テクノフェア2003「明日を拓く新技術」 [PDF:840KB] - 中部電力

電力小売り自由化時代を迎えお客さまから選択され
開催日時
る中部電力を目指し、当社の保有技術をご紹介いたし
たく、今年もテクノフェア2003を開催いたします。
テ ー マ
今回は、
「明日を拓く新技術」をメインテーマとし、
電気事業を支える基盤技術に加え、お客さまや社会の
入場無料
お役に立つ技術についても幅広く紹介いたします。
展示パビリオンや各実験棟において、これまでの研
シャトルバスのご案内
究開発の成果および今後の展望について、研究員から
●駐車場は台数に限りがありますので、なるべく公共交
直に分かり易く説明いたします。なお、特許に関する
通機関をご利用ください。
相談コーナーも設けておりますのでお気軽にご利用く
●当日、JR大高駅よりシャトルバスを運行します。
ださい。
(大高駅は名古屋駅より東海道本線上り普通電車で5つ
中部電力株式会社 技術開発本部長
め。約15分です。)
●運行時刻は下記のとおりです。
■会場のご案内
14
■ 中電グループの技術紹介
13
(株)永楽開発
11
12
(株)テクノ中部
中部精機(株)
(株)中部グリーナリ (株)コムリス
中部冷熱(株)
東海コンクリート工業(株)
(株)中部プラントサービス 愛知金属工業(株)
愛知電機(株)
(株)シーテック
(財)中部電気保安協会
知多エル・エヌ・ジー(株) (株)
トーエネック
電力技術研究所(本館)
WC:1F∼5F
9
15
食堂:1F
8
10
17
16
受付
東門
休憩コーナー
入口
第2駐車場
エネルギー応用研究所(西館)
WC:1F∼4F
総合案内
受付
2
パビリオン
1
テクノフェ
ア2003
7
6
5
出口
4
3
正門
見学順路例
シャトルバス乗降場
大口のお客さま向け技術
環境関連技術
駐車場
次世代技術
テーマパビリオンの展示内容
ビデオ放映
特許
コーナー
出口
各実験棟の展示内容一覧
1 ●家庭用ガスコジェネの能力評価
CVケーブル
劣化診断
故障情報
システム
●家庭用電化厨房
●業務用電化厨房(大量調理施設)
1,300℃の
ガスタービン
2 ●放射線を科学する
電気二重層
キャパシタ
案
内
板
実験棟案内
新型磁気冷凍
超低温
燃える氷・
どこでも
システム
エネルギー利用 スターリングエンジン インターネット
吸着冷凍機
省エネ診断
支援ツール
燃料電池
(MCFC、SOFC)
無水・半水
石膏製造
エコシェイプ
アンモニア直接
分解システム
ハロン・フロン
破壊処理
PCB
分析技術
土
木
建
築
技
術
3 ●廃棄物処理システム
●放電プラズマ焼結技術
(耐食性セラミックの開発)
4 ●海水交換型防波堤
5 ●グラウンドカバー効果実験
藻
場
造
成
廃棄物処理
技術開発ニュース No.104/2003- 9
12 ●温排水を利用した養殖技術
13 ●分散型電源対応などの配電新技術
14 ●高温超電導SMES
●超臨界水によるリサイクル技術
●絶縁の概念、高電圧の必要性、
しゃ断装置
15 ●原子力発電所のひびを調べる(1F)
7 ●バイオの森
16 ●洗浄剤と廃プラスチックの
9 ●中電グループ技術紹介
5
●ビル用蓄熱槽
11 ●環境改善に役立つ植物と農業電化
6 ●音カメラ
8 ●住宅用給湯設備(エコキュート・温水器)
入口
10 ●地中熱利用ヒートポンプ
リサイクル技術
17 ●空調機器やコジェネ機器の評価
電気二重層キャパシタは、従来の電解コンデンサの数百万
倍に相当する数千∼数万Fという極めて大きな静電容量を実現
でき、充放電寿命が長い、メンテナンスが不要、高速で高効率
な充放電が可能、使用材料が環境に優しいなど、様々な優れ
た特長を持っています。
当社では、電気二重層キ
ャパシタのこれらの特長を
活かして、2秒までの瞬低の
補償を行う瞬低補償装置と、
60秒までの短時間停電の補
償を行う無停電電源装置を
開発し、現在、商品化に向
けて1年間のフィールド実証
試験を行っています。
「お湯で冷たい水を作る!」。当社が開発した熱電併用吸着
冷凍機は、従来、排熱として棄てられていた低温排水(45∼
