平成24年北杜市児童館運営委員会会議録

北社市児童館運営委員会会議録
開会日時
平成25年1月23日(水)午後1時25分~2時45分閉会
開催場所
出席者
(委 員)
武川教育福祉センター大ホール
欠席者
(事務局)
上村淑子委員、 齊藤滿委員、 齊木正光委員
宮川恒雄委員、 宮川文江委員、 皆川みさを委員
なし
福祉部長 原かつみ、 子育て支援課長 浅川輝夫
少子化担当リーダー 皆川賢也
子育て支援担当 清水舞衣
明野児童館児童厚生員 皆川美幸
須玉さわやか児童館児童厚生員 矢﨑友子
いずみふれあい児童館児童厚生員 平井浩子
武川児童館児童厚生員 水石佐江子
議 題
(1)児童館の事業について
(2)児童館の取組と今後の運営について
(3)その他
公開・非公開の別
公 開
傍聴人
0人
審議内容
1.開会
(事務局) 時間前ですが、全員がそろったので、これから児童館運営委員会を開
催します。
(相互にあいさつ)
2.北杜市児童館運営委員会新委員委嘱状の交付
(事務局) 児童館運営委員の所掌事務は、資料NO.4の児童館運営委員会設置
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要綱に基づき、児童館の運営及び事業に関すること等を協議してもらうことで、
民生委員協議会長、校長会を代表する者等役職で委嘱することになっており、任
期は2年間です。初めに、福祉部長から児童館運営委員会設置要綱第3条に基づ
き、委嘱状の交付を行います。(自席にて福祉部長から交付)
3.福祉部長あいさつ
(事務局) お忙しいところ快く委員を引き受けていただき、福祉行政に御協力い
ただき感謝いたします。子どもの健全育成は大切であり、5つの児童館を設置し
ていますが、その他にも昨年12月に文部科学大臣表彰を授賞した放課後子ども
教室や、図書館、つどいの広場等の事業を幅広く実施しており、全庁を挙げて取
り組んでいます。子どもの支援体制のために、御理解と御協力をお願いします。
(自己紹介) 児童館運営委員会委員名簿順、続いて事務局
4.役員選出
(事務局) 児童館運営委員会設置要綱第4条に基づき、会長、副会長を委員の互
選により選出願いたいが、いかがいたしましょうか。
(委員) 事務局で案があればお願いします。
(事務局) 事務局からお願いすることでよろしいですか。
(一同) 異議なし。
(事務局) それでは、前回会長をお願いしていて様子の分かっている北杜市民生
委員・児童委員協議会長の齊木委員に会長を、明野町ボランティア・サンアイ会
長の皆川委員に副会長をお願いしたいが、いかがでしょうか。
(一同) 異議なし。
(事務局) それでは、齊木委員に会長を、皆川委員に副会長をお願いします。会
長、副会長は、前の席に移動していただき、代表して会長からごあいさつをお願
いします。
会長あいさつ
(会長) 指名ですから微力ではありますが、会長を務めさせていただきます。社
会情勢の中で、不登校等が問題になっており大変ですが、皆さんの御協力で児童
館の運営を良い方向に進めていきたいと思います。
(事務局) 北杜市審議会等の会議の公開に関する要綱により、会議の開催を市ホ
ームページでお知らせしましたが、傍聴者はありません。これから検討議題に入
りますが、要綱により会議録を公開するので、会議録の署名委員2名を、会長に
指名していただきたいと思います。
(会長) 事務局から会議録の署名委員の話がありましたが、上村委員と宮川恒雄
委員にお願いしたいと思います。いかがでしょうか。
(一同) 異議なし。
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6.検討議題
(会長) それでは、検討議題に入ります。
「
(1)児童館の事業について」事務局から説明をお願いします。
(事務局) 資料NO.1児童館の概要等・資料NO.2児童館の運営状況・行事
などを説明。
(会長) 平成24年度の児童館の運営について説明がありました。内容は報告で
すが、御意見があればお願いします。
(委員) 資料NO.2の1ページで、利用状況の平均が昨年度に比べて増えてい
ますが、活発に事業を行ったのですか。
(児童館職員) 明野児童館は、5月から7月ころ英語教室を開催し、利用者人数
が増えました。また、新規事業でベビーマッサージを行ったり、子どもたちの自
