July 26-30 - 筑波大学

国際農業研修Ⅳ(アメリカ)研修レポート
7月26日‐7月30日分
2012/08/01 提出
201110715 牧野 悠
○7月26日(木)
今日からいよいよ Wind River Trip が始ま
る。出発が午後のため、午前中はいつも通り
英語の授業に出席した(Maple クラス)。1
時間目の Writing では、私たちが課題として
書いた essay を数人の友人のものと交換し、
お互いの文章について評価しあった。このア
ドバイスが、1日に提出予定の Portfolio(今
までのまとめ)をつくる上で参考になる。2
時間目の Reading では、アメリカに旅立った
元難民キャンプ住民のスーダン人男性
写真①:英語 Reading(Maple) 画を観ているクラスメート
についての動画を観た。
3時間目の Listening では、特に言語に
おいて学びが起こる過程について述べら
れた文章をもとに、先生と学生たちとの
対話がすすめられていった。その後昼食
をとり、14時に ORC office
(Wind River
Trip の手続きを行う事務所)へバックパ
ックを持って集合した。14時40分頃
に、車2台で、ガイド2人(男女1人ず
つ)、日本人6人(男4人、女2人)、韓
↑写真②:Wind River Trip テントを組み立てている様子
写真左→家根橋 圭祐
写真右→中村 俊太
国人1人(女)の参加者たちは出発した。
17時頃、TacoTime というファースト
フード店で軽く夕食をとった。20時40分頃、目的地の Big Sandy Lodge に到着した。
ガイド、男子1グループ、男子2グループ、女子、の全部で4グループに分かれてテント
を組み立てたのち、全体ミーティングをした。
明日はキャンプ場までの長いハイキングが待っているから、ゆっくり休むようにと言われ
た。みんな疲れていたせいか、テントに戻るとすぐに寝てしまったようである。
○7月27日(金)
森のひんやりとした空気に囲まれ、鳥の鳴
き声がそこかしこから聞こえる、すがすが
しい朝を迎えた。8時頃、ガイドの2人が
朝食を用意してくれた。これから始まる長
いハイキング、そして生活に必要な資源が
十分にない生活に備えた、Big breakfast で
あった。メニューは、パンケーキ、ハッシ
ュドポテト、ベーコン、メープルシロップ、
オレンジジュース、りんご、バナナで
写真③:Wind River Trip 2日目朝食
あった。
食事は全員でテーブルを囲んでとった
写真右奥から時計回りに、中村 俊太、荻原
のだが、昨日の疲れがまだ残っている
麻衣、井上
貴仁、
家根橋 圭祐、太田 祥平、牧野 悠、So-young Kim
のか、あまり会話はなかった。朝食後、歯磨き、テントの片付け、ゴミ捨て、トイレなど
をすませ、出発前ミーティングを行った。ガイドの Dom からのアドバイスは、
「のどが渇
く前に水をとるように。」
「つかれたり、どこ
かに痛みを感じたりしたらすぐに私たちに
言うこと。休憩はなるべく多くとるが、それ
以上に休みが必要ならいつでも伝えてほし
い。」の2点であった。テント、寝袋、パッ
ド、水・食料、衣服、バックパックを持って
数時間歩き続けるのだから、当然といえば当
然の心構えかもしれない。そして10時30
分頃、キャンプ場に向けて出発
写真④:Wind River Trip 雨宿り用テント組み立て
した。ハイキングの最中は、多
写真左→家根橋 圭祐 写真中央→Dominic(ガイド) 写真右→Kelly(ガイド)
くの登山客とすれちがった。お
互いの様子を聞きあったり、立ち止まって
出身の話をしたり、みな非常にフレンドリ
ーであった。11時50分頃、予定通りの
場所で昼食をとった。内容はリッツのクラ
ッカー、袋に入ったツナ、そして各自が持
っているナッツやシリアルバーなどのスナ
ック。その時雲行きがあやしいのが若干気
になっていたのだが、昼食を終えて歩き出
すと、やはり雨がぱらつきはじめた。
そこで、一旦歩くのをやめ、小さなテ
写真⑤:Wind River Trip 2日目夕食
写真左→So-young Kin 写真右→荻原
麻衣
ントをたてて雨宿りをした。
通り雨だったらしく、10分ほど待っていた
らすぐに晴れ間が見えた。そこで再び歩き始
め、13時40分頃にはキャンプ場に着くこ
とができた。全部で3時間10分のハイキン
グであった。それから18時の夕食までは、
昼寝をしたり、散歩をしたり、スナックを食
べたり、各自好きなことをして過ごしていた。
夜の食事は、準備も含め、においがつかない
ようテントから少し離れた風下で行った。メ
写真⑥:Wind River Trip 3日目ハイキング
ごつごつした岩山、青々とした木葉、湖との対比
ニューは、レトルトのブロッコリー入りクリ
ームパスタにチキンを加えたもの。袋から出
