Heart 北海道大学病院 循環器内科ニュースレター QUARTERLY NEWSLETTER VOL. 2012 SPRING ■ ごあいさつ 30 陽春のみぎり、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 昨年3月11日の東日本大震災から1年がたち、被災地の方々には心よりお見舞い申し上げます。復興もま まならない状況が続いており、日本全体が活力を取り戻すまでには未だ回復しておりませんが、日頃より北大 病院循環器内科に多大なるご支援をいただき心から感謝申し上げます。 新年度の始まりにあたり、北大病院循環器内科の診療スタッフを紹介いたします。 病棟医長が石森直樹から昨年米国Harvard大学留学より帰国した納谷昌直(心臓核医学主任兼 任)に交代し、外来医長山田聡(心エコー主任兼任) とともに、診療現場を指揮して参ります。さらに、冠動 脈インターベンション治療は榊原守(虚血・心臓カテーテル主任)、アブレーション・デバイスなどの不整脈治療は 横式尚司(不整脈・電気生理主任)、心不全・心血管リハビリは、絹川真太郎(心不全主任)と後藤大祐 (医局長補佐)が引き続き担当します。年々心不全・不整脈の入院患者さんが増加しておりますが、今後とも 先生がたからお引き受けした幅広い循環器疾患の患者さんに質の高い安全・安心の医療を提供して参ります ので、引き続きよろしくお願い申し上げます。 北大病院循環器内科 科長 筒井 裕之 ■ 循環器科 スタッフ紹介 【虚血・心カテ】 昨年度も地域・関連病院の先生方より、多くの患者さまをご紹介いただ きまして誠にありがとうございました。本年度は、メンバーも1人増員となり 4人体制になりました。また、5月には新しいシネアンギオ装置ならびにハ イブリッド手術室が導入され環境も充実いたしますので、より一層努力し ていく所存でございます。虚血性心疾患はもちろんのこと、少しづつではご ざいますがStructural heart diseaseに対するカテーテル治療にもとり 組んでおります。本年度も引き続き、ご協力・ご支援のほど何卒よろしく お願い申し上げます。 【心エコー】 心臓の形態や働きが手に取るようにわかるだけでなく、ドプラ法による血 流と心筋の速度情報から病態生理に迫る多様な情報を引き出すことが できます。検査は毎日行っています。弁膜症や先天性心疾患の診断、 心不全の評価と原因精査、心筋症や虚血性心疾患の心機能評価、 高血圧性心疾患の診断など、どのような疾患でも気軽にご紹介ください。 【不整脈・電気生理学】 【心不全・運動負荷・心臓リハビリテーション】 心不全の治療においては、薬物療法やCRT・左室形成術などの外科 的治療だけでなく、生活習慣の改善や運動療法さらには睡眠時無呼 吸症候群へのASVなど多様な治療介入が必要となります。このような 包括的な心不全治療を行なう枠組みとして、当科では心臓リハビリ テーションを積極的に行なっております。また、心肺運動負荷検査を行 い、運動耐容能を評価し、患者の重症度に応じた運動処方で運動 療法を提供しております。 【画像診断】 北海道大学病院では、最新の装置と画像処理システムを用いて心臓 核医学検査・PET、心臓MRI、心臓CTを行なっております。また、画 像の読影には、循環器専門医と放射線専門医が協同してあたり、精 度の高い診断を行なっております。また、本年度は320列MDCTも導 入されます。 <画像診断の進歩> 左冠動脈主幹部閉鎖症 症例(MDCT+SPECT Fusion画像) 2011年はカテーテルアブレーション件数が100例を超え、心房細動のア ブレーションも53件となり、過去最高の治療件数になりました。今年度も 4人のメンバーは変わらず、コメディカルのサポートも益々厚くなり、充実し た診療体制になっています。初心を忘れず、ご紹介いただいた患者さんに 対して、慎重かつ丁寧な治療を心がけていきたいと思います。 