第13号(平成19年7月発行) - 藤沢ラグビー蹴球倶楽部

No.13
発行者
特定非営利活動法人
藤沢ラグビー
蹴球倶楽部
発行責任者
嶋崎 仁
〒2530031
茅ヶ崎市富士見町
1211
TEL:0467584063
ることになるためプロジェクトチーム
を設置して企画、準備してまいりたい
と考えており、倶楽部関係者だけでな
く他スクール、関係協会、高校等の協
力を得て記念に残るものにしていきた
いと考えます。皆様のご協力をお願い
いたします。
私たちが目指す倶楽部はNPO法人
設立趣旨にもありますが、三十数年前
に大芝生で楕円球を転がした時点から
﹁百年の大計﹂として指導員の胸にあ
り、熱き心と言葉で生徒、父母の方々
に伝えられてきました。この﹁百年の
大計﹂こそ﹁地域にグランドをもち、
地域の人たちとコミュニケーションを
保ち発展させ、年齢、性別、国籍を超
えたところで尊重しあい、競技者とし
て強く人格に、ジャージに誇りをもて
る選手、そしてチームを含めたコミュ
ニティの一員であることの自覚をつく
っていく﹂ことでした。
しかしながら、自前のグランドに関
しましては顧問の先生の皆様にお話を
してお願いするということが実情であ
り、現実としては市、県が管轄するグ
ランドの芝生化程度のお願いとなって
おりました。従って、今後はいま少し
実現性のある方向性を探り、できる限
りの努力をすべくプロジェクトチーム
を発足させた次第です。
ラグビー藤沢
理事長挨拶
五月二六日、砂山の家集会場におい
て倶楽部総会が開催され、1号議案﹁平
成18年度事業報告﹂から6号議案の
﹁倶楽部理事選任案﹂に至るすべての
議案を審議いただき終了しましたこと
をまずもって紙面をお借りしてご報告
申し上げます。また、理事、監事選出
におきましては私を含む留任11名、
新任4名となりました。理事名、職務
体制および担当につきましては、別紙
にてご報告申し上げますので宜しくお
願い致します。
さて、今年度の活動は四月七日のス
クール入校式からスタートし、天候に
恵まれた五月十三日のラグビー祭をは
じめこれまで順調に推移しております。
また、倶楽部といたしましては今年度
2つの大きな目標を立ち上げようとし
ております。四〇周年記念式典プロジ
ェクトと倶楽部専用グランド確保のた
めの長期プロジェクトであります。
1970年に産声を上げた﹁藤沢市
ジュニア・ラグビースクール﹂は20
10年に四〇才になります。当倶楽部
はラグビースクール時代より10年毎
の記念式典、行事を行ってまいりまし
た。早くもあと三年で四〇周年を迎え
ハーフタイム
四〇周年式典、自分たちのグランド、
十 代 の若 い選 手 の活 躍 がメディアを賑
トップチーム︵湘南PB︶
の一部昇格、
わせている。﹁ハンカチ王 子 ﹂﹁はにかみ王
タッチチームのジャパンカップ優勝、
子﹂
。甲子園を沸かせて早稲田大に進んだ
中学生の﹁覇権奪還﹂
、小学生の﹁全学
斉藤佑樹投手、高校生でプロのビッグ・
イベ
年優勝﹂と可能性の高いところから実
現していきたいと考えておりますので、 ントで優勝する快挙を演じたゴルフの石川
遼選手の活躍だ。二人とも大変な人気で
関係者すべての皆様、宜しくお願い致
ある。マスコミが煽り立て数万のファンが押
します。
し掛 けたそう だ▼ 二 人に共通 しているの
︵伊藤久樹︶
は、実力は勿論、インタビューなどの対応、
言葉使いなどの爽やかさだ。いわゆる現代
特別寄稿
の若者に欠ける礼儀、作法などが自然と
身に付いているのが、好印象を与えている
今回は当ラグビースクールの草創期か
よう だ。スポー ツで身に付 いたのだろう 。
ら倶楽部としてNPO法人への発展に
その自 然 さ がいい▼ 低 迷 気 味 だった大 学
ご尽力され、現在倶楽部監事を勤めて
野球が息を吹き返し、ゴルフにはルールも
いただいている平井氏より特別寄稿を
分からないご婦人たちまで大挙押し掛け
いただきました。
たという。この現象をどう見るか、多くの
意見があると思う▼スポーツの教育的効
倶楽部一〇周年に向けて・・・
果についても議論のあるところだ。しかし、
次世代育成
個人差はあるにしろ人間形成の上で苦し
い練習に耐え、人間関係を通じて種々教
︵付録 早大後藤選手の手記紹介︶
えられて身に付 けたものだろう ▼この二
人 にもそれなりの努 力 があっただろう 。
﹁
努力の中に楽しみ、スポーツをする心﹂
が
育まれてくるものではなかろうか?スター
選 手 が生まれるとそのスポー ツは大 きく
飛躍する▼日本サッカー協会のある幹部
が﹁サッカーは世界的に一番普及している
のにどうして日本ではダメなんだろう﹂と
嘆いていた事があった。その後、Jリーグを
組織して名選手を輩出、現在の隆盛をみ
ている。ラグビーも同じ道を歩いて間違い
はないと思う▼トップ・
リーグなど色々と
改 革 を試 みているが、地域 に密 着 した動
きを中 心 にフランチャイズ制 の確 立 を期
待したい。その中心選手がスクールから巣
立つ事を夢見たい︵
貞︶
倶楽部発足以来7年が経過した。
近づく倶楽部創設一〇周年、スクー
ル創設四〇周年の節目にあたって倶楽
部の将来の発展について考えてみる。
グランド、クラブハウスと共に、設立
趣意書の精神を受け継いでゆくために
一〇年後、更にその先を見据えた後継
者の育成が今後残された最大の仕事で
あると考えている。倶楽部百年の計と
言われるが、スクール生が将来古巣の
倶楽部に戻ってプレーをし、倶楽部の
経営に参画できるような人材回帰の基
盤をどう作ってゆくか、また、プレー
ヤー自身がプレーを止めた後に人生を
︵次頁に 続く︶
1
ラグビー藤沢
平成19年7月発行
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支える生活基盤を如何に身につけるか
母校千種高校ラグビー部の大先輩の俳
︵どう身を立てるか︶を含め、倶楽部
優、舘ひろしさんに﹃ラグビーを通じ
の中にラグビーのスキルと共に知的能
てできた仲間は一生の友になる﹄と誘
力の向上育成を重んずる雰囲気を作り
われたことでした。
上げることが大切である。理事会ない
運良く希望していた早稲田大学の応
しはプロジェクトチームによる長期戦
用化学科に進学することができました
略の策定などを通して倶楽部の発展の
が、私は大学でラグビーをするかどう
礎をどこに置くか英知を集めた論議が
