香美市下水道業務継続計画(地震編)策定業務 一般仕様書

香美市下水道業務継続計画(地震編)策定業務
一般仕様書
1. 業務対象
(1) 業 務 名
香美市下水道業務継続計画(地震編)策定業務
(2) 位
置
香美市内
(3) 工
期
平成 27 年 3 月 25 日限り
(4) 対 象 範 囲
① 対象期間
発災後、暫定的に下水道機能が確保されるまでとする。
② 対象施設と機関
(ア)対象施設
・処理場:美良布クリーンセンター(処理能力 1,200m3/日)
・管渠:土佐山田処理分区
(処理区域面積 219.1ha、管渠延長 72.6km(汚水 62.5km、雨水 10.1km)
)
美良布処理区(処理区域面積 101.6ha、管渠延長 33.3km(汚水 33.3km)
)
(イ)対象機関
・香美市上下水道課
2. 業務目的
本業務は、本市が管理する流域関連公共下水道および単独特定環境保全公共下水道において、大規
模地震により下水道施設等が被災した場合でも、速やかに、かつ高いレベルで下水道が果たすべき機
能を維持・回復させるため、香美市下水道業務継続計画(地震編)の策定を行うことを目的とする。
また、下水道機能の停止は、社会的に甚大な影響を及ぼすとともに、復旧等に必要なリソース(職
員、資機材、ライフライン等)にも相当の制約があることを考慮する必要がある。
なお、策定にあたっては、
「下水道 BCP 策定マニュアル~第 2 版~(地震・津波編)
、平成 24 年 3
月、国土交通省水管理・国土保全局下水道部」に基づくこととする。
3. 一般仕様書の適応範囲
本業務は、本仕様書に基づき実施するものとする。
4. 費用の負担
業務の検査等に伴う必要な費用は、本仕様書に明記のないものであっても、原則として受託者の負
担とする。
5. 法令等の遵守
受託者は、業務の実施にあたり、関連する法令等を遵守しなければならない。
6. 中立性の保持
受託者は、常にコンサルタントとしての中立性を保持するように努めなければならない。
1
7. 秘密の保持
受託者は、業務の処理上知り得た事実を第三者に漏らしてはならない。
8. 公益確保の義務
受託者は、業務を実施するに当たっては公益の安全、環境その他の公益を害することの無いように
常に努めることとする。
9. 提出書類
受託者は、業務の着手および完了にあたって、本市の委託契約約款に定めるもののほか、次の書類
を提出しなければならない。
(1) 着手時
① 着手届
2部
② 業務計画書(職務分担表・工程表を含む) 2 部
③ 業務責任者等届
2部
④ 技術者経歴書
2部
(2) 完成時
① 完了届
2部
② 引渡書
2部
③ 業務委託料請求書等
1部
なお、承認された事項を変更しようとするときは、そのつど本市の承認を受けること。
10. 技術者の配置
(1) 受託者は、業務責任者および技術者をもって、秩序正しく業務を行わせるとともに、下水道施設
の地震対策計画策定業務の実務経験を有する技術者を1名以上配置しなければならない。
(2) 業務責任者および照査技術者は、総合技術監理技術士(下水道)又は技術士(下水道)の資格を
有する者とし、業務の全般にわたり技術的管理を行わなければならない。
(3) 受託者は、本委託の進捗を図るため、契約に基づく必要な技術者を配置しなければならない。
11. 設計協議および打合せ
(1) 受託者は、本委託に従事する技術者の氏名・職階・学歴および業務実績を明記した書面の提出を
もって、委託者の承認を得ること。
(2) 業務中における本市との協議は、必要に応じ随時行うものとする。
(3) 協議完了ごとに、日時・出席者・協議内容を明記した協議議事録を作成し、調査職員の承認を受
けること。なお、完成時に全てを収録製本し提出すること。
12. 工程管理
受託者は、綿密な工程管理の基に業務履行に努めること。なお、工程に変更が生じた場合には、速やか
に調査職員に変更工程表を提出し協議すること。
13. 成果品の審査
(1) 成果品の納品前には、照査技術者をもって社内検査を実施し、その結果等(社内検査書、手
直し報告書等)については、成果品に添付するものである。
(2) 受託者は、業務完了後は速やかに、委託者の成果品審査を受けなければならない。成果品の
審査に合格したのち、指定された図書一式、その他指定されたものを納品し、管理技術者が立
2
会し、委託者の検査員の検査をもって業務の完了とする。
(3) 業務完了後において、明らかに受託者の責任に伴う業務のかしが発見された場合は、委託者
の指示に従い、受託者は直ちに、当該業務の修正、交換等を行わなければならないとし、これ
に要する費用は受託者の負担とする。
14. 引渡し
業務の検査に合格後、特記仕様書に指定された成果品一式を納品し、本市の検査員の検査をもって、業
務の完了とする。
15. 参考資料の貸与
