訓読生活新聞 第6号

訓読生活新聞
者 か﹄﹃私 は 何 の 為 に
生 き て い る の か﹄と
いった価値観の根本に
根 ざ し て い る 問 題 が、
国家 経済に 影響を 与え
るということです。
国 民 の 一 人 一 人 が、
自分 の存在 意義を 充分
に 確 認 し、人 生 の 目 標
を明確に持っているな
ら ば、そ の 社 会 は 活 力
を 失 わ な い で し ょ う。
反 対 に、心 が す さ み、
自分 の存在 意義を喪失
した 国民で 形成され る
国 家 は、当 然 の こ と な
がら 経済などすべてが
停滞す るよ うにな るで
し ょ う。こ の 意 味 で
は、国 家 と 一 個 人 と は
相応的に考える事がで
きると思います。
一 方、国 家 経 済 は 世
界全体の金融など の影
響を強く受けています
か ら、一 国 家 だ け で な
く 世界全 体 を総 合 して
有機的にとらえる視点
が 必 要 で す。国 家 を 一
世界 を一家 庭と見 つ
人 の人間と して な ぞら
え て 考 え て み れ ば、現
在の世界中 の紛争や生
活 苦 は、一 家 庭 内 で の
出来 事と何ら変わ りな
い こ と で し ょ う。さ
て、世 界 全 体 を 一 家 庭
と 考 え て、紛 争 を 解 決
し、貧 困 と 病 苦 を 取 り
除く役割を父母の立
場、世 界 政 府 と い い う
る国連が担わなければ
な り ま せ ん。し か し、
現在 の国連ではそ のよ
うな 機能と 役割を担う
精神 性が 欠如 して いま
す。国 連 の 上 院 で あ る
宗 教 議 会 を 設 定 し、世
界平和の為 の父母の心
情で 子女 国家 に対す る
精神 的指導をしな けれ
ば な り ま せ ん。現 在、
世界 非 政府 組織協 会や
世界 平和超 宗教超 国家
連合などを中心に国連
を二院制にする運 動が
進められています。
新世界秩序は親子関係から
明け ま して おめで とう
ございます。
昨 年 は、世 界 中 で 貧
困 と 病 苦、テ ロ や 戦 禍
な ど で、幸 福 を 享 受 で
きな い世界中の家 庭を
目の 当た り に して きま
し た。こ の よ う な 不 幸
が少しでも軽減され
て、平 和 な 社 会 が 建 設
され る事を 祈って 止み
ません。
わ が 国 日 本 で は、国
家経済の停滞によ り国
民生 活の困難が続いて
い ま す。国 家 予 算 の 約
半分が国債から賄わな
けれ ばならない状 態で
す。技 術 立 国 日 本 に
と っ て は、ノ ー ベ ル 賞
ダブ ル受賞 に沸きまし
た が、全 体 的 状 況 は 低
迷 し て い ま す。国 家 経
済の活性化のために
は、新 た な 国 家 的 目 標
が必 要とな ってい ると
言えるでしょう。
す な わ ち、﹃私 は 何
戦場のピアニスト
● 主 な 目 次 : 戦 後 の 道徳
教 育 を 総 括 す る /﹁人格
教 育﹂を ど う 進 め る か/
教 員 養 成 制 度 の 課 題 /新
しい道徳教育への提言
米 国 で は 子 供の﹁自 己決
定﹂に 基 づ く 道 徳教 育が
破 綻 し、新 た に﹁人 格教
育﹂が 広 ま り つ つ あ る。
そ の 潮 流 を 踏 ま え、日本
に お け る 新 し い 道 徳 教育
のあり方を探った。
● 執 筆 者 : 鈴木 博 雄、四
方 遼、久 徳 重 盛、渡 辺 久
義、ウ ィ リ ア ム・キ ルパ
ト リ ッ ク、パ ト リ ッ ク・
フ ェ イ ガ ン、朝 倉 哲 夫、
杉 原 誠 四 郎、長 谷 川 義
縁、上寺久雄
︱﹁人 格 教 育﹂を ど う進
めるか︱
寺 久 雄 監 修・山 口 彦 之編
集、世 界 日 報 社、四 六
判、二百四十ページ、
一八〇〇円
﹁新 し い 道 徳 教
育﹂への提言
︻書籍紹介︼
全 米 で 著 名な 映画 批評家 五 十
三人 によ って 選ばれ る、全 米
批評 家 協 会賞 で﹃戦 場 のピ ア
ニス ト﹄が見 事 四冠 を 達成 し
た。ま た、シ カ ゴ 映 画 批 評 家
協 会 賞で も三 部門 にノ ミ ネ ー
トされている。
実 在 の ピ ア ニ ス ト、ウ ワ
ディ スワ フ・シ ュ ピ ル マン の
実体験を綴った回想録を基
に、戦火 を奇 跡的 に生 き延 び
た ピ アニ スト とそ の生還 に 関
わっ た人 々 の姿 を、過 剰な 演
出 を 抑え 事実 に基づき静 か に
力強 く描 く。自 身 もゲ ット ー
で 過 ごした 過酷な 体験を 持 つ
ロマ ン・ポラ ン ス キー 監督 渾
身の一作。︵二月公開映画︶
各家 庭で、人 間と して
の 本 質 が 親 と 子 の 心 情関
係 を 通 し て 相 続 さ れ なけ
れ ば な り ま せ ん。同 時
に、世 界 レ ベ ル で も 人類
と い う 一 つ の 家 庭 の 中で
父 母 と 子 女 の 心 情 と 規範
と 創 造 性 の 相 続 が さ れな
け れ ば な り ませ ん。その
世 界 レ ベ ル で の 父 母 の役
割 を 果 た す べ き も の が国
連 の 上 院 と し て の宗 教議
会 及 び 平 和 大 使 と い う事
になるでしょう。
誰 で も 父 母 な く し て人
間 性 の 柱 で あ る 心 情 が育
ち ま せ ん。誰 し もが 産ん
で くれ、育 て て くれ た親
か ら 人 間 と し て の 本 質や
目標 を受 け 継 ぐ ので す。
動 物 な ど 他 の 生 き 物 との
大 き な 相 違 点は、こ の親
子 関 係 か ら す べ て が 相続
さ れ る と い う シ ス テ ムに
あ り ま す。人 類 は、もと
も と の 父 母 で あ り、先生
で あ り、主 人 で ある 創造
主 を 見 失 っ て か ら、この
よ う な 混 沌 と し た 世 界を
造 り、闘 争 を 繰 り返 して
き た の で す。し た が っ
て、第 一 の 親で あ り 主体
者 で あ る 創 造 主 を は っき
り と 知 ら な い 限 り、人間
と し て の 精 神 の 拠 り 所が
な く、成 長 や 完 成が 見込
めません。
清 水 美 晴 さ ん の 著 書﹃人 は 感 動
によって人となる﹄︵文芸社︶
める視点が確立した
時、は じ め て 人 類 と い
う類的正体 性が確立さ
れた と言い 得る訳です
が、そ の よ う な 視 点 で
考 え な い 限 り 一 個 人、
一 民 族、一 国 家 で は も
はや 生きられない 大変
危険な状況です。
個人 と して の精神 性
の成長と確立に段 階が
