(財)地球環境センター 承認方法論の一覧表(第 29 回 CDM 理事会まで) 財団法人地球環境センター(GEC) AM0001 ver.5 Incineration of HFC 23 Waste Streams HCF23 燃焼" 【適用条件】 以下の条件で適用可能 *既存の HCFC22 生産施設から排出されている HFC23(CHF3)の破壊プロジェクトである。 *HCFC22 生産施設は、2000 年の初めから 2004 年末までの期間に 3 年以上の運転実績があり、2005 年からプロジェク ト開始まで運転を継続している。 *HFC23 の破壊は HCFC22 の生産と同じ工場内で行われている。 *HFC23 の総量の破壊を義務付ける規制がない。 【CDM 理事会登録数】 12 件 【構成方法論】NM0007-rev AM0002 ver.3 【メタンのフレア処理を行うプロジェクトによる排出量決定ツール】 Greenhouse gas emission reductions through landfill gas capture and flaring where the baseline is established by a public concession contract ベースラインが営業認可契約によって定められる場合の廃棄物処分場ガス回収・燃焼による GHG 排出削減 【適用条件】 以下の条件を満たす LFG 回収・燃焼処理プロジェクト活動に適用可能 *処分場の設計から建設、運営、維持、モニタリングに至る全局面において、操業者に責任を課す契約が存在すること *契約が競争入札によって落札されていること *契約書に年間の処分場ガスの回収・燃焼処理量(m3)が規定されていること *回収・燃焼処理義務量が、類似した社会的・経済的・環境的・技術的状況において操業されている、過去 5 年間の実績 上位 20%の処分場を反映していること *回収されたメタンガスによる発電が、行われてもいないこと 【CDM 理事会登録数】 1件 【構成方法論】NM0004-rev AM0003 ver.4 【メタンのフレア処理を行うプロジェクトによる排出量決定ツール】 Simplified financial analysis for landfill gas capture projects 廃棄物処分場ガス回収プロジェクトのための簡素化財務分析 【適用条件】 以下の条件を満たす LFG 回収プロジェクト活動に適用可能 *回収されたガスが燃焼されること、又は *回収されたガスが発電用に使われるが、電源の代替や発電の回避による排出削減量に対して、クレジット獲得を求めな いこと 本方法論は、BAU シナリオ(軽微な変更と修正を含む)と提案されたプロジェクトだけがもっとも確からしいシナリオ の場合にのみ、適用可能である。換言すれば、提案されたプロジェクトの活動や技術とベースラインシナリオのそれに大 きな隔たりがある場合には適用できない。 【CDM 理事会登録数】 5件 【構成方法論】NM0005-rev AM0007 ver.1 Analysis of the least-cost fuel option for seasonally-operating biomass cogeneration plants 季節的稼動バイオマスコジェネ施設のための最小コスト燃料オプション分析 【適用条件】 グリッドに接続しているバイオマスコジェネレーションプロジェクトの回収と燃料転換プロジェクトに関して、以下の条 件で適用 *提案プロジェクト活動は現在エネルギー目的に使用されていないバイオマスを入手可能である *プロジェクト活動は、オフシーズン期は他の燃料(施設の主要な活動に関連したバイオマスを生産しない時)の使用に (財)地球環境センター より既存施設を稼動することを計画している *プロジェクトは季節的方式で稼動する *提案のベースライン方法論は独立したプラントごとに使用されること 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0028 AM0009 ver.2 Recovery and utilization of gas from oil wells that would otherwise be flared 燃焼処理されている油井ガス回収・利用 【適用条件】 以下の条件を満たす、油田随伴ガス回収プロジェクト *油井ガスは回収され、パイプラインを通じて、ドライガス・LPG・コンデンセートの製造プラントへ送られること *回収ガスの輸送及び処理に必要なエネルギーは回収ガスにより賄われること *生産された燃料(ドライガス・LPG・コンデンセート)は、市場において、同種の燃料、又はよりエネルギー単位当た りの炭素含量の高い燃料を代替すること *燃料の代替がそれぞれの市場において燃料消費量の増加につながらないこと *プロジェクトがない場合には、ガスがフレア処理されていること *他の油田探査機関(oil exploration facilities)が同じ製造プラントへ回収ガスを提供する場合に備えて、製造プラント の生産物や、調査機関のガスのデータ(量、炭素成分)が入手可能であること 【CDM 理事会登録数】 2件 【構成方法論】NM0026 AM0010 ver.1 Landfill gas capture and electricity generation projects where landfill gas capture is not mandated by law 処分場ガス回収及び電力発生利用(ガス回収に関する規制がない場合) 【適用条件】 以下の条件を満たす、LFG 回収・発電プロジェクトに適用可能 *メタンの濃縮は規制されているが、LFG の回収は法によって強制されていない処分場であること *回収されたガスは発電用に利用され、発電電力の CO2 排出が代替された電力のそれよりも低いこと *プロジェクトの発電容量が 15MW を超えないこと 本方法論は、モニタリング方法論とともに利用される必要がある。また、本方法論は、BAU シナリオ(軽微な変更と修 正を含む)と提案されたプロジェクトだけがもっとも確からしいシナリオの場合にのみ、適用可 【CDM 理事会登録数】 1件 【構成方法論】NM0010-rev AM0011 ver.3 【メタンのフレア処理を行うプロジェクトによる排出量決定ツール】 Landfill gas recovery with electricity generation and no capture or destruction of methane in the baseline scenario 処分場ガス回収及び発電(ベースラインシナリオはガス破壊回収のない場合) 【適用条件】 以下の条件を満たすもの *ベースラインでは、大気中に処分場ガスが放出される *処分場ガス排出に関して、規制や契約上の要項がない *回収されたガスは、浸出水の蒸発、所要内の発電に利用、発電もしくは燃焼される *電力代替による排出削減は、クレジットに計算されない 【CDM 理事会登録数】 5件 【構成方法論】NM0021 AM0013 ver.4 【メタンのフレア処理を行うプロジェクトによる排出量決定ツール】 Avoided methane emissions from organic waste-water treatment 有機排水処理からのメタン排出の回避 (財)地球環境センター 【適用条件】 以下の条件を満たす、有機排水処理プラントを含むメタン回避プロジェクト活動に適用可能 *既存の排水処理方法が、以下の条件を満たす開放系嫌気性消化(メタン発生量が大きい)のオープンラグーン方式であ ること ・オープンラグーンの深度が最低 1m。 ・嫌気性ラグーンの温度が 10℃以上。ある月の月平均温度が 10℃以下になった場合、嫌気性活動が起こらないと想定 されるため、その月の分を推計値に算入してはならない。 ・有機物のラグーン滞留時間が最低 30 日間。 *嫌気性分解から起こりうるメタン排出を回避するために、プロジェクト活動中に発生するスラッジを土地に撒布をする までの間蓄積させておいてはならない。 【CDM 理事会登録数】 3件 【構成方法論】NM0038-rev、NM0039、NM0085 AM0014 ver.2 Natural gas-based package cogeneration 天然ガス利用のパッケージ・コージェネレーション 【適用条件】 以下の条件を満たす、天然ガスコージェネレーションプロジェクトに適用可能 *第三者によるコージェネレーションであること。