60℃)
を活用して、10℃程度の冷たい水を作ることができます。
この冷凍機は、冷媒として「水」を用いるため、オゾン層破壊
や地球温暖化の心配があり
ません。冷水製造能力に対
して、冷凍機で消費する電
力はわずか10分の1(成績係
数:COP=10)。環境にとて
も優しい装置です。平成14
年8月から愛知県内の飲料
工場で実証試験を開始して
おり、平成15年秋の発売を
予定しています。
当社は高い発電効率が期待できる高温形燃料電池(溶融炭酸
塩形燃料電池:MCFCおよび固体酸化物形燃料電池:SOFC)
の開発を進めています。MCFCではバイオマス技術(生ごみメ
タン発酵および木質系ガス化炉)
との組合せシステムの開発を、
また、SOFCでは、50kW級コジェネ機の開発を進めており、
至近年の実用化を目指しています。2005年の愛・地球博にお
いて実証試験を計画しています。
省エネルギー対策の検討にあたっては、現状のエネルギー
使用状況の把握が必要です。しかし、計測器の価格が高い、指
示メータからのデータ収集に手間がかかる等の理由で、エネ
ルギー分析を行っていないお客さまが多いのが実状です。
そこで当所では、
「簡易電
力ロードカーブ測定器」
、画
像処理技術を活用した「流
量測定記録装置(メータ指
示値読み取り装置)
」を開発
しました。また、省エネル
ギー効果を定量的に算定す
るソフトの開発など、省エ
ネルギー診断支援ツールの
開発を行っています。
絞り染め製品は、糸で布を括った上で染色を施したものです。
この括り形状をそのまま残したいという製造ニーズに応え、
綿やシルクなどの天然繊維の形態安定装置を開発しました。
本装置は、電磁誘導加熱を利用したもので、他熱源に比べ、
温度−圧力の制御性
制御盤
が高く、素材に応じ
たきめ細かな処理を
圧力釜
可能にしました。
この方式で形態安
定加工を施した絞り
誘導
コイル
製品をエコシェイプ
と命名し、愛知県絞
工業組合の組合企業
から販売されます。
火力発電所の排煙脱硫装置から副産物として発生する排脱
石膏(二水石膏:CaSO4・2H2O)は、石膏ボード原料やセメント
原料などとして、全量をリサイクルしていますが、当社では、
新たな利用先拡大を図るた
め、排脱石膏から「無水石膏
( C a S O 4 )」と「 半 水 石 膏
(CaSO 4・1/2H 2O)」を良質
で安価に製造する技術の開
発を行っています。
また、製造した半水石膏
を主材料とした、生物の棲
息環境にやさしい「建設汚
泥の中性固化材」を開発し
ています。
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廃棄物処理法の改正やダイオキシン類対策特別措置法の制
定などにより、従来の小型焼却炉による廃棄物処理は難しくな
っています。また、外部委託による廃棄物処理に関しても、明
確なインフラが整備されていない現状です。こうした現況にお
応えするため、塩化ビニルなどダイオキシン類生成源を含んだ
様々な難処理性廃棄物を熱
分解とプラズマ溶融の組み
合わせにより処理する新し
いシステムです。
(特徴)
● 排ガスのダイオキシン
濃度
排出基準の1/50
● 処理物の減容化率
約1/250
オゾン層破壊物質であるフロンやハロン
(消火剤などに利用)
の取り扱いは、世界的に製造禁止、破壊処理の方向で進んでい
ます。国内でも家電リサイクル法、フロン回収破壊法が施行さ
れ、破壊処理ニーズが高まるなか、小型・乾式のハロン・フロ
ン破壊処理システムの開発を完了し、実用化に向けた検討を
行っています。
(特長)
● 乾式の排ガス処理のた
め、取り扱いが容易で、
設備がコンパクト
3.9m
● 高性能の破壊処理能力
● 発生ガスに対して高い
耐腐食性
2.0m
● 二酸化炭素も捕集
(地球
温暖化物質の削減)
3.2m
閉鎖海域等の富栄養化防止対策として、排水に含まれる窒素
分の除去が望まれています。この窒素除去技術としては、
(1)
生物処理法、
(2)湿式酸化触媒法、
(3)アンモニアストリッピン
グ+触媒分解処理法等が実用化されています。一方、当所で
