JAPANESE: LEVEL I NOTE: Students are required to recite from memory two poems: The Mandatory Selection as well as one from the other three poems under Second Selection. Mandatory Selection あさひが あかいよ あいうえお かきねに からすが かきくけこ ささのは さらさら さしすせそ たいこを たたいて たちつてと なめくじ のろのろ なにぬねの はとぽっぽ ほろほろ はひふへほ まいまい ねじまき まみむめも やきぐり ゆでぐり やいゆえよ らいちょうは さむかろ わいわい わっしょい らりるれろ わいうえお 2013 Japanese-1 JAPANESE: LEVEL I (cont’d.) Second Selection I 『そら』 まど みちお そらがまぶしい。 このわたしのうえにも あそこのうしのうえにも あのやまのうえにもいきている いっぽんまつのうえにも みんなおんなじに あおくあおくすんで。 Second Selection II 『つばめ』 かねこ 金子みすず つういとつばめがとんだので、 つられてみたよ、ゆうぞらを。 そしておそらにみつけたよ、 くちべにほどの、ゆうやけを。 そしてそれからおもったよ、 まちへつばめがきたことを。 2013 Japanese-2 JAPANESE: LEVEL I (cont’d.) Second Selection III 『き』 たにがわしゅんたろう 谷川俊太郎 なんのき このき このきは ひのき りんきに せんき きでやむ あにき なんのき そのき そのきは みずき たんきは そんき あしたは てんき なんのき あのき あのきは たぬき ばけそこなって あおいきといき 2013 Japanese-3 JAPANESE: LEVEL II NOTE: Students are required to recite from memory two poems: The Mandatory Selection as well as one from the other three poems under Second Selection. Mandatory Selection ことり 『わたしと小鳥とすずと』 かねこ 金子みすず りょうて わたしが両手をひろげても そら お空はちっともとべないが、 ことり とべる小鳥は わたしのように、 じべた はし 地面をはやく 走れない。 わたしがからだをゆすっても おと きれいな音はでないけど、 な あの鳴るすずは わたしのように、 たくさんうたはしらないよ。 ことり すずと、小鳥と、それからわたし、 みんなちがって、みんないい。 2013 Japanese-4 JAPANESE: LEVEL II (cont’d.) Second Selection I 『トマト』 こばやしじゅんいち 小林純一 こ あの子とふたり、 た トマトを食べた。 トマトのような ほっぺをしてた。 あの子と食べた、 トマトはあまい。 かみ あの子の髪に リボンがあった。 トマトを食べた。 あの子とふたり。 ゆうや 夕焼けしてた。 ダリアもあった。 とお まち 遠くの町へひっこしするの。 あの子はいった。 にこにこしてた。 2013 Japanese-5 JAPANESE: LEVEL II (cont’d.) Second Selection II 『ぼくが ここに』 まどみちお ぼくが ここに いるとき ほかの どんなものも ぼくに かさなって ここに いることは もしも ゾウが できない ここに いるならば そのゾウだけ マメが いるならば その一つぶの マメだけ しか ここに いることは ああ このちきゅうの できない うえでは こんなに だいじに まもられているのだ どんなものが どんなところに いるときにも その「いること」こそが なににも まして すばらしいこと として 2013 Japanese-6 JAPANESE: LEVEL II (cont’d.) Second Selection III うみ たいよう 『海と太陽』 おがわみめい 小川未明 うみ ひる よる 海は昼ねる 夜もねる ごうごう いびきをかいてねる むかし 昔 おおむかし 昔 大昔 海がはじめて わら とき 笑った時に くちあ 口開けて め 太陽は おどろ 目をまわして 驚 いた はな ひと かわいい花や 人たちを の 海が呑んでしまおうと ひか やさしく光る太陽は まじゅつ 