「 優しい医療、適える医療」を - 大阪大学医学部附属病院

部 ﹂ を 設 置 し、 現 在、
界 に 伸 び る ﹂ を モ ッ います。
本院の新病院長に4月1日、大阪大学大学院医学系
トーに、地域の医師不
ま た 平 成 年 度 に 全国 国立大学病院の
研究科、血液・腫瘍内科学の金倉讓教授が就任しまし
足 や 専 門 医 の 偏 在 と は、がん診療の一層の ﹁医療安全管理協議会・
た。金倉病院長は、﹁優しい医師・深く考える医師を
いった現状に対応する レベルアップと集約化 事務局﹂を担当。病院
育成し、より高度で信頼される医療をめざす﹂との抱
など、地域医療への貢 を 目 指 す﹁ オ ン コ ロ 間の情報共有、人材育
負を語りました。
献も重視しています。 ジ ー セ ン タ ー 棟 ﹂︵ 地 成、社会への情報発信
大 学 病 院 に と っ て、 上5階・地下1階︶の など、全国的な医療安
良き医療者の教育・育 新 設 を 計 画 し て い ま 全対策の普及に努力し
成 も 大 き な 使 命 で す。 す。検査や治療が同セ ています。
今年度から、医学部学 ンター内で完結できる
また病院の機能を向
生 に 対 す る 卒 前 教 育 体制となり、がん患者 上させるため、患者さ
と、病院における卒後 さんが抗がん剤の投与 んの声をぜひ聞きたい
教育︵研修医教育︶を など外来診療を受けや と思っています。病院
一体化した教育制度が すくなるほか、患者さ に対する満足度は、医
スタートしました。筋 んやご家族の精神面の 療だけではなく、病院
の通った長期スパンの ケアなど総合的な支援 スタッフの対応や、椅
一貫教育により、物事 が可能になります。
子の座り心地、病院食
を深く考えて新しい医
のクオリティ、心を明
患者さんの声に
療を開発・実施し、地
るくする芸術作品の展
耳を傾けて
えています。
示など細かい事項の積
﹁ 未 来 医 療 開 発 部 ﹂ を 域と世界に通用する医
患者さんの思いに
本院のルーツは、江
師
や
研
究
者
を
育
成
し
た
医療事故ゼロへの取 み重ねです。常に患者
開
設
し
ま
し
た
。
新
薬
の
近づく
戸時代に緒方洪庵が大 開発や再生医学・細胞 いと考えています。
り組みも強化していま さ ん の 声 に 耳 を 傾 け、
本院は﹁地域の中核 阪の町に開設した適塾 治療といった新しい医
す。 本 院 は 多 職 種 ス 信頼できる阪大病院を
病院機能を集約化
病院﹂として、質の高 です。緒方洪庵の思想 療技術など、日本や世
タッフによる﹁中央ク 目指していきたいと思
い信頼される医療を行 や人となりに思いを馳 界をリードする未来医
現在、さまざまな施 オリティマネジメント います。
う と と も に、
﹁ 特 定 機 せ、病気を治したいと 療を創出し高い評価を 設の整備・改修にも意
能病院﹂として先進医 いう患者さんたちの願 得 て い ま す。 今 後 も、 欲的に取り組んでいま
本院は高度医療、先 な場合は、地域の医療 待ち時間短縮の方策と
療の実施・開発や良き いを適えられる高いレ 先進医療の開発や新規 す。近年、本院では重
進医療、専門的医療を 機関が、高度医療や専 して、待ち時間の長い
医療人の育成などに貢 ベルを有する病院であ 治療薬の治験機能を充 症 患 者 が 増 加 し て お
﹁紹
提供する大学病院とし 門的医療が必要な場合 診 療 科 に お い て、
献してきました。これ り た い と 考 え て い ま 実 さ せ る こ と に よ り、 り、第2ICU︵集中
て、地域の医療機関と は大学病院が紹介され 介状なしの初診患者さ
からも大学病院の使命 す。
革新的な医療を生み出 治療室︶を設けること
連携し、患者さんが速 ます。病状が落ち着け んの受診制限﹂を行っ
で あ る﹁ 診 療・ 教 育・
していきたいと考えて により、各診療科の重
やかに最適な医療を受 ば﹁かかりつけ医﹂と ています。すでに実施
最先端の治療開発と
研究﹂の一層の発展に
症患者を集約し、さら
います。
けることができるよう 連携し質の高い医療を している、眼科、整形
地域医療への貢献を
力を注いでいきたいと
大阪大学の未来戦略 に効率的な治療や運営
外科に続き、平成 年
﹁ か か り つ け 医 ﹂ 制 度 継続します。
思っています。
また、本院では診療 4 月 か ら 耳 鼻 咽 喉 科・
を推奨しています。﹁か
本院は2012年に である﹁地域に生き世 が実施できると考えて
