教育用バイオ実験 ■ 教育用バイオ実験キット「Dr. ジーン」シリーズ Dr. ジーン 1 ver. 2 347 Dr. ジーン 2 348 Dr. ジーン 3 349 Dr. ジーン 5 349 ISOHAIR Jr. 350 教育用バイオ実験 19 マークのついているものは、 (株) ニッポンジーン関連製品です。 それ以外は和光純薬工業(株)の製品あるいは取り扱い製品です。 345 19_2013_P345-350.indd 345 13.2.12 1:52:31 PM 教育用バイオ実験 教育用バイオ実験キット「Dr. ジーン」シリーズ 教育用バイオ実験キット「Dr. ジーン」シリーズは、株式会社ニッポンジーンおよび東洋ビーネット株式会社が開発した教育用実験キッ トです。2002 年 3 月に文部科学省 「組換え DNA 実験指針」(2004 年 2 月 19 日より 「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多 様性の確保に関する法律」に移行)が施行されたことより、中学・高校でも広く組換え DNA 実験が行えるようになりました。さらに、近 年、高校生の理科離れが取りざたされており、日本の試薬メーカーとして「理科離れ」の歯止めと「若い科学者」の育成に対しての貢献を目 的に開発されたキットです。 Dr. ジーンシリーズは、将来のバイオテクノロジー関連の研究者を目指す理科系の学生・大学のみならず、文科系の学生・大学でも一 般教養におけるバイオテクノロジーの正しい知識を促すための教材として使用することができる実験キットです。また、キット内容は、 高校の実験設備でも実験ができるように配慮した試薬構成となっています。 この Dr. ジーンシリーズを通して、若い学生がバイオテクノロジーの一端に触れるとともに、生命現象が遺伝子によって支配され、遺 伝子から生体でのタンパク質合成へとつながる生命のしくみを理解できます。また、実験や観察を通じて、自分で考察する能力を育てる とともに、バイオテクノロジーの社会的な意義を考える教材としても適しています。 特 長 1. 必要な試薬がほとんど含まれたキット。 2. キットは、6 班分構成。 3. 原理や専門用語、実験マニュアルは、図解入りでわかりやすく説明。 4. ホタルなど身近に生息する生物を教材に使っているので楽しく実験可能。 5. 安全でかつ簡単。 6.「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」に準拠。 http://www.lifescience.mext.go.jp/bioethics/anzen.html#kumikae F 310-06351 Dr. ジーン 1 ver. 2 大腸菌形質転換キット《 F 318-05431 F F 12 反応用 25,000 Dr. ジーン 2 アガロースゲル電気泳動キット 12 反応用 25,000 303-13011 Dr. ジーン 3 酵素抽出キット〈ピッカジーン 〉 12 反応用 照 会 307-13031 Dr. ジーン 5 酵素特性学習キット〈ピッカジーン 〉 12 反応用 照 会 発現系》 教育用バイオ実験 19 346 http://www.wako-chem.co.jp 19_2013_P345-350.indd 346 http://www.nippongene.com 13.2.12 1:52:31 PM 教育用バイオ実験 Dr. ジーン 1 ver. 2 大腸菌形質転換キット《 F 危4-2 労-有2 労57-2 PRTR1 発現系》 本キットは、「大腸菌培養∼プラスミド DNA を用いた形質転換」ま での一連の遺伝子組換え実験を簡単に体験・理解できるキットです。 構 成 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. pBR322 DNA pBR322-lacZ DNA 大腸菌 JM109 塩化カルシウム溶液 SOC 培地 LB 寒天培地 X-Gal/IPTG 溶液 アンピシリン 滅菌済みシャーレ 1.5 m チューブ コンラージ棒 マイクロループ チューブ立て フロート 15 ×6本 15 ×6本 100 × 12 本 500 ×6本 1m × 6 本 7袋 150 ×6 本 500 ×1本 20 枚× 4 パック 5 本(透明) 5 本(黄色) × 6 袋 3 本(水色) 310-06351 12 反応用 25,000 特 長 1. 