住宅リフォーム、公的瑕疵保証について

住宅リフォーム
住宅リフォーム、
リフォーム、公的瑕疵保証
「ストック重視」を掲げた住生活基本計画(2006年)に則った住宅施策が昨年から今年にかけて矢継ぎ早に打ち
出され、建築塗装の8割を占める改修需要においても、工事品質に関わる消費者保護、既存住宅の資産価値形
成に向けた適切な維持管理を目的にマンション、一般住宅それぞれで国土交通省認可の公的なリフォーム瑕疵
保険制度がスタートしました。
当社も、お客さまのご要望に対し、保証制度の拡充を行います。
詳しくは下記内容(一部、新聞記事等の抜粋)をご覧ください
国土交通省は住宅リフォームに関する瑕疵保証制度として昨年12月にマンション大規模修繕瑕疵保険を認可。
また戸建てなど一般住宅に関するリフォーム保険商品も今年3月に認可され、既存住宅全般のリフォーム工事に
関する公的な瑕疵保証制度が実質的にスタートした。
昨年10月に施行された新築の住宅瑕疵担保保険が義務なのに対し、これらリフォーム瑕疵保険は任意。国交省
指定の保険法人を引受先とし、元請の施工事業者が保険契約者(被保険者)となる。いずれも建築士など検査員
によるインスペクション(検査)を経て保険発行の可否が決められるため「工事が適切に行われているか分からな
い」といった消費者の不安軽減を期待。
また保険利用のためには保険会社への事業者登録が必要だが、保険自体は任意制度のため、故意に悪質な工
事を繰り返す事業者(いわゆる悪徳リフォーム)や瑕疵による事故が多発する事業者は登録抹消などの浄化作用
が働く。このため公的リフォーム保険を使えるか否かが、消費者が事業者を選択する際の一定のバロメータとなり、
「どの業者に頼めばいいか分からない」といった業者選択の際の目安ともなり得る。
こうした瑕疵保険制度の他、国交省では住宅リフォーム紛争処理支援センターで業者から提示された見積りに関
する無料相談や住宅リフォームに関する弁護士や建築士による無料の専門家相談制度を今月からスタート。これ
らの施策整備により「業者選択、見積りの妥当性、工事の適切性、完了後の瑕疵保証といったリフォーム工事に
関する消費者の不安を軽減。リフォーム市場の健全化、活性化に寄与する」(国交省担当者)と説明する。
塗装リフォームの
塗装リフォームの瑕疵保証
リフォームの瑕疵保証は
瑕疵保証は?
マンション大規模修繕の瑕疵保証範囲は1)構造耐力上主要な部分2)雨水の侵入を防止する部分3)給排水管
路4)給排水設備5)電機設備6)防錆工事を行った手すり等が対象となる。ただし、1)か2)いずれかの工事が含
まれていることが必要で、3)-6)単体工事での保険申込、適用はできない。
瑕疵保証期間は工事完了から5年間が基本。ただし、手すり等は2年間、屋上防水に係る部分は10年の保険期
間延長特約が可能。保険金の支払限度額は1住棟の延べ床面積を基準とし、5,000万円~5億円までで、検査
料を含めた保険料は工事の組み合わせによって算定される。また瑕疵保証期間中に施工事業者が倒産などによ
って履行できない場合、発注者から直接保険金が請求できるなど消費者保護が図られた。
この保険制度構築に側面から協力してきたマンション計画修繕施工協会(MKS)の坂倉徹会長は「管理組合にと
って工事業者選択は想像以上のプレッシャー。国がバックアップした保険によって瑕疵が保証されるとなれば安心
感が格段に高まる。早期の普及が予想される」との見方を示す。
一方、戸建住宅などマンション以外の住宅リフォーム瑕疵保険制度も今年3月からスタートした。4月10日現在で、
3社の国交省指定住宅瑕疵担保保険法人が商品化している。この保険は、マンション大規模修繕が瑕疵保証範
囲を規定しているのに対し、リフォーム工事を実施したすべての部分を対象としているのが大きな特徴。
ただし、対象部分と保険期間の関係については1)構造耐力上主要な部分2)雨水の侵入を防止する部分につい
ては5年間、それ以外の部分については1年間の保証期間となっている。
外壁や屋根の塗り替えなど塗装工事に関しては雨水の侵入防止工事に該当しないため、1年間の保証期間にな
る。雨水の侵入防止は防水紙や防水テープ、開口部の枠の取り換え、ベランダの防水工事などで、塗装工事は単
に表層の仕上工事・1次防水との位置づけ。サイディング材の板間などシーリング工事も同様。
保険法人が想定している塗装工事の瑕疵は著しい白化、白亜化、剥がれまたは亀裂が生じること(別表)で、変退
色や塗膜の性能・効能など定量化できない現象については対象外となっている。保証期間が1年間ということを考
えると、保険利用による施主への訴求効果は現状薄そうです。