医療人というのは優
かりつけ医﹂とは、﹁何
しくあらねばならない
かあった場合にすぐに
と考えています。いろ
相談でき、丁寧かつ正
いろな思いを込めて
確に病状を説明し、必
﹁優しい﹂という言葉
要なときにはふさわし
を使っています。患者
い医療機関を紹介す
さんが抱える病気につ
る﹂お医者さんのこと
いて深く考え、質の高
です。
い医療を提供すること
これからの医療で
が本院には求められて
は、患者さん自身が﹁命
い ま す。 患 者 さ ん は、
の主人公、
体の責任者﹂
なかなか自分の状態や
です。そのため、身近
気持ちを伝えられない
な﹁かかりつけ医﹂を
副
病
院
長
病
院
長
補
佐
も の だ と 思 い ま す が、
選ぶことはとても大切
一人一人の思いに近づ
な こ と で す。 も ち ろ
平成 年4月1日現在
くことができればと考
ん、検査や治療が必要
ホスピタリティ・アメニティ担当
越 村 利 惠
26
住所/〒565-0871大阪府吹田市山田丘2-15 TEL/06-6879-5021
(この紙面は再生紙を使っています)
禁転載
2014年4月25日
1
岡画伯いわく「この絵は御殿場
から見た富士の絵で、手前に宝
珠山というめでたい山を描き、
患者さんの病気が早く治るよう
に念じた」
と。18 年過ぎた今も、
その思いとともに鮮やかな色彩
を放っている。
頭頸部外科も﹁紹介状
なしの初診患者さんの
受診制限﹂を始めまし
た。スムーズな診療を
行うための取り組みで
すので、どうかご理解
と、ご協力をよろしく
お願いします。
本院1階玄関フロアに設置さ
れた壁画「富士に献花」=写真
=は、片岡球子画伯が原画を制
作し、ベルギー人作家のルイ・
フランセン氏が陶板レリーフに
焼き上げ完成。平成 7 年 12 月
18 日に除幕式が行われた。片
号
発行/大阪大学医学部附属病院広報委員会(総務課)
大学医学部附属病院広報委員会
54
第
http://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp
「優 しい医療、適 える医療」
を
金倉讓・新病院長に聞く
病院長 金 倉 讓
人事・がん診療担当
野 口 眞三郎
財務・医療安全・地域医療担当
樂 木 宏 実
診療体制・再開発担当
木 村 正
小児医療・女性支援担当
大 薗 惠 一
広報・中央診療施設担当
富 山 憲 幸
中期計画・評価担当
竹 原 徹 郎
研究・手術 ICU 担当
土 岐 祐一郎
経営・組織改革担当
小 西 竹 生
地域医療機関への紹介
27
連携して質の高い診療
45
快癒願う
「富士に献花」
26
10
12
12
画像診断技術を治療に応用
体にやさしく、安全に
けでなく、手術するし
か な か っ た 病 気 に も、
新しい治療法の選択
肢・可能性を加えるこ
Rは、単に病気を治療
するだけでなく、病気
に伴う患者さんの苦痛
の緩和や、臓器機 能の
I V R セ ン タ ー が、
とができる﹂と語って 温 存 に も 役 立 ち ま す。
に
代
え
て
、
体
の
中
を
超
本年4月に開設されま 音波・CT・X線透視 います。
これまで病 気の治療の
した。IVRとはイン などの画像をリアルタ
本院では、これまで 主流であった薬物療法・
ターベンショナル・ラ イムに観察しながら直 年間1000例ほどI 外科手術・放射線治療
ジオロジーの略で、開 接カテーテルや針を入 VR治 療 を行ってきま に加 えて、未来の可能
腹などによる外科手術 れて病気を治す治療法 し た。 そ の 約 6 割 が、 性を拓く4本目の治療
です。IVRセンター 腫瘍の栄養血管や動脈 の柱 としてIVRの普
は、IV R 専 門 医 師・ 瘤・血管奇形などの異 及を目指しています。
IVRセンターで
放射線技師・看護師ら 常血管を止める塞栓術
がチームとなり、病院 や、狭 くなった血管 を は、緊急IVRの要請
全体の各診療科や部署 バルーンやステントで に応える 時間のオン
と連携しながら、全身 開く血管拡張術などの コール体制を敷くとと
の様々な病気のIVR ﹁血管 系 ﹂IVRです。 もに、IVR外来を設
に取り組んでいます。 残 りの約4割は、CT けて患者さんの診察や
IVRは、外科手術 ガイド下に腫瘍を刺し 相 談 に 応 じ て い ま す。
のように体を切らずに てラジオ波で焼き固め 各診療科をサポートし