主的な活動も増えています。
(児童館職員) 武川児童館では、事業の回数は昨年とほとんど変わりませんが、
参加人数は増えています。子ども同士の口コミで楽しいということが伝わり、事
業参加人数が増えているのだと思います。
(委員) 参加できる事業を増やすことで、参加者が増えるのは良いことです。
(事務局) 学年にもよりますが、友達が参加して楽しかったと聞けば、参加する
子もいます。
(委員) 武川児童館は、なぜ参加人数が増えたのですか。
(事務局) 武川児童館の取組として、地域のボランティアの方の力を借りて開催
しているワクワク教室との連携もあります。
(委員) こうした事業が、青少年のための市民会議で行っている地域の子どもは
地域で育てるということと、子ども同士の絆を作ることにつながり、とてもあり
がたいと思います。
(事務局) ワクワク教室も地域の子どもは地域で育てることを目的にしています。
(委員) 資料NO.2に記載している利用人数は、武川の場合、放課後児童クラ
ブの人数も含めたものですか。
(事務局) 資料NO.2に記載している利用者人数は、放課後児童クラブと活動
は一緒にしていますが、児童館単独のものです。
(委員) 明野町のことは、住んでいるので分かるのですが、児童館があるところ
はそれぞれ頑張っていて幸せですが、施設のないところもあります。どうしてい
るのかなと思います。
(事務局) 全地域に児童館があるのが理想ですが、全地域への設置予定はありま
せんので、現在ある5ヶ所の施設を、町を超えて利用していただきたいと考えて
います。今年度は、小学生交通サポート事業でデマンドバスを利用して無料で児
童館に行けるようにしており、実際、清里小学校でいずみふれあい児童館を利用
している子どももいます。来年度はデマンドバス事業がなくなってしまうので、
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代替の事業ができないかと検討しています。また、図書館も8町にあり子どもの
安全な居場所を提供しています。
(事務局) デマンドバスについては、1人当たりの輸送にかかる経費が高額にな
り財政面の問題と、デマンドバス利用者が増えるほどタクシー事業者の経営を圧
迫することになるため、12月議会で本年3月をもって廃止が決定しました。
(委員) デマンドバスの検討の委員をしていたので、デマンドバスについて弁解
をさせてもらうと、実証運行を行った結果を見ると一部の人は利用しているが、
利用回数の多い人は少ない状況です。運行が市の財政を圧迫したり、タクシー事
業者を圧迫し廃業も考えられます。市としては、タクシー事業者を支援しなけれ
ばならない立場もあり、その2面からデマンドバスを廃止することになりました。
南アルプス市は、費用対効果からコミュニティバスをやめることになり、他では
うまく運営できているところもありますが、北杜市は地域が広くてうまくいきま
せんでした。市民バスの利用等の何らかの方法を考えると良いと思います。
(会長) 安曇野のデマンドバスを見に行きましたが、人口も違いますがオペレー
ターが8人おり、1日中ひっきりなしに電話がかかってきていました。
(委員) 北杜市は専門のタクシー事業者が多く、飯の種を奪ってしまうことにな
ります。児童館の足を引っ張ることになってしまうが、そういう状況です。
(会長) 他に意見がありますか。ないようなので、
「(2)児童館の取組と今後の
運営について」事務局から説明をお願いします。
(事務局) 資料NO.3児童館の取組と今後の運営について)、資料NO.4児
童館条例について説明。
不登校児への児童館の開放については、各教育センターのカウンセラーへ説明
を行い、月数回カウンセラーが児童館へ行き児童厚生員が協力する体制での不登
校児の居場所づくりを考えています。今のところ取組事例はありませんが、教育
委員会へも取組強化を訴え、学校とも連携を図っていきたいと思います。また、
児童館条例の一部を改正し、地域の実状も含め開館時間等を統一し、武川児童館
については、本年4月から甲斐駒センターせせらぎ内に場所が変わることになり
ます。なお、甲斐駒センターせせらぎ内の新しい施設は、この後見学をしていた
だきます。
(会長) 児童館の取組と今後の運営等について説明がありましたが、希望や御意
