「かぜ」第32号(PDFファイル) - 秋田県社会福祉士会

《《《《 大槌町町町町における支援ⅠⅠⅠⅠ 》》》》
【山崎弘子 記】
被災地に到着した日は、雨のため気温も2
0度前後しかなく肌寒さを感じた。活動拠点
となる岩手県長寿社会振興財団、岩手県地域
包括ケアサポートステーションに到着して
寝 所 と な る 二階 和 室 に荷物 を 入 れ て いる と 、
ペアを組んで活動することになる神戸の会
員 も 到 着 し た。 前 任 の会員 と 神 戸 の 会員 は 、
共に2度目の活動で面識が有り、もうひとり
の前任の会員は、秋田市に縁のある方だった。
引き継ぎは翌日に行うことになっていた
が、夕食を共に摂りながら前任者より活動状
況を聞いた。4月当初の大槌町地域包括支援
センターの活動と比較し、現在は、避難所か
ら仮設住宅に移った高齢者の方々の、実態把
<MAIL>
[email protected]
広報委員会
編集
他他他他にもたくさんの会員のののの皆皆皆皆さんが活動
しており現地のののの状況について詳詳詳詳しく教教教教ええええ
てくださいました。。。。誌面のののの関係上すべて
のののの内容について掲載できなかったことを
おおおお詫詫詫詫びすると共共共共にににに、、、、記事をお寄寄寄寄せくださ
った会員にににに感謝申しししし上上上上げます。。。。
での道程は、釜石市の津波を受けた地域から
景色が一変する。瓦礫と停電により静まりか
えった街を通り、形ばかりの信号機の交差点
を通過し、釜石駅の前を警察官の交通整理で
左折し、大槌町方面に向かうが、道路両側は
焼け焦げた樹木と瓦礫で思わず涙が零れ落
ちた。大槌町の入り口にさしかかると、急に
視界が開け満杯の車で埋め尽くされている
コンビニ(活動中の私のワンダーランド的存
-1-
<発行>
秋田県社会福祉士会
柴田 博
<発行責任者>
<事務局 >
秋田市旭北栄町1-5
(秋田県社会福祉会館内)
<TEL>
018-896-7881
<FAX>
018-896-7882
握、介護予防アセスメントシートの作成・ヒ
ヤリングのための仮設住宅への訪問が活動
内容のメイン業務となっているとのこと。但
し 、 仮 設 住 宅は 未 だ 入居は 完 了 し て おら ず 、
特 に 、 最 近 完成 し た ばかり の 仮 設 住 宅に は 、
テレビのニュースでも取り上げられている
通り、入居者がほとんどいない状況とのこと
でした。拠点の有る釜石市は、津波の被害を
受けた地域とそれ以外の地域が線を引いた
ように如実に別れており、拠点がある場所近
辺は、全く被害の無かった地域で、国道の交
通量が異常に多い事以外は、震災の被害はほ
とんど感じることはなかった。
翌朝は、財団提供の車で前任者の運転によ
り 、 3 0 分 程離 れ た 大槌町 の 仮 庁 舎 に向 い 、
1階に有る地域包括の社会福祉士の後方支
援が主な活動内容となった。仮庁舎に着くま
◇ペダル式のガソリンスタンド◇
第32号
第32号 平成23年9月
秋田県社会福祉士会会報
第32号
第32号 平成23年9月
秋田県社会福祉士会会報
在。各ボランティアのオアシスとトイレ休憩
場所となっていた)を右折し、直進すると仮
庁舎に到着した。その周囲は、無機質な庁舎
とは対照的に、アレンジされた色とりどりの
花が植えられ、各地の支援者から送られたヒ
マワリやコスモス等の芽が元気に伸びてい
た。町は今後、「花の町大槌町」を目指して
いるそうだ。
地域包括での朝の申し送り後、社会福祉士
から本日の支援内容と、昨日の報告のフォロ
ーの内容に関し説明を受け、仮設住宅の高齢
者の実態把握とヒヤリングに向かった。車に
乗り込む前に仮設トイレで用を済ませるた
め入るが、あまりの汚染状況に人生で初めて
利用することができなかった。仮庁舎の設置
されている場所は、津波の被害を受けた場所
で本来は、建物を建てることを禁止されてい