か悩んでいました。花園で負けた悔し
必要である。ラグビースクールのレベ
さから、
﹃このままでは終われない﹄と
ルで言えば子供達の中にラグビーと平
思い、早稲田大学ラグビー部に入部し
行して将来の倶楽部経営者を見据え学
て日本一になることを決心しました。
業にも同じレベルで取組むという空気
早稲田に入った以上、片方だけでは
を醸成し、将来の展望を幅広くもてる
意味がない。妥協せずに文武両道を4
ようにすることである。この醸成が出
年間やり通すことを自分自身に誓いま
来れば藤沢ラグビー蹴球倶楽部は単に
した。練習は火曜日から金曜日までは
週1回ラグビーをやる集まりから一つ
16時から、土日は試合でオフは月曜
の志を持った倶楽部として地域の支持
日だけでした。平日は16時から練習
を受け、その中で他のクラブにない差
なので部員は基本的には3限の授業ま
別化した強みを持つスポーツクラブと
でしか出席することができません。全
して発展を続けることが出来るだろう。 国の強豪校から集まった約140名で
ここ何年来、理事会に収益を得る事業
日々激しいレギュラー争いを繰り返し
の検討を求め、スクールで文武両道を
ている私たちにとって練習を休むこと
唱え続ける理由はここにある。スクー
は致命的です。
ルOBに倶楽部を背負って欲しい願い
しかし、私は毎週2∼3回の実験が
である。
あり1週間の半分もの練習を休まなけ
話は変わるが、今年四月発行の早大
ればいけませんでした。実験レポート
理工学部応用化学会報にラグビー部の
も期限までに提出しなければいけませ
後藤彰友選手の文と武の両立を実践し
ん。レポートが大変で練習がおろそか
た一文が掲載されていた。将来倶楽部
になってしまっていた事もありました。
を担うスクールの生徒諸君にぜひ読ん
練習を休んだせいでレギュラーを外さ
で欲しい。文武の研鑽の参考にと思い
れることもありました。両立するのは
要約を以下に紹介する、
無理だと自分に言い訳して逃げ出して
しまいたい時も何度かありました。し
かし、環境から目を背けるのではなく、
ラグビーと学業の4年間
ライバルの練習時間の半分の時間で、
自分のできる限りを尽くして毎日勝負
するしかない、と開き直って、勉強と
︵トヨタ自動車 後藤彰友︶
わたしのラグビー人生のスタートは
︵平井 勝︶
ラグビーに励むことができました。
その結果、2年、3年時に大学日本
一を達成することができました。今年
は残念ながら準優勝に終わってしまい
ましたが、この負けをこれからの人生
の糧として頑張っていきたいと思って
います。社会人になってもラグビーを
続ける予定なので、この4年間で学ん
だことを生かしてまた新たな世界で勝
負していきたいと思います。
︵記事の引用、使用については後藤選
手の了解済み︶
各組織の活動報告
︽トップチーム︾
神奈川県春期クラブ選手権を
終えて
4年に一度のラグビーワールドカッ
プも9月に迫り、
﹁アカクソマレ﹂をキ
ャッチフレーズに、日本代表に寄せる
期待も徐々にヒートアップしています。
パシフィックネイションズでは、ジュ
ニアオールブラックス相手に、結果的
に大差は付けられたもの、前半の戦い
ぶりにはまさに目頭が﹁アカクソマル﹂
ものがありました。
そんな燃える赤い魂JAPANとは
裏腹に、とても士気がさがってしまっ
た軍団がいます。そう、湘南の青い戦
士、
﹁湘南プレイボーイズ﹂
。春季大会
の結果は散々たるもので、湘南の青が
心身ともにブルーとなってしまいまし
た。
予選リーグ第1戦
四月十五日︵日︶ 厚木酒井グランド
対ユーグリクラブ ● 19対33
予選リーグ第2戦
五月六日︵日︶
保土ヶ谷グランド
対藤沢ウエスト
○ 17対12
予選リーグ第3戦
五月十三日︵日︶ 大津グランド
対六郷クラブ
● 19対30
順位決定戦
六月十日︵日︶ 厚木 酒井グランド
対日吉クラブ
● 5対14
入 替 戦
七月一日︵日︶海老名 中野グランド
対ブラックホース ○ 24対12
昨年秋の決勝戦での敗退を胸に刻み
望んだ春期クラブ選手権だったのです
が、春の戦績は2勝3敗。何とか同リ
ーグに居残ったという感じです。快進
撃で勝ち上がってきた当初から比べる
と、選手層も厚くなり若手も増えてい
るのに結果が伴わない。今の我々に欠
けているのは何なのか!いまひとつ燃
えきらないスピリット。もうひとつ抜
け出るにはどうすればいいのか。今、
全員が考えはじめています。成長過程
の思春期といった感じです。
今期は、リーグ戦第1戦から波乱の
試合展開となり、相手チームを含めシ
ンビン3名、一発レッド退場を2名も
出してしまいました。序盤からシンビ
ン、退場劇に両チームとも一発触発。
今シーズンから2代目キャプテンを襲
名した早川宗平の抑止力もこの日は、
ヒートアップしすぎた戦士を淘汰する
2
ラグビー藤沢
平成19年7月発行
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力が及ばなかったようです。
前戦の反省点を胸に臨んだのは藤沢
ウエスト、地元藤沢の同士ですが、両
ロックの畑山、天野の縦突破からBK
ラインが生き、PBらしい攻撃パター
ンで試合終了間際の逆転トライで勝利
を掴みました。まだまだ、決定的な場
面でのミスの連発など多々課題はあり
ますが、最後まで集中力を崩さず競り
勝ったこのゲームは大きな収穫となり
ました。しかし、ここで波に乗れない
のが今のチーム力です。3戦目、順位
戦を落とし手しまいました。
どのチームも我がチームの分析をし
ているようで、痛いところを攻めてき
ます。我がチームは個々の能力には長
けている選手が多々いると自負してい
ますが、戦術以前にチームの統率力と
一体化、そしてフィットネス不足が課
題なのは明白なようです。今大会は、
初戦につまずいたまま、チームのモチ
ベーションを修正しきれなかった事が
大きな要因として挙げられます。我が
チームのコラボレートされたときの爆
発力には目を見張るものがあります。
今年は夏休み返上で秋期シーズンへ向
けて立て直しを図ります。
今シーズンから執行体制が変わりま
した。
主将
早川宗平
副将︵FW︶ 斎藤達也
副将︵BK︶ 伊藤祐樹
若手リーダー 中鉢 実
新しい体制でのスタートは大変厳し
いものとなりましたが、今後ともよろ
しくお願いいたします。
︵高橋陽太︶
︽タッチラグビー︾
生涯スポーツとしての
タッチラグビーを
入れ替え戦に勝ちホッとする!