あ る よ う に、世 界 人 と
して の人 類 全 体の 精神
性 に も、成 長 の 段 階 が
あるでしょう。
愛される事で自分 の
存在 の意義を確認する
幼 児 の 段 階 か ら、愛 す
る事で自分 の存在 意義
を確認する父母の段階
ま で、紆 余 曲 折 を 経 な
がらも人類全体の精神
性が 成長し確立されな
ければなりません。
今人 類が一 番憂えな
ければならない問題
は、全 体 を 一 家 族 と 考
え、す べ て に 責 任 を 取
ると いう主 導国家が見
当た らなくなって いる
と い う こ と で す。家 庭
で 言 え ば、父 母 不 在 の
状態です。
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九十五歳の次の目標は百歳。そ
して立ったまま死ぬことです。弁
私の生活パターンは二つの新聞
を読み、好きなテレビ番組を見、
体 操 を
し、知
人、友
人、聖 賢
たちと心
の対話を
しながら
の瞑想、
読書など
訓読生活新聞
編集室
小さなことにも感動する心を
私は町長になってすぐ生涯学習
を始めました。まだ、文部省に生
涯学習課のない時です。すべての
自治会に公民館を造り、県で初め
て老人大学を始めました。
親に感謝していることは厳しいし
つけですね。私はこの年になって
も親のしつけは立派だったなと思
い ま す。子 ど も の こ ろ に は 難 し
い、厳しい母親だなと思ったもの
ですが、憎んだり、嫌になったり
することはありませんでした。一
生懸命に親の言い付けを守り続け
てきて、今でも守っている日々で
す。
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
各県本部
長 生 き の 秘 訣 は考 える こ と で
す。考える人はたとえ九十を過ぎ
ても、その発想は若々しいものが
ある。だから、年をとったら考え
る時間を多く持つようにすべきで
す。静かにものを考えると、心に
ゆとりができます。心にゆとりが
あると、豊かな自分になる。
南九州
真の家庭運動
推進協議会
94歳の現役・清水美晴さんに聞く
慶みたいですが、息が切れるまで
活動しているということです。そ
うすれば人に迷惑をかけない。そ
こで、この町では「立ったまま死
ぬ」と い う の が 老 人 の 合 言 葉 に
なっています。清水の口癖だが、
われわれもそうしようと。これも
また感動です。
発行所
長寿と感動◆
◆第6回
寿 命 を 引 き 上 げる のは 気 力 で
す。百を論じる者は九十五をクリ
ア し な け れ ば な ら な いと 思 う の
で、私はそれを目標にしてきた。
それをこの十一月三日にクリアし
ます。
一秒も休みなく働いているのが
心臓と肺。寝ている間も動いてい
る。これに気づいたのは九十を過
ぎてからです。油を引いてやった
こともないのに動き続けているの
はえらい機械だなと思った。それ
が感動です。心臓と肺を大事にし
てやらないかんと思い、人にもそ
う言っています。心臓は血液を流
すので、せめて血をさらさらにす
る。そのため酢を飲んで、マイナ
ス イ オ ン を 出 す 布 団 に寝 て い ま
す。たばこも酒も飲まない。百薬
の長とも言われますが、私は徹底
して飲みません。
94歳今も第一線
清水美晴さん
八十歳、九十歳はこれからの計
画を立てるのにちょうどよい年で
す。そのためには、老人の常識的
な思い込みは捨てた方がよい。だ
れそれが九十歳で死んだから自分
もその辺かもしれんなどと弱気に
なってはいけない。人は未来を持
つことによって生命を全うし、幸
福をつかみ取ることができるのだ
と思います。こうして得た寿命が
健康寿命です。
第6号
月二回発行
長寿健康講座
です。マンネリ化し、何となくぼ
さっとしている「気」のない生活
を 警 戒 し て い ま す。そ の た め に
は、何事にも好奇心を持ち、小さ
いことにも感動することです。
人生は感動のドラマであり、感
動によって人は人となる、という
のが私の強い信念です。私が九十
四歳になっても健康でおられるの
は、毎 日 が 発 見 で あ る よ う に、
日々張りがあるように心掛けてき
たからだろうと思います。人生最
後の幸不幸は、健康と日々の感動
によって蓄えられたエネルギーの
多少によって決まるのではないか
と思います。
U
S
T
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K
仲の良い夫婦になるには
というこ
と も、妻
や子供に
対し て関心 を持 つ事に つ なが
ります。
一方、妻と して は、夫 が 仕
事 や親戚 の事に ついて 話 す時
は、関心を 持って聞 いて あ げ
る事 が 必 要で す。ま た、夫 の
趣 味 に つい て も 関心を 持 って
話 し 相手 に な る こと が 必 要 で
す。た と え、自分 が 好 き で な
い事だ った としても、たま に
は、夫 と 付 き 合 っ て 一 緒 に
行ってくれ ることを望 ん でい
る男性は多いものです。
大自 然の美を 見ても、面白
い も の を 見 つ け て も、﹃あ
あ、見 て ご ら ん。す ご い
ねー﹄と一緒に感動 を分か ち
合え る 相手 が い な いと 淋 しい
ものです。
して 挨 拶す るか 握手 ぐ ら いで
す。
で は東洋 人 はぜ んぜん しな
いのかとい うと、そうで もな
い の で す。 同 じ 東 洋 人 で も お
隣 の 韓 国 人 は親 戚 関 係 で も友
達関 係で も 愛情 表 現が 強 いよ
うです。私 たちから 見たら 大
袈裟 じ ゃな いか と 思 う よ うな
事もあります。
日 本 で は親 戚 に 逢 って も抱
き合 うな ん て め ったに し ま せ
ん。韓国で はそうい うのが獄
自然にあります 殿くらい違
うかと い うと、日 本 の﹃兄弟
姉 妹﹄ の 付 き 合 い 、そ の 感 覚
が そ のま ま﹃い と
こ 圏 内﹄ま で あ り
ま す。い と こ ま で
は 兄 弟 と 同じ よ う
な親密さで付き
合 っ て い ま す。最
近 は 少し 変わ り つ
つあるようです
が、そ れ で も 日 本
人 と は 相 当違 い ま
す。
韓国 の男性 と 結 婚した 女性
が言ってい まし たが、最 初 は
あま りに も 違 う ので 頭 に 着 た
り、困ったりし た事 が逢 っ た
と い う ので す。例 えば、韓 国
ではほとん どお 義父 さん、お
義母 さ んと 暮ら して い る 人が
多いのですが、これから 夕 食
という時に、がらっと玄関が
開いて、近 くに 住んでい るい
松本雄司の
。
我が家がいちばん!