即ち、プロジェクトによる熱・電気を受け取る消費設備がコージェネ レーションシステムを所有・運営していないこと、あるいは、コージェネレーションシステムが、プロジェクトによ る熱・電気を消費する産業利用者によって所有されていること *コージェネレーションシステムが、消費設備の熱・電気需要量の全て、又は一部を提供すること *グリッドへ提供される余剰電力も、他機関へ提供される余剰熱もないこと 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0018-rev AM0017 ver.2 Steam system efficiency improvements by replacing steam traps and returning condensate 蒸気トラップ置換、凝縮液還流による蒸気システム効率改善 【適用条件】 以下の条件を満たす、蒸気効率改善プロジェクト *蒸気使用の効率が、蒸気トラップ及び復水(回収・再利用)によって改善されること *化石燃料で運転するボイラーによって蒸気が生成されていること *蒸気トラップや復水の定期的なメンテナンスが、慣行(common practice)や、ホスト国の規制の要求事項でないこと *蒸気トラップや復水の状態に関するデータが、少なくとも 5 つの類似した施設から入手可能であること 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0017-rev AM0018 ver.1.1 【追加性証明ツール】 Steam optimization systems 蒸気最適化システム 【適用条件】 蒸気発生量の継続モニターにより、均一かつ比較的一定なアウトプットが得られる製造プロセスでの、蒸気使用の最適化 プロジェクトに適用可能。 【CDM 理事会登録数】 5件 【構成方法論】NM0037-rev AM0019 ver.2 【追加性証明ツール】 Renewable energy project activities replacing part of the electricity production of one single fossil-fuel-fired power plant that stands alone or supplies electricity to a grid, excluding biomass projects 電力グリッド接続又は非接続の単一の化石燃料発電所による発電量の一部を代替する再生可能エネルギープロジェクト (財)地球環境センター 【適用条件】 以下の条件を満たす、再生可能エネルギーによる発電プロジェクトに適用可能 *提案されたプロジェクトが、排出ゼロの再生可能エネルギー(風力、地熱、太陽光、流れ込み式水力、波力、潮力)に よる発電プロジェクトであり、特定された個々の発電所からの電力を代替すること *出力密度(発電能力を満水時の貯水池の表面積で割ったもの)が 4W/m2 を超える貯水池を伴う新規水力発電 *ベースラインシナリオにおける、個々の特定された発電所が、クレジット期間中の電力需要の増加に対応できる発電容 量を持つこと 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0053 AM0020 ver.1 【追加性証明ツール】 Baseline methodology for water pumping efficiency improvements 排水ポンプの効率改善 【適用条件】 以下の条件を満たすプロジェクト活動に適用可能 *地方自治体の水道施設において、消費者へ水を届けるのに必要なエネルギーの量を削減することを目的とすること *技術的損失や漏れを含めた、水のくみ上げスキームの総合的なエネルギー効率を改善すること。水のくみ上げスキーム はグリッドからの電力を消費し、 ・既存のスキームの(水とエネルギーの)効率は改善されつつあること、又は ・既存のスキームと完全に入れ替わる新しいスキームが開発されつつあること。 (この場合、本方法論は、古いスキーム の配水容量(年間の排水量)の範囲まで、新しいスキームに適用可能である) 本方法論は、既存の設備容量を増大させる新しいスキームが導入されるようなプロジェクト活動には適用できない。つま り、既存の設備容量に応じた排出量のみが削減対象となる。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0042-rev AM0021 ver.1 Baseline Methodology for decomposition of N2O from existing adipic acid production plants 既存アジピン酸製造工場からの N2O 排出削減 【適用条件】 以下の条件を満たす、アジピン酸製造プラントからの N2O 分解プロジェクトに適用可能 *既存施設でのアジピン酸の副生物である N2O の触媒、又は熱による分解本方法論は、評価を保障する(undertake the assessments)データ(ベースライン及びプロジェクトに関するもの)が存在する場所で適用可能であり、空間的制約 がない(spatially generic) 本方法論は、2004 年末までに存在している設置容量(年間のアジピン酸生産量(トン) )のみを対象とする。 【CDM 理事会登録数】 2件 【構成方法論】NM0061 AM0022 ver.4 【メタンのフレア処理を行うプロジェクトによる排出量決定ツール】 Avoided Wastewater and On-site Energy Use Emissions in the Industrial Sector 工業部門における工場排水及びエネルギー利用からの排出削減 【適用条件】 以下の条件を満たす既存のラグーン利用産業廃水処理施設に嫌気性廃水処理システムを導入するプロジェクトに適用可 能 *既存のラグーンを利用した有機成分の多い排水の工業排水処理施設で実施されるプロジェクトであること *有機排水は単純な有機化合物(単糖類)を含むこと。(本方法論を単糖類ではない物質を含む排水に適用する場合は、 0.21kgCH4/kgCOD 以外のメタン排出係数を推計し適用しなければならない) *既存排水処理施設の改善であること(設備の新設や拡張には適用不可) *ベースラインは現行のラグーンシステムの継続であることが証明可能であること。現行システムは既存の規則や法令に 遵うものでなければならない *嫌気性ラグーンは 1 メートル以上の深さがあること(嫌気性の底層を発達させ、藻などの光合成による酸素生成を防ぐ ため) *嫌気性ラグーン内の水温は常時 15℃以上あること *プロジェクトにおいて、嫌気性処理システムから回収されるバイオガスは、フレア焼却されるか、もしくは工場内で熱 (財)地球環境センター 生成・発電利用され、余剰分はフレア焼却されること *排水処理施設への単位流量当りの熱・電力の必要量がプロジェクト実施前後で大幅に変化しないこと *モニタリング方法論が要求するデータが入手可能であること。特に、ラグーン利用排水処理システムの有機物質の流 入・流出量及び除去プロセスによる削減量が測定もしくは推計によって定量化できること 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0041-rev2 AM0023 ver.1 Leak reduction from natural gas pipeline compressor or gate stations 天然ガスパイプラインのガスコンプレッサ及びゲートステーションからの漏出削減 【適用条件】 以下の条件を満たす長距離天然ガス輸送システムにおいて、先進的な漏出検知・補修システムを設置することで、天然ガ スパイプラインのガスコンプレッサ及びゲートステーションにおける漏洩を減少させるプロジェクトに適用可能 *天然ガスパイプライン運営者が体系的に漏出を検知・補修するシステムを有しないこと *漏出の正確な検知・測定が可能であること *漏出箇所の補修及び補修された状態の維持をモニタリングするシステムを設置できること 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0091 AM0024 ver.1 【追加性証明ツール】 Methodology for greenhouse gas reductions through waste heat recovery and utilization for power generation at cement plants セメント工場における廃熱利用発電 【適用条件】 セメント生産でのクリンカー製造時に発生する廃熱ガスを発電利用するプロジェクトに適用され、以下の条件を満たすも の *プロジェクトにより派生した電力はプロジェクトを実施するセメント工場で実施され、余剰分はグリッドに供給される もの *プロジェクトから発生した電力は、グリッド電力もしくは特定の電力発生源と代替されるもの *グリッド又は電力発生源が特定されるもの *プロジェクト活動でのみ廃熱が利用されるもの *ベースラインシナリオでは、廃熱の再利用はクリンカーが製造されるバウンダリー内にのみ利用できる 当該方法論は、以下のプロジェクトには適用できない *現在の廃熱の利用や BAU(代替)における廃熱の利用が、クリンカー製造場所内でない場合 *セメント工場からの排出処理に影響を与える場合 【CDM 理事会登録数】 2件 【構成方法論】NM0079-rev AM0025 ver.6 【追加性証明ツール】 Avoided emissions from organic waste through alternative waste treatment processes 代替的廃棄物処理工程による有機廃棄物からの排出回避 【適用条件】 当該方法論は以下の条件下で適用可能。 *プロジェクト活動がなければ埋立処分されていたであろう廃棄物を、以下のひとつ以上の方法で処理するプロジェクト 活動。 a) 好気性のコンポスト処理 b) 合成ガス製造のためのガス化及び合成ガス利用 c) 嫌気性消化(バイオガスを収集し、フレアリング及び/又はその利用を行うもの) d) 機械工程又は熱処理工程によるごみ固形燃料(RDF)又は安定化バイオマス(SB : stabilized biomass)の製造及び 利用。熱処理工程(脱水)は 300℃までの管理条件下で行うこと。熱処理工程を実施する場合は、他の産業工程で燃 料や原料となる SB を製造すること。製造された RDF 及び SB の物理的・化学的特性は、均一で長期に亘り一定であ ること。 *廃棄物を嫌気性消化、ガス化又は RDF 化する場合、これらのプロセスにより発生する残渣は好気的にコンポスト化さ れるか埋立地に輸送されること。 (財)地球環境センター *RDF 化又は SB 化の場合、製造された RDF 又は SB は、使用前に嫌気的条件下で保管されてはならない。RDF 又は SB の扱いや処理によって液状廃棄物が発生してはならない。 *RDF や SB が廃棄される場合は、SB のライフサイクルにおけるメタン発生が関連排出量の 1%以下であることを証明 するため、プロジェクト参加者は分解性についての報告を毎年行うこと。また、製造された RDF や SB が、3%以上の 水分を再吸収しないものであることを定期的に証明しなければならない。それができない場合は、製造した RDF や SB が、そのライフサイクルにおいて嫌気性の条件下に放置されることがないことを証明する必要がある。 *プロジェクトがなかった場合に発生していただろうガス発生量を多相処分場ガス発生モデル(multiphase landfill gas generation model)によって予測するため、有機系廃棄物の内容や割合は決まっていること。 *嫌気性消化槽からのバイオガス、ガス化炉からの合成ガス及び RDF/SB を利用した発電又は熱生成にも適用可能。電 力はグリッドに接続されるかプロジェクトサイト内で利用されること。RDF を利用する場合は、発電・熱生成に使用 した RDF 量がモニター可能な場合にのみ排出削減量を要求できる。 *仮に上記方法による廃棄物の処理を義務付けた環境規制があったとしても、ベースラインシナリオでは廃棄物の埋立処 分が継続していること。 *クレジット期間における環境規制の遵守率が 50%以下であること。モニタリングの結果 50%を超えた場合は規則が遵 守されていないとは言えないため、追加のクレジットを得ることはできない。 *法令により、RDF 製造施設や熱処理施設の設置又は RDF や SB の燃原料利用が義務付けられていないこと。 *RDF や SB の製造を行う場合は、プロジェクト参加者は煙道ガス分析レポートなどを用いて、熱処理工程における化 学反応による生物起源 CO2 以外の温室効果ガスの発生がないことを証明しなければならない。 *プロジェクト活動では、産業廃棄物や医療廃棄物の熱処理を行わないこと。 既存の埋立地から発生するメタンのフレアリングや回収を含むプロジェクトは、当該方法論を利用できない。 【CDM 理事会登録数】 1件 【構成方法論】NM0090、NM0127、AM0012、NM0178 AM0026 ver.2 【追加性証明ツール】 Zero-emissions grid-connected electricity generation from renewable sources in Chile or in countries with merit order based dispatch grid チリ、もしくは、電力供給グリッドに基づいたメリットオーダーの国々における、再生可能資源によるゼロエミッショ ングリッド接続発電 【適用条件】 以下の状態にある追加的電力能力に適用可能 1)以下のタイプの再生可能エネルギーによる電力発生 ・流込式水力発電及び貯水池量が増加しない水力発電 ・出力密度(発電能力を満水時の貯水池の表面積で割ったもの)が 4W/m2 を超える貯水池を伴う新規水力発電 ・風力 ・太陽光 ・地熱 ・波力 2)チリの中央電力グリッドに接続するプロジェクトでチリ電力規制の法的義務を満たすプロジェクト、又は 3)チリ以外の国で実施されるプロジェクトで、電力発生と電力供給に関する規制枠組みがあり、以下の条件に一致するも の ・最低限界費用に基づいたシステムの最適運営に対し、特定できる独立した組織に責任があること ・限界費用に基づいたメリットの大きい順番のデータが、システム運営の責任者によって公であること ・システムの各発電源からの燃料消費のデータが、公であること ・情報が得られれば、その他の理由(安全性、グリッド安定など)によって電力供給される発電所はマージナルの発電 所とはみなさない この方法論は、以下の条件に適用できない。 *プロジェクトサイトにおいて、化石燃料から再生可能エネルギーへの代替を行う場合 *ベースラインが化石燃料使用維持である場合 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0076-rev AM0027 ver.2.1 【追加性証明ツール】 Substitution of CO2 from fossil or mineral origin by CO2 from renewable sources in the production of inorganic compounds 無機化合物の生産における化石及び鉱物起源 CO2 から再生可能起源 CO2 への転換 【適用条件】 化石や鉱物起源の CO2 が現在利用されており、プロジェクト活動では再生可能起源の CO2 が代替として利用される、無 (財)地球環境センター 機化合物の製造処理に適用される。以下の条件に一致するもの。 *バイオマス処理による CO2 の残余は、既に発生しているがプロジェクト活動前は使用されていない。そのため、他か らの CO2 の流用は、プロジェクト活動によるものではない。 *プロジェクト活動において、バイオマス処理に実質的な変化がないこと。 *ベースラインでは、無機化合物の生産に利用するための化石や鉱物起源 CO2 の 生産が、CO2 のみ生産する工程により 行われる。CO2 生産工程からはエネルギー副産物が発生しない。 *プロジェクト活動の事前において、無機化合物生産に利用されていた化石や鉱物からの CO2 は、プロジェクト活動の 影響により、大気放出されることがないこと *プロジェクト活動の結果として、無機化合物の生産過程に実質的な変化(生産変更など)がないこと *プロジェクト活動によって、工場の生産レベル(トン/年間無機化合物生産)が過去の最大生産量を超過しないこと *無機化合物生産に必要なバイオマス加工による再生可能 CO2 を得るために、多大な追加的エネルギーがかからないこ と *生産された無機化合物の全ての炭素は、生産過程中に供給された CO2 であること 【CDM 理事会登録数】 1 件 【構成方法論】NM0115 AM0028 ver.4.1 【追加性証明ツール】 Catalytic N2O destruction in the tail gas of Nitric Acid or Caprolactam Production Plants 硝酸又はカプロラクタム製造工場の排ガス内 N2O の触媒による破壊 【適用条件】 硝酸又はカプロラクタム製造におけるテールガス中の N2O の触媒による分解、もしくは削減を行うプロジェクトに適用 される。以下の条件に一致するもの。 *2005 年 12 月 31 日までに商業生産を開始した既存の硝酸又はカプロラクタム生産能力に限定。ここで「既存の」生産 能力とは、N2O が発生する(新規ではなく)既存のアンモニア酸化工程のことをいい、既存の生産「能力」とは、硝 酸又はカプロラクタムの定格年間生産能力のことをいう。 *既存のカプロラクタム工場はラシッヒ法を採用したものに限られ、添加アンモニア以外の窒素化合物を使用しないこ と。 *プロジェクト活動により、硝酸又はカプロラクタム工場の既存の N2O 破壊や削減を止めるようなことがないこと *プロジェクト活動により、硝酸又はカプロラクタム製造レベルに影響を与えないこと *プロジェクト活動により、NOx の排出が増加することがないこと *プロジェクト活動が開始する前に NOx 削減設備が導入されている場合、それは選択型接触還元 NOx 削減設備である こと *N2O 触媒破壊施設の流量計の N2O 濃度が測定可能であること 【CDM 理事会登録数】 3件 【構成方法論】NM0111 AM0029 ver.1 【追加性証明ツール】 Baseline Methodology for Grid Connected Electricity Generation Plants using Natural Gas 天然ガスを用いるグリッド接続発電プラントのためのベースライン方法論 【適用条件】 *プロジェクト活動が、グリッド接続している新規の天然ガス火力発電プラントの建設・稼動であること。 (※天然ガスが 主力燃料であることが必要。開始用・補助用燃料の利用は少量であれば認められるが、その利用料の割合は全燃料の 1% 未満でなければならない。) *ベースラインとなるグリッドの地理的・物理的バウンダリーが明確に確定され、そのグリッドに関する情報とベースラ イン排出量の推計値が公表されていること。 *天然ガスがその地域・国で十分に調達可能であること(すなわち、将来の天然ガス発電容量の増加が、プロジェクト活 動と比較可能な規模の場合に、プロジェクト活動における天然ガスの利用が制限されえないこと)。(※対価格の非弾 力的条件による供給制限があり得るが、その場合にプロジェクト活動が天然ガスの代わりの燃料を利用すると、他所 での利用がなされうることとなる場合、リーケージと考えられる。したがって、供給量の制限が相当量のリーケージ とならないよう証明されなければならない。) 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0080-rev、NM0153 AM0030 ver.1 【追加性証明ツール】 (財)地球環境センター PFC emission reductions from anode effect mitigation at primary aluminium smelting facilities 第一次アルミ精錬施設における陽極効果緩和から生じる PFC 排出量の削減 【適用条件】 *CWPB(center work pre-bake cell technology with bar brake)又は PFPB(point feeder systems)を用いるアルミ 精錬施設における PFC 排出を回避することを主目的とすること(※アルミ生産増を目的とする活動の場合は、排出回 避は副次的効果となる)。 *アルミ精錬施設が 2002 年 12 月 31 日以前に操業開始していること。 *今の効率に関して少なくとも過去 3 年間のデータが入手可能な場合の 2002 年 12 月 31 日以降の産業施設における陽極 効果とアルミ生産があること、又は 2005 年 12 月 31 日以前にプロジェクト活動が開始した場合、プロジェクト開始日 までプロジェクト活動の実施が 3 年間あること *施設において、システムバウンダリー内の電解槽列及び電解槽の既存数がクレジット期間中に増加しないこと。本方法 論は、クレジット期間よりプロジェクト実施期間が短い場合には、既存の電解槽列の寿命が来るまでのみ適用可能で ある。 *過去に改善が行われたために、PFC 排出レベルに比例した操業の安定化が達成され、電解槽における電流増がアルミ 生産量を増加させるに至っている設備であることを実証しなければならない。これは、例えば所有企業によって行わ れたパイロット試験の結果を提供するなどによって実証されうる。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0124-rev AM0031 ver.1 【追加性証明ツール】 Methodology for Bus Rapid Transit Project バス短時間乗換えプロジェクトのための方法論 【適用条件】 都市道路交通におけるバス短時間乗換え(BRT)システムの構築及び運営を通じた排出削減プロジェクト、及び既存の BRT システムの拡大(路線の追加等)に適用可能。 以下の条件を満たす必要がある。 *プロジェクトが、解体・規制・経済的手法などにより既存の公共交通能力を減少させ、BRT システムでその分を代替 する明確な計画を立てていること。 *地元規制などによって、BRT システムの構築・拡大が制約されないこと。 *ベースライン及びプロジェクトにおいて用いられる燃料は、混合ガソリン、混合軽油、混合 LNG(液化天然ガス)、及 び混合 CNG(圧縮天然ガス)ではないこと(3%以下の添加剤は除く)。バイオ燃料を用いる場合は、本方法論の適用 対象外となる。 *BRT システムはベースライン公共交通システムや他のオプションと同様、道路交通に関するものであること。鉄道、 空路、水路の交通システムは分析対象外とする。 *ある都市において、BRT システムが伝統的な公共交通システムを部分的・全面的に代替すること。現在公共交通がな い地域への BRT システムの導入は、適用対象外である。 *ベースライン分析の結果、プロジェクトが無かった場合に発生する人為的 GHG 排出量を合理的に代替するシナリオ (す なわちベースラインシナリオ)が現在の公共交通システムの継続となること。 【CDM 理事会登録数】 1件 【構成方法論】NM0105-rev AM0032 ver.1 【追加性証明ツール】 Methodology for waste gas or waste heat based cogeneration system 排ガス又は排熱を用いるコージェネレーションシステムのための方法論 【適用条件】 *排ガス・排熱を利用する蒸気・電気コージェネレーションであること。 *排ガスが生産されるサイトにおいて、コージェネレーション施設が導入されること。 *コージェネレーションに利用される排ガスは余剰分であること。但し、排ガスが生産される産業設備の必要エネルギー を充足する必要はない。コージェネレーション施設で生成されるエネルギーは、利用者に提供されることを主目的と するものである。 *コージェネレーション施設で生成されるエネルギーを自家消費する場合には、その分の CER は要求できない。 *プロジェクトのコージェネレーション施設所有者とエネルギー利用者との間において、ゼロエミッションエネルギー源 を利用していることを理由に利用者側で排出削減量を要求しないということが同意されていること。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0107-rev (財)地球環境センター AM0033 ver.1 【追加性証明ツール】 Use of non-carbonated calcium sources in the raw mix for cement processing セメント原料混合過程における非炭酸カルシウム源の利用 【適用条件】 クリンカー生産に用いる原料の一部を、クレジット期間においても使い続けられていたであろう石灰石・粘土から非炭酸 カルシウム源に転換するセメント産業のプロジェクトに適用可能。 以下の条件を満たす必要がある。 *CO2 排出削減が原料(CaCO3 及び MgCO3)の脱炭から生じる CO2 に関するものであること、化石燃料の燃焼から生 じる CO2 排出には関係しないものであること。 *プロジェクト実施地域(プロジェクトを行うセメント工場から最も近い、少なくとも 10 個以上のセメント工場を含む) 及びホスト国で、非炭酸原料が、他の目的での非炭酸原料利用によるリーケージ発生に結びつかない程度に入手可能 な場合に、クリンカー生産のための原料として通常使われる原料(石炭石・粘土)が、非炭酸のカルシウム源によっ て部分的に代替されること。 *ベースライン及びプロジェクトのどちらの場合でも、生産されるクリンカーの種類と品質が同等であること。 *プロジェクト実施に伴い、クリンカー生産のためのエネルギー利用における GHG 排出原単位が増加しないこと。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0123-rev AM0034 ver.2 【追加性証明ツール】 Catalytic reduction of N2O inside the ammonia burner of nitric acid plants 硝酸工場のアンモニア燃焼設備内での触媒利用による N2O 削減 【適用条件】 当該方法論は、硝酸工場のアンモニアバーナー中にある貴金属製の金網パックの下に、補助的 N2O 削減触媒を導入する もので、以下の条件のときに適用可能 *2005 年 12 月 31 日までに商業生産を開始した既存の硝酸生産能力に限定。ここで「既存の」生産能力とは、N2O が発 生する(新規ではなく)既存のアンモニア酸化工程のことをいい、既存の生産「能力」とは、硝酸の定格年間生産能 力のことをいう。 *プロジェクト活動によって、既存の N2O 破壊又は削減装置や設備などが閉鎖に陥らないこと *プロジェクト活動が、硝酸製造レベルに影響を与えないこと *ホスト国において、硝酸工場からの N2O 排出レベル削減を促すような規則や奨励策がないこと *プロジェクト対象工場に N2O 削減技術が導入されていないこと *プロジェクト活動によって、NOx の排出が増加しないこと *プロジェクト活動の開始より先に NOx 削減触媒が導入されている場合、それは非選択的接触還元(NSCR) NOx 削減 (DeNOx)設備ではないこと *プロジェクト活動下で導入された補助的 N2O 削減触媒により、直接的にも間接的にも温室効果ガスの排出につながら ないこと *継続的な N2O 濃度及びガス総流量のリアルタイム測定は、以下の場合には排気筒内で行ってもよい。 ・一連の削減活動における補助的触媒の導入前 ・プロジェクトのクレジット期間を通じて、補助的触媒の導入後 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0143 AM0035 ver.1 【追加性証明ツール】 SF6 emission reductions in electrical grids 電力グリッドにおける SF6 排出削減 【適用条件】 以下のようなプロジェクト活動に適用可能である。 *電気事業において実施される SF6 のリサイクル及び/又は SF6 の漏洩削減のためのプロジェクト *電気事業における電力グリッド全体又は検証可能な独立電力グリッドで実施されるプロジェクト *機器の交換又は修理による SF6 排出削減が、他の CDM プロジェクトによってクレジット請求されていないと書面によ り証明できるプロジェクト。DOE は、検証時と同様に有効化審査時にその証拠書類を検証する。 【CDM 理事会登録数】 【構成方法論】NM0135 0件 (財)地球環境センター AM0036 ver.1 【追加性証明ツール】 【処分場廃棄物からのメタン排出量決定ツール】 Fuel switch from fossil fuels to biomass residues in boilers for heat generation 熱生成ボイラーにおける化石燃料からバイオマス残渣への燃料転換 【適用条件】 当該方法論は、既存又は新規のボイラーにおいて化石燃料からバイオマス残渣に利用を転換するような、下記のいずれか のシナリオを持つプロジェクト活動に適用される。 シナリオ 1:既存ボイラーの改良 既存ボイラーの改良や交換がなければ、バイオマス残渣の使用や使用量の増加が技術的に不可能な場合に、それを可 能とするよう既存のボイラーを改良するプロジェクト活動。 シナリオ 2:既存ボイラーの交換 既存ボイラーの改良や交換がなければ、バイオマス残渣の使用や使用量の増加が技術的に不可能な場合に、それを可 能とするよう、既存のボイラーを主に/単にバイオマス残渣を燃やす新規ボイラーと交換する(化石燃料混焼される場 合もありうる)プロジェクト活動。 シナリオ 3:新規ボイラーの設置 主に/単にバイオマス残渣を燃やす新規ボイラーを設置して熱生産容量を増加する(化石燃料が混焼される場合もあり うる)プロジェクト活動。バイオマス残渣の使用や使用量の増加は、既存ボイラーの改良/交換又は新規ボイラーの設 置がなければ技術的に不可能である。CDM が無い場合の最も尤もらしいベースラインは、新規ボイラーにおいても現 在利用しているのと同種の化石燃料が利用され続けるというもの。新規ボイラーでバイオマス残渣を利用するには、 プロジェクトに特化したバイオマス調達経路やボイラーに多大な追加費用がかかる(バイオマス残渣の収集、調達先 の汚染浄化、化石燃料からバイオマスへの転換など)。 シナリオ 4:新規ボイラーの設置及び/又は既存ボイラーの交換 (a)主に/単にバイオマス残渣を燃やす新規ボイラーを設置し(化石燃料が混焼される場合もありうる)熱生産の容量 を増加するとともに(b)既存ボイラーを改良し、及び/又は既存ボイラーを主に/単にバイオマス残渣を燃やす新規ボ イラーに交換(化石燃料が混焼される場合もありうる)するプロジェクト活動。バイオマス残渣の使用や使用量の増 加は、既存ボイラーの改良/交換、又は新規ボイラーの設置がなければ技術的に不可能である。CDM が無い場合の最も 尤もらしいベースラインは、新規ボイラーにおいても現在利用しているものと同種の化石燃料が利用され続けるとい うもの。新規ボイラーでバイオマス残渣を利用するには、プロジェクトに特化したバイオマス調達経路やボイラーに 多大な追加費用がかかる(バイオマス残渣の収集、調達先の汚染浄化、化石燃料からバイオマスへの転換など)。 プロジェクト活動は、以下の熱生成ボイラーの運転によるものである。 *プロジェクト活動で使用されるバイオマス残渣を生産する農産業施設内に設置される。又は *バイオマスが近隣の地域や市場にて発生している独立施設内に設置される。 当該方法論は以下の条件下において適用可能である。 *ボイラーで生成された熱は、 ・発電利用されない。又は ・もし発電利用されている場合は、プロジェクト活動によって発電量が増加しない。 つまり、 a)プロジェクト活動により場所や発電容量が変わらず、クレジット期間を通じてこの発電容量はプロジェクト前の水準 を維持する。かつ b)クレジット期間における年間発電量が、プロジェクト実施前の直近 3 年間における最大年間発電量の 110%を超えな い。 *以下の項目への資金投資なしでは、バイオマス残渣の使用あるいは使用量の増加が技術的に難しい。 ・既存ボイラーの改良/交換、又は新規ボイラーの設置、あるいは ・プロジェクトに特化したバイオマス調達経路(バイオマス残渣の収集や調達先の汚染浄化など) *既存ボイラーにおいて、プロジェクト実施前の直近 3 年間にバイオマスを利用したことがないか、熱生成の目的ではバ イオマス残渣(他のバイオマスは除く)しか利用したことがない。 ※直近の 3 年間がプロジェクトサイトの状況を代表していない場合は、他の年と状況が著しく異なる年を除いた直近 5 年間を替わりに選択できる。 *クレジット申請期間を通して、本方法論において定義されるバイオマス残渣以外のバイオマスは利用しない。 (化石燃 料が混焼される場合もありうる。) *砂糖や木製パネルボードなどの製造工程から出るバイオマス残渣を利用するプロジェクトについて、その実施により原 料(砂糖、米、木材など)の投入量が増加しないか、製品の変化などの根本的な変化をもたらさない。 *プロジェクト活動を実施する場所で使用されるバイオマス残渣は、1 年以上貯め置かれたものでない。 *バイオマス残渣の輸送や機械的処理以外には、燃焼用バイオマスの準備に莫大なエネルギー消費を必要としない。つま り、燃焼に先立ってバイオマス残渣を処理するプロジェクト(廃油のエステル化など)には当該方法論は適用不可能。 *バイオマス残渣はプロジェクトサイトで発生するか、トラックでプロジェクトサイトまで輸送される。 *既存ボイラーの交換や改良を行うプロジェクト活動の場合、プロジェクトサイトの既存ボイラーは全てクレジット期間 が終わるまでは改良や交換なしに稼動できる。つまり、プロジェクト開始時点の既存ボイラーの技術的耐用年数がク レジット期間(7 年又は 10 年)よりも長い。これを証明するため、プロジェクト参加者はその分野や国での一般例を 考慮しつつ、保守的に既存ボイラーの技術的耐用年数を判断し文書化しなければならない。そのためには、産業調査 や統計、技術文献や、その会社でのボイラー交換履歴などを利用すること。PDD において既存ボイラーの使用年数と (財)地球環境センター その分野や国におけるボイラーの技術的耐用年数を明らかにしなければならない。 さらに、当該方法論は最も尤もらしいベースラインシナリオが以下の場合にのみ適用可能である。 *熱生成が H2 か H5 であり、かつ *バイオマス残渣の使用が B1、B2、B3、B4 及び/又は B5 である。もし B5 が最も尤もらしいシナリオである場合、当 該方法論は以下の場合についてのみ適用可能である。 a)プロジェクト活動がなかった場合にバイオマス残渣が原料として使用されるプラントがクレジット期間を通して特定 される。かつ b)そのプラントでバイオマス残渣の代わりに使用される燃料が、プロジェクト参加者によりモニターされうる。 上記適用条件に加えて、「廃棄物処分場に投棄された廃棄物から回避できるメタン発生量算定ツール」の最新版において 概略化された適用条件を下記の場合に適用する。 *ベースラインに、バイオマス残渣の処理に伴うメタン排出が含まれている。かつ *バイオマス残渣の使用に係る最も尤もらしいベースラインシナリオが B2 に特定される。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0140-rev AM0037 ver.1.1 【追加性証明ツール】 Flare reduction and gas utilization at oil and gas processing facilities 石油及びガスプロセス施設におけるフレア削減及びガス利用 【適用条件】 当該方法論は、以前はフレア処理されていた石油及び天然ガスプロセス施設からの排ガスを回収し、燃料や原料として製 造用途に利用するプロジェクトに適用される。 