日本航空への ワンワールドからの提案書 (Value Proposition)

日本航空への
ワンワールドからの提案書
(Value Proposition)
2009年12月3日
トーマス・ホートン
財務・企画担当
財務
企画担当 執行副社長 兼 最高財務責任者(CFO)
AMRコーポレーション・アメリカン航空
2
ア リ
アメリカン航空の概要
航空 概要
世界有数の航空会社
• アメリカン航空、アメリカン・イーグル、
アメリカン・コネクション
• 全世界にネットワ
全世界にネットワークを持つ航空
クを持つ航空
会社:40ヵ国、250都市
• 1日3,400便以上を運航
• 80年の歴史
• クオリティを重視
• 900機以上を保有
• 旅客機数は世界最大級
3
ワンワールドアライアンス
アライア
10 周年を迎えたワンワールド
4
幅広い商業上の支援 – 現在:
ワンワ ルドのパ トナ シップ
ワンワールドのパートナーシップ
• 日本航空の長年にわたるワンワールド との双方向かつグローバルなアライアンス
関係は日本航空に大きな価値をもたらし、年間約5億米ドルの売上に貢献してい
ます。
‒ 特に日本航空がワンワールドに加わった後、売上は大きく拡大してきました。
マイレージ
プログラム
アライアンスによる
営業活動
コードシェアおよび
乗り継ぎ便による
売上
5
オ
オープンスカイと独占禁止法適用除外(ATI)が重要な理由
イ 独占禁 法適用除外(
)
要な 由
• 「オープンスカイ」により国際航空業界の状況が一変します。
‒ 日米オープンスカイ(航空自由化)協定:日米の航空会社が両国間の路線を
自由に決められるようになります。
自由に決められるようになります
‒ 独占禁止法の適用から除外され共同事業が行えるようになったアメリカン航
空と日本航空の提携は、 統合ネットワークを推進し、 同様に同法適用を除
外された他のアライアンスとの競合を活発にします これは「オ プンスカイ」
外された他のアライアンスとの競合を活発にします。これは「オープンスカイ」
政策の目的にかなうものです。
• 提携強化には独占禁止法適用除外(ATI)が必要です。
‒ ATIにより航空会社はフライトスケジュール、運賃、輸送能力、路線などを互
いに調整できるようになります ネットワークの拡大・調整と効率向上により
いに調整できるようになります。ネットワ
クの拡大 調整と効率向上により、
公益にもつながります。
6
‒ 厳格な独禁法の適用やペナルティが課せられる危険性を鑑みて、ATIの認
可を受けられない限り各航空会社はネットワークの統合に否定的な姿勢を
取らざるを得ません。
ワンワールドから日本航空へ
本航空 :最大のトータルバリューをご提案
最大
タ
リ
を 提案
Current benefits
• • 現時点のメリット
Strong alliance to partner with JAL and serve its customers
‒ – 日本航空が強力なアライアンスに参加することで、顧客に大きなメリットをもた
– らしています。
Fully
y operational
p
p
partnership
p
US$500 million in annual revenues to JAL
‒ – 運航上、非常に有効なパートナーシップです。
‒ 日本航空は年間5億ドルの収益を得ています。
• Additional
Additi
l opportunities
t iti
– Increased cooperation with oneworld partners
• 新しいチャンス
–
Likely Antitrust Immunity TI between AA and JAL – incremental revenues to JAL
‒ ワンワ
ワンワールドに加盟する航空会社との更なる協業効果が期待できます
ルドに加盟する航空会社との更なる協業効果が期待できます。
• Minimum of US$100 million / year
‒ – アメリカン航空と日本航空の間でのATIと共同事業により、日本航空に
Available direct investment into JAL
追加収益がもたらされます。
• 最低でも年間1億ドル(10年間分の現在価値は7億ドル)
‒ 日本航空に最大11億ドルの直接投資が提供されます。
7
ワンワールドから日本航空へ
本航空 :最大のトータルバリューを提案
最大
タ
リ
を提案
単位:100万ドル
太平洋横断路線
ATIの現在価値 1/
$1,800
アセットバックファイナンス
債務3
債務3/
資本出資
アライアンス移籍による
売上高減少
8
売上高保証
1/ 現在価値のまま最初の10年間で年間1億ドルの増分収益があったものとします(10年にわたり年間1億ドル、2%成長を想定のうえ10%で割引)。
2/ アメリカン航空・ワンワールドとTPGは包括的な事業再編の一環として、日本航空に最大11億ドルを出資する準備があります。