針穴から治療を行うの たり、体の中に溜 まっ て﹁体にやさしい﹂I
で、患者さんの体への た 液 や 膿 を 吸 い 出 す VRを患者さんに提供
負担が少ないうえ、治 ドレーンを造設すると するとともに、IVR
療後の回復も早く入院 いった﹁ 非 血 管 系 ﹂I にかかわる人材の育成
期間の短縮が見込まれ V R で す。 今 年 度 は、 や、IVR診療の安全
ます。大須賀慶悟IV 腎臓がんなどを針で凍 な 運 用 を 進 め る こ と
Rセンター長は﹁手術 らせる凍結治療も新た が、IVRセンターの
ができない患者さんだ に導入予 定です。IV 使命です。
※左記の称号付与者の職名等は平成
年4月1日現在のものです。
准教授
講師
准教授
准教授
准教授
准教授
准教授
准教授
准教授
准教授
准教授
准教授
講師
准教授
准教授
准教授
准教授
准教授
准教授
准教授
准教授 26
准教授
講師
准教授
准教授
准教授
准教授
講師
准教授
准教授
准教授
新型サイバーナイフ導入
30
24
職
血液検査の待ち時間を大幅に短縮
設備充実、安全対策も向上
4 本目の治療の柱と
して開設された
IVRセンター
病院教授の称号は、大阪大学医学部附属病院における診療・研究・
教育の充実のため、特に臨床面で優れた業績が認められる者に対
して付与しているものです。
平成 26 年度は下記の 31 名に「病院教授」の称号を付与するこ
とを決定しました。
治療部位の拡大、臨床研究の推進へ
療時間が大きく短縮さ い放射線治療を提供す
れました。
るために、大阪府のみ
現 在 放 射 線 治 療 で ならず、全国でもトッ
行っている肺癌の定位 プレベルの放射線治療
照射をできるだけサイ 部となるべく診療の向
バ ー ナ イ フ へ 移 行 し、 上 に 努 め て お り ま す。
腫瘍追尾用の金属マー サイバーナイフによる
本 院 放 射 線 治 療 部 多数の方向から100 ボットアームにて追尾 より、サイバーナイフ カーの留置が必要とな 症例数を積み重ね、よ
に、
放射線治療機器﹁サ 本にもおよぶ細い放射 しながら照射すること による体幹部治療が本 る 肝 癌 や 前 立 腺 癌 は、 り高い治療効果を上げ
イ バ ー ナ イ フ ラ ジ オ 線 ビ ー ム を 腫 瘍 に 集 が可能です。このため、 格的に開始され、従来 臨床試験を行い劇的な るための研究にも取り
サージェリーシステム﹂ 中して照射するもので 照射範囲が必要最小限 から治療を行っていた 治療期間の短縮を目指 組みたいと考えていま
︵以下、
サイバーナイフ︶ す。極めて高精度であ に抑えられ、重要臓器 部位に加えて、肺、肝 します。従来の脳腫瘍 す﹂と語っています。
放射線治療部は関係
の設置が完了し、治療 るため、誤 差が1㎜ 程 や正常組織への照射線 臓、前立腺へと治療部 や頭頸部腫瘍も、待ち
位 を 拡 げ る 予 定 で す ﹂ 期間を短縮して照射件 各科と緊密な連携を図
が開始されました。サ 度しか許容されず、今 量が低減されます。
放射線治療部の吉岡 と コ メ ン ト し て い ま 数を増やす計画です。 り、よりよい放射線治
イバーナイフとは、実 回の機器更新までは頭
今回の新機種導入に 療を患者さんに提供し
際にメスを使って体を 蓋骨と腫瘍との位置関 靖生准教授は﹁呼吸の す。また、時間当たり
傷 つ け る の で は な く、 係が一定と考 えられる 動きに対応する追尾機 照射できる線量︵線量 あたり、同部の小川和 ていきます。
患 部 に 放 射 線 を 正 確 脳腫瘍等に適応が限ら 能が強化されたことに 率︶が2倍となり、治 彦教授は﹁より質の高
に照射し、あたかもメ れていました。それ以
る方や5歳未満の患者
スで切り取ったように 外の部位に対する放射
さんを優先的にご案内
病巣を破壊してしまう 線治療では、呼吸によ
しています。
機 器 で す。 本 院 で は、 りターゲットが移動す
1 9 9 8 年 か ら サ イ るため、それを見越し 臨床検査部
採血時の患者さんの
バーナイフによる治療 て広範囲に照射する必
取り違え防止策とし
を開始し、主に脳腫瘍 要がありました。
て、検査依頼内容に応
1日当たり700∼ が進むようになりまし んを採血ブースにご案 じ た 採 血 管 本 数 を 確
本年1月に稼働を開
や頭頸部腫瘍に対して
定位放射線治療︵定位 始した新機種は、呼吸 800人の採血を行う た。
内できるようになりま 認、採血ブースでは患