は、アンモニアタンク
内に残存する不要ア
ンモニアガス処理を
目指した、移動式アン
モニア除去装置を開
発し、
製品化しました。
これは、排水を出さず
に処理が行え、また、
処理後のガスも無害
な窒素となるため、環
境に優しい装置です。
廃油に含まれるPCBの既存分析法としては、国が定めた分
析法(公定法)が実施されていますが、煩雑な前処理が必要な
ため分析に約1週間を要し、費用も多くかかっています。
当社が開発した分析法は汎用型のガスクロマトグラフ−負
化学イオン化質量分析装置(GC-MS/NCI)を用いて分析を行
うもので、測定原理上、
油等の妨害成分の影響
を受けにくい特長があ
ります。そのため、煩
雑な前処理が必要なく
短時間(1時間以内)で
分析ができ、廃油PCB
処理基準値である
0.5mg/kgを判定でき
る精度を持っています。
わが国の沿岸域では、魚介類の産卵、生育や水質浄化の場と
して欠くことの出来ない藻場(大型藻類の群生域)
が消滅する現
象が多発しています。そこで、当社はバイオ技術によってアラメ・
カジメ種苗をいつでも生産できる技術を開発し、この種苗を移植
して藻場を修復、造成する技術を開発しました。この方法は、天
然藻場から大量の母藻を採取することなく藻場を造ることができ
るため、環境に優しい空港づくりをめざす中部国際空港島護岸
の藻場造成事業
に採用されてい
ます。現 在 は、
砂場に生息する
アマモの種苗生
産・藻場造成技
術の開発にも取
り組んでいます。
現在、インターネットは社会インフラのひとつになりつつあ
ります。これを更に便利なインフラとするために、「いつでも・
どこでも」インターネットにアクセスできるユビキタス・ネット
ワーク社会の実現に向けての研究開発が盛んに行われていま
す。本コーナーではインターネットへの多様なアクセス方式と
して、電柱からお
客さま宅に引かれ
ている電力線を利
用した高速電力線
搬送通信技術、ま
た、モビリティを
サポートする無線
LAN通信技術と
その利用例を紹介
します。
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近年、フロンや代替フロンガスを用いない地球環境に優しい
冷凍技術の開発が行われています。その中で、従来の気体の圧
縮・膨張による冷凍技術とは全く異なる、ある種の磁性体に磁
界の変化を与えると温度が変わる磁気熱量効果を利用した磁
気冷凍技術に着目し研究開発を進めています。この磁気冷凍技
術をエアコンや冷蔵庫などに応用するアイデアは古くから考え
られており、磁性体自体が冷えることは確認されていました。
しかし、1回の磁界変化による磁性体の温度変化幅が小さいた
め、磁気冷凍技術をエアコンや
冷蔵庫に実際に応用することは
困難と考えられていました。当
社は株式会社東芝と共同で、す
でに、永久磁石を往復運動させ
ることで室温付近で動作する磁
気冷凍システムの開発に成功し
ており、今回はさらに永久磁石
を回転駆動することで装置の小
型化に成功したので紹介します。
超低温のLNG(液化天然ガス)は、常温の海水により気化さ
れ発電燃料として使われています。現在、この気化器での
LNGの超低温エネルギーは、大部分は有効利用されていませ
ん。そこで、熱電素子の特性に着目し、従来捨てられていた
LNGの超低温エネルギーと海水との温度差を利用した発電シ
ステムの開発を目
指して研究に取り
組んでいます。今
回は、低温と常温
の温度差を利用し
た発電システムを
展示し、実際に発
電させるデモンス
トレーションを行
います。
(1)低品質燃料や排熱利用など多様
な熱源に対応できるスターリングエ
ンジンを用いた発電システムは、環
境性・省エネルギー性に優れた分散
電源技術として期待されており、こ
の発電技術の実用化に向けた評価
研究に取り組んでいます。
(2)NGH(天然ガスハイドレート)は
LNG(液化天然ガス)に比べ、取り
扱いが容易となることから、この技
術を利用した新たな天然ガスの輸
送・利用システムの研究に取り組ん
でいます。
今回は、スターリングエンジンの模
