教育委員会5月定例会議事概要 [245KB pdfファイル] - 桑名市

平成 26 年度桑名市教育委員会5月定例会議
○日時
平成 26 年5月 22 日(木)午後 1 時~午後1時 55 分
○場所
桑名市教育委員室
○出席委員
大橋昌宏委員(委員長)
山室靖子委員(委員長職務代理者)
米田真理委員
松岡守委員
伊藤茂一委員(教育長)
○出席職員
近藤信也教育部長
伊藤正広教育次長兼生涯学習課長、
高野秋人教育次長兼長島生涯学習課長
棚田徳博教育総務課長
山川真史指導課長
安藤昇スポーツ振興課長
谷岡伸悟指導課主幹
西脇文俊理事
村上英昭教育次長兼多度生涯学習課長
駒田保教育次長兼文化課長
石川昭人学校教育課長
小森和彦人権教育課長
近藤正学校・園再編推進室長
○議題
1
審議事項
議案第 30 号
いて
桑名市教育委員会の権限に属する事務の点検評価実施要綱の制定につ
2
協議事項
学力の定着と向上について
3
報告事項
桑名市いじめ防止基本方針について
県教育長会議について
子ども子育て支援に関するニーズ調査について
土曜授業試行実施日程について
学区外通学許可基準の変更のその後について
4
連絡事項
6月の教育委員会の行事予定について
6月の教育委員会定例会 6月5日(木)
1
7月の教育委員会定例会
5
7月 24 日(木)(案)
その他
○議事概要
委員長
桑名市教育委員会5月定例会を始める。
1 審議事項、
「議案第 30 号 桑名市教育委員会の権限に属する事務の点検評価実施要
綱の制定について」ご提案をお願いする。
教育総務課長
点検評価については、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の第二十七条の第
1項で「教育委員会は、毎年、その権限に属する事務(前条第一項の規定により教育長に
委任された事務その他教育長の権限に属する事務」の管理及び執行の状況について点検及
び評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、これを議会に提出するとともに、公表
しなければならないとされている。
第2項では、「教育委員会は、前項の点検及び評価を行うに当たっては、教育に関し学
識経験を有する者の知見の活用を図るものとする。」とされており、本市においてもこの
法に基づき点検評価を実施してきた。
昨年度実施の際に外部有識者の方から、中長期的な施策展開やPDCAのマネジメント
サイクルの観点から、年度における中間評価から年度後の事後評価方式への切り替えをし
た方がよいとのご意見を頂戴したことから、本年2月の定例会において本年度分としては、
平成 25 年度の評価分から事後評価方式に変更することをご了解いただいた。
平成 25 年度の事後評価を実施するにあたり、法では明確にされていない部分について、
今回、要項を定め、ルール化を図ろうとするものである。
第2条の定義で、個々の施策及び事業について、取り組み状況並びに成果及び課題を取
りまとめ、課題を検討するとともに今後の方向性を示すものとした。第3条で、点検評価
の対象を、委員の活動も含めた教育委員会全体の施策、事業とした。
第4条、点検評価の実施については、第1項で、点検評価の結果を今後の施策に繋げる
ものとし、第2項で、これを年1回実施するとした。以上、ご審議賜りたい。
委員長
この提案についていかがか。
先回の点検評価についての議会での質問に、議員に提起する分にはこれで良いが、ホー
ムページで公開する文章は、もっとやさしい表現にできないかというものがあった。出来
るだけ分かりやすい文章で提案してもらうと良いと思う。
教育総務課長
市民の方に分かりやすいものとするために、新しい評価の書式を検討している。
委員長
他、ご質問はよいか。では、これを認めるという方は挙手をお願いする。
2
(全員挙手)
委員長
満場一致である。
教育総務課長
今後の予定としては、6月上旬に教育委員会で点検評価に関し、事務局で作成したもの
をご協議いただこうと考えている。6月末に有識者の方からご意見を頂戴し、25 年度の
実績報告として9月の議会で報告する。
委員長
次に、協議事項「学力の定着と向上について」をお願いする。
指導課長
学力向上には学ぶ意欲が重要である。学ぶ意欲を向上させるには安心して学べる学級・
学校作りが重要だと考える。
「2 学力向上につながる3要素」については授業・集団・家庭という3つの要素が関
わりあっている。授業ではわかる授業を創造しなくてはならない。同じ学級の中で学びあ
う仲間という意識がなくてはならない。基礎基本の定着という意味では家庭学習の充実は
必要不可欠だと考えている。
「3 学力向上に向けた主な取組」については、「基礎基本の定着」のもとに「活用力
の育成」と考えるのではなく、「基礎基本の定着」と「活用力の育成」は車で例えるなら
両輪であり、ともにしっかり取り組むことが必要と考えている。
「指導方法、指導体制の工夫」については資料にあるとおり取り組んでいる。その他、