とこが 入っ てくる。話が始ま
る。そうす ると ご飯 が出て く
るのは当たり前という雰囲
気。夫 もすぐ﹃ご 飯を 準 備 し
な さ い﹄と いいま す。素 のと
きに、﹃来る なら 一言 いって
く れ れ ば い い の に﹄ と 思 っ て
しまう。
日本で は人 数分 を きち んと
造 る こと が 多 い ので 感 覚 が 違
う。そ して、その いと こ が さ
んざ ん 食べ て し ゃべ っ て 夜中
に帰ってい った。これが 日 本
だとど うで すか。たとえいと
こでも、前触れなくご飯 時に
来て夜中に 帰ってい った ら、
建 前 で は﹃ま た
来 て ね!﹄と 言
い ま す が、あ と
で﹃全 く 厚 か ま
し い、人 の 迷 惑
も 考 え な い で﹄
というでしょ
う。で も 向 こ う
ではその感覚は
ごく当たり前で
す。そ れ だ け、
愛情 の表 現 の仕 方 も付 き 合い
も 深い し、強 い の で す。だか
ら結果として情の関係も深
い。日本は親戚でも普通 の 人
間関係でも 比較的淡 白で す。
愛情表現が淡白である分だ
け、人間の情のつな がり も淡
白 な 気 が し ま す。 勿 論 、 韓 国
で は親 密す ぎて けじめ が つか
な い と い う 課題 もあ る よ うで
すが、どこの国にも良いと こ
ろ悪いところがありますか
ら、いい面 は学ぶべ きで しょ
う。
﹃夫婦で手 をつないで 歩く
事 が あ りま すか?﹄こ の質問
を講演会で 聞いてみます と、
﹃ハ イ﹄と い う の は、百組 の
内二十∼四十組です。
一 生 涯 一度 も手 を 握 っ て く
れなか ったら、奥さんも恨 み
になるかも しれません。これ
は 理 屈 で は な い の で す。 例 え
ば、二 人で 道を 歩いて いた。
妻が そば に 寄 っ て きて 夫 の 腕
を 取 っ た。中 に は﹃恥 か し
い、年 甲 斐 も な く⋮⋮﹄と 振
り払 う 人もいま す。しかし、
そう い う ふ うに 妻が 自 分 の 腕
に す が っ て き た 時、 男 は 嬉 し
いで す か、嫌で す か?実 際 は
嬉しい のです。最初 は驚くで
しょう。うちの女房にもま だ
そう い う世 界が 残 って い た の
かと い う 驚きで す。﹃自分 を
慕って くれ てい るんだな﹄と
いう事が伝わるから嬉し いの
です。
逆に 道を 歩いていて、夫 が
そばによってきて妻の手を
とって くれた。奥さんは嫌で
すか、嬉しいで す か。そ れ は
男性が 考え てい るよ りも、は
るかに 嬉し いのです。な ぜな
ら、﹃夫 は自 分 を 愛し てくれ
ている﹄と感じるからです。
沖縄
鹿児島
1955年 6月26日
沖縄県八重山郡石垣島で生まれる
WBA世界ジュニアフライ級21
歳で世界を制し、13度防衛した
大平正芳首相と会談した時は、
「無口なあなたが無口な大平首相
と会ってどうでしたか」「彼となら1
時間でも一緒に黙っていられます」
鹿児島県姶良郡
通算 93場所 626勝753敗16休 殊3敢
3技1金7
186cm 117kg 最高位関脇 年を経
ても若々しく、軽量で基本的に離れ
て取る力士ながら39歳まで取った。
『ちょんまげを切るまで分からない
じゃないんですか?』
②愛情を態度で表現しよう
まず、久し振りに会 ったと き
に は 妻や子 供を 抱擁し て あ げ
る。アメリカだ ったらご くあ
たりま えで しょう。日本 人は
愛情 を 態度 で は あまり 表 現し
ないのです。
アメリカやヨーロッパで
は、ち ょ っと し た 親戚、友 達
で も 会 え ば 握 手 し、抱 き 合
い、キ ス し たり し ま す。体全
体で親 愛の 情を 示します。日
本 人 はあま り そ うい う 表 現は
得意で はあ りま せん。お辞 儀
具志堅用高
寺尾 常史
大分
このひと・このことば
熊本
『や る こと は 精一 杯 やっ
てき たんで 後悔 はしてな
いよ』
①相手に強い関心を持とう
愛す ると い う こ と の 第 一 歩 は
関心を 持っ てあげ、声をか け
てあげると いう こと です。妻
の髪 型が 変 わ っ て もほ と ん ど
気が つか な い 男 性が 多 い ので
す。
女性は、他の 誰よ りも 自分
に一番関心をもって欲し
い と い う強 い 欲 求が あ り
ます。それを愛情と感じ
るのです。どんな化粧を
しようと、どんな服を着
よ う と、全 然 関 心 が な
い。褒めてもくれない。
アドバイスもない。そう
すると、﹃ああ、この人
は 全 然 私 に 愛 情が な い ん
だわ﹄と感じてしまうの
です。
男性はそれなりに努力
しているでしょう。そう
い う事 に 対 し て 褒 め て あ
げたらいいのです。それ
で愛情を感じるのです。
仕事 から帰 った らま ず 妻の
姿を探 して 声をかける。そし
て、﹃今 朝、病 院 に 行 く と
言 っ て い た け れ ど、 具 合 は ど
うだ っ た の?﹄と聞い てあ げ
る。そ うす れば、自分 を 心 配
して く れて い る 事 が分 か る の
で 嬉し い もので す。そして、
家族 写 真を い つ も持 っ て い る
No Place Like Home
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宮崎
1984.10.9国民栄誉賞受賞 203
連勝、ロサンゼルス五輪金の
記録を持つ柔道7段 『己を
磨くことなく、真の成功はあ
りえません 』
南九州お国自慢
大分県津久
見市出身
