Real Estate Service (現:ソリューション事業本部)。企 スを提供したいと考えて 業再生に伴う不動産処分をはじめと います。地方の物件売 する事業用不動産戦略のサポート 却に際しては、当本部 業務をスタートさせ、これまで不良 の担当が必ず現地まで 債権処理に関する幅広いノウハウを 出向くことで、売主様・ 吸収してきた。 買主様、そして物件に 現在では年間4,194件の資産査定 直に接触できるようにし を行い、売却受任件数は年間2,070 ています」 (ソリューショ 件、売買仲介件数は682件、取扱 ン事業本部 ソリューショ 総額は1,617億円に上る(2010年度 ン第一統括部 第二部 ソリューション事業本部実績)。 長 築尾憲治氏) 「当本部のスタッフには、不動産 同社ソリューション事 の専門家を中心に金融機関やゼネ 業本部のスタッフ数は コンなどさまざまな業界出身者が在 2011年9月 末 現 在 で 籍しています。これまで数多くの案 254名。大所帯のサー 件や日本全国の不動産を取り扱って ビスクオリティの均一化 きた実績から、不動産売買に関す および一層のレベルアッ る情報を豊富に蓄積しているため、 プのため、同本部では 画案策定スケジュールに合わせて売 地方でボリュームのある売却案件が 社内研修に力を入れて 却活動を展開。予定していた主要 発生しても、専門知識を持ったマン いる。築尾氏が率いる な物件の売買契約の締結を完了し パワーを集中投入することで短期で 第二部ではさらに定期 た。 のスキーム完結をめざすフレキシブ 的に研修会も実施して ルな対応が可能です」 (木田氏) おり、グループリーダー 東急リバブル株式会社 「清算案件や再生案件 確実に売却 でも、物件をいかに商品 化し、 タイムリーかつスムー 「地方案件でも当本部の担当が必ず 現地まで出向きます」―― 築尾氏 大型案件もスケジュール通りに の成否は「スピード」がカギを握る。 であり、その点こそ、弊 不動産市況が低迷中の昨今では、 社が最も得意とする機能 処分が遅れるほど価値が低下するこ です。弊社では、物件価 とも考えられるからだ。 値を最大限アピールする 東急リバブルは2011年4月、中国 売 却 戦 略の構 築に加え 地方の更生会社の不動産処理案件 て、日頃から買い手の購 を受任した。売却の対象となるノン 入 希 望 情 報もしっかりス コア不動産は約60件あり、総額は トックしているため、スピー 数百億円規模。地元に保有する大 ディーなマッチングが可能 規模な駐車場や社宅をはじめ、東 です。また、企業の破綻 京にあるホテルほか、全国に散在す は突然起きることも多いた る様々な種類の物件が含まれてい め、いつでも柔軟に対応できる体制 た。これらの不動産の売却価格を の整備に努めています」 (ソリューショ 更生計画に反映させるため、同社 ン事業本部 ソリューション第一統括 には短期間での対応が求められた。 部 第二部 グループマネージャー 木 東急リバブル株式会社 ソリューション事業本部 ソリューション第一統括部 第二部 グループマネージャー 木田 亮太郎氏 62 Turnaround PARTNERS GUIDE 2012 東急リバブル株式会社 ソリューション事業本部 ソリューション第一統括部 第二部長 築尾 憲治氏 案件の精査 プロジェクト化の事前調整 クライアントとの 事前調整 高いクオリティで信頼にこたえる 全国各地の清算または再生案件 社内横断的に メンバーを選抜 売却希望価格・ スケジュールなどを含む 受任条件を調整 (営業部門のほか、インスペクション・ バリュエーション・事務スタッフにより編成) 価格査定・ 物件事前調査 販売計画の立案 クライアントの意向と 調査結果をもとに 物件グルーピングと 売却方法の策定 物件プライシングの実施、 現地実査 キックオフ 正式な受任と同時にプロジェクトチームが本格的に活動開始 ステークホルダーとの調整 債権者・担保権者との調整、地元の自治体や経済団体との協議・交渉 売却活動 既存ユーザーの購入希望情報とのマッチング、 地元有力企業へのオファーと入札実施 優先交渉権者決定 応札者との条件整理、取引の安全性確認 不動産売買契約締結 引渡準備 テナントの退去調整、動産の撤去調整 が講師役となって、事 専門知識と情報量で即応する機動力 プロジェクト要員 の確保 物件の引渡 例の共有や、倒産法を はじめとする事業再生実務に必要な るべきポイントや手配すべき外部の専 田亮太郎氏) の取り扱いが可能であり、また、オ 地方案件でのアドバンテージを持 知 識を若 手中心のメンバーにレク 門家をイメージできます」 (築尾氏) 同社では木田氏をリー フィスでも工場でも社宅でも物件の つ一方で、売却スケジュールの管 チャーして個々の能力の向上を図っ 過去の豊富な実績をベースにした ダーとし社内横断的なプロ 種別を問わず的確なソリューションを 理・進行を東京の本部で一元化す ている。 情報共有によって平準化された知識 ジェクトチームを発足させ、 提供できる幅広いサービス体制が、 るのも、東急リバブルの特徴といえる 「企業再生では案件ごとの事情が やノウハウは、よりスピーディーな対 クライアントの意向や物件 東急リバブルの強みだ。同社では だろう。 色濃く反映されますが、それでも製 応を可能にし、クライアントからのさら の調査結果を踏まえ、物 金融機関や弁護士事務所など、タ 「現地に近い地方拠点に一任する 造業、建設業といった業態別に分析 なる信頼獲得へとつながっていく。 件をそれぞれの特性や事 ーンアラウンドに関連する多様なプレ と、それぞれの地域ごとで進捗や成 すると、処理対象となる不動産の種 高品質のサービス提供を維持し続け 情に応じてグルーピングし、 ーヤーと連携し、市場の変化に応じ 果に差が生じる恐れがあります。私 類などには一定のパターン性が見受 る東急リバブルは、あらゆる企業再 グループごとに適正な売却 てサービスメニューを強化してきた。 たちは個々の物件ではなくディール けられます。これらを理解しておけば、 生の不動産売却戦略のサポート役 スケジュール・方法を策定 総合不動産流通業を展開してい 全体を鳥瞰的に把握し、すべての どんな案件が発生してもすぐに押さえ にふさわしい。 して売却価格の最大化に る東急リバブルは、もともと住宅の売 努めた。メンバーは中国 買仲介業や販売受託業、賃貸仲 地方と東京を足繁く往復 介・管理業を主力業務としていた し、ステークホルダーとの が、不良債権処理に伴う不動産ビ 調整を図りながら、更生計 ジネスにも新たな可能性を見出し、 東急リバブル株式会社 ソリューション事業本部 〒100-6223 東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内(受付22F) ■TEL:03-5293-1124 ■ホームページ:http://www.real-solution.biz/ Turnaround PARTNERS GUIDE 2012 63 ファイナンスサービス ズに売却するかがポイント 「専門知識を持ったマンパワーを 集中投入」―― 木田氏 企業再生にかかわる不動産処理 売却相談 クライアントからの事前相談 (数十物件の不動産売却相談) 不動産ソリューション リバブル』水準のサービ リーガルサービス ソリューション事 業を立ち上 げた ■東急リバブルの不動産売却戦略のフローチャート例 団体・組織 不動産に対して『東急 コンサルティング スピーディーかつ高品質のサービス提供で 不動産売却戦略をサポート 2000年4月、他社に先駆けて不動産
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