◆ 各種設定変更について Ⅱ ◆ お得な情報『各種設定変更Ⅰ』では各種設定の概要について説明しましたが、ここではソキア製トー タルステーションの主要な機種毎に設定のキー操作の手順を説明して置きます キー操作手順 変更例) モデル SOKKIA SET500/S 工場出荷時 設定後 1 モード > 精密連続 2 ターゲット > プリズム 3 PC > 精密平均 5回 プリズム −30 0 4 気温 > 15℃ 30℃ 4 気圧 > 1013hPa 990hPa 基本キー ① 電源ON ② 0リセットをする(望遠鏡を上下に1回転、本体上部を水平方向に1回転) この時 「チルトオーバーレンジ」 の表示が出ていても設定変更には支障ありません。 ③ FUNC(ファンクション)を押す。 [押しつづけると ソフトキーページ P1∼P3 を繰り返す] ④ F4 (EDM・・・距離部の設定を選択する) ① ③ ④ Ⅱ-2-① ② ⑤ カーソルがモードを選択しています。 1F1 、 F2 ボタンで 精密平均 を表示させ、次に測定回数を ボタンで選択(5回)します。 選択できる測定回数は1∼9回です。 ⑤-1 ⑥ エンターを押すと確定し自動的にカーソルは ターゲットの選択(プリズムorシート)に移動する ので ボタンで、プリズムを選択してください。 ⑤-2 ⑥-1 ⑥-2 ⑦-1 ⑦-2 ⑦ エンターを押すとPC(プリズム定数補正値)にカーソルが移動します。 ここで F3 から F2 (入力)を押し、「0」 を入力します。[FUNCを押すと、ソフトキー部分の数字が変わります 「0」を選択してください] ⑦-3 「0」にな ⑧ エンターを押すと、ディスプレイの表示全体が次画面(気象補正画面)に変わります。 気温 30℃、 気圧 990hPa の各入力は PC変更時と同様に行います。 気温、気圧に数値を入力すると PPm値は自動計算されます。 この画面の設定にす る Ⅱ-2-② ⑧ ⑨ 再度エンターで変更終了です。 このときディスプレイは ②を行った状態に戻ります。数値が変更されている事を確認してください。 数値が変更されている か 測定回数のカウント値で 予備知識 ④でソフトキー(P1∼P3)の中に、EDM が無い場合は 「ソフトキー割り付け」 という 作業が必要になります。SET500/S では割り付けることが出来るソフトキー機能が24 種類有り、その中から必要なものを選び、最大12個まで表示できます。 「ソフトキー割り付け」 の操作手順は前項②の後に ESC ⇒ F4(設定) ⇒ キーでカーソルを キー設定 に合わせたら、 エンター を押します エンタ キーで 設定 を選択し、エンター を押す。 使用しない項目まで (上下の移動は キーで移動する キーでは出来ません。 キーのみで 移動してください) 移動したら キーで必要な項目を表示させ最後に F4 (OK)で確定です その後は ESC を3回押し、測定画面に戻り終了です。 Ⅱ-2-③ エンタ マメ知識 Q 設定変更している時に、余計なところまで変更してしまったみたいだ・・・元に戻すにはどうしたらいいの? A 設定のデフォルト復帰をします。まず電源を OFF にします。 続いて F4 を押しながら電源0N。 これで完了!工場出荷時の設定に戻りました。 ※注 キー設定はもちろん、設定変更した全てが元に戻りますので誤解のないように!! Q 現場での作業が一段落したので機械内部の情報データを消去したい。簡単に出来る? A データ、メモリーを消去する方法は、電源を OFF にします。 続いて F1 ・ F3 ・ BS を押しながら 電源ON。これで完了! 予備知識 ※注 んよ!! 本当に全て消去していいの? 一度消去したデータは二度と元には戻りませ SET500/Sは工場出荷時の設定で 測距キーを使用すると、 S(斜距離)表示をします 通常現場で必要とされるのは H(水平距離)ですから、この設定変更手順も記載します。 電源ON後 、0リセット ⇒ ESC ⇒ F4 (設定) ・・・ここまではキー割り付けと同じです。 キーでカーソルを 観測条件 に合わせたら エンター を押します ここが変わ エンタ 距離表示の S dist(斜距離)を キーで H dist(水平距離)に変更し エンター を押して確定です その後は、ESC を3回押し、測定画面に戻り終了です。 エンター・・・選択の確定 ESC ・・・入力したもの全てを取り消す、1つ前の画面へ戻る Ⅱ-2-④ マメ知識 トータルステーションの最大の特徴で測定した鉛直角と斜距離(S)から水平距離(H)、高低差(V)を瞬時に演 算して表示する(スロープリダクション)機能があります。また距離を1回測定すれば、キー操作で斜距離、水平距 離、高低差及び座標値のどの値でも呼び出すことが出来る(リコール)機能もあります。 ですから 「あっ!斜距離で測ってしまった・・・もう一回やりなおし・・・」 という必要はありません。SET500/Sでは ソフトキーの SHVと 呼出 を使用します。 SHV・・・測定後 押すと S、 H、 V 全ての距離の表示をします。(もう一度押せば測定画面に戻ります) 呼出 ・・・キー割り付けでソフトキーに設定してください。 最後に測定した距離と角度は、電源をOFFにするまで機械内部に保持され、いつでも表示できます (ESCを押すと、測定画面に戻ります) キー操作手順 モデル SOKKIA SET510/S 基本的にSET500/S と同じですが、相違点を中心に説明します。 Ⅳ-1 ∼ Ⅶ-1 を参照してください。 ① 電源ON ② 省略・・・Series10では、アブソリュート・ロータリエンコーダー方式という角度検出方法を採用しています。 その為、以前の機種(インクリメンタル方式)を使用する際に行った 「0リセット」 をする必要が なくなりました。 ③ FUNC(ファンクション)を押す。 ④ F4 (EDM)を選択し設定画面を開く・・・SET500/S とはソフトキーの配列及び項目名が変わっています。 ⑤ ⑥ ⑦ 同じ手順です。 ⑧ ⑨ 「ソフトキー割り付け」 も同じ手順ですが、F4(設定)後の画面に 「EDM設定」「器械定数」「日付時間」 が追加されています。この 「EDM設定」 からも上記の設定変更が可能です。 割り付けできるソフトキー機能が27種類(HVアウト・路線・対回が増えた)になり、工場出荷時の設定が 「水平距離(表示も漢字)」 になっています。 また 「斜距離」「高低差」 の表示変更操作、呼出機能も同じです Ⅱ-2-⑤ S・H・V機能には変更があり、「水平距離(設定中の表示)・鉛直角・水平角」 「斜距離・水平距離・高低差」 「水平距離・高低差・水平角」 の各組み合わせで表示できるようになりました。 マメ知識 Q 設定変更している時に、余計なところまで変更してしまったみたいだ・・・元に戻すにはどうしたらいいの? A 設定のデフォルト復帰をします。まず電源を OFF にします。 続いて F4 ・ BS を押しながら電源0N。 これで完了!工場出荷時の設定に戻りました。 ※注 キー設定はもちろん、設定変更した全てが元に戻りますので誤解のないように!! Q 現場での作業が一段落したので機械内部の情報データを消去したい。簡単に出来る? A データ、メモリーを消去する方法は、電源を OFF にします。続いて F1 ・ F3 ・ BS を押しながら 電源ON。 これで完了! ※注 本当に全て消去していいの? 一度消去したデータは二度と元には戻りませんよ!! キー操作手順 モデル SOKKIA SET530R/S Series30Rはノンプリズムトータルステーションです。 ※ クラス2のレーザ製品ですから、取り扱いに注意してください。 操作パネル部分はSET500/S・Series10と同じですが 「SFT(シフト)」 キーの扱いに違いがあります。 SET500/Sと比較して説明します。 Ⅳ-1 ∼ Ⅶ-1 を参照してください。 ※トータルステーションの基礎知識Ⅲ-1 参照 ① 電源ON ② 省略・・・Series30Rでは、アブソリュート・ロータリエンコーダー方式という角度検出方法を採用しています。 その為、以前の機種(インクリメンタル方式)を使用する際に行った 「0リセット」 をする必要が なくなりました。 ③ FUNC(ファンクション)を押す。 ④ F4 (EDM)を選択し設定画面を開く・・・SET500/S とはソフトキーの配列及び項目名が変わっています。 ⑤ 同じ手順ですが、選択できる項目が変わりました。 SET500/S・Series10では 「精密連続」「精密平均」「精密単回」「高速連続」「高速単回」「トラッキング」 でしたが、Series30Rでは 「高速連続」 が無くなりました。 ⑥ 同じ手順ですが、 「プリズムorシート」 の他に 「ノンプリズム」 を選択できます。 ⑦ 同じ手順ですが、 当然 「ノンプリズム」 での F3(入力) キーは使用できません。 (ノンプリズムですから・・・反射鏡は使用しません。当然プリズム補正値も 「0」です) ⑧ 同じ手順です。 Ⅱ-2-⑥ ⑨ 再度エンターで変更終了です。ディスプレイはSeries10と同じく漢字表示。工場出荷時設定の距離表示 も 「水平距離」で同じです。またバッテリー残量の横にターゲットシンボルが表示(写真○部)され、今どの モードになっているか確認出来るようになりました。 Seri Serie ターゲットシン ※注 SET310/S と SET330R/S の工場出荷時の設定は 「斜距離」です 【ターゲットシンボ ※ノンプリズム時にはPC部分が消えます マメ知識 SFT キーを使いこなそう!! Series30Rでは、ターゲットシンボルが表示されている画面で SFT キーを使用するとターゲットタイプの 切り替えが出来ます。 「プリズムもシートもノンプリズムも全て使う!」 というお客様は SFT キーだけで対応できます。 ※注 「設定確認」を全て省略できるという意味ではありません。「測距測定モード」「プリズム定数補正値」 「気象補正値」 の設定は必要です。 「 」キー を長押しすると、レーザ照準機能を使えます。 「ソフトキー割り付け」 及び F4 (設定)後の画面については、Series10 と同じです。 割り付けできるソフトキー機能が28種類(Series10の機能に加え「放射」 が追加)になりました。 距離表示変更操作、呼出機能、SHV機能、設定のデフォルト復帰、データ、メモリーの消去はSeries10 と 同じです。 Ⅱ-2-⑦ まとめ ≪工場出荷時からの設定変更早見表≫ キー操作 SET500/S Series10 Series30R ① 電源ON 電源ON 電源ON ② 0 リセット 不要 不要 ③ FUNK FUNK FUNK ④ F4 (EDM) F1 (EDM) F1 (EDM) 手順 ⑤ モード選択 モード選択 モード選択 高速連続が無い ⑥ エンター ターゲット選択 エンター ターゲット選択 エンター ターゲット選択 ノンプリズム追加 ⑦ エンター エンター エンター プリズム定数補正値入力 プリズム定数補正値入力 プリズム定数補正値入力 F3 (入力) ⑧ ⑨ F3 (入力) F3 (入力) エンター エンター エンター 気象補正値入力 気象補正値入力 気象補正値入力 エンター 終了 エンター 終了 エンター 終了 参考資料・・・株式会社ソキア 発行 「測量と測量機のレポート」 、 山海堂 発行 「最新測量機器便覧」 、 各社 使用・取扱説明書 Ⅱ-2-⑧
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