WBC世界
バンタム級
チャンピオ
ン 防衛4
回
24勝 (16KO) 3敗1
宮崎・南那珂郡南郷町生
まれ。小林高から日体大
に進学し、箱根駅伝など
で活躍。83年に旭化成
入社。91年世界選手権
(東 京)金 メ ダ ル。9 2
年バルセロナ五輪8位
『ポイントは25キロ過ぎ』
昭和32年
6月1日生
熊本県上
益城郡矢
部町出身
薬師寺保栄
谷口浩美
山下泰裕(やすひろ)
コラッ!!ム
所長
容に興味を持ち始め、一緒に学ぶようになりま
した。思春期は自らの人格を固める大切な時で
す。訓読のみ言は大きな影響を与えます。仁詞
さんはいろいろ考えた上で学んでみたところ、
こぞの
幸せの源は結婚にあることが分かり、良い結婚
鹿児島県 小薗訓読家庭
をするにはそのための心構えが必要である事
小薗義彦さん(59歳)と幸子さん(61歳)夫婦は、 を悟ったといいます。恋愛についても『ただ夢
訓読生活を始めて4年になります。朝4時にご を追うだけではいけないな』と考えるようにな
主人が新聞配達に出発され、奥様は5時に起き りました。今後訓読を続けるご両親を手本とし
て夫の帰宅を待ちます。朝6時から、夫婦揃っ て成長して行かれることでしょう。
て訓読を始めます。
記者 米田好寛
義彦さんは『事故もなく、家族が健康でいら
れるのは、訓読によって心と体が一致した生活
をしているからだ』と確信しています。幸子さ
んは『夫婦でともに一日を同じ目標と理想を抱
いて出発する事ができるので、心が平安です。
夫婦の絆が深まりました。夫を信頼していま
す』と話してくださいました。
このお二人のお話を伺っていると、『確信と
喜び』といった印象が伝わってきます。
今は22歳になる三男仁詞さんとともに生活
していますが、最近は、両親が訓読している内
家庭と未来研究所
まつもと ゆうじ
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何を意味しているか解くこ
と が で き な い。枕 詞 が 一 つ
の歌に占めるウエートは大
き い。な の に、そ の 言 葉 の
意 味 が 分 か ら な い で、万 葉
集の歌を解釈しようとす
る。し か し、彼 ら に は 解 け
な い。な ぜ か。彼 ら が 韓 国
語で 書 かれて いると思わな
いからです。
︵浮 く︶+ タ︵反 復 の 意︶
+ ニ ョ︵往 来 す る︶だ。
ニョはヨに転化した。
六白金星
三碧木星
明るく活気に満ちた強勢の運気だ
が、とかく表面的で内実の薄い
月。目移りが多く落ち着かない日
常となるが、多角的にならず一事
に専念する事が大切。
意気大いにあがって積極的に出が
ちな月。上長の信任厚く公事に多
忙となるが、公明正大に全力投入
して成果上がる。増長や慢心、独
善を戒め、臨機応変に行動せよ。
活発な上昇運となり心が騒いで落
ち着かず、思わず急進、暴走しが
ちな月。行動に先立ち冷静に考え
をまとめ、頭脳プレーと共に的確
な行動を取ることが大切。
語源研究家・朴炳植
言 葉 は ひ ょ っ と し た ら、
韓国語同士が複合したもの
で は な い か。そ う い う こ と
を考えて分析しなければな
らない。
国 語 辞 典 を 改 訂 す れ ば、日
本の将来は非常に明るくな
る と 思 い ま す。イ ン タ ー
ネ ッ ト で、日 本 で は な ぜ 一
人 称と 二人称が同じ かと 問
わ れ、学 者 も 学 生 も そ れ に
答 え ら れ な い。古 代 の 歌 を
集 め た﹃万 葉 集﹄が あ る と
威 張 っ て い る が、枕 詞 の 意
味 が 全 然 分 か ら な い。そ れ
で は、歌 を 知 っ て い る と い
うことにはならないではな
い か、と 言 わ れ て も 何 も 言
え な く な る。そ う い っ た 問
題 に 対 し、は っ き り と 歯 切
れ のよい返事が出せるよう
になるからです。
九紫火星
日本語と韓国
語 、 根は 同 じ
う 意 味 で す。だ か ら、こ の
高 霊 の ヤ マ 国 を 昔、固 有 の
韓国語でヤマトといったわ
け で す。 そ し て、こ の ヤ
マトの言葉が日本語の基礎
に な っ て い る。分 か り や す
い の は、言 葉 の 習 慣 で す。
日 本 語 は 間 に、︿ま﹀と い
う 言 葉 を よ く 入 れ る。
ま ぁ、し ば ら く で す、と
か。と に か く︿ま﹀を 連 発
す る。韓 国 で は、他 地 域 で
は ま っ た く 使 わ れ な い が、
こ の 慶 尚 道 で は、今 で も 日
本 人 よ り 多 く︿ま﹀を 使 っ
ている。
一番注目しなければならな
い の は、一 人 称 の︿な﹀で
す 。国 語 辞 典 を み る と 、
︿な﹀と い う 項 目 に、
︵1︶わ れ、︵2︶汝、お
前、と書いてある。
と こ ろ が、韓 国 語 で も
︿な﹀は 私 の こ と で、お 前
の こ と を︿ナ﹀︵乙 類 の 発
音︶と い う。結 局、日 本 語
で は、甲 乙 の 発 音 の 区 別 が
なくなったのです。
そ のほかにもたくさんあり
ま す。た と え ば、︿た だ よ
う﹀と い う 言 葉 が あ る。国
語 辞 典 に は、同 じ 場 所 を
行ったり来たりして浮かん
で い る こ と と あ る。意 味 は
分 か る。し か し、な ぜ そ う
い う 意 味 に な る の か、国 語
辞典は何も言わない。
運気に向上の気配あっても低迷の
余気が残り、何かと順調さを欠く
月。煩わしい雑事も多く気苦労が
絶えないが、気を緩めずに誠意と
慎重さを忘れない事。
ま た、﹃後 漢 書﹄倭 人 伝