照射︶を行ってきまし 追 尾 シ ス テ ム を 搭 載 臨 床 検 査 部 は 昨 年 5
また、設備以外の面 した。二点目は、第二 者さんにフルネームを
た。定 位 照 射 とは、一 し、患者さんの体内で 月、採血管準備装置と でも待ち時間短縮の取 採血室の増設です。こ 名乗っていただく、さ
般にピンポイント照射 呼吸により移動する照 採血台のリニューアル
らに採血台に新しく配
とも呼ばれ、立体的に 射 タ ー ゲ ッ ト を、 ロ を行いました。その結
置したタッチパネルで
果、血液検査の待ち時
それらの情報を照合す
間 が 大 幅 に 短 縮 さ れ、
るなど、二重、三重の
好評をいただいており
安全対策を実施してい
ます。
ます。このタッチパネ
ルは﹁採血用のカルテ﹂
採血管準備装置と
というコンセプトで導
は、患者さん個々の検
入した画期的システム
査項目に応じたバー
です。例えば、採血し
コードラベルを発行
た箇所を左右の腕のイ
し、採血管に貼り付け、
ラストにタッチ登録し
個別のトレーに並べて
て履歴を表示する︵特
採血ブースの看護師や
許 出 願 中 ︶ ほ か、
﹁血
検査技師のもとに搬送
管を探すのが難しい﹂
する、という一連の作
業を自動で行う装置で り 組 み を 行 っ て い ま の 増 設 で、 朝 一 番 の ﹁ 消 毒 用 ア ル コ ー ル に
す。 リ ニ ュ ー ア ル 後、 す。一点目は、外来患 ピーク時には採血担当 アレルギーがある﹂な
搬送スピードがアップ 者さんの受付開始時間 ス タ ッ フ が 最 大 名 ど採血に関する詳細な
し、約4秒で1人分の を 分 早 め た こ と で ︵ ブ ー ス ︶ で 採 血 を 情報を記録し、わかり
トレーが作られるよう す。これによって、採 行えるようになりまし やすいアイコンで視覚
になり、これまでの1・ 血開始時間となる8時 た。なお、第二採血室 的に表示できるように
5倍のスピードで採血
分には一斉に患者さ は、車いすを利用され なっています。
放射線
治療部
治療対象の拡大などにつながっている新型サイバーナイフ
名
名
隆
志
篤
司
一
文
昭
晋
朗
弘
糺
剛
理
夫
哉
哲
夫
石
久
洋
人
壽
則
昭
紀
司
江
紀
央
弘
陽
氏
名
等
科
療
阪 善
島 貴
方 谷 健
田 宏
本 浩
野 浩
昇
井 規
井 資
原 瀬 田 眞
川 一
本 直
平 井 規
東
瀬川恵
髙 正
中 山 昭
山 佳
原 彰
倉 裕
島 和
階 雅
木満佐
輪 芳
井 腎臓内科
猪
呼吸器内科
木
免疫・アレルギー内科
緒
血液・腫瘍内科
織
心臓血管外科
戸
消化器外科(下部消化管、肝、胆)山
消化器外科(上部消化管、膵) 永
乳腺・内分泌外科
金
小児外科
臼
眼科
瓶
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
北
整形外科
村
皮膚科
金
神経内科・脳卒中科
北
脳神経外科
橋
麻酔科
萩
小児科
酒
放射線診断科
金
核医学診療科
下
臨床検査部
日
手術部
南
放射線部
田
集中治療部
内
輸血部
冨
総合診療部
笠
高度救命救急センター
小
中央クオリティマネジメント部 中
ME サービス部
高
化学療法部
水
薬剤部
三
未来医療開発部
名
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
診
整理番号
IVRセンター開設
「病院教授」
の称号付与について
平成
26 年度
2
2014年4月25日
二重三重の安全策を施し、清潔に行われる採血室
入院患者さん、外来患者さんを
対象とした満足度調査にご協力を
いただきありがとうございました。
このたび平成 25 年度の調査結果
がまとまりましたのでご報告いた
します。
【調査期間】
外来患者さんは平成 25 年 10 月
21 日∼ 25 日の 1 週間、入院患者
さ ん は 平 成 25 年 11 月 1 日 ∼ 11
月 22 日の 4 週間です。
【調査結果】
外来患者さんの 88.8%、入院患
者さんの 91.5% の方から、
「満足」
「やや満足」のご回答をいただき
ました。満足度の低かったご意見
は昨年と同様、外来患者さんから
入院患者さん・外来患者さん対象
満足度調査を行いました
入院患者さん
外来患者さん
平均 91.5% 平均 88.8%
(回答数= 721)
(回答数= 3,289)
が
満足
調査対象の内訳