タッチラグビーは老若男女が楽しめ
るスポーツです。NPO法人藤沢ラグ
ビー蹴球倶楽部の発展は、その組織人
数を増やすことが重要な要素になりま
す。他団体のスポーツクラブとの交流
も大切ですが、将来的に組織年齢を拡
大することがスポーツを愛好する人達
を増やすことになります。団塊の世代
と呼ばれている58歳から60歳の人
達は700万人いると言われています。
このような人達を放っておくことは目
の前の宝を拾わずに帰ることです。拾
う役割の最先端を勤めるのがタッチラ
グビーです。若い人は若いなりに、女
性は女性なりに、ベテランはベテラン
なりに楽しめる場所を提供してあげよ
うではありませんか。
私たちは上部組織に神奈川県タッ
チラグビー協会があり、その上に日本
タッチラグビー協会があります。そし
てさらに各都道府県でレクリエーショ
ン協会にも加盟しております。今年は
神奈川県レクリエーション協会が創立
50周年を迎え、十一月二日∼四日に
全国レクリエーション大会が神奈川で
行われます。私たちのタッチラグビー
も十一月三日に川崎の等々力グランド
で全国大会を開催します。これを契機
にラグビー指導員の方々、中学生、小
学生の皆さんもチームを作って参戦し
てください。
日本ラグビー協会も生涯スポーツと
してタグラグビーを推奨してきていま
すが、最近はタッチラグビーも支持さ
れてきています。皆さんも是非一度プ
レーを体験してください。
︵神奈川県タッチラグビー協会会長
松岡民生︶
第6回タッチワールドカップ
結果報告
先般、南アで行われた第6回タッチ
ワールドカップに出場してまいりまし
た湘南GBの宮地です。皆様のご支援
のおかげで、私達は力一杯戦ってくる
ことができました。簡単ではあります
が、ここに結果報告をさせていただき
ます。
︵1︶日本代表の成績
メンズ
4位︵出場8か国︶
ウーメンズ 8位︵出場8か国︶
メンズ30 6位︵出場8か国︶
︵2︶メンズ30試合結果
予選リーグ︵7試合︶
2勝4敗1分︵勝ち点12、6位︶
対アメリカ
△ 3対3
対オーストラリア ● 0対17
対ウェールズ
○ 6対2
対スイス
○ 8対2
対サモア
● 0対5
対南アフリカ
● 1対12
対フィジー
● 2対14
順位決定戦
対サモア
● 2対9
︵3︶大会を通じて得たもの
私達メンズ30日本代表は、対ウェ
ールズ戦で、同クラスにおけるワール
ドカップ出場以来の初勝利をあげるこ
とができました。
一方、個人的には、オーストラリア
をはじめとする強豪国との対戦を通じ
て、高レベルのプレーを肌で感じるこ
とができたことが最も大きな収穫でし
た。また、日本におけるタッチラグビ
ーについて、競技人口の増加・レフリ
ー技術の向上・代表レベルの組織力・
技術力の向上などの諸課題があること
を知りました。
今後は、この大会で改めて知ったタ
ッチラグビーの面白さを、湘南GBで
の活動等を通じて少しでも広めていけ
たらと思います。
︵宮地朝之︶
3
ラグビー藤沢
平成19年7月発行
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3勝1敗
9
1
10:0
3勝1敗
6
2
5:0
2勝1敗1分
3
3
21:17
1勝2敗1分
4
4
4敗
3
5
︽シニアチーム︾
初勝利
平成19年度 藤沢市春季シニア交流試合結果(神奈川県体育センター陸上競技場)
0:5
24:0
21:0
5:0
14:0
5:5
12:5
藤沢・
茅ヶ崎
神奈川不惑
大和RS
5:12
川崎おじん
5:0
0:5
藤沢・茅ヶ崎
0:24
0:14
5:5
I.B.M
0:21
0:10
0:5
六月九日︵土︶県立体育センター・
陸上競技場において第1回藤沢市春季
シニア交流大会が開催されました。神
︵野沢菊三郎︶
奈川不惑、川崎オジンズ、大和RS、
IBMに藤沢・茅ヶ崎合同チーム︵藤
沢17名・茅ヶ崎7名︶の5チームが
あつまり、試合時間15分の総当り戦
を行いました。
心配された天候も、グランドの芝の
コンディションも上々の中で、我がチ
ームは1勝2敗1分けで4位となり、
初の勝利を挙げることが出来ました。
︵今後の試合予定︶
第2回藤沢市秋季シニア交流大会
一〇月二十日 県立体育センター
海老名マスターズ
九月十五日、一〇月十三日、十一月
十七日、十二月二二日、一月二六日、
二月二三日 海老名運動公園
35才以上の方はだれでも参加でき
ます。
︽女子チーム︾
湘南スプリンガーズの活動
今年度は4月に新たなメンバーとし
て松尾晴子さん︵中2︶
、吉岡美里さん
︵中2︶の2名の新規参加と末廣千晴
さん︵中1︶の進学、若松真央さん︵高
1︶の継続参加で、既に在籍の新堀未
来さん︵中2︶と併せ5名のメンバー
でスタートしました。また4月後半か
ら父母の吉田典子さんも参加していた
だくようになって、6名の会員を抱え
るに至っています。ただ、残念ながら
女子だけの単独練習を行うまでには至
っておらず、毎週中学生との合同練習
を行っている状況であることから、ス
プリンガーズのメンバーは皆さん苦労
も多いと思いますが、それぞれラグビ
ーを楽しんでくれているようなので喜
ばしいと同時に頭が下がる思いです。
さて、そんな中で過日、ヤマハRS
への遠征がありましたが、中学生チー
ムでは女子は新堀、松尾、吉岡の3選
手が参加してジュビロ磐田の素晴らし
いスタジアムの芝を踏みしめました。
松尾さんは4月にラグビーを始めたば
かりなのでAチームだけの試合には出
場しませんでしたが、吉岡さんの相手
キャプテンへのナイスタックル、新堀
さんの好フォローからのトライは男子
顔負けで、応援席の喝采を浴びていま
した。
今後も菅平ジャンボリーや秋の県大
会でゲーム出場の機会が増えると思い
ますが、日ごろの練習の成果を発揮し
て頑張ってほしいと思います。
また、今年度から県協会主催のジュ
ニア一貫練習会に女子の部が設けられ
スプリンガーズのメンバーも参加して、
他のラグビースクールの小学5年生以
上の女子と一緒に練習を行っています。
6、7名の参加者の中の4名くらいを
常時占めていますので主体となって活
動していると言っても過言ではないで
しょう。こちらももっと参加者が増え
て、女子連盟が主催する秋の交流大会
に神奈川単独チームとして参加できた
らいいなと思っています。
皆さん、身近にラグビーに興味のあ
る女子︵母親でも可︶の方がいらっし
ゃいましたら声をかけてみてください。
よろしくお願いいたします。
︵山部典昭︶