見があればお願いします。
(委員) 色々な会議に出させてもらっているが、ホールというのは、須玉、高根、
長坂をいうようですが、施設・設備での活動について、図書館・ホール・児童館
の対象となる須玉のような地域もあれば、小淵沢のようにそれらの施設がない地
域があり、地域差が出てきています。小淵沢にも放課後子ども教室や放課後児童
クラブはあり、子育て支援課でやっていますが、子どもは同じなので施設等につ
いても同じようにお願いします。また、不登校児への施設開放の件で、今のとこ
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ろ実績はないとのことですが、教育センターのカウンセラーは、不登校の子ども
の家庭や学校へはどのように啓蒙していくのですか。また、県では不登校児の施
設である「こすもす教室」が韮崎市にあり、この教室は県内で一番在籍人数が多
く、北杜市の児童も利用していてニーズはあります。こすもす教室とは性質が違
いますが、不登校児の学習補助よりも、ひきこもりにしないこと、社会生活に参
加させることが大事です。こすもす教室の活動が周知されているように、児童館
に行ったら何があるのかということが分からないと行きません。スタートしたば
かりなので、そこで何をするのか考えていく必要があり、周知が必要です。
事業がスタートしたばかりなので、こすもす教室へも児童館の取組を紹介してい
く必要があります。
(事務局) 昨年の児童館運営委員会でも不登校について取り上げてきました。子
育て支援課でも家庭児童相談員の不登校の情報はあります。児童館の職員は不登
校の専門教育を受けている訳ではないので、直接手を差し伸べることは難しいが、
図書などもあり、場所の提供をして見守ることはできます。教育センターのカウ
ンセラーが情報を持っているので、要保護児童対策地域協議会の実務者会議で遠
藤先生に話をしました。教育センターのカウンセラーと子育て支援課の家庭児童
相談室との連携をとっていきたいと考えています。ただ、不登校児への施設開放
を児童館活動として大きく宣伝してしまうと、周囲から児童館を利用している子
ども全員が不登校児だと誤解されるのと、韮崎市のこすもす教室ほど体制が確立
していないという点で、大々的な周知は難しいので、カウンセラーに声をかけま
した。事業仕分けでカウンセラーが仕分け対象になり、児童館で不登校対策をし
ていくことになっています。方針としては、こすもす教室は過飽和になっていて、
こすもす教室ほどの支援は難しいが、児童館を地域で踏みとどまれる場所として
提供し、引きこもりからの脱出や、登校へのステップアップを支援していきたい。
(委員) それで良いのですが、不登校は対応が難しく、韮崎市のこすもす教室に
は学校のように利用するために来ている子どももいますが、相談だけに来る家庭
や教師もいます。全員に知らせる必要はないが、こすもす教室と連携を取ると困
っている人へ直接連絡ができ、こすもす教室の相談員に児童館を紹介してもらう
という方法もあります。
(会長) 武川町では、カウンセラー会や学校と連携して、地区の民生委員も児童
相談に関わっています。難しいのは外国人で言葉が通じません。こすもす教室へ
通う前の早い段階で対応して回復しています。民生委員も協力したいと思います。
(事務局) 不登校は、地域や学校の問題なので、児童館で何でも手を広げること
はできませんが、課内で今の提案を検討してみたいと思います。
(会長) 中学生の不登校が多いが、学校で迎えに行くと出てくる子もいます。民
生委員も協力しています。
(委員) それぞれケースが違います。学校職員で対応できる場合もあるし、そう
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でないケースもあります。こすもす教室は、重要な選択肢の一つで、段階によっ
ての対応が必要です。児童館で全てを対応する訳でなく、どう運用するかは先の
話です。しかし、そういった場所があることを知らせる必要があります。
(事務局) 2月にカウンセラー会がありますので、この内容を、教育委員会を通
して伝えていきたいと思います。
(委員) 保護者の立場として、不登校だとレッテルが付くのはどうかと思います。
