熊本市地籍図根点管理保全要綱 制定 平成 7年 3月30日市長決裁 改正

熊本市地籍図根点管理保全要綱
制定 平成 7年
改正 平成10年
平成19年
平成22年
平成24年
3月30日市長決裁
6月 1日決裁
4月 1日地籍調査課長決裁
9月28日地籍調査課長決裁
4月 1日土木管理課長決裁
(趣旨)
第1条 この要綱は、本市が設置した地籍図根点の管理保全に関し必要な事項を定めるものとする。
(定義)
第2条 この要綱において地籍図根点とは、国土調査法(昭和26年法律第180号)第30条第1項の規定に
基づき、本市が設置した図根点標杭(コンクリート杭及び金属鋲)をいう。
(管理保全)
第3条 市長は、地籍図根点の保護及び精度維持を図るため、別表第1に掲げる成果等を常に整備点検し、次の
各号により管理保全を行うものとする。
(1) 図根点標杭の状況監視
(2) 保護桝及び蓋の状況監視
(3) 前2号の破損の修復及び取替
(4) 無断使用防止のための監視
(5) その他異状の有無の監視
2 市長は、地籍図根点に異状を発見した場合には、速やかに原因を調査し必要な措置を講ずるものとする。
(使用)
第4条 地籍図根点を使用して測量を実施しようとする者(以下「地籍図根点使用者」という。)は地籍図根
点使用承認申請書(様式第1号)により申請し、承認を受けなければならない。
2 地籍図根点使用者は、その結果を地籍図根点使用報告書(様式第3号)により報告しなければならない。
3 地籍図根点使用者は、地籍図根点使用承認書(様式第2号)を常時携行し、担当職員又は土地所有者等の請
求があった場合には、速やかにこれを呈示しなければならない。
(付近で行う工事等)
第5条 地籍図根点の付近で、次の各号に掲げる工事を行う者(以下「工事施行者」という。)は、工事施工届
出書(様式第4号)により届出をしなければならない。
(1) 掘削底面端から45度以上の線に地籍図根点の構造物が入る工事等
(2) 車両及び重機械等の振動を伴う杭打ち及び杭抜き工事等のうち、地籍図根点から杭、車両及び重機械等
までの距離が5メートル以下となる行為
(3) その他地籍図根点の効用に支障をきたすと思われる工事等
2 市長は、前項の届出により地籍図根点の保全のための措置を講ずる必要がある場合には、その指示を行うも
のとする。
3 工事施行者は、施工前及び施工後において、当該地籍図根点を別表第2に定める測量の方法で測量を行い地
籍図根点効用確認報告書(様式第5号)により報告しなければならない。
(一時撤去)
第6条 工事施行者は、工事等により地籍図根点を一時撤去する必要が生じた場合には、工事開始1箇月前まで
に地籍図根点一時撤去承認申請書(様式第6号)により申請し、地籍図根点一時撤去承認書(様式第7号)に
よる承認を受けるものとする。
2 前項において、地籍図根点の設置されている土地が民有地の場合には、地籍図根点一時撤去協議書(様式第
8号)により、市長と協議を行うものとする。
3 工事施行者は、工事等を完了した場合には、別表第2に定める測量の方法により地籍図根点の現状又は機能
の回復を図り、地籍図根点効用確認報告書(様式第5号)により報告しなければならない。
(効用の確認)
第7条 市長は、第5条第1項に定める工事等が地籍図根点の効用に害を及ぼさなかったかを確認し、効用に害
がない場合には、地籍図根点効用確認通知書(様式第10号)により通知を行い、又、効用に害を及ぼしたこ
とが判明した場合には、地籍図根点機能回復通知書(様式第9号)により機能回復の指示をすることができる
ものとする。
2 効用確認における効用阻害の合否の判定は、別表第2に掲げる測量方法で定める判定基準によるものとする。
(機能の回復)
第8条 工事施行者は、第7条第1項の規定により地籍図根点の効用に害を及ぼした場合には、機能の回復を行
わなければならない。
2 工事施行者以外の者が、故意又は過失により地籍図根点を滅失若くは破損した場合には、前項の規定を準用
するものとする。
(費用の負担)
第9条 第5条第3項の規定による測量、第6条第3項の規定による現状回復及び第8条第1項の規定による機
能回復に要する費用は、原因者が負担しなければならない。ただし、次の各号に掲げる場合には、その費用負
担を免ずることができるものとする。
(1) 第6条第2項の規定に基づき、地籍図根点の一時撤去の協議が行われた場合
(2) 市長が特に必要と認めた場合
(その他)
