別添1:「制服材料・縫製仕様書」 - JICA

別添1:「制服材料・縫製仕様書」
<品名:青年海外協力隊男性用ブレザー>
1.型式
シングル2つ釦、テーラードカラー、センターベント、背抜き、左胸箱ポケット
脇雨蓋付き両玉縁ポケット、見返し左右三角蓋付き両玉縁内ポケット、ペン差し
チケポケット
補修布及び予備ボタン2種類をポリ袋に入れ、胸ポケットに納める。
2.使用材料
名称
規格
表地
表地
裏地
裏地
芯地
カラークロス
袋地
ボタン
ゆき綿
肩台
テープ
エンブレム
副材料1
副材料2
副材料3
副材料4
副材料5
副材料6
真鍮かぶせ
指定マーク型押し
樹脂
ウエルダー加工
用途
21mm
15mm
15mm
前身ごろ、後身ごろ、表衿、山袖、谷袖
見返し、胸ポケット口布・向当布
腰ポケット口布・フラップ、細腹
前身ごろ、背裏、内ポケット口布・向当布
三角ふた、腰ポケット向当布・フラップ裏
袖裏、細腹裏、ベント裏
増芯(肩、胸前面)
前身ごろ、見返し
袖口、センターベント、胸ポケット口、フラップ、腰ポケット
衿
裏えり
内・腰・胸ポケット袋地、袋止め
前合わせ 2個
袖口左右各 3個
左内ポケット
ゆき綿
肩左右 各1個
衿返り、前肩、ラペル、前端、袖ぐり衿ぐり
エンブレム
3.縫製
①上衿
衿裏はカラークロスを使用し、衿芯は地衿に添え、衿腰に一条ミシンをする。地衿・カラークロスはバイアス
取りとする。表衿は見返しと付け合わせる。衿幅は標準8.5cmとし、左衿に飾り穴とする。
②衿吊
無地紺色の強建なテープで衿腰中央に縫い付ける。
③胸ポケット
左前身ごろ箱型ポケット、口幅10.5cm~11.0cm、箱丈2.5cm、表地向当布標準4.0cm以上とし縫割
りとする。両端は、機械閂止めをし、袋深さ14cm前身との傾斜は1.2cm差し、袋止めをする。
④腰ポケット
前身頃に左右1ケ、雨蓋付、両玉縁ポケット、向当は裏地4.0cm以上とし、ポケット口両端は機械
閂止め裏地付の雨蓋を付ける。口幅15.0cm、雨蓋丈5.5cm、袋深さ標準19.0cmとし、袋止めをする。
⑤内ポケット
前身頃内側に左右1ケ付け、位置は胸ポケット口下脇より約3.0cm下がりとし、傾斜は1.2cm差とし
両玉縁とする。
口幅15.0cm、袋深さ19.0cm標準、向当裏地3.5cm標準、口両端機械閂止めとし、袋止めをする。
雨蓋は裏地で三角にし、右ベルクロ、左釦止めとする。
1
⑥ペン差し、チケットポケット
左、内ポケット口下4.0cmに口幅4.5cm、袋深さ12.0cmのペン差しを付ける。又その口下15.5cmに口幅
8cm、袋深さ9.0cmのチケポケットを付け、口両端に機械閂止めをし、袋止めをする。
⑦背縫い
地縫い割りとし、縫い代は2.5cmとする。裁ち目はカラゲミシン始末とする。
⑧センターベント
背裾より標準25.0cmとし、裏地にて裏打ちをする。
重なりの部分は伸びと波打ち防止の為、接着テープを貼る。
⑨脇縫い
表地縫い割り、裏地は地縫い止めとする。
⑩肩縫い
表地縫い割り、裏は地縫い片倒し、肩ぐせを十分に取る。
⑪背裏
中央部折り目の重ね代は1.5cm(標準)
裾は1.3cmの三ツ巻縫い、背縫い代にクサリで浮かし止めをする。
⑫前裏、背裾
前身頃折り返し標準4.0cmととし、前裏は1.0cmのキセをかける。身頃の縫い代と身頃裏の裾の
縫い代を奥まつり又は、ミシン地縫いとする。
⑬返り止め
衿付けより返り線に沿って返り星を入れる。
⑭裄綿
所定の肩部位置に芯裏の間へとじ付ける。
⑮袖
地縫い割りとし、山袖、谷袖共に中とじを入れる。袖口に接着芯を貼り、表地折り返し4.0cmと
し袖口仕上り2.0cmとする。山袖の袖先10cm間は開きみせとし、飾り釦を3ケ念入に付ける。
袖裏縫い代は肩倒し、袖口は手まつり又は、ミシン返しとする。
⑯袖付け
袖ぐり全体にテープを付け、袖付けは美しく無理の無い様に、袖は逃げないよう前付けとし、タレ綿を
