ひまわりホールディングス㈱ 個 別 注 記 表 1.継続企業の前提に関する注記 当社は、平成23年3月期に子会社ひまわり証券株式会社から債権譲渡を受けた株価指数先物・オプシ ョン取引顧客の決済損に対する不足金(立替金)に対する貸倒引当金繰入額を特別損失に計上したこ となどから8億55百万円の当期純損失を計上しました。また、前期においては、子会社株式に対する減 損処理や立替金等に対する貸倒引当金の追加計上に伴い87億17百万円の当期純損失を計上しました。 当社では平成23年12月に株式会社ISホールディングスを割当先とする12億円の第三者割当増資を実 施したものの、前期末において40億42百万円の債務超過の状態となりました。当期は4億32百万円の当 期純利益を計上したものの、依然として36億10百万円の債務超過となっており、当社には、将来にわ たって事業活動を継続するとの前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。 しかしながら、当社の経営状態については、以下のような要因により改善していく見込みでありま す。 ① 黒字転換及び継続的な利益計上 当社では、前期において人員の大幅削減などの費用削減策を推し進め、営業費用は従前に比べて 大幅に減少しており、平成25年3月期は黒字化を達成致しており、今後についても継続して利益を計 上できるものと考えております。 ② ひまわり証券株式会社の業績改善及び財務の健全性 持株会社である当社の営業収益は、子会社のひまわり証券株式会社から受け取る事務受託収入等 に依存しております。ひまわり証券株式会社では、前期において人員の大幅削減や取引システムの 変更などの営業費用の削減策を推し進めてきた結果、その営業費用は従前に比べて大幅に減少しま した。このため、ひまわり証券株式会社は平成25年3月期に黒字化を達成し、当社の業績にも貢献致 しました。 なお、ひまわり証券株式会社の平成25年3月末現在の純資産額は30億90百万円であり、資産超過の 状態にあります。また、ひまわり証券株式会社の平成25年3月末現在の自己資本規制比率は金融商品 取引法により第1種金融商品取引業者が維持することを義務付けられている120%を上回っており ます。 ③ 主力取引銀行による支援の継続 主力取引銀行から受けている融資は短期の借入となっていますが、当社では主力取引銀行に継続 的な支援を要請しており、主力取引銀行からは今後も融資の継続方針を表明していただいておりま す。また、主力銀行からの支援の一環として、平成24年4月から当該融資の借入金利の引き下げ(変 更前:年利4.000%、変更後:年利1.475%)が実施されております。 ④ 資本政策を含む対応等の検討 業績改善だけでは債務超過の解消までに相当の時間を要するため、資本政策を含む抜本的な対応 策についても、親会社の株式会社ISホールディングスとともに検討を行っております。 しかしながら、債務超過の解消策の柱となる資本政策に関しては、各種手法等を検討中であり、 具体的な決定には至っていないため、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認めら れます。 なお、計算書類は継続企業を前提として作成しており、継続企業の前提に関する重要な不確実性 の影響を計算書類に反映しておりません。 2.重要な会計方針に係る事項に関する注記 (1)資産の評価基準及び評価方法 有価証券の評価基準及び評価方法 子会社株式及び関連会社株式 移動平均法による原価法 その他有価証券 1 ひまわりホールディングス㈱ 時価のあるもの 時価のないもの 決算期末日の市場価格に基づく時価法(評価差額は、全部純 資産直入法により処理し、売却原価は、移動平均法により算 定) 移動平均法による原価法 (2)固定資産の減価償却の方法 ① 有形固定資産 イ 平成19年3月31日以前に取得したもの 旧定率法 (リース資産を除く) 償却可能限度額まで償却が終了した翌年から5年間で 均等償却 ロ 平成19年4月1日以降に取得したもの 定率法 ② 無形固定資産 定額法 (リース資産を除く) ただし、ソフトウェア(自社利用分)については、社内に おける利用可能期間(5年)に基づく定額法 所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産 ③ リース資産 リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法 を採用しております。 なお、リース物件が借主に移転すると認められるもの以 外のファイナンス・リース取引のうち、リース取引開始日 が企業会計基準第13号「リース取引に関する会計基準」 の適用初年度開始前のリース取引については、通常の賃貸 借取引に係る方法に準じた会計処理によっております。 ④ 長期前払費用 契約期間、または支出の効果の及ぶ期間に応じて均等償却 なお、主な償却期間は2年であります。 (3)繰延資産の処理方法 株式交付費 (4)引当金の計上基準 ① 貸倒引当金 ②賞与引当金 支出時に全額費用として処理しております。 債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については 貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個 別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しておりま す。 