資料8 大手家電流通懇談会における地球温暖化対策の取り組み 平成21年11月16日 大手家電流通懇談会 Ⅰ.大手家電流通業の温暖化対策に関する取り組みの概要 (1)業界の概要 ①主な事業 家電製品の販売 ②業界全体に占めるカバー率 業界全体の規模 企業数 市場規模 58社 年間商品販売額 73,484億円 業界団体の規模 団体加盟 8社 企業数 団体企業 売上規模 売上高 56,876億円 自主行動計画参加規模 8社 計画参加 企業数 (100%) 売上高 参加企業 56,876億円 売上規模 (77%) ※業界全体企業数については、平成17年度における売上高10億円以上の企業数。 ※業界全体市場規模については、経済産業省平成16年商業統計(電気機械小売業業界の年間商品販売 額)による (2)業界の自主行動計画における目標 ①目標 売場面積当たりエネルギー消費原単位を、 2010 年度までに、基準年(2006 年度)に対し 4%改善することを目指す。 (上記目標は、2008∼2012 年度の 5 年間の平均として達成することを目標とする) 目標策定年:2007 年度 ②カバー率 業界団体加盟企業全てが自主行動計画フォローアップに参加している。 ③上記指標採用の理由とその妥当性 【目標指標の選択】 家電流通業では、現状年間 1 割程度店舗数が増加している。業界の成長を考えた場合 に、不採算店の閉店が行われるとしても、新規出店は、今後も引き続き行われるもの と予想される。このため、目標指標には原単位を用いることとする。 原単位の指標として、①売場面積当たり、②延床面積当たりの 2 案が考えられるが、 延床面積を把握していないケースが非常に多いため、売場面積当たりの原単位を採用 する。 CO2 排出量とエネルギー消費量では、家電流通業の取り組みを反映する指標としてエ ネルギー消費量を採用する。 【目標値の設定】 エネルギー管理指定工場は、年間1%の原単位改善の努力義務が課せられている。家 電流通業の対象店舗のうち、エネルギー管理指定工場に指定されている店舗は非常に 少なく、エネルギー管理指定工場に比較して、小規模の事業所が主体である。 -1- しかし、業界をあげて温暖化対策に積極的に取り組んでいくためには、省エネ目標設 定は、最低限エネルギー管理指定工場の努力義務程度とすることとする。 なお、本年に施行された改正省エネルギー法で、従来の事業所単位での規制に加え、 事業者単位(企業単位)での規制が新たに導入されている。 ④その他指標についての説明 生産活動を表す指標として、売場面積を使用。業界加盟企業全 8 社を対象にしたア ンケート調査結果の合計値を採用している。 (3)目標を達成するために実施した対策 1)ソフト面の対策 ①会員企業店舗における省エネ対策実施状況(ソフト面の対策) 対策の分類 省エネ対策 全般の取り組み 1)省エネ法に基づくエネルギー管理者、管理員の任命 2)省エネルギー責任者の任命(店長を任命) 3)省エネルギー責任者の任命(店長以外を任命) 4)省エネ目標(数値目標)の設定 5)省エネ目標(行動目標)の設定 6)省エネ目標達成状況の把握 7)省エネ目標達成状況の従業員への周知 空調関連 1)空調の冷やしすぎ、暖めすぎに注意する。 2)フィルターの定期的な清掃の実施 3)従業員に夏期クールビズ、冬期ウオームビズの採用 照明関連 1)照明管理を徹底し適正照度を心がける 2)照明器具の定期的清掃 3)開店前準備、閉店後片付時は必要部分のみ照明点灯 4)バックヤード照明の間引き点灯 5)不必要箇所のこめまな消灯 6)看板照明の点灯時間の短縮 7)屋外照明、看板照明の点灯時間のこまめな設定変更 8)屋外の駐車場照明は時刻、天候変化等に伴い細かく設定変更 コンセント関連 1)デモ用家電製品等は閉店時店舗で一括して電源オフ 2)事務所部分で使用しないOA機器は電源をオフ 備考)実施率は、回答のあった総店舗数に対する実施している店舗数 実施率 2008年度 2009年度 調査 調査 22% 22% 20% 16% 27% 32% 39% 53% 50% 72% 46% 58% 37% 52% 85% 98% 75% 91% 26% 22% 63% 62% 28% 28% 94% 99% 54% 60% 85% 84% 50% 47% 73% 77% 34% 30% 52% 65% 44% 62% ②その他特徴的な対策 ◆平日のテレビの展示の際に一部電源オフ(ケーズデンキ、ヤマダ電機、ビックカメラ) ◆店舗外装飾照明の点灯時間・消灯時間の変更(ビックカメラ) 日没時間を参考に、毎月30分単位で点灯時間の設定を変更。 