る 地 域 で あ るた め 、 ライフ ラ イ ン は 引け ず 、
水は貯水タンクに給水してすべてを賄うた
◇大槌町の様子◇
め、トイレ清掃のために無駄に水を使用でき
ないのだと言う。用を足せずそのまま実態把
握に向かった。ペアの会員は運転免許が無い
ため、明日から運転を担う私は、「地図が読
めない女」と言われないよう、仮設住宅の場
所の把握に専念した。引き継ぎの1日は、1
7時に地域包括への報告で終了し釜石の拠
点に向かった。帰途、前任の会員は、大槌町
の駅だった場所に案内してくれ、ホームのみ
が残るかつての駅を皆、無言で見つめ続けた。
その後の車は、来る時の山沿いの道ではなく、
海沿いの被害の大きかった地域を通って行
き、前任の会員が復興の状況を説明してくれ
た。どこも磯の香のような異臭がし、ハエが
異常に多かった。県外から派遣されている警
察の方々が17時を過ぎても未だ身元不明
者の捜索にあたっていた。そこには2年前に
訪れた美しく、活気にあふれた釜石の港の姿
は無く、あの時に乗った遊覧船で説明された
1 0 m の津 波 にも 耐 えうる と い う海 上 の防
波堤は跡形も無くなっていた。未だ撤去の進
んでいない瓦礫と、地元の漁師の方々が拾い
集めている漁業用の網・ブイ等がただ無秩序
に並んでいる状況に「この国の復興政策は一
体どうなっているのだろう・・・」と二度目
の涙が流れて止まらなかった。
2日目からは、地域包括の社会福祉士との
打ち合わせ後、吉里吉里第二仮設住宅を皮切
りに、佐野屋仮設住宅と2箇所の仮設住宅で
の実態把握・ヒヤリングに臨んだ。調査対象
の高齢者の方々は、思っていたより体重減も
無く栄養状態・健康状態共に良好で、町内会
単位での仮設住宅への移動のため、生活上の
不安の訴え等も少なかった。「何か御不自由
な事は有りませんか」の問いかけには、一様
に、仮設住宅に移れた「感謝」の気持ちと全
国からボランティアに来ている私達のよう
な「職能団体 (理学療法士会・作業療法士会・
神奈川こころのケアチーム保健師等 )」への労
いの言葉しか無かった。
3 日 間 が あ っ と い う 間 に過 ぎ 、 最 終 日 も 、
1 7 時 ま で 業務 に 当 たり、 宿 舎 に 戻 った 後 、
未 だ 業 務 さ れて い た 財団の 担 当 者 に 挨拶 し 、
秋田への帰途に就いた。22時30分頃、自
宅に到着、当日の活動報告を作成後に本部へ
メールし、久々のご対面で興奮する愛犬と共
に、泥のような眠りに就いた。
《《《《 大槌町町町町における支援ⅠⅠⅠⅠ 》》》》
【吉村周一郎 記】
7月9日(土)から12日(火)までの4
日間、日本社会福祉士会からの要請を受けて、
岩手県大槌町社会福祉協議会ボランティア
センターにおける生活支援、再建相談業務等
のボランティア活動を行ってきました。
主な内容は、災害ボランティアセンターの
側面的支援で、現地の避難所、仮設住宅、在
宅の巡回訪問を通して、安否確認、ニーズ調
査、総合相談を行い、被災者の生活・福祉等
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第32号
第32号 平成23年9月
秋田県社会福祉士会会報
を現地の担当者へ報告し解決に繋げていく
のニーズを把握し、継続支援が必要なケース
動し、町民の方々から様々な話を伺うことが
組み、連日の猛暑の中巡回訪問をメインに活
体から派遣された相談業務従事者とペアを
できました。その中で、私の方で言葉かけに
という活動でした。
現地の状況は、メディア等でご覧になられ
慎重になる中、たくさんの方から「よく来て
業にあたっている自衛隊や警察、土建業の
まさに壮絶な状況でした。現地では、復興作
置所通いをしている」「子供の不安感が抜け
だに行方不明の状況で、拝みも出来ず連日安
いたことが印象的でした。また、「家族が未
ることの大切さを痛感しました。