REST STRESS 心尖部領域および側壁領域の血流の低下 ニュースレター発行事務局 北海道大学大学院医学研究科 循環病態内科学内 〒060-8638 札幌市北区北15条西7丁目 電話 011-706-6973 FAX 011-706-7874 【心エコー】 外来医長 山田 聡 講師 (H2年卒) 岩野弘幸 医員 (H13年卒) 【不整脈・電気生理学】 【画像診断(CT,MRI,RI・PET)】 後藤大祐 助教 (H4年卒) 医局長 石森直樹 助教 (H5年卒) 病棟医長 千葉 知 納谷昌直 西川幹人 大学院生 医員 助教 (H5年卒) (H9年卒) (H18年卒) 横式尚司 三山博史 渡邉昌也 水上和也 医員 講師 助教 大学院生 (H元年卒) (H11年卒) (H14年卒) (H16年卒) 【心不全・運動負荷・心臓リハリビリテーション】 【虚血・心カテ】 【保健管理センター】 正木芳宏 降旗高明 絹川真太郎 後藤大祐 福島 新 大学院生 大学院生 大学院生 助教 助教 (H6年卒) (H4年卒) (H13年卒)(H16年卒)(H17年卒) 榊原 守 山田史郎 浅川直也 神谷 究 助教 大学院生 大学院生 大学院生 (H8年卒) (H14年卒) (H16年卒) (H19年卒) 金子壮朗 助教 (H5年卒) 【循環器科緊急連絡先】 月~金 8時30分~17時 :011-706-5675 または 5676 それ以外の時間帯 :011-706-5821 または 5822 (病棟直通電話) ■ 循環器・呼吸器外科 (循環器外科グループ)スタッフ紹介 重症心不全外科治療の流れとして、当科の18番である左室形成術(オーバーラッピング法)から 補助人工心臓(LVAD)そして心臓移植が可能となりました。最近 では植込み型補助人工心臓装着のまま自宅退院し、社会復帰を果たしながらの心臓移植待機が可能になっています。実際、既に北海道でも人工心臓装着のまま 町中を歩いている患者さんがいます。これらの治療により、当院では循環器内科医による内科治療から始まり、我々外科医による心臓移植までの一連の慢性心不 全治療が可能となります。 【血管疾患】 【後天性心疾患】 複雑でハイリスクな症例にも対応しており重症例 がさらに増加しています。また、心不全外科として 独自の左室形成術(オーバーラッピング)や僧 帽弁複合体再建術を駆使し、循環器内科や核 医学などとの共同研究からより良い治療法を目 指しています。 教授 松居喜郎 (S55年卒) 久保田卓 講師 (H6年卒) 【先天性心疾患】 大動脈基部から始まる大血管から、静脈まで含んだ 末梢血管疾患にまで対応し生活の質(QOL)を維 持しつつ生命予後を改善する外科治療に取り組んで います。胸部大動脈のみならず胸腹部大動脈置換そ して血管内治療(ステントグラフト)も積極的に行っ ています。 病棟医長 橘 剛 講師 (H8年卒) 新生児から成人までの先天性心疾患の全 般を担当しています。お気軽にご相談 ください。専門外来は水曜日です。 外来医長 大岡智学 助教 (H9年卒) 若狭 哲 助教 (H11年卒) 【循環器外科緊急連絡先】 011-706-6043(医師控え室直通) 第8期 北大病院循環器科 生涯教育講座のご案内 テーマ:「地域の先生方並びに関連病院よりご紹介いただいた症例の診断・治療のアプローチの実際」 第1回: 5月24日(木) Opening Remarks 北大病院循環器内科 不整脈編 北大病院循環器内科 第2回: 6月14日(木) 虚血性心疾患編 北大病院循環器内科 第3回: 7月12日(木) 高血圧編 北大病院循環器内科 第4回: 9月 6日(木) 心不全編 北大病院循環器内科 第5回:10月25日(木) 画像診断編 北大病院循環器内科 第6回:11月15日(木) 心エコー編 北大病院循環器内科 場所 時間 筒井 裕之 横式 尚司 榊原 守 古本 智夫 絹川真太郎 石森 直樹 山田 聡 :北海道大学病院 臨床大講堂 :19:00~20:00 (60分間) 「北海道医師会の承認を得て開催する『認定生涯教育講座(1単位)」です。 多くの先生方のご参加をお待ちしております。何かご質問がございましたら、事務局まで御連絡ください。E-mail:[email protected] 教授 講師 助教 先生 助教 助教 講師
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