消灯時間は、閉店後1時間を基本とし、地域毎に消灯時間を設定。 ◆グリーン電力契約の締結(ヤマダ電機、ビックカメラ) ヤマダ電機は、高崎本社・LABI1 高崎で使用する電力を100%グリーン電力契約を締結。 ビックカメラは、JR 京都駅前店の電力を太陽光発電によるグリーン電力証書を購入し 賄う。 -2- 2)ハード面の対策 ①会員企業店舗における省エネ対策実施状況(ハード面の対策) 対策の分類 省エネ対策 空調関連 1)全熱交換機 2)排熱改修 3)冬期から中間期の外気による冷房 4)外気取り入れ制御 5)低負荷時の運転台数制御 6)VAV(可変流量)方式の採用 7)VWV(可変風量)方式の採用 照明関連 1)インバータ照明等高効率器具の採用 2)電球型蛍光灯の採用 3)バックヤード照明の人感センサー設置 4)看板照明にLED使用の省エネ型照明採用 5)看板照明のタイマーによる点灯・消灯 動力関連 1)エスカレータへの人感センサー導入 備考)実施率は、回答のあった総店舗数に対する実施している店舗数 実施率 2008年度 2009年度 調査 調査 1.5% 5.1% 0.1% 0.0% 3.8% 1.9% 2.0% 1.6% 5.4% 6.3% 0.1% 0.6% 0.1% 0.0% 53.9% 57.6% 9.6% 4.5% 1.4% 1.1% 0.4% 0.5% 65.3% 78.7% 0.1% 1.8% ②その他特徴的な対策 ◆ガス機器(ガスヒートポンプ)の遠隔監視システムによるモニタリング、及びエネルギー 消費量・運転状況等の見える化(ヤマダ電機) → サービス提供主体は大阪ガス(名称「エネフレックスサービス」)を採用。同サービ スの特徴を以下に示す。 ①ガス機器の運転状況の見える化 前年同月実績等との比較によるガス機器の運転状況を見える化。 ②省エネ運転状況の確認 予め設定した省エネ運転条件との比較判定による無駄な使用の警告する。 ◆店舗内照明へのLED照明導入による省エネ化(上新電機) 店舗内照明に従来型に対し消費電力 1/7 のLED照明を導入。導入店舗数は、10 店舗。 ●外壁照明にLED及び冷陰極管の採用(ビックカメラ) JR京都駅店の外壁照明に、LED、及び消費電力が蛍光灯の1/4の冷陰極管を採用。 ◆照射式店舗看板サインの導入(コジマ電機) 店舗看板サインを消費電力の高いネオン管から照射式に切り替え。 ◆ESCO事業の導入(エディオン) 12 店舗に対しESCO事業導入による省エネ対策を導入。導入による CO2 削減効果は 8%。 ◆新エネルギーの導入(上新電機、エディオン) 店舗に太陽光発電、風力発電を導入。 ●駐車場緑化、壁面緑化(上新電機) -3- (4)エネルギー消費量・原単位、二酸化炭素排出量・原単位の実績及び見通し 単位 2006年度 2007年度 4,655 (1.05) 16,998,100 (1.07) 79.42 (1.17) 2008年度 (注1) 5,278 (1.19) 17,565,993 (1.10) 80.35 (1.18) 2008年度 (注2) 5,278 (1.19) 17,565,993 (1.10) 68.31 (1.01) 4,424 (1.00) 15,956,509 (1.00) 67.94 (1.00) 生産量 (売場面積) エネルギー 消費量 CO2 排出量 (千㎡) エネルギー 原単位 (MJ/㎡) 売場面積当 3,607 (1.00) 3,652 (1.01) 3,328 (0.92) 3,328 (0.92) CO2 排出 原単位 (t-CO2/㎡) 0.154 (1.00) 0.171 (1.11) 0.152 (0.99) 0.129 (0.84) (GJ/年) (万 t-CO2) 2010年度 見通し 目標 3,462 (0.96) 3,462 (0.96) (注1)電力の実排出係数に基づいて算定。 (注2)電力のクレジット等反映係数とクレジット量等の償却量・売却量に基づいて算定。 (参考) 電気事業連合会が目標を達成した時の電力排出係数(※)を固定係数として用 いた時の、エネルギー消費量・原単位、二酸化炭素排出量・原単位の実績及 び見通し ※3.05t-CO2/万kWh(発電端) 単位 2006年度 2007年度 2008年度 2010年度 見通し 生産量 (売場面積) エネルギー 消費量 CO2 排出量 (千㎡) (GJ/年) (万 t-CO2) 4,424 (1.00) 15,956,509 (1.00) 57.33 (1.00) 4,655 (1.05) 16,998,100 (1.07) 61.18 (1.07) 5,278 (1.19) 17,565,993 (1.10) 62.76 (1.09) エネルギー 原単位 (MJ/㎡) 売場面積当 3,607 (1.00) 3,652 (1.01) 3,328 (0.92) CO2 排出 原単位 (t-CO2/㎡) 0.130 (1.00) 0.131 (1.01) 0.119 (0.92) 3,462 (0.96) 目標 3,462 (0.96) (5)算定方法とバウンダリーの調整状況 ①温室効果ガス排出量等の算定方法 ※活動量は、家電量販店の店舗における「売場面積」である。 活動量=売場面積 ②温室効果ガス排出量の算定方法の変更点 参加企業のうち1社が退会したため、基準年度値(2006 年度値)まで遡って見直 しを行った。 ③バウンダリー調整の状況 業界間でのバウンダリー調整の対象事業者はなし。 -4- Ⅱ.目標達成に向けた考え方 <目標に関する事項> (1)目標達成の蓋然性 ①目標達成の蓋然性 平成 20 年度実績値では、目標を達成している。一方で、家電量販店は、今後の更なる 店舗展開、電力消費を伴う展示する家電製品の商品構成の変化、気温の変化などエネル ギー消費量の影響する様々な不確定要因があるため、エネルギー消費原単位は増加する 懸念もある。 今年度施行された改正省エネルギー法により、会員企業は全て特定事業者に指定され、 新たにエネルギー管理統括者、エネルギー管理企画推進者を任命している。これらの全 社をあげた体制整備を整備し省エネルギーの取り組みを推進することにより、目標達成 に向けた努力を続けるものである。 省エネルギー対策 前提条件 看板照明点灯時間 の短縮 看板照明容量 9.6kW/店舗 (※2009 年度アンケート調査結果) 看板照明の点灯時間を毎日 1 時間短縮し たと想定 夏期、空調設定温度の引 オフィスビルの夏期室温の適切な調整に き上げ(26℃から 28℃ よる省エネ効果 に高くした場合) (※(財)省エネルギーセンター) デモンストレーション用 ・電源スイッチオフ時待機電力:0.3W/台 (※「H18 年度待機時消費電力調査報告 テレビの電源を店舗の根 書」(財)省エネルギーセンター 本で一括してオフ ・平均営業時間:10.6 時間/日 (※アンケート調査結果) 削減効果 3,514kWh/店舗 オフイスビルの場 合で建物全体のエ ネルギー消費量の 1.2%削減 1.5kWh/台 ②クレジットの活用状況と具体的な取組み状況 大手家電流通懇談会参加企業で、現状クレジット活用を実施・計画している事業者 はない。 ③目標を既に達成している場合における、目標引上げに関する考え方 単年度ベースでの目標は達成しているものの、家電量販店は、今後の更なる店舗展 開、電力消費を伴う展示する家電製品の商品構成の変化、気温の変化など、エネル ギー消費量に影響する様々な不確定要因があるため、今後数年の温室効果ガス排出 動向を見極めた上で、目標引き上げが可能かを判断するものとしたい。 ④排出量取引試行的実施への参加状況及び業界団体としての今後の方針 <排出量取引試行的実施への参加状況> 参加状況 排出量取引試行的実施参加企業数 無し 自主行動計画参加企業 8社 -5- <業界団体としての今後の方針> 試行的実施は、排出量取引の仕組みに関する課題の発見等を行うものと認識しており、 個社の判断で参加することとしている。 <業種の努力評価に関する事項> (1)エネルギー原単位の変化 ①エネルギー原単位が表す内容 自主行動計画策定済の流通関連の業界は、エネルギー原単位として(エネルギー使用量 /延床面積/営業時間)を採用するケースが多い。これは同業界の場合、基準年度から 最新年度迄に、延床面積の変化と共に営業時間が大きく変化してきたことを考慮して採 用しているものと考えられる。 家電流通業では、基準年度が2006年度と至近なこと、及び今後とも営業時間に大きな変 動はないものと予想されることから、面積当たりの原単位を指標とするものとする。 なお、面積として、①売場面積、②延床面積の2案が考えられるが、本業界では、店舗 の延床面積を把握していないケースが非常に多いため、売場面積当たりの原単位を採用 する。 暖房度日 (D14-14) 冷房度日 (D24-22) ②エネルギー消費原単位の経年変化要因の説明 エネルギー消費原単位は、2007年度3,652MJ/㎡から2008年度3,328MJ/㎡と、8.9%減少 している。 2007年度から2008年度の減少要因について、関連する指標の動向をみると、営業時間は 3,768時間/年から3,785時間/年と大きな変化はみられない。 一方、店舗の空調用エネルギー需要に影響を及ぼす要因として気温について、 「冷房度日」、「暖房度日」と呼ばれる指標を用いて比較を行う。東京の外気温でみ た場合、2008年度は冷房度日は、前年度比で3%減、暖房度日は、同10%減と、特に冬 期の空調用エネルギー需要が少なくなったことが減少要因の一つと考えられる。 282 2006年度 2007年度 387 2008年度 376 3%減 600 2006年度 755 2007年度 678 2008年度 0 200 400 600 10%減 800 1,000 (度日) 図. 冷房度日、暖房度日の比較(東京) 資料)気象庁ホームページの地点東京の外気温を元に集計 備考)「暖房度日、冷房度日」: 暖房(冷房)に必要な熱量を計算する際に用いられる指標。その地域で暖房(冷房)が必要な期間中の 日平均外気温と暖房(冷房)温度の差を積算して得られる値。暖房(冷房)度日が大きいほど、暖房 (冷房)用エネルギー需要量が大きくなる。 -6- (2)CO2排出量・排出原単位の変化 ①CO2排出量の経年変化要因 2007年度∼2008年度でCO2排出量は14%減少している。 この内訳は、購入電力分の原単位の改善が-16%、事業者の取組に起因する分が-9%、 売場面積の増加が12%、燃料転換等による改善分が-1%である。 (単位:千t-CO2) 年 要 度 因 2006→2007 2007→2008 2006→2008 事業者の省エネ努力分 0.905( 1%) -7.078(-9%) -6.173(-9%) 購入電力分原単位の改善分 6.565(10%) -12.794(-16%) -6.229(-9%) 0.274(0.4%) -0.555(-1%) -0.281(-0.4%) 3.735( 5%) 9.324(12%) 13.059(19%) 0( 0%) 0( 0%) 0( 0%) 11.479(17%) -11.103(-14%) 0.376(1%) 燃料転換等による改善分 生産変動分 クレジット等の償却量・売却量 合 計 備考)括弧内の%は増加率を示す。 ②CO2排出原単位の経年変化要因 2007年度∼2008年度でCO2排出原単位は24%減少している。 この内訳は、購入電力分の原単位の変化が-16%、事業者の取組に起因する分が-8%、 燃料転換等による変化が-0.16%である。 (単位:kg-CO2/売場面積) 2006→2007 2007→2008 2006→2008 17.058(11%) -41.185(-24%) -24.127(-16%) 事業者の省エネ努力分 2.089( 1%) -14.456(-8%) -12.367(-8%) 購入電力分原単位変化 14.914(10%) -26.462(-16%) -11.548(-8%) 燃料転換等による変化 0.055(0.04%) -0.267(-0.16%) -0.212(-0.1%) 0( 0%) 0( 0%) 0( 0%) CO2排出原単位の増減 クレジット等の償却量・売却量 備考)括弧内の%は増加率を示す -7- (3)取組についての自己評価 参考までに、会員企業の対象全店舗のエネルギー消費原単位の分布状況を以下に示す。 3,000∼4,000MJ/㎡の店舗の割合が最も高い。 N=1,894店舗 5% 7,000MJ/㎡以上 2% 6,000-7,000MJ/㎡ 6% 5,000-6,000MJ/㎡ 17% 4,000-5,000MJ/㎡ 38% 3,000-4,000MJ/㎡ 24% 2,000-3,000MJ/㎡ 1,000-2,000MJ/㎡ 6% 3% 1,000MJ/㎡未満 0% 10% 20% 30% 図. 家電量販店のエネルギー消費原単位の分布状況 備考)期中開店・閉店店舗を除く。 (4)国際比較と対外発信 比較可能なデータは存在しない。 -8- 40% Ⅲ.民生・運輸部門からの取組の拡大 等 <民生・運輸部門への貢献> (1)業務部門(本社等オフィス)における取組 ①業務部門(本社等オフィス)における削減目標と目標進捗状況 会員各社の本社オフィスビル(一部研修施設等もふくむ)のCO2排出量の現状を把握した。 本社オフイスビルについては、目標設定を行っていない。 オフィスのCO2排出実績(大手家電流通懇談会計) 2007 年度 床面積(①) (千 m3) エネルギー消費量(②) (MJ) 2008 年度 2008∼2012 年度目標 128,596 135,902 − 209,110,754 228,154,771 − 9,738 9,086 − 1,626 1,679 − 75.7 66.9 − CO2 排出量(③) (千 t-CO2) エネルギー原単位(②/①) (MJ/m2) CO2 排出原単位(③/①) (kg-CO2/m2) 備考)本社ビル以外に、一部研修施設等を含む。 2008年度値は、電力のクレジット等反映係数とクレジット量等の償却量・売却 量に基づいて算定。 ②業務部門(本社等オフィス)における対策とその効果 【業務部門(本社等オフィス)における主な対策の実施状況】 実施率 (構成企業に対する 実施企業数の割合) 対策項目 削減効果 (t-CO2/年) 照明設備等 照明管理を徹底し適正照度を心がける 79% 照明器具の定期的清掃 50% − 100% − 不必要箇所のこめまな消灯 42 空調設備 その他 冷房温度を28度に設定する。 86% 124 暖房温度を20度に設定する。 64% 66 フィルターの定期的な清掃 93% − 従業員に夏期クールビズ、冬期ウオームビズの 採用 71% − 未使用時のOA機器は電源をオフにする 79% − 省エネルギー責任者の任命 71% − (企業全般の取組) 店舗の管理標準やマニュアル等の作成 71% − (企業全般の取組) 従業員に対する省エネ関連研修の実施 64% − -9- (2)運輸部門における取組 ①運輸部門における目標設定に関する考え方 運輸部門については、目標設定を行っていない。 ②運輸部門における対策 対象 納品、配送等 の物流 対策の種類 省エネの取り組みを示す方針の策定 省エネの取り組みの推進体制の整備 物流に伴う自動車用エネルギー使用量の把握 低燃費車、低公害車の使用状況等の把握 物流事業者に対し低燃費/低公害車両の使用推進を求めて いる 物流事業者に対し、エコドライブの推進を求めている 物流事業者に対し、アイドリングストップの推進を求めて いる 物流事業者に対し、共同配送の推進を求めている 物流事業者に対し、積載率の向上を求めている 自社所有の 営業車両 エコドライブの推進 アイドリングストップの推進 低燃費、低公害車化の推進 エネルギー使用量の把握 - 10 - 実施率 (構成企業に 対する実施企 業数の割合) 50% 14% 29% 14% 7% 43% 43% 43% 43% 64% 50% 57% 21% (3)民生部門への貢献 ①製品・サービス等を通じた貢献 CO2排出量削減効果のある製品等 グリーン家電普及促進事業「エコポイント制度」 省エネ家電製品の普及を図るために、省エネ家電の購入に際し様々な商品・サービスと 交換可能なエコポイントが取得できる「エコポイント制度」が、今年5月から開始されて いる。