本市は、業務に必要な関係資料を貸与するものとする。
貸与する資料については、受託者の借用書、議事録等の書面にて明確にし、紛失等の事故が絶対ないよ
うにすること。また、貸与資料の情報については、第三者等に一切漏らさないこと。
16. 参考文献等の明記
業務に文献その他の資料を引用した場合は、その文献、資料名を明記するものとする。
17. 疑義の解釈
本仕様書に定める事項について、疑義が生じた場合または本仕様書に定めのない事項については、本市
と受託者の協議によるものとする。
3
香美市下水道業務継続計画(地震編)策定業務
特記仕様書
1. 特記仕様書の適応範囲
本仕様書は、香美市下水道業務継続計画(地震編)策定業務の一般仕様書 1 及び 2 に定める特記仕
様書とし、本仕様書に記載されていない事項は、一般仕様書によるものとする。
2. 業務内容
業務内容は以下のとおりとする。
(1) 基本事項の整理
(2) 優先実施業務と対応目標時間の設定
(3) 非常時対応計画の策定
(4) 事前対策計画の策定
(5) 訓練・維持改善計画の策定
(6) 照査
3. 業務項目
業務項目は以下のとおりとする。
(1) 下水道業務継続計画策定業務
① 基本事項の整理
下水道業務継続計画(以下、下水道 BCP)を整理するにあたり、本市における下水道事業
の現状および関連計画等の確認を行う。
(ア)既計画等の確認
(a) 上位 BCP 計画、防災関連計画等の確認
(b) 現在、既に運用している防災マニュアル及び地震災害に対する対応ルール等の
確認
(イ)下水道事業の運営体系、施設等の確認
下水道事業の運営体系(上下水道課、維持管理委託会社等)及び所轄施設(本部機能、
処理場、管渠)を確認する。
(ウ)具体的な対策状況の確認
(a) 復旧資材の備蓄状況等(県内・県外業者等へのヒアリング等)
(b) 他自治体、民間企業等との協定締結状況
(c) 耐震診断等、既存の地震対策状況
② 優先実施業務と対応目標時間の設定
(ア)優先実施業務の選定
所轄する下水道業務のうち、発災時に業務遅延することで社会的影響等が大きいもの
を抽出し、分析を行って影響度の大小を考慮して優先実施業務を選定する。
(イ)対応目標時間の設定
優先実施業務の影響度分析では、各業務に関する「許容中断時間」を把握し、
「現状
で可能な対応時間」の推定結果と対比することで、不足するリソース(人、物、情報、
資源等)を見極め、調整等を踏まえて「対応目標時間」を設定する。
1
③ 非常時対応計画の策定
(ア)対応手順の時系列的整理
非常時対応計画は、優先実施業務を行うための対応手順を時系列的に整理して作成す
る。このため、各所轄部署で行動内容項目の過不足を補い、逐次整理する。
(イ)帳票様式等の作成および整理
本業務では、
「下水道 BCP 策定マニュアル~第 2 版~(地震・津波編)
、平成 24 年 3
月、国土交通省水管理・国土保全局下水道部」を参考にして非常時対応計画の帳票様式
の作成および整理を行う。
(ウ)想定被災事項への対応検討
処理場等の基幹施設が被災した場合における応急対応策(仮設沈殿地の築造、仮設ポ
ンプの調達等)を検討して具体的な対策を策定する。
また、被災後の雨天時対応策についても検討を行う。
④ 事前対策計画の策定
(ア)事前対策時期および実施項目の整理
事前対策計画は、耐震化や防災体制強化等により発災後の業務量を減少させ、優先実
施業務の対応時間を早めるために、事前対策の実施予定時期および実施項目を整理する。
(イ)実施項目の内容検討
本業務では、事前に実施する対策についてハード対策とソフト対策の両面から具体的
な方策を検討し、概算事業費等を算出して事業スケジュール作成のための資料とする。
⑤ 訓練・維持改善計画の策定
(ア)訓練計画の策定
訓練計画は、本下水道 BCP を定着させ、発災後の対応手順を確実に実行していくため
に定期的に実施するための計画とする。
(イ)維持改善計画の策定
維持管理計画は、策定した本下水道 BCP の最新性の保持、計画のレベルアップのため
に、策定後も容易かつ定期的に内容を更新・向上することが可能な計画とする。
なお本業務では、点検項目の抽出および帳票様式の作成を行うものとする。
⑥ 照査
業務内容の妥当性について審査および検証を行う。
(2) 計画書の作成
上記の検討内容をまとめ、計画書を作成する。
(3) 設計協議
設計協議は、着手時、中間 2 回、納品時の 4 回を基本とする。但し、必要の都度、適宜協議を
行う。なお、着手時および納品時には、管理技術者が同席して協議を行う。
4. 成果品
本業務の成果品および提出部数は、以下のとおりとする。
(1) 香美市下水道業務継続計画(地震編)
(A4 判原稿)
(2) 上記の参考資料
(3) 打合せ議事録
(4) 成果品データ(CD-R)
2
3部
3部
1式
1式