3/ アセットバックファイナンス債務融資はすぐに現金を入手できますが、効果は短期的であり債務負担が増えることになります。
日本・北米路線と日本・欧州路線
本
米路線
本 欧州路線
•
日本-北米間市場と日本-欧州間市場のメリットについて検討するにあたり、まず日本-
本
米間市場
本 欧州間市場
リッ
検討する あ り、まず 本
北米間市場に関して、以下の点を把握することが重要です。
‒ 北米市場は、欧州市場と比較して、全体の市場規模は30%、プレミアムクラス*市場
規模は20%近く上回っています。
*ビジネスおよびファーストクラス
全体の市場規模
Total Market Size
EU ‐ Japan
+31%
欧州 - 日本
北米 - 日本Japan
North America ‐
プレミアムクラス市場規模
Premium Market Size
EU ‐ Japan
欧州 - 日本
北米 - 日本Japan
North America ‐
9
出典: MIDT(2008年11月~2009年10月)
+19%
乗客の数 vs クオリティ:
アメリカン航空による米国内路線におけるクオリティの提供
•
最も重要なのは有償旅客の数とクオリティです。
Japan‐U.S. Premium Traffic by U.S. Gateway
米国内ゲートウェイ別の日米間トラフィック
oneworld
ワンワ ルド
ワンワールド
旅客数
スカイチーム
SkyTeam
10
出典: MIDT (2008年11月~2009年10月)
注:太平洋路線便に対する米国内路線のサポート状況を正しく反映するため、ワンワールドには日本航空を含んでいます
MSP ソルトレイク
シティ
PDX ミネアポリス
DFW ポートランド
ATL ダラス/フォ
ートワース
DTW アトランタ
SEA デトロイト
ORD シアトル
SFO シカゴ
LAX 三フランシスコ
ロサンゼルス
ニューヨーク
JFK
JFK SLC 乗客の数 VS クオリティ:
アメリカン航空は日本 北米間でもクオリティを提供
アメリカン航空は日本-北米間でもクオリティを提供
•
アメリカン航空は太平洋路線全体においてプレミアムトラフィックを提供していますが、こ
アメリカン航空は太平洋路線全体においてプレミアムトラフィックを提供していますが
こ
れはデルタ航空では得られません。
– アメリカン航空は米国の主要プレミアムゲートウェイでの強みにより、太平洋路線においてDLの有効座席マイ
ル(ASM)あたり9.5セントを6%上回る10.1セントの 旅客単位収益を実現 1/
¢10.2
10.1
¢¢10.0
0.0
+6%
¢9.8
¢9.6
9.5
¢9.4
¢9.2
¢9.0
AA
11
1/ 出典:F-41データ(2008年7月~2009年6月)
DL / NW
ワンワールドの欧州ハブ拠点:
プレミアムクオリティの提供
•
ワンワールドはアジアから乗り継ぐプレミアム顧客に対し、主要なハブ空港にて、最高のア
アジア
乗り継ぐ
ア 顧客
、 要な
空
、最高 ア
クセスを提供しています。
‒ ワンワールドのハブ空港(ロンドン、ヘルシンキ)はスカイチームのハブ空港(パリ、ア
ムステルダム)よりも、多くのプレミアムトラフィックを日本へと送客しています。
Premium Market Concentration
プレミアムクラスの市場に占める割合
(プレミアムクラス旅客が全体に占める割合)
(Premium as % of Total)
16%
14%
+56%
12%
10%
8%
6%
4%
2%
0%
ロンドン ヒースロー
パリ シャルル・ド・ゴール
LHR
CDG
12
1/ 出典: MIDT(2009年10月末)
Privileged
ワンワールドの欧州ハブ拠点:地理的な優位性
欧州
点
的な 位性
•
ワンワールドのハブ拠点は欧州内で理想的な位置にあり、日本航空に高い価値と利便性
を提供します。
を提供します
•
ヘルシンキとマドリードのワンワールドのハブ空港は戦略的にロンドンを補完する位置にあ
ります。
ロンドン
13
マドリード
ヘルシンキ
ワンワールドの中南米ネットワーク:強固なネットワーク
米 ッ
ク 強 な ッ
ク
•
ワンワールドは中南米において各アライアンスの中で最強のネットワークを有しています。
•
ワンワールドは、中南米において150を超える目的地へ運航していますが、スカイチームが
運航している目的地は、95に過ぎません。
Destinations Served in Latin America
中南米で運航している目的地数
160
153
140
120
+60%
100
95
80
60
40
20
0
oneworld
ワンワールド
14
SkyTeam
スカイチーム
共同事業におけるATI:
ワンワ ルド けがもたらすことができるメリット
ワンワールドだけがもたらすことができるメリット
