α-HT 商品概要 商品コンセプト・効果・フィールドテストデータ 寿産業株式会社 ■市場性 近年、省エネ規制の強化に加え、震災に端を発する電力需給逼迫により節電が要請されていることから、 全国の事業所において省エネの実行が求められています。 また、発電に伴う燃料コストの増幅による電気料金の値上げなど、「省エネ」と言うキーワードは企業に とって早急の 対策が必要な課題となっています。 ■独自性 空調機などの省エネ商材は、「室外機への遮熱塗料塗り」・「室外機コンデンサーへの散水」「コンデンサーの追設 」・「特殊冷媒ガスへの入替え」など様々ありますが、αーHTは冷媒ガスの能力向上という新しい発想の 省エネシステムです。既設の空調機・冷凍機の冷凍サイクルに取付けるだけで消費電力量を※15%∼30% 削減することが出来ました。 ※自社フィールドテストによる結果 ■成長性 原子力発電所の再稼動の問題は、日本全国民の生活にかかわる重要な問題で、震災前のような安定した電 力供給のできる状態に戻るまでには、まだまだ時間が掛かります。代替エネルギーの燃料コストの問題、 地球温暖化対策に関する問題など、あらたなる課題は山積みです。 そうした中、『如何に「省エネ」に対し企業が努力していかなければならないか?』という状況は、これ からの時代は常にその課題に向き合っていかなければならず、また企業としての社会的貢献活動に関して 重要なテーマの一つとなっています。 ■効率性 空調機、冷凍機の省エネ対策として各製造メーカーではインバーター制御による技術革新を行ってまいり ました。しかし、インバーター技術による省エネ対策では、既設の製品に対する省エネを実現することは 困難であります。 α-HTは、既設の空調機・冷凍機の冷凍サイクルに取付けるだけで省エネを実現し、取付後はメンテナ ンスも必要なくリース契約する事も出来ますので、その費用対効果はご購入頂いた企業様にとって絶大な ものとなります。 【 α-HT 商品コンセプト 】 ∼ α-HTの効果 ∼ 冷媒ガスの能力変化 冷媒(CFC・HCFC・HFC)の中間物質は、蒸留や反応工程を繰り返し冷媒組成の製造がされています。その冷媒組成 の成分及び含有量は99.5%前後で製造されています。この冷媒が冷凍・空調に使用された場合、その冷凍サイクルの中で 数ヶ月・数年後には冷媒能力が低下してしまいます。 ある冷凍倉庫の冷凍機に使用されているR−22の冷媒ガスの能力の低下は、5年程度の使用後には新設の冷凍機と比較し て数十%の冷凍能力が低下していました。 《特許3218289号公報より抜粋》 凝縮器において冷媒が気体から液体に変化する際、冷媒全てが完全に液体にならず、液体となった冷媒中に気泡が残存する 場合がある。冷媒を構成する化合物(例えば、炭素、水素、フッ素、塩素)のラジカル(分子として結合されていない分子) が複数集合して形成されている。 『α-HTの効果』 冷媒組成分子として結合されていない原子である「真空気泡」を含む液体冷媒を、気泡除去装置である『αーHT』に通過させ ることで、「真空気泡」を除去し冷媒再生を図り液化を実現します。 装置内面に内蔵されている部位に高圧状態で、「真空気泡」を含む気液冷媒を激しく衝突させ、高速旋回流により「真空気 泡」を冷媒内から分離・分解し、通常の液化冷媒に戻す作用が行われ冷凍・空調能力の改善を実現します。 冷媒を冷凍サイクル内で常時『α-HT』に通過させることにより冷凍・空調能力が改善され、設定温度までの到達時間が早く 行われることにより、冷凍・空調機の運転(熱交換)停止時間が長くなり、節電効果が現れます。 ※H:水素 C:炭素 ◆◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇ ◆ F:フッ素 ※取付けイメージ 『αーHTの製品特性』 ◆◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇ ◆ 1. 冷媒分子冷媒組成変化を解消し、冷媒の性能を向上させエネルギー効率を高めます。 2. 冷媒能力を向上させ、コンプレッサーへの負荷を軽減します。 3. 冷房・暖房・冷凍機の消費電力低減に貢献します。 4. CFC,HCFC,HFC,混合系等、冷媒交換することなく使用できます。 5. 取付工事が簡単です。 6. 電力を使わないので、製品の電気代・メンテナンスは不要です。 冷媒としての能力を活性化させ、この 「熱の移動」の効率が向上されます ・用語解説 【真空気泡】 冷媒の炭素(C)・フッ素(F)・水素(H)(塩素含む)原子は内部エネルギー(熱エネルギー)が低い時、分子・原子は液体となり分子間引力によって互いに束縛し あって振動します。圧縮機の外部エネルギーを受けると、分子や原子の振動が激しくなります。分子間引力の特徴として、分子が互いに離れようとすると 弱い引力が働き、分子同士が重なり合うほど接近すると強い反発力を生じます。内部エネルギーが低くなる時点で、フッ素を結合せず炭化水素の状態で、 分子間引力によって結合される分子が発生します。結合を逃れたフッ素原子が、もう一つのフッ素原子と電子を1個共有することでフッ素(F2)を作り安定し ます。冷媒分子としては逃れた分子の出現により空孔ができます。