正確で迅速な病理診断をサポートする新技術

正確で迅速な病理診断をサポートする新技術
―超音波を用 いた免疫染色装置の開発 ―
予備検討
通常の病理診断
ソニックマスターES‐ 2(OG技 研 (株 ))
E標 本作製に通常
1∼ 3日 かかるが、
形態は保持されてい
る(Qualれ yが 高 い)
H・
`
ラフィン標 本 (ホ ル マリこ
市販の超音波装置を用 いて免疫染色を10分 以内で完了
実 験 (試 作機器開発 )
術中迅速病理診断
16分 以内H・ E標
本が完成するが
Qualtyが 低く、診
断に苦慮すること
が多い
パソニックー
KT(仮 称/黒 川製作所(株 ))
最 大 6抗 体 による免 疫 染 色 が 可 能
まとめ・診 断をはや く
免疫染色法"が 補助的診断法として定着している。染色 工程には、3時 間以上要するので、診
通常の病理診断 においては“
断のスピードが要求される
『術中迅速病理診断』には不可とされてきた。一方、診断に供させる標本は、通常の病理組織
標本 (ホ ルマリン固定・パラフィンブロック)と │ま 別で、凍結標本 から切片を作製するために氷の結晶による組織・細胞への
ダメージが避けられず、Qualityが 低い標本となるために診断精度の低下に直結している。超音波を併用した迅速免疫染
色法を導入することで、診断精度 が向上し、縮小手術も進めやすくなり、患者の負担軽減につながる。
本法を用 いれ ば "・・コ
*10分 以内に6枚 (6抗 体 )ま での免疫染色 が可能
*凍 結 により質 が 劣化したH・ E標 本作製のサポートが可能
*診 断精度の向上 、更 に一 歩踏み込んだ所 見が可能
*温 存療法 (縮 小手術等 )に よる治療効果の向上が可能
H Hatta,K Tsuneyama,T,Kondo,and Y Takano:
Development of an ultrasound‐ emitting device for
perForming rapid immunostaining procedures
J Histochem Cytochem 2010:58(5)421‐ 428
医療 の質が向上
10-08-30
¨