10 歳未満
4%
80 歳以上
6%
女性
49%
職員の身だしなみ
98.8%
2位
薬剤師の態度・言葉遣い
98.4%
3位
入院生活の手助け
97.7%
4位
看護師のご家族への対応
97.6%
5位
本院を家族・知人に
勧めたいか
97.4%
ワースト5
10 代 3%
無回答 3%
60 代
26%
30 代 8% 年齢
40 代
70 代
10%
20%
50代
17%
1位
トイレや浴室の数・
使いやすさ
68.8%
2位
苦情対応窓口の場所
71.3%
3位
エレベーター・
廊下等の快適さ
73.2%
4位
食事
74.8%
5位
携帯電話や
インターネットの使用
79.8%
外来患者さん
20代 3%
性別
1位
調査対象の内訳
無回答3%
無回答3%
入院患者さん
男性
48%
ベスト5
男性
43%
性別
女性
54%
20歳未満 2%
80歳以上
7%
無回答 1%
20∼
30 代
11%
60 ∼ 70 代
51%
年齢
40∼50 代
28%
治療環境、
心地よさに一層努力
3
2014年4月25日
は「診療待ち時間」
「駐車場の整
備」
、
入院患者さんからは「トイレ・
浴室の数や清掃」
「エレベーター
の整備」でした。外来では「かか
りつけ医」の紹介や駐車台数の増
加(4 月より立体駐車場 30 台増)
、
入院設 備ではエレベーターのリ
ニューア ル などに取り組みまし
た。今後も患者さんにとって心地
よく、治療に専念できる環境を整
えていきたいと考えております。
今回は、回収率が若干低かった
ため、次年度はアンケート用紙を
記載しやすいように工夫し、より
多くの患者さんのご意見を伺いた
いと思います。
ベスト5
1位
診察室の清潔さ・
整理整頓
97.8%
2位
医師による
プライバシーへの配慮
96.9%
3位
看護師による
プライバシーへの配慮
96.3%
4位
看護師の態度・言葉遣い
96.2%
5位
ボランティアの対応
96.1%
ワースト5
1位
診察までの待ち時間
51.2%
2位
待ち時間に関する配慮
57.3%
3位
駐車場の広さ・数・
入りやすさ
61.5%
4位
診察後の待ち時間
64.9%
5位
自動販売機の数・
場所・品揃え
83.7%
標語 表彰式
表彰式の様子
卒後教育開発
センター長
総合診療部は、総合診療外来で総合
的な観点からの診療が必要な方、どの
専門診療科を受診すればよいかわから
ない方の診療を行っています。もとも
と私の専門である老年・高血圧内科も、
高齢者の総合診療の立場で診療を行っ
ております。この度の総合診療部長就
任にあたり、両科の入院部門を含めた
連携を図り、総合診療部の院内におけ
る中央診療施設としての役割の充実に
努めます。大学病院の機能を活用した
高度な総合診療部の構築を目指すとと
もに、引き続き地域医療に貢献したい
と考えています。よろしくお願いいた
します。 (平成26年4月1日就任)
優 秀 標 語
4 ∼ 6 月期
「あいさつは 心遣いの 基本です」
(看護部 前田正美)
7 ∼ 9 月期
「大事です 第一印象 身だしなみ」
(看護部 田中春美)
10 ∼ 12 月期 「ふりかえろう 自分の態度や 言葉遣い」
(医事課 中田輝美)
1 ∼ 3 月期
平成 年度の標語が
決定しました。
卒後教育開発センターは、初期臨床
研修医のための阪大プログラムと、そ
の後の専門医育成プログラムから生涯
教育に至るまでの医師の教育体制の構
築を担当しています。医学教育では、卒
前から卒後に至る一貫した教育システ
ムが重要です。私は、これまでの医学科
教育センターでの卒前教育の経験を生
かして、医学部、附属病院、関連病院と
の連携をより強化し、高度な臨床及び
研究能力を備えた医師の養成を目指し
ていきたいと思います。
(平成26年4月1日就任)
樂木 宏実
新診療科長等ごあいさつ
和佐 勝史
総合診療部長
26
「寄り添う心 築く信頼」
IVR センター長
大須賀慶悟
IVR(インターベンショナル・ラジオロジー)
は、小児から高齢者まで、がんや良性腫
瘍、血管の病変など全身多岐にわたる疾
患を、画像誘導下にカテーテルや針を使
ってピンポイント治療する比較的新しい
分野です。体への負担が少ないため、臓
器や機能を温存し、症状やQOLの改善に
も役立ちます。本年4月1日付で設置し
た
「IVRセンター」
では、危機的出血など
緊急IVRにも24時間体制で対応すると
ともに、画像診断に精通したIVR専門医
や放射線技師・看護師がチームとなり、
