サットジン - 日本農薬

サットジン, 日本農薬㈱, 511-07(M0129), 2013/2/4 改訂
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作成日:
2001 年 6 月 26 日
改訂日(V.4):2013 年 2 月 4 日
製品安全データシート
1.製品及び会社情報
製品名:
サットジン
会社名:
住 所:
担当部門:
日本農薬株式会社
〒104-8386 東京都中央区京橋 1 丁目 19 番 8 号 京橋OMビル
環境安全部
TEL. 03-6361-1426, FAX. 03-6361-1451
e-mail: [email protected]
緊急連絡電話番号:(平日)
03-6361-1426 (環境安全部)
(休日、夜間) 04-2929-8961 (ALSOK)
用途及び使用上の制限:通管剤
MSDS番号: 511-07(M01-29)
2.危険有害性の要約
GHS分類
物理化学的危険性
健康に対する有害性
環境に対する有害性
自然発火性固体
水反応可燃性化学品
酸化性固体
急性毒性(経口)
皮膚腐食性・刺激性
眼に対する重篤な損傷性・刺激性
特定標的臓器毒性(単回暴露)
水生環境急性有害性
区分外
区分外
区分外
区分3
区分1B
区分1
区分1(呼吸器系)
区分3
上記で記載がない危険有害性は、分類対象外か分類できない。
GHSラベル要素
絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
危険
飲み込むと有毒
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
重篤な眼の損傷
呼吸器系の障害
水生生物に有害
注意書き
【安全対策】
„ 粉塵、ヒュームを吸入しないこと。
„ 保護手袋、保護衣、保護メガネ、保護面を着用すること。
„ 取扱いの際には飲食または喫煙をしないこと。
„ 取扱い後はよく手を洗うこと。
„ 環境への放出を避けること。
【救急措置】
„ 吸入した場合、新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させ
ること。
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„ 皮膚または髪に付着した場合、直ちに、汚染された衣類を全て脱ぎまたは取り
除くこと。皮膚を流水またはシャワーで洗うこと。
„ 眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用
していて容易にはずせる場合ははずすこと。その後も洗浄を続けること
„ 飲み込んだ場合、口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。
„ 直ちに医師に連絡すること。
„ 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯すること。
【保管】
„ 施錠して保管すること。
【廃棄】
„ 内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託
すること。
3.組成,成分情報
単一製品・混合物の区分:混合物
成分及び含有量:
成
分
水酸化ナトリウム
水酸化カリウム
その他
含有量
30%
65%
5%
CAS No.
安衛法 No.
1310-73-2
既存物質
安衛法通知対象物質
1310-58-3
既存物質
安衛法通知対象物質
-
-
化審法 No.
(1)-410
(1)-369
-
分類に寄与する不純物および安定化添加物:情報無し。
4.応急措置
吸入した場合:
被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させ
ること。直ちに医師に連絡すること。
皮膚に付着した場合:皮膚を速やかに洗浄すること。皮膚を流水またはシャワーで洗うこと。
直ちに医師に連絡すること。直ちに、汚染された衣類を全て脱ぐこと、
または取り去ること。汚染された衣類を再使用する場合には洗濯するこ
と。
眼に入った場合: 水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて
容易にはずせる場合ははずすこと。その後も洗浄を続けること。直ちに
医師に連絡すること。
飲み込んだ場合: 口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。直ちに医師に連絡すること。
5.火災時の措置
消火剤:
小火災:粉末消火剤、二酸化炭素、散水
大火災:散水、水噴霧、通常の泡消火剤
使ってはならない消火剤:棒状注水
特有の危険有害性:加熱により容器が爆発する恐れがある。火災によって刺激性、腐食性及
び/又は毒性のガスを発生する恐れがある。
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特有の消火方法: 危険でなければ火災区域から容器を移動する。消火活動は、有効に行な
