共同研究項目 「太陽光発電新技術等フィールドテスト事業 新菱冷熱工業株式会社 耕風寮新技術等フィールドテスト事業」 平成17年度共同研究業務成果報告書 平成18年5月19日 共同研究者:新菱冷熱工業株式会社 代表取締役社長 坂井 英昭 目 次 1.まえがき 2.研究の成果と達成状況 (1) 研究の成果 (2) 目的に照らした達成状況 3.研究発表・講演、文献、特許等の状況 (1) 研究発表 (2) 文献 (3) 特許等 (4) その他の公表(プレス発表等) 4.あとがき [添付資料] 1 システムデータ 1-1 基本データ 1-2 設備データ 1-3 コストデータ 2 完成写真 3 単線結線図 4 発注形態 5 共同研究費(実績額)内訳書 1.まえがき 新菱冷熱工業株式会社は、自社向け研修寮の建設に当たり「地球環境」並びに「地域環境」 に配慮し、環境性能に優れた施設の建設が不可欠であると考えます。設備計画を行なうにあた り、自然エネルギーを有効利用しCO2排出量を抑制するシステムの1つとして太陽光発電シ ステムの採用を決定し、本フィールドテスト事業へ参画いたしました。 2.研究の成果と達成状況 (1)研究の成果 ① 要約 新菱冷熱工業(株)耕風寮屋上に、出力10kWの太陽電池を設置した。システム効率 を向上させるため配線ロスを最小限にする検討を行ない、システムを施工した。実際の負 荷のもと運転を開始し、目的通りのシステム効率が得られた。また、メーカー標準のパッ クシステムを採用する事で、短工期かつローコストのシステムの導入が実現できた。 ② 本文 建設された耕風寮は「地球環境」 「地域環境」に配慮し、環境性能にすぐれた建物とする ため、建築・設備に多くの要素を取り入れている。建築的には自然採光の積極利用や緑化 計画、設備的には空調などの省エネルギーシステムと燃料電池導入によるエネルギーの有 効利用、自然エネルギーの利用があげられる。自然エネルギーの有効利用については、太 陽電池と太陽熱給湯を検討し採用するに至った。 太陽電池システムを検討するにあたり、建物屋上設置、壁面設置、地上設置について検 討した。結果的に、日影や架台コストから、設置規模は小さくなるが建物屋上に10kW のシステムを導入することに決定した。システムはメーカー標準の架台(5 度傾斜)を用 い、架台高さを低くすることと、アレイ・接続箱・パワコンの設置場所の検討で配線距離 をできるだけ短くし、電圧降下による損失を最小限にするようにした。架台を低くする事 は、近隣の高層住宅に対する景観上の配慮にもなっている。 システムはメーカー標準のパックシステムを採用することにより、短工期の施工が実現 でき、ローコストのシステム導入が実現できた。コンクリート基礎及び表示装置を除く kW単価は80万円である。 なお、システムデータを添付資料1に、完成写真を添付資料2に示す。 (2)目的に照らした達成状況 短期間の計測実績であるが、期間システム効率は目標値の70%を上回る77.2%と なり、高効率システムの導入が実現できたと判断している。(H18.4.28∼5.15 の運転記録 より) 太陽電池の発電状況については、別途工事である中央監視システムに取り込み、大型デ ィスプレイの表示として建物のエントランスロビーに表示をしている。太陽電池の発電量 は他のエネルギー・用水使用量とともに表示され、自然エネルギー利用によるCO2排出削 減量を合わせて表示することで、外来者および居住者である新入社員へ省エネルギーに対 する啓蒙を行なっている。 3.研究発表・講演、文献、特許等の状況 (1) 研究発表 なし。 (2) 文献 なし。 (3) 特許等 なし。 (4) その他の公表(プレス発表等) なし。 (建築系学協会の会誌に投稿を予定している) 4.あとがき 太陽光発電は自然エネルギーを有効利用し、CO2排出量の削減に寄与することがわかっ た。今後、建物のエネルギー・用水使用量のデータ取得と解析を行い、太陽電池導入規模の 適正化判断とエネルギー・CO2削減について探求する予定である。 また、稼働状況について居住者をはじめ社内・社外へ公表し環境保全の意識を高める事に 役立てたい。 