各診療科・部門と連携しながら、体に優
しい安全なIVRの提供及び人材育成を目
指してまいりますので、よろしくお願い
申し上げます。
(平成26年4月1日就任)
ハートセンター長
超音波検査センター長
坂田 泰史
ハートセンター
このたびハートセンター長を拝命い
たしました。ハートセンターは、患者さ
んに診療科の垣根を越えて最適な治療
を提供するため、循環器内科と心臓血
管外科が一体となって平成19年に設立
されました。ハートセンターでは緊急症
例から慢性疾患症例まで幅広く対応し
ており、カンファレンス、病棟回診、術
前カンファレンス、移植検討会などを内
科外科合同で幅広く連携しながら行っ
ています。日本の循環器医療の最後の砦
としての役割を果すべく今後とも精進
してまいります。よろしくお願い申し上
げます。
(平成26年4月1日就任)
超音波検査センター
このたび超音波検査センター長を拝
命いたしました。超音波検査は、体の中
で起きている異常を体にやさしく検出
することができる、現代医学にはなく
てはならない検査法となっております。
超音波検査センターは院内の超音波検
査を集約して行い、検査の効率的運用、
高い質の維持を目的として設立されま
した。使用機器は最新のものを常に準
備し、また最新の技術や検査法をいち
早く導入し、医学の進歩を速やかに患
者さんに還元できるよう今後も努力し
てまいります。よろしくお願い申し上
げます。
(平成26年4月1日就任)
平 成 年 3 月 3 日、 会議では、職員の一人 語 を 募 集 し た と こ ろ、
病院長室において、吉 ひとりが患者さんの立
点の応募があり、同
川病院長から4名の優 場に配慮できるよう努 会 議 で 検 討 し た 結 果、
秀標語作成者に表彰状 める主旨で、接遇・マ 上記のとおり優秀作品
の授与と副賞が贈られ ナー向上に関する標語 が 決 定 い た し ま し た
を掲げております。 ︵所属等は表彰当時︶。
ました。
このたび、院内に標
患者サービス企画室
(医事課 亀井智子)
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最新・最先端医療で
世界をリード 脳神経外科
吉川前病院長が退任講演
写真コーナー
イベント
阪大国際医療
シンポジウム
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初の災害対策本部運用訓練
脳腫瘍、脳卒中、
てんかん、パーキンソン病…
ホスピタル
ミニニュース
HOSPITAL MINI NEWS
鼻の中の粘膜を移植す ていますが、両足が完
ることで脊髄の再生を 全に麻痺した患者さん
促す治療法で、脊髄再 が再び立って自分の脚
生法として初めて認可 で歩ける展望が開けて
さ れ た 先 進 医 療 で す。 きました。
また改良点は多く残っ その他、これからの
領域として脳信号を解
読し、考 えるだけでロ
ボットアームな どの外
部装置を操縦する技術
︵BMI ブレイン・マ
シ ーン・ イ ンタ ーフェ
イス︶の臨床研究に取
り組んでいます。
﹁重度
の機 能 障 害をもった方
に対する革新的支援法
にしたい﹂と吉 峰 科長
は意欲を示しています。
する体制を整えていま り、平 時より 本 院の災
す。本院の特徴として、 害 訓 練のみならず、地
救急医と各診療科の専 域、府 県 単 位 あるいは
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脳神経外科が特に力を
入れて取り組んでいる
のは、自家嗅粘膜移植
法という脊髄損傷の再
生 治 療 で す。 こ れ は、
脊髄が損傷した部分に
チームで最高の医療
高度救命救急センター
ドクターヘリの前に集まった
高度救命救急センターのスタッフたち
本院の高度救命救急 門医とが協力して診療 より 広域で実 施される
センターは、昭和 年 チームを結成すること さまざまな災害訓練に
に日本初の本格的な重 により、すべての領域 参加して震災等の災害
症救急の専門施設とし において最高の医療を に備えています。
て開設された﹁特殊 救 提供することを目指し 救急診療においても
いくつかの新しい展開
急部 ﹂が母 体となって ています。
高 度 救 命 救 急 セ ン があります。平成 年
います。以来、大 阪 府
の三次救急施設として、 ターの開設から 年が には256列高速CT
