自分本位なのかが問われる場面が多々あります。大人
だけのことではありません。勤務する小学校でも考えさせられることがありました。だれ
もが経験したことのある全校遊びのことです。高学年が遊びのきまりを、
勝敗の岐路で都
合のいいように変えて遊びを続けていたとのこと。我慢していた低学年が、
とうとう不満
を訴えてきました。
「遊び」のことと油断していた私たちも遅まきながら向き合うことに
なりました。高学年の子どもたちは、低学年との歳
(時)
の違いを認め、過去に遊びのルー
ルを配慮してくれたことは思い出してもやはり今は、
自分たち本位のルールの間違いをな
かなか認めることはできませんでした。少し長くなりましたが、
大事なことは大人もどれ
だけ心で大切な「気づき」の貯金をためていけるかではないかと思います。そして、
思い
やりの「気づき」とともにどれだけたくさんの行動で他人からのありがとうをもらえる生
き方ができるかが問われています。
そんなに堅苦しく考えなくても今日出会う人への笑顔
だってありがとうの気持ちをプレゼントしています。
今年も一人ひとりの人権を守り、
その違いを大切にした隣保館の活動を皆さんでつくっ
ていきましょう。よろしくお願いします。
隣保館運営審議会会長 豊國 隆信
かの会員が参加をさせていただき学習を続けていますが、
今回の糸島市研修でも、一揆が起こった背景やムラと納
富家の関係など、多くのことを学ぶことができました。
今回の現地学習で得た多くの学びを糧に、微力ではあ
りますが、同和問題をはじめあらゆる差別をなくす取組
みをこれからも進めてまいりたいと思います。
南山田人権同和問題啓発推進協議会 事務局
(講師の山田氏から説明を聞く参加者)
◆ 貸出図書のご案内 ◆
書籍名
著者名
◆ いま、きみに いのちの詩を
木内喜久雄
◆ 橋のない川に橋を(住井すゑ対話集) 住井すゑ
◆ 人権百話
林 力
◆ ケガレ(対談)
沖浦和光・宮田登
◆ とうちゃんはトビ
解放教育自主講座・小倉
*他にも書籍・ビデオ・DVD等もありますので、お気軽にお問い合わせ下さい
新年あけましておめでとうございます。
ご家族お揃いで輝かしい新春をお迎えしたこと
とお慶び申し上げます。
昨年は、各種の隣保館事業に対し、深いご理解とご協力そしてご支援をいただきありが
とうございました。おかげをもちまして、
円滑な運営ができましたことに御礼を申し上げ
ます。今日、地域社会での人のつながりが希薄となり、インターネットの差別書き込み、
戸籍の不正入手など多くの差別事象が起きています。
隣保館は、法的には「社会福祉施設」として位置づけられていることを今一度認識し、
本年も引き続き人権尊重を第一に福祉の向上や人権啓発の住民交流の拠点となる開かれ
たコミュニティーセンターとして同和問題をはじめとするあらゆる差別や、
人権問題を自分の課題として考え、すべての町民がともに支え合い、認め合
う人権の町づくりを職員一同取り組みを行いますので、皆様のご支援とご協
力をお願いいたします。
最後に、本年が皆様にとって明るく実りのある年となりますよう、また、皆
さんのご健康と益々のご健勝を祈念し、新年にあたっての挨拶といたします。
隣保館館長 衞藤 眞弓
隣保館 職員 一同
2014 年1月 17 日 号
第331
2014年 1月号
隣 保 館 だ よ り 第 331 号(4)
お 知 ら せ
隣保館人権学習会の開催
発行 ◉ 九重町隣保館
演 題 認知症サポーター養成講座
大分県玖珠郡九重町大字右田 3088 - 2
TEL:0973-76-2468 FAX:0973-76-2446
「認知症を学び地域で支えよう」
講 師 地域包括支援センター
社会福祉士 進 孝 美
さん
■日 時:2014年2月19日
(水曜日)19:00~
■場 所:九重町隣保館 2階会議室
認知症サポーターは「なにか」特別なことをやる人ではありません。
みんなで認知症の人とその家族を支え、誰もが暮らしやすい地域を作っていく運動「認
知症を知り地域をつくる10カ年」キャンペーンが始まりました。
キャンペーンの一環として「認知症サポーターキャラバン」では、認知症について正し
く理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族に対して温かい目で見守る認知症サポーター
を一人でも増やし、安心して暮らせる町づくりを町民の手で展開していきます。
認知症サポーターは「なにか」特別なことをやる人ではありません。認知症を理解した
認知症の人への「応援者」です。
認知症はだれでもなる可能性のある病気です。いつ自分や家族が、あるいは友人や知り
合いが認知症になるかわかりません。ですから、
他人事として無関心でいるのではなく、
「自
分たちの問題である」という認識を持つことも大切です。
認知症の人への対応の心得“3つの「ない」
”
1 驚かせない
明けましておめでとうございます。
舞 う
2 急がせない
3 自尊心を傷つけない
〔認知症サポーター養成講座標準教材より抜粋〕
人生の歴史のページを
自分らしくかざろう
さあ 今年も
さわやかに ほがらかに
舞いに 舞いゆけ
◇これからの行事◇
【月・木は人権相談日】
1月20日(月) 編み物教室
2月 7日(金) 生け花教室
1月23日(木) はなみずき会
2月17日(月) 編み物教室
2月 3日(月) 編み物教室
2月 4日(火) 陶芸教室
2月 6日(木) あやめ会
2月19日(水)
はなみずき会
隣保館人権学習会
2月20日(木) 四つ葉会