︽ラグビースクール︾
◇今年度の抱負◇
︻幼稚園児クラス︼
子供達と遊び、子供達と学ぶ
子供達が毎週日曜日グランドに練習
に行くのが楽しみなる、そんな遊びや
ゲームをしてみたい。其れが体全体を
使うラグビーの基本動作になっていく。
そんな事を考えながらグランドにたち
ます。また見学に来る人達が﹁こんな
楽しい事をやっているのなら自分の子
供もやらせたい。いや、自分もやって
みたい。
﹂と言う気持ちも起こさせる、
体験入学が最近多くなりました。
今幼児で楽しむゲームは10以上あ
ります。これらを子供達の集中力を見
ながら変えていき、2時間たっぷりあ
るので、集中が切れる前に1つのゲー
ムを終えます。其の遊びの中は走る、
追いかける、拾う、渡す、転がる、飛
ぶ、ぶつかる、登る、触る、声を出す
など等体全体をつかう工夫をしていま
す。この動作を繰り返し反復する事で、
知らない間に運動神経が伸び、其れが
大人まで持続して行く事です。幼児期
の大切な時期に運動をする事は自分達
の将来をも楽しくさせる事だと思って
も過言ではありません。体験から入学
を決意した父母の方々には﹁本当に良
い時期に入学する事を決意してくれた
ら皆さんの判断は決して間違っていま
せん。ゴールドエイジといわれる9歳
から12歳の前であるプリゴールドエ
4
順位
17:21
T・G
数
敗
勝
I.B.M
川崎
おじん
大和RS
神奈川
不惑
ラグビー藤沢
平成19年7月発行
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注)1位と2位の成績は同率ながら、大会規定によりトライ・ゴール数の多い神惑の優勝
︵松岡民生︶
イジに運動をする事は子供達の未来を
築く事になります。
﹂
佐藤コーチ、矢野コーチ、
高橋コーチ、
榊コーチ、石原コーチ、夏美コーチは
子供達と友達になれるコーチばかりで
す。
︻小1クラス︼
今年度指導方針
●目 標
みんなラグビーが好き
■指導目的
集団の遊びとボールへの慣れ
◆子どもが成長していく過程では、身
体機能は、まちまちに発達すると云わ
れています。ひとつの課題に対しても、
吸収しやすい時期と、しにくい時期が
ありそこで最終的に大きな成長を期待
するなら、最も吸収しやすい時期に、
その課題を与えていくというのが、最
適な方法と云えます。
◆それが︻一環指導 パスウェイプラ
ン︼の基本的な考え方です。1年生に
相当する年齢︵6歳∼7歳︶の成長の
特徴を理解することが指導する上で、
非常に大切になります。
◆特にその中でも神経系は、生まれて
から5歳頃までに80%の成長を遂げ
12歳でほぼ100%になると云われ、
神経系は一度その経路が出来上がると
なかなか消えません。例えば、一旦自
転車に乗れるようになると、何年間も
乗らなくても いつでもスムーズに乗
れる∼といようなことです。すなわち、
この時期に子供たちに多種多様な動き
を経験させることは、将来においてと
ても大切なことなのです。
◆具体的には、
︻走る・転ぶ・押す・寝
転ぶ・起き上がる・追いかける・逃げ
る・掴む・踏ん張る・跳び上がる・投
げる・蹴る・縄跳び・四つん這い な
ど素早く行なえる︼そんな子どもたち
に育ってもらいたいと考えています。
︵平原義之︶
︻小2クラス︼
今年も私は叱ります
しかし、叱った倍は褒めてあげます。
一年 前の﹁ラグ ビー藤沢 ﹂︵第1 0
号︶で書いた小2の指導方針は今年も
同じ。子供の遊びから失われている﹁時
間 ﹂﹁ 空 間 ﹂﹁ 仲 間 ﹂ と い っ た 3 つ の
﹁間﹂を提供すること、そしてゴール
デンエイジの時期に走る、転ぶ、
立つ、
ぶつかる、押す、回るといった基本運
動を通じて、子供たちが心豊かで健や
かに成長することをサポートすること
が指導員の大切な役割と考えます。
今年の小2も実に多彩なキャラクタ
ーの集団。われわれ指導員も歓声と怒
声、そして驚声の限りを尽くし、生徒
の指導にあたっています。
ところで、子供たちの声にも色々あ
りますが罵声は絶対に許しません。こ
の時だけは泣こうがわめこうが、保護
者の方が心配そうに見ていようが、と
にかく仲間意識と是々非々を理解する
まで私は本気で叱ります。しかし、そ
の子の気持ちが罵声から激励に変った
︵嶋崎 仁︶
時には、2倍どころか3倍も4倍も全
身で褒めてあげますので、保護者の皆
さん、心配されずに見守ってください。
もっとも今年は、私以上に経験も表
現も豊富な横溝さんにサポートいただ
いているので、恐い役は横溝さんにお
願いし、私は優しい役回りを演じたい
と願っているところです︵笑︶
。他にベ
テランコーチの杉山さん、星野さん、
そして人気の志村さんに加え、サポー
トコーチながら将来のスクールを背負
っていくだろう野田さん、吉田さんと
いった人材に囲まれながら、子供たち
が心豊かで健やかに成長することをサ
ポートしてまいります。
︻小3クラス︼
育成方針
小学3年の生徒への育成方針は﹁ル
ー ル を覚 え て早 くラ グビ ー に慣 れ よ
う!﹂です。これから続けていくラグ
ビーゲームの基本的なルールを覚えて
いく事が、プレーを上達させることに
なる早道です。いろいろ難しい言葉や、
わかりにくい説明があるかもしれませ
ん。でもそれを嫌がっていては何も得
ることはありません。プリントなどで
資料を渡しながら説明していきますの
で、何度でもくり返しよく読んで早く
覚えてもらいます。
﹁型﹂
︵プレーの決
まり︶がきちんとできるようになれば、
子供同士でできる練習を数多く取り入
れて実践的に行っていきます。
次に、
﹁気持ちを集中して﹂何事も行
ってもらいます。クラブの練習は、一
回2時間で週に1度です。この与えら
れた時間を有効なものにするには、子
供とコーチとが気持ちを集中して充実
した練習をしたいと思います。
子供たちへ
グランドに来たらラグビーを考え
おしゃべりはやめようね。コーチ達は
何でも一所懸命にやる子供が好きです。
それから友達をいっぱい作ろう、自分
が人からやってほしいことを人にして
あげよう。決して人がいやがる事は絶
対にしてはいけないよ。仲間が多けれ
ば多いほどラグビーは楽しくなるから
ね。
今年の3年生は、基本的な動き、体
力もある子供たちです。これからの練
習や合宿においてしっかりと練習をし、
ルールを覚えたラグビープレーヤーと
なり、秋の県大会では優勝しよう。
︵遠田尚毅︶
︻小4クラス︼
小4の今年にかける思い
小4担当のチーフを任されて今年で
3年目となります。当然、勝つための