当該方法論は以下の条件において適用可能 *プロジェクト活動で利用される石油及び天然ガスプロセス施設からの排ガスはフレア処理されていない。 (プロジェク ト実施前の直近 3 年間、又はプロセス施設の稼動期間中、空中放散されていなかった。 ) *以前にフレア処理されていた石油及び天然ガスプロセス施設からの排ガスは、エネルギーや製品(アンモニア、エタノ ール、エチレンなど)の製造のために利用される。余剰の排ガスは、同種の燃料/原料や、より大きな CO2 排出等量を 伴う燃料/原料を代替する。 *排ガスが新規施設で原料として利用されている場合、プロジェクト活動による製品(エチレンやエタノールなど)の製 造により、プロジェクト活動が無い場合に附属書 I 国で建設されるとともに排ガスのフレアリングでベースライン排出 量の 1%以上を排出するであろう新規プラントにおいて製造の転換が起こらないこと。プロジェクト参加者は、附属書 I 国でそのような製造の転換が非常に起こり難いことを証明するために、製品の市場調査や、適切な専門家へのインタ ビューや、またその製品の市場に係る専門的知見を持つ研究機関の分析などを活用できる。 *プロジェクト活動による排ガスの利用は、プロジェクトバウンダリー外での燃料消費を増加させない。 *プロジェクト活動によるエネルギー需要は、以前よりフレア処理されていた排ガスで充足できる。プロジェクト活動に より追加的な化石燃料が必要となる場合は、それによる排出はプロジェクトからの排出として計上する。 *排ガス量と炭素含有量の正確なデータが入手可能。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0145 AM0038 ver.1 Methodology for improved electrical energy efficiency of an existing submerged electric arc furnace used for the production of SiMn 珪化マンガン製造に利用されている既存のサブマージドアーク炉の電力効率改善方法論 【適用条件】 当該方法論は以下の条件において適用可能: *ベースラインでもプロジェクト活動でも、サブマージドアーク炉は珪化マンガンの製造に利用される。 *ベースラインでもプロジェクト活動でも、サブマージドアーク炉の消費電力はグリッドから供給され、現場生産された ものではない。 *関連電力グリッドの地理的及びシステム的なバウンダリーは明確に区別され、グリッド特性に係る情報が入手可能であ る。 *原料や珪化マンガンの品質は、プロジェクト活動に影響されず、変化することもない。 *地元の規制やプログラムが、プロジェクトが実施される珪化マンガン製造施設によって使用されるグリッド電力量に、 上限を課していない。 *ベースライン排出量を計算するのに、プロジェクト活動の実施に先立つ少なくとも過去 3 年間のデータを用いることが できる。 *設備の耐用年数の終了までの排出削減クレジットのみ申請可能。 *プロジェクト活動によってクレジット期間中の珪化マンガン製造能力が増加しない。 (財)地球環境センター 既存設備やその部品の耐用年数を計算するには、以下のアプローチを参考のこと: (a)産業調査、統計、技術文献に基づく当該分野での一般例を考慮にいれた、その設備の典型的な平均技術的耐用年数 (b)同種の設備の交換履歴に基づいた交換計画の実例 設備の耐用年数は、DOE により文書化され、有効化審査に付される。既存設備の耐用年数は保守的に選択される。つ まり、耐用年数が一つの数値ではなく時間の幅で推定される場合、最小の数値が選択されるべきである。 もしプロジェクト活動が、プログラムの一環として、珪化マンガンを製造する数多くの電気アーク炉で行われる場合、 当該方法論はプログラム全体に適用可能である。しかし、全ての要件(ベースラインの決定や追加性など)が、プロ グラム下の各々の電気アーク炉で満たされなければならない。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0146 AM0039 ver.1 【追加性証明ツール】 Methane emissions reduction from organic waste water and bio-organic solid waste using co-composting 有機廃水及び生物有機固形廃棄物の混合コンポスト化によるメタン排出削減 【適用条件】 当該方法論は以下のプロジェクト活動に適用される。 *開放ラグーンや貯留タンクにおける有機廃水の嫌気性分解からのメタンを回避し *ごみ処分場における生物有機固形廃棄物の自然腐敗からのメタンを回避する 当該方法論は、以下の条件下で適用される。 *有機廃水と生物有機固形廃棄物とは別の場所で発生してもよい。 *生物有機固形廃棄物は一種類又は様々な比率で混ざった数種類から成る。プロジェクト活動が無い場合に発生するであ ろう処分場ガス量は、多相処分場ガス発生モデルを用いて推定するため、生物有機固形廃棄物の割合や特性は決まっ ている。 *プロジェクト活動では、有機廃水や生物有機固形廃棄物の処理に、混合コンポスト化(co-composting)を用いる。 *ベースラインにおいて、プロジェクト活動(混合コンポスト化)での有機廃水の処理に利用する嫌気性ラグーンや貯留 タンクは、以下の条件を満たさなければならない。 - 周辺の月間平均温度が 10℃より高い(10℃未満の月があっても方法論は適用されるが、その月のメタン排出量は計上 しない) - 嫌気性ラグーンや貯留タンクの深さは 1m 以上 - 有機物の滞留時間は 30 日以上 注意:当該方法論は、糞尿処理からの廃水には適用できない。 当該方法論は、ベースラインが以下のときにのみ適用可能。 *生物有機固形廃棄物は、廃棄物処分場で処分される。 *有機廃水は、既存又は新規の嫌気性ラグーンや開放タンクで処理される。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0147 AM0040 ver.1 【追加性証明ツール】 Baseline and monitoring methodology for project activities using alternative raw materials that contain carbonates in clinker manufacturing in cement kilns セメントキルンでのクリンカー製造における炭酸塩を含む代替原料を用いるプロジェクト活動のベースライン・モニタ リング方法論 【適用条件】 当該方法論は、クリンカー製造において代替原料を使用することにより、セメントキルンからの CO2 排出削減を図るセ メント産業プロジェクトに適用される(専門領域番号は 4: 製造業)。クリンカー製造における代替原料(AMC)とは、 鉱物の採掘や変質から得られるか又はクリンカー製造において通常利用される物質とともに化学反応を起こす他の産業 工程の副産物として得られる鉱物や化合物や混合物のことである。これらの代替原料は、火力発電所での燃料燃焼による 灰、高炉スラグ、石膏、硬石膏、ホタル石といった通常の生産条件では使用されないものを含む。クリンカー製造におけ る代替原料の使用は、原料消費及び/又はエネルギー(燃料や電気)消費の削減が可能になるため、CO2 の排出が削減さ れる。 当該方法論は以下の条件下で適用可能。 *代替原料の使用が、クリンカー製造における原料中の炭酸カルシウム及び/又は炭酸マグネシウムを部分的に代替する。 *代替原料の使用が、クリンカー製造能力や施設の耐用年数の増加をもたらさない。 *プロジェクト実施以前に代替原料をクリンカー製造施設で利用したことがないこと。 *プロジェクトエリア内で同じ代替原料を利用する全ての既存利用者の需要量の少なくとも 1.5 倍の代替原料が入手可能 である。ここでプロジェクトエリアとは、プロジェクト活動の周囲半径 200km 以内の地域を指す。 (財)地球環境センター *クリンカー製造設備、使用原料及びキルンのエネルギー性能に関する十分な過去の情報が存在する。 当該方法論は、以下のプロジェクト活動には適用できない。 *アップグレードタワー、粉砕分離機、バーナー、高度管理システムなどの工程機器におけるエネルギー効率改善策 *燃料転換 注意:プロジェクト実施後に新種セメントの製造に使用するクリンカーはについては排出削減計算から省かれる。なぜな ら、これらの新種セメントは一般的なセメント分類に入らないため。