したものをお湯に入れて温めるだけの簡単
な食事ではあったものの、個人的には少しでも日常食に近いものが食べられたことが本当
にうれしかった。
食事後はすぐそばの湖で食器と鍋を洗った。ちなみに、ここから汲んできた水は、ろ過し
て飲料水としても使っている。少し食後の休憩を挟んだら、全体ミーティングをして、明
日の日程を確認した。明日は、重いバックパックなしで思う存分山歩きができる。よかっ
た。
○7月28日(土)
今朝だけは、朝寝坊が堂々とできた。もちろん、好きなだけ寝た。ゆっくりとオートミー
ルの朝食をとったあと、11時30分頃にキャンプ場を出発し、Big Sandy Lake の周りの
山々を数時間歩きまわることに。歩いた道のりには、お花畑があったり、ごつごつした岩
山があったり、もののけ姫を思い出させるような森があったり。同じ湖の周りなのに、本
当に自然の表情は豊かで、決して私の目を飽きさせることはなかった。12時45分頃、
太陽がかんかんと照り付ける岩の上で昼食をとった。ベーグルは全粒粉か、もしくは雑穀
から出来ているのか、素朴で、不思議な味がした。昼食後は来た道を引き返し、14時4
5分頃にキャンプ場に戻ってきた。そこからは、昨日同様、各自思い思いの時間を過ごし
ていた。湖の近くの岩に寝転がってみたり、水浴びをしたり、ガイドの2人が即興でつく
った輪投げで遊んでみたり。まるで童心に帰った様であった。今日の夕食は、照り焼きラ
イスにチキンを加えて温めたもの。余談ではあるが、アメリカでは、日本食の味付け≒照
り焼きというイメージがあるらしい。スーパーにみりんや日本酒がないのに照り焼きソー
スはあるし、学食には照り焼きチキンライスのお店もある。話をもどして、休憩を挟んだ
あと、21時頃に全体ミーティングをした。そこで、この Wind River Trip での思い出を、
1人1人発表していった。明日は、7時にはキャンプ場を出てロッジに向かう。17時に
は Logan に戻るために。
○7月29日(日)
まだ暗かったが、みんな6時頃には起床して支度を始めていた。いつもの身支度に加え、
テントをたたんだり、バックパックの荷物の整理をしたり、山下りに備えて水を汲んだり
した。朝食は、準備の合間に、残りの食料ですませた。やや予定より遅れたが、7時20
分頃にキャンプ場を出た。確実に、行きよりも荷物は軽かった。日差しもまだ強くないの
で、休憩をあまりとらなくても快適に歩くことができた。そして9時20分頃、全員無事
ロッジに到着。行きは3時間10分もかかったのに、帰りは2時間2分。早い。ガイドの
2人が、"All of you did very well!!"と何度も言ってくれたのは本当にうれしかった。そして
車に乗り、ローガンに向かった。11時30分頃のコンビニ休憩、12時40分頃の給油
を経て、14時半過ぎに ORC office に到着。明日の17時までに、中の私物を取り出して、
バックパックを返却しにくるようにとの指示が出た。解散後は何も予定がなかったのだが、
約4日振りのシャワー・洗濯・8日1日提出の宿題をこなすという流れになることは間違
いない。
○7月30日(月)
旅を終えて、また、いつも通りの日々が始
まる。1時間目の Writing では、授業内で
essay の練習(テーマは、"広告は我々の社
会で有用であるかどうか")をし、2時間目
の Reading では、Final Project という、あ
るテーマ(主に社会問題、環境問題)に沿
ってグループでつくった、数分の動画を発
表する活動を行った。 3時間目の
Speaking では、15分毎にパートナーを変
えて、ローガンでの思い出についてさまざ
写真⑦:AC track
Shannon の講義
まな角度から質問・回答をしていった。ち
写真奥→Shannon Babb 写真手前左→Yomayri
なみに、私の一番の思い出は、今年20周
Aracena 写真手前右→Yumi Leann Villhurt.
年を迎えたローガン市内の劇場で、自分で
チケットをとってオペラ"My Fair Lady"を観たことである。しかも、最上席で。
(学生証を
提示することで、代金が半額になったため。
)午後の AC track では、3月に筑波大学を訪
れた Shannon(College of Agriculture 出身、現在大学院生)の、石と土壌に関する講義を
聴いた。
You tube にアップロードされている、石と土壌に関するたくさんの動画を観た。その後、
教室の外に出て、地滑りの跡などをみて、フィールド調査のあり方を少しだけ体感した。
放課後は、AC track(Agriculture & climate)の Organizer である Crista の企画で、7時
からカヌーをした。2人組でカヌーを漕ぎながら、昼間の空、夕やけ空、夜空の移り変わ
りを眺めていたが、非常に美しい写真がたくさん撮れた。