ノウハウは熟知しています。その秘訣
は、①眠っている闘争心を呼び覚ます、
②集中力を養う、③絶大な信頼関係を
構築する・・・あとはもったいなくて、
この場ではとても披露することはでき
ません。
したがって、小4の目標は一昨年、
昨年とつづいて﹃県大会優勝﹄です。
生徒、指導員ともに一丸となってチャ
5
ラグビー藤沢
平成19年7月発行
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レンジしていきます。今年度の小4担
当指導員は、生徒の心を巧みに掴むベ
テランコーチ︵平井・佐渡・上野︶と
生 徒 をや さ しく 見守 るヤ ン グコ ー チ
︵伊東・蛭川・田中・水谷︶そしてナ
イスミドルな出縄コーチと、心のひろ
いわたくし和田とのバランスのとれた
布陣となっています。このスタッフで、
勝てないわけがありません。これに保
護者の方々の強いバックアップが加わ
れば、さらに最強チームとなるに違い
ありません。
これから、イベント、夏合宿、県大
会と益々生徒達がたくましく成長して
いきます。ともに喜びを分かち合いま
しょう。これからもより一層の保護者
各位のご協力をよろしくお願いいたし
ます。
﹃県大会優勝するぞ!オオッ!!﹄
︵和田雅実︶
︻小5クラス︼
小学5年生の現状と今後について
今年も小学5年生を担当することに
なったサブコーチの遠藤です。多忙な
林田コーチに替わり代筆致します。
今年の5年生に向けてコーチ陣とし
て考えた方針は、
﹁基礎の徹底﹂
﹁わか
りやすいプレーの解説﹂﹁練習の意味
づけ・意識づけ﹂
﹁飽きない練習﹂など
です。この数ヶ月は、パス・タックル・
モール・ラックなどの基礎練習を続け、
ひとつひとつのプレーをチェックし、
ひとりひとりへの細かい指導をしなが
ら練習を進めております。生徒達も少
しずつではありますが、自分の﹁進化﹂
に気づき始めたのではないでしょうか
︵どうかな?︶
今後、残す時間はわずかではありま
すが、基礎練習も継続しつつ﹁早い展
開﹂
﹁激しいコンタクト﹂
﹁攻撃的なデ
ィフェンス﹂の出来るチームになるよ
う育成し、秋の大会では﹁優勝﹂とい
う結果が自然についてくれば幸いだと
思います。
5年生のみんなへ
遠藤コーチは﹁コーチ﹂という名前
がついているけど5年生の一員です。
わからないことややってみたい事は気
軽にどんどん聞いてください。あと練
習は1分でも無駄にしないように!
︵遠藤正士︶
︻小6クラス︼
今年度6年生の目指すもの
今年の6年生の目標は、︽全員ラグ
ビ ー で神 奈 川の トッ プチ ー ムに な ろ
う。
︾です。現在16名の生徒が在籍し
ています。秋の大会は1チームのエン
トリーとなりますが、優勝を目指し練
習に励んでいます。生徒に望む事は、
単に強いチームになる事ではなく楽し
く、元気に、思いやりがあり、礼儀正
しく、ラグビーの大好きな選手になっ
て、神奈川のトップチーム・藤沢ラグ
ビースクールと、胸を張ってもらいた
いと思っています。小学生の最高学年
として、低学年の手本となる事。誰に
でも大きな声で、元気に明るく挨拶が
できる事。仲間を信じ、助けあう事が
できる事。そして少しやんちゃなガキ
︻中学クラス︼
大将になる事。コーチ達はいつも選手
みんなが、こんなふうになってくれれ
今年度の抱負
ばと、やさしく?時にきびしく︿熱く﹀
、
愛情をもって指導しています。コーチ
神 奈 川ス クー ルの 覇権 から 遠ざ か
も子供に負けない様に、真剣に・真摯
ること3年・・・。
に頑張りたいと思います。
振り返ると3年という時間は長いよ
さて2月より、5ヶ月間が経過しま
うでいながら、その年その年を燃え尽
した。全員ラグビーを目指し、継続と
きて来た感からか、あっという間に過
縦の展開を掲げてきたものが、少しず
ぎてきたのが実感。また、この原稿が
つ見えてきたように思います。いろい
配布されるころには公式戦を2ヵ月後
ろなポジションを経験し、戸惑いもあ
に控えているという状況に月日の早さ
ったと思いますが、生徒達は、むしろ
を感じるが、今年も頂上目指して秋の
楽しんでいたようにも感じます。フィ
公式戦に向けた準備をしっかり積み重
ットネスの強いチームが相手だと、ま
ねて行く。
だ足が止まってしまいますが、これか
新体制スタートから5ヶ月が過ぎた。
ら夏合宿に向け、良いところを伸ばし
この間の行事・練習等について触れる
て行きたいと思います。
と以下のとおり。
生徒達の第一印象はおとなしい子供
2月の指導員研修会においてコーチ
たちだなー、元気がないなーと思って
同志で話し合われた、プラスアルファ
いました。でも違っていました。練習
の練習により県下で一番走れるチーム
も真剣に取り組み、内に秘めた闘志は
作り︵主に土曜日の走り込み︶
。両手ラ
かなりのものがあると思います。挨拶
ンニング、アヒル歩きによる基本スキ
もできているし︵声が小さいけど︶
、片
ルと足腰の強化。30分前集合による、
付けも皆で助けあっていますが、何か
練習スタート時のアップ完了による時
物足りない、それは仲間を引っ張って
間の有効活用等々。これらを練習に取
いく生徒が少ないように感じます。遠
り入れるとともに、トップスピードの
慮しているのであればそれは間違いで
意識・流れないでパス・キャッチがで
す。せっかくラグビーを通じて、違う
きるようにストレートラン練習を徹底
小学校の生徒が集まったのだから、誰
して行った。
でも何でも言い合える仲間になる為に、
4月に行われたミニ合宿では、多く
コーチにやらされているのではなく。
の生徒の足がつる状態になるほど走り、
自分たちでもっと積極的に練習をチー
基本コンタクトを徹底して行い、練習
ムを造りあげて下さい。
内容のビデオチェックにより、何がで
ご父母の皆様。応援よろしくお願い
きて何が出来ていないか、また、なぜ
します。
今この練習が必要かなどを理解する機
会を作り有意義な合宿が出来た。
︵宮台善朗︶
6
ラグビー藤沢
平成19年7月発行
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5月に入り各学年メンバーの体力・
スキル・特徴等を考慮したチーム方針
を決め、方針に沿った各自のプレーを
生徒自身が意識付けられるよう、コー
チも統一した認識で指導している。
︻Aチーム方針︼
強いFWと鋭いBKを築き、激しい
縦攻撃連続により、スペースを作り素
早い展開でトライを取るチームを目指
す!