従業員に対する賞与の支払いに充てるため、将来の支給見込 額のうち当期の負担額を計上しております。 (5)その他計算書類の作成のための基本となる重要な事項 ① 消費税等の会計処理 消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。 ② 連結納税制度の適用 連結納税制度を適用しております。 (会計上の見積りの変更と区別することが困難な会計方針の変更) 法人税法の改正に伴い、当事業年度より、平成24年4月1日以後に取得した有形固定 資産について、改正後の法人税法に基づく減価償却方法に変更しております。なお、こ の変更による当事業年度の損益への影響はありません。 3.貸借対照表に関する注記 (1)担保に供している資産 関係会社株式 903,675千円 2 ひまわりホールディングス㈱ 対応する債務の内訳 短期借入金 5,716,544千円 (2)有形固定資産の減価償却累計額 229,931千円 (3)保証債務 ① 次の関係会社の銀行取引に伴う債務に対し、債務保証を行っております。 ひまわり証券㈱ 借入債務 400,000千円 (4)関係会社に対する金銭債権債務 短期金銭債権 短期金銭債務 長期金銭債務 133,109千円 43,564千円 991,935千円 4.損益計算書に関する注記 (1)関係会社との取引高 営業取引 営業取引以外の取引高 390,000千円 92,164千円 5.株主資本等変動計算書に関する注記 当事業年度末の自己株式の種類及び総数 株式の種類 当事業年度期首の 当事業年度増加株 当事業年度減少株 当事業年度末の株 株式数 式数 式数 式数 380,423株 普通株式 380,301株 122株 ―株 (注)当事業年度の自己株式の増加は単元未満株式買取によるものであります。 6.税効果会計に関する注記 (1)繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳 (繰延税金資産) 貸倒引当金 1,290,906千円 退職給付引当金 4,767千円 投資有価証券評価損 116,537千円 関係会社株式評価損 2,028,052千円 減損損失 43,523千円 税務上の繰越欠損金 1,016,712千円 その他 7,752千円 繰延税金資産小計 4,508,252千円 評価性引当額 △4,508,252千円 繰延税金資産合計 -千円 繰延税金資産の純額 -千円 3 ひまわりホールディングス㈱ 7.関連当事者に関する注記 (1)親会社との取引 該当事項はありません。 (2)子会社との取引 (単位:千円) 種類 子会社 会社等の名称 ひまわり証券㈱ 議決権等の所有 (被所有)割合 所有直接100% ひまわりインベストメント㈱ 所有直接100% 関連当事者 との関係 取引内容 役員の兼任 資金の借入(注1) 資金の返済 330,000 36,364 利息の支払(注1) 10,713 保証債務(注2) 担保の提供 業務の受託(注3) 役員の兼任 取引金額 科目 期末残高 短期借入金 長期借入金 36,436 991,935 ― 341,931 390,000 ― ― ― ― ― ― 担保の被提供 (注4) 817,337 ― ― 事務所家賃等(営 業外収益)の受取 (注5) 79,329 ― ― 資金の借入(注6) 資金の返済 利息の支払(注6) 70,000 170,000 2,122 ― ― ― ― (注)1. 資金の借入については、市場金利を勘案して決定しており、返済期間は5年及び20年とし ております。なお、担保は差し入れておりません。 2. 銀行に対する借入債務4億円について債務保証を行っております。 3. 業務の受託については、業務事務等受託契約に基づき金額を決定しております。 4. 当社銀行借入に対し、預金の担保提供を受けております。ひまわり証券㈱の銀行取引に伴 う債務に関して銀行に提供している預金担保について、債務引受契約に伴い当社が引受けた 債務についても被担保債権が拡大されております。 5. ひまわり証券㈱に対して事務所の一部を転貸しており、家主への賃貸料の使用見合い分を 徴収しております。収受した地代家賃は一時的に営業外収益として計上しておりますが、家 主への賃貸料と相殺するため、結果として損益計算書への影響はありません。 6. 資金の借入については、市場金利を勘案して決定しております。なお、全額返済しており ます。 7. 上記取引金額には消費税等は含まれておりません。 (3)役員及び個人主要株主等との取引 (単位:千円) 種類 役員 氏名 野田 友直 議決権等の所有 (被所有)割合 ― 関連当事者 との関係 取引内容 当社監査役 篠塚・野田法律事 務所へ法律業務 の委任(注) 金額 22,706 (注)弁護士報酬は、一般の弁護士報酬単価を勘案して決定しております。 (4)親会社又は重要な関連会社に関する注記 親会社情報 株式会社ISホールディングス(非上場) 4 科目 前払金 預り金 未払金 期末残高 1,095 135 784 ひまわりホールディングス㈱ 8.1株当たり情報に関する注記 1株当たり純資産額 1株当たり当期純利益 △185円42銭 22円21銭 9.重要な後発事象に関する注記 該当事項はありません。 5
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