に は、卑 弥 呼 が い た 邪 馬 台
国 が あ る。日 本 の 学 者 が ヤ
マ タ イ 国 と 呼 ん だ た め、
皆、そ う 思 っ て い る が、本
当 は ヤ マ ト で あ る。日 本 の
国 の 名 前 に つ い て は、古 事
記、日 本 書 紀、万 葉 集 に 歌
われている国の名前は皆ヤ
マ ト で す。ヤ マ ト は 邪 馬 台
から来ています。
ま た、︿け れ ど﹀と い う
言 葉 が あ る。韓 国 語 共 通 語
で︿ク レ ド﹀と い う。こ の
クは今の日本語では表記で
き な い、乙 類 の 母 音 に よ っ
て 発 音 さ れ て い た。そ れ が
な く な っ て、︿け れ ど﹀に
な っ た。ま た、︿け ど も﹀
と 省 略 し て 使 う が、こ こ で
も︿ケ ド マ﹀と い う。ま っ
た く 同 じ で す。こ れ だ け 見
て も、日 本 の 語 源 の ベ ー ス
は ヤ マ ト 言 葉、す な わ ち こ
の慶尚道 の言葉であるとい
うことがよく分かります。
こういう状態が続くのは
い い こ と で は あ り ま せ ん。
言葉は心
の糧です
から影響
は 大 き
く、将 来
にわたる
も の で
す。
強勢に過ぎて運気定まらず、思わ
ぬ不調、障害が起きがちな月。一
時的に好調でも手放しの油断は禁
物。内側に破綻の兆候があるので
細かい気配りが必要。
一 方、﹃魏 志﹄倭 人 伝 に
は、邪 馬 壹︵い ち︶国 と 書
い て あ る。こ れ も ヤ マ ト と
読 む。壹 は、韓 国 固 有 語 で
︿ト﹀で す。日 本 で も
︿と っ さ﹀と い う 言 葉 が あ
る が、そ れ は 一 瞬 の こ と で
あ る。壹︵= 一︶が ト で あ
る こ と は、日 本 語 の 中 に も
数 多 く 例 が あ る。魏 志 の 壹
が訓で書かれていることに
対 し、台 は 音 借 で 書 か れ て
いるのです。
︿タ﹀︵乙 類︶は 韓 国 語
で、浮 く、で す。で す か
ら、︿た だ よ う﹀は、タ
変化変調の気が生じ、物事の運び
に順調さを欠く月。公私共に難問
が続出するが、情勢の流れに調和
しながら、新しく目標を立て直す
ことが大切。識者の戸を叩け。
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万 葉 集 の 枕 詞︵ま く ら こ と
ば︶は、私 が 調 べ た 限 り で
は四百五十七ありました
が、日 本 の 学 者 は、枕 詞 が
二黒土星
そ し て、ト は 所、国 と い
五黄土星
日本語の語源の
ベースとなっている
のは、ヤマト言葉で
す。中国の史書﹃魏
書﹄には、紀元二、
三世紀ころ韓半島南
部にあった小さな
国々の名前が数十記
されています。その
中に、弥烏邪馬︵み
おやま︶国というの
があり、高霊の地に
あった国です。その
ミというのは貴い、
聖なるという意味で
す。日本語でも御霊
︵みたま︶とか御神
などと使っている。
オは大きいという意
味で、聖なる大きな
ヤマ国ということで
す。
八白土星
二 月 の運 勢 九星氣学
一白水星
低迷する運気で物事の運びも渋
滞、支障が起き易い月。たとえ好
条件でも油断禁物、不慣れな事に
は関わるな。平常心で情勢の流れ
を静観する心構えが肝要。
訓読会と人類教育
たちを率いてこのようにしなければな
りません。おじいさんから父と母が感
動を受け、その次に父母から自分たち
夫婦が感動を受ければ、息子、娘たち
が感動を受けざるを得ません。今、そ
のようにくいを打ち込むのです。
皆 さ ん に は、地 上に お け
る 訓 読 会 が絶対 的 に 必要 で
す。ここ にあ わ せ て 着地 し
な け れば な り ま せ ん。既 に
例 会 は、そ れ を し て い ま
す。霊界は、一週間以内ですべてのも
の が 定 着 す る 事 が 出 来 ま す。で す か
ら、地上ですべき事がどれほど忙しい
か、ということを知らなければなりま
せん。訓読会を通して家庭が定着しう
る時代に入ってきました。それで、訓
読会が重要だというのです。これは、
霊界にいる自分の先祖を解放し、今後
自分の子孫を解放する為のプログラム
です。
み 言 は、そ の ま ま 流 れ
ていくみ言ではありませ
ん。公 判 廷 の 証 言 書 で
す。憲 法 の 条 文 と 同 じ で
す。こ こ に 一 致 し た の
か、しなかったのか、絶対的・相対的
自体を確定づけるのか、出来ないのか
という審判家庭を通過するのです。は
ばかることなく訓読会でみ言を聞きた
がらなければならず、訓読会をしたい
と思わなければなりません。自分の解
放圏ができるのです。そこに引っかか
るものがあれば、どれほど恐ろしいで
しょうか。訓読会がご飯を食べること
よりも楽しく、遊ぶことよりも面白く
なければなりません。
四緑木星
努力に相応して信用も倍化し、万
事思惑どおりに進展を見る好調な
月。雑事や世話事も生じるが、状
況に応じて手堅く順序を踏んで行
う事が肝要。
パク・ビョンシク
1930年、北朝鮮の咸
鏡北道鏡城生まれ。高麗
大学校経営大学院修了。
島根大学講師、東海大学
研究員などを経て、現在
ソウル市に住む。著書は
「日本語の悲劇」「万葉
集枕詞辞典」など多数。
﹃訓 読﹄の 訓 は、ご ん
偏 に 川 と い う 字 で す。川
は 水 で す。水 は 流 れ て い
く も の で す。水 は 流 れ て
こ そ 生 き ま す。﹃訓﹄と
は、み言の水を象徴しているので、動
いてこそ生きるのであって、そのまま
でいれば腐ります。訓読会というのは