ている方々に感謝する気持ち、人の為に生き
した。そして、当たり前の生活、日ごろ接し
いながら、穏やかな秋田の光景が目に入りま
瞬にして奪われた大槌町の方々の生活を想
秋田市へ着いた途端、当たり前の生活を一
わりを持ち続けていきたいと思います。
◇猛暑の巡回訪問◇
ているとは思いますが、大槌町へ入った瞬間
方々、保健師等の専門職や学生、一般のボラ
切れない」「津波から逃れ高台から流される
は、想像を絶する光景で開いた口が塞がらず、 くれた」と涙ながらに感謝の気持ちをいただ
ンティアもマイクロバス等で全国から来ら
人々を目撃し、どうする事も出来なかった」
「希望がなく心が落ち着かない」など、様々
な話を伺うことができました。その中で主な
声としては、仕事・生活費のこと、医療体制
のこと、スーパーや金融機関への不便さなど
が多く挙げられていました。
瓦礫の撤去など、環境面の復興は改善され
ているように見えましたが、震災から4カ月
経ち、落ち込む間もなくここまで無我夢中で
頑張って来られた方々が、いつまでその気持
ちを持ち続けられるのかという不安感を抱
きました。今後は、孤独死という最悪の事態
を少しでも免れるよう、より一層の精神面の
ケアの必要性を感じました。現地では、予想
以上に我々のようなボランティアの力を必
要としております。今後も継続した支援が行
われるよう、私自身も微力ではありますが関
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れ、お手伝いをされていました。
私は、ニーズ調査班として、全国の職能団
◇被災地の様子◇
第32号
第32号 平成23年9月
秋田県社会福祉士会会報
平成23年6月4日~5日、第19回日本
社会福祉士会全国大会・社会福祉士学会(京
都大会)が京都市勧業館「みやこめっせ」で
開催されました。紫色のはっぴ姿の京都大会
実行委員の皆さん
に迎えられ、参加者
数は大会史上初の
1,370人。3月
11日の東日本大
震災を受け、急遽大
会プログラムが変
更 さ れ 、「 こ ん な 時
だからこそ、社会福
祉士として何がで
きるのか」について
考える大会となり
ました。大会は、被
災者の皆さまに向け、1分間の黙とうから始
まりました。被災地支援の募金活動やボラン
ティア募集、パネル展示、千羽鶴を送る活動、
被災地物産品の販売など支援活動が随所で
行われていました。
シンポジウム「震災支援活動における社会
福祉士の役割~専門職に求められること~」
では、日本社会福祉士会に3月12日に設置
された災害対策本部による支援活動につい
て5名のシンポジストから報告がありまし
た。社会福祉士会の活動は「引き継ぎ」に重
点を置き、現地の方々から高く評価されてい
ます。支援活動は一時的なものではなく、継
続的に責任を持って取り組んでいくことが
必要です。平時にも常に
問われている「主体は誰
なのか」を明確にし、
我々は側面的な支援を
する意識を忘れてはな
らないことを再確認し
ました。
1日目終了後、ウェス
ティン都ホテル京都に
会場を移し懇親会が行
われました。青年部が中
心になり企画した懇親
会には430名余りが
参加し、「京都クイズ」
や“茜流京都十二単舞
踊・むらさき太鼓”の皆
さんによる舞と太鼓で
大いに盛り上がりまし
た。また、次回開催地岡山支部の寸劇「桃太
郎 」 に よ る アピ ー ル も素晴 ら し か っ たで す 。
アットホームな雰囲気になりそうな岡山大
会、今から楽しみです。
2日目の分科会の後、昼休みには「平安騎
馬隊」が会場前に登場しました。京都の皆さ
にはおなじみのお馬さんたちで、セラピー効
果も期待されているそうです。
青野浩美さんのコンサートは、気管切開を
しているとは思えない
透き通る歌声で、会場を
うっとりさせました。声
を失うことと命を天秤
にかけたことを知り合
いに怒られたこと、自分
に適合するスピーチカ