大腸菌のコンピテントセル調製と形質転換 が実験構成。 2. 簡単操作で、特殊な機器は不要。 3. 観察は簡単に目視で可能。 5 本 × 8 パック 10 本 × 7 パック 12 個 6個 原 理 コンピテントセルの調製 塩化カルシウム処理 培 養 ヒートショック 形質転換による性質の変化 X-Gal/IPTG添加 培 養 植 菌 形質転換 青コロニー lacZ 19 アンピシリン 入り寒天培地 Amp r プラスミ ドDNA 教育用バイオ実験 通常、大腸菌はプラスミド DNA(環状 DNA)のような大きな分子を細胞内に取り込むことはできない。しかし、大腸菌を 塩化カルシウム溶液で処理することによってプラスミド DNA が取り込まれやすくなり、一般的にコンピテントセルと呼 ばれる状態になる。また、42℃で熱処理(ヒートショック)することによって、取り込み効率を上げることができる。 形質転換大腸菌 白コロニー 培 養 アンピシリン耐性遺伝子を持つプラスミド DNA を導入した大腸菌のみが生育する。また、 DNA を導入した大腸菌は、X-Gal, IPTG 存在下で青色のコロニーを形成する。 遺伝子を持つプラスミド 347 http://www.wako-chem.co.jp 19_2013_P345-350.indd 347 http://www.nippongene.com 13.2.12 1:52:31 PM 教育用バイオ実験 Dr. ジーン 2 アガロースゲル電気泳動キット F 危4-3 危4-ア 労-有2 労57-2 本キットは、ラムダファージ DNA を制限酵素で切断し、その断片 をアガロースゲル電気泳動で分離・解析するキットです。 遺伝子工学で必須技術である「制限酵素消化」を体験でき、その実験 結果に基づいて分子量測定を行うことができます。 構 成 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. d Ⅲ酵素液 Ⅱ酵素液 コントロール用バッファー ラムダ DNA ローディングバッファー 分子量マーカー 50 × TAE Stains-All(粉末) ホルムアミド イソプロパノール アガロース S 1.5 m チューブ 13. チューブ立て 14. フロート 15. マニュアル(CD-ROM) 318-05431 12 反応用 25,000 特 長 30 ×6本 30 ×6本 30 ×6本 300 ×6本 80 ×6本 30 ×6本 100 m × 1 本 10 mg × 6 本 120 m × 1 本 300 m × 1 本 5 g×1本 12 本(黄色) 12 本(水色) 12 本(透明) 12 個 6個 1部 1. DNA 染色に変異原性のある臭化エチジウ ムを使わない安心設計。 2. 簡単操作で、特殊な機器は不要。 3. 泳動結果の解析は、目視で可能。 原 理 制限酵素処理 電気泳動 DNA大 DNA + 酵素 サイズの小さいDNAほど速く+極へ移動するので、 DNA断片を分離できる。 ⊖極 制限酵素で DNAを切断 (消化) DNA小 ⊕極 教育用バイオ実験 制限酵素は DNA 中の特定塩基配列を切断する酵素である。また、DNA はアガロースゲル電気泳動法を用い てサイズを測定することができる。 19 348 http://www.wako-chem.co.jp 19_2013_P345-350.indd 348 http://www.nippongene.com 13.2.12 1:52:32 PM 教育用バイオ実験 Dr. ジーン 3 、Dr. ジーン 5 Dr. ジーン 3 、5 はホタルの生物発光(ホタルの発光)を教材にして、酵素反応や酵素の科学的性質を理解することを目的としたキット です。 「実験に利用するホタルの発光反応」 ルシフェラーゼ(発光酵素)、Mg2 + ルシフェリン(基質)+ ATP + O2 オキシルシフェリン+ CO2 + AMP +光(560 nm) Dr. ジーン 3 酵素抽出キット〈ピッカジーン 〉 酵素の存在を確認するためのシステムです。酵素を生体内から抽出 し、その酵素の存在を酵素活性から確認します。一連の実験において 学生に酵素反応の原理、生体の代謝などを理解できるキットです。 F 303-13011 東洋ビーネット 12 反応用 照 会 特 長 使用方法 構 成 1. 測定の際、一切測定機器が不要。 