魔術で ねむ 海を眠らした 海は昼ねる 夜もねる ごうごう いびきをかいてねる 2013 Japanese-7 JAPANESE: LEVEL III NOTE: Students are required to recite from memory two poems: The Mandatory Selection as well as one from the other three poems under Second Selection. Mandatory Selection 『なぜ』 かわさき ひろし 川崎 洋 かぜ なぜ 風は あたら わ 新 しい割りばしのように かおるのだろう とり なぜ 鳥は そら すべ 空を滑れるのだろう なつみかん なぜ 夏蜜柑は す 酸っぱいのだろう なぜ 海は いろ か 色を変えるのだろう ひとり ひと あい なぜ たった一人の人を愛するようになるのだろう なぜ なみだ うれ で 涙 は嬉しいときにも出るのだろう とお なぜ フリュートはあんなに遠くまでひびくのだろう かお なぜ 人はけわしい顔をするのだろう げん ごほん ななほん ろっぽん なぜ ギターの弦は5本でなく 7 本でなく 6 本なのだろう 2013 Japanese-8 JAPANESE: LEVEL III (Mandatory Selection cont’d.) なぜ なぜ なぜ そして 人は なぜ ころ いつの頃からか なぜ い を言わなくなるのだろう 2013 Japanese-9 JAPANESE: LEVEL III (cont’d.) Second Selection I どうてい 『道程』 た か むら こう たろ う 高村光太郎 ぼく まえ みち 僕の前に 道はない うし 僕の後ろに 道はできる しぜん ああ、自然よ ちち 父よ ぼく ひ と り だ こうだい 僕を一人立ちにさせた め はな 広大な父よ まも 僕から目を離さないで守ることをせよ つね きはく 常に父の気魄を とお ぼく み 僕に充たせよ どうてい この遠い道程のため どうてい この遠い道程のため 2013 Japanese-10 JAPANESE: LEVEL III (cont’d.) Second Selection II あき よ かいわ 『秋の夜の会話』 くさのしんぺい 草野心平 さむいね。 ああさむいね。 むし 虫がないてるね。 ああ虫がないてるね。 つち なか もうすぐ土の中だね。 土の中はいやだね。 や 痩せたね。 きみ や 君もずいぶん痩せたね。 せつ どこがこんなに切ないんだろうね。 はら 腹だろうかね。 はら し 腹とったら死ぬだろうね。 死にたくはないね。 さむいね。 ああ虫がないてるね。 2013 Japanese-11 JAPANESE: LEVEL III (cont’d.) Second Selection III しん 『信じる』 たにがわしゅんたろう 谷川俊太郎 おおぐち 笑うときには大口あけて ほんき おこるときには本気でおこる じぶん 自分にうそがつけない私 そんな私を私は信じる りゆう 信じることに理由はいらない じらい 地雷をふんで足をなくした しゃしん 子供の写真目をそらさずに だま なみだ 黙って 涙 をながしたあなた そんなあなたを私は信じる 信じることでよみがえるいのち はずえ つゆ 葉末の露がきらめく朝に こじか 何をみつめる子鹿のひとみ ひ び すべてのものが日々新しい そんな世界を私は信じる 信じることは生きるみなもと 2013 Japanese-12 JAPANESE: LEVEL IV/NATIVE NOTE: Students are required to recite from memory two poems: The Mandatory Selection, as well as one from the other poems under Second Selection. Mandatory Selection つきよ はまべ 『月夜の浜辺』 なかはらちゅうや 中原中也 月夜の晩に、ボタンが一つ なみうちぎわ 波打際に、落ちていた。 それを拾って、役立てようと 僕は思ったわけでもないが なぜだかそれを捨てるに忍びず たもと 僕はそれを、 袂 に入れた。 月夜の晩に、ボタンが一つ 波打際に、落ちていた。 それを拾って、役立てようと 僕は思ったわけでもないが ほう 月に向つてそれは抛れず ほう 浪に向ってそれは抛れず 僕はそれを、袂に入れた。 2013 Japanese-13 JAPANESE: LEVEL IV/NATIVE (Mandatory Selection cont’d.) 