大阪のみならず日本の 経ちましたが、この間 が導入され、救急初療
救急医療・医学の発展 に、医療を取り巻く社 室と一体となった運用
に 貢 献 し て き ま し た。 会環境、救急医療に対 を行い、従来は救命で
この間の歩みはNHK する社会的ニーズは大 きなかった非常に重篤
テレ ビ﹁ プロジェク ト きく変化しました。平 な外傷患者さんの救命
X﹂でも紹 介されまし 成 年には大阪府ドク を目指しています。さ
ターヘリの基地病院と らに、救急医療支援セ
た︵平成 年7月︶
。
本院が吹田地区へ移 な り、 都 市 型 の ド ク ンター事業として、当
転した後は、平成 年 ターヘリの運用と災害 センターと大阪府内の
に 改 組 さ れ て﹁ 救 命 時の対応に取り組んで 救急病院とを高速ネッ
救 急 セ ン タ ー﹂ と な います。当初の守備範 トワークで結び、各病
り、さらに平成 年に 囲は大阪府全域のみで 院で対応に苦慮する事
は﹁高度救命救急セン したが、現在は和歌山 例に対し、本院の専門
ター﹂の認可を受けま 県北部、奈良県、京都 医 が オ ン ラ イ ン で サ
した。これは、本院の 府 南 部、 滋 賀 県 を カ ポートする取り組みを
各診療科、基礎医学講 バーして救急患者の受 行っています。
座、微生物病研究所な け入れ・搬送を行って 高 度 救 命 救 急 セ ン
ど本学の生命科学関連 います。また、広域災 ターは、今 後 とも﹁ 救
部 署 の 総 力 を 結 集 し 害医療活動として、東 急医療の最後の砦﹂と
て、 世紀のわが国の 日本大震災︵平成 年︶ して地域社 会への役 割
救急医療・医学の発展 の時には、震 災の翌日 を果たしてまいります。
に貢献することを目的 から本院の災害医療派 なお、当センターは
と し て 開 設 し た も の 遣チーム︵DMAT︶を 重症の救急患者さんに
で、これにより特殊救 載せて被災地へ向かい、 特化した施設として運
急部の頃に比べ人員と 3日間 被 災地内での医 用されているため、他
病床を大幅に増強する 療 搬 送 を 行 い ま し た。 の医療機関からの紹介
さ らに 別のDMATは や救急隊員が現場で重
ことができました。
高 度 救 命 救 急 セ ン 大阪空港から自衛隊の 症と判断した患者さん
ターは、すべての年齢 輸送機で被災地へ飛び、 の み を 受 入 れ て い ま
層のあらゆる重症救急 現 地 で の 医 療 支 援 を す。患者さんご自身の
患者さんを 時間受入 行って き ま し た。これ 判断あるいは家族の方
れて診療にあたるとと らDMATは高 度 救 命 のご希望による受診に
も に、 よ り 優 れ た 診 救急センターのスタッフ は対応しておりません
断・治療の方法を開発 を中心に構 成されてお ので、ご理解願います。
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地域の「最後の砦」として
平成 25 年度防
災 訓練を去る 2
月 25 日に実施し
ました。今 回 初
めて災害対策本
部運用訓練(図
上訓練)として、災害対策本部立ち上げ訓練、アクショ
ンカード配布訓練、避難訓練、情報収集訓練を行い、最
後に院内外情報を基に病院の対応を決める方針決定訓練
を行いました。
評価者である安全衛生管理部の梅田幸治特任教授か
ら、
「災害対策本部の機能強化を図る重要な訓練であり、
訓練を通じて気づきや課題の発見が大事である」との講
評を受けました。
これからも、患者さんや職員の安全と生命を守るとと
もに、
災害拠点病院としての役割を果たしてまいります。
綿密な情報交換を重ねて治療にあたる
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吉川秀樹教授の
「病院長退任記念講演会」
が、
3 月 17 日、
医学部講義棟 A 講堂で行われました。平成 24 年 4 月に
病院長に就任され、本学のモットーである「地域に生き
世界に伸びる」に従い、患者さんに信頼される安全で高
度な医療を提供するとともに、世界に発信できる先端医
療の開発を目標に、
全力で取り組んで来られました。
また、
「明るい病院」
「楽しい職場」にするには、医師、看護師、
医療技術職員、事務職員が十分にコミュニケーションを
取り、チームワークを強化することが基本であると、常々
語って来られました。
講演会では、教職員への感謝の気持ちを込めて、
「幸
