2 - 大阪府歯科保険医協会

参議院選挙
を含めてのものである。
7月の参院選を意識して
「具体的に消費税という
言葉を使わず、しっかり
読めばわかる書き方をし
た高等作戦」と騙しの手
口を自ら明らかにした。
連続するマイナス改定
公的医療費の拡大は、
歯科界はいうまでもなく
すべての医療関係者・圧
倒的多数の患者・国民の
望むところである。
レセプトオンライン義
務化も重大だ。医院が医
療の質や経営の向上に導
推進会議は答申してい
る。
広がる格差、政・官・
財に広がる不正、騙し、居
直り、異常な犯罪等々は
構造改革が進むにつれ急
増した。「自民党を壊す」
と期待されて登場した小
泉首相の 「構造改革」
は、実は米国が日本の内
政に干渉する「年次改革
要望書」の各項目を次々
と「構造改革」と称して
国民に押しつけたものと
判明している。
国民をいじめ、史上空
前の利益を上げる大企業
が応分の税負担を担えば、
財源は確実に存在する。
最大の争点は憲法であ
る。米国と共に戦争をす
る国になってしまうと、
国民に必要な金が必ず不
足する。憲法
を擁護する義
務のある首相
が、自ら憲法
に違反して改
憲を主導する現状は正に
異常というほかない。
与党が参院選で大勝す
れば歯科に明日はない。
誰がいじめているのか、
誰が世の中を変えられる
のかよく見よう。
政策部が見解
コムスンがヘルパー水
増しなどで不正に診療報
酬を受けていたとして介
護保険事業所の新規契
約、更新が出来なくなっ
た。マスコミでは、「ニ
民間まかせでは不正起こる
チイ学館」か「ワタミ」
か、などとコムスンの事
業をどこが引き継ぐのか
という話ばかりである。
しかし問題の根本は、
介護という福祉分野を営
利企業に開放したことで
ある。コムスンの後継企
業がどこになっても民間
まかせでは不正が起こる
ことは明らかである。
この問題は、明日の医
療界を示唆している。
年 月に厚労相と経産相
が混合診療解禁について
合意し、昨年6月に自民
・公明の与党が医療改革
関連法を強行に成立させ
た。すでに混合診療拡大
や、患者の来る医院と来
ない医院を選別する医療
機関情報公開、広告規制
0
3
第3回日常診療経験交
流会で「未来をみつめる
地域医療~より良く食べ
るは より良く生きる」
をテーマにシンポジウム
が開かれた。
シンポジストは大阪大
塩井氏
緩和、社会医療法人の創
設と社債発行など、営利
企業の参入準備が着々と
進められている。
私たちはかねてから、
医療や福祉分野への営利
企業の参入に警鐘を鳴ら
してきた。この指摘が現
実となった今、政府はア
メリカや財界の言いなり
に、なんでも効率優先、
民間まかせという方針は
改めるべきである。
介護保険は、非営利の
事業者に限り、きちんと
運営できるよう制度・報
酬を改善することが求め
られる。コムスンの受け
皿は、利用者に支障がな
いよう国や都道府県、自
治体が責任を持ち、直接
提供すべきである。
る。一方脳梗塞では、糖
代謝異常・糖尿病が危険
因子である。近年高血圧
対策や栄養改善の推進の
結果、脳出血は3分の1
に減少している。虚血性
心疾患はアメリカ人と比
べると4分の1で致死率
は高くはない。肉食の摂
取が高まり、大都市の中
高年の男性に動脈硬化が
増加し、この疾患による
死亡率が高まりつつあ
る。メタボリックで注意
したいのは、非肥満のリ
スクファクターを1~2
以上もった人の方の死亡
率が高い点である。
船橋氏は「メタボリッ
クは正しく伝えられてい
るか?」と題して、メタ
ボリックシンドロームの
概念ができた歴史、 背
感動的な訪問診療の実例放映
メタボリックや食 で活発な質疑
1
2
学大学院医学研究科公衆
衛生学教室教授・磯博康
氏、大阪大学医学部附属
病院教授・船橋徹氏、松
原市開業歯科医師・塩井
孝氏、大阪千代田短期大
学非常勤講師・山崎万理
氏の4人。
磯氏はメ
タボリック
の疫学・予
防の公衆衛
生学の立場
から報告し
た。日本人
は欧米人に
比べて脳卒
中が多い。
とりわけ脳
出血が多
く、高血圧
が危険因子
となってい
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北
区
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権利金1
500万円、保証金2
00万円
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診療台2台、パノラマ、内装一式
家賃35万円、保証金300万円
隣内科医院、近く耳鼻科有り
食嚥下指導、手作りスー
プなど豊富な知識とスキ
ルで経口摂取できる症例
は感動的であった。
山崎氏は「食を基本に
思春期を見通した子育て
を 生きる力と食の大切
さ、心とからだと社会の
健康を高める食生活」の
報告をした。ヒトの健康
条件である 「食」、「排
泄」、「睡眠」、「生活リズ
ム」、「適度な運動」、「ス
トレス」について長年の
教育や実践から、「最近
の科学的知見」と日本の
伝統的な食文化、子育て
文化が一致していると締