える最も遠い距離から、無人ホース保持具やモニターつきノズルを用い
て消火する。消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。避難
して安全な距離から消火すること。熱にさらされると破裂して重度毒性
蒸気又は分解生成物を放出することがある。
消火を行うものの保護:消火作業の際は、空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。
6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。関係者以
外は近づけない。
作業者は適切な保護具(8.暴露防止措置及び保護措置の項を参照)を着
用し、眼、皮膚への接触や吸入を避ける。適切な保護衣を着けていない
ときは破損した容器あるいは漏洩物に触れてはいけない。風上に留まる。
低地から離れる。立ち入る前に、密閉された場所を換気する。漏洩して
も火災が発生していない場合、密閉性の高い、不浸透性の保護衣を着用
する。
環境に対する注意事項:河川等に排出され、環境への影響を起こさないように注意する。環
境中に放出してはならない。
回収、中和:
漏洩物を掃き集めて密閉できる空容器に回収し、後で廃棄処理する。残
留物は乾燥した土、砂や粉砕した石灰石で覆い、密閉できる空容器に回
収する。
封じ込め及び浄化の方法・機材:危険でなければ漏れをとめる
二次災害の防止策:全ての発火源を速やかに取り除く(近傍での喫煙、火花や火災の禁止)。
排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。
容器内に水を入れてはいけない。
7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策:
「8.暴露防止措置及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を
着用する。
局所排気・全体換気:「8.暴露防止措置及び保護措置」に記載の局所排気、全体換気を行
う。
安全取り扱い注意事項:周辺での高温物、スパーク、火気の使用を禁止する。火気注意
接触、吸入又は飲み込まないこと。この製品を使用するときに、飲
食又は喫煙をしないこと。取扱い後はよく手を洗うこと。環境への
放出を避けること。
接触回避:
「10.安定性及び反応性」を参照。
保管
技術的対策:
保管場所には貯蔵し、又は取扱うための必要な採光、照明及び換気
の設備を設ける。保管場所の床は、床面に水が浸入し、又は浸透し
ない構造とすること。
混触禁止物質: 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管条件:
熱、火花、裸火のような着火源から離して保管すること。禁煙。麗
所、換気の良い場所で保管すること。施錠して保管すること。
容器包装材料: 国連輸送法規で規定されている容器を使用する。
盗難・紛失の際は警察に届け出る(劇物)。
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8.暴露防止及び保護措置
許容濃度
日本産業衛生学会(2009 年)
ppm
mg/m3
2
-
水酸化ナトリウム
2
-
水酸化カリウム
設備対策:
ACGIH(2009 年)
mg/m3
ppm
2
-
2
-
本製品を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置する
こと。空気中の濃度を制御するには、一般適正換気で十分である。
保護具
呼吸器の保護具: 防塵マスク、簡易防塵マスク。換気が不充分な場合には、適当な呼
吸器保護具を着用すること。
手の保護:
保護手袋を着用すること。
眼の保護具:
眼の保護具を着用すること。化学飛沫用のゴーグル及び規格にあっ
た顔面保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護:保護衣、顔面用の保護具を着用すること。
衛生対策:
この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。取扱い後はよ
く手を洗うこと。
9.物理的及び化学的性質
物理的状態:
固体(フレーク上)、白色、無臭
pH:
強アルカリ性
融点、凝固点:
データなし
沸点、初留点及び沸騰範囲:データなし
引火点:
データなし
燃焼性又は爆発範囲:
データなし
蒸気圧:
データなし
蒸気密度(空気=1):
データなし
比重:
データなし
溶解度:
水に可溶
オクタノール/水分配係数:データなし
自然発火温度:
データなし
分解温度:
データなし
蒸発速度(酢酸ブチル=1):データなし
燃焼性(固体、ガス):データなし
粘度:
データなし
10.安定性及び反応性
安定性:
危険有害反応可能性:
避けるべき条件:
混触危険物:
危険有害な分解生成物:
11.有害性情報
急性経口毒性:
空気中の炭酸ガスを吸収する。潮解性がある。
酸と激しく反応する。亜鉛、アルミニウム、クロム等金属と混
触すると水素を発生する。
開放容器での保管、熱、湿気又は水。
酸、金属類。