読書活動の充実、教職員研修の充実、今取り組んでいる学級満足度調査を活用した学級・
学校作り、ノーテレビ・ノーゲームデーの推進に取り組んでいる。
学力の向上に向けてご意見等をいただきたい。
教育長
指導方法と指導体制の工夫のところで、繰り返してやるということが必要だと思う。昨
今、繰り返してやることが出来ているかなと思う。「2 学力向上につながる3要素」の
「授業」で「わかる授業」のところだが、意欲のある子は良いが、ない子はまずそこへ興
味を持たせることが大事。
指導課長
確かに、授業の初めには導入という部分があり、いかに子どもに興味付けるかというの
が大変重要だと認識している。
部長
導入のところで興味付けするものがあること、その中で子ども同士も繋がり合うこと、
そして、知りたいという心を揺さぶるようなものを作らなければいけないということを踏
まえて指導主事に進めてもらっている。
指導主事が教え込むのではなく、授業についての話し合いをしてもらっている。
それと、校内研修や授業研究をしているが、単発で全体の 1 時間の授業についてやって、
それが次に活かされないことがあるので、年間を通じて校内研修や授業研究をやっていた
3
だくようにしている。
委員
小学校・中学校では、一つの教科において、得意な子どもも不得意な子どもも混じった
中で授業をしていかなければならない。平均的な子だけを伸ばすのではなく、出来る子は
さらに伸びて、理解しにくい子も理解させるというような、どの子も伸びしろのあるよう
な授業を展開したい。
呑み込みの悪い子に分かるように教えるには、子どもたちの中で教え合う。その授業の
範囲を超えた質問もするかもしれないが、あくまでも臨機応変に、どの子も伸びる授業を
展開することが大事。
部長
1時間の授業でどの子も参加しているというのが、どの子にも伸びしろを与えるような
授業だと思う。指導主事を通じて各学校に伝えていく。
委員
あまり良い表現ではないが、落ちこぼれと浮きこぼれが出ないようにどの子にも分かっ
たというように理解させてあげたい。
教育長
それぞれがやった成果が自分で見えたり、先生が、授業が得意じゃない子がちょっと出
来ているところを見つけた時にどうやって評価してあげるかということからそういう子
も参加していける。そういう力を付けてもらうことも大事。その場の授業の時に良いとこ
ろをどうやって見つけるかということを大事にして伸ばしていっていただけると良い。
部長
去年からQUという方式でやっているが、その中で、荒れのきざしが見られる学級では、
やはり一人一人が評価されるというか、自分がやった感が表われることを手立てとしてや
った方が良いという結果が出ている。
委員
授業をいくつか見せていただいた中で、先生の作業量がとても多いと感じた。板書をそ
の場ではせずに前もってパソコンで用意したものを貼ってプリントも配って、授業を効率
よく進めるためには大事かもしれないが、子どもたちにももっと手を動かす機会を与えて
あげたらなと思う。
部長
効率、見栄えは良いが、先生が黒板にじっくりと字を書いている間に子ども達も考えな
がらノートを写したり、自分の考えをまとめる時間になる。組み合わせてやっていけたら
良いと思う。
委員
ピアラーニングというものが最近注目されている。分かったからとお留守になるわけで
もない良いやり方だと思うが、そこで生徒の間に理解がないと一方的にどうして分からな
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いのということを言ってしまったり、僕はいつも教えられる側だし、何か自分が得意でで
きることは無いかなとなったり、そういった吸い上げをできるような何かというのは先生
の役割になってしまうということか。
指導課長
非常に大事な要素で、例えば、クラスの子から「そんなことも分からないの。」という
ような言葉が一旦出てしまうと、その子は二度と聞く気になれないだろうから、学ぶ意欲
の向上には安心して学べる学級づくりが重要。そういう意味では学級満足度調査QUは重
要な役割を果たしていると思う。
部長
ある学級で、先生が「友達をけなさない」という一つだけ、子ども達に約束をさせたと
いうことがあった。それが最終的に授業や学級作りに活きたという例もあった。
委員長
では、それに向かって進めていただきたい。
続いて報告事項「桑名市いじめ防止基本方針について」お願いする。
【指導課主幹から資料説明】
委員長
この方針について、何かご質問は。
なければ次の「県教育長会議について」お願いする。
【指導課長から資料説明】
委員長
県の教育長会議について、何かご質問は。
公表について、数値を含めた公表と数値を含めない公表とは何か。
指導課長
いわゆる平均正答率等が何点でしたという数値を含めた評価を7市町が公表している。
また、桑名市のように、こういうところに課題があるという文章表記で評価を公表してい
るところもある。全く公表をしていないところもある。
委員長
他に質問はないか。
続いて、「子ども子育て支援に関するニーズ調査について」説明をお願いする。
学校・園再編推進室長