めくくった。
メタボリックや食をめ
ぐるよく噛み合った報告
と活発な質疑で参加者の
好評をえたシンポジウム
であった。
(堺市・山上紘志)
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景、目的、分子レベルの
解析、その対策としての
行動変容に導く過程を提
示した。特に世界に先駆
けてアディポネクチンを
発見した推進者として、
脂肪細胞の機能、分泌因
子のメタボリックへ及ぼ
す分子の仕組みを分かり
やすく解説した。
塩井氏は「訪問歯科診
療における経口摂取の取
り組み~かかりつけ歯科
医として訪問歯科診療へ
の対応について」と題し
て、7つの実践例をビデ
オ放映した。いずれも脳
梗塞、認知症、脳性麻痺、
脳挫傷など摂食・嚥下機
能障害があり、多くは胃
瘻や鼻腔チューブが施さ
れている。座位の確保、
寝たきりと頭の位置、口
唇取り込みと表情、口唇
への刺激、閉鎖訓練、摂
大阪府知事免許(0
2
)
0
43
4
0
3
号 担当:平石
大阪市東成区東中本1 1
21
5
0
6-6
9
75
-8
88
9
0
6
-6
9
7
5
-88
9
0
㈲さくらハウス
城東区
居抜き物件
参院選が私達の明日を決める
入するものとは大違い、
集めたデータを民間企業
に積極的に利用させ、審
査を保険者だけで行う方
向への計画があり、その
第一歩としてやらねばな
らぬと規制改革民間開放
感覚で学習会や親睦会などへ
の取り組みから、家族・地域
住民へ広く知識や予防法を普
及させる事業の実施。
以上のような交流会を終
え、今クローズアップされて
いる現代病には健康的な食生
活を大切にすること、インフ
ォームドコンセントの充実を
図り患者主体の医療を実践す
るために、個別的な予防や具
体的な診療プランの提示と指
導を行うことが重要である。
そのためには、患者さんとの
コミュニケーションを深め、
家族の方々にも関心を持って
いただくように推進し、口腔
の健康が全身疾患に及ぼす影
響について5年、 年先の将
来を見据えた健康を考えて行
くことが、未来へと繋げてい
ける医療であると痛感した。
身近な臨床経験の中から生
まれた疑問から問題提起、試
行錯誤、工夫、実践から生み
出された成果を発表していた
だけたことは、今後の地域医
療を向上させていく糧となる
と思う。
メタボリックでの注意点などを述べる磯氏
=1
0
日、三井アーバンホテルベイタワー
コムスン問題
シンポジウム
で国民の歯科医療はいま
存亡の危機にある。前回
の改定は公称の2~3倍
の実質マイナス、おまけ
に医療の妨げとなる文書
の提供義務付けという悪
どさであった。
各分科会では、歯科・医科
様々な報告がなされた。
「生命
の誕生」 を担う産科が崩壊
し、安心して出産できない現
状に危機感を覚え改善のため
の長期的対策が必要であると
いう報告。急速な食生活の変
化による子供の歯列不正が増
加し、顎骨の発育不良による
顔貌の劣成長を抜歯をしない
歯列矯正とのめぐり合いか
ら、矯正治療の時期を適正に
判断し早期治療がもたらす効
果。咀嚼するという自分のエ
ネルギーを用いて栄養に変え
て行く正しい食育の伝達を学
校検診や健康教室などの機会
を利用し、スローガンだけに
留まることのない具体的な実
践法。メタボリックシンドロ
ームにおける健康診断と、そ
の結果から食生活の改善とし
て質的に摂取カロリーを減ら
すことでより少なく食べ継続
して運動に取り組んで行くこ
との大切さ。できるだけ自分
の歯で食べることをモットー
に8020運動の一環として
講座を開き、歌と踊りの遊び
1
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政府の財
政制度審議
会は来年度
予算の基本
的考え方を
まとめ建議した。
給付の削減は医療中心
にと明記、 西室会長は
「来年度は診療報酬改定
にあたる。しっかりやっ
てほしい」と述べた。更
に「骨太の方針」は消費税
医科・
歯科2
40
人が交流
歯科保険医協会は医科協会・協同組合と共催
で 日、第3回日常診療経験交流会を開き、歯
科医師・医師・スタッフや家族ら合わせて24
0人が参加、分科会やシンポジウムなど活発に
交流した。交流会を終えて、副実行委員長の兵
頭正道理事から談話をいただいた。
交流会を終え兵頭氏が談話
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4
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人の参加者が話を聞き入るシンポジウム会場
=1
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日、三井アーバンホテルベイタワー
1
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第3回日常診療経験交流会
2007年6月25日(5、15、25日発行)
(2)
(第三種郵便物認可)
大阪歯科保険医新聞