ネットワーク利用犯罪(統計情報) - インターネット白書ARCHIVES

4 –2
第
1
部
第
2
部
インターネット犯罪・事件・訴訟 [ ネットワーク利用犯罪(統計情報)]
ネットワーク利用犯罪(統計情報)
石井 希世子 株式会社現代フォーラム「ネットセキュリティニュース」編集部
第
3
部
第
4
部
ネット利用犯罪が 31 %増加し、不正アクセス検挙件数は 37 %減少
違法・有害情報の通報急増、非出会い系の被害は低年齢化が顕著に
「児童ポルノ」「著作権」急増、
「オークション詐欺」「出会い系」
も増加へ
資料 4-2-1 サイバー犯罪の検挙件数の推移とネットワーク利用犯罪の内訳
第
5
A サイバー犯罪の検挙件数の推移
部
6,321
6,000
6
利用 する犯罪)の 検挙件数 は 6933
8,000
7,000
第
2010 年のサイバー犯罪(情報技術を
部
5,000
6,690
6,933
ネットワーク利用犯罪
件(前年比 3.6%増)で、過去最多と
コンピュータ・電磁的記録
対象犯罪
なった。検挙件数を押し上げているの
不正アクセス禁止法違反
5,473
3,961
4,425
4,334
項目はどちらも減少し、「不正アクセ
5,199
ス禁止法違反」は前年より36.8%減
3,918
の 1601 件、「コンピュータ又は電磁
的記録を対象とした犯罪」は前年より
3,593
31.8%減の 133 件だった。
2,000
ネットワーク利 用 犯 罪 の 内 訳を 見 る
1,000
0
703
2006年
1,442
1,740
2,534
と、最も多いのは例年通り「ネットワー
1,601
ク利用詐欺」で、前年比 22.3%増の
1566 件。このうちネットオークション
2007年
2008年
2009年
2010年
を利用した 詐欺 が 677 件を占 める。
B ネットワーク利用犯罪の内訳
オークション利用犯罪は、2009 年は
「受取後決済 サービス」導入 が 功を
6,000
5,199
5,000
4,334
4,000
は 3961 件だったものが 31.3%増加
して 5199 件となった。それ以外の 2
4,000
3,000
は「ネットワーク利用犯罪」で、前年
3,961
3,918
3,593
その他
奏して 前年より54%も減少したが、
商標法違反
そのまま減少続行とはいかなかった。
著作権法違反
そ れ で も、2008 年 の 1140 件 の 6
わいせつ物頒布等
割程度にとどまっている。
青少年保護育成条例違反
次 い で 多 い の は「児童 ポ ルノ」783
出会い系サイト規制法違反
児童買春・児童ポルノ法違反
(児童買春)
3,000
児童買春・児童ポルノ法違反
(児童ポルノ)
2,000
詐欺
件で、前年比 54.4%増となった。
「青
少年保護育成条例違反」は 481 件で
47.5%増、「出会 い 系 サ イト規制法
違反」は 412 件 で 18.1%増。
「著作
権法違反」は前年の 188 件から 368
件と、95.7%もの急増を示している。
うちオークション利用詐欺
1,000
1,327
0
166
2006年
1,229
2007年
1,140
2008年
第 4 部 社会動向
522
677
2009年
2010年
出所 警察庁「平成 22 年中のサイバー犯罪の検挙
状況等について」2011 年 3 月【1 サイバー犯罪の
検挙状況】
4 –2
インターネット犯罪・事件・訴訟 [ ネットワーク利用犯罪(統計情報)]
相談件数は増加が止まり9.5%減少、
「迷惑メール」
相談は 5 割増
通報受理 17.6 万件、違法該当 3.5 万件、
違法情報の 76%は管理者が削除対応
資料 4-2-2 都道府県警察における相談受理件数の推移
資料 4-2-3 ホットラインセンターの通報受理件数と違法・有
害情報該当件数
90,000
200,000
81,994 83,739
80,000
70,000
60,000
75,810
73,193
61,467
その他
不正アクセス、
ウィルス
違法・有害情報
迷惑メール
50,000
名誉毀損、誹
謗中傷
40,000
インターネット・
オークション
30,000
詐欺・悪質商法
20,000
175,956
違法情報
通報受理件数
140,000
100,000
29,105
617
2,591
27,751
14,211
6,122 6,217
3,600
12,818
2006年