採択番号 7866201 添付資料1 システムデータ 1. 基本データ (採択番号 7866201) 項 目 事業年度 事業名 設備 名称 概要 システム種別 データ 備考 平成17年度 太陽光発電新技術等フィールドテスト事業 新菱冷熱工業株式会社耕風寮太陽光発電システム 新型モジュール 採用型 建材 一体型 新制御方式 適用型 効率向上 追求型 CIS型・粒状型・両面発電型・ その他( ) 屋根材一体型・壁材一体型・ガラス一体型・ その他( ) 防災型・ピークカット型・融雪型・ その他( ) 計画時予想システム効率 0.7 設備容量 10kW 設置方式 地上架台・屋上架台・屋根架台・屋根直付・建材一体 用途 一般動力用(空調機器、給排水機器、厨房機器 等) PV完成日 平成 18 年 3 月 16 日 運転開始日 平成 18 年 3 月 31 日 PV設備価格 8.4百万円 説明 別紙 設置 名称 新菱冷熱工業株式会社 耕風寮 場所 住所 神奈川県 成果報告書本文参照 横浜市保土ヶ谷区常盤台87番地1号 位置 北緯 35度28分 東経139度35分 用途 庁舎・学校・工場・倉庫・病院・老人福祉施設・公民館・ 図書館・博物館・事務所・店舗・駐車場・その他(研修寮) 構造 新築・既築 鉄筋コンクリート造・鉄骨造・プレハブ・木造・その他( 規模 写真 設置者 共同研究者名 住所 延床面積 3707㎡ 階数 地上3階 太陽光発電システムの設置状況写真 新菱冷熱工業株式会社 東京都 新宿区四谷2丁目4番地 ) 添付資料2参照 2. 設備データ (採択番号 7866201) 項 目 データ 備考 単線結線図 (図面) 添付資料3参照 メーカ 型式 種類 太陽電池モ 変換効率 ジュール 最大出力 外形寸法 重量 モジュール数 モジュール構成 アレイ シャープ(株) ND−Q7L3K 多結晶 12.60% 167W 1004mm×1323mm×46mm 16.5kg 60 枚 15直列× 4並列 最大出力 10kW 設置角度 5度 (日射計の設置角度:5度) 設置方位 南西 16分割方位 (日射計の設置方位:南西) 製作メーカ 架台 材質 総重量 メーカ 型式 運転入力電圧範囲 シャープ(株) JH―010KA1 DC 200∼500 V 連系運転範 電圧 囲 周波数 202±20 V 10 kW × 1台 110 % 連続 電力変換効率 92 % 以上 600mm×320mm×640mm 60 kg 接続箱内蔵・TD内蔵 等 接続箱内蔵 材質 PCメーカ PC型式 計測ソフトメーカ・型式 メーカ・型式 仕様 接続箱機能含む 屋外設置(屋上) 重量 設置台数 連系箇所及び交流出力電圧 50±1 Hz 過負荷耐量 外形寸法 表示盤 約0.25t 三相 210 V インバータ設置場所 データ計測装置 溶融亜鉛めっき鋼板 連系点電圧 インバータ 定格容量および台数 接続箱 シャープ(株) − インバータに含む − DELL OptiPlex GX520 株式会社ラプラスシステム なし − 連系方式 高圧配電線に連系 逆潮流検出リレー設置の有無 無し 売電用メーター設置の有無 無し 契約種別 業務用電力 契約電力 350 kW 別途監視システムに表示 3. コストデータ(消費税は除く) 項 目 土木建築 工事費 (採択番号 7866201) データ [百万円] 備 考 基礎関係工事費 0.0 装置据付等工事費 1.1 (1.1) ・( )内は、 試験調整費 0.3 (0.2) 電気配線配管等工事費 0.7 表示装置関連工事費 小 計 計測装置関係を除いた額 0 2.1 機械装置 太陽電池本体 等製作・ インバータ 1 購入費 アレイ架台 0.8 キュービクル 0.0 システム保護装置等 0.3 2.9 データ計測装置等 1 表示装置 0 小 計 ・ 詳細は添付資料5に記載 6.0 FT事業対象設備の設置費用合計 8.1 同(計測・表示装置除く) (7.) (A)・・・PV設備価格 添付資料2 完 成 写 真 写真1.パネル全景(南面より) 写真2.パネル全景(南面より) 写真3.