水です。み言の水を固定させれば死に
ま す。水 は、す べ て の 生 命 の 要 素 で
す。緑地帯をつくり、流れるすべての
雲 を つ く り、深 い と こ ろ に 入 っ て い
き、高いところに流れていきながら世
界を標準化させます。水は標準化させ
ます。﹃読﹄とは何かと言うと、み言
を中心として売りなさいという意味で
す。売らなければ、取り入れて使わな
ければなりません。水は、流れて大き
な川となり、海を成してこの宇宙を生
成させる、そのような力があるのと同
じように、このみ言にはそのような内
容があることを知らなければなりませ
ん。
今 か ら 教 育 は、訓 読 会
だ け す れ ば、す べ て 終 わ
り ま す。ご 飯 を 食 べ る た
び に、家 族、一 族 が 集
まって絶えず訓読会を死
なさいというのです。先生が一生懸命
に し て い る で は あ り ま せ ん か。先 生
は、時間さえあれば訓読会をします。
その様にすればどんどん成長します。
大豆もやしに水を与えるとよく育つよ
うに、我知らずどんどん成長するとい
うのです。今後父母は祝福家庭の子供
七赤金星
引き続き好調で、所持思い通りに
運ぶ月。特に金運に恵まれ出費も
かさむが収支のバランスは伴う。
調子に乗っての軽口には支障や災
いあり。節度・節制が大切。
こんなに近かった
日本と韓国
U
SU
TS
AT
KA
IK
EI
SE
S
U
KU
OK
DO
ND
UN
KU
K
U
S
T
A
K
I
E
S
U
K
O
D
N
U
K
誰もが願う真の愛
すべ て の 愛を中心 として宇 宙 悪人 も等 しくすべ て同 じ立 場
全 体 が 均 衡 を 保 つ よ う に な で祝福してあげるのです。
り、こ れ ら が 一 番 中 心で 出 会
エ デンの園において結婚を
う 位 置 に 神 様 は い ら っ しゃ る
誤 っ た こ と が 堕 落 な ので、今
のです。
度 は、真 の 父 母 が 正 し く 結 婚
こ れ を 平 面 的 に し て み れ さ せ て あ げ る こ と に よ っ て、
ば、愛 の 一 番 の 根 っ こ に、生 再び これ をひ っく り返す の で
命 の 一 番 の 根 っ こ に、血 統 の す。偽 り の 父 母 が 引 き 起 こ し
一 番 の 根 っ こ に、そ して 良 心 た 過 ち を、真 の 父 母 が 清 算 す
の 一 番 の 根 っ こ に 神 様 は い る こ と に よ っ て、地 獄 を 撤 廃
らっしゃるのです。
し、数 百 億、数 千 億 の 霊 界 の
先祖 達まで 祝 福結 婚させて あ
こ のよう に神 様 を中心と し げる というこ とが 起きてく る
た 家 庭 に お い て は、縦 と 横、 のです。
そして前後の愛が一つにな
真 の愛を中心と したこ の 地
り、こ の よ う な 家 庭 が 氏 族 と
な り、民 族、国 家、世 界 そ し 上 の 後孫 たち の家 庭 基 盤を 通
て 天 宙に 至る まで 拡 大 され て し て、霊 界 の 父 と 息 子が 縦 的
い い く の で す が、そ の 根 本 的 に 一 つ に な る だ け で な く、こ
中心 はい つも 唯一 な る 神 様 で のよ うな 家庭 基盤 を基点と し
て、東 洋 と 西 洋 が お 互 い に 連
あられます。
結されるのです。
ア ダ ム・エ バ が 堕 落 し な
父 母 と 子 女、夫 婦、そ し て
か っ た な ら、真 な る 夫 婦 の 愛
の モ デ ル が 現 れ た は ず で あ 兄 弟 姉 妹 が、す べ て こ の よ う
り、彼 ら か ら 愛 の 教 育、す な な真 の愛 を中 心と して 一 つ に
わち 愛す るこ と を 学 んで い た な る こ と を 願 う と ころ が 私 達
こ と で し ょ う。彼 ら に 子 女 が の 理 想 家 庭 で す。こ こ か ら 永
で き た な ら、誰 が そ の 子 女 た 遠 の 世界 的 平 準 化 が 始ま り、
ちを結婚させるのでしょう 地上天国が出発するのであ
り、ま た 天 上 天 国 も 自 動 的 に
か。それは父母なのです。
成し遂げられるのです。
真 の 父 母 は、悪 な る 愛、悪
な る 生 命、悪 な る 血 統 は す べ
ありがとうございました。
て 否 定 し ま す が、世 界 中 の
人々 を父 母の 立 場 で 結 婚さ せ 真の家庭運動推進協議会
て あ げ て い ま す。人 種 の 違 い
を 超 え る だ け で な く、聖 人 も
植 物 で あ れ、動 物 で あ れ、
この生殖 器によって繁殖し拡
の で す。す な わ ち、鉱 物 は 植 散 し て い き ま す。最 も 価 値 あ
物 に、植 物 は 動 物 に、そ し て る 一 つ に な っ た 立 派 な 家 庭
結局 は人 間にすべ て を 吸収 さ も、そ れ は 一 つ に な っ た 夫 婦
れ る こ と を 願 う の で す。で す か ら 現 れ ま す。一 つ に な っ た
か ら、す べ て の 存 在 は、捕 夫婦 によ って 理想 家庭 が始 ま
まっ て 食 べ られ た り吸 収さ れ る の で す。こ の 愛 の 器 官 こ
て、さ ら に 高 い 愛 の 次 元 に そ、生 命 の 本 宮 で あ り、血 統
上 っ て い き、つ い に は 愛 の 根 と 歴 史が 連 結 され た 驚 くべ き
源で あられ る 神 様 から 最も 親 価値のある所なのです。
しく 愛を 受け られ る位 置に ま