︻Bチーム・1年生チーム方針︼
全員が前に出る意識、激しいタック
ル、走り勝つチームを目指す!
高校のラグビーフェスティバルでの
試合内容を上記方針に照らし合わせて
みると、生徒個々の毎週の練習に取り
組む意識の違いが当然個々のプレーに
現れており、チーム力アップのために
は全体的な底上げ必要である。菅平ジ
ャンボリーを一つのターニングポイン
トにして各チームの特徴を掴んだ練習
を取り入れ、成果・課題を抽出して夏
合宿を迎えたい。
各チームの目標は﹃優勝!﹄
目標達成に大切なこと︵今、感じてい
ることであり、意識を持って練習・試
合に取り組んでほしいこと︶
Aチーム:3年のまとまりと必死にな
ること
Bチーム:がむしゃらに声をだすこと
1年チーム:自ら前にでること︵いつ
も上位学年の後ろにいてはダメ︶
とにかく﹃優勝﹄を目指して頑張るこ
と。
目標成就して達成感を味わい、中学
生活の大切な時期を存分に楽しめるよ
うコーチ陣一体となって指導して行く。 を 預 か り に 行 っ た ら 3 月 で 先 生 が 異
︵三上尚人︶
動していてわからないと言われたり
色々ハプニング的なことはありまし
たが、子供たちの笑顔を見たら全て吹
っ飛んでしまいました。
︽その他の活動︾
当日の運営など細かく 決めさせて
いただきましたが、それに沿って協力
入校式を終えて
いただいた各指導員の皆様、体育館の
予約から色々お手伝いしていただい
たご父母の皆様、本当にありがとうご
ざいました。また、当日司会を務めて
いただいた杉山指導員、快く引き受け
ていただきありがとうございました。
最後に、
﹁チーム入校式︵入校式終
了と同時に解散︶﹂メンバーである、
馬木指導員、丸王指導員、高山指導員、
ありがとうございました。一気にメル
友になりましたね。そうそう﹁チーム
入校式﹂の打ち上げをしていませんで
した。是非、一杯︵いっぱい︶やりま
しょう。
︵榊 俊哉︶
﹁えっ?︵驚︶
﹂
。それは、今年の指
導員の担当する年間行事一覧表を見
たときの自分が発した言葉だった。
昨年は父母としてクラ ブに携わっ
ていたが、今年から指導員としてスタ
ートしたものの、まだまだ・・・。し
かし、担当する行事﹁入校式﹂には﹁◎﹂
の記号、いわゆるチーフ担当となって
いた。何かの間違いだろう、と思って
﹁ジ -ッ
﹂と見たが﹁◎﹂は消える
-ことはなかった。
さて、ここからが大変。昨年担当し
ていた高山さんが、今年も入校式担当
チームでしたので進め方を聞いたり、
馬木さん、丸王さんら入校式担当指導
員で﹁チーム入校式﹂を結成、準備を
進めました。当然、土日の練習時に会
うだけでは足りず、平日の仕事が忙し
い中、メールで連絡を取り合い何とか
成功させようとスケジュールを完成
させていきました。
途中、平原さん紹介で﹁ポカリスウ
エット講演会︵仮称︶
﹂
﹁デフラグビー
紹介﹂等、例年になくイベントが入っ
たため時間調整が非常に難しかった
のも事実。おそらく初めて??のトイ
レタイムを設けたように式の途中で
時間を見ながら調整していきました。
当日は、会場の体育館を借りるのに鍵
平成十九年度のラグビーフェスティ
バルは、去る五月一三日に雨にたたら
れることなく、無事に開催することが
できました。
三年前は降雨で中止、昨年は降雨の
ため午前のプログラムを短縮して開催。
今年は⋮いろいろな方々から﹁雨対策﹂
のご教示などをいただき、昨年に実施
できなかったプログラムの実施や藤沢
ラグビー蹴球倶楽部がNPO法人とし
て、地域とのかかわりなどを心がけ、
開催の準備に着手しました。
もっとも、四月は雨による練習中止
などの影響で父母会役員の学年担当者
を含めた関係者との打合せがなかなか
実現できず、実現したのは最終週の日
曜日。出遅れ感は否めませんでした。
ラグビー祭開催
パン食い競争
ラグビー祭名物
7
新入生がんばりまーす!