具体的には、省エネラベル4☆相当以上の省エネ性能の高いエアコン、冷蔵庫、 地上デジタル放送対応テレビの購入に際し、エコポイントが賦与されるものである。 会員企業は、積極的にエコポイント対象家電製品の販売を積極的な販売促進を行い、省 エネルギー家電製品の普及を図ることに大きく貢献している。 省エネ型製品普及推進優良店 会員企業は、本制度への応募を積極的に推進しており、省エネルギー家電製品(トップ ランナー機器)販売の促進、並びに店舗運営上省エネの取組を行っている。 上記評価制度の認定店舗以外でも、省エネルギー家電製品(トップランナー機器)の積 極的なPR、販売促進を行っている。 会員企業の店舗で販売した家電製品に占める、省エネルギー家電製品(トップラン ナー機器)の割合は、以下のとおり。 データは、総販売台数ベースの割合で、各企業別割合を単純平均した値である。 表. 総販売台数に占める省エネルギー家電製品の割合 家電製品の種類 エアコン 冷蔵庫 テレビ ジャー炊飯器 電子レンジ 電気便座(温水洗浄便座・暖房便座) DVDレコーダー ストーブ 省エネ製品の割合 43% 59% 94% 30% 74% 86% 49% 76% 84% 74% ガス調理器 ガス温水機器 【参考】「省エネ型製品普及推進優良店」の表彰店舗に占める 大手家電流通懇談会員店舗の割合 年 度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 表彰店舗総数 うち大手家電流通懇 談会員店舗数 40 42 95 211 177 523 40 42 95 210 177 521 備考)1.「省エネ型製品普及推進優良店制度」とは: 省エネ家電製品の積極的な販売や省エネ関する消費者への適切な情報提供を行っている 販売事業者の取組を後押しするための制度として平成15年度に創設。 実施主体は、(財)省エネルギーセンター、所管官庁は経済産業省 2.H17年度以降は、表彰店舗のうち「大規模家電販売店」(店舗面積500㎡以上)のみ - 11 - <その他> (4)省エネ・CO2排出削減のための取組・PR活動 ①全体の概要 省エネ型家電製品を積極的に販売するために、店舗内にトップランナー制度の概要、 省エネ家電製品の選択方法、家電製品の省エネ性を配慮した使い方等を示したポップ看 板の作成・設置、専用パンフレットの作成・配布等を積極的に行っている。 また、トップランナー対象の家電製品については、商品展示の際に、製品毎の省エネ ルギー性能を積極的に表示することにより、消費者が省エネ型家電製品を選定する際の 情報提供を行っている。 ②その他特徴的な対策 ◆省エネ基準達成商品のチラシ掲載率に関わる目標設定(上新電機) チラシに掲載する商品数に占める省エネ基準達成商品の割合について、目標値を定めて いる。対象家電製品は、テレビ、冷蔵庫、エアコン、照明、目標値65%に対し、平成20 年度実績は72.4%である。 ◆ホームページ上での家電製品の買い換えによる省エネ効果の比較(コジマ電機) 家電製品を最新の省エネ製品に買い替えた場合の年間削減コストのシュミレーションを 行うホームページを作成している。 - 12 - (別紙1) 自主行動計画参加企業リスト 【参加事業者名及び調査対象店舗数】 事業者名 対象店舗数 株式会社ヨドバシカメラ 株式会社ヤマダ電機 株式会社ケーズホールディングス エディオングループ 株式会社コジマ 株式会社ベスト電器 株式会社ビックカメラ 上新電機株式会社 合計 ※直営店舗全数と売場面積 150 坪以上のフランチャイズ店を対象とする。 但し、全フランチャイズ店舗を対象とする事業者有り。 - 13 - 20 504 327 362 239 501 30 127 2,110
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