2. 実験に必要な器材のほとんどが含まれた キット。 3. 高感度に酵素反応を視覚で確認可能。 4. 安全かつ簡便に実験可能。 1. ホタル(尾部)凍結乾燥品 2. ルシフェラーゼ酵素発光試薬 / ピッカジーン 3. 緩衝液 4. 試験管 5. スポイト 2 尾× 12 本 200 × 12 本 400 × 12 本 12 本 24 本 使用上の注意 すりつぶし用の乳鉢はキットには添付していませんので、別途ご用意下さい。 備 考 キット仕様について変更がある場合がありますのでご了承下さい。 Dr. ジーン 5 酵素特性学習キット〈ピッカジーン F 〉 307-13031 東洋ビーネット 12 反応用 照 会 19 特 長 1. 測定の際、一切測定機器が不要。 2. 実験に必要な器材のほとんどが含まれた キット。 3. 色の変化で簡単に酵素活性が観察可能。 使用方法 ホタルルシフェラーゼ酵素液 ルシフェラーゼ酵素発光試薬 / ピッカジーン 緩衝液(pH 5.5) 蒸留水 A 250 125 125 125 教育用バイオ実験 酵素活性の特性を理解するためのキットです。ホタル発光酵素ル シフェラーゼを用いて、温度、pH の変化における発光色の変化を観 察することで、酵素の特性を視覚的に簡単に学習することができる キットです。 構 成 1. 2. 3. 4. × 36 本 × 36 本 × 12 本 × 12 本 備 考 キット仕様について変更がある場合がありますのでご了承下さい。 5. 蒸留水 B 6. 試験管 7. スポイト 250 × 24 本 36 本 48 本 349 http://www.wako-chem.co.jp 19_2013_P345-350.indd 349 http://www.nippongene.com 13.2.12 1:52:32 PM 教育用バイオ実験 ISOHAIR Jr. 本品は、毛髪や爪からの DNA 抽出試薬(ISOHAIR)、PCR 用試薬 (Gene NT)、アガロースゲル電気泳動試薬のセットです。 大学生を対象にした学生実習などに最適な内容となっています。 PRTR1 30 回分 60 回分 56,000 97,000 特 長 構 成 プライマー 合成については p.408参照 314-04431 310-04433 ISOHAIR Extraction Buffer Enzyme Solution Lysis Solution PCR 用試薬 Gene NT(5 units/ ) 10 × Gene Universal Buffer dNTP Mixture(2.5 mmol/ each) 電気泳動用試薬 [A] Agarose 21 50 × TAE EtBr Solution d.d.H2O * プライマーは含まれていない [B] Ethachinmate Loading Buffer 3 mol/ Sodium acetate TE(pH 8.0) 保 存 ・ISOHAIR − 20℃ ・PCR 用試薬 − 20℃ Marker4 TE(pH 8.0) ・電気泳動試薬 [A] 室温 ・電気泳動試薬 [B] − 20℃ 納 期 約2週間 ※「3人× 10 グループ」など、小分け方法をご連絡下 さい。 (カスタム分注は ISOHAIR、PCR 用試薬に適 用:最小3人/グループから) 実 験 例 アルデヒドデヒドロゲナーゼ 2 遺伝子の遺伝子型決定 (PCR 法による遺伝子型特異的増幅) Lane Lane Lane Lane Lane Lane Lane 1:Marker 5 (φ X174/ cⅡ digest) 2:Sample 1/Normal primer 3:Sample 1/Mutated primer 4:Sample 2/Normal primer 5:Sample 2/Mutated primer 6:Sample 3/Normal primer 7:Sample 3/Mutated primer 1. 実験に必要なほとんどの試薬がキットに含まれて いる。本品の他に必要なものは、エタノール、フェ ノール / クロロホルム / イソアミルアルコール、 d.d.H2O のみ。 2. 手軽な試料 (毛、爪、口腔粘膜)を用いた実験を 行うキット。 3. 小分け・分注済みで実験準備の手間を軽減でき る。4 人× 15 グループなど、要望に応じてカ スタム分注された状態で購入可能 (ISOHAIR、 PCR 用試薬に適用 : 最小 3 人 / グループから)。 