2007年
2008年
2009年
9,667
都道府県警察の相談窓口で受理したサイバー犯罪等に関する相談件数は、
インターネット・ホットラインセンターが 2010 年度中に受理した通報件
数は前年より4 万 5370 件増え 17 万 5956 件となった。わいせつ物や
件で、前年比 9.5%減となった。最多の「詐欺・悪質商法」は 3 万 1338 件
児童ポルノなどの違法情報は 3 万 5016 件(20%増)、殺人など違法行
(22.3%減)、次位の「名誉棄損、誹謗中傷」は 1 万 212 件(11.6%減)。
為の請負等に関する情報、集団自殺の呼び掛け等の有害情報は 9667
オークションに関する相談も6905 件(12.1%減)で、5 年連続減少。逆
件(36%増)。うち違法情報 1 万 6422 件、有害情報 2860 件をサイト
に「迷惑メール」は 5 年連続増加で 9836 件(50.4%増)となった。
管理者等に削除依頼し、前者は 75.8%、後者は 51.4%が削除された。
「出会い系」起因の被害児童数は 254 人、
「非出会い系」起因は約 5 倍の 1239 人
コミュニティーサイトの被害児童は、
14 歳以下が 3 割を占める
資料 4-2-4 出会い系サイト、コミュニティーサイトに起因する
事犯の検挙状況
資料 4-2-5 出会い系サイト、コミュニティーサイトの年齢別被
害児童数
2,500
450
1,592
1,541
1,347
1,153
1,203
1,100
994
1,000
724
1,130
792
1,239
1,025
出会い系サ
イトの 検 挙
件数
コミュニティ
ーサイトの
検挙件数
453
500
0
0
コミュニティーサイト
400
出会い系サイト
350
300
250
337
200
278
262
222
150
100
254
0
2006年 2007年 2008年 2009年 2010年
出所 警察庁「平成 22 年中の出会い系サイト等に起因する事犯の検挙状況について」2011
年2月
3
部
第
4
部
第
5
部
第
6
部
2010年
2006 年から 2009 年まで連続増加していたが、2010 年は 7 万 5810
1,500
第
35,016
出所 警察庁「平成 22 年中の「インターネット・ホットラインセンター」の運用状況につ
いて」2011 年 4 月
1,753
部
60,000
0
コミュニティ
ーサイトの
被害児童
2
84,964
80,000
2006年 2007年 2008年 2009年 2010年
1,915
第
130,586
出所 警察庁「平成 22 年中のサイバー犯罪の検挙状況等について」2011 年 3 月【2 サイ
バー犯罪等に関する相談状況】
2,000
部
135,126
120,000
20,000
出会い系サ
イトの 被 害
児童
1
有害情報
160,000
40,000
10,000
0
180,000
第
50
0
34
106
4
9
12歳以下
13歳
37
48
61
14歳
15歳
16歳
95
17歳
出所 警察庁「平成 22 年中の出会い系サイト等に起因する事犯の検挙状況について」2011
年 2 月より作成
出会 い 系 サイトを通じた 犯罪 の 検挙件数 は 2006 年 から減少を続け、
2010 年 の 被 害 児 童 数を 年 齢 別 に 見 て みると、コミュニ ティーサ イト
2010 年も前年比 14.8%減の 1025 件だった。一方、SNS など非出会い
(非出会 い 系)で は 14 歳以下 は 362 人(29.2%)、出会 い 系 は 50 人
系のコミュニティーサイトを利用した犯罪の検挙件数は統計をとり始めた
(19.7%)で、非出会 い 系では低年齢の児童が被害にあう割合が高 い
2008 年から上昇を続け、2010 年は前年比 14.4%増の 1541 件となっ
ことがわかる。被害の罪種を見ると、非出会い系では青少年保護育成条
た。被害にあった児童数も、出会い系サイトでは前年比 43.9%減の 254
例違反(みだらな性行為等違反)が 772 人(62.3%)と最も多く、出会
人だが、コミュニティーサイトは 5 倍近い 1239 人(9.1%増)となった。
い系では児童買春が 151 人(59.4%)で最多となっている。
第 4 部 社会動向
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