光触媒を利用した水処理システムに関する研究 野口 寛・磯和俊男 1.はじめに 昨年度までの研究により、光触媒を利用した海水殺菌システムとして、紫外線殺菌、過酸化水素およ び酸化チタン光触媒の併用による処理システムを構築した。これら組み合わせによる処理試験により最 適処理条件を求めるとともに、実証プラントにおける連続処理試験を行い安定した処理が実現できるこ とを確認した。今年度の上半期では、本システムのPR活動を実施するとともに、適用性および応用展 開の可能性について検討している。 2.技術PRの状況 PR活動の状況を表1にまとめた。これらの結果、多数の問い合わせがあり、そのうち数件について は具体的な技術検討および協議を行っている。 表1.PR活動の状況 日時、場所 発表内容 2002 年 5 月 28 日( 火)∼5 月 31 日( 金) ポスター展示、製品展示、説明 東京 ビックサイ ト パンフレッ トの配布 日刊工業新聞発表 2002 年 6 月 1 日( 月) 海水殺菌システムの記事掲載 ISP−14 2002 年 8 月 5 日( 月)∼8 月 9 日( 金) ポスター展示、製品展示 環境展 2002 北海道大学 第 9 回光触媒シンポ 2002 年 12 月 2 日( 月) ジウム ポスター展示 東京大学 3.技術検討の状況と今後の予定 具体的な技術検討および問い合わせの状況を表2にまとめて示した。 表2.技術検討、問い合わせなど 適用用途 処理対象 、 目的 問い合 わせ元 海水氷用 の殺 菌水 の製 造 海水 、殺菌 芙蓉海洋開発 ( 株) 太陽光 に よる海域 の浄化 海 水 、殺菌 芙蓉海洋開発 ( 株) 太 陽光 に よる海域 の浄化 海水浴場 の創成 東京都 環境 局 ・環境 改 善部 ・ 規制指導課 ・水質規制係 太 陽光 に よるた め池 の浄化 農集 落排水、有機物 除去 福 島県ハイテ クプ ラザ
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