25 万トン型鉱石運搬船へ排熱回収システムを搭載 - 名村造船所

株式会社名村造船所
2012年4月23日
25 万トン型鉱石運搬船へ排熱回収システムを搭載
当社はこのたび、株式会社商船三井殿向け 25 万トン型鉱石運搬船「WOZMAX(ウォージーマックス)
」に、一
層の燃費低減を目指し「高効率排熱エネルギー回収システム」を搭載することといたしました。
当社は、株式会社商船三井殿の次世代船シリーズコンセプトである「ISHIN-Ⅲ」(大型鉄鉱石専用船)の実
現に向け、同社と共同で「排熱エネルギー回収システム」の各種検討を重ねてきております。
今回、「高効率排熱エネルギー回収システム」の搭載により、従来の同型船と比較して、航海中の燃料消費
量の約 6%削減が見込まれ、CO2 排出削減にも寄与いたします。
今回の「高効率排熱エネルギー回収システム」を搭載する 25 万トン型鉱石運搬船は、2013 年竣工予定であ
り、このほかに、当社独自開発の「舵付きフィン(Rudder Fin)」並びに「Namura flow Control Fin(NCF)」
を装備し、推進性能の向上と共に燃料消費量の更なる低減を図っております。
当社は、CO2 排出量の削減を喫緊の課題と捉えており、今後も燃費削減並びに CO2 削減を目指した各具体策
へ積極的に取り組み、地球環境保護に貢献する船舶を開発・建造してまいります。
なお、本船における排熱回収システムの特長および本船の主要目は、以下の通りです。
<特
長>
(1) 排熱エネルギー回収装置は、三菱重工業株式会社製「MERS(Mitsubishi Energy Recovery System)」を
採用予定である。
(2) 本排熱エネルギー回収装置は、排ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電機を装備しており、
両者の最適制御により、排ガスエネルギーを効果的に回収した発電が可能である。
(3) 上記(2)で発生させた電力により、通常航海中の船内電力を賄うとともに主機関の推進アシストへ活用
が可能である。
(4) 各タービンの始動と停止をオートシーケンスで行うなど自動化を図っており、乗組員にとって使いやす
いシステムとなっている。
図
装置イメージ
<本船主要目>
全
長
幅
深
喫
載
貨
重
さ
水
量
約 330
約 57
約 25
約 18
約 250,000
m
m
m
m
重量トン
以
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株式会社名村造船所
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