神 様が宇 宙を つ く られ た 根
で 行 く よ う に な る の です。こ
の よ う に、す べ て の 存 在 が 究 本 原 理 は、雄・雌 の 原 理 を 通
極 の 目 的 地 と し て い る も の し て 具 現 化 し ま す。そ し て、
は、ま さ に 真 の 愛 の 本 質 な の こ の 雄と 雌が 絶対 的な 愛を 願
う と す れ ば、そ の 片 方 が 複 数
です 。
で あ っ て は な り ま せ ん。た だ
神 様 の 理 想 は、ア ダ ム・エ 一 つ、絶 対 に 一 つ で な け れ ば
バ を 種と して 家 庭 を つく り、 なりません。
え、愛 を 貴 く 思 う 以 上 に そ の こ と がで きな けれ ばな りま せ 氏 族 を つ く り、国 を つ く っ て
膨大 な 天 の国 の民 をつくろ う
相 手 を 貴 く 重 い、相 手 に 感 謝 ん。
と い う も の で し た。天 の 国 の
して 尽 く して あ げ な け れ ば な
宇 宙 に 満ち 溢 れ て い る あ ら 民 は、こ の よ う な 神 様 の 真 の
りません。
ゆ る 存 在 は、そ れ ぞ れ の レ ベ 愛の 伝統 に従 って 繁殖 す る の
ル で 相 手 と 共 存 し て い ま す です 。
が、結 局 は さ ら に 高 い 愛 の 次
あ ら ゆ る 万 物 の 中 で も、最
元に 吸収 され 上昇 す る よう に
な る とい う 原 則に 従っ て い く も 貴 い 存 在 は 人 間、す な わ ち
男 性 と 女 性 で あ り、そ の 中 で
も 最 も 重 要 な 部 分 とは、鼻 で
も、目 で も、手 で も、そ し て
頭 脳 で もな く、愛の 中 心 器 官
で あ る 生殖 器な の です。こ の
愛 の 器 官に よっ て、宇宙 の す
べて のも のが 再創 造され る の
です 。
子 供 は、父 母の 愛 の結 実 で
す が、愛 の 結 実 と い う も の
は、愛 と 生 命 と 血 統 が 一 つ に
なる こと によ って 結実す る も
のだ とい うこ と を 知ら なけ れ
ば な り ま せ ん。真 の 愛 の 起 源
であられる神様を父母とし
て、私 達 人 間 は 息 子・娘 の 立
場 に 立 て ら れ ま し た。父 母 は
本 来、子 女 に と っ て 愛 の 最 高
の 主 人 で す。親 子 の 関 係 が 縦
的な 垂直関係であ るのに対 し
て、夫 婦 の 関 係 は 横 的 な 水 平
関 係 で す。そ し て、親 子 の 関
係と 夫婦 の関 係が 互い に直 角
︵九 十 度︶を な し、こ こ に 前
後関 係で あ る 兄弟 の関 係が 一
つ に な る こ と に よ っ て、す べ
て の 愛の関係は球 形を つく り
ます。
そ れ ゆ え、愛に よ って 成 り
立っ て い るす べて の存 在は 球
形 で す。宇 宙 全 体 が 球 形 に
な っ て い る の で す。こ の よ う
にし て出来上がっ た球形の中
心 の 位 置 に、す べ て の 愛 が 統
一 さ れ 定 着 す る と き、こ の 位
置に神様は臨まれるのです。
真 の 愛 は、横的 な 水 平 関 係
を 得 よ う と 願 う か ら です。こ
の 宇 宙 の 中 で、一 人 で は 絶 対 だけ で は な く 縦的 な 垂 直関 係
に手 に入 れ られ な いも のが 愛 に お い て も 成 り 立 ち ます。真
で す が、反 対 に 相 手 が 現 れ れ の愛 の横 的関 係が 縦的 にだ ん
ば、愛 で 連 結 され た す べ て の だ ん そ の 次 元 を 高 め れ ば、結
も の を得 るこ とが で き るの で 局そ の頂 点に 到達 す る よう に
な り ま す。こ の 位 置 を﹃真 の
す。
愛 の 王﹄と い い ま す。そ れ
同 じ よ う に、子 女 がい な け は、こ の 位 置 に お い て は す べ
れ ば、子 女 を 愛す る こ と の で て の も の が 総 合 さ れ、抱 か
きる 父母 の愛が 現 れ るこ と は れ、愛 と な り、そ し て 花 開 く
な い し、子 女 に 対 す る 父 母 の こ と が で き る の で す。そ れ ゆ
愛の 持ち 主に な る こ と もで き え に、宇 宙 の 中 に あ るす べ て
ま せ ん。で す か ら、神 様 も 真 の 存 在 は、愛 に よ っ て 一 つ に
の 愛 を 実 現 す る た め に、そ の な る こ と を 願 い、愛 の 中 で 生
相手 と して 宇 宙と 人間 を創 造 きる こと を願うと いう 結論 に
されたのです。
な り ま す 。愛 の た め に 生 ま
れ、愛 の た め に 生 き て、愛 の
こ の よ う に、子 女 の愛 や 兄 ため に死 ぬと いう こ と にな り
弟 愛、夫 婦 愛、そ し て 父 母 の ます。
愛、こ れ ら す べ て は 主 体 と 対
人 間 だ け で な く、あら ゆ る
象が 一 つ にな るこ とに よっ て
万 物 も 願 う の が 真 の 愛 で す。
現れるのです。
です から万物 の霊 長た る人 間
は、神 様 が つ く ら れ た 傑 作 品
を 抱 い て 愛 す る だ け で な く、
あら ゆる万物に愛 すること を
教え てあげるべき 責任があ る
こと を知らな けれ ばな りま せ