縫い付ける。
袖裏は、表袖付けいせ部と同じ場所でいせを入れる。手まつり(ミシン縫い可)。袖底で袖裏付け奥星を
いれる。
⑰見返し
衿付けより裾まで縫い目無しとし見返し幅は第1釦位置で標準10.0cm、裾8.0cm以上とする。
見返し前端にラペル返り止りから見返し幅いっぱいまで裏星をいれ、見返し奥と裏地の縫い合わせ
個所に中トジを入れる。
⑱前釦、釦穴
釦は2ケ設計通りの位置とし、当局の制服である事を考慮の上、堅牢に取りつける事。
穴かがりははと目機械穴、閂止めとし前身頃より1.7cm入り、長さ2.6cmとする。
⑲片布
左内ポケット下に四方縫いでつける。片布の様式は別途指定する。
⑳サイズ・品質表示
左内ポケット向当布に挟み込みとする。
2
4.縫製条件
①針数
3cm間の表示針数は、地縫い・飾縫いとも13±1、袖裏まつり7~9針、ルイス6針以上。
②穴かがり
機械はとめ穴(カンヌキ止め)、穴の大きさは全て釦に合う様にかがり、糸が布から抜けないように
注意する。
③釦付け
2本の糸を1穴に2回以上通し、3回以上根巻きする。機械付けも可。
④縫製
糸調子は上・下糸とも、つれ・たるみの無い様に最良の調子で縫い、返り針を完全にする。
⑤裁断
表生地裁断の型入れは、生地目を通し逆目の無いものとする。全身頃は同一反で有る様番号
を付ける等、十分に留意する事。
⑥接着芯
接着用プレスを使用し、所定の温度・圧力・時間を守り、永久接着をする。
⑦仕立て
中間プレスを念入りにし、優美なスタイルと着くずれの無い最上の仕立てとする。
⑧仕上げ
糸くずを取り丁寧にプレスをすると共に、検品は念入りに行う事。
3
・シングル2ッ釦
・衿 テーラードカラー
・胸 箱ポケット
・脇 両玉縁フラップ
・背抜き仕立て
・内ポケット 4個
・センターベント
・袖釦 3個
4
5
表地
項 目
1. 原料混紡率
試 験 方 法
羊 毛
30% (±5%)
JIS L1030(繊維混用率試験法)
再生ポリエステル
69.7% (±5%)
ナイロン(導電性繊維)
0.3%
(経) 2/40
(緯) 2/40
製品の性能が劣ることがない限り、
似寄りの仕様で可
2/2 正斜紋
2. 番 手
3. 組 織
4. 仕 上 幅(耳共)
1,525
5. 仕上 重量
6. 仕上 密度
(1インチ間)
7. 寸法変化率
JIS L1096(一般織物試験方法)
の8.8.1番手による
同 8.8.1 組織による
mm以上
275
の正量混用率
同 8.2 幅による
同 8.4 単位面積当たりの
g/㎡以上
質量による
(経) 57
本以上
(緯) 57
本以上
(経) ±2.0
%以内
同 8.64.4(織物寸法変化)
(経) ±2.0
%以内
のC法
8. 色 相
同 8.6 密度による
提示見本通り
色相(H)
7.9B
明度(V)
1.6
彩度(C)
0.4
色 差(Δ E*ab)
マンセル記号
(日立カラーアナライザーC2000S)
(一財)カケンテストセンター
東京事業所 (基準色保管)
目視にて支障がない限り、似寄りの仕様で可
JIS Z8721及びJIS Z8730
9. 染色堅牢度
酸
1)汗試験
アルカリ
4
級以上
JIS L0848(汗に対する
4
級以上
染色堅牢度試験方法)
JIS L0844(洗濯に対する
2)洗濯試験
4
級以上
染色堅牢度試験方法)
の A-1号
JIS L0849(摩擦に対する
3)摩擦試験
乾 4
級以上
染色堅牢度試験方法)
摩擦試験機Ⅱ型
JIS L0842(カーボンアーク
4)耐光試験
4
級以上
灯光に対する染色堅牢度
試験方法)
10. 強 力
11. 伸 長 率
(経) 850
N以上
JIS L1096(一般織物試験
(緯) 850
N以上
方法8.12引裂強さによる)
(緯) 8.0
%以上
JIS L1096 8.14のB法
12. 撥 水 度
4
点以上