昨年 11 月の定例会で報告させていただいた「子ども・子育て支援事業計画」策定にあ
たっての基礎資料となるニーズ調査だが、こちらを報告書として取りまとめたので、今回、
委員の皆様に配布をさせていただく。
本冊1ページの調査概要だが、この調査は昨年 11 月8日~11 月 29 日までを調査期間
5
として実施した。就学前の子どもの保護者に対しては、全世帯 6,255 件を対象とし、回収
数 3,142 件、回収率 50.2%という結果になっている。小学生の保護者を対象にした調査
については、無作為抽出で2千件を対象とし、回収数 1,431 件、回収率は 71.6%という
結果になっている。
現在、別に様々な子育て中の当事者や関係者へのヒアリング及び市民参加のワークショ
ップを開催しているので、これらの結果などを基礎資料として、「桑名市子ども・子育て
会議」において「子ども・子育て支援事業計画」策定に向けてのご議論をいただいている。
今年度の予定としては、6回程度の会議を開く予定で、すでに5月 20 日に2回目を開催
し、残り4回程度の予定だが、それと併せて分科会を設置し、3回程度開催する予定であ
る。今年度末までに桑名市の「子ども・子育て支援事業計画」を策定する予定である。
委員長
ご質問等ないか。
続いて「土曜授業試行実施日程について」説明をお願いする。
指導課長
試行において、第1回目は一番早いところで修徳小学校が6月7日に実施する。多くの
小中学校が6月 21 日に実施し、7月5日に2校が第1回目を行う。
委員長
次に「学区外通学許可基準の変更のその後について」説明をお願いする。
学校教育課長
学区外というのは、本来の学区ではない学校に通うことで、学区外通学許可基準に従い
許可をしているケースがいくつかある。桑名市の中に小学校から中学校へ進学するにあた
って、進学先が2校に分かれる学校が7校ある。多度・長島は中学校が1校なので、旧桑
名市でいうと 20 校中7校、その内6校がアンバランスな人数の進学で、これまで進学に
あたりご心配の声やご相談を受けてきた。そこで昨年の 11 月の定例会で審議いただき、
少人数の進学の場合には大多数が行く学校に進学を許可によってできるという学区外通
学許可基準の変更を行った。その中で昨年度の様子を報告させていただく。
7校の中で少人数に該当する学校が6校で該当者は 31 名。その中で、学区外の中学校
へ変更されたのが 17 名。14 名は本来の学校へ行っている。これについていろいろご意見
をいただいている。教育委員会で申請を受け付けているが、ほとんどが歓迎の声である。
一方で、今回の変更を行う上で、少人数ということで1ケタ9人以下を少人数とした。
また、過去に 15 名進学するが女子1名だけなのでなんとかしてほしいという声等をいた
だいており、男子・女子でいうと、5人以下の場合は許可基準に入れるということにした。
この性別で分けるのは教育委員会としてどうかとのご意見があった。もう一つは、少人数
で1ケタというのは理解できるが、女子だけでも1ケタだったら不安はあるんじゃないか
というご意見も頂いている。
また、学区外進学を決めたが、通学時間が長くなり、やめておけば良かったかなという
保護者の意見もある。元々この変更を設定した時点で、他の学区外の申請であっても通学
時間や通学距離の問題は出てくるのは同じことかと思っている。
今後は7月の校長会議で、夏休み前の懇談会で少人数の進学の学校については担任の先
生がこの制度についての話をする等してもらい、より丁寧に対応していこうと考えている。
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もう1点は人数的な根拠がどうかということや、人数が上下して9人と 10 人の境目の
ような学校も出てくる。そうなると、中には保護者が選択したらどうかとの声も頂いてい
るので、引き続き検証を行いながら将来的には学校の適正規模も含めて考えていかなけれ
ばならない部分もある。喫緊では来年度の入学者については進学にあたり、ご心配の声が
あればこれまでどおり、学区外の対応で丁寧に相談をうけながら対応していく。今後、場
合によっては教育委員会で制度変更も含めて審議していただくこともあると考える。
委員長
通学校の変更についての報告だが、いかがか。
では、連絡事項「6月の教育委員会の行事予定について」お願いする。
教育総務課長
6月1日から平成 27 年度使用の小学校教科書の展示会を実施する。また、合併 10 周年
を記念し「近代桑名を考える」をテーマとしたシンポジウムがメディアライヴで開かれる。
5日には歯と口の健康週間ということで、良い歯の審査及び表彰式を市民会館で行う。ま
た 13 日から平成 26 年度の教科書について法定展示ということで展示会を実施する予定で
ある。
委員長
続いて、6月の教育委員会定例会についてお願いする。
教育総務課長
6月は6月5日(木)
、7月は 7 月 24 日(木)を予定している。
委員長
他にはよいか。
では、これで5月の定例会を終了する。
7