パネル全景(北面より) 写真4.盤取付状況 左 :気 象 信 号 変 換 盤 写真5.日射計取付状況 写真6.配線状況 右 :パワーコンディショナー 添付資料2 完 写真7.OVGR 左下 成 写 真 写真8.OVGR(オムロン K2ZC-K2GV-NC) 写真9.ZPD (オムロン VOC-3S) 写真10.計測装置 添付資料3 添付資料4 発 [元 [共同研究者] 注 形 請] 態 [元請けからの発注先] 新菱冷熱工業 株式会社 装置据付等工事 機械装置等製作費 太陽電池本体 シャープアメニ シャープ ティシステム 株式会社 株式会社 インバータ キュービクル システム保護装置 シャープ 株式会社 太陽電池アレイ架台 シャープ 株式会社 デ−タ計測装置 株式会社 ラプラス・シ ステム 添付資料5 共同研究費(実績額)内訳書 共同研究項目:平成17年度太陽光発電新技術等フィールドテス 採択番号: 7866201 区分 Ⅰ. 機械装 置等費 金額(円) (共同研究者: 新菱冷熱工業株式会社 内 訳 (円) 【 工 数 】 【 金額(円)】 8,000,000 1.土木・建築工事費 (1)基礎関係工事費 [ < ・基礎工事費[架台、キュービクル 等] 1 式= ・屋根修復工事費 1 式= (2)装置据付等工事費 2,052,000 ] 0> 0 0 < 2,052,000 > ( 1,102,000 ) 250,000 ○装置据付工事費 ・太陽電池据付工事費 1 式= ・インバータ据付工事費 1 式= 55,000 1 式= 250,000 ・架台組立工事費 ・キュービクル据付工事費 ・システム保護装置等組立配線費 ・データ計測装置据付工事費 ・運搬費 一般動力用(空調機器、給排水機器、厨房機器 等) ○試験調整費 ・システム保護装置試験費 ・インバータ試験費 ・計測装置調整費 ・システム調整試験費(含む検査費) ○電気配線配管等工事費 ・電気配線配管等工事費 ・配線配管材料費 (3)表示装置関連工事費 2.機械装置等製作・購入費 (1)太陽電池本体 290 103 (2)インバータ(インバータ保護装置含) (3)付帯設備 ○太陽電池アレイ架台 ・パネル用架台 50 ・H鋼(ベースチャネル) 使用鋼材: ・接続箱 使用数量: ○キュービクル 使用数量: ○システム保護装置等 ・連系保護装置 ・直流電源装置 容量: ・収納盤等(含むブレーカ等) ○蓄電装置 (4)データ計測装置等 ・データ計測装置(含、トランスジューサ等) ・無停電電源装置 容量: (5)表示装置 Ⅲ. その他 経費 小 計 Ⅳ. 総経費 消費税 ) 1 式= 式= 式= 式= 式= ( 1 1 1 1 合 計 8,400,000 注1)網掛けの欄に入力してください。 注2)共同研究費(実績額)内訳書は、丸めず円単位まで記入する。 式= 式= 式= 式= ( 1 式= 1 式= 1 式= < 千円/kW× 千円/kW× 10 kW 10 kW 千円/kW× 1 トン 0個 0架 10 1 1 1 0 Ah 0 Ah 7.2 Ah 0 2.旅費 8,000,000 0 一般管理費 一般管理費率= % 8,000,000 400,000 上記の5% 0 1 1 1 1 8,000 千円× 1 1 1 1 1 1 1 [ < < < ( kW 式= 式= 式= ( ( 式= 式= 式= 式= ( < 式= 式= 式= < 0 50,000 147,000 350,000 250,000 ) 0 100,000 50,000 100,000 700,000 ) 500,000 200,000 0> 5,948,000 2,900,000 1,028,000 1,050,000 800,000 500,000 300,000 0 0 250,000 250,000 0 0 0 970,000 950,000 20,000 0 ] > > > ) ) ) ) > > 1 式= [ 0] 0.0 %= [ 0]
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