第10条 この要綱の施行について必要な事項は、市長が定める。
附 則
この要綱は、平成7年4月1日から施行する。
附 則
1 この要綱は、平成10年6月1日から施行する。
2 この要綱による改正後の第7条第1項の規定は、平成10年4月1日以後の効用の確認について適用す
る。
附 則
この要綱は、平成19年4月1日から施行する。
附 則
この要綱は、平成22年9月28日から施行する。
附 則
この要綱は、平成24年4月1日から施行する。
別
表
一
成果品等の種類
付近で行う工事等に伴う施行前後の測量方法
一時撤去に伴う現状回復の測量基準
効用阻害の判定基準
様 式 一
様式第1号
地籍図根点使用承認申請書
様式第2号
地籍図根点使用承認書
様式第3号 地籍図根点使用報告書
様式第4号 工事施工届出書
様式第5号
地籍図根点効用確認報告書
様式第6号
地籍図根点一時撤去承認申請書
様式第7号
地籍図根点一時撤去承認書
様式第8号
地籍図根点一時撤去協議書
様式第9号
地籍図根点機能回復通知書
様式第10号 地籍図根点効用確認通知書
覧
別表第1
別表第2
要綱第3条第1項
要綱第5条第3項
要綱第6条第3項
要綱第7条第2項
覧
要綱第4条第1項
要綱第4条第3項
要綱第4条第2項
要綱第5条第1項
要綱第5条第3項
要綱第6条第1項
要綱第6条第1項
要綱第6条第2項
要綱第7条第1項
要綱第7条第1項
別表第1(第3条関係)
1.地籍図根三角測量
1.地籍図根三角点網図
2.地籍図根三角点成果簿
3.精度管理表
2.地籍図根多角測量
1.地籍図根多角点網図
2.地籍図根多角点成果簿
3.精度管理表
3.細部図根測量
1.数値図根点配置図
2.数値図根点成果簿
3.精度管理表
別表第2(第5条及び第6条関係)
①引照による測量方法
(施工前測量、施工後測量、復元測量に適用)
○
a3
a1
目標物
○
c
a2
◎
b
a4
○
凡
例
◎ 地籍図根点等
□
○
○ 引
照
点
固定点
測量方法:方向の切合と、距離の測定及び固定点からの方向観測による。
観測回数:観測対回数は1対回(B>20mは2対回)とし、距離測定は1セットとする。
測量器具:2級トータルステーション以上、光波測距儀、スチールテープを使用する。
引照点の選定:工事、車輌等による振動の影響がない場所で杭又は鋲設置による。
引照点数:直線クロスで2方向4点以上とする。
固定点目標物:固定点は近くの永久構造物を利用し、目標物は測角に適する永久構造物、避雷針
等を利用する。但しc>bとする。
(合否の判定基準)
施工前、施工後(復元後)の比較による水平位置の制限値は10mm以内とする。
②トランシットによる測量方法
(施工前測量、施工後測量に適用)
◎
A
○
◎
B
C
◎
○
E
D
◎
F
凡 例
◎ 地籍図根点等
○ 地籍図根点等(復元対象点)
方向角取付
測量方法:復元対象外の点A、B、E、Fを使って水平角、距離の測定を行う。
観測回数:地籍図根点の場合、観測対回数は2対回、距離測定は2セットとする。
細部図根点の場合、観測対回数は1対回、距離測定は1セットとする。
測量器具:2級トータルステーション以上を使用する。
(合否の判定基準)
地籍図根点の水平位置の制限値が10mm以内の場合は合格とする。尚、施工前測量時に制限値を
超えるものについては、別途協議の上方針を決定する。
様式第1号(第4条関係)
地籍図根点使用承認申請書
年
月
熊本市長 (宛)
申請者 住 所
会社名
氏 名
(印)
電 話 (
)
-
地籍図根点の使用について、下記のとおり申請します。
記
使用目的
使用する
(標識番号)
地籍図根点
使用期間
使用責任者
年
会社名
氏 名
月
日 ~
年
月
日
(電話)
(土地家屋調査士、測量士・補)
受付
第
号
日
様式第2号(第4条関係)
地籍図根点使用承認書
上記の地籍図根点の使用を承認します。
年
月
日
熊本市長
使
用
条
件
1.設置箇所への立入
地籍図根点の使用承認するも、特に学校、寺社、及び民有地等に設置してある点を使用する
際には、あらかじめ土地の所有者(管理者を含む)に連絡をしてから立ち入り、使用すること。
また、日出前及び日没後においては、担当課及び土地管理者等関係人の承諾があった場合を
除き立ち入ってはならない。
2.使用承認書の携行
地籍図根点の使用時において、承認書を必ず携行すること。
3.保全
地籍図根点の使用の際の蓋の着脱等、取扱いについては十分注意をし、又その周辺を特に汚