その空孔が重なり合って「真空気泡」が発生します。 【 設置例 写真 】 設置例① 設置例③ オフィスビル事務所 自動車ディーラー店 設置例② 設置例④ 工場内 電力室 工場内 クリーンルーム 【α-HT 取付効果事例】 ∼電力計測データ・比較一覧∼ 【α-HT 試験施工の手順】 ∼取付前・後の比較データの作成∼ 1.取付前の計測・・・・・ 『α-HT』の試験取付工事の3日∼1週間前あたりから、試験対象機器の消費電力 データの計測を行います。詳細なデータ分析が必要な場合は、①冷凍機吸込み温度 ②冷凍機吐出温度③室内機吸込み温度④室内機吹出し温度⑤高圧圧力⑥低圧圧力⑦ 外気温度の計測を行います。 ⑦外気温度を基準に消費電力データの比較を行いますので、外気温度は必ず計測 してください。 各所温度計測 取付前計測データ 消費電力測定 取付前・後の外気温度の計測時間帯が多いほど、比較できる条件のデータが増 えますので、最低でも1日3時間以上の計測を行ってください。データログ機能付 の計測器などを使用すると非常に便利です。 ※参考例・・・電力計測器 HIOKI クランプオンパワーハイテスタ3168 ※参考例・・・温度データロガー KNラボラトリーズ サーモクロン ※参考例・・・デジタル温度計 TASCO 表面センサー付温度計セット TA410AB 試験対象機器の選定ですが、出来るだけ稼働率が高い機器を選定してください 。 稼働率が低いと、取付前・後の比較できる条件のデータが集まりづらく、消費電 力の削減効果も低くなってしまいます。圧縮機に負荷があまりかかっていない状 態では、電力削減効果も低くなります。 また、店舗・ショールーム等のように壁面のガラス面が大きい建物では、天候 の違いにより建物の熱負荷にかなりの差が出ますので、天候の記録も取付前・後 の比較の際の重要なデータになります。 2.『α-HT』台数の選定・・・・・・ 『α-HT』の取付台数の選定は、圧縮機出力(kw)により選定します『α-HT』1 台で、10kw程度まで対応します。最低でも3kw以上の機種が取付対象機となります。 【パッケージエアコンの場合】 1台・・・3kw∼10kw 程度/ 2台・・・10kw∼20kw 程度/ 3台・・・20kw∼30kw程度 ※選定例・・・・・ 例①圧縮機出力 5.5kw ⇒ 『α-HT』×1台 ※メーカー呼称8HP相当 例②圧縮機出力(4.9kw+5.8kw)=10.7kw ⇒『α-HT』×1台 ※メーカー呼称18HP相当 例③圧縮機出力(3.0kw+4.4kw+4.4kw)=11.8kw ⇒『α-HT』×2台 ※常時圧縮機が3台稼動の場合 ※メーカー呼称18HP相当 圧縮機出力3kw未満の機器に取付けた場合、省エネ効果が現れなかったり費用対効 果も少ない場合がありますので注意してください。また、圧縮機が複数台で常時 10kw以上稼動している場合は、『α-HT』を2台ヘッダー配管で取付けます。 詳しい選定方法は購入販売店へお問い合わせ下さい。 3.取付工事・・・・・ 『α-HT』は、室外機と室内機間の冷媒液管に取付けます。室外機に冷媒を回収(ポンプダ ウン)して、配管工事を行います。 工場などにある大型の床置型室内機で、ポンプダウンして配管作業が出来ない場合や、追 加冷媒充填している場合などは冷媒回収装置で冷媒回収を行います。 現場でのトラブルを無くすためにも、事前の調査で試験対象機器の仕様確認を必ず行って ください。 ポンプダウン 回収装置による冷媒回収 『α-HT』取付けの際、上下の向きに注意してください。本体に接続されている 配管が、本体の芯からずれている(偏心)側が上部、本体の芯側が下部になりま す。(※横向きでは取付け出来ません) 配管接続は、冷房運転時のサイクルで説明すると、室外機より出てきた液配管 を上側へ、下側を室内機へ向かう液配管に接続します。 冷媒の流れは、冷房運転時は本体上側から下側 へ、暖房運転時は本体下側から上側へとなります 。 《上側》 《下側》 冷房運転時の冷媒の流れ 4.取付後の計測・・・・・ 取付前と同様の計測を行います。試験 対象機器の運転条件や外気温により『αHT』の取付効果が現れるまで、2・3日の 運転期間が必要な場合がありますので、 取付後の各計測は5日間以上は行ってくだ さい。 取付前・後の各計測データを、外気温度 が近い計測日(時間帯)を比較し、消費電 力等の比較一覧表を作成します。 取付後計測データ 《取付前計測データ ※7月3日》 《取付後計測データ 取付前・後の外気温度が近い計測日の比較 ※7月6日》 5.比較表の作成・・・・・・ 取付前・後の比較データをもとに比較表を作成します。 【参考例①】 試験機器:ルームエアコン ※2馬力(α-HT:ルームエアコン用試験仕様) 【参考例②】 試験機器:パッケージエアコン ※16馬力 【参考例③】 取付前・後の消費電力量の比較グラフ 試験機器は、計測中の室内負荷が取付前・後でなるべく変わらない機器を選んで下さ い。また、 電流値や⊿tの比較もあれば良い資料になります。外気負荷の条件も取付前・ 後で同じようなデータで比較する為に、十分な計測データをもとに比較表を作成してく ださい。
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