ニューレに辿り着くま
での経緯、周囲の人達に
支えられていることに
感謝する気持ちなどに
つ い てお 話さ れま した 。
あきらめない、素直な生
き方がとても素敵でし
た。
京都の「大ちゃん」と
岡山の「ももちゃん」の
マスコットの交換で、2
日間の大会の幕を閉じ
ました。
【大渕裕子 記】
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第32号
第32号 平成23年9月
秋田県社会福祉士会会報
~「わっか」青年部会~
小小小小さな勉強会
WITH
青森県ユース部会
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平成二十三年八月二十七日開催
☆自己紹介と地元アピ~ル!!☆
《テーブルにはお菓子も用意されていました》
☆意見交換の後は模造紙にまとめ発表会☆
青森県社会福祉士会ユース部会との合同
勉強会も今回で2回目となりました。場所は、
弘前市にあるホテルニューキャッスル。
テーマに「社会福祉士としてできること~
地域・職場・被災地…での活動を通して~」
あらかじめグループに分けられたメンバ
を掲げて様々な意見・情報交換がされました。
ー同士で、自己紹介の他、自分の職場のこと
や地元自慢等の話が交わされ、笑い声も聞こ
え て くる ほど 和や かな 雰囲 気 とな りま した 。
続いて、テーマに関する話題提供がなされ、
職場で、それぞれの立場で、社会福祉士とし
て抱えるジレンマや課題に『気付き』、地域
連携、人間関係等を『築く』大切さについて
率直な思いを聞くことができました。
グループワークになるとテーマに関する
意見が積極的に出され、これまでの自分自身
の仕事を振り返ったり、悩みを打ち明けたり
と活発な交流が繰り広げられました。多くの
人たちが幸せになればと懸命に課題に取り
組む状況が肌で感じられ、それぞれが胸に秘
めた理想の社会福祉士像がおぼろげながら
青森・秋田の合同勉強会にいずれは岩手も
見えてきたのではないでしょうか。
交えることを目標に、また次回・・・
☆「わっか」を代表して須田さんがあいさつ☆
☆参加者全員で、パチリ!☆
《来年も会うことを約束して記念撮影》
認定
認定社会福祉士制度とととと
「「「「新新新新」」」」生涯研修制度について
(研修委員会からお知らせ)
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認定者登録・登録者の表示
登 録
平成二十四年四月から、認定社会福祉士制度(専門社会福祉士か
ら呼称変更)が始まります。内容について皆様に簡単にご案内しま
す。
ただ、詳細な全体像についてはまだ示されておらず、現時点でお
知らせできる内容ですので、今後は日本社会福祉士会HPなどを参
照してご確認ください。
登録申請
【 参 考 】 社 会 保障 審 議会 福 祉部 会 に おけ る社 会 福祉 士 への指 摘 課 題と して 挙 げら れ
認定審査委員会
単位付与
認定審査
受 講
※1社会福祉士個人
共通研修+分野研修+スーパービジョン
の実績確認(
「上級」の場合は試験あり。
認定申請
たもの
① 社会的認知度が低い
② 高い実践力を有する社会福祉士が養成されていない
③ 資格取得後のOJTの仕組みのほか、能力開発やキャリアアップを
支援するための研修体系等の整備が進んでいない
「「「「みなさんも、、、、考考考考えてみてください」」」」
① あなたにとって社会福祉士としての専門性とは何ですか?
② 同じ職場内で、社会福祉士を持っていない人とあなたの違いはなん
ですか?
③ あなたは、どんな社会福祉専門職をめざしますか?
④ あ な たは 、な にが 達成 でき て いて 、何 が不 足し てい る と感 じま す
か?
※2010年度生涯研修委員会議資料より
⑤ そのために・・・あなたは何をしますか?