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0163 AM0041 ver.1 【追加性証明ツール】 Mitigation of Methane Emissions in the Wood Carbonization Activity for Charcoal Production 木炭製造時の木材炭化におけるメタン排出削減 【適用条件】 当該方法論は以下の条件において適用可能 *既存のキルンやその運転方法を改善することにより、炭化工程からのメタン排出を回避又は削減する。 *地方条例は、木炭製造によるメタン排出を規制していないか、プロジェクトに係る規制より厳しくない。若しくは、法 令が木炭製造技術を規制しているものの確実に広く遵守されるほど厳しくない。そのような法令が存在する場合は、 その規制が遵守されていないことが証明されたときに限り追加的であるとされ、クレジットを得ることができる。遵 守率は年毎にモニターされる。非遵守の根拠は、当該方法論により規定されるコントロールグループのデータ及び/又 は優勢な規制の下で行われる法的行為や実施措置のデータに基づく。50%以上の木炭製造が法令を遵守している場合 に、その法令は実施されているとみなす。法令が実施されたケースの 50%以上で CDM が行われている場合、他の登 録 CDM プロジェクトもこの分析に含まれることになる。 *木炭製造に係る炭化重量率(木材の重量に対する木炭の重量)の測定が可能で、当該方法論で概略化された技術的統計 的手法が適用可能である。 *リーケージの可能性を除けば、プロジェクト活動によりメタン以外の温室効果ガス排出量は大きく変化せず、その排出 量計算の必要はない。 *当該方法論に概略化された手法及び手順により、木材及び木炭の水分含有量は正確に測定できる。 *排出削減クレジットの上限は、プロジェクトが行われる炭化施設のプロジェクト前の定格能力である。 *プロジェクトの実施により木炭製造に係る原料の種類や採取源が何ら変わらない。 「コントロールグループ」とは、プロジェクトが行われる地域における木炭製造業者(CDM プロジェクトを除く)のこ と。「コントロールグループの地域」とはプロジェクト活動と同様の法規制がある地理的地域のこと。コントロールグル ープは、その木炭製造能力が地域の全製造能力の 20%以上を占めるとともに、10 以上の製造業者を含まなければならな い。当該国における全ての州で法規制が同様の場合は、コントロールグループは、その木炭製造能力が国内の全製造能力 の 20%以上を占めるとともに、10 以上の製造業者を含まなければならない。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0110-rev AM0042 ver.1 【追加性証明ツール】 Grid-connected electricity generation using biomass from newly developed dedicated plantations 新規の専用プランテーションから調達するバイオマスを利用したグリッド接続発電 【適用条件】 当該方法論は以下の条件において適用可能 *専用プランテーションからの再生可能バイオマスを主に燃焼する(化石燃料や他のバイオマスが混焼されうる)グリッ ド接続発電施設を新規に導入するプロジェクト活動。 *プロジェクト実施以前にプロジェクト実施場所で発電が行われていない(つまり、プロジェクト施設はプロジェクト実 施場所における既存発電施設の代替や改良ではない。) *関連電力グリッドの地理的及びシステム的なバウンダリーは明確に区別され、グリッド特性に係る情報が入手可能であ る。 *プロジェクト施設で使用されるバイオマスは 1 年以上貯め置かれたものではない *専用プランテーションは、プロジェクト活動の一環として、バイオマスをプロジェクトにのみ供給するために新たに実 施される。 *プランテーションからのバイオマスは、プロジェクト施設での燃焼前に化学的な加工(バイオディーゼル製造のための エステル化、バイオマスアルコールの製造など)は行われない。機械的加工や乾燥は行われうる。 *土地造成によって土壌炭素由来の長期純排出は起こらない。プロジェクト活動がなければ、土壌有機物、落葉落枝や枯 死木による炭素貯留は、土壌浸食や人為介入により大きく減少するか、もしくはあまり増加しないと予測される。 *専用プランテーションエリアでは直接植林及び/又は播種される。 (財)地球環境センター *収穫後は直接植林か自然発芽により再生産される。 *プランテーション内で放牧は行われない。 *プランテーションのための灌漑は行われない。 *プランテーションが行われようとしている土地は激しく劣化していて、プロジェクトが行われなければ農林業が行われ ることはない。土地の劣化は次に挙げる一つ以上の指標を用いて証明される。 (a)植生衰退 例えば、 - 近年の非持続的収穫活動によって既存樹の樹冠が減少した。 (b)土壌劣化 例えば、 - 近年、土壌劣化が進んだ。 - 近年、土壌有機物質が減少した。 (c)人為的影響 例えば、 - 近年、人為的活動による土壌や植生の衰退がみられる。かつ - 人為的活動により自然の再生産が妨げられていると証明される。 さらに、当該方法論はベースラインシナリオが以下の場合に適用可能。 *発電について、プロジェクトによる発電はグリッド内の既存及び/又は新規の発電施設で発電される。かつ、 *バイオマス残渣の使用について、B1、B2、B3、B4 及び/又は B5 のプロジェクト施設でバイオマス残渣が混焼されて いる場合、B5 が最も尤もらしいシナリオであれば、当該方法論は以下の場合についてのみ適用可能である。 (a)プロジェクト活動がなかった場合にバイオマス残渣が原料として使用されるプラントがクレジット期間を通して特 定される。かつ (b)(a)のプラントで、バイオマス残渣の代わりに使用される燃料が、プロジェクト参加者によりモニターできる。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0133-rev AM0043 ver.1 【追加性証明ツール】 Leak reduction from a natural gas distribution grid by replacing old cast iron pipes with polyethylene pipes 鋳鉄管からポリエチレン管への交換による天然ガス送配グリッドからの漏洩削減 【適用条件】 当該方法論は次のようなプロジェクト活動に適用可能。 *天然ガス送配グリッドの鋳鉄管をポリエチレン管に交換する。かつ、 *管の交換は通常の修繕、維持、パイプライン交換計画に対して追加的である。 当該方法論は次のような条件で適用可能。 *プロジェクト活動が行われるグリッドは天然ガス送配システムであり、 a.50 ミリバール以下の低圧であって、 b.ガス輸送パイプラインや貯蔵施設を含まず、 c.結果として圧力などの条件が変化するような、他のガス(都市ガスなど)からの転換が現在行われていないか、直近 3 年間に行われていない。 *30 年以上使用された鋳鉄管をポリエチレン管に交換するプロジェクト活動も含まれる。 *プロジェクトバウンダリー内で鋳鉄管の漏洩箇所が 1km あたり 2 箇所以上あるか、交換箇所における漏洩量がその部 分の流量の 0.5%以上であると証明できる。 *プロジェクト活動によりガス漏洩が防止されたガス送配システムにおいて、供給停止やガス不足が起こっていない。 *ガス送配システムにおける全供給能力及び供給形態はプロジェクト活動によって変化しない。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0151 AM0044 ver.1 【追加性証明ツール】 Energy efficiency improvement projects: boiler rehabilitation or replacement in industrial and district heating sectors エネルギー効率改善プロジェクト:産業及び地域暖房分野におけるボイラーの修繕又は取替え 【適用条件】 当該方法論において、プロジェクト参加者は、プロジェクト期間中のボイラーの所有者と定義される。 「ボイラーの所有 者」はプロジェクト期間においてボイラーが導入される場所の全て又は一部の所有者もしくは全てのボイラーを所有する 第三者のことをいう。 当該方法論は、プロジェクト参加者が実施するボイラーの修繕や取替えによって、ボイラーの熱効率を改善するプロジェ (財)地球環境センター クトに適用可能である。プロジェクト参加者が第三者である場合は、ボイラーの効率改善が行われるプロジェクト実施場 所についての契約が締結されること。 当該方法論は以下の条件において適用可能 *プロジェクト活動は、耐用年数が切れていないボイラーについての修繕や取替えである。 *ボイラーの所有者がバウンダリー内のボイラーの修繕や設置を行う。 *バウンダリーの地理的な範囲が明らかである。 *プロジェクト活動は、ボイラーの効率を改善するためにボイラーの修繕、設置を行うことであり、バウンダリー内で燃 料転換は実施されない。 *バウンダリー内のボイラーに適用可能なエネルギー効率に関する規制がない。