さぬよう保全に努めること。
4.報告書の提出
地籍図根点の使用後は、直ちに「地籍図根点使用報告書」を提出すること。
5.疑義の協議
地籍図根点の使用に関し、疑問がある時は、土木管理課と協議すること。
様式第3号 (第4条関係)
地籍図根点使用報告書
年
月
日
熊本市長 (宛)
報告者
住 所
会社名
氏 名
(印)
電 話 (
)
-
地籍図根点の使用について、下記のとおり報告します。
記
会社名
使用責任者
氏 名
(土地家屋調査士、測量士・補)
電 話(
)
-
使用目的
使用期間
年
月
日~
年
月
日(
日間)
使用した地籍
図根点の標識
番号及び名称
使用点数
点
計
受付
第
(注)使用結果を一覧表にまとめること。
課長
補佐
主査
係員
上記地籍図根点の使用結果を確認する。
号
様式第4号 (第5条関係)
工 事 施 工 届 出 書
年
月
日
熊本市長 (宛)
届出者
住 所
会社名
氏 名
電 話 (
(印)
)
-
地籍図根点の工事施行について、下記のとおり届出します。
記
工 事 名
工事場所
工事期間
発 注 者
担当者名
連絡先
請負業者
担当者名
連絡先
該当する
(標識番号)
地籍図根点
記
事
工事の概要
別添位置図、平面図、断面図、地籍図根点写真、
事前測量の成果、その他
受付
課長
補佐
主査
第
係員
上記工事施行届出書を受理する。
号
様式第5号 (第5条及び第6条関係)
地籍図根点効用確認報告書
年
月
熊本市長 (宛)
報告者
住 所
会社名
氏 名
電 話 (
(印)
)
-
下記工事に伴い、地籍図根点の効用確認のための引照測量を実
施しましたので報告します。
記
工 事 名
工事場所
熊 本市
請負業者
(工 事)
(測 量)
地籍図根点
(標識番号)
測量期日
(工事前)
(工事後)
年
結
課長
果
補佐
月
日
年
月
日
別紙のとおり
主査
係員
上記地籍図根点効用確認報告書を受理し、
承認してよろしいか。
日
様式第6号 (第6条関係)
地籍図根点一時撤去承認申請書
年
月
日
熊本市長 (宛)
申請者
住 所
会社名
氏 名
電 話 (
(印)
)
-
地籍図根点の一時撤去について、下記のとおり承認を申請します。
記
工 事 名
工事場所
工事期間
発 注 者
担当者名
連 絡 先
請負業者
担当者名
連 絡 先
該当する
(標識番号)
地籍図根点
記
事
工事の概要
別添位置図、平面図、断面図、地籍図根点写真、
事前測量の成果、その他
受付
課長
補佐
主査
係員
第
上記地籍図根点一時撤去承認申請書を
受理し、承認してよろしいか。
号
様式第7号 (第6条関係)
地籍図根点 一時撤去 承認書
承認第
号
年
月
様
熊本市長
地籍図根点の一時撤去について、下記のとおり承認します。
記
工事名
工事場所
工事期間
1.「熊本市地籍図根点管理保全要綱」第8条第1項及び第9条第
1項の規定を遵守すること。
承認条件
2 機能回復を
年
月
日までに完了すること。
3.疑義の生じた場合には土木管理課と協議し、その指示に従うこ
と。
日
様式第8号 (第6条関係)
地籍図根点一時撤去協議書
年
協議者
住 所
会社名
氏 名
電 話(
月
日
(印)
)
-
協議者
熊本市長
地籍図根点の一時撤去の必要があるので、下記のとおり協議します。
記
該当する
地籍図根点
理
(標識番号)
由
工 事
工事期間
場 所
希
望
協議結果及び
費用の負担等
決
定
受付
1.
資料、参考図等は添付して下さい。
2.
協議書は二部作成し、双方一部ずつ所持する。
課長
補佐
主査
係員
第
上記地籍図根点一時撤去承認協議書
のとおり、決定してよろしいか。
号
様式第9号 (第7条関係)
地籍図根点機能回復通知書
号
通知第
年
月
様
熊本市長
下記のとおり地籍図根点に効用阻害が認められるので、機能回復を行うよう通知
します。
記
地籍図根点
場
所
(標識番号)
熊 本 市
効用阻害の
状
況
指示事項
原 因 等
□付近の工事
(工 事 前)
(請負業者)
□一時撤去
□その他
(測
量)
日
様式第10号 (第7条関係)
地籍図根点効用確認通知書
号
通知第
年
月
様
熊本市長
下記の地籍図根点は報告書に基づき確認の結果、制限値内に機能回復されている
ので通知します。
記
工
場
事
名
所 熊 本 市
機 能 回 復 原 因 □付近の工事
地 籍 図 根 点
(標識番号)
□一時撤去
□その他
日