入校式
ラグビー藤沢
平成19年7月発行
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しかしながら、短期間に父母会各学
年役員による準備、開催当日朝の指導
員による道具・設備の搬出∼設営、会
場のライン引きなどを機動的かつ効率
的に対応いただきました。
段取り・準備の出遅れ感の一掃だけ
でなく、各プログラムを進行していた
だいた指導員の方々には企画の難点を
ものともせず、円滑にプログラムを進
行いただき、併せて中学生は三年生を
中心に機敏に準備・プログラム運営の
お手伝いをしていただきました。
今年のラグビーフェスティバルも、
全ての面で指導員、父母会など関係者
の方々にいろいろご協力をいただけて
の開催でした。改めてこの場をお借り
してお礼申し上げます。どうもありが
とうございました。
︵佐々木昌巳︶
ラグビーキャラバンの報告
五月一二日にサントリーラグビー部
﹃サンゴリアス﹄によるラグビーキャ
ラバンが湘南工科大附属高校のグラン
ドで行われました。
これは、関東協会の普及育成委員会
の仲間の﹃飯原氏﹄から﹃サントリー
が藤沢RSとラグビーキャラバンをや
りたいと言って来ているが何とか受け
てくれないか﹄と言うものでした。昨
年度にも同じオファーが有ったものの、
グランドの条件などで受ける事が出来
なかったのですが、今年は湘南工科大
の高野先生と学校側の好意により湘南
工科大のグランドを借りることが出来
たので執り行うことが出来ました。
サントリー・サンゴリアスは当スク
ールの卒業生の高澤祐次君がチームド
クターとして関係の有るチームで、昨
年度︵茅ヶ崎が行った︶には、高澤君
が同行し﹃久しぶりに藤沢の皆に会え
ると思ったが藤沢が居なくて残念だっ
た﹄と他から聞いています。
そんな訳で今年は何とか藤沢で受け
入れようとマネージャーの中村氏と永
島氏との間で打ち合わせをし、実現し
たものです。
来藤した今回のメンバーは、チーム
ディレクターの武山氏と十三名の選手
で︵浅野朗、大久保直弥、林仰、田原
耕太郎、菅藤心、北條純一、栗原徹、
伊勢田彬人、尾崎章、高野貴司、大久
保尚哉、篠塚公史、竹本隼太郎︶です。
当日は天気もよく9時から11時まで
の2時間、低学年、中学年、高学年中
学生︵高浜中学と湘南工科も一緒︶の
グループに別れ指導を受けました。終
わった後にはサイン会も行われ子供た
ち︵父母たちも一緒に︶と写真撮影も
行われました。
後日マネージャーの永島氏と秋に三
ツ沢の試合の時には希望があれば子供
たちを招待できますとの事でした。希
望の学年は申しでてください。
︵岩倉高志︶
あいおい朝日湘南大会の報告
えっ!サントリーの選手がリフティング?
五月二七日に﹃あいおい朝日ミニラ
グビー湘南大会﹄が二宮あいおいグラ
ウンドで開催されました。参加RSは
わが藤沢RSのほか茅ヶ崎RS、鎌倉
RSで、幼年から小6までの生徒35
0余名、指導員・保護者・関係各位も
含めると総勢550余名が一堂に集っ
たうえ、関東ラグビーフットボール協
会副会長﹁志賀英一氏﹂もご出席され、
たいへん盛況なすばらしいイベントと
なりました。芝生のグラウンドを使っ
てのびのびとプレーをする生徒の眼差
しは、活き活きとして、とっても輝い
ていました。
この大会は、藤沢ラグビー蹴球倶楽
部の高橋陽之助顧問があいおい損保と
朝日新聞社へ、熱い思いで開催を呼び
かけて実現した大会です。また、当大
会では大塚製薬とマクドナルドからご
提供もいただき、子供たちや保護者の
方々にもたいへん喜んでいただいたと
思います。
交渉にあたった岩倉副理事長や平原
理事もまた、縁の下の力持ちになって
大会を支えていただきました。さらに、
二宮からグラウンドまではバス輸送と
なりましたが、生徒達を無事に搬送で
きたのは、指導員各位の安全意識の高
さによるものと、あらためて当スクー
ルの良さを認識しました。イベントを
成功するには、みんなの知恵と力を出
し合って、スクラムを組んで対処して
いくことが大切で、やはりラグビーに
通じるものがあると一人で感心してし
まいました。
︵和田雅実︶
あいおいグランドで集合写真
8
ラグビー藤沢
平成19年7月発行
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ヤマハ遠征報告
やはり芝生は良いものです。どんな
雨でも泥んこになりません。特にヤマ
ハさんのグランドは土が平坦に馴らさ
れていて、その上に芝生が揃えて切り
込んであるため絨毯の様な感触です。
予断ですが、ヤマハのトップチームは
遠征すると足首の故障が多く、原因は
普段の練習ホームグランドが良すぎる
のではないかと真顔で話しをしていま
した。我々にとっては本当にうらやま
しい限りです。
静岡県はサッカーが主流。その中で
ヤマハ発動機が社会人ラグビーチーム
をもち、現在はトップリーグの強豪に
なりました。いつの間にか当時の若手
選手も歳をとり、子供さん達にラグビ
ーをやる場を提供する目的から現在の
スクールに成長しています。ヤマハR
Sは藤沢を目標に今後もラグビースク
ールを成長させたいと考えています。
藤沢は倶楽部理事会と諸先輩の力を
結集し、自前のグランド確保へ向けて
再度心新たに始動したいと考えます。
ヤマハの中学の主将が後半から泣き
ながらプレーしていた姿が印象に残り
ます。どうしても止められない藤沢の
攻撃。主将としての悔しさからでしょ
う。私は胸を打たれました。彼は高校、
大学とラグビーを続け素晴らしいプレ
ーヤーに成長するでしょう。今後もヤ
マハさんの目標になれるように我々も
高い目標を持ち続けなければなりませ
ん。簡単ですが、交流遠征の報告とい
たします。遠征関係者の皆様に感謝申
し上げます。
︵早川吾朗︶
倶楽部通常総会開催
五月二六日に辻堂砂山市民の家で、
平成19年度通常総会が開催されまし
た。会員総数110名中、委任状を含
めて64名が出席しました。
今年の総会議案は、平成18年度事
業報告/決算報告、平成19年度事業
計画/収支予算案という恒例の案件の
他に、定款の一部改訂︵第2条の倶楽
部住所変更、第7条の入会手続変更︶
と、役員改選案が上程され、全件可決
されました。
平成18年度決算書と平成19年度
予算については次頁をご覧ください。
なお、新役員体制は次のとおりです。
︵総務部 佐藤雄介︶
理事長
伊藤久樹︵代表理事、倶楽
部全般統括︶
副理事長 岩倉高志︵理事長補佐、不
在時代行︶
専務理事 早川吾朗︵競技部統括、総
務部、湘南SP︶
理事
野本峰生︵ミニ&ジュニア︶
理事
佐藤雄介︵総務部統括︶
理事
坂本健一︵父母会、タッチ
会員管理︶
理事
三上尚人︵ジュニア︶
理事
高橋陽太︵湘南PB︶
理事
大村 圭︵総務部︵理事会
事務局、会計︶
︶
理事
平原義之︵購買調達、リク
ルート活動︶
香月健治︵タッチ&シニア︶
嶋崎 仁︵ミニ、広報︶
