☆青年海外協力隊ニカラグア通信 No28☆ 2012 年 5 月 17 日発行者夏目佳代子 ¡Hola! 時候のあいさつ、いろいろ考えてもやっぱり「まだまだ暑い日が続いています。」といつも同じになってしまいます。「四季」という言葉があるのは日本語だからこそだと思うし、季節の移り変わりが五感で感じられるのは日本のよさの 1 つだなと思います。時候のあいさつや俳句の季語も四季があるからこそできたものの１つなのでしょうね。体は慣れてきたといっても、１日終わると熱さでぐったり。年中この暑さの中でばてずに過ごすニカラグアの人たちもまたすごいと思います。 ☆私たち環境委員です！前回の通信でお伝えしたリサイクルフェア。会場にいたたくさんの子どもたちがおそろいの T シャツを着ていました。市が取り組む環境プロジェクトの１つとして、市内の学校それぞれ 20 人の子どもたちが環境委員になり、ゴミの分別の仕方などの講座を受けたそうです。そして彼らが中心となって学校でゴミの分別などを進めていくようです。市役所から、環境委員の子どもたちにリサイクル工作を教えてほしいという依頼があり、スタッフのビルヒリオと一緒に行いました。対象は市内の小中学生 42 人。2 日に分けて行いました。「5R のこと知ってる？」と聞くと、多くの子がすでに知っていました。普段の生活の中で簡単にで ☆ 道具と材料を入れた箱を持って出発 ! きることとして、使っているエコバックとボトルを紹介しました。工作の１つ目はペットボトルで作る花、小物入れ、ちょうちょ。1 つのペットボトルから 3 つ作ることができます。子どもたちは自分で持ってきたペットボトルを使って作りました。どの花も個性があふれていました。 ←「見て。28 本あったペットボトルがこれだけになったよ。」ゴミの量を自分の目で見て確認しました。 2 つ目はカタログ冊子で紙ビーズを作り、ネックレスに。いろいろな年の子どもたちが来ていたので、小さい子にはちょっと難しかったようですが、完成したのを首にかけてとってもうれしそうでした。講座は朝 9 時半から 3 時半まで。ずっと集中するのは難しいので、合間にビルヒリオがレクリエーションを入れて場をなごませました。私もこれまでは教えることで精一杯でしたが、今回はストレッチとヨガの「木のポーズ」をやってみました。屈伸、伸脚、アキレス腱のばしなど、子どもたちは喜んでやっていました。 3 つ目はカタログ冊子で花づくり。ニカラグアでは、5 月 30 日が母の日なのでプレゼントにいいねと言っていました。 ☆ 引率の先生も挑戦 ☆ 目と手がくっつくくらい真剣です。ペットボトルの底の部分を切ってボンド（スティックのりよりボンドの方が安いのです。）を入れて何人かで一緒に使ったり、机が汚れないように裏紙を敷いたりしているのですが、これも簡単にできることの１つとして紹介しました。本当はもっと多くの子どもたちにこのような機会があるといいなと思うのですが、今回は各学校 3 人ずつ。ニカラグアの文化の 1 つだとも思うのですが、何か研修会を開くときは主催する側が食事やおやつ、交通費を出します。広い広いヌエバギネア、自家用車を持っている人は多くはないので「車でちょっと送ってもらう。」なんてことはできず、遠い所からタクシーや乗り合いトラックでやってくる子どもたちもいました。そうなると限られた予算の中では、参加できる人数も限られてしまうのです。「おやつの分を材料代などに回したら？」ということを提案してみたのですが、賛成反対さまざまでした。そこで、講座では子どもたちに「参加したくても来れない子もいるから、クラスの仲間や先生に今日学んだことや工作の作り方を教えてあげてね。」と話したら、みんな大きくうなずいてくれました。 ☆鈴の音が聞こえたら・・「チリンチリン♪」と聞こえたら何を思い浮かべますか？私は「風鈴」ですが、ニカラグアでは、「エスキーモだ！」です。エスキーモとはアイスクリーム会社の名前なのですが、みんなアイスクリームのことをそう呼びます。カートの持ち手に鈴がついていて、売り子さんが「チリンチリン♪」と鳴らしながら売り歩くので、家の中にいてもアイスクリームを売りに来たと分かるのです。でも、いつどこで出会えるかは分かりません。ある日小さな女の子が泣いていたので、「どうしたの？」と聞いたら「エスキーモが来ない」というのが理由でした。バスの中にも、「エスキーモ、エスキモ！！」と言って売りに来ます。こちらが本店（?!）です。→ こちらも「エスキメリーヤ」と呼ばれてい ☆中にアイスクリームが詰まってます。ます。（スペイン語では、名詞にイーヤをつけると、○○屋さんになることが多いです。）サーティワンのようにお好みの味を選べるのですが、ニカラグアならではの味もあります。 ←この真っピンクのアイスは何味でしょうか。̶- ピタヤ（ドラゴンフルーツ）です。色をつけてあるのではなく、果肉がこの色なのです。果肉自体はそんなに甘くなく、キウイみたいな種が入っています。レモンと混ぜてジュースにもします。こちらも真っピンク！ヌエバギネアにはカフェや喫茶店のような所はないのですが、唯一それらに近いのがエスキメリーヤかな。ミルクシェイク、バナナサンデーなども注文できます。私はアイスクリームが大好きなのですが、エスキーモは「冷たい！」の前に「甘い！」がくる感じです。