熱分解により酸化ナトリウム、酸化カリウム、水素が発生する。
成分の急性毒性推定値は、水酸化カリウム 284mg/kg であり、
混合物の急性毒性推定値が 284mg/kg のため、GHS区分3「飲
み込むと有毒」に該当する。(混合物の 35%は毒性が未知の成分
からなる。)
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急性経皮毒性:
急性吸入毒性:
皮膚腐食性・刺激性:
データがなく分類できない。
データがなく分類できない。
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが区分1B、成分濃度の合
計が濃度限界(5%)以上のため、GHS区分1B「重篤な皮膚の
薬傷・眼の損傷」に該当する。
眼に対する重篤な損傷・刺激性:水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが区分1、成分濃度の
合計が濃度限界(3%)以上のため、GHS区分1「重篤な眼の損
傷」に該当する。
呼吸器感作性:
データがなく分類できない。
皮膚感作性:
データ不足のため分類できない。
生殖細胞変異原性:
データ不足のため分類できない。
発がん性:
データ不足のため分類できない。
生殖毒性:
データがなく分類できない。
特定標的臓器毒性(単回暴露):成分濃度が濃度限界(10.0%)以上の区分1の成分は水酸化ナ
トリウム(呼吸器系)、水酸化カリウム(呼吸器系)であるため、
GHS区分1(呼吸器系)「呼吸器系の障害」に該当する。
特定標的臓器毒性(反復暴露):データがなく分類できない。
吸引性呼吸器有害性:
データ不足のため分類できない。
12.環境影響情報
水生環境有害性(急性):
水生環境有害性(慢性):
13.廃棄上の注意
残余廃棄物:
汚染容器及び包装:
14.輸送上の注意
陸上規則:
海上規制情報:
国連番号:
品名:
クラス、容器等級:
海洋汚染物質:
航空規制情報:
水酸化ナトリウムが区分3で、区分3の成分濃度の濃度合計が
濃度限界(25%)以上のため、GHS区分3「水生生物に有害」に
該当する。(本化合物の成分 70%については水性環境有害性が不
明である。)
データ不足のため分類できない。
廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行
って危険有害性のレベルを低い状態にする。廃棄においては、
関連法規則並びに地方自治体の基準に従うこと。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしく
は地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託
して処理する。
廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を
十分告知の上処理を委託する。
特別管理産業廃棄物(pH12.5 以上の廃アルカリ)のため、廃棄に
おいては特に「廃棄物の処理および清掃に関する法律」の特別
管理産業廃棄物処理基準に従うこと。
容器は洗浄してリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治
体の基準に従って適切な処分を行う。空容器を廃棄する場合は、
内容物を完全に除去すること。
非該当
船舶安全法の規定に従う。
3262
その他の腐食性物質(無機物、固体、アルカリ性のもの)
クラス8、容器等級Ⅱ
非該当
航空法の規定に従う。
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特別の安全対策:
輸送の前に容器の破損、腐食、漏れ等のないこと確かめる。輸
送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れを生
じないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
食品や飼料と一緒に輸送しない。他の危険物のそばに積載しな
い。他の危険物や燃えやすい危険物に上積みしない。
輸送時にイエローカードを携帯する。
緊急時応急措置指針番号: 154
15.適用法令
毒物及び劇物取締法:劇物
廃棄物処理法:特別管理産業廃棄物(廃アルカリ)
労働安全衛生法
通知対象物: 水酸化ナトリウム(政令番号 319)、水酸化カリウム(政令番号 316)
労働基準法: 疾病化学物質(法第 75 条第 2 項、施行規則第 35 条別表第 1 の 2)(水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム)
船舶安全法:腐食性物質(危規則第 3 条危険物告示別表第 1)
航空法:腐食性物質(施行規則第 194 条危険物告示別表第 1)
16.その他の情報
本デ-タシ-トの記載内容は、この製品の取扱い時の安全性に関する参考情報であり、安
全性や品質の保証をなすものではありません。また危険性、有害性の評価は、必ずしも充分
ではありませんので、取扱いには充分注意を払って下さい。