JIS L1092 スプレー法(初期)
13. 撥 油 度
4
級以上
AATCC118法 (初期)
14. そ の 他
帯電防止加工
裏地
項 目
規 格
素 材
ポリエステル 100%
標 準 繊 度
55~88dtex
組 織
綾 織
引張強さ
たて
300以上
(N/5cm)
よこ
200以上
寸法変化率
たて
±2以内
(%)
よこ
±2以内
染色堅ろう度
洗濯
4級以上
(級)
汗
4級以上
摩擦
4級以上
紺
色相
6
副材料1
芯地
項目
混用率(%)
組織
色相
その他
規格
ポリエステル100%又は
ポリエステルとナイロン(レーヨンも可)の混用
不織布又は平織
灰色、紺又は、表地同系色
使用部位(肩、胸前面)の表地となじみ、
容易に剥離しないもの
副材料2
芯地
項目
混用率(%)
組織
色相
その他
規格
ポリエステル100%又は
ポリエステルとナイロン(レーヨンも可)の混用
不織布又は平織
灰色、紺又は、表地同系色
使用部位(前身ごろ、見返し、表衿先)の
表地となじみ、容易に剥離しないもの
副材料3
芯地
項目
混用率(%)
組織
色相
その他
規格
ポリエステル100%又は
ポリエステルとナイロン(レーヨンも可)の混用
不織布又は平織
灰色、紺又は、表地同系色
使用部位(袖口、センターベント、胸ポケット口
フラップ、腰ポケット)の表地となじみ
容易に剥離しないもの
副材料4
芯地
項目
混用率(%)
組織
色相
その他
規格
ポリエステル100%又は
ポリエステルとナイロン(レーヨンも可)の混用
不織布又は平織
灰色、紺又は、表地同系色
使用部位(衿)の表地となじみ、容易に
剥離しないもの
副材料5
カラークロス
項目
素材
組織
質量
色相
染色堅ろう度
規格
ポリエステル
不織布
紺
4以上
4以上
洗濯
汗
7
副材料6
袋地
項目
混用率(%)
組織
色相
引張強さ
たて
よこ
規格
ポリエステル100%又は
ポリエステルと綿の混用
平織又は綾織
灰色
500以上
500以上
【配慮事項】
環境物品等の調達の推進を図るための留意事項としては以下の通りである。
①製品の梱包は、可能な限り簡易であって、再生利用の容易さ及び廃棄時の負荷低減に配慮さ
れていること。
②製品使用後に回収され、原材料として再生利用されるためのシステムが整っていること。
③再生PET樹脂から得られるポリエステル以外の繊維については、可能な限り未利用繊維又は
反毛繊維が使用されていること。
※「未利用繊維」とは、紡績時に発生する短繊維(リンター等)を再生した繊維をいう。
「反毛繊維」とは、衣類等の製造時に発生する裁断屑、廃品となった製品等を綿状に分解し再生し
た繊維をいう。
8
釦
品名
真鍮かぶせ釦
材質
真鍮かぶせ釦
サイズ
前身頃
18mm
袖
15mm
メッキ
表蓋にアクリルクリアー消しメッキ仕上げ
エンブレム
1.材料構成 ①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
アルミ蒸着ウレタン シート (表面にスクリーン印刷)
ウレタン シート (0.05厚)
ナイロン スウェード生地 (濃紺色)
ウレタン スポンジ (3mm厚)
ベルボーレン 芯地 (1mm厚)
3本タイタックピン付き座金
ホットメタル フイルム (0.07mm厚)
ポリエステル フエルト (濃紺)
2.加工明細 a.
①のアルミ蒸着ウレタンシートにスクリーン印刷にて、5色印刷を行う。
印刷色は下記の5色
Ⅰ.金
Ⅱ.白
Ⅲ.ブルー
Ⅳ.ローズピンク
Ⅴ.黒
①+②+③を合わせ1回目のウエルダー加工にて、表面を形成する。
(b)を加工後、不要部分を除去
(c)+④+⑤+⑥+⑦+⑧を合わせ、2回目のウエルダー加工を行う。
(d)を加工後、仕上げ抜き加工を行う。
(e)を専用ケースに入れる。
b.
c.
d.
e.
f.
上下76mm
左右 68mm
9