せになる方法」
「目に見えないものの大切さ」をテーマに、
ユーモアあふれるお話をいただき、大きな感動に包まれ
た講演会となりました。
脳神経外科では、薬 天 異 常 な どについては ど︶が必要です。特に は特に急を要するため、 開設した﹃てんかんセ
物などによる対応が難 小児科や産科などと連 有望なのが、大阪大学 高度救 命 救急センター ンター﹄で小児科、神
しいさまざまな脳疾 患 携して集学的な治療を で開発されている新し や神経 内科グループと 経内科や精神科などと
を手 術で治すことがで 行っています。1 年 間 い免疫療法︵WT1ペ 共同した﹁脳 卒 中セン 協力して、手術を含め
きます。その種 類は幅 の診療実績は外来診療 プチド療法︶で、画期 ター﹂で、 時 間 体 制 た最適の治療を患者さ
広く、
脳腫瘍などの﹁腫 1万3464人、手術 的な効果が臨床研究で を組んで対応していま んに行うようにしてい
ます。パーキンソン病
見えてきました。一方、 す。
瘍系﹂
、 脳 卒 中 や 頭 部 件数514件︵平成
外 傷 などの﹁ 血 管・外 年 度 ︶ と な っ て お り、 良性の腫瘍が検査で見
てんかんやパーキン などの運動異常症に対
傷 系﹂
、てんかん・パー 1週間の手術件数を増 つかった場合には、す ソン病、難治性疼痛な しては、神経内科と連
キンソン病・難 治 性 疼 やすことで、手術まで ぐに手術が必要とは限 どの神経疾患は、まず 携 し て 治 療 に 当 た り、
痛などの
﹁神経機能系﹂
、 の待機期間を短縮する りません。当面は様子 は薬物治療が基本です 薬物療法や脳深部電気
を見る︵経過観察する︶ が、次第に効果が乏し 刺 激 療 法 を 行 い ま す。
変形性脊椎疾患や脊髄 よう努めています。
腫 瘍 などの﹁ 脊 髄・脊
本院における脳腫瘍 だけで良い場合がしば くなる場合や副作用で ま た 難 治 性 疼 痛 で は、
椎 系 ﹂ な ど が あ り ま の治療は定評のあると しばあるため、吉峰俊 困ることもしばしばで 疼痛医療センターや脳
す。本 院は患者さんの ころです。先進的な画 樹 科 長 は﹁ 本 院 で は、 す。 こ の よ う な 場 合、 神経機能再生学教室と
ニーズに応 えられるよ 像診断をもとに、専門 腫瘍が増大する速度を 手術によって治すこと 連携して、種々の新し
う、そ れ ぞ れについて の放射線科医を交えた 科学的に推定し、これ ができるようになって い治療法、特に非侵襲
専門的診療体制を整え カンファレンスで綿密 をもとに患者さんと相 き ま し た。
﹁ 機 能 的 脳 的な経頭蓋磁気刺激の
ています。新 生児の先 に検討し、各患者さん 談して手術の要否や時 神 経 外 科 ﹂ と い わ れ、 開発を進めており、世
にあった治療方針を決 期などを判断していま 最近、急速に進歩しつ 界的な実績を上げてい
定します。手術では画 す﹂と語っています。 つある領域です。てん ます﹂と、説明してい
脳卒中など脳血管系 かんを手術でうまく治 ます。
像 誘 導 法︵ 手 術 ナ ビ
一方、脊髄・脊椎の
ゲ ー シ ョ ン ︶ や 覚 醒 の疾患には手術に加え、 すには、脳磁図︵脳か
下︵意識下︶機能検査 脳血管 内 治 療︵カテー ら 出 る 磁 場 を 計 測 し、 手術では、脊椎の変性
などを駆使して、神経 テル療 法︶という 特 別 可視化するイメージン 疾 患 や 脊 髄 腫 瘍 に 対
機能を傷つけず適切に な技術も重要です。手 グ技術︶や長時間ビデ し、顕微鏡手術を導入
病変を切除する方法に 術に比べ患 者 さんへの オ脳波モニタリングな して小さな傷で負担の
力を注いでいます。し 負 担が少ないのが特 徴 ど 特 別 な 検 査 や 経 験、 軽い治療を行っていま
かし、悪性の腫瘍は手 であり、脳神経外科で 技術が必要のため、一 す。整形外科も脊椎の
術だけでは根治できな はこの方面の専門 資 格 般にはまだあまり普及 手術を得意としており
いため、補助療法︵放 者5∼6名が対応して していません。吉峰科 ますが、各々得意領域
射線治療や化学療法な います。脳 卒 中の診 療 長は﹁本院では、昨年 が 少 し 異 な っ て お り、
春のミニコンサート
4/18
劇団四季による
パフォーマンス
1/7
4
2014年4月25日
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