新津中学校津波防災マニュアル 1 津波に対する避難行動 地震発生 強い地震(震度4以上)を感じた場合、または、弱い地震であっても長い時間ゆっ くりと揺れを感じたときは、津波が発生する恐れがある。 ○登校時 <職員の動き> ・揺れがおさまったら、すぐに登校済みの生徒の安全確保を図るとともに校舎の安全 を確認する。 ・地震の規模や、津波に関する情報の入手する。 (テレビ・ラジオ・同報無線など) ・放送機器等を用い、学校付近の登校中の生徒に校舎3階への避難を呼びかける。 ・事前の役割分担により、先導役・検索役を中心に1年生は北校舎3階へ、2年生と 3年生は南校舎3階へ避難誘導する。<状況に応じて屋上へ避難する> ・防災グッズや無線等を美術準備室(南校舎)と音楽準備室(北校舎)へ運び出しを する。 ・3階(屋上)への避難が一段落したら、可能な限り登校していない生徒の保護者と の連絡を取り、生徒の安否を確認する。 ・周辺住民が学校に避難してきた場合、整理にあたる。(南校舎3階美術室) <生徒の動き> ・まず、周囲の安全を見極める。(電柱・ブロック塀の倒壊、崖崩れなど) ・あらかじめ決めておいた避難場所のうち、最短距離にある場所へ急いで駆け上が る。 ・避難地に到着したら、周囲の大人に保護者または学校への連絡をお願いする。 ○在校時 <職員および生徒の動き《初動対応》> ・震災に対する一次避難(机の下にもぐる) ・揺れがおさまったら、生徒の安全確保を図るとともに校舎の安全を確認する。 ・地震の規模や、津波に関する情報の入手(テレビ・ラジオ・同報無線など) ☆【校舎3階(屋上)が避難所となった場合】 <職員の動き> ・事前の役割分担により、先導役・検索役を中心に生徒を校舎3階へ避難誘導する。 ・防災グッズや無線等を生徒会室東(南校舎)と音楽準備室(北校舎)へ運び出しを する。 ・3階(屋上)への避難後ただちに点呼を取り、生徒の安否を確認する。 ・周辺住民が学校に避難してきた場合、整理にあたる。 <生徒の動き> ・あらかじめ決められた避難経路を通り、指定された教室等に駆け上がる。 ・教員がいない場合(休み時間等)は、自分の判断で迅速に行動する。 ☆【学校以外の高台等へ避難した場合】 <職員の動き> ・事前の役割分担により、先導役は避難経路の安全を確認する。 (土砂崩れや建物の 倒壊のおそれはないか) ・検索役は、避難する生徒の最後尾をつとめ、落伍者が出ないように注意する。 ・事前の役割分担により、防災グッズや無線等の避難所への運び出しをする。 -1- ・避難が一段落したら、点呼を取り、生徒の安否を確認する。 <生徒の動き> ・あらかじめ決められた避難経路を通って、指定された避難所まで走る。 ・生徒は、避難経路の途上において、園児や小学生に落伍者がないように気を配ると ともに、お年寄りなどの災害弱者の支援にあたる。 (ただし、自分の身の安全を最 優先にする。) ・付近に教員がいない場合(休み時間等)は、自分の判断で迅速に行動する。 ○下校時 <職員の動き> ・放送機器等を用い、学校内や校庭付近の生徒に校舎3階への避難を呼びかける。 ・事前の役割分担により、先導役・検索役を中心に生徒を校舎3階へ避難誘導する。 ・防災グッズや無線等の校舎3階への運び出しをする。 ・3階への避難が一段落したら、可能な限り下校済みの生徒の保護者と連絡を取り、 生徒の安否を確認する。 (状況によって屋上に避難させる) <生徒の動き> ・まず、周囲の安全を見極める。(電柱・ブロック塀の倒壊、崖崩れなど) ・あらかじめ決めておいた避難場所(3階以上または、それに相当する高地)のう ち、最短距離にある場所へ全速で駆け上がる。 ・避難地に到着したら、周囲の大人に保護者または学校への連絡をお願いする。 ○放課後や部活動中 <職員の動き> ・放送機器等を用い、校舎内や運動場、校庭付近の生徒に校舎3階への避難を呼びか ける。状況によっては屋上に避難させる。(以下下校時と同じ) <生徒の動き> ・あらかじめ決められた避難経路を通って、指定された教室等に駆け上がる。 *教師の付き添いがない場合も考えられるので、グラウンドや体育館から校舎への避 難を躊躇なく行えるよう、日ごろから指導しておく。 ○校外活動時 <職員の動き> ・直ちに活動を中止し、できるだけ高いところに避難させる。(あらかじめ、津波に 対する避難場所を確認し、帰校の方法などを検討しておく。海岸にあっては、「津 波注意報」の発令でも同様とする。また、情報を入手する機器等を携行しておく) <生徒の動き> ・職員の指示に従い、迅速に行動する。 ○休日 <職員の動き> ・部活動などで登校している生徒を掌握し、校舎3階に集める。状況によっては屋上 に避難させる(以後 は在校時と同様) <生徒の動き> ・地震が収まったら、すぐにテレビやラジオ等により津波の情報を確認する。 ・情報がない場合、あるいは緊急に避難を要するとの情報があった場合は、近くの高 台やビル等のできるだけ高いところに急いで避難する。 *保護者への引き渡しは避難場所にて保護者 と生徒の確認が取れた場合に行う。 -2- 2 ① 平常時から心掛けておくこと 津波に関する情報の種類とサイレン等の覚知 種 別 サ イ レ ン 信 号 津波注意報‥0.5m程度の津波 10秒吹鳴→ 2秒休止9回繰り返し 津波注意報及び津波警報解除 10秒吹鳴→ 3秒休止9回繰り返し 注意報 警 ② 津波警報‥2m程度の津波 5秒吹鳴→ 6秒休止9回繰り返し 大津波警報‥3m以上の津波 3秒吹鳴→ 2秒休止9回繰り返し 報 津波に対する避難経路と避難場所 1 年 2 年 3 年 1 組 1-1 2-1 2-2の前の廊下 2 組 1-2 2-2 2-1の前の廊下 3 組 音楽室(西階段から) 2-3 2-3の前の廊下 4 組 音楽室(東階段から) 2-4 2-4の前の廊下 5 組 5組 *美術室は地域の人の避難場所 ③ 教職員の役割分担。 ○先導役(各学級担任) 避難経路や避難場所の安全を確認しつつ、児童生徒を導く。 ○検索役(南校舎→刑部・原田直 北校舎→中村啓) 生徒の最後尾をつとめ、落伍者がいないかどうか大声を発しつつ各階を最終的に確 認してから各校舎屋上に避難する。 ○備品担当(堀内・中村・小島・那須田) 防災グッズや防災無線を責任持って屋上に運ぶ。<生徒会室東にも入れておく> ☆防災グッズ 学級名簿・町別名簿・拡声器・ラジオ・照明器具・救急用品・笛・ 防災カードなど ○鍵担当(南校舎→松山・北校舎→榊原) 3階の美術室や音楽室など、鍵がかかっている部屋の解錠。 ☆避難階段解錠は南校舎→神谷・北校舎→的場> ○住民担当(教頭・藤井)…学校に避難してきた地域住民の避難誘導 *事前の役割分担について ・実際の被災状況によっては、事前の分担が機能しないことも充分考えられるので、 その場に居合わせた教員が、臨機応変に役割を果たすこと。 ☆全体の鍵板は教頭の机の右側の脇机の上から2番目の引き出しの中。 ④生徒会室東や各廊下に食料や飲料水、救急用品などを備えておく。 ⑤ 登下校中や休日における生徒の避難場所についての確認。 ★保護者にお願いする家族での確認事項 ○登下校中の避難場所…自宅に戻るか、学校に行くか、途中の高い建物に登るか。 ○災害時の保護者の居場所…自宅か、職場か、家族で独自の集合場所を設定するか。 ○災害時伝言ダイヤルなどの活用 ○通学路の提出と危険箇所のチェックや津波に対する避難場所の設定(防災カード) -3- ⑨ 防災関連情報の入手について 浜松市危機管理課では、大規模災害の発生時の対処や「警戒宣言」の発令については戸別 受信機での連絡を前提にしているが、より迅速な方法として、携帯電話による「浜松市職 員緊急連絡システム(ファストアラーム) 」への加入を勧めている。加入方法については、 SAライブラリの指導課フォルダに「浜松市職員緊急連絡システム(利用者マニュアル 2010.4) 」として格納されている。 ※ 防寒具・食料・水・ブルーシート・縄(ロープ)の備品の用意 4.その他 ※【参考】過去の津波の事例 明応地震三ヶ日佐久米・津々﨑3~4m (1498.9.20) 雄踏宇布見3~4m 慶長地震舞阪5~6m (1605.2.3) 宝永地震舞阪3~5m 気賀5~6m (1707.10.28) 安政東海地震舞阪5.6m 馬郡3.2m (1854.12.23) 一里塚2.5m 坪井3.7m 弁天島3~4m 篠原3.9m 気賀1~1.5m (東海地震第3次被害想定:平成 12 年静岡県策定より) 1 設定条件 東海地震あるいは三連動地震(東海・東南海・南海地震)が発生し、大津波の到達が -4- 予想される場合、あるいは津波警報が発令された場合を想定 津波の到達時間は、地震発生後、遠州灘海岸まで約10分を前提とする。 津波の速さ……海岸部で時速36km(秒速10m) *群衆歩行……1.2m/秒 1 2 3 東海地震観測情報 東海地震注意情報 東海地震予知情報 2 津波の関する避難行動 -5-
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