教育機関・職能団体・自治体等
認証申請
社会福祉士認定
社会福祉士認定・
祉士認定・研修認証センター
研修認証センター
(第三者機関)
第三者機関)※新設予定
研修実施団体
認定社会福祉士
(認定上級社会福祉士)
認定上級社会福祉士)
登録機関
研修受講・実績等
第32号
第32号 平成23年9月
秋田県社会福祉士会会報
認定社会福祉士(認定上級社会福祉士含)の認定概要図
研修認証委員会
認 証
研修実施機関の認証ほか
秋田県社会福祉士会会報
第32号
第32号 平成23年9月
※以下、2011 年度生涯研修委員会議資料より
社会福祉士の
社会福祉士の成長の
成長の段階
Step4
地域で中核になれる、管理的機能が担える
認定上級社会福祉士と想定
Step3
自分の職場でリーダーになれる、管理的機能が担える
認定社会福祉士と想定
Step2
自分の職場において一人でできる
Step1
教わりながらできる
認定の枠組は、
「共通研修」10 単位+「分野研修」
10 単位+「スーパービジョン」10
単位の合計 30 単位の予定です
新「生涯研修制度」
生涯研修制度」について
10~14 年目
6~10 年目
4~5 年目
3 年目
2 年目
1 年目
共通研修(18 単位以上)
分野研修(12 単位以上)
共通研修(18 単位以上)
分野研修(12 単位以上)
共通研修(10 単位以上)
分野研修(10 単位以上)
「新」基礎研修Ⅲ(必修)
(57
57 時間)
時間
「新」基礎研修Ⅱ(必修)
(73
73 時間)
時間
「新」基礎研修Ⅰ(必修)
(15
15 時間)
時間
この大半が
認定社会福
祉士の研修
単位となる
予定
共通研修課程修了時期により
共通研修課程修了時期により、
により、経過措置があります
経過措置があります
※2011 年度申請=2012 年 4 月~6 月に申請する者
あなたの入会年度は?
2
1
0
2
2
1
0
2
1
1
0
2
1
1
0
2
-7-
新基礎過程へ
4
年度申請をしない
1
第1期専門課程へ
新基礎過程へ
2 回の方で 2010 または 2011 年度申請をした方については「3 回」となります。
2011 年度
年度申請をした
年度申請をしない
第1期専門課程へ
新基礎過程へ
年度申請をした
第1期専門課程へ
第2期専門課程へ
第1期専門課程へ
※注
新基礎課程へ
4回
3回
2回
※
注
2010 年度
または
2011 年度
申請をし
ていない
第1期専門課程へ
1回
2010 年度
または
2011 年度
申請をし
た
年度申請をした
共通研修課程修了申請を
していない
年度申請をしない
共通研修課程修了申請を
している
2010 年度
3
1
0
2
2009 年度
3
1
0
2
2008 年度(H20 年度)以前の入会
第32号
第32号 平成23年9月
秋田県社会福祉士会会報
ペンリレー
「ライフライン」
斎藤 雅 和
編集後記
相変わらず政治は混
迷。「誰の責任」だとか、
「あの人が悪い」とか
三月十一日に発生した東日本大震災から早や4ヵ月が経過しました。各被災地で寸断されていた公
共公益設備等のライフラインも急ピッチで復旧工事が行われ、約2ヵ月後にはほぼ全域で回復したと
言い争っている。その
会福祉士としても。
はもちろん、我々、社
ればならない。政治家
興支援をしていかなけ
合わせて、継続した復
相手の目線の高さに
えてくるはずだ。
必要なのか、自ずと見
「今」
「これから」何が
確認すること・・・。
け、現状を自分の目で
の人々の声に耳を傾
ろう。現場へ通い現地
前にやることがあるだ
の報道を耳にしました。
地震当日、障がい福祉の領域で相談支援専門員として業務を行っている私は、登録されている一人
暮らしの方や、高齢のご両親と同居されている方々の自宅を中心に訪問し、約6時間かけて怪我等の
有無や被害等の確認を行いました。秋田での被害は少なかったものの、甚大な被害のあった太平洋側
のM9クラスの地震や大津波が我が市を襲ったら・・・
私が委員を務めている秋田市地域自立支援協議会(障がい児者が地域で生活していく上での課題を
協議する場)の相談支援部会では、昨年度から「災害対策」をテーマの一つとして協議を進めてきま
した。各障がい特性に応じて必要となる支援や効率的な安否確認の方法、秋田市災害時要援護者の避
難支援プランの活用について意見交換をしてきました。
そうした中、ある事業所の会報に「人のつながりこそがライフライン」との言葉がありました。こ
吉谷亜希子さんへバトンを渡します。
の大震災を通じて、改めて人とつながる、つなげることの大切さを意識し、今後の業務に生かしてい
こうと思っているこの頃です。
次回は市立秋田総合病院の医療ソーシャルワーカー
8