マルチメディア工学 APAE1550

マルチメディア工学
APAE1550
教員名 : 中村 庸郎 E-mail: [email protected]
教員室 : 情報工学科棟 1 階 J105 室(0144-67-8929)
単位数・必修/選択・授業時間
2 学修単位・必修・前期週 2 時間
Multimedia Engineering
両専攻1年
授業の進め方
画像,音声,文字等の情報メディアを対象とした技術は,電子技術,ソフトウェア工学,インターネット他の技術の
進歩に伴い,あらゆる分野・用途において浸透してきている.本講義では,主として視覚メディアや CG を利用した,多
次元データの可視化,2 次元/3 次元 CG,静止/動画像の処理等の内容について解説する.必要に応じて計算機実習も
併用する.
履修上の注意
コンピュータ,インターネット,プログラミング等に関する全般的な知識が前提となる.基本的に,情報工学科3階
の実習室で授業を行うものとし,関連文書はプリントで配布,あるいは Web ブラウザで閲覧可とする.授業内で出題さ
れる課題については,提出の要・不要を問わず,自学自習に取り組むことにより必ず次回の授業時までに完成させてお
く必要がある。提出を要する課題の場合,内容が不適切な場合には再提出を求めることがある。
授
授
1.
2.
3.
業
項
業
の
授業時
間
目
マルチメディア工学の概要と位置付け
1-1 人間の感覚と情報メディア
1-2 情報メディアのディジタル化
2
2
CG とその応用に関する技術
2-1 3 次元 CG と 2 次元 CG
2-2 MR・VR の現状と可能性
2
2
画像メディアに関する技術
3-1 画像ファイルの入力,表示
3-2 色情報の分析,変換
3-3 幾何変換
3-4 領域の分離・抽出
3-5 画像の合成
3-6 フィルタリング(画像領域,周波数領域)
3-7 DCT と画像圧縮
4
4
2
2
2
4
4
定
期
試
験
内
容
授 業 項 目 に 対 す る 達 成 目 標
マルチメディア工学の意義、人間・情報メディア・
計算機の間の関係の変化について理解し,説明でき
る.
視覚メディアの生成・呈示を担う CG に関する 3 次
元形状・シーンの可視化等の技術について理解し,説
明できる.また,複合現実感や仮想現実感に必要な要
素技術および応用の可能性について理解し,説明でき
る.
視覚メディアの伝送・蓄積を担う画像メディアを対
象とした,色の変換,幾何変換,領域抽出,合成,フ
ィルタリング,圧縮等の基本的手法を理解し,説明・
実装できる.
達 成 目 標
評価の観点
関 連 科 目
1) 視覚から得られる情報を中心として,ディジタル化,計算機処理,伝送,蓄積,表示/再生,検
索等,関連技術が連鎖的に進歩してきている現状を理解し,説明できる.
2) 各要素技術について理解し,説明・実装できる.また,関連する応用技術の現状と可能性につい
て理解し,説明・考察できる.
「環境・生産システム工学」教育プログラム学習・教育目標
D-3, D-4, E-2
JABEE 基準 1 学習・教育目標
(d-1), (e)
1) 達成目標に関する知識を正確に述べることができるか.
2) 達成目標にある基礎事項,原理,概念を説明できるか.
3) 達成目標にある基礎事項,原理,概念を,計算機上で正しく実装できるか.
4) 3)の実装に関し,前提条件と動作の関係について検証し,説明できるか.
プログラミング(情報,機械),情報処理(物質,環境都市),情報処理Ⅲ(電気電子),情報処理
Ⅳ(電気電子),信号処理Ⅰ(情報),コンピュータグラフィクス(情報)
「マルチメディアと情報化社会」 CG-ARTS 協会.
教
科
書
参 考 図 書
講義及び試験の
内容水準確認の
ための参考資料
評価法及び基準
備 考
「マルチメディア情報学」シリーズ 岩波書店、 小舘 香椎子他 「マルチメディア表現と技術 情
報教育シリーズ」 丸善、 常盤 繁 「マルチメディアデータ入門」 コロナ社、 鈴木健司他 「情報
データベース技術」 電気通信協会、Gary Bradski 他 「Learning OpenCV」Oreilly & Associates Inc、
Irina Bocharova 「Compression for Multimedia」Cambridge University Press、他.
CG/画像処理/マルチメディア検定試験および関連テキスト(CG-ARTS 協会)
授業項目に対する達成目標に関する問題・課題を,定期試験および授業中に出題する.評価時の重
み付けは,定期試験 75%,課題に対する報告書 25%であり,合格点は 60 点以上である.
再試験は基本的に実施されないものと考えて,継続的な学習を心がけること.