松岡民生︵ミディ&タッチ︶
平井 勝
森山 實
理事
理事
理事
監事
監事
* 会計実務については、正会員の中
瀬博氏に支援をお願いする
* 競技部事務局長として、正会員の
馬崎浩一氏に、事務局長補佐とし
て正会員の石原裕司氏にお願いす
る
* ラグビースクール校長として、正
会員の森山實氏にお願いする
9
六月十日、今年で三回目となるヤマ
ハ・ラグビースクールとの交流会を実
施しました。今回は交流遠征の形でヤ
マハ対早稲田大学のオープン戦の前座
試合として初めてヤマハスタジアムで
交流を行いました。
限られた時間でしたので小学5年、
6年、中学2∼3年のみの参加でした
が、素晴らしい芝生の上で全員伸び伸
びとプレーしました。前日は大久保グ
ランドで練習を行い試合に臨みました
が、両日ともあいにくの悪天候。突然
の雷雨に悩まされながらもビショビシ
ョ芝生の上に寝込んで感触を楽しませ
てもらいました。
試合は藤沢の圧勝でした。スタンド
のヤマハRSの父兄からは藤沢のブレ
ーに惜しみない声援と拍手を頂きまし
た。試合に対しての礼儀、真摯な姿勢
も実践できたと思います。
キャプテン握手
ラグビー藤沢
平成19年7月発行
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素晴らしいヤマハスタジアムでエールの交換
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平成19年7月発行
ラグビー藤沢
平成18年度 収支計算書
(ここでは省略させていただきます)
10
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平成19年7月発行
ラグビー藤沢
平成19年度 収支予算書
(ここでは省略させていただきます)
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新連載
高橋陽之助
スクール誕生物語︵一︶
うちの子が
不安があったが、早大の先輩、盛晴海
氏︵元神奈川県ラグビー協会理事︶に
相談、そのサポートで神奈川県ラグビ
ースクール辻堂分校として産声をあげ
るまでに漕ぎ着けた。
メンバーは渡利潤、安部順一・竜二、
横田利行・素行、古家森、林田英樹、
池田義孝、森祐治、原田尚哉、高橋陽
太・陽介の十二人。記念すべき一歩を
踏み出した。
練習は月4回ほどで、1回は県立保
土ヶ谷ラグビー場へ本校生徒との合同
練習に出かけた。グランドまでは電車
とバスを乗り継いだり、ライトバンに
全員を詰め込んで行ったりした。帰り
道で生徒が行方不明になり、慌てて探
し回ったアクシデントなども懐かしい
思い出である。また、練習中止の電話
連絡を入れたら﹁あら、うちの子がラ
グビーやっているのですか?﹂
。これに
はビックリした。何ともノンビリした
時代だった。練習後にグランドの土手
で食べた弁当の味も格別・・・。美味
かったなあ∼。
こんな具合でヨチヨチ歩きながら何
とか頑張った。最初の指導員として新
婚ホヤホヤの佐藤和之氏が手伝ってく
れ、マネージャーは妻の玲子が担当し
てくれた。スタッフ三人で一年三ヵ月
の楽しい分校時代を過ごした。
次第に協力者も増え、辻堂分校を母
体に、より充実した﹁日本一のジュニ
ア・ラグビースクール﹂を目指そうと
の声が強くなり設立準備委員会が発足
した。
西野行則︵日野自工︶
、盛晴海︵前出︶
、
船津造平︵日野自工︶
、平尾清勝︵藤沢
市役所︶の各氏に私が加わり五人で委
員会を構成、活発な意見交換を行った。
約十ヵ月の間に十六回の協議を重ね、
基本計画、年間計画、スクール会則、
指導・募集要項、グランド問題、対外
折衝の経過報告などを話し合い、決定
していった。安全、医療対策は故高沢
晴夫先生︵日本体協診療所所長︶と相
談し、山積した問題点を一つひとつク
リアしていった。準備委員の皆さんは
それぞれ大事な本業を持っており、夜
7時頃に集まり、夜を徹して具体案の
作成に熱中した。何とか、準備も順調
に進み、予定どおり昭和四十七年︵1
972年︶四月十六日に開校式を開く
ことができた。
﹁藤沢市ジュニア・ラグ
ビースクール﹂の誕生はここに現実の
ものになった。
︵続く︶
編集後記
2月に﹁ラグビー藤沢﹂第12号を
発行以来、倶楽部では色々な行事や活
動が目白押しでした。気がついたら今
年度前期のシーズンも残り僅か。夏の
到来とともに子供たちは夏休み。そし
て合宿。あっという間に公式戦に突入
してしまう。早く第13号を発行しな
くてはという思いとは裏腹に、本業の
繁忙にかまけて結局今回もこの時期の
発行になってしまいました。
その分、予算はオーバーしましたが
︵年間では帳尻を合わせます︶
、皆さん
の熱心な執筆により12頁版で内容充
実した﹁ラグビー藤沢﹂を発行するこ
とができました。
特に、今回から高橋陽之助顧問に﹁ス
クール誕生物語﹂と題して新連載記事
を執筆いただくことが実現しました。
この温故知新のアイディアは予てから
温めていたものですが、この先数回に
亘って高橋氏に執筆いただく予定です
のでご期待ください。また、平井勝監
事には特別寄稿をいただき倶楽部とし
ての理念を示唆いただく貴重な記事を
掲載することができました。
冒頭の伊藤理事長挨拶とともに、当
倶楽部が進むべき方向の羅針盤として、
皆さんそれぞれのお立場からご一読い
ただきたいと思います。
﹁ラグビー藤沢﹂では、今後ともホー
ムページとは一味違った視点から広報
活動を行ってまいりますので、ご支援
宜しくお願いします。
︵嶋崎 仁︶
12
ラグビーやっているのですか?
三十七年が経った。早稲田大学東伏
見グランドから持ち帰った一つのボー
ルは子供たちに夢を与え、いま、湘南
の地で﹁ラグビーの心﹂としてしっか
り育ち、地域に密着したラグビー・ク
ラブに成長した。
昭和四十五年︵1970年︶の春、
伊藤久樹氏︵現理事長︶と学生たちの
練習を見に行った。その時、同郷の藤
田康和君︵四年、秋田高校出身、現リ
コー︶に﹁子供たちにラグビーを教え
たい﹂との事情を話して何とかボール
一個を譲ってもらった。もちろん内緒
である。当時のボールは皮製で貴重品、
その管理は一年生、紛失したら大変な
事になる。藤田君がその辺どう処理し
たか不明だが、虎の子のボールを貰い
大事に持ち帰った。
翌週の晴れた日曜日、さっそくその
ボールを持って県立辻堂海浜公園に伊
藤氏、息子の陽太、陽介、近所の悪が
き連中を集めて遊んだ。これが小さな、
小さなラグビースクールのスタートと
なった。
伊藤氏はその後、結婚のため引っ越
し大事なサポート役がいなくなってし
まった。組織化を目指していただけに
スクール誕生間もない頃に観艦式見学(写真右が高橋陽之助氏)
ラグビー藤沢
平成19年7月発行
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