プロジェクト参加者は、このことを建築 基準法などの文書で証明しなければならない。これらの文書は、有効化審査時に指定運営組織(DOE)に提出しなけ ればならない。 *修繕・設置された個々のボイラーの能力は、ASME PTC 4-19982 のような国際的に認知されている規格に従い実施さ れる性能検査により計測される。 *バウンダリー内のボイラーは同一種類の燃料が使用される。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0144-rev AM0045 ver.1 【追加性証明ツール】 Grid connection of isolated electricity systems 独立電気システムのグリッドへの接続 【適用条件】 当該方法論は、以下で構成されるプロジェクト活動に適用可能。 *相互接続された電力グリッドを独立システムへ拡大するプロジェクト *独立システム内の発電を、相互接続グリッド内のより効率的で炭素排出強度の小さい発電に転換するプロジェクト 当該方法論は以下の条件において適用可能 *排出係数は、独立システムの需要増や設備の残存耐用年数を勘案して算出される。 *独立システム内の再生可能発電は置換されず、その運転はプロジェクトに大きく影響されない。 *独立システム内の化石燃料燃焼発電は、全て置換される。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0152-rev AM0046 ver.1 【追加性証明ツール】 Distribution of efficient light bulbs to households 家庭への高効率電球の配布 【適用条件】 当該方法論は、家庭における高効率電球の普及を行うプロジェクト活動に適用可能。当該プロジェクト活動は、プロジェ クト参加者であるプロジェクトコーディネーターにより実施される。プロジェクトコーディネーターが特定の地域内家庭 に対し、電球型蛍光灯(CFL)を割安で売るか寄付することで、非効率な電球と代替する。プロジェクト活動によって電 球を CFL に代替した各家庭がプロジェクト参加者になることはない。 各家庭は、プロジェクトコーディネーターに今まで使用していた電球を渡すのと引き換えに、新しい CFL を入手するこ とができる。プロジェクトコーディネーターによって配布される電球(CFL)は、以下の要件をすべて満たしていなけれ ばならない。 (a) 引き換えた電球より高効率であること。つまり、同じ明るさに対する消費電力が少ないこと。 (b) 引き換えた電球より明るくないこと。 家庭からプロジェクトコーディネーターに返品された電球の定格消費電力は 100W 以下であること。また、一家庭に渡る 電球の数が 4 つ以下であること。 電球は、以下の方法で販売又は配布される。 (a) 家庭で直接電球の引き換えを行う 又は (b) プロジェクトコーディネーターが各家庭へ(プロジェクト参加を呼びかける)案内状を出し、配布・回収場所で 電球を配布する プロジェクトコーディネーターは、CFL と引き換えに回収した電球を必ず破壊しなければならない。もし上記の方法(a) が選択された場合、電球は直接家庭から回収され、ただちに破壊される。方法(b)が選択された場合、配布・回収場所に て回収した電球は、集められて破壊される。 (財)地球環境センター さらに、当該方法論には以下の条件が適用される。 *家庭は、国又は地域の電力グリッドに接続していること。 *プロジェクトの実施に先立って、プロジェクトコーディネーターによって販売又は配布された電球の種類別ごとの定格 電力を把握しておくこと、また、電球の種類別ごとの P-U 特性曲線(電球の純電力とグリッド電圧の関係を示した曲 線)を実験室で測定しておくこと。 *プロジェクトコーディネーターは、ベースラインサンプルグループ(BSG:ベースライン排出量を測定するためモニタ ーされる家庭のグループ。基本的にプロジェクトには参加していないが、参加してもよい。)及びプロジェクトサンプ ルグループ(PSG:プロジェクト排出量を測定するためモニターされる家庭のグループ。プロジェクトに参加できる。 ) の参加家庭が当該サンプルグループから離脱しないようにするための懸賞システムを導入すること。ただし提供され る賞品は、半年ごとの無料教育プログラム等といったもので、電球の購入行動に影響するような家庭収入につながる ものであってはならない。懸賞システムはホスト国の独立非営利組織(例:教会)等によって監視されること。また その懸賞結果を、半年ごとに各サンプルグループ参加家庭に報告すること。 *プロジェクト地域において、各家庭の照明の効率改善に影響するような他の CDM プロジェクトが登録されていないこ と。 *ACM0002 の最新版を利用して、関連する電気グリッドの地理的バウンダリーとシステム上のバウンダリーが明確に特 定でき、グリッド排出係数の計算に係る必要な情報を入手することができる。 *PSG 及び BSG における各照明機器の利用時間や消費電力を記録する測定機器は、各ランプソケットや照明機器に接続 されているケーブルに取り付けること。そうすれば、電球を取り替える際に測定機器を取り外す必要がない。 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0150-rev AM0047 ver.1 【追加性証明ツール】 Production of waste cooking oil-based biodiesel for use as fuel 廃食用油からのバイオディーゼル燃料の製造 【適用条件】 当該方法論は、燃料用のバイオディーゼル混合軽油を製造・販売・消費することにより排出削減を図るプロジェクトに適 用可能。また、以下の定義が適用される。 * 軽油とは、100%化石燃料起源ディーゼルのこと。 * バイオディーゼルとは、100%エステル変換されたバイオ燃料のこと。 * 混合バイオディーゼルとは、バイオディーゼルが混合比 0 から 100%の間で軽油と混合されたもの。 当該方法論では、バイオディーゼルの製造者のみに CER が発行され、消費者には発行されない。 また、以下の条件が適用される。 《投入する原材料について》 a) 当該方法論では、廃食用油とは、レストランやそれに関連する商業施設から廃棄された油を指す。その他に由来する バイオディーゼルとは明確に区別され、その場合は新たな方法論を提案しなければならない。また、廃食用油から製 造されたバイオディーゼルでなければ CER の申請はできない。 《製造について》 a) 軽油・バイオディーゼル・混合バイオディーゼルは国家規則又は適切な国際基準を遵守していること。 b) 副産物であるグリセリンは廃棄したり腐敗させたりせず、燃焼するか、産業用の原材料として利用すること。 《バイオ燃料の消費について》 a) 混合バイオディーゼルは、実際にそれを消費する機器や車両をプロジェクトバウンダリー内で保有するホスト国内の 消費者に供給されること。 b) 交通部門における混合バイオディーゼルの末端消費者は、プロジェクト専属車両である。 c) 混合バイオディーゼルの製造者と消費者は、製造者に混合バイオディーゼル消費をモニターすることを許可し、消費 者がその消費による CER を申請しないことを記述した契約に拘束される。 d) 混合バイオディーゼルを消費する機器や車両エンジンに大幅な改良を必要としないこと。機器への使用の場合は、混 合比は 0 から 100%の間のどの値でもよいが、車両へ使用する場合は、混合バイオディーゼルの技術性能が軽油のそれ と大きく異なることがないよう、混合比は十分に低くなければならない。最大許容混合比のデフォルト値は、容量比 で 20%(B20)である。もしそれを超える混合比の混合バイオディーゼルを使用する場合は、技術性能が軽油と大幅 に異なることがないことを PDD で証明しなければならない。また、製造者、消費者又は混合量のモニタリング及び規 則遵守を保証する契約を製造者と締結した第三者によって、燃料の混合が行われる。 《CER の申請について》 a) プロジェクト参加者は、バイオディーゼルに代替された軽油分からの CO2 排出量についてのみ CER を申請すること 可能。 b) プロジェクト参加者は、以下のものについては CER を申請しないこと (i) 代替された軽油の製造に関連するライフサイクル排出の削減 (ii) エネルギー利用されないバイオディーゼルの消費 (財)地球環境センター (iii) グリセリン等の副産物の利用 (iv) 廃水中の廃油削減に伴う廃水処理からのメタン排出の回避 【CDM 理事会登録数】 0件 【構成方法論】NM0180 AM0004、AM0005、AM0006、AM0008、AM0012、AM0015、AM0016 は統合方法論への組み込み等のため抹消され た。
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