月夜の晩に、拾ったボタンは し 指先に沁み、心に沁みた。 月夜の晩に、拾ったボタンは どうしてそれが、捨てられようか? 2013 Japanese-14 JAPANESE: LEVEL IV/NATIVE (cont’d.) Second Selection I あ す 『明日』 よ さ の あ き こ 与謝野晶子 あ す あ す 明日よ、明日よ、 そなたはわたしの前にあって ふ まだ踏まぬ未来の ふ か し ぎ みち 不可思議の路である。 どんなに苦しい日にも、わたしは こが はげ そなたに憬れて励み、 どんなに楽い日にも、わたしは そなたを望んで踊りあがる。 あ す あ す 明日よ、明日よ、 うえ 死と飢とに追われて歩くわたしは しつぼう たびたびそなたに失望する。 きょう そなたがやがて平凡な今日に変り、 きのう 灰色をした昨日になってゆくのを うら い いつも、いつもわたしは恨んで居る。 よ におい えさ そなたこそ人を釣る好い 香 の餌だ、 のろ 光に似た煙だと咀うことさえある。 2013 Japanese-15 JAPANESE: LEVEL IV/NATIVE (Second Selection I cont’d.) けれど、わたしはそなたを頼んで、 まつり 祭 の前夜の子供のように あ す あ す 「明日よ、明日よ」と歌う。 わたしの前には あ す まだまだ新しい無限の明日がある。 くい よしや、そなたが涙を、悔を、愛を、 かんらく なに 名を、歓楽を、何を持って来ようとも、 きょう そなたこそ今日のわたしを引く力である。 2013 Japanese-16 JAPANESE: LEVEL IV/NATIVE (cont’d.) Second Selection II 『生きる』 たにがわしゅんたろう 谷川俊太郎 生きているということ いま生きているということ それはのどがかわくということ こ も び 木漏れ日がまぶしいということ あ ふっと或るメロディを思い出すということ くしゃみをすること あなたと手をつなぐこと 生きているということ いま生きているということ それはミニスカート それはプラネタリウム それはヨハン・シュトラウス それはピカソ それはアルプス すべての美しいものに出会うということ そして ちゅういぶか かくされた悪を注意深くこばむこと 生きているということ いま生きているということ 泣けるということ 笑えるということ 怒れるということ 自由ということ 2013 Japanese-17 Japanese: LEVEL IV (Second Selection II cont’d) 生きているということ いま生きているということ ほ いま遠くで犬が吠えるということ まわ いま地球が廻っているということ うぶごえ いまどこかで産声があがるということ いまどこかで兵士が傷つくということ いまぶらんこがゆれているということ いまいまがすぎてゆくこと 生きているということ いま生きてるということ 鳥ははばたくということ 海はとどろくということ かたつむりははうということ 人は愛するということ あなたの手のぬくみ いのちということ 2013 Japanese-18 JAPANESE: LEVEL IV/NATIVE (cont’d.) Second Selection III みょうじょう 『明 星』 しまざきとうそん 島崎藤村 うか 浮べる雲と身をなして い あしたの空に出でざれば みょうじょう などしるらめや 明 星 の 光の色のくれないを うしお 朝の 潮 と身をなして い 流れて海に出でざれば などしるらめや明星の す 清みて哀しききらめきを あかぼし なにかこひしき暁星の むな あま 空しき天の戸を出でて 深くも遠きほとりより きた 人の世近く来るとは 2013 Japanese-19 JAPANESE: LEVEL IV/NATIVE (Second Selection III cont’d.) うしお 潮 の朝のあさみどり みなそこ 水底深き白石を とおる 星の光に 透 かし見て よわい 朝の 齢 を数うべし な やまかわ 野の鳥ぞ啼く山河も ゆふべの夢をさめいでて たなび 細く棚引くしののめの 姿をうつす朝ぼらけ さ よ 小夜には小夜のしらべあり ね 朝には朝の音もあれど お 星の光の糸の緒に しずか あしたの琴は 静 なり まだうら若き朝の空 きらめきわたる星のうち いといと若き光をば なづ 名けましかば明星と 2013 Japanese-20
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