4. 学生の興味を喚起しやすい実験内容を組むこと が可能。 (例えば、アルデヒドデヒドロゲナーゼ 2 遺伝子の増幅を行い、学生自身が酒に強いか 弱いかを調べる実験など。 ) 5. 煩雑な操作が不要なキットである。DNA 抽出 試薬である ISOHAIR の操作は極めて簡便なの で、学生実習に最適。 6. キットの使用方法や使用例だけでなく、原理も 記載された詳細な実験マニュアル。 7. 短時間で遺伝子工学の基礎的手法(DNA 抽出、 PCR、電気泳動)を体験することが可能。 3 検体のヒトの毛髪から DNA を抽出し、正常型特異的 増幅と変異型特異的増幅を行い、アルデヒドデヒドロゲ ナーゼ 2 遺伝子の遺伝子型を決定した。 備 考 教育用バイオ実験 19 アルデヒドデヒドロゲナーゼ 2(ALDH2)は、飲酒後にエタノールが代謝されてできるアセトアルデヒドを 酸化して代謝する酵素である。ALDH2 の欠損は ALDH2 遺伝子の点突然変異によるものと考えられており、 対立遺伝子の組み合わせから、正常型ホモ接合体 (NN 型)、ヘテロ接合型 (MN 型)、変異型ホモ(MM 型)の 3 種類の遺伝子型が知られている。3 種類のうちのどの遺伝子型を持っているかを調べることで、酒に強い か弱いかを判断することができる。正常型ホモ接合体は酒が飲めるタイプ、変異型ホモ接合体は全く飲めな いタイプである。ALDH2 欠損者においては、飲酒後の血中アセトアルデヒド濃度の上昇により、フラッシ ング反応(顔面紅潮、動悸、悪心、低血圧など)が見られる。この実験例では、Sample 1 が NN 型、Sample 2 が MN 型、Sample 3 が MM 型であった。 関連製品 F 319-03401 ISOHAIR ………………………………………………………………………………………… 100 回分 28,000 311-90151 Phenol/Chloroform/Isoamyl alcohol(25 : 24 : 1)…………………………………………… 250 m 15,000 313-90091 TE Saturated Phenol …………………………………………………………………………… 50 m 9,000 312-01791 Ethachinmate …………………………………………………………………………………… 0.2 m 15,000 316-90025 TE(pH 8.0)……………………………………………………………………………………… 500 m PRTR1 Ref 劇 -Ⅱ 労-特3 労-有1 労-有2 労57-2 PRTR1 Ref 劇 -Ⅱ 労-特3 労57-2 PRTR1 Ref F 318-03231 Gene NT …………………………………………………………………………………… 318-90105 Distilled Water, Deionized, Sterile …………………………………………………………… 250 units 500 m 9,000 22,500 9,000 311-03243 Agarose 21 …………………………………………………………………… 3 g(スティックタイプ) 3,200 313-03242 …………………………………………………………………………………… 25 g(ボトルタイプ) 17,200 313-90035 50 × TAE ………………………………………………………………………………………… 500 m 9,000 Ref 315-90051 EtBr Solution …………………………………………………………………………………… 10 m 9,000 PRTR1 313-90111 Loading Buffer …………………………………………………………………………………… 10 m 2,000 315-00664 Marker 4 ………………………………………………………………………………………… 15 g 9,000 F 350 http://www.wako-chem.co.jp 19_2013_P345-350.indd 350 http://www.nippongene.com 13.2.12 1:52:32 PM
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