型を、NGHを熱源として稼働させる
デモンストレーションを実施します。
火力発電所のガスタービン高温部
品は1,300℃の過酷な環境に曝され
ることから、長期使用により材料が劣
化し定期的に部品を取り替える必要
が生じています。そこで、電力の品
質・信頼性を維持しながら、発電コス
トを低減するために、これら部品の
寿命評価技術を開発しています。さ
らに、材料劣化を回復させる寿命延
長技術の開発にも取り組んでいます。
今回は、これらの技術開発を紹介
するとともに、ガスタービン動翼が高
温に曝され白熱化する状況を電気炉
で再現し、いかに過酷な状態にある
のかを実際にご覧いただけます。
当社は、北海道電力(株)と共同で、新型の電界磁界センサ
を用いて、送電線の故障地点を従来の約1/4の範囲で探し出し、
その原因が落雷かそれ以外かを自動判定できる機能を備えた
「送電線故障情報システム(FAST:Fault Analyzing System &
Technology)」
を開発しまし
た。このシステ
ムにより、故障
地点を発見する
までの時間を大
幅に短縮し、ま
た迅速にお客さ
まへ情報を提供
することができ
ます。
電圧階級別に高圧(配電用:6kV)
、特別高圧(送電用:33kV
以上)CVケーブル線路に適応した水トリー劣化診断装置を開
発しました。
技術開発ニュース No.104/2003- 9
この装置は活線状態のままで、
CVケーブルの接地線から121Hz
の交流電圧を重畳しながら、絶縁
体中の水トリー劣化部で発生する
1Hzの微小な電流を高精度で検
出し、劣化状態を診断します。
残留電荷法の原理に基づいて
開発された、自動で測定から劣
化診断まで可能な装置です。現
在、実線路への適用を目指して
現地試験を行っています。
8
SMESは、電気抵抗がゼロとなる超電導状態のコイルに電
気を流し続けることで電気エネ
ルギーを貯蔵する装置です。電
気エネルギーを電気のまま蓄え
るため、蓄えたエネルギーを瞬
時に放出することができ、瞬時
電圧低下を補償する装置として
最適な装置です。当社は、出力
5MWー1秒のSMESを開発し、
そのフィールド試験を実施する
とともに、高磁界化によるコン
パクト化が可能な酸化物超電導
体を用いたMJ級SMESの開発
を行っています。
水は374℃、22MPa以上になると「超臨界水」と呼ばれる流
体となります。この流体は非常に反応活性が高く、通常では分
解することが困難な物質でも速やかに分解することができま
す。この超臨界水の優れた特性を効果的に利用することによ
り、劣悪な性状の
ため現状ではほと
んど利用されてい
ない化石資源「超
重質油」を、既存
の石油資源と同様
に扱える性状まで
改質できる技術を
超臨界水処理前
超臨界水処理後
開発しました。
風力発電や太陽光発電に代
表される分散型電源の増加に
伴う電力品質低下に対応する
「ハイブリッド電力改質器」
の開発や、機器から発生し系
統等に障害を引き起こす高調
波の発生源を特定するための
「高調波発生源探査器(ハー
モニックドクター)」の開発
を進めています。
また、配電設備の劣化診断
手法の検討やCGによるシミュ
レーションを利用した工法支
援などにも取り組んでいます。
家電機器実験棟では、住宅用の給湯設備や家電機器の基本
性能や実使用性能を測定し、他熱源を含めたさまざまな機器
のエネルギー性能・環境保全性・経済性等について評価を行
い、機器の性能改善に役立てています。
今回は、自然界に存
在するCO2を冷媒とし
た、話題の高効率なヒ
ート ポ ン プ 式 給 湯 機
「エコキュート」の性能
実験の様子をご覧いた
だけます。また最近の
研究成果として、浴室
暖房乾燥機能付電気温
水器を展示しています。
温度成層型蓄熱槽は電気温水器と同様に水温の密度差を利用
し効率的に蓄熱するシステムです。当社が開発した「低水深・
多槽・温度成層型蓄熱槽」は、温度成層化技術と建物地下二重
スラブ空間の有効利用を適合させたものです。従来の水蓄熱槽
と比較し蓄熱槽効率が90%以上と高効率である他、竪型温度
成層型蓄熱槽に対してもスペースの有効利用が図れ、建物の建設