ん。万 物 は こ のよ う な 主 人 を
探 し て い ま す。こ の よ う な 基
準に 自分自身を照 らして み た
と き、至 ら な い 自 ら を 恥 じ る
男 性が愛を感じ るといっ て
も、そ れ は 自 分 自 身 に よ る も
の で は あ り ま せ ん。女 性 か ら
始 ま る も の な の で す。ま た 女
性 が 愛 を 感 じ る と い っ て も、
や は りそれ は 自分 自 身 によ る
も の で は な く、相 手 の 男 性 に
よ る の で す。す な わ ち、愛 の
主 人 は 相 手 な の で す。そ れ ゆ
自 分 の夫が立 派 になるこ と
を 願 う 妻 は、夫 の た め に 投 入
し て は 忘 れ、ま た 投 入 し て は
忘 れ る こ と に よ っ て、夫 を 成
功 さ せ る の と 同 じ で す。投 入
しては忘れることを続ける
と、そ の 愛 は 段 階 的 に 上 が
り、究 極 的 に は 神 様 の 位 置 に
ま で 連 結 さ れ る の で す。そ し
て、神 様 と と も に 親 子 関 係 を
な し、永 生 す る よ う に な る の
す な わ ち、神 様 と、そ の 息
子・娘 で あ る 人 間 の 垂 直 関 係
を 中 心 と し て、男 性 の 愛 と 生
命と 血統が右 側に 位置する な
ら、左 側 に は 女 性 の 愛 と 生 命
と血 統が 位置す る よう にな り
ま す。こ こ に 兄 弟 の 愛 が、前
後 方 向 に 位 置 す れ ば、こ れ ら
べ て の 愛 の 主 人 と し て お 迎 え です 。
女 性や 男 性が 貞 操 を 守 り 保 し た 人 間 こ そ が、神 様よ り も
護 す る こ と は、宇 宙 を 保 護 す 貴い 存在 だと 考 え るこ とが で
る こ と と 同 じ で す。男 性 と 女 き る の で す。ち ょ う ど、自 分
性の 愛の 秩序が宇 宙 の 根本 だ の 愛 す る 人 を、自 分 よ り 何 千
か ら で す。で す か ら、こ れ を 万倍 も 価 値あ る貴 い存 在と 考
動物 のよ う に 乱用 して はな り えるようなものです。
ま せ ん。愛 の 主 人 は 一 つ で
で す か ら、さら に 貴い も の
す。そ の 中 で も、真 の 愛 の
﹃真﹄は 二 つ を 許 す も の で は のた め に 神 様 は 投 入 して は 忘
な く、た だ 一 つ だ け で あ り、 れ、ま た 投 入 して は 忘れ ら れ
る の で す。百 パ ー セ ン ト 投 入
絶対に一つなのです。
し た 後、百 パ ー セ ン ト お 忘 れ
に な る の で、続 い て さ ら に 投
入なさることができるので
す。
真 の 愛は 誰も が 願うも ので
す が、愛 と い う も の は 相 手 の
ため に尽 くす こと によ って の
み可 能で あるとい う 原則を 知
ら な け れ ば な り ま せ ん。相 手
の た め に 奉 仕 し、犠 牲 に な っ
て あ げな けれ ばな らな いので
す。﹃私 に 尽 く せ﹄と い う 心
で 人 に対 す れ ば、み な 逃 げ て
し ま いま す。全 体の ため に生
き な けれ ば な り ませ ん。人 の
た め に、全 体 の ため に犠 牲 と
奉 仕 をす る よう にな れ ば、み
んな から 愛 し 慕 わ れ るよ う に
なるのです。
で す か ら 宇 宙 のい か な る 存
在 を 見 て も、す べ て 主 体 と 対
象、プ ラ ス と マ イ ナ ス の ペ ア
に な っ て い る の で す。鉱 物
界、植 物 界、動 物 界、そ し て
人間 世界 もす べて ペ アシ ス テ
ム に な っ て い る の で す。な ぜ
な ら、す べ て のも の が こ の よ
う な 相対 関 係 を 通 して 真 の 愛
愛 というものは もともと 神
様 の も の で す。し か し、い く
ら 神 様 の も の だ と い っ て も、
神 様 お一 人で は 持 つこ とが で
き ま せ ん。愛 に は 必 ず 相 手 が
必 要 だ か ら で す。男 性 一 人、
あ る い は 女 性 一 人 だ け で は、
愛 は 成 立 し な い の で す。で す
か ら、男 性 の 愛 の た め に 女 性
が、女 性 の 愛 のた め に 男 性 が
いるということになるので
す。
人 間 に と っ て 最 も 貴く、か
つ必 要な も の と は 何で しょ う
か。そ れ は お 金 で も 権 力 で
も、ま た 知 識 で も あ り ま せ
ん。命 よ り も 貴 く、空 気 や 水
よ り も も っ と 必 要 な も の は、
真の愛なのです。
世界平和統一家庭連合総裁
文鮮明・韓鶴子
訓読資料
神 様 の 子 女 と し て つく ら れ
た 人 間 が、兄 弟 と な り、夫 婦
と な り、そ し て 父 母 の 位 置 に
行 く 過 程 で、神 様 は い つ も そ
のす べて の真 の愛 の主 人 に な
る の で す。す な わ ち、人 間 が
成 長 す る の を 見 守 り な が ら、
神 様 はそ のす べて の段 階に お
いて 愛の 主人 と し て 臨 まれ る
の で す。そ れ ゆ え、神 様 を す
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