日本航空/ワンワールドの
組み合わせは
競 を促進
競争を
進 します
33%
日本航空がスカイチームに
移籍した場合
競 は 害 されます
競争は
31%
31%
62%
35%
15
出典:MIDT(2008年7月~2009年6月)
6%
具体例:デルタ航空と日本航空 vs
アメリカン航空と リティッシ
アメリカン航空とブリティッシュ・エアウェイズ
アウ イ
予想される市場シェア集中の可能性
(各市場での 要航空会社の み合わせ)
(各市場での主要航空会社の組み合わせ)
減少
競争環境
78%
60%
40%
27%
増加
米国・英国間
16
出典:MIDT(2008年7月~2009年6月)
米国・日本間
具体例:デルタ航空と日本航空 vs
アメリカン航空と リティッシュ アウェイ
アメリカン航空とブリティッシュ・エアウェイズ
競争の維持
Preserving Competition
(各パートナーが直行便を運航する市場において、3つ以上の
(% Passengers left with Three or More Competitive Options in Markets where 互いに競合する選択肢が得られる乗客の割合)
p
)
Partners each offer Non‐Stop Service)
増加
90%
80%
競争環境
70%
60%
78%
50%
40%
30%
20%
減少
27%
10%
0%
AA/BA
17
出典:MIDT(2008年7月~2009年6月)
JAL/DL
oneworld
proposition: Unrivaled with Superior Total Value
ワンワールドの提案:より優位なトータルバリュー
• 日本航空にとっては、アメリカン航空およびワンワールドとの
航空
航空
び
ド
関係継続が最善の道です。
‒ アライアンスの継続によりもたらされる多大なベネフィットと多額の財務支援 :
アメリカン航空/ワンワールドと財務パートナーのTPGが18億米ドルの価値を提供し
ます。
• 前回のご提案の2倍以上の出資金額
‒ 安定した事業運営及び収益:リスクの最小化
‒ ATIの獲得
得 : 全日空と同じ土俵での競争が可能
全 空
競 が 能
‒ 継続したグローバルプレゼンスと収益性の確保 : 世界中の主要なプレミアムゲートウ
ェイを通じたネットワークのサポート
18
参 資
参考資料
19
TPG – 概要
かな投資基盤
な投資
20
運用資
運用資産額は450億米ドル以上
は450億米ドル以上
長期にわたるグローバルな活動
北米、欧州、およびアジアにおいて10年を超える
活動
航空分野に関する実績と知見
TPGは航空分野において最も経験豊富な投資会社
のひとつ
優秀なチーム
富な経験と多様な経歴を有する、150
な
と 様な
を有する
を
を超えるプロフェ
るプ
ッショナルが在籍
戦略パートナー
TPGは資金を提供するだけでなく、企業の問題を解決し、
付加価値を与えるパートナーとして行動
投資と事業支援のノウハウ
多彩な投資戦略、他社と異なる独自の視点、および事業支
援能力によって推進される投資関連の洞察とその影響
TPG – グローバルなポートフォリオ
グ
なポ
リオ
北米
欧州
アジア
投資
投資開始時期:
時期 1993
1995
1994
广汇汽车服务股份公司
China Grand Automotive Group
.注:記載のポートフォリオ企業選択にあたっては業績に基づかない指標を使用。
ここに示す投資はグローバルなポートフォリオの多様性を表すために選択されたものであり、
各地域で投資を受けているすべてのポートフォリオ企業を網羅したものではない。
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TPGは多様な投資案件に関わっています
TPG – 航空関連会社への投資
航空関 会社
投資
(高品質なサービスとロイヤルティーの高い
顧客によって知られる米国航空会社)
(世界第5位の規模を持つ航空会社)
(1)
航空会社
(米国航空会社:USエアウェイズと
の合併により米国第6位の規模に)
(欧州で最大かつ最も成功
を収めている 航空会社)
(ビジネスのフリークエントフライヤーにトラベル
リューションを提供した初めての企業)
リュ
ションを提供した初めての企業)
航空サービ
ス企業
旅行
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(1) TPGを主として行われた投資
(世界有数の航空会社向け
ケータリング企業)
(リテール旅行商品、および旅行業界向
けのグロ バルな流通システムと技術ソ
けのグローバルな
システムと
リューションの有数のプロバイダー)
(主要な航空機リース企業)
(旅行商品の未公開料金を対象とする
オンライン・リテイラー))
TPGは航空分野で最も豊富な経験を
持つ投資会社です