コストが削減で
きます。新築の
みならず一般事
務所ビルや店
舗、病院等のリ
ニューアルにも
適用が期待され
ます。
技術開発ニュース No.104/2003- 9
空調機器やコジェネ機器
の性能を正確に把握するこ
とが、地球環境に優しい省エ
ネ機器開発のためには大切
なことです。当社では気象条
件を自由に調整できる試験
室において性能評価を行な
っています。フェアー当日は、
最新の超高効率業務用エア
コンの実機運転を行ないま
す。また、これまでに実施し
た空調機器やコジェネ機器
の性能評価結果をパネルに
より紹介します。
9
発電所建設時の環境アセスメントや発変電設備の騒音調査で
は、通常は騒音計を用いて測定を行います。しかしこの騒音計
は、到来するすべての音情報の合計値を表示するため、対象と
している設備の音だけを適切
に評価することが困難でした。
一方、音カメラは「どこから、
どのような音が来ているか」
を視覚的に表示するので、今
まで気づかなかった騒音源を
発見したり、どこを重点的に
防音対策すればよいかが判断
できます。また、音を視覚的
に表示することから、様々な
分野への利用も期待されてい
ます。
当社では変電所などの電力施設で雑草管理を行っています
が、除草コストや周辺環境に対する配慮などから、安価で環境
に優しい除草方法が求められています。グラウンドカバーを
利用した雑草管理法では、ある程度の景観を保ちつつ、定着後
はローメンテ
ナンスで雑草
量を抑制する
ことを目標と
しています。
発電所の温排水を利用して市場性の高い魚介類を生産する
ことは、発電所と漁業との共生に貢献できる重要な施策の一
つです。当社では、温排水が魚介類の成熟や産卵を促進する
点に着目して、市場性の高いクエ(体長1m前後、ハタ類)の種
苗生産技術開発に取り組んでいますが、繁殖生態には不明な
点が多く、入手や取扱が非常に困難です。そこで、入手や取扱
が比較的容易な小型のアカハタ(ハタ類、写真)から基礎技術
開 発 に 着 手、基
本的な種苗生産
技 術 を 確 立 し、
この技術をクエ
に 転 用 して 種 苗
生産や養殖技術
の確立研究を進
めています。
Epinephelus Fasciatus
当社は、火力・原子力発電所の施設に必要な海洋関係の技術
開発を行っています。こうした技術は現在、社会で望まれている
海域環境の改善にも活用できます。
近年、沿岸域の環境問題に対す
る意識の高まりや、養殖漁業の振
興などにより、閉鎖性水域の水質
悪化が問題となることがあります。
当社では、その対応策としてゴ
ム材を利用することにより潮位変
動に追従し、優れた導水効果を持
つ実用性の高い「海水交換型防波
堤」を開発しました。
波浪水理実験棟では「海水交換
防波堤」について模型実験により
紹介します。
また、実験設備の一つである「多
方向不規則造波装置
(スネーク式)
」
によるデモンストレーションをご
覧いただきます。
発電所の各機器は信頼性を確保するため点検・手入れを行
いますが、それに伴い、洗浄剤、廃プラスチック、ブラスト材、
ガラス、貝殻等、様々な廃材が産業廃棄物として発生します。
廃棄物削減に向けて、マテリアルリサイクルとコストダウンが
両立する技術開発に取り組んでいます。
浜岡原子力発電所1、3、4号機では、シュラウドと再循環系
配管の溶接線近くに微細なひびが見られました。このひびは、
応力腐食割れ(SCC)と呼ばれるもので、特殊な環境下に置か
れたステンレスなどの合金に引張応力が作用した場合に起き
る現象です。今回、
①ひびとは何か・何が問題
か
②ひびを見つける技術
③ひびの進展を予測する技
術
④ひびの進展を抑える技
術
をテーマに、簡単な実験を
行いながら、SCCについて
分かりやすくご紹介します。
●
フロンを含まずリサイクルが可能な、環境に優しい洗浄剤
とそのリサイクル
システムを開発し
ました。使用済み
の洗浄剤は、移動
式の回収・リサイ
クル装置によっ
て、90%以上が
再利用可能となり
ました。
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