学校に行っていないのは知っているので、ホームページにこの取組を掲載するの
は良いと思います。別の事業でなく育児相談・児童相談事業と書かれているので、
育児相談・児童相談事業として情報を周知しても良いと思います。隠したいとい
うこともありますが、オープンにしてこすもす教室に行っている人もいます。子
どもが不登校になって一番困っているのは家庭で、情報を得ることや、引きこも
らせないことの方が重要です。そもそも不登校児が不登校だということは学校や
近所の人は知っているので、隠す必要があまりありません。児童館などの居場所
や、相談の場所を求めている家庭や子どもはたくさんいます。隠したいという気
持ちもあるのかもしれないが、引きこもりを隠すということは、益々その子を引
きこもりにさせるのではないかと思います。それよりも、「学校には行っていな
いが、コスモス教室には行っている。」「児童館には行っている。」など、周囲に
知ってもらえた方が良いと思います。
(委員) 校長先生にお聞きしたいが、北杜市には具体的にどのくらいの不登校児
がいるのですか。
(委員) 小学校や中学校によって違うが、まったく登校できない不登校児は10
~20人はいます。30日では不登校ではありません。心配なのはもっと長期に
こられなくなってしまう場合です。不登校児にも様々な形があって、学校という
言葉を聞いただけで竦み上がってしまう子どもは、10~20人で、親の考えで
フリースクールに通っている子どもや学校には籍を置いているだけという子ど
ももいます。
(委員) プライバシーの問題等難しい点はあるが、情報を関係部署にどう吸い上
げるか、不登校の原因があるので、場所の提供とカウンセラーが児童館と連携し
て相談できるカリキュラムをもっている必要があり、ある程度の情報公開は必要
です。学校を手助けする場所に児童館がなればと思います。
(会長) 色々な意見をいただきましたが、他に何かありますか。
ないようなので、「(3)その他」に入ります。
(委員) あらゆる分野が関わっていますが、市役所内での関係部署の連携は、ど
のようにされているのですか。
(事務局) 市では次世代育成行動計画を策定し、毎年評価を行い、関係部署が連
携を持って対応しています。
(委員) 実施していれば、それで結構です。
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(事務局) 新武川児童館(甲斐駒センターせせらぎ)を会議終了後案内します。
(事務局) 「放課後子ども教室」が昨年12月3日に文部科学大臣表彰を受けま
した。地域の協力や児童館との連携等によっての表彰です。
(委員) 初めて委員になりましたが、高齢者については、はつらつシルバーにつ
いて、説明して出てもらっていました。この会議に参加して色々大切なことをや
っていることが分かりました。私たち委員ではどうにもならないので、家庭もあ
るので踏み込めませんが、児童館が近くの子どもは良いが、PRをして離れてい
る子どもも利用できるようにしてほしいと思います。
(会長) 周知について、いままでどのような取組をしてきたのですか。
(事務局) 数年前から子育てガイドブックを作成し配布したり、イベントは毎月
広報に掲載しています。各児童館がたよりを作り小学校に配布したりしています。
(部長) 移動児童館はできないかとふと思った。
(委員) 小学校によっては「放課後子ども教室」がとても人気で、定員があるも
のはヨーイドンで配ります。
(部長) 名前はどうあれそういう催しを考えていきたい。
(会長) お年寄りが多い地域なので、お年寄りを活用していけば良いと思います。
(委員) お年寄りも喜ぶと思います。
(会長) この委員会の次の会議の日程はどうなっていますか。
(事務局) 特に日程は決まっておらず、必要があれば開催しますが、基本的には、
年1回の開催で、来年のこのような時期に児童館の当該年度の取組と翌年度へ向
けての事業などを審議していただく予定です。
(会長)
他になければ、以上で議題を終了します。
6.閉会
(事務局) 長時間にわたり熱心に審議いただき感謝します。
以上をもって、北杜市児童館運営委員会を閉会いたします。
(閉会)
午後2時45分終了
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